JP3095630U - 自社取扱い並行輸入商品の真正品確認のための表示部を設けた商品表示体と前記表示部を設けた並行輸入商品 - Google Patents
自社取扱い並行輸入商品の真正品確認のための表示部を設けた商品表示体と前記表示部を設けた並行輸入商品Info
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- JP3095630U JP3095630U JP2003000440U JP2003000440U JP3095630U JP 3095630 U JP3095630 U JP 3095630U JP 2003000440 U JP2003000440 U JP 2003000440U JP 2003000440 U JP2003000440 U JP 2003000440U JP 3095630 U JP3095630 U JP 3095630U
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Abstract
(57)【要約】
【課 題】 商品のタグ等の商品表示体の商品表示を
見れば当該商品が自社卸しに係る真正品であるか否かを
直ちに識別することが可能な機能を具備した商品表示
体、並びに、商品表示を提供すること。 【解決手段】 ブランド名や価格などが表示されて商品
に付けるタグ1等の商品表示体であって、当該タグ1の
任意の位置に、その商品の輸出元業者を示す表示7a,輸
入時期を示す表示7b,前記輸出元業者が並行輸入業者に
発行したインボイスに記載されている記号等の表示の中
から選択した表示7cのうち少なくとも一つの表示7a〜7c
を、文字又は記号若しくは図形、またはそれらの組合せ
によって、肉眼で読取可能または光-電気的読取り手段
や磁気-電気的読取手段などの機械読取り手段により読
取り可能に表示したことによって、当該タグ1等の商品
表示体を備えた商品が真正品であることを立証できるよ
うにしたこと。
見れば当該商品が自社卸しに係る真正品であるか否かを
直ちに識別することが可能な機能を具備した商品表示
体、並びに、商品表示を提供すること。 【解決手段】 ブランド名や価格などが表示されて商品
に付けるタグ1等の商品表示体であって、当該タグ1の
任意の位置に、その商品の輸出元業者を示す表示7a,輸
入時期を示す表示7b,前記輸出元業者が並行輸入業者に
発行したインボイスに記載されている記号等の表示の中
から選択した表示7cのうち少なくとも一つの表示7a〜7c
を、文字又は記号若しくは図形、またはそれらの組合せ
によって、肉眼で読取可能または光-電気的読取り手段
や磁気-電気的読取手段などの機械読取り手段により読
取り可能に表示したことによって、当該タグ1等の商品
表示体を備えた商品が真正品であることを立証できるよ
うにしたこと。
Description
【0001】
本考案は並行輸入商品、特に海外の著名ブランドに係る商品が真正商品(以下
では真正品ともいう)であるか否かを容易にチェックでき、そのチェック結果に
よって自社取扱いで並行輸入した真正品であることを立証できる機能を付与した
タグや正札などの商品表示体、並びに、前記機能を果す商品表示に関する。
【0002】
海外で生産される著名ブランド商品、例えば、バッグ等を始めとする身回り品
や身飾り品,各種雑貨品,衣料品,化粧品などのいわゆるブランド商品は、輸入
国や第三国では勿論、当該著名ブランド商品の生産国においてもいわゆる偽物(
デッドコピー商品)が製造され、これが真正商品と偽って輸入,販売されること
が多々あるため、当該著名ブランド商品のメーカや正規代理店や正規販売店は、
多大な迷惑や損失などを被ることは勿論のこと、粗悪な偽物商品が市中に出回る
ことにより当該ブランド商品のメーカはエンドユーザーの信用をも失いかねない
という憂慮すべき状況にあるのが現状である。
【0003】
殊に、最近では偽物製造側の技術向上や使用する素材の選択眼などの向上によ
り、小売業者を始めとする各流通業界などにおけるいわゆる目効きバイヤーであ
っても偽物商品を見抜けないことが多くなっており、海外で生産される著名ブラ
ンド商品が真正品なのか偽造品なのかという真贋を識別できないことによって、
