JP3094014B2 - 画像表示方法および画像表示装置 - Google Patents

画像表示方法および画像表示装置

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JP3094014B2
JP3094014B2 JP11031508A JP3150899A JP3094014B2 JP 3094014 B2 JP3094014 B2 JP 3094014B2 JP 11031508 A JP11031508 A JP 11031508A JP 3150899 A JP3150899 A JP 3150899A JP 3094014 B2 JP3094014 B2 JP 3094014B2
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納 川越
幸一 上野
新明 韓
弘志 尾上
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Eizo Nanao Corp
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  • Control Of Indicators Other Than Cathode Ray Tubes (AREA)
  • Controls And Circuits For Display Device (AREA)
  • Transforming Electric Information Into Light Information (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、入力データのビッ
ト数よりも少ないビット数からなる出力データに基づい
て表示パネルに画像を表示する技術に係り、特に、時系
列的に切り替えられるフレーム毎に各画素位置の輝度を
制御(FRC(Frame Rate Control)とも呼ばれる) すること
によって擬似的に入力データと同等の階調を得るための
画像表示方法および画像表示装置に関する。
【0002】
【従来の技術】例えば、コンピュータの画像表示用の液
晶表示装置では、コンピュータからの画像表示用の入力
データがYビット(例えば、8ビット)であっても液晶
表示装置に備えられた表示パネルの規格上、Yビットよ
りも少ないXビット(例えば、6ビット)の出力データ
を表示パネルに与えて画像を表示するように構成された
ものがある。
【0003】このような装置においては、入力データに
より得られる階調と同等の階調を得ることができるよう
に、順次に切り替えられるフレーム毎に各画素位置の輝
度を制御する処理(以下、 FRC処理と称する)が施され
ることが多い。このような FRC処理を施す場合には、各
フレームにおける輝度制御の度合いや調整する画素の位
置によりフリッカーや縦縞などの妨害縞が発生して表示
品質を低下させる現象が生じる場合がある。
【0004】そこで FRC処理を施しながらも表示品質の
低下を抑制する技術として、例えば、特開平7−302
061号公報に示すようなものが挙げられる。この例で
は、フレーム内において1画素ごとにマスクパターンデ
ータを予め設定しておき、画素に対応する位置のマスク
パターンデータと入力データの下位ビットを比較して、
その結果に基づいてその画素を消灯したり点灯するよう
になっている。
【0005】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな構成を有する従来例の場合には、次のような問題が
ある。すなわち、マスクパターンデータが1画素ごとに
設定されているため水平・垂直方向の画素は考慮される
が、斜め方向において妨害縞が発生して表示品質が低下
するという問題がある。
【0006】本発明は、このような事情に鑑みてなされ
たものであって、フレーム内における周囲の隣接画素を
考慮して輝度の調整を行うことにより、斜め方向の妨害
縞をも抑制して表示品質の低下を抑制することができる
画像表示方法および画像表示装置を提供することを目的
とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような目
的を達成するために、次のような構成をとる。すなわ
ち、請求項1に記載の画像表示方法は、入力データのビ
