JP3096635U - エアゾール容器のレバー付きノズル - Google Patents

エアゾール容器のレバー付きノズル

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秀明 田中
哲也 堺谷
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 内容積の異なるエアゾール容器に対する汎用
性に優れたレバー付きノズルを提供する。レバー付きノ
ズルのレバーを引込み操作するときの中心となるヒンジ
の耐捩れ性を高めて操作性などを改善する。 【解決手段】 エアゾール容器100に装着した取付部
2にヒンジ25を介してレバー23を連設する。レバー
23とグリップとしての支え杆部4とを側方へ延出させ
る。取付部2の枠部21をエアゾール容器100のマウ
ンテンキャップ120のクリンプ部121の形成箇所に
取り付ける。レバー23に幅広板片部24を具備させ、
その幅広板片部24の折曲り箇所をヒンジ25とする。
幅広板片部24を補強片32で補強する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、エアゾール容器のレバー付きノズル、詳しくは、押込み操作を介し てバルブが開弁し、内容物がステムより噴出するエアゾール容器に装着して使用 され、その使用によってエアゾール容器の使い勝手を向上させることのできるエ アゾール容器のレバー付きノズルに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来より知られているエアゾール容器は、円筒状の金属材料からなる耐圧性の 密封容器であり、缶本体部の上部にドーム状の通称「メガネ」を介してマウンテ ンキャップが該通称「メガネ」の上端部を巻締めして取り付けられている。この マウンテンキャップの中央位置にはバルブが固定装着されており、このバルブに はステムが立設されると共に、このステムに押し込みボタンが装着されている。 上記押し込みボタンを押し下げることによりバルブが開弁し、内容物が噴射剤 に付勢されてステムから噴出するように構成されている。
【0003】 また、特開2001−315872号公報(先行例1)が知られており、この ものでは、エアゾール容器の円筒状の缶本体部の上端口縁部とドーム部とのリン グ状のかしめ部を利用してレバーをエアゾール容器に装着する構成としている。
【0004】 この先行例1に記載されているものでは、レバーをエアゾール容器に装着した 状態で、レバーが上記マウンテンキャップの側方に延出されるようになっている ため、エアゾール容器を横向きにして使用する場合の使い勝手に優れている。し かしながら、エアゾール容器の缶本体部の口径サイズは、エアゾール容器の内容 積の大きさによって一様でない。そのため、エアゾール容器の缶本体部の上端口 縁部と上記ドーム部とのリング状のかしめ部を取付箇所として選択している先行 例1のものでは、缶本体部の口径の異なるエアゾール容器に取り付けることがで きず、異なるサイズのエアゾール容器に対する汎用性がないという不便がある。
【0005】 一方、先行例2としての特開2001−315871号公報には、マウンテン キャップのクリンプ部に装着されたトリガー式のレバーなどが示されている。そ して、このマウンテンキャップ、ひいてはクリンプ部の直径寸法は、一般的にエ アゾール容器の内容積の大きさに関係なく一定の直径寸法を有している。
【0006】 したがって、先行例2のように、マウンテンキャップのクリンプ部を利用して レバーをエアゾール容器に装着するようにすると、異なる内容積のエアゾール容 器に対して汎用性を持つ操作レバーを提供することができる。
【0007】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、先行例2に開示されている操作レバーは、エアゾール容器に装 着した状態で、エアゾール容器のステムを挟む両側にヒンジとそのヒンジを中心 にして引込み操作されるレバーとを配備し、ステムを押し込むときに引込み操作 されるレバーの引込み方向が、ステムの押込み方向に対して略直交する方向にな っている。そのため、レバーを引込み操作すると、ステムを径方向に押し付ける 力が顕著に発生し、ステムやそのステムの動作を通じて開閉されるバルブに無理 な力が加わってバルブの初期機能が損なわれやすいという問題がある。 また、先行例2に開示されている操作レバーは、そのレバーを引込み操作する とき、指掛け部材と缶本体部などを握って操作するものであるが、エアゾール容 器の内容物によっては、缶本体部など冷えて缶本体部などを握っている手指が冷 たくなる欠点が存在した。さらに、先行例2に開示されている操作レバーは、機 構自体が複雑であると共に、部品点数が多くなるという欠点も有していた。