メーカーからエンドユーザーまでを巻込んだ様々なトラブルを惹起するに至って
いる。
【0004】
著名ブランドの真正商品は、当該ブランド商品のメーカ直営店や正規代理店,
正規販売店に行けば購入できるが、小売業者を始めとする各流通業界などでは海
外での買付けを現地代理人(会社)に委託して並行輸入するケースが多いため、
結果として当該流通業界におけるバイヤーでも識別できないレベルの偽物を輸入
してしまうことがある。
【0005】
上記のように海外で生産される著名ブランド商品は、並行輸入品として日本国
内に輸入することが出来る。しかし、その並行輸入された真正商品が国内のマー
ケット、例えば小売店を始めとする各流通業界などの店頭に陳列されるとき、他
のルートで輸入された同一ブランドの偽物と一緒に陳列されると、同一ブランド
の真正商品と偽物商品とがそのショップの中で混在して陳列されて販売されるこ
ととなり、どの商品が自社から出庫した真正商品かを識別するのに多大な手間と
時間がのかかってしまうという問題がある。また、他の業者が取扱った偽物商品
がトラブル等によって真正商品の取扱業者に返品されたり、修理依頼が来たりし
て正常な取引形態を混乱させてしまうことも現に生じている。更に、自社の並行
輸入商品が真正品であるにも拘らず、消費者が販売店又は正当な並行輸入業者に
対し陳列品や購入した商品が偽物ではないかとの疑念を持つ問題が生じたとき、
真正品であることをその場で直ちに証明できる確固たる手段はないのが現状であ
る。
【0006】
そこで本考案では、上記のような混乱が生じた場合においても、その商品のタ
グ等の商品表示体に標された商品表示を見れば当該商品が自社卸しに係る真正品
であるか否かを直ちに識別することが可能な機能を具備した商品表示体、並びに
、商品表示を提供することを課題とするものである。
【0007】
上記課題を解決することを目的としてなされた本考案商品表示体の構成は、ブ
ランド名や価格などが表示されて商品に付ける正札やタグ等の商品表示体であっ
て、当該正札やタグ等の商品表示体の任意の位置に、その商品の輸出元業者を示
す表示,輸入時期を示す表示,前記輸出元業者が輸入業者に発行したインボイス
に記載されている記号等の表示の中から選択した表示のうち少なくとも一つの表
示を、文字又は記号若しくは図形、またはそれらの組合せによって、肉眼で読取
可能または光-電気的読取り手段や磁気-電気的読取手段などの機械読取り手段に
よって読取り可能に表示したことにより、当該タグ等の商品表示体を備えた商品
が真正品であることを立証できるようにしたことを特徴とするものである。本考
案における商品表示体としては、タグや正札などの典型的な札状,カード状形態
の商品表示体のほか、紐状体,帯状体、或は、球状や柱状の立体物など、異形の
商品表示体であってもよい。また、前記の各商品表示体の材質は、紙,プラスチ
ック,金属,木など、上記の各商品表示体に形成できるものであれば、材質は問
わない。
【0008】
上記の商品表示体がタグや正札などの場合、それは商品にタグファスナーによ
り取付けられるが、本考案では同一ブランドの商品についてタグファスナーの色
を含む形態を所定期間ごとに変更することにより、上記商品タグ等の表示による
真正商品保証機能を補完するようにすることが望ましい。また、本考案では、並
行輸入商品の内部や裏など外部から見えにくい部位に、当該輸入商品の輸出元業
者を示す表示,輸入時期を示す表示,前記輸出元業者が輸入業者に発行したイン
ボイスに記載されている記号等の表示の中から選択した表示のうち少なくとも一
つの表示を、文字又は記号若しくは図形、またはそれらの組合せにより、肉眼で
読取可能または光-電気的読取り手段や磁気-電気的読取手段などの機械読取り手
段によって読取り可能に表示することにより、この商品表示単独で、或は、前記
の商品表示体と一緒に、当該商品が真正品であることを立証できる構成を採用す
ることもできる。
【0009】
次に、本考案商品表示体の実施形態の一例を、図示したタグの例に拠り説明す
る。
【0010】
図1は本考案商品表示体の一例としてタグの例を示した正面図である。一般的
な商品タグは、それを付けるべき商品の大きさなどによって大きさや形状に多少
