JP3095308U - プリント基板ｘ線孔あけ機の薄板穴あけ用押し板移動構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 プリント基板Ｘ線孔あけ機の薄板穴あけ用押
し板移動構造の提供。 【解決手段】 孔あけ機の後部排出機構の後方に、押し
板機構を設け、該押し板機構に左右方向（Ｘ軸方向）と
前後方向（Ｙ軸方向）の滑り台を設け、滑り台により押
し板を等距離移動させて、後部排出機構の吸い取ったプ
リント基板の位置に合わせ、それを押圧機構に重ね、タ
ーゲットホールの孔開け作業を行い、且つ押し板の未さ
ん孔の位置を制御システムで計算して次の孔あけ使用に
供し、押し板の有効面積を十分に利用し、製造コストを
下げることができるようにした。

Description

【考案の詳細な説明】 【０００１】 【考案の属する技術分野】 本考案は一種のプリント基板Ｘ線孔あけ機の薄板穴あけ用押し板移動構造に係 り、特に、押し板機構を利用して有効に押し板の孔あけできる位置を計算して、 十分に押し板の使用可能な面積を運用し、運営コストを節約できる押し板移動構 造に関する。 【０００２】 【従来の技術】 一般に、プリント基板の圧着工程の後、孔あけ加工を行う必要があり、通常は Ｘ線孔あけ機でターゲット位置を確認し、押圧機構で板面を圧迫保持して孔あけ を行う。孔あけのプロセス中、Ｘ線孔あけ機はＸ線に圧着後の表面銅箔層を透過 させて内部のターゲットを探し、並びにイメージと運動軸制御技術により、正確 にドリル軸を正確な位置に案内し、ターゲットホールをあけるプロセスを完成す る。孔あけしたプリント基板は図１のようであり、プリント基板１０にターゲッ トホール１１が形成され、その後のプリント基板１０の製造工程、即ち、ターゲ ットホール１１に基づき、並びに位置決めピンを組み合わせた、成形、機械式孔 あけ及び露光等の工程で、各プリント基板１０は正確に速やかに位置決めされ、 各工程間を精密に連結させる。 【０００３】 一般に孔あけ作業の時、孔あけ装置自身の軸方向の推力に、孔あけ材質の硬度 の違いが加わり、プリント基板１０は孔あけステップに近づくと、異なる突出状 態を発生したり、また図２に示されるようなバリ１２を形成しうる。このような 現象は孔あけ装置の回転速度、送り速度及びドリルヘッド自身の切削角度を改変 することにより、最低にまで減らすことができる。しかし、薄板（厚さ０．３ｍ ｍ以下）に対する孔あけは、往々にして板の厚さが薄過ぎるため、前述の孔あけ 変数の調整を行ってもバリ１２が発生し、バリ１２が後の工程に対して不良な影 響を及ぼす。ゆえに、孔あけ作業時に貫通面のバリを最小量に制御して基板の後 続工程に有利とする必要がある。 【０００４】 現在、Ｘ線孔あけ機は前述の欠点を解決するため、薄形プリント基板１０の上 方に、同一寸法で、厚さの薄い押し板２０（ベ−クライト板、ガラス繊維板、ア クリル板、樹脂板、パルプ板、アルミ板を材料とする）が設けられ、孔あけ時に プリント基板１０と連帯して一緒に作業する（図３のごとし）。この作業方法の 最大の欠点は、孔あけ前の重ね合わせと孔あけ後の引き離しに相当の人力を必要 とし、更に業者にとって受け入れ難いことは、大量の押し板２０材料の浪費であ り、各押し板２０とプリント基板１０が同じ寸法であり、且つターゲットホール もまた同一位置にあるため、一つの押し板２０は２から４つのプリント基板１０ の孔あけ作業の後に組み合わされた後に交換する必要があり、このため、Ｘ線孔 あけ機が毎日３０００板の孔あけ作業を行うとすると、その必要とする押し板２ ０は、７５０から１０００枚必要で、相当大きな支出を形成し、経済性に符合し ない。 【０００５】 【考案が解決しようとする課題】 本考案はプリント基板Ｘ線孔あけ機の薄板穴あけ用押し板移動構造を提供する ことを目的とし、それは、孔あけ機に押圧機構を設け、該押圧機構の上方にＸ線 管を設け、下方にドリルヘッドを設け、押圧機構の後方に後部排出機構を設けた プリント基板Ｘ線孔あけ機の薄板穴あけ用押し板移動構造において、 後部排出機構の後方に、左右方向に移動する滑り台と、前後方向に移動する滑 り台、及び吸着装置を具えた押し板機構を設け、該押し板機構により押し板を等 距離移動させ、押し板を自動的にターゲットホールの孔あけに待機する薄板プリ ント基板の上に重畳させ、並びにそれに連接させた制御システムの計算により、 まだ孔あけしていない位置を次の孔あけ作業のために保留し、十分に押し板の有 効面積を運用できるようにしたことを特徴とする。 【０００６】 【課題を解決するための手段】 請求項１の考案は、孔あけ機に押圧機構を設け、該押圧機構の上方にＸ線管を 設け、下方にドリルヘッドを設け、押圧機構の後方に後部排出機構を設けたプリ ント基板Ｘ線孔あけ機の薄板穴あけ用押し板移動構造において、 後部排出機構の後方に、左右方向に移動する滑り台と、前後方向に移動する滑 り台、及び吸着装置を具えた押し板機構を設け、該押し板機構により押し板を等 距離移動させ、押し板を自動的にターゲットホールの孔あけに待機する薄板プリ ント基板の上に重畳させ、並びにそれに連接させた制御システムの計算により、 まだ孔あけしていない位置を次の孔あけ作業のために保留し、十分に押し板の有 効面積を運用できるようにしたことを特徴とする、プリント基板Ｘ線孔あけ機の 薄板穴あけ用押し板移動構造としている。 【０００７】 【考案の実施の形態】 図４に示されるように、本考案はＸ線孔あけ機１００に押圧機構１が設けられ 、該押圧機構１の上方にＸ線管２が設けられ、下方にＸ軸滑り台３１、Ｙ軸滑り 台３２、及びＺ軸滑り台３３で組成されたドリルヘッド３が設けられ、押圧機構 １の後方に後部排出機構４が設けられ、並びにＸ線孔あけ機１００の一端に、押 し板収容バスケット５と基板収容機６が設けられている。 【０００８】 該後部排出機構４の後方には押圧機構１が設けられ、該押圧機構１は、左右方 向（Ｘ軸方向）の滑り台７１と、前後方向（Ｙ軸方向）の滑り台７２と、吸着装 置７３を具えている。 【０００９】 前述の構成要件の組み合わせにより、押し板機構７は、押し板収容バスケット ５中より吸着装置７３で一枚の押し板２０を吸い取り、さらに押圧機構１の下方 に運送して待機し、作業員がプリント基板１０をテーブル８の上に置き、並びに Ｘ線をオンしてターゲットを探した後、該押し板機構７が押し板２０を下ろし、 該押圧機構１がこれにより下に押圧し、押し板２０をプリント基板１０に押しつ け、Ｘ線管２とドリルヘッド３による位置決めと孔あけ作業に供する。最先の左 右の二つの孔をあけた後、押圧機構１は上昇し、押し板機構７が押し板２０を吸 着し並びに後方に伝送し、後部排出機構４がプリント基板１０を吸い上げ、並び に後方に一定距離運送して第３孔の孔あけ位置に至らせて下ろし、さらに即刻前 向きに最も押圧機構１に接近する部分に至り、後部排出機構４が前に移動するの とほぼ同時に、該押し板機構７もまた前に移動し、プリント基板１０がテーブル ８に置かれて孔あけ準備する時、押し板機構７もまた押し板２０でその上方を被 覆する。 【００１０】 前述の押し板機構７が動作する時は、制御システムにより先の孔あけの位置が 計算され、未だ孔あけしていない部分が次の孔あけ作業に使用するため保留され 、このような位置変換は押し板機構７の左右方向の滑り台７１と前後方向の滑り 台７２により、押し板２０がＸ線、Ｙ軸方向に等距離移動させられることにより 完成し、こうして十分に押し板２０の有効面積を運用でき、手作業による押し板 ２０の放置と引き離し作業の面倒を免除するだけでなく、自動操作方式とされ、 且つ押し板材料を十分に利用し、材料コストを減らすことができ、大まかな計算 によると、各押し板２０に３００個の孔をあけることができ、すなわち、各押し 板２０が１００枚のプリント基板の薄板孔あけ時に使用できる（図５参照）。 【００１１】 【考案の効果】 総合すると、本考案のＸ線孔あけ機はＸ軸とＹ軸方向に移動できる押し板機構 により、押し板の面積を十分に運用でき、プリント基板製造コストを減らす目的 を達成し、実用的な設計とされ、新規性を有している。

