JP3095981B2 - バイス - Google Patents

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JP3095981B2
JP3095981B2 JP07257101A JP25710195A JP3095981B2 JP 3095981 B2 JP3095981 B2 JP 3095981B2 JP 07257101 A JP07257101 A JP 07257101A JP 25710195 A JP25710195 A JP 25710195A JP 3095981 B2 JP3095981 B2 JP 3095981B2
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ヨングスウ ハ
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株式会社ナンドック
ヨングスウ ハ
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、固定ジョーといっ
しょに加工物をクランピンングする移動ジョーの移動速
度及びクランピング力を調節できると共に、加工物が頑
強にクランピングされた後は動力機構の回転力の移動ジ
ョー側への伝達が遮断されるバイスに関するものであ
る。
【0002】
【従来の技術】従来、動力機構であるハンドルを手回し
で正・逆回転させ移動ジョーを前・後進させる手回しバ
イスと、油圧で移動ジョーを前・後進させる油圧式バイ
スがあった。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ような従来のバイスにおいて、前者の手回し式バイス
は、移動ジョーが人力により前進移動されるため、加工
物を一旦クランピングすると、以後は人力だけでは移動
ジョーをさらに前進移動させ加工物を頑強にクランピン
グできないため、通常、ハンマー等のような別途の工具
でハンドルを正回転の方向に打ち回転させて、移動ジョ
ーを前進させ加工物を頑強にクランピングする。また、
加工物の加工作業が完了し、加工物の頑強なクランピン
グ状態を解除する時にも、やはりハンドルを逆回転の方
向に打つ。バイスや加工物はこのような過度な衝撃を受
けるため、損傷を受けたり破損するといった問題があ
る。このため、バイスの使用がとても煩わしく不便であ
り、また、加工物が完全にクランピングされたか否かを
判断することが極めて難しいといった欠点があった。一
方、後者の油圧式バイスは、使用が便利な長所はある
が、使用中に油圧系統に僅かな異常があっても油圧が落
ちるため、加工物のクランピング状態が任意に解除され
作業に多くの危険性が伴い、また、価格が高価であるな
どの短所があった。
【0004】本発明は、上述した問題点を解決するため
になされたものであり、動力機構の一定の回転力だけで
移動ジョーの前・後進移動と、その移動速度の調節が可
能であり、移動ジョーが加工物をクランピングするクラ
ンピング力の調節は勿論、頑強にクランピングされた状
態も簡単に解除でき、また、加工物が頑強にクランピン
グされた後は、動力機構からの回転力の移動ジョー側へ
の伝達が遮断されるバイスを提供することを目的とす
る。
【0005】
【課題を解決するための手段】前記の目的を達成するた
めに、本発明は、加工物を固定ジョーといっしょにクラ
ンピングする移動ジョーが先端面に設けられたスライド
ボディーを、移送スクリューの正・逆回転によりメイン
ボディー上で前・後進移動するように設置したバイスに
おいて、移動ジョーを移動させる移送スクリューを正・
逆回転させるための動力機構の回転力を伝達又は遮断す
るための入・出力軸部材を備えた回転力伝達機構を具備
するようにしたものである。更に、前記回転力伝達機構
の出力軸部材とスライドボディーの後端面の間に設けら
れ、出力軸部材の回転力を1段又は2段に変速させ移送
スクリューに伝達し、移動ジョーの移動速度の調節は勿
論、移動ジョーのクランピング力も調節する第1・第2
遊星ギヤ装置を備えた変速器を具備したものである。ま
た、前記出力軸部材の回転力が第1遊星ギヤ装置のケー
シングに直接的に伝達され、出力軸部材とケーシングが
一緒に回転するようにこれらを引掛ける引掛け装置を備
えたものである。
【0006】上記構成でなる本発明のバイスにおいて
は、動力機構を動作させると、その回転力が回転力伝達
機構の入・出力軸部材を介して変速機構に伝達され、こ
の回転力を変速機構の第1・第2遊星ギヤ装置の作用に
より1段又は2段に変速して移送スクリューに伝達する
ので、移送スクリューに伝達される回転力の方向、その
変速の程度による移動ジョーの前・後進移動距離、移動
速度及びクランピング力が調節されるものである。即
ち、移動ジョーが加工物をクランピングする前や、又は
加工物の加工作業が完了した後、頑強なクランピング状
態が一旦解除された後は、引掛け装置及び変速機構の第