の違いはあるものの、基本的には短冊状乃至それより短かい矩形状である。図1
に例示したタグ1には、一例としてこのタグ1が付けられた商品が販売される店
舗を示す記号等による表示2、ブランド名(商標)そのものの表示3,価格の表
示4、当該商品の品番などの表示5,産出国(又は生産国)表示6などの商品表
示が、適宜の文字,記号等のロゴタイプや文字などによって表示されている。な
お、本考案が適用できる商品表示体は、例示したタグの場合、そのタグ自体の形
状のほか、表示内容についても、上記に列示したものに限られるものではない。
【0011】
上記のタグ1の各表示2〜6は、このタグ1が付けられる商品が真正商品であ
っても偽物商品であっても、一見して違いを見出すことはできないほど、偽物商
品に付けられるタグは、真正商品のそれをデッドコピーした態様で作製されたも
のが殆んどである。このため、商品にタグが付けられた後は、商品自体によって
もそれらの真贋の見分けが付けにくい上に、タグの表示でも見分けを付けること
が困難であることにより、上述したような問題があるのである。
【0012】
そこで本考案では、タグ1における上記の各商品表示2〜6に加え、その商品
の輸入業者のみが識別できる固有の表示7a〜7cを、肉眼で読取り可能に表示する
か、又は、光-電気的又は磁気-電気的などの読取り手段によって機械的読取りが
可能に設けることにより、このタグ1が付けられた輸入ブランド商品の真贋を直
ちに判別できるようにしたので、以下、この点について説明する。
【0013】
図1の本考案に係るタグ1では、従来例の一つとして挙げた上記の各商品表示
2〜6に加え、本考案商品表示体に固有の表示7a〜7cを施すことを要旨とするも
のである。ここで、7aは輸出元業者を示す文字又は記号若しくは図形などによる
表示、7bは輸入日(又は輸出日、或は、双方の日付)を示す文字又は記号若しく
は図形などによる表示、7cは輸出元業者が輸入業者あてに発行したインボイスの
記載事項の中から当該輸入業者が選択したそのインボイスに固有の表示を示す文
字又は記号若しくは図形などによる表示である。
【0014】
本考案に係るタグ1では、その固有の表示7a〜7cをすべて表示するほか、各表
示7a〜7cの中の一つ、或は、二つを組合せた表示を採ることもある。また、各表
示7a〜7cは、いずれも文字や記号のほか、図形やその図形と前記文字や記号との
組合せなど、このタグ1を自己が並行輸入した商品に付ける輸入業者が肉眼、或
は、機械的手段で読取ることができる表示態様であれば足りる。
【0015】
従って、本考案に係るタグ1の固有表示7a〜7cは、肉眼では見えないが、赤外
光などの不可視光の照明によって読取りできる態様の表示であってもよい。また
、このタグ1の固有表示7a〜7cの部位を磁気記録部に形成し、この記録部に上記
表示7a〜7cを意味する磁気データを書込むようにしてもよい。
【0016】
以上に述べた本考案に係るタグ1に表示する固有表示7a〜7c(このうちの少な
くとも一つ又は2つを含む)は、並行輸入した商品の、例えばバッグの内部や底
などのように外部から見え難い部位に直接表示する(図示せず)ことにより、前
記タグ1の固有表示7a〜7cと併せて、或は、単独で、当該商品が並行輸入された
真正品であることを確認し、立証することができる。
【0017】
また、上述した本考案に係るタグ1では、真正商品の輸入ロットごとに上記の
固有表示7a〜7cの内容が変化するので、同一ブランドの偽物商品の取扱い業者が
後から前記タグ1の固有表示7a〜7cを模倣してその偽物商品にその模倣表示タグ
を付けても、先の表示内容であった真正商品は既に完売して次の輸入ロットの真
正商品の輸入データ(輸出業者,輸入日,インボイスのデータなど)に基づく固
有表示7a〜7cと異なるため、偽物商品をすぐに摘発できる一方、自己取扱いの並
行輸入商品が真正品であることを容易に立証することが可能である。この点は、
上記の固有表示7a〜7cを商品自体の内部など目に付きにくい部位に表示した場合
においても同様である。
【0018】
本考案商品表示体では、上記に述べた真正商品の証明機能或は保証機能を補完
するため、本考案に係るタグ1を商品に付けるためのタグファスナー8の色や型
