JP3094417U - リニューアル用キャビネットユニットおよびシステムキッチン - Google Patents

リニューアル用キャビネットユニットおよびシステムキッチン

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JP3094417U JP2002007639U JP2002007639U JP3094417U JP 3094417 U JP3094417 U JP 3094417U JP 2002007639 U JP2002007639 U JP 2002007639U JP 2002007639 U JP2002007639 U JP 2002007639U JP 3094417 U JP3094417 U JP 3094417U
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輝美 森本
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森本木工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 耐久性のある天板はそのまま利用し、システ
ムキッチン収納部のみをリニューアルすることにより、
素人にも手軽に、かつ安い費用でリニューアルすること
ができ、しかも有効スペースが拡大された、リニューア
ル用キャビネットユニットおよびシステムキッチンを提
供すること。 【解決手段】 リニューアル用キャビネットユニット10
を、箱体11と、箱体11に対して出入可能な引出し12とを
含んで構成し、箱体11に、箱体11の側板13b、13cの内面
の対向する位置に、少なくとも1対のスライドレールの
アウターメンバ14aを高精度に装備し、引出し12に、引
出し12の側板15b、15cの外面におけるアウターメンバ14
aに対応する位置に、スライドレールのインナーメンバ1
4bを装備し、かつ前板15aの表面に見違えるほど美しい
化粧面を装備する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、システムキッチンの収納部のリニューアル用キャビネットユニット およびこのリニューアル用キャビネットユニットを利用することによってリニュ ーアルされたシステムキッチンに関する。
【0002】
【従来の技術】
システムキッチンは、流し台、調理台、ガス台などが1枚の継ぎ目のない天板 または2枚程度の接合された天板を用いて一体的に組み合わされたものである。
【0003】 そして、流し台のシンク部の下方および調理台の下方は、主に収納部として利 用されている。収納部のタイプには、内側が棚となっている扉(開き戸)式や引 出し式があり、最近は収納効率に優れた引出し式が多くなってきている。
【0004】 図1は、従来のシステムキッチンのうち、調理台とシンク部に相当する部分の 収納部の構造を示す要部斜視図であり、(a)は調理台下方の引出し式の収納部 、(b)はシンク部下の収納部の例である。
【0005】 図1(a)に示した収納部が引出し式収納部1aの場合には、天板3の下方の スペースに4段の引出し2(1つのみ図示)を備えている。収納部1aの仕切板 4には桟5が取り付けられており、桟5で引出し2を支持し、引出し2の出し入 れが可能なように構成されている。
【0006】 このタイプの場合、摩擦が大きいため、引出し2のスムーズな引き出しと押し 込みに難があり、また、収納部1aから引出し2を引き出すスライド長さが、引 出し2が桟5から外れない長さで、落下する恐れがない長さ以内に限定されるの で、引出しの奥が使いにくく使用効率が高いとは言えない。また、桟5と引出し 2の滑り面、すなわち桟5の接触面5aと引出し2の接触面2aに、摩滅や変形 が生じやすく、引出し2の滑りが悪くなることがある。したがって、使い勝手が いいとは言い難い。
【0007】 また、上記の収納部1aが引出しではなく、前面が扉で内部に棚が設けられた 棚式の場合であっても、奥に収納してあるものの出し入れが不便なため棚の奥が 使い難く、収納スペースが有効に使われていないという難点がある。
【0008】 図1(b)に示した収納部がシンク部8aの下の収納部1bの場合には、前面 に扉6が取り付けられ、内部には棚などがなく空間となっている。シンク部8a の下は、空間部の高さが低いことに加えて、トラップ9や排水管9aなどが張り 出しているため、図1(b)に示したように、引出しや棚が設けられていないの が一般的である。したがって、通常、収納部1bの底部7の上に、直接容器や台 所用品が置かれており、収納部1bの上部空間に空きが多い状態で使用され、シ ンク部8aの下の収納部1bが有効に利用されていないのが実態である。