1遊星ギヤ装置の作用により回転力が1段にだけ変速さ
れるので、変速比率が低くなり、移動ジョーは迅速に前
・後進移動することになる。しかし、移動ジョーが加工
物を一旦クランピングした後、頑強なクランピング力が
必要になったり、頑強にクランピングされた状態を初期
に解除する時は、変速機構の第1・第2遊星ギヤ装置の
連動作用により回転力が2段に変速されるため、変速比
率が高くなり、移動ジョーの移動速度は遅くなるが、そ
の変速比率に反比例して強力な力が発生するので、加工
物を頑強にクランピングしたり、頑強なクランピング状
態を容易に解除できる。また、移動ジョーが加工物を頑
強にクランピングすると、それ以上の前進移動のための
回転力が不要になるが、それにも拘らずに動力機構を続
けて動作した場合は、その回転力は回転力伝達機構の作
用により変速機構側への伝達が遮断されるため、バイス
や加工物に過度のクランピング力が作用されなくなり、
これらの損傷又は破損が防止できる。
【0007】
【発明の実施の形態】以下、本発明を具体化した一実施
例を図1乃至図8を参照して説明する。この実施例にお
いて、メインボディー10の前面位置には固定ジョー1
1が着設されており、上面を水平に横切るように設けら
れているガイドレール12の上で前・後進移動するよう
に設けられたスライドボディー13の前面には、前記固
定ジョー11と共に加工物Aをクランピングする移動ジ
ョー14が着設されている。スライドボディー13は、
動力機構20からの回転力の回転方向によって正・逆回
転するよう設けられている移送スクリュー15の作用に
より前・後進移動する。動力機構20には、一般的な手
回しハンドルや追歯ハンドル又は電動モータ(図示せ
ず)などが使用される。
【0008】スライドボディー13の後面には、動力機
構20の回転力を必要な時にのみ伝達する回転力伝達機
構30と、この回転力伝達機構30から伝達される回転
力を変速する変速機構40とが設けられている。回転力
伝達機構30は、円筒形状のハウジング31と、このハ
ウジング31内でキー溝35及びこれと噛合うキー36
により前・後端面がお互いに面接触するように結合設置
される入力軸部材32と出力軸部材33とを含む。これ
らのキー溝35とキー36は、各々入・出力軸部材3
2,33の前・後端面のいずれかに形成しても構わない
が、この実施例ではキー溝35は入力軸部材32に凹入
形成し、キー36は出力軸部材33に突出形成したもの
をその例とする。また、キー溝35とキー36は各々複
数形成してもよい。この場合、その個数が2つである場
合は各々結合面の中心から同一半径の円弧上に180°
間隔に、3つの場合は120°間隔に形成すればよい。
【0009】そして、これらのキー溝35とキー36の
凹入・突出面中、入・出力軸部材32,33が正回転す
る方向側の面は平端面351,361になるように形成
し、逆回転する方向側の面は湾曲面352,362にな
るように形成し、入・出力軸部材32,33の正回転力
は湾曲面352,362が噛合い伝達するようにし、逆
回転力は平端面351,361が噛合い伝達するように
する。入力軸部材32は、その後端部をハウジング31
の後面の中央に形成されている貫通口311を介して後
方に露出されるように結合し回転自在に設置する。出力
軸部材33は、外周面に螺旋331の形成された後端部
を、内周面に螺旋312の形成されたハウジング31の
先端部内に締着した後、溶接し固定着設するので、この
出力軸部材33とハウジング31とが共に回転すること
になる。
【0010】また、入力軸部材32は、その先端部側に
環設された指示鍔321とハウジング31の後端内面の
間に介在するスプリング部材34との作用により出力軸
部材33側に付勢(弾発)され、これらの入・出力軸部
材の前・後端面をお互い密着させる。また、入力軸部材
32の後端面には動力機構20の動力軸21を結合する
結合溝322が形成されており、外周面には測定目盛り
37が表記されている。結合溝322とこれに結合する
動力軸21は、各々の端面が四角い形状に形成され、こ
れらを結合するだけで回転力が順調に伝達されるように
している。測定目盛り37は、入力軸部材32がスプリ
ング部材34の作用により弾発され前進した状態にある
時には、ハウジング31の貫通口311の内側に位置し
外部からは見えないが、入力軸部材32がスプリング部
材34を圧縮しながら後進すると、測定目盛り37が貫
通口311の外側に露出するので、その露出量を見てク
ランピング力が分かるようになっている。
【0011】変速機構40は第1・第2遊星ギヤ装置か
ら構成させる。第1遊星ギヤ装置は、出力軸部材33の
先端部に形成された第1の回転太陽ギヤ332と、スラ
イドボディー13の後端面に固定着設された遊星ギヤハ
ウジング41の内周面に環設された固定太陽ギヤ411
と、このハウジング41の後端面内に先端部が挿入され
回転自在に設置され、後面の中心には軸結合口422が
