JP3093887U - リモートコントローラおよびリモートコントロールシステム - Google Patents

リモートコントローラおよびリモートコントロールシステム

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JP3093887U JP2002007040U JP2002007040U JP3093887U JP 3093887 U JP3093887 U JP 3093887U JP 2002007040 U JP2002007040 U JP 2002007040U JP 2002007040 U JP2002007040 U JP 2002007040U JP 3093887 U JP3093887 U JP 3093887U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】キースイッチを操作することが多く、電池の寿
命が短くなりやすいテレビ受像機のリモートコントロー
ラの電池の寿命を長くし、且つ、電池の寿命を長くする
ために必要とする操作を容易なものとする。 【解決手段】操作用つまみ321の位置が、テレビ受像
機までの距離が長い場合に該当する位置である遠距離対
応位置P1と、短い場合に該当する位置である近距離対
応位置P2との2つの位置に移動可能なスライドスイッ
チ32を備えており、操作用つまみ321が位置P1に
位置するときの副搬送波パルスのデューティ比を50%
の近傍値とし、位置P2に位置するときの副搬送波パル
スのデューティ比を33%の近傍値としている。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、伝送するコードに対応したパルス列によって、赤外線のパルス列で ある副搬送波パルスの振幅を、0と0とは異なる振幅とに振幅変調して得られた 赤外線信号を送信するリモートコントローラ、および、前記リモートコントロー ラを有するリモートコントロールシステムに関するものである。
【0002】
【従来の技術】
リモートコントローラは、例えば、図3の22aに示すような赤外線信号を送 信することによって、テレビ受像機等の機器の動作を制御するようになっている 。この赤外線信号22aは、期間t1において送信されるヘッダと、期間t2に おいて送信され、機種等を識別するためのカスタムコードと、期間t3において 送信され、データを示すためのデータコードとにより構成されている。赤外線信 号22aについて、より詳細について説明すると、赤外線信号22aは、22b でもって示したように、伝送するコードに対応したパルス列23bによって、赤 外線のパルス列である副搬送波パルス21の振幅を、0と0とは異なる振幅とに 振幅変調して得られた信号となっている。一方、副搬送波パルスを送信するとき には、赤外線発光ダイオードに大きな電流を流している。従って、リモートコン トローラの消費電力は、副搬送波パルスのデューティ比と、副搬送波パルスのパ ルス数との積にほぼ比例することになる。
【0003】 このため、リモートコントローラの消費電力を少なくし、電池の寿命を長くす るには、副搬送波パルスのデューティ比を小さくするか、あるいは、副搬送波パ ルスのパルス数を少なくすればよい。しかし、副搬送波パルスのデューティ比を 小さくすると、赤外線信号を受信する側においてS/N比が悪化し、正常に受信 できなくなる。このため、従来においては、制御対象となる装置とリモートコン トローラとの距離を、規格における距離の最大値とするときにも、受信する側に おいて充分なS/N比が得られる範囲において、副搬送波パルスのデューティ比 を小さく設定している(第1の従来技術とする)。
【0004】 また、以下に示す技術が提案されている(第2の従来技術とする)。すなわち 、この技術においては、副搬送波パルスを送信する期間(図3の期間t21に該 当する期間)を短くし、副搬送波パルスを送信しない期間(期間t22に該当す る期間)を長くする(期間t21の期間t22に対する比率を小さくする)こと によって、副搬送波パルスのパルス数を少なくしている。このため、リモートコ ントローラにおける消費電力が低減され、電池の寿命を長くすることを可能にし ている(例えば、特許文献1参照)。
【0005】
【特許文献1】 実公平3−39992号公報
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら第1の従来技術を用いる場合であっても、副搬送波パルスのデュ ーティ比は、規格として定められた距離の最大値となるときにも、受信する側に おいて充分なS/N比が得られるように設定される。従って、デューティ比は余 り小さくならず、電池の寿命を、より長くするのに有効となるほどには、消費電 力を小さくすることが困難となっていた。