【0009】 上記のようなシステムキッチンは、天板3には、主に人造大理石、ステンレス 鋼板、メラミン樹脂化粧板などが表面材として使われている。これらの天板3は 耐久性に優れているので、比較的傷みが生じにくく、長期間使用されても外観は それほど悪くなるものではない。
【0010】 一方、シンク部8aや天板3を含む調理台の上部(以下、両者を合わせて「ワ ークトップ部」と記す)の下方の収納部1a、1bにおいては、引出し2の表面 や扉6の汚れや傷み、または上述のように引出し2等の滑り面に不具合が生じや すい。また、従来のものは塗装仕上げで美観に優れず、高級感を伴わないものも 多い。そのために、リニューアルを希望する消費者も多い。また、それらの不具 合が生じるまでに至らない場合でも、上記のような収納効率が低い欠点を解消し たいということや、最近の美観に優れた素晴らしい仕上げ面を有する高級感溢れ たものに模様替えをしたいといった願望が生じることがある。
【0011】 しかし、システムキッチンのリニューアルをしようとすると、前述のように、 ワークトップ部と収納部1a、1bとが一体的に構成されているので、すべてを 入れ替えなければならないという問題がある。まだ入れ替える必要のないワーク トップ部はそのまま残し、収納部1a、1bのみをリニューアルすることができ ない。そのために、リニューアルに必要な設備の購入費や据え付けのための工事 費が嵩み(例えば、30万円〜150万円程度を要する)、安い費用で手軽にリ ニューアルすることができないという難点がある。
【0012】 他方、スペースを有効に利用することにより、収納効率を上げる対策が講じら れたキャビネットや収納部については、数多くの提案が行われている。しかし、 いずれも新規の設備を対象としており、既設の収納部、特にシステムキッチンの 収納部のみのリニューアルを対象とした提案はほとんど見当たらない。
【0013】 新規に設けられるキャビネットでは、例えば食器洗浄乾燥機を組み込むことが できるとともに、無駄なスペースをなくし有効なスペースを確保することができ る厨房家具用キャビネット(例えば、特許文献1参照)などが提案されているが 、システムキッチンのワークトップ部下方の収納部のみのリニューアルに適用す ることはできない。
【0014】 最近では日曜大工で建物の改装などを試みる人が増えてきているので、リニュ ーアル用のキャビネットユニットが簡単に入手できれば、日曜大工でリニューア ルを行う人もいるはずである。素人でも簡単に組み立てることができるキャビネ ットとして複数の箱体を積み重ねて戸棚を形成する組立式の戸棚(例えば、特許 文献2)なども提案されているが、手軽に利用することができるもののシステム キッチンの収納部のリニューアルに用いることはできない。
【0015】
【特許文献1】 特開2001−8753号公報(請求項1、図5)
【特許文献2】 登録実用新案公報第3057112号(図3)
【0016】
【考案が解決しようとする課題】
現在でも、システムキッチンユニットは一式単位で市販されており、誰でも入 手することができる。しかし、ワークトップを含むシステムキッチンユニット一 式で構成されており、日曜大工程度で簡単に据え付けを行うことができるような ものではない。プロによる工事が必要である。したがって、通常の素人の手でシ ステムキッチンの収納部のみのリニューアルを行うことは難しいのが実状である 。
【0017】 本考案は、上記のような課題を解決するためになされたものであって、システ ムキッチンのワークトップ部を除く収納部のみを、素人にも手軽に、かつ安い費 用で、例えばシステムキッチン全体であれば30万円〜150万円程度は要する ものを、3万円〜10万円程度でリニューアルすることができ、しかも有効スペ ースが拡大されたリニューアル用キャビネットユニット、およびこのリニューア ル用キャビネットユニットを使用することによってリニューアルされた高級感溢 れた美観や使い勝手に優れるシステムキッチンを提供することを目的としている 。
【0018】
【課題を解決するための手段および効果】
