JP3095174U - 自転車等の階段昇降用ガイドレール - Google Patents

自転車等の階段昇降用ガイドレール

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JP3095174U
JP3095174U JP2002008083U JP2002008083U JP3095174U JP 3095174 U JP3095174 U JP 3095174U JP 2002008083 U JP2002008083 U JP 2002008083U JP 2002008083 U JP2002008083 U JP 2002008083U JP 3095174 U JP3095174 U JP 3095174U
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勲 仙石
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勲 仙石
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Abstract

(57)【要約】 【目的】 自転車、或いは原動機付き自転車等を抱え上
げることなく、階段部分を容易に昇降させることができ
るガイドレールである。 【構成】(イ) 丈夫な素材を用いて、断面の底部が丸
みを持ったV字型で、鉛直方向からやや水平方向に傾い
た溝(1)を持つレール(2)を作り、これを階段の側
端に設置する。 (ロ) 自転車等の車輪をレール(2)の溝(1)には
め、手押ししながら階段を昇降する。 以上のように構成されたガイドレールである。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】
この考案は、自転車或いは原動機付き自転車等を抱え上げることなく、階段部 分を容易に昇降させることができる装置に関するものである。
【0002】
【従来の技術】
歩道橋などの階段部分は、自転車では通行できず、やむなく抱え上げて昇降す るしかなかった。まして、原動機付き自転車になると、その重量から人力での昇 降は不可能に近かった。 また、幅の広い階段には、まれに一部をベルト状に舗装して、自転車や車椅子 の昇降を助けるものもみられるが、スペースや費用の問題であまり普及していな い。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
本考案はそれらの不便を除くため、歩道橋等の階段部分の側端部に設置して、 自転車や原動機付き自転車等を、抱え上げることなく、手押しにより容易に昇降 させるための装置を提供することを目的とし、既設の階段にも容易に、且つ安価 に設置できる特徴を持つものである。
【0004】
【課題を解決するための手段】
丈夫な素材を用いた、断面の底部が丸みを持ったV字型で、且つ鉛直方向から 水平方向にやや傾いた溝(1)をもつ樋状のレール(2)を作り、これを階段の 側端部に設置固定する。レールの形状、構成については請求項2,3,及び4に 記載されたものを用いても同様の効果が得られる。。
【0005】
【作用】
図2のごとく自転車等の前後輪をこのレール(2)にはめ、ハンドルやペダル などが側壁や階段に触れないように車体を傾けたまま手押しすれば階段を容易に 昇降できる。 原動機付き自転車の場合は、上昇時にはエンジン動力を適宜加えながら進行し 、下降時にはエンジンブレーキと手動ブレーキを併用することでスムーズに通過 できる。
【実施例】
以下、本考案の実施例を列記する。
【0006】 レール(2)を階段の両端に設置すれば上下同時利用の際などに利便性が増す 。
【0007】 レール(2)を階段の側壁に設置固定すれば、階段の修理清掃などがしやすく なる。
【0008】 請求項5に記載したレールを階段の長さに応じてボルト、リベット、粘着材、 接着剤、磁石等、適宜の方法により複数個連結する構造にすれば、設計、運搬、 施工等の効率が上がる。また、スプリングなどと組み合わせたプラグイン式の連 結具を用いれば施工時間の短縮がより期待できる。
【0009】 レール(2)を着色することにより、その色彩で設置場所を目立たせたり、階 段や周囲との景観の調和に配慮することもできる。
【0010】 溝(1)の形状や幅を目的に応じて変更すれば、自転車専用としたり、原動機 付き自転車との共用とするなどの選択が可能になる。