長さ方向に凹入形成された第1のケーシング42と、こ
のケーシング42の外周面と軸結合口422の内端部側
の内周面の間を貫通するように穿設された4つのギヤ設
置孔423に軸426で各々軸着される4つの第1遊星
ギヤ425とから構成する。
【0012】ケーシング42は、遊星ギヤハウジング4
1の後端内周面に穿設されたスナップリング412によ
り、このハウジングから離脱しないように結合され回転
し、軸結合口422には出力軸部材33の先端部が前・
後進及び回転自在に挿入される。即ち、出力軸部材33
が後進すると、スナップリング424に制動鍔336が
引掛かるので、後進する動作が制動されると同時に出力
軸部材33の先端部が軸結合口422から離脱されるの
を防止し、反対に、出力軸部材33が前進すると、制動
鍔336´がスナップリング424に引掛かり前進する
動作が制動されるようにした。このため、出力軸部材3
3はスナップリング424に選択的に引掛かる制動鍔3
36,336´により、これらの間隔の範囲内で前・後
進するよう制御される。
【0013】一方、ギヤ設置孔423はケーシング42
に放射状に配列されるよう形成し、第1遊星ギヤ425
は各々その直径rがギヤ設置孔423の内・外幅fより
大きいものを軸着することにより、このギヤ設置孔42
3の外側に露出する部分は固定太陽ギヤ411と噛合う
ようにし、内側に露出する部分は出力軸部材33が軸結
合口422内で前進した時、その先端部に設けられた第
1の回転太陽ギヤ332と噛合うようにしたものであ
る。また、出力軸部材33を後進させると、この出力軸
部材33とケーシング42が一緒に回転できるように引
掛ける引掛け装置が設けられている。
【0014】この引掛け装置は、出力軸部材33の第1
の回転太陽ギヤ332から一定の間隔をおいた後方の外
周面に凹入形成したボール引掛け溝333と、ケーシン
グ42の外面から軸結合口422側まで貫通するように
開けられたボール設置孔427と、このボール設置孔4
27に挿入され一部分が軸結合口422内に露出するボ
ール45と、このボール45を出力軸部材33の外周面
側に弾発させるボール設置孔427の外端部側に締結す
るキャップスクリュー47とで構成する。
【0015】ボール引掛け溝333は同一の円周上に複
数個を一定の間隔を設けて、スプリング部材46はキャ
ップスクリュー47を締結する程度によってボール45
を弾発させる弾発力が調節されることが好ましい。従っ
て、出力軸部材33を、その外周面に形成された制動鍔
336がスナップリング424に引掛かるまで後進させ
ると、ボール引掛け溝333がボール45と同一線上に
位置するので、この状態で出力軸部材33を適切に回転
させ、ボール引掛け溝333とボール45の位置を一致
させると、このボールはスプリング部材46の弾発作用
により一部分がボール引掛け溝333に挿入され引掛け
られるので、このように引掛かった状態が解除されない
間は出力軸部材33とケーシング42は一緒に回転する
ことになる。
【0016】また、出力軸部材33のボール引掛け溝3
33と制動鍔336との間の外周面には、この出力軸部
材33が前進した状態で、ボール45が引掛かることに
より前進状態から任意には後進できないようにするボー
ル引掛け鍔334が環設されている。そして、ボール引
掛け溝333とボール引掛け鍔334との間には、出力
軸部材33が回転しながら前進移動するように案内する
ボール移動路335が形成されている。このボール移動
路335は、ボール引掛け溝333に連結される先端か
らボール引掛け鍔334に連結される後端に行くにつ
れ、その深さと幅が次第に浅く狭くなると同時に、出力
軸部材33の逆方向回転時の移動方向に向けて斜めに凹
入形成されている。
【0017】第2遊星ギヤ装置は、ケーシング42の前
面に突設された第2の回転太陽ギヤ421と、後面の中
心にはこの第2の回転太陽ギヤ421の結合する軸結合
口432を形成し、前面の中心には移送スクリュー15
の後端面の結合溝151に結合する伝動軸431を突設
した第2のケーシング43と、このケーシング43の外
周面と軸結合口432との内端部側の内周面の間を貫通
して開け設けた4つのギヤ設置孔433に軸435で各
々軸着する4つの第2遊星ギヤ434とで構成する。
【0018】一方、ギヤ設置孔433はケーシング43
に放射状に配列するように形成し、第2遊星ギヤ434
は各々その直径r´がギヤ設置孔433の内・外幅f´
より大きいものを軸着することにより、このギヤ装置孔
433の外側に露出する部分は固定太陽ギヤ411と噛
合うようにし、内側に露出される部分は第2の回転太陽
ギヤ421と噛合うようにする。そして、結合溝151
と伝動軸431は各々端面を四角い形状になるよう形成
するので、これらをお互い結合するだけで回転力が順調
に伝達されるようにしている。一方、ケーシング42の
前面の周縁部とケーシング43の後面の周縁部との間に