【0007】 また、第2の従来技術においては、赤外線信号を検波して得られるトーン信号 (副搬送波パルスのエンベロープ信号であり、図3の23bを復元する信号)の デューティ比が小さくなる(期間t21が短く、期間t22が長い)。一方、こ のトーン信号が導かれるトーンデコーダにおいては、期間t21が短く、期間t 22が長くなる場合、すなわち、デューティ比が50%より小さくなる場合、誤 動作を生じ易くなっている。このため、リモートコントローラの側において、ト ーン信号の周波数を、予め2倍に高めている。また、受信する側では、検波によ って得られたトーン信号を、フリップフロップを用いて2分周することにより、 デューティ比が50%となるトーン信号を生成している。
【0008】 このため、赤外線信号が、伝送するコードに対応したパルス列によって、副搬 送波パルスの振幅を、0と0とは異なる振幅とに振幅変調する構成となる場合で は、コードに対応したパルス列のデューティ比(期間t21と期間t22との比 率)を変えることが困難であるため、第2の従来技術は、適用することが困難な 技術となっていた。
【0009】 本考案は上記課題を解決するため創案されたものであって、その目的は、キー スイッチを操作することが極めて多く、電池寿命が短くなりやすいテレビ受像機 のリモートコントローラにおいて、テレビ受像機の近くで使用するときには消費 電力を少なくして電池の寿命を長くすることのでき、且つ、電池の寿命を長くす るために必要とする操作を容易な操作とすることのでき、且つ、副搬送波パルス のデューティ比を使用状態に適応した値とすることのできるリモートコントロー ラを提供することにある。
【0010】 また本考案の目的は、スライドスイッチの操作用つまみの位置に対応して、副 搬送波パルスのデューティ比を変化させることにより、制御対象装置の近くで使 用するときに、消費電力を少なくして電池の寿命を長くすることのできるリモー トコントローラを提供することにある。
【0011】 また上記目的に加え、スライドスイッチの操作用つまみを、制御対象までの距 離が遠い場合と近い場合との2つの位置に移動可能とし、操作用つまみを、制御 対象までの距離が近いとき用の位置に移動したときには、副搬送波パルスのデュ ーティ比を小さくすることにより、消費電力を少なくして電池の寿命を長くする ために必要な操作を容易なものとすることのできるリモートコントローラを提供 することにある。
【0012】 また上記目的に加え、副搬送波パルスのデューティ比を50%の近傍値と、3 3%の近傍値とに切り換えることにより、副搬送波パルスのデューティ比を使用 状態に適応した値とすることのできるリモートコントローラを提供することにあ る。
【0013】 また本考案の目的は、キースイッチを操作することが極めて多く、電池寿命が 短くなりやすいテレビ受像機のリモートコントローラの消費電力を少なくして電 池の寿命を長くすることのでき、且つ、副搬送波パルスのデューティ比の最適化 を行うときにも、デューティ比が小さい値に不要に変更される事態の発生を防止 することのでき、副搬送波パルスのデューティ比を、使用状態に、より適切とな る値に設定することのできるリモートコントロールシステムを提供することにあ る。
【0014】 また本考案の目的は、制御対象装置において赤外線信号による指示が読み取り できたときには、制御対象装置から、読み取りができたことを示す返答信号をリ モートコントローラに送信し、リモートコントローラの側では、読み取りができ たことを示す返答信号を受信したときには、副搬送波パルスのデューティ比を小 さくするとともに、読み取りができたことを示す返答信号を受信できなかったと きには、副搬送波パルスのデューティ比を大きくすることによって、副搬送波パ ルスのデューティ比を、制御対象装置までの距離に適切となる範囲で小さくする ことにより、リモートコントローラの消費電力を少なくして電池の寿命を長くす ることのできるリモートコントロールシステムを提供することにある。
【0015】 また上記目的に加え、電源キーの操作に対応した赤外線信号を送信するときに のみ、副搬送波パルスのデューティ比を小さくする制御を行うことによって、副 搬送波パルスのデューティ比の最適化を行うときにも、デューティ比が小さい値 に不要に変更される事態の発生を防止することのできるリモートコントロールシ ステムを提供することにある。
【0016】 また副搬送波パルスのデューティ比を、50%の近傍値と33%の近傍値と2 5%の近傍値との3種のデューティ比に変更可能とすることにより、副搬送波パ ルスのデューティ比を、使用状態に、より適切となる値に設定することのできる リモートコントロールシステムを提供することにある。
【0017】
【課題を解決するための手段】