【0008】 また、上記ヒンジが合成樹脂で一体成形された操作レバーに形成した薄肉箇所 によって形成されていて、レバーの引込み方向が、ヒンジによって規制されると いうよりもむしろレバーが結合されている上記ステムの支持作用によって規制さ れるようになっているので、レバーを引込み操作したときにそのヒンジが捩じれ て上記バルブに無理な力が加わりやすいという問題がある。
【0009】 さらに、エアゾール容器を立てて使うことが前提になっているために、エアゾ ール容器を斜めに傾けて使用する必要がある場合に、使い勝手が悪いという問題 もある。
【0010】 そのほか、上掲の先行例1や先行例2に記載されているものでは、エアゾール 容器に装着したレバーを操作状態にして放置しているときに、そのレバーが誤っ て引き込まれてステムが不慮に押し込まれてしまい、それによって内容物が外部 に噴出してしまう、という事態を防ぐための対策が講じられていないという問題 がある。
【0011】 本考案は以上の状況に鑑みてなされたものであり、内容積の異なるエアゾール 容器に対する汎用性に優れているだけでなく、エアゾール容器のステムに無理な 力を加えずにそのステムを押込み操作することが可能になり、しかも、レバーを 引込み操作したときにそのレバーとステムとの係合箇所に隙間を生じにくくして 、ステムから噴出した内容物の漏出を防ぐことのできるエアゾール容器のレバー 付きノズルを提供することを目的とする。
【0012】 また、本考案は、エアゾール容器に装着したレバーを操作状態で放置している ようなときに、レバーを介してステムが不慮に押し込まれて内容物が噴出すると いう事態を防ぐことのできるエアゾール容器のレバー付きノズルを提供すること を目的とする。
【0013】 さらに、本考案は、エアゾール容器を斜めに傾斜させて使用する必要があると き或いは、横向きにして使用する場合の使い勝手に優れたエアゾール容器のレバ ー付きノズルを提供することを目的とする。
【0014】
【課題を解決するための手段】
本考案に係るエアゾール容器のレバー付きノズルは、エアゾール容器のバルブ を固定し該バルブのステムを立設したマウンテンキャップのクリンプ部に着脱自 在に装着されるエアゾール容器のレバー付きノズルにおいて、上記マウンテンキ ャップのクリンプ部に装着される取付部にヒンジを介して連設されたレバーが、 上記ヒンジを中心とする当該レバーの引込み操作を通じて上記ステムを押込みか つ押し込まれたステムから噴出した内容物の噴射通路を備えた柱状のノズル部を 備えていると共に、上記取付部に連設されて上記レバーの引込み操作時のグリッ プとして機能する支え杆部が備わり、上記レバーと上記支え杆部とが上記マウン テンキャップの側方へ延び出る形状に形成されている。
【0015】 このレバー付きノズルによると、レバーと支え杆部とがマウンテンキャップの 側方へ延び出る形状に形成されているので、支え杆部とレバーとを手で持ってエ アゾール容器を横向きにすることを無理なく行うことができ、しかも、その手の 指でレバーの引込み操作を行うと、そのレバーに備わっているノズル部がステム を押し込み、押し込まれたステムから噴出した内容物がさらにノズル部の噴射通 路を通って外部に噴出する。したがって、エアゾール容器を横向きにして使用す る場合の使い勝手に優れている。
【0016】 本考案では、上記取付部が環状の枠部を備え、その枠部を上記マウンテンキャ ップのクリンプ部に取り付けることによって、本考案のレバー付きノズルがエア ゾール容器に着脱自在に装着されるようになっている。この構成であれば、冒頭 で説明したように上記マウンテンキャップやクリンプ部の直径がエアゾール容器 の内容積の大きさに関係なく一定になっていることから、内容積の異なるエアゾ ール容器に対する汎用性に優れるようになる。