【図面の簡単な説明】 【図１】周知のプリント基板のターゲットホール表示図
である。 【図２】周知の薄板基板に対する孔あけの実施例図であ
る。 【図３】周知の孔あけ実施例図である。 【図４】本考案の構造図である。 【図５】本考案の押し板孔あけ後の状態図である。 【符号の説明】 １ 押圧機構 １０ プリント基板 １００ 孔あけ機 １１ ターゲットホール １２ バリ ２ Ｘ線管 ２０ 押し板 ３ ドリルヘッド ３１ Ｘ軸滑り台 ３２ Ｙ軸滑り台 ３３ Ｚ軸滑り台 ４ 後部排出機構 ５ 押し板収容バスケット ６ 基板収容機 ７ 押し板機構 ７１ 左右方向の滑り台 ７２ 前後方向の滑り台 ７３ 吸着装置 ８ テーブル

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】 孔あけ機に押圧機構を設け、該押圧機構
   の上方にＸ線管を設け、下方にドリルヘッドを設け、押
   圧機構の後方に後部排出機構を設けたプリント基板Ｘ線
   孔あけ機の薄板穴あけ用押し板移動構造において、 後部排出機構の後方に、左右方向に移動する滑り台と、
   前後方向に移動する滑り台、及び吸着装置を具えた押し
   板機構を設け、該押し板機構により押し板を等距離移動
   させ、押し板を自動的にターゲットホールの孔あけに待
   機する薄板プリント基板の上に重畳させ、並びにそれに
   連接させた制御システムの計算により、まだ孔あけして
   いない位置を次の孔あけ作業のために保留し、十分に押
   し板の有効面積を運用できるようにしたことを特徴とす
   る、プリント基板Ｘ線孔あけ機の薄板穴あけ用押し板移
   動構造。