ット数よりも少ないビット数からなる出力データを表示
パネルに与えて画像を表示する際に、各フレーム毎に輝
度を調整することにより擬似的に入力データと同等の階
調を得るための画像表示方法において、入力データと出
力データとの差の下位ビットの状態に応じて前記入力デ
ータに対応した画素位置の輝度を調整するための状態記
号を、フレーム内では全画素の各々の状態記号が周囲に
隣接した画素の状態記号と異なる配置とし、かつ、時間
的に隣接したフレーム間では各フレーム間で画素位置が
対応する画素同士の状態記号が異なる配置としたステー
トテーブルと、前記入力データの所定の下位ビットと、
前記入力データに対応したフレームのステートテーブル
における前記入力データの画素位置に対応した状態記号
とに基づき前記入力データに対応した出力データの輝度
を調整するようにしたことを特徴とするものである。
【0008】また、請求項2に記載の画像表示方法は、
請求項1に記載の画像表示方法において、前記入力デー
タは8ビットであり、前記出力データは6ビットである
ことを特徴とするものである。
【0009】また、請求項3に記載の画像処理装置は、
入力データのビット数よりも少ないビット数からなる出
力データを表示パネルに与えて画像を表示する際に、各
フレーム毎に輝度を調整することにより擬似的に入力デ
ータと同等の階調を得るための画像表示装置において、
入力データと出力データとの差の下位ビットの状態に応
じて前記入力データに対応した画素位置の輝度を調整す
るための状態記号を、フレーム内では全画素の各々の状
態記号が周囲に隣接した画素の状態記号と異なる配置と
し、かつ、時間的に隣接したフレーム間では各フレーム
間で画素位置が対応する画素同士の状態記号が異なる配
置としたステートテーブルを生成するステートテーブル
生成部と、前記入力データに対応したフレームのステー
トテーブルと、前記入力データの所定の下位ビットと、
前記ステートテーブルにおける前記入力データの画素位
置に対応した状態記号とに基づいて前記入力データに対
応した出力データの輝度を調整する調整部と、を備えて
いることを特徴とするものである。
【0010】また、請求項4に記載の画像処理装置は、
請求項3に記載の画像表示装置において、前記ステート
テーブル生成部によって予め生成されたステートテーブ
ルを記憶するステートテーブル記憶部をさらに備えると
ともに、前記調整部は、入力データに対応したフレーム
のステートテーブルを前記ステートテーブル記憶部から
選択し、前記入力データの所定の下位ビットと、前記ス
テートテーブルにおける前記入力データの画素位置に対
応した状態記号とに基づいて前記入力データに対応した
出力データの輝度を調整するようにしたことを特徴とす
るものである。
【0011】また、請求項5に記載の画像処理装置は、
請求項3または請求項4に記載の画像表示装置におい
て、前記入力データは8ビットであり、前記出力データ
は6ビットであることを特徴とするものである。
【0012】
【作用】請求項1に記載の発明の作用は次のとおりであ
る。出力データを表示パネルに与えて画像を表示する
際、各画素の輝度を調整するための状態記号を配置した
ステートテーブルと、その出力データからは除かれた入
力データの下位ビットと、この入力データに対応したフ
レームのステートテーブルにおける入力データの画素位
置に対応した状態記号とに基づいて、現時点の入力デー
タに対応した出力データの画素の輝度を調整する。
【0013】このため入力データの下位ビットによる階
調が各フレームの各画素に分散されて反映されることに
なるが、各画素に対応したステートテーブルの状態記号
は、フレーム内では各画素の状態記号が隣接した画素の
状態記号と相違し、隣接したフレーム間では同一位置の
画素同士の状態記号が相違するような配置である。した
がって、フレーム内において出力データに対応する画素
の状態を、周囲で隣接するいずれの方向の画素とも異な
らせることができ、フレーム間においても同一位置の画
素同士の状態を重複しないようにすることができる。
【0014】請求項2に記載の発明によれば、入力デー
タが8ビットで、出力データが6ビットの場合、入力デ
ータの下位2ビットによる4階調をステートテーブルに
応じて出力データに反映させる。
【0015】また、請求項3に記載の発明によれば、調
整部は、出力データを表示パネルに与えて画像を表示す