【0017】 さらに、本考案では、上記レバーが、上記枠部の外周縁部に連設されかつ上記 ノズル部の基部が連設されてなる幅広板片部を有していると共に、その幅広板片 部が上記枠部の外周縁部の近傍箇所で折り曲げられていてその折曲り箇所により 上記ヒンジが形成されており、上記幅広板片部に当該幅広片部の曲り変形と上記 ヒンジのねじれ変形とを抑制する補強片が連設されている。このようにレバーに 幅広板片部を具備させ、その幅広板片部の折曲り箇所でヒンジを形成しておくと 、ヒンジ自体の耐捩れ性が改善される。しかも、この考案では、補強片によって 幅広板片部とヒンジとが補強されて幅広片部の曲り変形と上記ヒンジのねじれ変 形とが抑制される。このことから、レバーを引き込んだときにヒンジが捩じれて ステムに無理な力が加わるという事態が生じにくくなる。すなわち、本考案では 、上記幅広板片部の折曲り箇所により形成された上記ヒンジの幅広形状による作 用と上記補強片による補強作用とが相乗して上記レバーの引込み操作時の上記幅 広板片部の捩れ変形が抑制されるようになっている。
【0018】 さらに、この考案では、エアゾール容器の上記マウンテンキャップのクリンプ 部に取り付けられる環状の枠部の外周縁部の近傍箇所にヒンジが位置するので、 ヒンジからステムまでの間隔を広く確保することが可能になる。そのため、レバ ーの引込み操作によってノズル部がヒンジを中心として円弧運動を行うときの運 動軌跡が、押込み操作されるステムの押込み時の移動軌跡に近似するようになり 、その結果、レバーの引込み操作を介してステムを押し込むときに、ステムに無 理な力が加わりにくくなることに加え、レバーのノズル部とステムとの係合箇所 に隙間が生じにくくなり、ステムから噴出した内容物が漏出しにくくなる。
【0019】 本考案では、上記補強片が板片状に形成され、かつ、その補強片が上記幅広板 片部と上記ノズル部とに連設されてそれらにより形作られた入隅部に位置してい ることが望ましい。これによると、幅広板片部とノズル部とがそれらにより形作 られた入隅部に位置する板片状の補強片によって補強されるために幅広板片部の 耐曲り性やヒンジの耐捩れ性がいっそう改善される。これらのことから、レバー を引き込んだときにヒンジが捩じれてステムに無理な力が加わるという事態がい っそう生じにくくなる。
【0020】 上記ヒンジの横幅が、上記取付部の環状の枠部の直径寸法の半分よりも短くな い寸法を有していることが望ましく、この構成であると、レバーを引き込んだと きにヒンジが捩じれてステムに無理な力が加わるという事態が確実に防止される ことが判っている。
【0021】 さらに、本考案では、上記支え杆部が、上記取付部に連設されてその取付部か ら上記マウンテンキャップの側方へ向けて延出された固定杆部と、この固定杆部 の延長方向に伸び出る動作姿勢と上記エアゾール容器の缶本体部に沿う格納姿勢 との間で揺動可能に上記固定杆部に連結された可動杆部とに分割されていると共 に、この可動杆部の基部に、当該可動杆部が動作姿勢のときに上記レバーの引込 み操作に伴ってそのレバーに設けられた突出部が突入することを許す基部開口と 、当該可動杆部が格納姿勢のときに上記突出部に突き当たって上記レバーの引込 み操作を阻止する当り部とが備わっていることが望ましい。これによれば、可動 杆部を格納姿勢にすることによってその可動杆部の基部の当り部がレバーの引込 み操作を阻止するストッパとして機能するので、可動杆部を格納姿勢にしておけ ば、たとえば当該レバー付きノズルがエアゾール容器に装着されたままになって いても、ステムが不慮に押し込まれて内容物が外部に漏出してしまうという事態 が起こらない。
【0022】 本考案では、上記固定杆部に、上記支え杆部とは反対側の位置に配備されてエ アゾール容器のマウンテンキャップと缶本体部の上部を覆うフードカバーが着脱 可能であることが望ましい。これによれば、フードカバーを固定杆部に装着した 状態で使用すると、支持杆部とレバーとを持っている上腕部がフードカバーによ って覆われる。そのため、たとえばエアゾール容器の内容物が塗料である場合に はその塗料が上腕部の衣服に付いて汚れるということがない。また、フードカバ ーをエアゾール容器を装着することにより、エアゾール容器の外観デザインを向 上することができると共に、他社のエアゾール容器との差別化を図ることが可能 になるという利点もある。
【0023】
【考案の実施の形態】
図1は本考案の実施形態に係るレバー付きノズルの概略側面図、図2は同レバ ー付きノズルの概略底面図、図3は同レバー付きノズルの概略平面図、図4は同 レバー付きノズルの支え杆部の構成部材としての可動杆部の概略斜視図である。 また、図5は使用状態を示した一部破断側面図、図6は当該レバー付きノズルを 装着したエアゾール容器の側面図である。