本考案に係るシステムキッチンの収納部のリニューアル用キャビネットユニッ トおよびシステムキッチンとその効果は下記のとおりである。▲ 本考案に係るリニューアル用キャビネットユニット(1)は、箱体と、該箱体 に対して出入可能な引出しとを含んで構成され、前記箱体が、該箱体の側板内面 の対向する位置に、少なくとも1対のスライドレールのアウターメンバを備え、 かつ前記システムキッチンの収納部に収まる大きさであり、前記引出しが、該引 出しの側板外面における前記アウターメンバに対応する位置に、スライドレール のインナーメンバを備え、かつ前板表面に化粧面を備えていることを特徴として いる。
【0019】 上記のリニューアル用キャビネットユニット(1)によれば、キャビネットユ ニットの大きさが、リニューアルを行いたい収納部のスペースに合うように作製 されているので、例え素人であっても、システムキッチンの収納部のみを簡単に リニューアルすることができる。また、天板を含むワークトップ部を更新する必 要はないので、極めて安い費用で手軽にリニューアルすることが可能である。さ らに、引出しにはスライドレールが用いられているので、収納部のスペースを効 率よく活用することができる。一般に、スライドレールの取り付けは、正確な位 置決めと取り付けが必要なためかなり高度な技術が要求され、素人には難しい作 業である。しかし、上記のキャビネットユニット(1)の場合には、すでにスラ イドレールが取り付けられており、箱体に引出しを組み込むだけでよいので、ス ライドレールが用いられたキャビネットユニットへのリニューアルを簡単に行う ことができる。さらに、引出しの表面は、化粧面で構成されているので、高級感 溢れたキャビネットユニットとすることができる。
【0020】 本考案に係るリニューアル用キャビネットユニット(2)は、箱体と、該箱体 に対して出入可能な引出しと、少なくとも前記箱体の前面に対応する大きさを有 する扉とを含んで構成され、前記箱体が、該箱体の側板内面の対向する位置に、 少なくとも1対のスライドレールのアウターメンバを備え、かつ前記システムキ ッチンの収納部に収まる大きさであり、前記引出しが、該引出しの側板外面にお ける前記アウターメンバに対応する位置に、スライドレールのインナーメンバを 備え、前記扉が、該扉の前面または前面および裏面に化粧面を備えていることを 特徴としている。 上記リニューアル用キャビネットユニット(2)によれば、上記リニューアル 用キャビネットユニット(1)によって得られる効果の他に、シンク部の下部の ような制限されたスペースを有効に活用することができる。特に、扉と引出しの 組み合わせとし、下段側の引き出しの深さを深めとすることにより、スライドレ ールを利用して、引出しを前方に十分に引き出すことができるように構成するこ とができるので、高さの高い容器や台所用品の収納に適している。
【0021】 本考案に係るリニューアル用キャビネットユニット(3)は、上記のリニュー アル用キャビネットユニット(1)または(2)において、前記化粧面が、ポス トフォーム加工されたメラミン板により構成されていることを特徴としている。 上記のリニューアル用キャビネットユニット(3)によれば、上記のリニュー アル用キャビネットユニット(1)または(2)によって得られる効果に加えて 、キャビネットユニットの前面がポストフォーム加工されたメラミン樹脂となっ ているので、耐食性や耐汚性に優れているとともに、美観や安全性に優れるとい う効果が得られる。
【0022】 本考案に係るシステムキッチンは、シンク部を含むワークトップ部と、該ワー クトップ部の下部に設けられた収納部とを含んで構成され、前記収納部が、上記 のリニューアル用キャビネットユニット(1)および(2)のうちの少なくとも 1つのリニューアル用キャビネットユニットを含んで構成されていることを特徴 としている。
【0023】 上記のシステムキッチンによれば、ワークトップ部を除く収納部だけがリニュ ーアルされているので、リニューアルに要する費用が極めて安い。また、収納部 を引出しや棚等使用者の希望に応じて構成することができるので、使い勝手に優 れたシステムキッチンにリニューアルすることができる。さらに、収納部のキャ ビネットの前面を、ポストフォーム加工されたメラミン樹脂で構成することが可 能であり、その場合には、全体が美しく統一され、かつ美観や安全性に優れたシ ステムキッチンとすることができる。また、メラミン樹脂が用いられたキャビネ ットユニットは、表面が汚れや腐食に強く、いつまでも美観を損なわないという 特長を有している。