はワッシャー44を介在させ、これらのケーシングの周
縁部が直接面接触しないようにしている。
【0019】次に、上記のように構成された本発明の実
施例によるバイスの作動について説明する。スライドボ
ディー13が後進されている状態でこれを前進移動さ
せ、図1のように固定ジョー11と一緒に移動ジョー1
4が加工物Aをクランピングするようにするときは、移
動ジョー14を迅速に前進させるための速い回転力を必
要とするが、このためには、先ず、図5のように回転力
伝達機構30を後方に引寄せ、出力軸部材33の先端部
に形成された第1の回転太陽ギヤ332は変速機構40
の第1遊星ギヤ425と隔離させ、ボール45はボール
引掛け溝333に掛かるようにする。
【0020】このような状態で、入力軸部材32の後端
面の結合溝322に速い回転力を提供する動力機構20
である電動モータや手回しハンドルの動力軸21を結合
し入力軸部材32を正回転させる。この時、入力軸部材
32はスプリング部材34の弾発力により出力軸部材3
3側に弾発されているので、これらの部材の前・後端面
がお互い密着すると同時にキー溝35とキー36がお互
い噛合っているので、入力軸部材32の正回転力は出力
軸部材33に伝達される。このようになると、出力軸部
材33の正回転力にはこの出力軸部材33とケーシング
42とを一緒に回転できるように引掛ける引掛け装置で
あるボール引掛け溝333と、この溝333に引掛かっ
ているボール45の引掛け作用によりケーシング42に
伝達されるので、出力軸部材33とケーシング42が一
緒に正回転することになる。
【0021】このようにケーシング42が正回転する
と、このケーシング42の前面に突出形成されている第
2の回転太陽ギヤ421がケーシング43の各ギヤ設置
孔433に軸着されている第2遊星ギヤ434と噛合っ
ているため、ケーシング42の正回転力は第2の回転太
陽ギヤ421により第2遊星ギヤ434に伝達され、こ
の遊星ギヤ434を回転させる。これにより、第2遊星
ギヤ434が回転すると、この遊星ギヤ434の他の部
分は固定太陽ギヤ411と噛合っているため、第2遊星
ギヤ434は太陽ギヤ411,421の間で自転と空転
をするので、結局、ケーシング43が正回転することに
なる。
【0022】このような回転力の伝達過程でケーシング
42の正回転力は第2の回転太陽ギヤ421と第2遊星
ギヤ434及び固定太陽ギヤ411のギヤ歯比率により
1段階に変速されるが、この変速比率Sは、第2太陽ギ
ヤ421のギヤ歯数(a)が18個であり、第2遊星ギ
ヤ434のギヤ歯数(b)は18個であり、第1太陽ギ
ヤ411のギヤ歯数(c)は54個である時、
【数1】 S=(b+c)/a=(18+54)/18=4
【0023】即ち、4:1に変速され、この時の変速比
率は低いためケーシング43は比較的速い正回転をする
ことになる。このようになると、ケーシング43の正回
転力はその前面に突設された伝動軸431により移送ス
クリュー15に伝達され、このスクリューを速く正回転
させることになるので、スライドボディー13とこれに
着設された移動ジョー14は迅速に前進移動する。
【0024】一方、このような動作過程でケーシング4
2には負荷がかかるが、その力はボール45を弾発させ
ているスプリング部材46の弾発力よりは弱いため、ボ
ール45がボール引掛け溝333から離脱されなくな
り、この引掛け状態が維持されるため、出力軸部材33
の回転力はケーシング42に順調に伝達される。また、
出力軸部材33にも負荷がかかるが、その力はスプリン
グ部材34の弾発力よりは弱いため、キー溝35とキー
36の噛合った状態が維持され、入力軸部材32の正回
転力がこれらのキー溝35とキー36の湾曲面352,
362の噛合い状態だけでも順調に伝達される。
【0025】このような作動により移動ジョー14が前
進移動され、図1のように加工物Aを一旦クランピング
すると、この時はケーシング42にスプリング部材46
の弾発力より強い制動力が作用するので、このケーシン
グの正回転に制動力がかかることになる。このような状
態でも出力軸部材33を続けて正回転させると、この出
力軸部材33は回転するが、ケーシング42は制動力が
かかり回転しないので、ボール引掛け溝333がボール
45の位置を通り過ぎる。この時、ボール45は出力軸
部材33が回転しながら前進移動できるように案内する
移動案内手段であるボール引掛け溝333からボール移
動部335の先端部に接するが、このボール移動路33
5はボール引掛け溝333からその後側のボール引掛け
鍔334までの間を連結しており、また、先端から後側
に行くにつれその深さと幅が次第に浅く狭くなっている
と同時に、逆回転方向に向かって凹入形成されているた
め、結局、ボール移動路335とボール45との噛合い
作用により出力軸部材33は正回転しながら前進するこ
とになる。
【0026】このような過程で、ボール45は、深さが
次第に浅くなるボール移動路335によりスプリング部