式を、同じモデルの海外ブランド商品に付ける際、例えば一定期間ごと、或は、
輸入ロットごとに変更することがある。このような手法を採れば、本考案に係る
タグ1の固有表示7a〜7cのほか、タグファスナー8の色や型式によっても、当該
商品の真贋を容易に判別できることとなる。図において。1aはタグ1のファスナ
ー通し孔、8aはタグファスナー8のロック部である。
【0019】
本考案商品表示体、並びに、商品表示は以上の通りであって、並行輸入される
海外生産の著名ブランド品が真正商品であることを、その輸入業者が容易に立証
乃至保証するために、前記商品に付ける商品表示体の一例としてタグの任意の位
置、及び/又は、当該商品自体の内部や裏側などの目立たない位置に、その商品
の輸出元業者を示す表示,輸入時期を示す表示,前記輸出元が輸入業者に発行し
たインボイスに記載されている記号等の表示の中から選択した表示のうち少なく
とも一つの表示を、文字又は記号若しくは図形、またはそれらの組合せにより、
肉眼で読取可能または光-電気的読取り手段や磁気-電気的読取手段などの機械読
取り手段によって読取可能に表示して形成したから、偽物に交じった自社取扱い
の真正商品を容易かつ正確に摘示し、それが真正商品であることを容易に立証す
ることが可能になる。
【0020】
特に、自社(並行輸入業者)に輸出元から発行されたインボイスに使用された
記号などの固有の表示を用いると、当該表示は自社以外の第三者には全く理解で
きない表示であるから、当該表示を備えた並行輸入商品が真正品であることの確
認,立証のために有用であるほか、偽物或は真正品かどうか不確かな商品に第三
者が本考案に係る商品表示を模倣することを効果的に防止する有効な手だてとな
る。
【提出日】平成15年3月7日(2003.3.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【0001】
本考案は並行輸入商品、特に海外の著名ブランドに係る商品が真正商品(以下
では真正品ともいう)であるか否かを容易にチェックでき、そのチェック結果に
よって自社取扱いで並行輸入した真正品であることを立証できる表示部を設けた
タグや正札などの商品表示体、並びに、前記表示部を設けたバッグ又は衣料品に
関する。
【0002】
海外で生産される著名ブランド商品、例えば、バッグ等を始めとする身回り品
や身飾り品,各種雑貨品,衣料品,化粧品などのいわゆるブランド商品は、輸入
国や第三国では勿論、当該著名ブランド商品の生産国においてもいわゆる偽物(
デッドコピー商品)が製造され、これが真正商品と偽って輸入,販売されること
が多々あるため、当該著名ブランド商品のメーカや正規代理店や正規販売店は、
多大な迷惑や損失などを被ることは勿論のこと、粗悪な偽物商品が市中に出回る
ことにより当該ブランド商品のメーカはエンドユーザーの信用をも失いかねない
という憂慮すべき状況にあるのが現状である。
【0003】
殊に、最近では偽物製造側の技術向上や使用する素材の選択眼などの向上によ
り、小売業者を始めとする各流通業界などにおけるいわゆる目効きバイヤーであ
っても偽物商品を見抜けないことが多くなっており、海外で生産される著名ブラ
ンド商品が真正品なのか偽造品なのかという真贋を識別できないことによって、
メーカーからエンドユーザーまでを巻込んだ様々なトラブルを惹起するに至って
いる。
【0004】
著名ブランドの真正商品は、当該ブランド商品のメーカ直営店や正規代理店,
正規販売店に行けば購入できるが、小売業者を始めとする各流通業界などでは海
外での買付けを現地代理人(会社)に委託して並行輸入するケースが多いため、
結果として当該流通業界におけるバイヤーでも識別できないレベルの偽物を輸入
してしまうことがある。
【0005】
上記のように海外で生産される著名ブランド商品は、並行輸入品として日本国
内に輸入することが出来る。しかし、その並行輸入された真正商品が国内のマー
ケット、例えば小売店を始めとする各流通業界などの店頭に陳列されるとき、他
のルートで輸入された同一ブランドの偽物と一緒に陳列されると、同一ブランド
の真正商品と偽物商品とがそのショップの中で混在して陳列されて販売されるこ