【0024】 なお、本考案の説明においては、スライドレールアウターメンバが枠体に、イ ンナーメンバが引出しに取り付けると記されているが、これらの用語は便宜的に 用いたものである。すなわち、構造上スライドレールのアウターメンバとインナ ーメンバとを逆に使用可能な場合であっても、枠体に取り付けるものはアウター メンバ、引出しに取り付けるものはインナーメンバと呼ぶ。
【0025】
【考案の実施の形態】
以下、本考案に係るシステムキッチンの収納部のリニューアル用キャビネット ユニットおよびこのリニューアル用キャビネットユニットによってリニューアル されたシステムキッチンの実施の形態を、図面を参照して説明する。
【0026】 図2は、実施の形態1に係る収納部のリニューアル用キャビネットユニットを 示す斜視図であり、(a)は箱体、(b)は引出しを示す図である。実施の形態 1に係る収納部のリニューアル用キャビネットユニット(以下、単に「キャビネ ットユニット」と記す)10は、箱体11と少なくとも1つの引出し12と、ア ウターメンバ14aとインナーメンバ14bとで構成されたスライドレールとを 含んで構成されている。
【0027】 箱体11は、枠部13とスライドレールのアウターメンバ14aとを含み、枠 部13は、天井板13a、左右の側板13b、13cおよび底板13eによって 構成されている。そして、スライドレールのアウターメンバ14aは、枠部13 の左右の側板13b、13cの内面の対向する位置に、それぞれ取り付けられて いる。
【0028】 また、引出し12は、本体部15とスライドレールのインナーメンバ14bと を含み、本体部15は、前板15a、側板15b、15c、後板15dおよび底 板15e、取手(正しい名称に訂正してください)16によって構成されている 。そして、スライドレールのインナーメンバ14bは、本体部15の左右の側板 15b、15cの外面に、それぞれ取り付けられている。上記のスライドレール のアウターメンバ14aとインナーメンバ14bとは、両者が正確に噛み合うよ うに、箱体11の側板13b、13cと引出し12の側板15b、15cのそれ ぞれの位置に精度よく取り付けられている。
【0029】 また、引出し12の前板15aの外面は、システムキッチンの前面に位置する ので、装飾性や見映えを高めるために化粧面となっている。通常、化粧面にはポ ストフォーム加工されたメラミン樹脂板(メラミン化粧板)が用いられる。メラ ミン化粧板は、表面硬度が高いので傷が付きにくく耐久性に優れ、耐水性、耐薬 品性、防汚性が高いといった優れた性質を有している。さらに、ポストフォーム 加工されたものには、角部が曲面加工されているので、安全性に優れるとともに 外観に優れるという特長がある。
【0030】 図3は、実施の形態2に係る収納部のリニューアル用キャビネットユニットを 示す斜視図であり、(a)は箱体、(b)は引出しを示す図である。実施の形態 2に係るキャビネットユニット20は、箱体21と少なくとも1つの引出し22 と、アウターメンバ14aとインナーメンバ14bとで構成されたスライドレー ルとを含んで構成されている。なお、実施の形態2に係るキャビネットユニット 20は、縦長の容器等の収納に適した引出し22を含み、特にシンク部8aの下 などの高さが制限されたスペースに組み込むのに好適なタイプである。
【0031】 箱体21は、枠部23とスライドレールのアウターメンバ14aとを含み、枠 部23は、左右の側板23b、23c、後板23dおよび底板23eによって構 成されており、天井板は設けられていない。そして、スライドレールのアウター メンバ14aが、枠部23の左右の側板23b、23cそれぞれの内側に取り付 けられている。
【0032】 また、引出し22は、本体部25とスライドレールのインナーメンバ14bと を含み、本体部25は、前板25a、側板25b、25c、後板25dおよび底 板25eによって構成されている。そして、スライドレールのインナーメンバ1 4bは、本体部25の左右の側板25b、25cの外面にそれぞれに取り付けら れている。上記のスライドレールのアウターメンバ14aとインナーメンバ14 bとは、両者が正確に噛み合うように、箱体21の側板23b、23cと引出し 22の側板25b、25cのそれぞれの位置に精度よく取り付けられている。