上記課題を解決するため本考案に係るリモートコントローラは、伝送するコー ドに対応したパルス列によって、赤外線のパルス列である副搬送波パルスの振幅 を、0と0とは異なる振幅とに振幅変調して得られた赤外線信号をテレビ受像機 に送信する構成に適用している。そして、操作用つまみの位置が、テレビ受像機 までの距離が長い場合に該当する位置である遠距離対応位置と、テレビ受像機ま での距離が短い場合に該当する位置である近距離対応位置との2つの位置に移動 可能なスライドスイッチを備えており、操作用つまみが遠距離対応位置に位置す るときの副搬送波パルスのデューティ比を50%の近傍値とし、操作用つまみが 近距離対応位置に位置するときの副搬送波パルスのデューティ比を33%の近傍 値としている。
【0018】 すなわち、テレビ受像機までの距離が短いときには、操作用つまみを、近距離 対応位置に移動させるのみで、副搬送波パルスのデューティ比が33%となり、 赤外線信号の送信における消費電力を少なくすることができる。
【0019】 また本考案に係るリモートコントローラは、伝送するコードに対応したパルス 列によって、赤外線のパルス列である副搬送波パルスの振幅を、0と0とは異な る振幅とに振幅変調して得られた赤外線信号を送信する構成に適用している。そ して、操作用つまみを複数の位置に移動可能なスライドスイッチを備えており、 スライドスイッチの操作用つまみの位置に対応して、副搬送波パルスのデューテ ィ比を変化させている。
【0020】 すなわち、制御対象となる装置までの距離が短い状態で使用するときには、操 作用つまみを、副搬送波パルスのデューティ比が小さくなる位置に移動させると 、消費電力が少なくなる。
【0021】 また上記構成に加え、スライドスイッチの操作用つまみの位置は、制御対象と なる装置までの距離が長い場合に該当する位置である遠距離対応位置と、制御対 象となる装置までの距離が短い場合に該当する位置である近距離対応位置との2 つの位置に移動可能であり、操作用つまみが近距離対応位置に位置するときの副 搬送波パルスのデューティ比を、操作用つまみが遠距離対応位置に位置するとき の副搬送波パルスのデューティ比より小さくしている。すなわち、制御対象とな る装置までの距離が短いときには、操作用つまみを、近距離対応位置に移動させ るのみで、赤外線信号の送信における消費電力を少なくすることができる。
【0022】 また上記構成に加え、操作用つまみが遠距離対応位置に位置するときの副搬送 波パルスのデューティ比を50%の近傍値とし、操作用つまみが近距離対応位置 に位置するときの副搬送波パルスのデューティ比を33%の近傍値としている。 すなわち、50%のデューティ比は、制御対象までの距離が長い場合に好適とな るデューティ比であり、33%のデューティ比は、消費電力を少なくするのに好 適となるデューティ比となっている。
【0023】 また本考案に係るリモートコントロールシステムは、伝送するコードに対応し たパルス列によって、赤外線のパルス列である副搬送波パルスの振幅を、0と0 とは異なる振幅とに振幅変調して得られた赤外線信号を送信するリモートコント ローラと、受信した前記赤外線信号のコードにより示される動作を実行するテレ ビ受像機とからなる構成に適用している。そして、テレビ受像機は、受信した赤 外線信号のコードを読み取ることができたときには正常に受信できたことを示す 返答信号を送信する返答信号送信手段を備え、リモートコントローラは返答信号 を受信する返答信号受信手段を備えており、リモートコントローラは、赤外線信 号を送信した後に正常に受信できたことを示す返答信号を受信できたときには、 以後に送信する赤外線信号の副搬送波パルスのデューティ比を、そのときの赤外 線信号に用いた副搬送波パルスのデューティ比より小さいデューティ比とし、赤 外線信号を送信した後に正常に受信できたことを示す返答信号を受信できないと きには、そのときの赤外線信号に用いた副搬送波パルスのデューティ比より大き いデューティ比の副搬送波パルスを用いた赤外線信号を再び送信する。また、リ モートコントローラは、電源キーの操作に対応した赤外線信号を送信するときに おいてのみ、赤外線信号を送信した後に正常に受信できたことを示す返答信号を 受信できたとき、以後に送信する赤外線信号の副搬送波パルスのデューティ比を 、そのときの赤外線信号に用いた副搬送波パルスのデューティ比より小さいデュ ーティ比に変更する。また、副搬送波パルスのデューティ比を、50%の近傍値 と33%の近傍値と25%の近傍値との3種のデューティ比に変更可能としてい る。