る際、状態記号を配置したステートテーブルと、その出
力データには与えられなかった入力データの下位ビット
と、この入力データに対応したフレームのステートテー
ブルにおける入力データの画素位置に対応した状態記号
とに基づき出力データの画素の輝度を調整する。
【0016】このため入力データの下位ビットによる階
調が各フレームの各画素に分散されて反映されることに
なるが、ステートテーブル生成部により生成されるステ
ートテーブルの状態記号は、フレーム内では各画素の状
態記号が隣接した画素の状態記号と相違し、隣接したフ
レーム間では同一位置の画素同士の状態記号が相違する
ような配置である。したがって、フレーム内において出
力データに対応する画素の状態を、周囲に隣接するいず
れの方向の画素とも異ならせることができ、フレーム間
においても同一位置の画素同士の状態を重複しないよう
にすることができる。
【0017】また、請求項4に記載の発明によれば、ス
テートテーブル生成部により予めステートテーブルを生
成してステートテーブル記憶部に格納しておく。そし
て、画像を表示する際には、対応するフレームのステー
トテーブルを参照しつつ状態記号などに応じて出力デー
タの輝度を調整する。
【0018】
【発明の実施の形態】以下、図面を参照して本発明の一
実施例を説明する。図1は本発明に係る画像表示装置の
概略構成を示すブロック図であり、図2は、状態記号の
生成処理を示すフローチャートであり、図3は各フレー
ム内と各フレーム間における状態記号の配置を示す模式
図である。
【0019】この画像表示装置は、例えば、コンピュー
タのビデオカードなどから出力された出力信号群中の8
ビットの入力データを処理し、そのうちの上位6ビット
である出力データに基づいて画像を表示パネルに表示す
るものである。このとき入力データの下位2ビットで表
される階調を出力データに反映させるために、各フレー
ム毎に画素の輝度を制御することによって擬似的に6ビ
ットのデータで8ビットと同等の階調を得る FRC処理を
施すようになっている。本実施例における FRC処理で
は、8ビットの入力データと6ビットの出力データとの
差である下位2ビットの状態に応じて、入力データに対
応した表示パネル上の画素位置の輝度を調整する度合い
を示すものとして『状態記号』という表現を用いてい
る。ここでは一例として、下位2ビットの状態に応じて
4種類の英文字A,B,C,Dを『状態記号』に設定し
ている。なお、これらの状態記号の意味については後述
するが、状態記号を1つ進めるとは、例えば、現在の状
態記号が『A』の場合には『B』になり、現在の状態記
号が『D』の場合には元に戻って『A』になることをい
う。
【0020】この画像表示装置に出力されている出力信
号群のうち、垂直同期信号とドットクロックは、フレー
ム間における状態記号の切り替えを制御するためのフレ
ーム間制御部10に与えられている。このフレーム間制
御部10は、垂直同期信号2分周回路12と、カウンタ
14と、ラッチ回路16とを備え、垂直同期信号2分周
回路12によって表示パネルの一画面に相当するフレー
ムが切り替わったことを検出し、この検出信号に基づき
カウンタ14がフレーム番号を計数する。そして、ラッ
チ回路16は、カウンタ14から出力されているフレー
ム番号の左上隅の状態記号を、フレーム番号が同一であ
る間は同じ状態記号を保持してライン間制御部20に出
力し、フレーム番号が切り替わるごとに状態記号を1だ
け進めて出力するようになっている。
【0021】なお、本実施例では、上述したフレーム間
制御部10における初期値として最初のフレームの左上
隅の状態記号を『A』に設定している。
【0022】ライン間における状態記号の切り替えを制
御するライン間制御部20は、ラインカウンタ22と判
別回路24とを備えている。ラインカウンタ22は、出
力信号群からの水平同期信号に基づいてフレーム内のラ
インを計数する。判別回路24は、フレーム間制御部1
0から出力されている『現在のフレームの左上隅の状態
記号』を基準に、現在のラインの左端の状態記号を判別
してライン内制御部30に出力する。つまり、現在のフ
レームの左上隅の状態記号を基準にしてライン数に応じ
て状態記号を進め、現在のラインの左端の状態記号を判
別して出力する。
【0023】ライン内制御部30は、ライン内における
画素位置ごとの状態記号の切り替えを制御するブロック