【0024】 このレバー付きノズルの使用対象であるエアゾール容器100を図5又は図6 を参照して説明する。このエアゾール容器100は、上記した従来のエアゾール 容器と同様に円筒状の缶本体部110と、この缶本体部110の上部に、その上 端口部122において巻締めして形成されたドーム状の通称「メガネ」111と 、このドーム状の通称「メガネ」111の上部にマウンテンキャップ120が該 通称「メガネ」111の上端部を巻締めして、クリンプ部121を形成して取り 付けられている。このマウンテンキャップ120の中央位置にはバルブ131が 固定装着されており、このバルブ131にはマウンテンキャップ120から突設 してステム130が立設されている。 そして、上記缶本体部110の上端口部122の直径はエアゾール容器の内容積 の大きさによって変わるけれども、上記マウンテンキャップ120のクリンプ部 121の直径はエアゾール容器の内容積の大きさが変わっても一定に定められて いる。
【0025】 次に、図1〜図3、又は図5のように、合成樹脂成形体でなるレバー付きノズ ル1は、環状の枠部21の内周面の複数箇所に係合爪22を備えてなる取付部2 を有していると共に、この取付部2にレバー23が連設されている。レバー23 は、上記枠部21の外周縁部の1箇所に連設された幅広板片部24を備え、その 幅広板片部24の基部が上記枠部21の外周縁部の近傍箇所で折り曲げられてい てその折曲げ箇所がヒンジ25として形成されている。このように、幅広板片部 24の折曲げ箇所を枠部21の外周縁部の近傍箇所に形成し、その折曲げ箇所を ヒンジ25として形成しておくと、ヒンジ25が折曲げ箇所の長さに見合う横幅 を有するようになって、それだけヒンジ25が捩れ変形を起こしにくくなる。調 査の結果、ヒンジ25の横幅を、取付部2の環状の枠部21の直径寸法の半分と 等しい寸法又は枠部21の直径寸法よりも長い寸法にしておくと、レバー23を 手の指で引き込んだときにヒンジ25に捩れ変形が生じないということを確認し ている。また、レバー23の中間部、具体的には幅広板片部24の自由端部に、 キャップ形の被冠部26が連設されていて、この被冠部26の内側に、エアゾー ル容器100のステム130の頂部に嵌合可能な筒状部27が備わり、さらにそ の筒状部27に上記ステム130の上端面に重ね合わされる段付面28が備わっ ている。また、この被冠部26には上方に向かって突き出たノズル部29が連設 されている。このノズル部29はその一部が上記筒状部27により形成されてい るのであって、このノズル部29の内部通路が噴射通路29aを形成している。
【0026】 また、幅広板片部24とノズル部29とによって形作られた入隅部31には、 上記ヒンジ25の近傍箇所に先端が位置する板片状の補強片32が位置していて 、この補強片32によって幅広板片部24とノズル部29とが連設されている。 この補強片32はヒンジ25の耐捩れ性を改善することと、幅広板片部24の撓 み変形性を改善することに役立つものである。したがって、レバー23をヒンジ 25を中心として揺動させたときには、ヒンジ25に幅広板片部24の折曲げ箇 所の長さに見合う横幅が付与されていることと、補強片32が幅広板片部24を 補強してその曲り変形を抑制していることとが相まって、ヒンジ25が捩れるこ とがなくなり、しかも、レバー23を引込み操作して揺動させるときに良好な操 作感触が得られる。
【0027】 次に、上記取付部2には、レバー23の引込み操作時のグリップとして機能す る支え杆部4が連設されている。この支え杆部4は、取付部2に連設されてその 取付部2から側方へ向けて延出された固定杆部41と、この固定杆部41に連結 された可動杆部45とに分割されていて、両者の連結箇所では、固定杆部41に 設けられた左右の内向きの突起42に、可動杆部45に設けられた軸受け凹部4 6が回転自在に嵌合している(図2又は図4参照)。また、固定杆部41には可 動杆部45に当たってその可動杆部45の回動を規制する押え部43が備わって いて、可動杆部45がこの押え部43に当たって位置規制されることにより、可 動杆部45が固定杆部41の延長方向に延び出た動作姿勢となる。これに対し、 可動杆部45は、固定杆部41に対して略直角方向に折れ曲がった格納姿勢をと ることもできるようになっている。そして、図5のように、可動杆部45が動作 姿勢に位置規制されているときには、その可動杆部45に上記レバー23が対向 するようになっている。なお、可動杆部45の格納姿勢についてはさらに後述す る。