【0033】 図3に示したキャビネットユニット20の場合には、シンク部8a下のスペー スに適用することを想定したタイプであり、引出し22は2段となっている。こ の場合には、後に説明するように、下段の引出しは深め、上段の引出しは浅めと し、下段の引出しに瓶やペットボトル等の縦長の容器を収納するようにする方が 使い勝手がよい。ただし、引出し22の深さ、段数、引出し同士の高さ方向の間 隔などは任意に選択することができる。
【0034】 また、引出し22は、システムキッチンの収納部1bに適用されるものである ため、前板25aの高さが、収納部1bの内部が外部から見えないように調節さ れている。例えば、キャビネットユニット20の引出し22を2段で構成する場 合には、2つの引出し22の2枚の前板25aの高さの合計が、ほぼ収納部1b の前面の高さに相当するようにする。また、引出し22の前面には取手(正しい 名称に訂正してください)16が設けられており、引出し22の表面は装飾性や 見映えを良くするために化粧面となっている。
【0035】 図4は、実施の形態3に係る収納部のリニューアル用キャビネットユニットを 示す斜視図であり、(a)は箱体、(b)は引出し、(c)は扉を示す図である 。実施の形態3に係るキャビネットユニット30は、実施の形態2の場合と同様 に、シンク部8a下方の収納部1bに適用することを想定したタイプである。
【0036】 実施の形態2のキャビネットユニット20と相違する点は、収納部1bの前面 に扉34を設けて収納部1bの内部が見えないようにしていることと、扉34を 設けたために、引出し32の本体部35の前板35aの前面を化粧面としていな いことである。上記の扉34と引出し32の前板35a以外の各部は、実施の形 態2の場合とほぼどうようであるので、説明を省略する。
【0037】 引出し32の前板35aは、その高さは側板25b、25cなどと同じでもよ く、特に制限されない。また、前板35aの表面は、上記のように化粧面とする 必要はない。ただし、好みに応じて化粧面としてもよい。
【0038】 扉24は、少なくとも箱体21の前面に対応する大きさであり、箱体21が配 置されるワークトップ部の下、すなわち天板3の下方の収納部1bを隠すことが できる大きさである。また、扉24の前面には取手(正しい名称に訂正してくだ さい)16が設けられており、扉24の表面または表面と裏面は装飾性や見映え を良くするために化粧面となっている。実施の形態1または2における引出し1 2、22の前板15a、25aと同様に、化粧面にはポストフォーム加工された メラミン樹脂板(メラミン化粧板)を用いるのがよい。
【0039】 上述の実施の形態1、2および3において、箱体11の枠部13および引出し 12の本体部15、ならびに箱体21の枠部23および引出し22、32の本体 部25、35は、木材によって形成されていることが望ましい。ただし、通常キ ッチン用キャビネットに用いられるその他の材料、例えばその他の樹脂、耐食性 鋼板等も用いることができる。
【0040】 また、スライドレールには、いくつかのタイプがあるが、ローラーレール底付 タイプ、スライドレール2段引・片トラベルタイプ、同じく両トラベルタイプな どいずれも好適である。特に、上記の実施の形態2および3に係るキャビネット ユニット20、30の下側の引き出し22、32には、引き出し22、32が前 方に十分に引き出せるように、スライドレール2段引タイプが適している。
【0041】 箱体11、21のサイズ、すなわち幅、高さ、奥行きの長さは、リニューアル するシステムキッチンの収納部1a、1bなどに合わせた大きさとする。また、 引出し12、22、32の段数や高さは、リニューアルする収納部1a、1bの 条件に応じた段数またはサイズとする。これらのサイズ等の決め方は、後に具体 的に説明する。
【0042】 図5は、リニューアルするシステムキッチンの収納部1aに実施の形態1に係 るキャビネットユニット10を組み込む態様を示す斜視図であり、(a)は収納 部1aにキャビネットユニット10を組み込む前の状態、(b)は収納部1aに キャビネットユニット10を組み込んだ状態を示す図である。
【0043】 はじめに、リニューアルするシステムキッチンの収納部1a内にある不要なも の、例えば図1(a)に示した引出し2や桟5、または棚板やその保持具等を取 り外す。ここで、不要なものが取り外されて生じた収納部1aのスペースの寸法 を、高さH、幅W、奥行き(長さ)Lとする。また、キャビネットユニッ ト10の箱体11の外形寸法は、この収納部1aに収まるように、すなわちスペ ースの寸法よりやや小さい寸法、高さH’、幅W’、奥行き(長さ)L’ とし、その寸法に合わせて箱体11を予め準備しておく。