ととなり、どの商品が自社から出庫した真正商品かを識別するのに多大な手間と
時間がのかかってしまうという問題がある。また、他の業者が取扱った偽物商品
がトラブル等によって真正商品の取扱業者に返品されたり、修理依頼が来たりし
て正常な取引形態を混乱させてしまうことも現に生じている。更に、自社の並行
輸入商品が真正品であるにも拘らず、消費者が販売店又は正当な並行輸入業者に
対し陳列品や購入した商品が偽物ではないかとの疑念を持つ問題が生じたとき、
真正品であることをその場で直ちに証明できる確固たる手段はないのが現状であ
る。
【0006】
そこで本考案では、上記のような混乱が生じた場合においても、その商品のタ
グ等の商品表示体に標された商品表示を見れば当該商品が自社卸しに係る真正品
であるか否かを直ちに識別することが可能な表示部を具備した商品表示体、並び
に、前記表示部を設けた商品を提供することを課題とするものである。
【0007】
上記課題を解決することを目的としてなされた本考案商品表示体の構成は、ブ
ランド名や価格などが表示されて商品に付けるタグ等の商品表示体であって、当
該タグ等の商品表示体の任意の位置に真正品確認のための表示部を設け、該表示 部に、
その商品の輸出元業者を示す表示,輸入時期を示す表示,前記輸出元業者
が並行輸入業者に発行したインボイスに記載されている記号等の表示の中から選
択した表示のうち少なくとも一つの表示を、文字又は記号若しくは図形またはそ
れらの組合せによって、肉眼で読取可能または光-電気的読取り手段や磁気-電気
的読取手段などの機械読取り手段により読取り可能に表示したことを特徴とする
ものである。本考案における商品表示体としては、タグや正札などの典型的な札
状,カード状形態の商品表示体のほか、紐状体,帯状体、或は、球状や柱状の立
体物など、異形の商品表示体であってもよい。また、前記の各商品表示体の材質
は、紙,プラスチック,金属,木など、上記の各商品表示体に形成できるもので
あれば、材質は問わない。
【0008】
上記の商品表示体がタグや正札などの場合、それは商品にタグファスナーによ
り取付けられるが、本考案では同一ブランドの商品についてタグファスナーの色
を含む形態を所定期間ごとに変更することにより、上記商品タグ等の表示による
真正商品保証機能を補完するようにすることが望ましい。また、本考案では、並
行輸入した商品の内部や裏など外部から見えにくい部位に、当該輸入商品の輸出
元業者を示す表示,輸入時期を示す表示,前記輸出元業者が輸入業者に発行した
インボイスに記載されている記号等の表示の中から選択した表示のうち少なくと
も一つの表示を、文字又は記号若しくは図形、またはそれらの組合せにより、肉
眼で読取可能または光-電気的読取り手段や磁気-電気的読取手段などの機械読取
り手段によって読取り可能に表示した表示部を設けることにより、この商品表示
単独で、或は、前記の商品表示体と一緒に、当該商品が真正品であることを立証 するための
構成を採用することもできる。
【0009】
次に、本考案商品表示体の実施形態の一例を、図示したタグの例に拠り説明す
る。
【0010】
図1は本考案商品表示体の一例としてタグの例を示した正面図である。一般的
な商品タグは、それを付けるべき商品の大きさなどによって大きさや形状に多少
の違いはあるものの、基本的には短冊状乃至それより短かい矩形状である。図1
に例示したタグ1には、一例としてこのタグ1が付けられた商品が販売される店
舗を示す記号等による表示2、ブランド名(商標)そのものの表示3,価格の表
示4、当該商品の品番などの表示5,産出国(又は生産国)表示6などの商品表
示が、適宜の文字,記号等のロゴタイプや文字などによって表示されている。な
お、本考案が適用できる商品表示体は、例示したタグの場合、そのタグ自体の形
状のほか、表示内容についても、上記に列示したものに限られるものではない。
【0011】
上記のタグ1の各表示2〜6は、このタグ1が付けられる商品が真正商品であ
っても偽物商品であっても、一見して違いを見出すことはできないほど、偽物商
品に付けられるタグは、真正商品のそれをデッドコピーした態様で作製されたも
のが殆んどである。このため、商品にタグが付けられた後は、商品自体によって