【0028】 さらに、図4のように、可動杆部45の基部47は円弧形状に形作られていて 、この基部47には基部開口48と当り部49とが備わり、可動杆部45が動作 姿勢のときには、図5のように、基部開口48が固定杆部41の押え部43に形 成されている押え部開口44に重なり、可動杆部45が格納姿勢のときには、当 り部49が押え部43の押え部開口44に重なってその押え部開口44を塞ぐよ うになっている。これに対し、レバー23には突出部33が備わっていて、その 突出部33の先端が押え部43の押え部開口44に嵌合している。
【0029】 以上説明したレバー付きノズル1は、図5のように、その枠部21をエアゾー ル容器100のマウンテンキャップ120に備わっているクリンプ部121に嵌 め込んで係合爪22をそのクリンプ部121に係合させることによってエアゾー ル容器100に装着される。ここで、クリンプ部121の直径は、エアゾール容 器100の内容積に関係なく一定になっているので、大きな内容積を有するエア ゾール容器100であっても小さな内容積を有するエアゾール容器100であっ ても、レバー付きノズル1を取り付けることが可能であり、これによってレバー 付きノズル1の汎用性が向上する。
【0030】 取付部2を上記クリンプ部121に装着すると、図5のように、レバー23の 筒状部27がエアゾール容器100のステム130に嵌合し、かつ、その筒状部 27の段付面28がステム130の上端面に重なり合う。そして、レバー23と 支え杆部4を形成している固定杆部41とがエアゾール容器100のマウンテン キャップ120の側方に突き出し、可動杆部45が動作姿勢になっているときに は、その可動杆部45もマウンテンキャップ120の側方に突き出す。この状態 では、支え杆部4の可動杆部45とレバー23とを手で持ってエアゾール容器1 00を横向きにすることを無理なく行うことができる。また、支え杆部4の可動 杆部45とレバー23とを手で持って図5の矢印のようにレバー23の引込み操 作を行うと、ノズル部29を形成している上記筒状部27の段付面28を介して ステム130が押し込まれ、押し込まれたステム130から噴出した内容物がノ ズル部29の噴射通路29aを通って外部に噴出する。
【0031】 このような使用状態において、レバー23を引込み操作するときの中心となる ヒンジ25が、エアゾール容器100のマウンテンキャップ120に備わってい るクリンプ部121に装着された枠部21の外周縁部の近傍箇所に位置している ので、ステム130とヒンジ25との間隔が可及的広くなっている。そのため、 ステム130の端面に重なり合っている段付面28がレバー23を引込み操作に よって円弧運動を行うとしても、その運動軌跡が押込み操作されるステム130 の移動軌跡に近似するようになる。その結果、レバー23の引込み操作を介して ステム130を押し込むときに、ステム130に無理な力が加わりにくくなるこ とに加え、レバー23のノズル部29とステム130との係合箇所、すなわち段 付面28とステム130の頂面との重なり箇所に隙間が生じにくくなってステム 130から噴出した内容物がステム130の周囲に漏出するという事態が起こり にくい。
【0032】 この実施形態では、レバー23を引込み操作したときには、そのレバー23に 設けられている突出部33が、固定杆部41の押え部43の押え部開口44と可 動杆部45の基部47の基部開口48とを挿通して下降する。このため、手の指 によるレバー23の引込み操作が突出部33により案内されるようになるので、 既述したようにヒンジ25の耐捩れ性が高められていることと相まって、レバー 23が揺れ動くことなくまっすぐに引き込まれて良好な操作感触が得られる。
【0033】 エアゾール容器100を使用しないときには、レバー付きノズル1を装着した まま、支え杆部4の可動杆部45を固定杆部41との連結箇所で折り曲げて図6 に示したように格納姿勢にする。格納姿勢にされた可動杆部45は同図のように エアゾール容器100の缶本体部110に重なり合うので、レバー付きノズル1 の全体形状がコンパクトになる。そして、可動杆部45を格納姿勢にしたときに は、その可動杆部45の基部47の当り部49が押え部43の押え部開口44に 重なってその押え部開口44を遮蔽し、その当り部49にレバー23の突出部3 3の先端が突き当たってレバー23が不慮に引き込まれることが防止される。し たがって、不使用時にレバー23が不慮に引き込まれて内容物が噴出するという 事態が防止される。 なお、エアゾール容器の輸送中に格納姿勢にされた可動杆部45の動き規制す ると共に、仮に、格納姿勢の可動杆部45が動いた場合にでもレバー23が不慮 に引き込まれて内容物が噴出するという事態が防止するために、上記押え部開口 44と可動杆部45の基部47の当り部49との間に、該押え部開口44を遮蔽 するシートを挿入してもよい。