であり、カウンタ32と、状態記号出力回路34とを備
えている。カウンタ32は、ライン間制御部20から出
力されている状態記号(現在のラインの左端のもの)と
ドットクロックとに基づいて現在の入力データがライン
内のどの画素位置のものであるかを出力し、状態記号出
力回路34は、カウンタ32からの出力に基づいてA,
B,C,Dのいずれかの状態記号を出力するようになっ
ている。
【0024】なお、上述したフレーム間制御部10と、
ライン間制御部20と、ライン内制御部30とが本発明
におけるステートテーブル生成部に相当する。
【0025】次に、上述したフレーム間制御部10と、
ライン間制御部20と、ライン内制御部30の協働によ
る状態記号の生成動作について、図2および図3を参照
して概念的に説明する。
【0026】ステップS1(基準位置の状態記号設定) 最初の入力データがフレームの左上隅に位置する画素の
ものであるので、その状態記号を初期値に設定する。こ
の例では、初期値として『A』を設定している。
【0027】ステップS2(状態記号を1つ進める) 次の入力データは、最初の入力データに対応する画素位
置の右隣の位置となるので状態記号を一つ進める。つま
り、状態記号は『B』となる。
【0028】ステップS3(1フレーム終了?) ここでは、1フレーム分の状態記号の生成が終了したか
否かを判断して処理を分岐する。1フレーム分の状態記
号生成が終了した場合には、ステップS9に分岐して次
のフレームの処理に移行し、未だ1フレーム分の状態記
号生成が終了していない場合には、ステップS4に移行
する。
【0029】ステップS4(1ライン終了?) ここでは、1ライン分の状態記号の生成を終えたか否か
を判断して処理を分岐する。1ライン分の生成を終えた
場合には、ステップS5に分岐して次のラインの処理の
ための準備を行ない、1ライン分の生成を終えていない
場合には、画素位置を右へ一つ移動してステップS2に
戻る。ここでは理解を容易にするため、1フレームが図
3(a)に示すように6画素×6ラインで構成されてい
るとすると、1ライン中の状態記号の配置はA,B,
C,D,A,Bとなる。
【0030】ステップS5(次のラインへ) 1ライン分の状態記号の生成が終了したので、ラインを
1つ進めて次のラインの処理の準備をする。
【0031】ステップS6(ライン判別) 一つ進めたラインが奇数か偶数かによって処理を分岐す
る。なお、ここでは1フレームの最初のラインを第0番
目のラインとして扱い、次のラインを第1番目のライン
のように扱っている。したがって、上述した処理で扱っ
たラインが偶数ラインであり、次のラインが奇数ライン
となる。
【0032】ステップS7(状態記号を2つ進める) 次のライン(第1番目のライン)の左端の状態記号を、
そのフレームの左上隅の状態記号から2つ進める。具体
的には、状態記号が『C』となる。これにより次のライ
ンの状態記号は、上のラインの状態記号とは2つ横方向
にずれることになる。
【0033】ステップS8(状態記号を左上隅に合わせ
る) その次のライン(第2番目のライン)の左端の状態記号
を、そのフレームの左上隅の状態記号に合わせる。具体
的には、状態記号が『A』となる。上記のステップS7
と本ステップS8とは交互に実行されることになるの
で、各フレーム内において1ラインごとに状態記号の配
置が同じラインが現れることになる(図3(a)参
照)。
【0034】ステップS7あるいはステップS8を実行
した後、ステップS2に戻って新たなラインを対象にし
て処理を行う。そして、新たなラインについて処理を終
え、ステップS3で1フレームが終了したと判断された
場合には、ステップS9に処理を移行する。
【0035】ステップS9(左上隅の状態記号を1つ進
める) 次のフレームでは、前のフレームの左上隅の状態記号を
一つ進める。ここでは、図3(b)に示すように『B』
となる。そして、上述したようにステップS2から再び
実行する。このようにフレームの左上隅の状態記号をフ
レームごとに変えることによって、4つのフレーム間で
は画素位置が同じ位置の状態記号が相違するようになっ
ている。また、これらの4つのフレームが順次に循環す
ることになるので、隣接するフレーム間において対応す
る画素位置の状態記号が異なるようになる。
【0036】上述した状態記号の生成動作によって、図
3(a)〜図3(d)に示すように各フレームの画素位