【0044】 次に、収納部1aに箱体11を嵌め込む。この際、箱体11の前面(端面)が 、仕切板4の前面(端面)とほぼ一致するように、箱体11を押し込むのがよい 。箱体11の位置が決まった後、箱体11を収納部1aに固定する。箱体11の 収納部1aへの固定は、箱体11の側板13b、13cを収納部1aの仕切板4 、4にねじなどで固定してもよく、その他の手段を用いてもよい。
【0045】 収納部1aに箱体11を固定した後に、図4(b)に示したように、引出し1 2を組み込む。引出し12は、箱体11に取り付けられているスライドレールの アウターメンバ14aに、引出し12に取り付けられているインナーメンバ14 bを嵌め込むことによって、組み込むことができる。このような手順だけで収納 部1aのリニューアルが完了する。
【0046】 上記の手順の中で、収納部1aのスペース部の大きさと箱体11の外形との寸 法合わせは、次のような方法で行うことができる。すなわち、キャビネットユニ ット10の購入者(リニューアルを行う人)は、予め収納部1aのスペース部の 寸法、高さH、幅W、奥行き(長さ)Lを測定し、その寸法をキャビネッ トユニット10の提供者に伝える。キャビネットユニット10の提供者は、その 寸法に合わせてキャビネットユニット10の外形寸法、高さH’、幅W’、 奥行き(長さ)L’を決定し、その大きさのキャビネットユニット10を作製 する。
【0047】 リニューアルをしたい人は、収納部1aの寸法を測定し、その測定値を知らせ るだけで、収納部1aにぴったりと収まるリニューアル用のキャビネットユニッ ト10を手に入れることができる。したがって、素人であっても、簡単に収納部 1aへの取り付けを行うことができる。
【0048】 なお、上記の例では収納部1aが仕切板4で区切られている場合を説明したが 、必ずしも仕切板4はなくてもよい。仕切板4がない場合には、キャビネットユ ニット10のシステムキッチンへの固定は、箱体11の底板13e部や後板を設 けて後板を介して行うことができる。なお、後板は必ずしも必要ではないが設け てもよく、後板を設けた場合には、天井板13aを省くこともできる。
【0049】 図6は、リニューアルするシステムキッチンのシンク8a部の下方の収納部1 bに実施の形態2に係るキャビネットユニット20を組み込む態様を示す斜視図 であり、(a)は収納部1bにキャビネットユニット20を組み込む前の状態、 (b)は収納部1bにキャビネットユニット20を組み込んだ状態を示す図であ る。なお、図6に示したリニューアルの対象としている収納部1bは、図1(b )に例示した収納部1bに対応するものである。
【0050】 収納部1bへの箱体21の取り付けは、実施の形態1に係るキャビネットユニ ットの場合とほぼ同様である。この場合、収納部1bのスペース部の寸法は、高 さH、幅W、奥行き(長さ)Lとし、キャビネットユニット20の外形寸 法は、高さH’、幅W’、奥行き(長さ)L’とする。収納部1bに対応 するキャビネットユニット20の外形寸法の決め方等も、実施の形態1に係るキ ャビネットユニット10の場合とほぼ同様である。
【0051】 箱体21の側板23b、23c等を収納部1bの仕切板4などに固定した後、 スライドレール14aと14bとを嵌め合わせることにより、引出し22を組み 込む。このような簡単な手順により、収納部1bへのキャビネットユニット20 の取り付けが完了する。
【0052】 図7は、リニューアルするシステムキッチンのシンク8a部の下方の収納部1 bに実施の形態3に係るキャビネットユニット30を組み込む態様を示す斜視図 であり、(a)は収納部1bにキャビネットユニット30を組み込む前の状態、 (b)は収納部1bにキャビネットユニット30を組み込んだ状態を示す図であ る。なお、図7に示したリニューアルの対象としている収納部1bは、図1(b )に例示した収納部1bに対応するものである。
【0053】 収納部1bへの箱体21の取り付けおよび引出し32の組み込みは、上記の実 施の形態2に係るキャビネットユニット20の場合とほぼ同様であるので、重複 する説明を省略する。箱体21を固定し、引出し32を組み込んだ後、扉6を蝶 番6aなどで取り付けることにより、収納部1bへのキャビネットユニット30 の取り付けが完了する。