もそれらの真贋の見分けが付けにくい上に、タグの表示でも見分けを付けること
が困難であることにより、上述したような問題があるのである。
【0012】
そこで本考案では、タグ1における上記の各商品表示2〜6に加え、その商品
の輸入業者のみが識別できる固有の表示7a〜7cを行うための表示部を設け、該表 示部に、
肉眼で読取り可能に表示するか、又は、光-電気的又は磁気-電気的など
の読取り手段によって機械的読取りが可能に設けることにより、このタグ1が付
けられた輸入ブランド商品の真贋を直ちに判別できるようにしたので、以下、こ
の点について説明する。
【0013】
図1の本考案に係るタグ1では、従来例の一つとして挙げた上記の各商品表示
2〜6に加え、本考案商品表示体に固有の表示7a〜7cを表示部に施すことを要旨
とするものである。ここで、7aは輸出元業者を示す文字又は記号若しくは図形な
どによる表示、7bは輸入日(又は輸出日、或は、双方の日付)を示す文字又は記
号若しくは図形などによる表示、7cは輸出元業者が輸入業者あてに発行したイン
ボイスの記載事項の中から当該輸入業者が選択したそのインボイスに固有の表示
を示す文字又は記号若しくは図形などによる表示である。
【0014】
本考案に係るタグ1では、その固有の表示7a〜7cをすべて表示するほか、各表
示7a〜7cの中の一つ、或は、二つを組合せた表示を採ることもある。また、各表
示7a〜7cは、いずれも文字や記号のほか、図形やその図形と前記文字や記号との
組合せなど、このタグ1を自己が並行輸入した商品に付ける輸入業者が肉眼、或
は、機械的手段で読取ることができる表示態様であれば足りる。
【0015】
従って、本考案に係るタグ1の固有表示7a〜7cは、肉眼では見えないが、赤外
光などの不可視光の照明によって読取りできる態様の表示であってもよい。また
、このタグ1の固有表示7a〜7cの部位を磁気記録部に形成し、この記録部に上記
表示7a〜7cを意味する磁気データを書込むようにしてもよい。
【0016】
以上に述べた本考案に係るタグ1に表示する固有表示7a〜7c(このうちの少な
くとも一つ又は2つを含む)は、並行輸入した商品の、例えばバッグの内部や底
などのように外部から見え難い部位に直接表示する(図示せず)ことにより、前
記タグ1の固有表示7a〜7cと併せて、或は、単独で、当該商品が並行輸入された
真正品であることを確認し、立証することができる。
【0017】
また、上述した本考案に係るタグ1では、真正商品の輸入ロットごとに上記の
固有表示7a〜7cの内容が変化するので、同一ブランドの偽物商品の取扱い業者が
後から前記タグ1の固有表示7a〜7cを模倣してその偽物商品にその模倣表示タグ
を付けても、先の表示内容であった真正商品は既に完売して次の輸入ロットの真
正商品の輸入データ(輸出業者,輸入日,インボイスのデータなど)に基づく固
有表示7a〜7cと異なるため、偽物商品をすぐに摘発できる一方、自己取扱いの並
行輸入商品が真正品であることを容易に立証することが可能である。この点は、
上記の固有表示7a〜7cを商品自体の内部など目に付きにくい部位に表示した場合
においても同様である。
【0018】
本考案商品表示体では、上記に述べた真正商品の証明機能或は保証機能を補完
するため、本考案に係るタグ1を商品に付けるためのタグファスナー8の色や型
式を、同じモデルの海外ブランド商品に付ける際、例えば一定期間ごと、或は、
輸入ロットごとに変更することがある。このような手法を採れば、本考案に係る
タグ1の固有表示7a〜7cのほか、タグファスナー8の色や型式によっても、当該
商品の真贋を容易に判別できることとなる。図において。1aはタグ1のファスナ
ー通し孔、8aはタグファスナー8のロック部である。
【0019】
本考案は以上の通りであって、並行輸入される海外生産の著名ブランド品が真
正商品であることを、その輸入業者が容易に立証乃至保証するために、前記商品
に付ける商品表示体の一例としてタグの任意の位置、及び/又は、当該商品自体
の内部や裏側などの目立たない位置に、その商品の輸出元業者を示す表示,輸入
時期を示す表示,前記輸出元が輸入業者に発行したインボイスに記載されている