材46を圧縮させながらボール設置孔427内に押し入
れられつつ、ボール移動路335の後端を経てボール引
掛け鍔334の位置に到達する。すると、圧縮されてい
たスプリング部材46の弾発により押し出され、ボール
引掛け鍔334に引掛かる。そして、出力軸部材33が
前進すると、その後端部とハウジング31が固定着設さ
れているため、結局、回転力伝達機構30自体が前進す
る。このような作用により回転力伝達機構30が前進す
ると、出力軸部材33の先端部に形成された第1の回転
太陽ギヤ332が図6のようにケーシング42の第1遊
星ギヤ425と噛合い、この時、ボール45はボール引
掛け鍔334に掛かっているので、これらの引掛け作用
により出力軸部材33は前進の状態から後進できなくな
る。
【0027】後は、移動ジョー14を更に前進移動さ
せ、固定ジョー11と一緒にクランピングしている加工
物Aを加工作業の途中、遊動しないように強力にクラン
ピングしなければならないが、そのためには移動ジョー
14を更に前進させるための強力な回転力が必要とな
る。しかし、それまで使用した動力機構20である電動
モータや手回しハンドルでは、制動のかかったケーシン
グ42を回転させる回転力が得られないため、より強力
な回転力が得られる追歯ハンドルのような動力機構が必
要となる。そこで、入力軸部材32で電動モータや手回
しハンドルを分離し、図6のように追歯ハンドルを結合
した後、この追歯ハンドルで入力軸部材32を正回転さ
せる。
【0028】このようにすると、その回転力は変速機構
40の第1遊星ギヤ装置である出力軸部材33の第1の
回転太陽ギヤ332により第1遊星ギヤ425に伝達さ
れるため、これらの遊星ギヤが回転するが、この時、こ
れらの遊星ギヤ425は固定太陽ギヤ411とも噛合っ
ているため、結局、第1遊星ギヤ425は第1の回転陽
ギヤ411との間で自転と空転することによってケーシ
ング42を正回転させる。
【0029】このような過程で第1の回転太陽ギヤ33
2の正回転力は、第1遊星ギヤ425と固定太陽ギヤ4
11のギヤ歯比率により変速されるが、この変速比率S
は、第1の回転太陽ギヤ332のギヤ歯数(a)が18
個であり、第1遊星ギヤ425のギヤ歯数(b)は18
個であり、固定太陽ギヤ411のギヤ歯数(c)は54
個である時、
【数2】 S=(b+c)/a=(18+54)/18=4
【0030】即ち、4:1に変換される。即ち、出力軸
部材33が4回転するとケーシング42が1回転するの
で正回転力は4:1に1段変速されるのである。このよ
うに1段変速された回転力によりケーシング42が正回
転すると、この回転力はその先端に形成された第2遊星
ギヤ装置である第2の回転太陽ギヤ421によりケーシ
ング43の各ギヤ設置孔433に軸着されている第2遊
星ギヤ434に伝達されるので、これらの遊星ギヤ43
4が回転することになるが、この時、これらの遊星ギヤ
434は固定太陽ギヤ411とも噛合っているため、結
局、第2遊星ギヤ434は第2の回転太陽ギヤ421と
固定太陽ギヤ411との間で自転と空転することにより
ケーシング43を正回転させることになる。
【0031】このような過程で第2の回転太陽ギヤ42
1の正回転力は、第2遊星ギヤ434と固定太陽ギヤ4
11のギヤ歯比率により変速するが、その変速比率S´
は、第2の回転太陽ギヤ421のギヤ歯数(a´)が1
8個であり、第2遊星ギヤ434のギヤ歯数(b´)は
18個であり、固定太陽ギヤ411のギヤ歯数(c´)
は54個である時、
【数3】S´=(b´+c´)/a´=(18+54)
/18=4
【0032】即ち、4:1に変速される。これにより、
回転力伝達機構30を前進させ出力軸部材33を正回転
させると、その回転力が第1の回転太陽ギヤ332によ
り第1遊星ギヤ425に伝達され、この第1遊星ギヤ4
25が自転と空転する過程で、4:1の比率に1段変速
され、また、変速された回転力はケーシング42の第2
の回転太陽ギヤ421により第2遊星ギヤ434に伝達
され、この第2遊星ギヤが自転と空転する過程で再び
4:1の比率で2段変速するので、その最終変速比率
は、1段変速×2段変速=4×4=16、即ち、16:
1に変速する。従って、このような第1・第2遊星ギヤ
装置の連動作用によりケーシング43の回転速度は最低
速となるが、これに反比例してその回転力はとても強力
となるので、移送スクリュー15を低速で強力に正回転
でき、これによりスライドボディー13を更に前進さ
せ、移動ジョー14が加工物Aを固定ジョー11と共に
強力な力でクランピングできるようにしてくれる。
【0033】勿論、このような過程で出力軸部材33に
は強い負荷がかかるが、その力は入力軸部材32を弾発
させているスプリング部材34の弾発力よりは弱く、入
・出力軸部材32,33のキー溝35とキー36の噛合
った状態が維持されるため、これらの入・出力軸部材間
での回転力が順調に伝達されるのである。