【0034】 次に、図6に示したように、この実施形態では、固定杆部41の左右両側にボ ス51を横向きに突出させ、そのボス51を利用して仮想線で示したフードカバ ー5を取り付けることができるようになっている。すなわち、フードカバー5は 、鞍形に形成されたカバー本体52を有し、そのカバー本体52の端部に設けた 左右の突起(不図示)を上記ボス51に離脱可能に係着することによって固定杆 部41に取り付けられる。こうして取り付けられたフードカバー5は、同図のよ うにそのカバー本体52がレバー23や支え杆部4の反対側でエアゾール容器1 00の缶本体部110の上部及びマウンテンキャップ120を覆うようになって いる。こうしておくと、可動杆部45やレバー23を手で持ってエアゾール容器 100の内容物を噴射させるときに上腕などがフードカバー52で覆われるため 、噴射された内容物が上腕の衣服などを汚すという事態が起こらなくなるという 利点がある。しかも、フードカバーをエアゾール容器を装着することにより、エ アゾール容器の外観デザインを向上することができると共に、他社のエアゾール 容器との差別化を図ることが可能になるという利点もある。 フードカバー5を装着しておくことによって、当該レバー付きノズル1を装着し たエアゾール容器100を他の容器と区別することが容易になってエアゾール容 器100を差別化することが可能になるという利点もある。
【0035】 図7は上記図4等で示す可動杆部45の他の実施態様を示す。この実施態様の 可動杆部45は、その基部47に形成されている基部開口48が図4,図5に示 す「孔」でなく、開口した「溝」として形成されているものである。 他の構成及び作用は上記図4等で示す可動杆部45と同様であるので、その構成 及び作用は省略する。
【0036】 また、上記実施態様のエアゾール容器100は、円筒状の缶本体部110と、 この缶本体部110の上端口部122において巻締めして形成されたドーム状の 通称「メガネ」111と、このドーム状の通称「メガネ」111の上部にマウン テンキャップ120が該通称「メガネ」111の上端部を巻締めして、クリンプ 部121を形成して取り付けられているが、上記缶本体部110とドーム状の通 称「メガネ」111とを、上端口部122における巻締めを介することなく一体 に成型し、缶本体部110と一体に成型したこのドーム状の通称「メガネ」11 1の上部にバルブ131を固定装着するマウンテンキャップ120を設け、マウ ンテンキャップ120から突設してステム130を形成してもよい。 本考案のレバー付きノズル1は、その取付部2をマウンテンキャップ120の クリンプ部121に装着するものであることから、先行例1のように別段缶本体 部110の上端口部122における巻締めを介してドーム状の通称「メガネ」1 11を形成する必要がないものである。 この点からも本考案のレバー付きノズル1は、各種のエアゾール容器に対応す ることが出来るものであり、先行例1より汎用性が高いものである。
【0037】 なお、図1や図6では、図5に示した突出部33を図示省略してある。
【0038】
【考案の効果】
以上説明したように、本考案に係るエアゾール容器のレバー付きノズルは、エ アゾール容器のマウンテンキャップのクリンプ部を利用してエアゾール容器に装 着することができるので、内容積の異なるエアゾール容器に対する汎用性に優れ ている。その上、レバーを引込み操作するときの中心となるヒンジの耐捩れ性が 高められ、しかも、エアゾール容器のステムに無理な力を加えずにそのステムが 押込み操作されるようになっているので、レバーを引込み操作したときにステム から噴出した内容物が漏出するという事態が防止され、併せて、エアゾール容器 のバルブの初期機能を損なうという事態が防止される。 さらに、エアゾール容器にレバー付きノズルを装着したまま放置しているよう なときに、レバーを介してステムが不慮に押し込まれて内容物が噴出するという 事態を防ぐことも可能である。そのほか、エアゾール容器を横向きにして使用す る場合の使い勝手に優れたエアゾール容器のレバー付きノズルを提供することが 可能になる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の実施形態に係るレバー付きノズルの概