記号等の表示の中から選択した表示のうち少なくとも一つの表示を、文字又は記
号若しくは図形、またはそれらの組合せにより、肉眼で読取可能または光-電気
的読取り手段や磁気-電気的読取手段などの機械読取り手段によって読取可能に
表示した表示部を設けたことにより、偽物に交じった自社取扱いの真正商品を容
易かつ正確に摘示し、それが真正商品であることを容易に立証することが可能に
なる。
【0020】
特に、自社(並行輸入業者)に輸出元から発行されたインボイスに使用された
記号などの固有の表示を用いると、当該表示は自社以外の第三者には全く理解で
きない表示であるから、当該表示を備えた並行輸入商品が真正品であることの確
認,立証のために有用であるほか、偽物或は真正品かどうか不確かな商品に第三
者が本考案に係る商品表示を模倣することを効果的に防止する有効な手だてとな
る。
【図1】本考案商品表示体の一例であるタグの正面図
1 タグ
2 店舗を示す表示
3 ブランド名の表示
4 価格の表示
5 商品の品番の表示
6 産出国(又は生産国)の表示
7a 輸出元業者を示す表示
7b 輸入日を示す表示
7c 輸出元業者が輸入業者あてに発行したインボイス
に固有の表示を示す表示 8 タグファスナー
に固有の表示を示す表示 8 タグファスナー
─────────────────────────────────────────────────────
【手続補正書】
【提出日】平成15年3月7日(2003.3.7)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 自社取扱い並行輸入商品の真正
品確認のための表示部を 設けた 商品表示体と前記表示部を設けた並行輸入商品
品確認のための表示部を 設けた 商品表示体と前記表示部を設けた並行輸入商品
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案商品表示体の一例であるタグの正面図
【符号の説明】
1 タグ
2 店舗を示す表示
3 ブランド名の表示
4 価格の表示
5 商品の品番の表示
6 産出国(又は生産国)の表示
7a 輸出元業者を示す表示
7b 輸入日を示す表示
7c 輸出元業者が輸入業者あてに発行したインボイス
に固有の表示を示す表示 8 タグファスナー
に固有の表示を示す表示 8 タグファスナー
Claims (14)
- 【請求項1】 ブランド名や価格などが表示されて商品
に付けるタグ等の商品表示体であって、当該タグ等の商
品表示体の任意の位置に、その商品の輸出元業者を示す
表示,輸入時期を示す表示,前記輸出元業者が並行輸入
業者に発行したインボイスに記載されている記号等の表
示の中から選択した表示のうち少なくとも一つの表示
を、文字又は記号若しくは図形またはそれらの組合せに
よって、肉眼で読取可能または光-電気的読取り手段や
磁気-電気的読取手段などの機械読取り手段により読取
り可能に表示したことによって、当該タグ等の商品表示
体を備えた商品が真正品であることを立証できるように
したことを特徴とする並行輸入商品の真正品確認機能を
有する商品表示体。 - 【請求項2】 並行輸入した真正品であることを立証す
るための表示は、輸出元業者の表示と輸入時期の表示で
ある請求項1の真正品確認機能を有する商品表示体。 - 【請求項3】 並行輸入した真正品であることを立証す
るための表示は、輸出元業者の表示とインボイスに記載
された事項の表示である請求項1の真正品確認機能を有
する商品表示体。 - 【請求項4】 並行輸入した真正品であることを立証す
るための表示は、輸入時期の表示とインボイスに記載さ
れた事項の表示である請求項1の真正品確認機能を有す
る商品表示体。 - 【請求項5】 並行輸入した真正品であることを立証す
るための表示は、輸出元業者の表示と輸入時期の表示と
インボイスに記載された事項の表示である請求項1の真
正品確認機能を有する商品表示体。 - 【請求項6】 輸入時期の表示は、輸出時期の表示に代
えるか、又は、輸出時期と輸入時期を併記した請求項1
〜5のいずれかの真正品確認機能を有する商品表示体。 - 【請求項7】 請求項1〜6の確認機能のための表示
は、肉眼では見えない手法により記録した請求項1〜6
