JP3095531U - 靴 下 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 着用時の快適性に優れ、外観的に奇異に感じ
させない靴下を提供する。 【解決手段】 足先部分２を内布４と外布５とからなる
二重構造にする。内布４には着用時に足の各指がそれぞ
れ個別に差し入れられる複数の指入れ部４ａ，４ｂ，４
ｃ，４ｄ，４ｅを形成する。また、外布５は内布４全体
を覆う袋状に形成する。着用状態では、内布４の指入れ
部４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄ，４ｅに足の各指が個別に差
し入れる。外からは内布４は見えず、外布５だけが見え
るので、外観的には普通の靴下のように見える。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

この考案は、着用時の快適性に優れ、外観的に奇異に感じさせない靴下に関す る。

【０００２】

【従来の技術】

一般的な靴下は、足先部分が袋状になっていて、この袋状の足先部分で５本の 足の指をまとめて覆うようになっている。また、特殊なものとして、足先部分が 複数の指入れ部に分かれ、それぞれの指入れ部に足の各指を個別に差し入れる足 袋型の靴下もある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記足袋型の靴下は、着用状態において足の各指が分離して指入れ部に差し入 れられるので、長時間着用しても指と指の間が蒸れずに快適で、いやなにおいの 発生防止や水虫などの皮膚疾患の予防に効果があるとされている。しかしながら 、靴下のイメージとしては前記一般的な靴下の形態が定着しているため、足袋型 の靴下に対して抵抗感を持つ人が多い。とりわけ、人前で靴下を見せる機会があ る場合には、足袋型の靴下を着用することを避けるのが普通である。

【０００４】 上記の理由により足袋型の靴下を実際に着用する人は少ないが、外観上の問題 さえ解決されれば着用したいと思っている人は多いはずである。そこで本考案は 、足袋型の靴下の機能を備え、しかも外観的には一般的な靴下のように見える靴 下を提供することを課題としている。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するために、本考案は次のような構成とした。すなわち、本考 案にかかる靴下は、足先部分が内布と外布とからなる二重構造になっており、前 記内布は着用時に足の各指がそれぞれ個別に差し入れられる複数の指入れ部が形 成されているとともに、前記外布は内布全体を覆う袋状に形成されていることを 特徴としている。

【０００６】 この靴下は、履いたときに足の各指が内布の指入れ部にそれぞれ個別に差し入 れられる。この着用状態では各指が分け隔てられ、それぞれの指の周囲が内布の 生地で包まれているので、汗の吸収が良好であり、長時間着用しても指と指の間 が蒸れずに快適である。内布は外布によって覆われているため、外観的には袋状 の足先部分で５本の足の指をまとめて覆う一般的な靴下と同じように見え、奇異 に感じさせない。

【０００７】 上記靴下において、外布の下半部が足先部分を除く本体から分断されている構 成にすれば、外布を上側に反転させて内布を露出させることができ、着用時に内 布の指入れ部へ各指を容易に差し入れられるようになる。

【０００８】

【考案の実施の形態】

以下、図面に表された本考案の好ましい実施の形態について説明する。 図１乃至図３は本考案の第１実施形態の外観斜視図、要部の平面断面図、及びＳ −Ｓ断面図である。この靴下１Ａは足先部分２に特徴があり、足先部分２を除く 本体３が一重の布で所定の筒型形状に縫製されているのに対し、足先部分２は内 布４と外布５とからなる二重構造になっている。

【０００９】 内布４は、先端側が閉じた袋状の布に足の長さ方向の縫込み６を４箇所に入れ、 足の５指に対応する５個の指入れ部４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄ，４ｅが形成され ている。各指入れ部の長さ及び太さは、それぞれ対応する指に合わせてある。

【００１０】 一方、外布５は、上記内布４を外側から覆う先端側が閉じた袋状に形成されて いる。この外布５は、足先部分で５本の足の指をまとめて覆う一般的な靴下の足 先部分と同じ形状である。

【００１１】 この靴下１Ａを履く場合、図２及び図３に示すように、内布４の各指入れ部４ ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄ，４ｅに足の５指をそれぞれ差し入れる。このため、全部 の指の周囲が内布４で覆われた状態となり、汗が内布４に良好に吸収されるので 、長時間着用しても指と指の間が蒸れずに快適である。また、内布４は外布５に 覆われているので、外観上は普通の靴下のようにしか見えず、着用していても他 人に奇異な感じを与えない。

【００１２】 次に、図４及び図５は本考案の第２実施形態を表している。この靴下１Ｂが前 記靴下１Ａと異なる点は、足先部分２の外布５の下半部が本体３と分断線７によ って分断されていることにある。この構成とすることにより、図５に示すように 、外布５を上側に反転させて、内布４を露出させることが可能である。

【００１３】 このように内布４を露出させれば、靴下１Ｂを履く際に、手を使って内布４の 指入れ部４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄ，４ｅの位置を調節しながら当該指入れ部に足 の指を差し入れられるので、誤って一つの指入れ部に２本の指を入れてしまうと いうようなミスを防げるとともに、指入れ部の奥深くまで指を確実に差し入れる ことができる。図４に示すように、外観上は普通の靴下のように見える。

【００１４】 かかる分断部分の足親指と小指の指入れ部４ａ，４ｅの外側との接触部に、面 ファスナー等の履き心地を害さない接着手段を設けるようにすれば、外布５を内 布４に覆う際にずれが生じないので、外観上普通の靴下の形態を安定して保つこ とができる。

【００１５】

【考案の効果】

以上に説明したように、この考案にかかる靴下は、複数に分かれた指入れ部に 足の各指を個別に差し入れる足袋型の靴下の快適性を備えながら、外観上は普通 の靴下と同じであるので、足袋型靴下の快適さを認めながらも外観上の問題から 着用を躊躇してきた人々にとって有用性の大きなものとなった。

【図面の簡単な説明】

【図１】第１実施形態の外観斜視図である。

【図２】第１実施形態の要部の側面断面図である。

【図３】Ａ−Ａ断面図である。

【図４】第２実施形態の通常状態を示す外観斜視図であ
る。

【図５】第２実施形態の異なる状態を示す外観斜視図で
ある。

【符号の説明】

１Ａ，１Ｂ 靴下 ２ 足先部分 ３ 本体 ４ 内布 ４ａ，４ｂ，４ｃ，４ｄ，４ｅ 足入れ部 ５ 外布

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 足先部分が内布と外布とからなる二重構
   造になっており、前記内布は着用時に足の各指がそれぞ
   れ個別に差し入れられる複数の指入れ部が形成されてい
   るとともに、前記外布は内布全体を覆う袋状に形成され
   ていることを特徴とする靴下。
2. 【請求項２】 外布の下半部が足先部分を除く本体から
   分断されている請求項１に記載の靴下。