略側面図である。
【図2】同レバー付きノズルの概略底面図である。
【図3】同レバー付きノズルの概略平面図である。
【図4】同レバー付きノズルの支え杆部の構成部材とし
ての可動杆部の概略斜視図である。
【図5】使用状態を示した一部破断側面図である。
【図6】当該レバー付きノズルを装着したエアゾール容
器の側面図である。
【図7】本考案の実施形態に係るレバー付きノズルの支
え杆部の構成部材としての可動杆部の他の実施態様の概
略斜視図である。
【符号の説明】
1 レバー付きノズル 2 取付部 4 支え杆部 21 枠部 23 レバー 24 幅広板片部 25 ヒンジ 31 入隅部 29 ノズル部 29a 噴射通路 32 補強片 33 突出部 41 固定杆部 45 可動杆部 48 基部開口 47 可動杆部の基部 49 当り部 52 フードカバー 110 缶本体部 120 マウンテンキャップ 121 クリンプ部 130 ステム 131 バルブ

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 エアゾール容器のバルブを固定し該バル
    ブのステムを立設したマウンテンキャップのクリンプ部
    に着脱自在に装着されるエアゾール容器のレバー付きノ
    ズルにおいて、上記マウンテンキャップのクリンプ部に
    装着される取付部にヒンジを介して連設されたレバー
    が、上記ヒンジを中心とする当該レバーの引込み操作を
    通じて上記ステムを押込みかつ押し込まれたステムから
    噴出した内容物の噴射通路を備えた柱状のノズル部を備
    えていると共に、上記取付部に連設されて上記レバーの
    引込み操作時のグリップとして機能する支え杆部が備わ
    り、上記レバーと上記支え杆部とが上記マウンテンキャ
    ップの側方へ延び出る形状に形成されているエアゾール
    容器のレバー付きノズルであって、上記取付部が環状の
    枠部を備えると共に、上記レバーが、上記枠部の外周縁
    部に連設されかつ上記ノズル部の基部が連設されてなる
    幅広板片部を有していると共に、その幅広板片部が上記
    枠部の外周縁部の近傍箇所で折り曲げられていてその折
    曲り箇所により上記ヒンジが形成されており、上記幅広
    板片部に当該幅広片部の曲り変形と上記ヒンジのねじれ
    変形とを抑制する補強片が連設されていることを特徴と
    するエアゾール容器のレバー付きノズル。
  2. 【請求項2】 上記補強片が板片状に形成され、かつ、
    その補強片が上記幅広板片部と上記ノズル部とに連設さ
    れてそれらにより形作られた入隅部に位置している請求
    項1に記載したエアゾール容器のレバー付きノズル。
  3. 【請求項3】 上記ヒンジの横幅が、上記取付部の環状
    の枠部の直径寸法の半分よりも短くない寸法を有する請
    求項1又は請求項2に記載したエアゾール容器のレバー
    付きノズル。
  4. 【請求項4】 上記支え杆部が、上記取付部に連設され
    てその取付部から上記の側方へ向けて延出された固定杆
    部と、この固定杆部の延長方向に伸び出る動作姿勢と上
    記エアゾール容器の缶本体部に沿う格納姿勢との間で揺
    動可能に上記固定杆部に連結された可動杆部とに分割さ
    れていると共に、この可動杆部の基部に、当該可動杆部
    が動作姿勢のときに上記レバーの引込み操作に伴ってそ
    のレバーに設けられた突出部が突入することを許す基部
    開口と、当該可動杆部が格納姿勢のときに上記突出部に
    突き当たって上記レバーの引込み操作を阻止する当り部
    とが備わっている請求項1ないし請求項3のいずれか1
    項に記載したエアゾール容器のレバー付きノズル。
  5. 【請求項5】 上記固定杆部に、上記支え杆部とは反対
    側の位置に配備されてエアゾール容器のマウンテンキャ
    ップと缶本体部の上部を覆うフードカバーが着脱可能で
    ある請求項4に記載したエアゾール容器のレバー付きノ
    ズル。
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