置に状態記号が配置されるようになる。なお、本実施例
では、これらの各状態記号が、入力データが入力される
ごとに図1に示した回路により逐次に調整値決定部40
に出力されてゆくように構成されている。そして、本発
明では理解を容易にするためにこの各フレームに状態記
号を配置したものをフレームごとに仮想的にステートテ
ーブルと称することにする。
【0037】上記のようにして生成された各ステートテ
ーブルは、図3(a)が第1フレームに対応したステー
トテーブルであり、図3(b)が第2フレームに対応し
たステートテーブルであり、図3(c)が第3フレーム
のステートテーブルであり、図3(d)が第4フレーム
のステートテーブルである。これらから明らかなよう
に、各フレーム内では全画素の各々の状態記号が周囲に
隣接した画素の状態記号と異なるように配置されるとと
もに、隣接したフレーム間では画素位置が対応する画素
同士の状態記号が異なるように配置されている。
【0038】図1に戻る。上記のようにして状態記号が
生成されて、現在の入力データの状態記号がライン内制
御部30から出力されると、調整値決定部40では次の
ようにして調整値を決めて調整部50に出力し、ここで
出力データへの調整が行われる。なお、調整値決定部4
0と調整部50とが本発明の調整部に相当する。
【0039】調整値決定部40は、ライン内制御部30
から出力されている状態記号(つまり、現在の入力デー
タのフレームに対応したステートテーブル)と、入力デ
ータの下位2ビットBT1,BT0 との組み合わせに応じて、
例えば、図4のように輝度を調整するための調整信号を
出力するように予め設定されている。この図4中、状態
記号A〜Dに割り当てられている『』は出力データを
調整することなくそのまま出力することを表し、『
は、例えば、輝度を1だけ減じることを表している。
【0040】調整部50は、上位6ビットからなる出力
データに対して調整値決定部40からの調整信号に応じ
た輝度の調整を行う。つまり、出力データをそのまま出
力するか、あるいは出力データの輝度を1だけ減じると
いった調整を行う。しかしながら、出力データの上位6
ビットが『0』のときはほぼ真っ黒に対応する輝度とな
り、減算処理を施すと、上位6ビットは「FF」、すな
わち真っ白に対応する輝度となってしまうので、このと
きは下位ビットの状態に係わらず調整を行わずに出力信
号をそのまま表示パネルへ出力する(図4の最上段)。
【0041】このように各画素に対応したステートテー
ブルの状態記号を、フレーム内では各画素の状態記号が
隣接した画素の状態記号と相違し、隣接したフレーム間
では同一位置の画素同士の状態記号が相違するような配
置としているので、フレーム内において出力データに対
応する画素の状態を、周囲に隣接するいずれの方向の画
素とも異ならせることができ、フレーム間においても同
じ場所に位置する画素同士の状態を異ならせることがで
きる。そのため FRC処理を施す際に斜め方向の妨害縞を
も抑制することができ、表示品質の低下を抑制すること
ができる。
【0042】また、上述した実施例装置は、カウンタや
ラッチなどの比較的簡易な回路を追加するだけで表示品
質の低下を抑制できるので、品質を低下させる種々の画
素パターンを予め格納しておいてこれらと比較するよう
に構成された従来装置に比較して、簡易な構成で装置を
実現することができ、コスト的に優位な装置とすること
ができる。
【0043】なお、一般的に表示パネルには、画像を表
示することが可能な領域を示す『有効表示領域』(例え
ば、1024X768ドット) というものがあり、この有効表示
領域の中のどの領域に画像を表示するかを示す『実表示
領域』(例えば、800X600 ドット) がビデオカードなど
から出力されている。上述した説明は、表示パネルの有
効表示領域と実表示領域とが一致している場合には問題
なく動作する一方、これらが異なる場合には問題が生じ
る。つまり、ステートテーブルの基準点であるフレーム
の左上隅の位置がずれることになってステートテーブル
が上述したものと異なる事態が生じ得る。
【0044】そこで、このような不都合を回避するため
には、図1に示すように表示領域端検出回路60を設け
ておくとよい。
【0045】この表示領域端検出回路60は、ビデオカ
ードなどから出力されているビデオ信号が、実表示領域