【0011】 請求項2に記載した断面がL字型のレール(図3)、あるいはL字型で折り曲 げ部分を曲面状に成形したレール(図5)は取り付けのための特別な支持具を要 せず、階段または側壁に直接設置固定することが可能で、施工のための部品が少 なく且つ強固に固定できる。実際の使用時に車輪のぶれは多少起こるが実用上の 支障はない。
【0012】 請求項2に記載した、長板状の素材を折り曲げ、断面をV字型に成形したレー ル(図4)、及びその折り曲げ部分を曲面状に成形したレール(図6)を設置す れば車輪のぶれはより減少する。
【0013】 請求項3に記載した、2枚の長板をL字型またはV字型に組み合わせて構成す るレール(図7及び図8)の設置に関しては、2枚の長板を組み合わせるための 支持具が追加されるのみで使用上の問題はない。
【0014】
【考案の効果】
本考案の効果を、以下に列記する。
【0015】 階段を昇降する際、自転車等を抱え上げるのに比べ、レールに沿って押し上げ ることによる労力の軽減は著しく、体力のない者でも昇降が可能になる。
【0016】 構造が簡単で、故障が起こりにくい。
【0017】 既設の階段にも設置でき、経済性に優れる。
【0018】 階段の端に設置できるので、他の歩行者に迷惑をかけない。また、設置スペー スが小さいので狭い階段にも設置できる。
【0019】 車輪を溝にはめて昇降するので脱輪の心配がない。
【0020】 上面または側面に開いた溝の形状により、ゴミなどが溜まりにくく清掃しやす い。
【0021】 階段の側端部に設置し、さらに自転車等は斜めに傾けながら昇降するので、乗 車したまま昇降するような、危険且つ非常識な行動も起こし得ないから、他の歩 行者にとっても安全である。
【0022】 使用する素材は、大きな重量が加わるものではないから金属、樹脂、木材等広 範囲から選ぶことができる。
【0023】 使用する素材は、必要な強度さえ維持できればよいので、再生樹脂の利用にも 適し、廃棄物軽減に一役買うことができる。
【0024】 請求項3及び請求項4に記載したレールは木材を使用することが可能で、特に 間伐材の用途としても適当である。 木材は耐久性の面で問題があるが、取り替えが容易で、安価であることから利 用価値は大きい。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案の斜視図である。
【図2】 本考案の使用例を示す図である。
【図3】 請求項2に記載のL字型レールの斜視図であ
る。
【図4】 請求項2に記載のV字型レールの斜視図であ
る。
【図5】 請求項2に記載の折り曲げ部分を曲面状に加
工したL字型レールの斜視図である。
【図6】 請求項2に記載の折り曲げ部分を曲面状に加
工したV字型レールの斜視図である。
【図7】 請求項3に記載の長板2枚を組み合わせたL
字型レールの斜視図である。
【図8】 請求項3に記載の長板2枚を組み合わせたV
字型レールの斜視図である。
【図9】 請求項4に記載のパイプ又は丸棒2本を用い
たレールの斜視図である。
【符号の説明】
1 溝 2 レール 3 長板 4 支持具 5 パイプ又は丸棒

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】(イ) 断面の底部が丸みを持ったV字型
    で、鉛直方向から水平方向にやや傾いた溝(1)を持つ
    レール(2)を作り、これを階段の側端部に設置する。 (ロ) 自転車等をレール(2)の溝(1)にはめ、手
    押しにより階段を昇降する。 以上のように構成されたガイドレール(図1)
  2. 【請求項2】 長板状の素材を折り曲げ、断面をL字
    型、V字型、及びそれぞれの折り曲げ部分を曲面状に成
    形した各形状の請求項1記載のガイドレール(図3,
    4,5及び6)。
  3. 【請求項3】 長板状の素材2枚をL字型、あるいはV
    字型に組み合わせて構成される請求項1記載のガイドレ
    ール(図7,及び8)。
  4. 【請求項4】 円筒状のパイプ又は丸棒を支持具を用い
    て2本、並列に取り付けることによって構成される請求
    項1記載のガイドレール。(図9)
  5. 【請求項5】 数メートルの長さに切断されたレールを
    階段の長さに応じ複数個連結して構成される請求項1、
    2,3及び4記載のガイドレール。
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