【0034】しかし、移動ジョー14が加工物Aを強力
にクランピングし、それ以上前進できなくなると、出力
軸部材33には強力な制動力がかかるが、この時、その
制動力がスプリング部材34の弾発力より強い場合に
は、入力軸部材32を正回転させると、その入力軸部材
32は回転する反面、出力軸部材33は回転しなくなる
ので、キー溝35とキー36のお互い噛合って正回転力
を伝達している湾曲面352,362の間にスリップ現
象が発生し、お互い擦れ違ってしまうので、入力軸部材
32がスプリング部材34を圧縮しながら後進し噛合っ
た状態が解除される。
【0035】即ち、図7のようにキー溝35とキー36
がお互いの噛合い状態から脱するので、入力軸部材32
が空回転し、その回転力が消滅されるため、バイス自体
や加工物Aには過度のクランピング力が伝達されなくな
るのである。また、このような過程で入力軸部材32が
後進すると、この入力軸部材32の外周面に表記された
測定目盛り37がハウジング31の後面の貫通口311
の外側に露出されるため、この時、測定目盛り37の露
出量を見ると加工物Aをクランピングする移動ジョー1
4の最終クランピング力が分かる。このようになり、入
力軸部材32が空回転すると、加工物Aは既に強力な力
でクランピングされた状態となるので、入力軸部材32
をそれ以上回転させる必要はない。
【0036】一方、このような過程で入力軸部材32が
空回転しながら、キー溝35がキー36の位置に置かれ
ると、後進した入力軸部材32が圧縮されたスプリング
部材34の弾発力により前進するので、キー溝35とキ
ー36は再び噛合う。このような作動により加工物Aが
強力にクランピングされた後に加工作業を遂行すること
で、加工作業が完了したらクランピング状態を解除させ
加工物Aを分離させるが、この時、加工物Aが強力にク
ランピングされているので、初期にこれを解除させるた
めには強い逆回転力が必要である。従って、このために
は動力機構20で追歯ハンドルをそのまま使用すればよ
いが、この時はこの追歯ハンドルの回転力伝達方向を転
換した後、図6のように回転力伝達機構30が前進の状
態で入力軸部材32を逆回転させる。このようにする
と、お互い噛合っているキー溝35とキー36の平端面
351,361を介して逆回転力が出力軸部材33に伝
達されるため、これらの平端面の噛合い作用により、ど
のような場合でも入力軸部材32は空回転しないので逆
回転力は順調に伝達される。
【0037】このように伝達される逆回転力は、出力軸
部材33の先端部の第1の回転太陽ギヤ332により第
1遊星ギヤ425に伝達され、これらの遊星ギヤの自転
と空転作用によりケーシング42が逆回転するが、この
ような過程で太陽ギヤ332,411とこれ等の間に噛
合っている第1遊星ギヤ425とのギヤ歯比率により、
第1の回転太陽ギヤ332の逆回転力は1段変速され
る。
【0038】また、変速された逆回転力はケーシング4
2の前面の第2の回転太陽ギヤ421により第2遊星ギ
ヤ434に伝達され、これらの遊星ギヤの自転と空転作
用によりケーシング43を逆回転させるが、やはりこの
ような過程で太陽ギヤ421,332とこれらの間で噛
合っている第2遊星ギヤ434のギヤ歯比率により、第
2の回転太陽ギヤ421の逆回転力は2段変速される。
従って、追歯ハンドルによる逆回転力は第1・第2遊星
ギヤ装置の作用により2段変速されるので、移送スクリ
ュー15は最低速で逆回転するが、これに反比例してそ
の回転力はとても強力であるので、加工物Aを強力にク
ランピングしている移動ジョー14を順調に後進させる
ことができ、強力なクランピング状態を初期に容易に解
除させることができる。
【0039】このようにして、加工物Aの強力なクラン
ピング状態が解除されると、その後は、移動ジョー14
を迅速に後進移動させればよいが、このためには追歯ハ
ンドルを使用した低速で強力な逆回転力は不要であるの
で、この時は、追歯ハンドルは分離し、回転力伝達機構
30は引寄せ、後進移動させ、第1の回転太陽ギヤ33
2を第1遊星ギヤ425と分離する。このようにする
と、出力軸部材33のボール引掛け鍔334がボール4
5の位置を通るが、この時、このボールはスプリング部
材46を圧縮させながらボール設置孔427内に押入る
ため、回転力伝達機構30は円滑に後進移動する。
【0040】そして、後進移動が完了すると、出力軸部
材33のボール引掛け溝333がボール45と同一線上
に位置するので、出力軸部材33を正・逆のどの方向に
でも適切に回転させて、ボール引掛け溝333がボール
45と同一の位置に置かれるようにすると、圧縮されて
いたスプリング部材46の弾発力によりボール45がボ
ール設置孔427から押し出され、その一部分がボール
引掛け溝333に引掛かるので、これらの引掛け作用に
より出力軸部材33とケーシング42は再び一緒に回転
することができる。
【0041】このような状態で、出力軸部材33を逆回