の開始を示すエッジの立ち上がりと、その終わりを示す
立ち下がりを有することを利用して、それらの部分で信
号を出力するようになっている。つまり、水平・垂直の
両方向についてエッジを検出することによって、実表示
領域を検出するようになっている。そこで、表示領域端
検出回路60から出力された信号を、ライン間制御部2
0のラインカウンタ22と、ライン内制御部30のカウ
ンタ32に与えるようにし、実表示領域内でのみライン
を計数したり、画素(ドット)を計数するように構成す
る。このように構成することにより、上記のような不都
合を回避することができる。
【0046】上述した実施例では、逐次にステートテー
ブルを生成しながら画素の輝度を制御するように構成し
ているが、図5に示すように予めステートテーブルを生
成しておくような構成を採用してもよい。
【0047】すなわち、画像表示とは異なるモードにお
いて予めステートテーブル生成部70でステートテーブ
ルを生成して、各フレームごとのステートテーブルをス
テートテーブル記憶部80に格納しておく。そして、画
像を表示する際に入力データに応じたステートテーブル
をステートテーブル記憶部80から選択し、これを参照
しつつ出力データの輝度を調整するようにしてもよい。
【0048】また、ステートテーブル記憶部80には、
各種の実表示領域に応じたステートテーブルを格納して
おくようにしてもよい。例えば、1024X768ドットや800X
600ドット用のステートテーブルを生成して格納してお
き、画像を表示する際に実表示領域に応じてステートテ
ーブルを参照するようにする。
【0049】また、本実施例では説明を容易にするため
に階調だけを例に採って説明したが、表示パネルがカラ
ー画像を表示する場合には、R,G,Bの各色について
上述した処理を実施すればよい。
【0050】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、請求項
1に記載の方法発明によれば、各画素に対応したステー
トテーブルの状態記号を、フレーム内では各画素の状態
記号が隣接した画素の状態記号と相違し、隣接したフレ
ーム間では同一位置の画素同士の状態記号が相違するよ
うな配置としているので、フレーム内において出力デー
タに対応する画素の状態を、周囲に隣接するいずれの方
向の画素とも異ならせることができ、フレーム間におい
ても同一位置の画素同士の状態を重複しないようにする
ことができる。したがって、 FRC処理を施す際に斜め方
向の妨害縞をも抑制することができ、表示品質の低下を
抑制することができる。
【0051】また、請求項2に記載の方法発明によれ
ば、液晶表示装置を備えた表示パネルでは、入力データ
が8ビットで出力データが6ビットとされたものも多い
が、このような場合に入力データの下位2ビットによる
4階調をステートテーブルに応じて出力データに反映さ
せることによって表示品質の低下を抑制することができ
る。
【0052】また、請求項3に記載の装置発明によれ
ば、請求項1に記載の方法発明を好適に実施することが
できる。
【0053】また、請求項4に記載の装置発明によれ
ば、請求項3の構成のように逐次にステートテーブルを
生成するのではなく、予め生成しておいたステートテー
ブル記憶部に格納しておき、画像を表示する際には対応
するフレームのステートテーブルを読み出して出力デー
タの輝度を調整するように構成しても請求項1と同様の
効果を奏する。
【0054】また、請求項5に記載の装置発明によれ
ば、請求項2に記載の発明と同様の効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施例に係る画像表示装置の概略構成を示すブ
ロック図である。
【図2】状態記号の決定処理を示すフローチャートであ
る。
【図3】各フレーム内と各フレーム間における状態記号
の配置を示す模式図である。
【図4】下位2ビットと状態記号とから輝度の調整度合
いを決定する表である。
【図5】画像表示装置の変形例を示すブロック図であ
る。
【符号の説明】