【0054】 上記の実施の形態1に係るキャビネットユニット10場合は、天板3の下部か ら収納部1aの底部まで、実施の形態2、3に係るキャビネットユニット20、 30場合は、シンク部8aの下部から収納部1の底部7までとして利用可能な収 納スペースである。そのスペースに合わせたキャビネットユニットの例と、キャ ビネットユニット10、20および30の組み込み手順とを示した。
【0055】 システムキッチンの場合、収納部にはシンク下方の収納部1bのように、収納 スペースの高さが低い場合、収納スペースとして利用できる幅が制限される場合 等がある。本考案に係るキャビネットユニットは、収納部のスペースの寸法に合 わせてキャビネットユニットの外形寸法を決定することができるので、様々な態 様の収納部のリニューアルに対応し適用範囲が極めて広い。したがって、リニュ ーアルする収納部のスペースに応じて、数種類のタイプのキャビネットユニット を組み合わせることにより、システムキッチンの収納部全体のリニューアルを行 うことができる。
【0056】 図8は、本考案の実施の形態に係るシステムキッチンの外観を示す斜視図であ る。図8に示すシステムキッチンは、前述の本考案の実施の形態1および2に係 るリニューアル用キャビネットユニット10、20を用いることにより、リニュ ーアルされたシステムキッチンの例である。
【0057】 図8に示したシステムキッチンは、シンク部8aを含むワークトップ部8と、 ワークトップ部8の下方に設けられた収納部1とを含んで構成されている。むろ ん、ワークトップ部8にはコンロ8bなどが設けられているのが通常である。図 6に示したシステムキッチンの場合には、収納部1が仕切板(扉等により隠れて いる)によって仕切られている。なお、コンロ8bの下方には、オーブンレンジ などが組み込まれており、収納部としては使われていない。また、収納部1bと 1cとの間には壁状の仕切板はなく、支柱が設けられた状態となっている。
【0058】 収納部1a〜1eのうち、収納部1aと1eには前述の実施の形態1に係るキ ャビネットユニット10、シンク部8aの下方に位置する収納部1bには、実施 の形態2に係るキャビネットユニット20が組み込まれている。収納部1dの内 部には元からの網棚が2段設けられており、前面には新しい扉61が取り付けら れている。また、収納部1cには、トラップ9や排水管(図示せず)等の張り出 しがあるため、内部には棚等は特に設けられておらず、高さのたかいものの収納 部としており、前面に新しい扉62が取り付けられている。
【0059】 各収納部1a、1b、1d、1eに適用するキャビネットユニットのタイプは 、各収納部1a、1b、1d、1eの形態や使用者の好みに応じて選ぶことがで きる注文製作となっており、様々な構成のシステムキッチンを形成することがで きる。また、扉61、62や引出しの前板15a、25aには、キャビネットユ ニットの提供者に製作を依頼する際に好みの化粧板を指定することができ、また 、収納部1bの幅Wは依頼者が自由にきめることができる。このように自由度 が大きいので、本考案に係るキャビネットユニットは、多くの使用者の希望に添 えるものとなる。
【0060】 さらに、リニューアル後のシステムキッチンにおけるコンロ部8bの下方を除 く各収納部1a〜1eのキャビネットの前面を、ポストフォーム加工されたメラ ミン樹脂で構成する場合には、全体が美しく統一され、かつ美観に優れたものと することができる。また、表面が汚れや腐食に強く、いつまでも美観を損なわな いという特長を有するものとすることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】従来のシステムキッチンのうち、調理台とシン
ク部に相当する部分の収納部の構造を示す要部斜視図で
あり、(a)は調理台下方の引出し式の収納部、(b)
はシンク部下方の収納部の例である。
【図2】本考案の実施の形態1に係る収納部のリニュー
アル用キャビネットユニットを示す斜視図であり、
(a)は箱体、(b)は引出しを示す図である。
【図3】実施の形態2に係る収納部のリニューアル用キ
ャビネットユニットを示す斜視図であり、(a)は箱
体、(b)は引出しを示す図である。
【図4】実施の形態3に係る収納部のリニューアル用キ
ャビネットユニットを示す斜視図であり、(a)は箱
体、(b)は引出し、(c)は扉を示す図である。
【図5】リニューアルするシステムキッチンの収納部に
実施の形態1に係るキャビネットユニットを組み込む態
様を示す斜視図であり、(a)は収納部にキャビネット
ユニットを組み込む前の状態、(b)は収納部にキャビ