転させると、その回転力はケーシング42に直接伝達さ
れるので、その過程では回転力が変速されず、この回転
力は第2太陽ギヤ421と第2遊星ギヤ434によりケ
ーシング43に伝達される過程でのみ1段変速されるの
で、結局、移送スクリュー13が速く逆回転することに
よって、移動ジョー14を迅速に後進移動させるのであ
る。
【0042】本発明は、上記実施例の構成に限定される
ものではなく、本発明の趣旨を逸脱しない範囲で適宜の
変更が可能であることは言うまでもない。
【0043】
【発明の効果】このように本発明のバイスは、移動ジョ
ーの前・後進移動速度とクランピング力を調節でき、ま
た、加工作業の時、加工物が遊動しないように頑強にク
ランピングする強力なクランピング力が、別途の工具で
ハンドルを打撃したりすることなく、回転力伝達機構と
変速機構の作用により得られるよう構成されているの
で、使用がとても便利で容易である。また、加工物が加
工作業に必要な状態に頑強にクランピングされた後は、
回転力伝達機構の作用により回転力が続けて伝達される
ことが遮断されるので、バイス自体は勿論、加工物に必
要以上の過度のクランピング力が作用しなくなり、バイ
スや加工物が損傷又は破損されることを防止できる。そ
して、従来の油圧式バイスに比べ低廉な価格で供給で
き、また、クランピング状態が任意に解除されないの
で、安全で事故発生等の危険も除去される。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の実施例によるバイスの使用状態の一部
破断側面図である。
【図2】本発明の実施例の回転力伝達機構と変速機構の
抜粋分解斜視図である。
【図3】本発明の実施例による回転力伝達機構の入・出
力軸部材の抜粋分解斜視図である。
【図4】図1のA−A線拡大断面図である。
【図5】本発明の実施例による回転力伝達機構と変速機
構の部分の、回転力伝達機構が後進移動した状態を示す
側断面図である。
【図6】回転力伝達機構が前進移動された状態を示す側
断面図である。
【図7】回転力伝達機構の入・出力軸部材の分離した状
態を示す側断面図である。
【図8】(a)は図5でのB−B線断面図、(b)は図
5でのC−C線断面図である。
【符号の説明】
10 メインボディー 11 固定ジョー 13 スライドボディー 14 移動ジョー 15 移送ジョー 30 回転力伝達機構 31 ハウジング 32 入力軸部材 33 出力軸部材 34,46 スプリング部材 35 キー溝 36 キー 40 変速機構 41 遊星ギヤハウジング 42,43 ケーシング 45 ボール 332 第1の回転太陽ギヤ 333 引掛け溝 334 引掛け鍔 335 ボール移動路 351,361 平端面 352,362 湾曲面 411 固定太陽ギヤ 421 第2の回転太陽ギヤ 422,432 軸結合口 423,433 ギヤ設置孔 425 第1遊星ギヤ 431 伝動軸 434 第2遊星ギヤ
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 特開 昭47−12395(JP,A) 特開 平6−344235(JP,A) 特開 平7−24747(JP,A) 特公 昭55−13867(JP,B2) 実公 昭58−17713(JP,Y2) 実公 昭35−12605(JP,Y1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B23Q 3/06

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 加工物を固定ジョー11と共にクランピ
    ングする移動ジョー14の先端面に設けられたスライド
    ボディー13を移送スクリュー15の正・逆回転により
    メインボディー10の上で前・後進移動するように設置
    したバイスにおいて、 前記移送スクリュー15を正・逆回転させるための動力
    機構20の回転力を伝達又は遮断する入・出力軸部材3
    2,33を備えた回転力伝達機構30と、 前記スライドボディー13の後端面と前記回転力伝達機
    構30の間に設けられ、この回転力伝達機構30の出力
    軸部材33の回転力を1段又は2段に変速させ移送スク
    リュー15に伝達し、移動ジョー14の移動速度とクラ
    ンピング力を調節する第1・第2遊星ギヤ装置を備えた
    変速機構40と、 前記出力軸部材33の回転力が第1遊星ギヤ装置のケー
    シング42に直接的に伝達され、出力軸部材33とケー
    シング42が共に回転するようにこれらを引掛ける引掛
    け装置とを備え クランピング状態でない時は、前記引掛け装置及び前記
    変速機構の第1遊星ギヤ装置の作用により回転力が1段
    だけ変速され、クランピング状態である時は、前記変速
    機構の第1・第2遊星ギヤ装置の連動作用により回転力
    が2段に変速される ことを特徴とするバイス。