のいずれかの真正品確認機能を有する商品表示体。 - 【請求項8】 並行輸入商品の内部や裏など外部から見
えにくい部位に、当該輸入商品の輸出元業者を示す表
示,輸入時期を示す表示,前記輸出元業者が並行輸入業
者に発行したインボイスに記載されている記号等の表示
の中から選択した表示のうち少なくとも一つの表示を、
文字又は記号若しくは図形、またはそれらの組合せによ
って、肉眼で読取可能または光-電気的読取り手段や磁
気-電気的読取手段などの機械読取り手段によって読取
り可能に表示したことにより、その商品表示を備えた商
品が真正品であることを立証できるようにしたことを特
徴とする並行輸入商品の真正品確認機能を有する商品表
示。 - 【請求項9】 並行輸入した真正品であることを立証す
るための表示は、輸出元業者の表示と輸入時期の表示で
ある請求項8の真正品確認機能を有する商品表示。 - 【請求項10】 並行輸入した真正品であることを立証す
るための表示は、輸出元業者の表示とインボイスに記載
された事項の表示である請求項8の真正品確認機能を有
する商品表示。 - 【請求項11】 並行輸入した真正品であることを立証す
るための表示は、輸入時期の表示とインボイスに記載さ
れた事項の表示である請求項8の真正品確認機能を有す
る商品表示。 - 【請求項12】 並行輸入した真正品であることを立証す
るための表示は、輸出元業者の表示と輸入時期の表示と
インボイスに記載された事項の表示である請求項8の真
正品確認機能を有する商品表示。 - 【請求項13】 輸入時期の表示は、輸出時期の表示に代
えるか、又は、輸出時期と輸入時期を併記した請求項8
〜12のいずれかの真正品確認機能を有する商品表示。 - 【請求項14】 請求項8〜13の確認機能のための表示
は、肉眼では見えない手法により記録した請求項8〜13
のいずれかの真正品確認機能を有する商品表示。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003000440U JP3095630U (ja) | 2003-01-30 | 2003-01-30 | 自社取扱い並行輸入商品の真正品確認のための表示部を設けた商品表示体と前記表示部を設けた並行輸入商品 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2003000440U JP3095630U (ja) | 2003-01-30 | 2003-01-30 | 自社取扱い並行輸入商品の真正品確認のための表示部を設けた商品表示体と前記表示部を設けた並行輸入商品 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3095630U true JP3095630U (ja) | 2003-08-15 |
Family
ID=43249543
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2003000440U Expired - Lifetime JP3095630U (ja) | 2003-01-30 | 2003-01-30 | 自社取扱い並行輸入商品の真正品確認のための表示部を設けた商品表示体と前記表示部を設けた並行輸入商品 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3095630U (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102089053B1 (ko) * | 2019-02-08 | 2020-03-13 | 이광현 | 반품방지태그 |
-
2003
- 2003-01-30 JP JP2003000440U patent/JP3095630U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
KR102089053B1 (ko) * | 2019-02-08 | 2020-03-13 | 이광현 | 반품방지태그 |
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