10 … フレーム間制御部 12 … 垂直同期信号2分周回路 14 … カウンタ 16 … ラッチ回路 20 … ライン間制御部 22 … ラインカウンタ 24 … 判別回路 30 … ライン内制御部 32 … カウンタ 34 … 状態記号出力回路 40 … 調整値決定部 50 … 調整部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 尾上 弘志 石川県松任市下柏野153番地 株式会社 ナナオ内 (56)参考文献 特開 平9−50266(JP,A) 特開 平8−36371(JP,A) 特開 平2−1812(JP,A) 特開 平7−160217(JP,A) 特開 平7−110666(JP,A) 特開 平5−73006(JP,A) 特開 平3−20780(JP,A) 特開 平2−67593(JP,A) 特表 平4−507149(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) G09G 3/00 - 5/40 H04N 5/66 - 5/74

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 入力データのビット数よりも少ないビッ
    ト数からなる出力データを表示パネルに与えて画像を表
    示する際に、各フレーム毎に輝度を調整することにより
    擬似的に入力データと同等の階調を得るための画像表示
    方法において、 入力データと出力データとの差の下位ビットの状態に応
    じて前記入力データに対応した画素位置の輝度を調整す
    るための状態記号を、フレーム内では全画素の各々の状
    態記号が周囲に隣接した画素の状態記号と異なる配置と
    し、かつ、時間的に隣接したフレーム間では各フレーム
    間で画素位置が対応する画素同士の状態記号が異なる配
    置としたステートテーブルと、前記入力データの所定の
    下位ビットと、前記入力データに対応したフレームのス
    テートテーブルにおける前記入力データの画素位置に対
    応した状態記号とに基づき前記入力データに対応した出
    力データの輝度を調整するようにしたことを特徴とする
    画像表示方法。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の画像表示方法におい
    て、前記入力データは8ビットであり、前記出力データ
    は6ビットであることを特徴とする画像表示方法。
  3. 【請求項3】 入力データのビット数よりも少ないビッ
    ト数からなる出力データを表示パネルに与えて画像を表
    示する際に、各フレーム毎に輝度を調整することにより
    擬似的に入力データと同等の階調を得るための画像表示
    装置において、 入力データと出力データとの差の下位ビットの状態に応
    じて前記入力データに対応した画素位置の輝度を調整す
    るための状態記号を、フレーム内では全画素の各々の状
    態記号が周囲に隣接した画素の状態記号と異なる配置と
    し、かつ、時間的に隣接したフレーム間では各フレーム
    間で画素位置が対応する画素同士の状態記号が異なる配
    置としたステートテーブルを生成するステートテーブル
    生成部と、 前記入力データに対応したフレームのステートテーブル
    と、前記入力データの所定の下位ビットと、前記ステー
    トテーブルにおける前記入力データの画素位置に対応し
    た状態記号とに基づいて前記入力データに対応した出力
    データの輝度を調整する調整部と、 を備えていることを特徴とする画像表示装置。
  4. 【請求項4】 請求項3に記載の画像表示装置におい
    て、 前記ステートテーブル生成部によって予め生成されたス
    テートテーブルを記憶するステートテーブル記憶部をさ
    らに備えるとともに、 前記調整部は、入力データに対応したフレームのステー
    トテーブルを前記ステートテーブル記憶部から選択し、
    前記入力データの所定の下位ビットと、前記ステートテ
    ーブルにおける前記入力データの画素位置に対応した状
    態記号とに基づいて前記入力データに対応した出力デー
    タの輝度を調整するようにしたことを特徴とする画像表
    示装置。
  5. 【請求項5】 請求項3または請求項4に記載の画像表
    示装置において、前記入力データは8ビットであり、前
    記出力データは6ビットであることを特徴とする画像表
    示装置。
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