  2. 【請求項2】 前記回転力伝達機構30が、 先端部の内部に螺旋312の形成されたハウジング31
    と、 先端部に第1太陽ギヤ332が、後端部にはハウジング
    31の螺旋312と結合される螺旋331が形成され、
    後端面にはキー36の形成された出力軸部材33と、 先端部に前記キー36が噛合うキー溝35が形成され、
    後端部には前記動力機構20の結合溝332を備えた入
    力軸部材32と、 前記入力軸部材32の先端部側に設けられた支持鍔32
    1と前記ハウジング31の後端内面の間の弾設されたス
    プリング部材34とを含んで構成されたことを特徴とす
    るとする請求項1に記載のバイス。
  3. 【請求項3】 前記キー溝35とキー36は、前記入・
    出力軸部材32,33の先・後端面の同一円柱上に所定
    間隔で複数個設けられていることを特徴とする請求項2
    に記載のバイス。
  4. 【請求項4】 前記キー溝35及びキー36の一面、つ
    まり、前記入・出力軸部材32,33の正回転方向側の
    面は平端面351.361にし、他の一面、つまり、逆
    回転方向側の面は湾曲面352,362になるように形
    成したことを特徴とする請求項2又は請求項3に記載の
    バイス。
  5. 【請求項5】 前記変速機構40の第1遊星ギヤ装置
    は、前記出力軸部材33の先端部に形成した第1の回転
    太陽ギヤ332と、前記スライドボディー13の後端部
    に固着した遊星ギヤハウジング41の内周面に環設した
    固定太陽ギヤ411と、前記遊星ギヤハウジング41の
    後端部内に先端部を挿入し回転自在のように設けたケー
    シング42と、前記ケーシング42の後面中心に出力軸
    部材32の先端部を結合するように凹設した軸結合口4
    22と、前記結合口422の内周面と前記ケーシング4
    2の外端面の間を貫通するように所定の間隔に穿設した
    ギヤ設置孔423に軸着し前記設置孔423の外側に露
    出する一部分は遊星ギヤハウジング41の内周面の固定
    太陽ギヤ411に噛合わせ内側に露出する一部分は出力
    軸部材33が前進すればその先端部に形成された第1の
    回転太陽ギヤ332と噛合うようにした第1遊星ギヤ4
    25とからなり、 前記第2遊星ギヤ装置は、前記ケーシング42の前面に
    突設された第2の回転太陽ギヤ421と、後面の中心に
    は前記第2の回転太陽ギヤ421を結合する軸結合口4
    32を凹設し、前面の中心には前記移送スクリュー15
    の後端面に結合する伝動軸431を備えたケーシング4
    3と、前記ケーシング43の外周面と軸結合口432の
    内周面の間を貫通するように所定の間隔で穿設したギヤ
    設置孔433に軸着し、前記設置孔433の外側に露出
    する一部分は前記遊星ギヤハウジング41の内周面の前
    記回転太陽ギヤ411と噛合うようにし、内側に露出さ
    れる一部分は第2の回転太陽ギヤ421と噛合うように
    した第2遊星ギヤ434からなることを特徴とする請求
    項1に記載のバイス。
  6. 【請求項6】 前記引掛け装置は、前記出力軸部材33
    の先端部側の外周面に凹設したボール引掛け溝333
    と、前記ケーシング42の後端部の外周面からこのケー
    シングの軸結合口422の内周面の間を貫通するように
    穿設したボール設置孔427に挿入されその一部分がこ
    のボール設置孔427の内端を貫通し軸結合口422側
    に露出するようにしたボール45と、このボール45を
    軸結合口422側に露出するように付勢するスプリング
    部材46からなることを特徴とする請求項1に記載のバ
    イス。
  7. 【請求項7】 前記出力軸部材33のボール引掛け溝3
    33の後側の位置にはボール引掛け鍔334を設け、こ
    れらのボール引掛け溝と引掛け鍔の間にはこれらを連結
    するボール移動路335を凹設したことを特徴とする請
    求項6に記載のバイス。
  8. 【請求項8】 前記ボール移動路335は、前記ボール
    引掛け溝333に連結された先端からボール引掛け鍔3
    34に連結された後端に至るほど漸次浅くて狭くなるこ
    とを特徴とする請求項7に記載のバイス。
  9. 【請求項9】 前記ボール移動路335は、前記ボール
    引掛け溝333に連結された先端からボール引掛け鍔3
    34に連結された後端に行くにつれ、出力軸部材33の
    逆方向回転時の移動方向に向けて斜めに形成されている
    ことを特徴とする請求項7又は請求項8に記載のバイ
    ス。
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