ネットユニットを組み込んだ状態を示す図である。
【図6】リニューアルするシステムキッチンのシンク部
の下方の収納部に実施の形態2に係るキャビネットユニ
ットを組み込む態様を示す斜視図であり、(a)は収納
部にキャビネットユニットを組み込む前の状態、(b)
は収納部にキャビネットユニットを組み込んだ状態を示
す図である。
【図7】リニューアルするシステムキッチンのシンク部
の下方の収納部に実施の形態3に係るキャビネットユニ
ットを組み込む態様を示す斜視図であり、(a)は収納
部にキャビネットユニットを組み込む前の状態、(b)
は収納部にキャビネットユニットを組み込んだ状態を示
す図である。
【図8】本考案の実施の形態に係るシステムキッチンの
外観を示す斜視図である。
【符号の説明】
1a〜1e 収納部 2、12、22、32 引出し 3 天板 4 仕切板 6、34、61、62 扉 8 ワークトップ部 8a シンク部 10、20、30 キャビネットユニット 11、21 箱体 13、23 枠部 14a アウターメンバ 14b インナーメンバ 15、25、35 本体部

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 箱体と、該箱体に対して出入可能な引出
    しとを含んで構成されたシステムキッチンの収納部のリ
    ニューアル用キャビネットユニットであって、 前記箱体が、該箱体の側板内面の対向する位置に、少な
    くとも1対のスライドレールのアウターメンバを備え、
    かつ前記システムキッチンの収納部に収まる大きさであ
    り、 前記引出しが、該引出しの側板外面における前記アウタ
    ーメンバに対応する位置に、スライドレールのインナー
    メンバを備え、かつ前板表面に化粧面を備えていること
    を特徴とするリニューアル用キャビネットユニット。
  2. 【請求項2】 箱体と、該箱体に対して出入可能な引出
    しと、少なくとも前記箱体の前面に対応する大きさを有
    する扉とを含んで構成されたシステムキッチンの収納部
    のリニューアル用キャビネットユニットであって、 前記箱体が、該箱体の側板内面の対向する位置に、少な
    くとも1対のスライドレールのアウターメンバを備え、
    かつ前記システムキッチンの収納部に収まる大きさであ
    り、 前記引出しが、該引出しの側板外面における前記アウタ
    ーメンバに対応する位置に、スライドレールのインナー
    メンバを備え、 前記扉が、該扉の前面または前面および裏面に化粧面を
    備えていることを特徴とするリニューアル用キャビネッ
    トユニット。
  3. 【請求項3】 前記化粧面が、ポストフォーム加工され
    たメラミン板により構成されていることを特徴とする請
    求項1または請求項2に記載のリニューアル用キャビネ
    ットユニット。
  4. 【請求項4】 シンク部を含むワークトップ部と、該ワ
    ークトップ部の下方に設けられた収納部とを含んで構成
    されたシステムキッチンであって、 前記収納部が、請求項1〜3に記載のリニューアル用キ
    ャビネットユニットのうちの少なくとも1つのリニュー
    アル用キャビネットユニットを含んで構成されているこ
    とを特徴とするシステムキッチン。
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Cited By (3)

* Cited by examiner, † Cited by third party
Publication number Priority date Publication date Assignee Title
JP2011092590A (ja) * 2009-10-30 2011-05-12 Takara Standard Co Ltd 抽斗付きキャビネットとこれを有する洗面台
JP2014124254A (ja) * 2012-12-25 2014-07-07 Nobuo Kataoka キッチンのリフォーム方法及びそれに使用する引出しのスライドレール付き支持板
JP2014151034A (ja) * 2013-02-12 2014-08-25 Wood One:Kk キッチンキャビネットのリフォーム方法

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