【0024】 すなわち、リモートコントローラからテレビ受像機までの距離が短い場合、副 搬送波パルスのデューティ比を小さくしても、テレビ受像機の側においては、赤 外線信号により示されるコードを読み取ることができ、返答信号が送信される。 従って、リモートコントローラから制御対象装置までの距離が短い場合、副搬送 波パルスのデューティ比が小さくなり、赤外線信号の送信のための消費電力が低 減される。且つ、デューティ比が適切な値となっているにもかかわらず、デュー ティ比が変更される可能性が生じるのは、電源キーを操作したときのみであり、 その他のキースイッチを操作したときでは、適切となったデューティ比は変更さ れない。且つ、リモートコントローラからテレビ受像機までの距離に最適となる デューティ比に変更することができる。
【0025】 また本考案に係るリモートコントロールシステムは、伝送するコードに対応し たパルス列によって、赤外線のパルス列である副搬送波パルスの振幅を、0と0 とは異なる振幅とに振幅変調して得られた赤外線信号を送信するリモートコント ローラと、受信した前記赤外線信号のコードにより示される動作を実行する制御 対象装置とからなる構成に適用している。そして、制御対象装置は、受信した赤 外線信号のコードを読み取ることができたときには正常に受信できたことを示す 返答信号を送信する返答信号送信手段を備え、リモートコントローラは返答信号 を受信する返答信号受信手段を備えており、リモートコントローラは、赤外線信 号を送信した後に正常に受信できたことを示す返答信号を受信できたときには、 以後に送信する赤外線信号の副搬送波パルスのデューティ比を、そのときの赤外 線信号に用いた副搬送波パルスのデューティ比より小さいデューティ比とし、赤 外線信号を送信した後に正常に受信できたことを示す返答信号を受信できないと きには、そのときの赤外線信号に用いた副搬送波パルスのデューティ比より大き いデューティ比の副搬送波パルスを用いた赤外線信号を再び送信するようになっ ている。
【0026】 すなわち、リモートコントローラから制御対象装置までの距離が短い場合、副 搬送波パルスのデューティ比を小さくしても、制御対象装置の側においては、赤 外線信号により示されるコードを読み取ることができ、返答信号が送信される。 従って、リモートコントローラから制御対象装置までの距離が短い場合、副搬送 波パルスのデューティ比が小さくなり、赤外線信号の送信のための消費電力が低 減される。
【0027】 また上記構成に加え、リモートコントローラは、電源キーの操作に対応した赤 外線信号を送信するときにおいてのみ、赤外線信号を送信した後に正常に受信で きたことを示す返答信号を受信できたとき、以後に送信する赤外線信号の副搬送 波パルスのデューティ比を、そのときの赤外線信号に用いた副搬送波パルスのデ ューティ比より小さいデューティ比に変更するようになっている。すなわち、デ ューティ比が適切な値となっているにもかかわらず、デューティ比が変更される 可能性が生じるのは、電源キーを操作したときのみであり、その他のキースイッ チを操作したときでは、適切となったデューティ比は変更されない。
【0028】 また上記構成に加え、副搬送波パルスのデューティ比を、50%の近傍値と3 3%の近傍値と25%の近傍値との3種のデューティ比に変更可能としている。 すなわち、50%のデューティ比は、リモートコントロールから制御対象装置ま での距離が長いときに適切なデューティ比であり、33%のデューティ比は、リ モートコントロールから制御対象装置までの距離が中程度となるときに適切なデ ューティ比であり、25%のデューティ比は、リモートコントロールから制御対 象装置までの距離が短いときに適切なデューティ比となるので、使用の状況に最 適となるデューティ比に変更することができる。
【0029】
【考案の実施の形態】
以下に本考案の実施例の形態を、図面を参照しつつ説明する。 図1は、本考案に係るリモートコントローラの一実施形態の操作面を示す説明 図であり、テレビ受像機用のリモートコントローラを示している。
【0030】 図において、操作面には、電源キー33、1〜10の数字キー34、チャンネ ルのアップダウンキー35、音量のアップダウンキー36、および、その他のキ ースイッチが設けられている(これらのキースイッチを、以下では、単にキース イッチ16と称する)。また、操作面の左側上部には、操作用つまみ321の位 置が、テレビ受像機までの距離が長い場合に対応する位置P1と短い場合に対応 する位置P2とに移動可能なスライドスイッチ32が設けられている。
【0031】 図2は、実施形態の電気的構成を示すブロック線図である。 パルス生成部11は、例えば、38KHzの副搬送波パルス(図3の21)を 生成し、ゲート部12に出力する。なお、このとき生成される副搬送波パルスの デューティ比は、制御部13からの指示に対応して、50%と33%とに切り換 え可能になっている。ゲート部12は、伝送するコードに対応したパルス列23 (図3においては23bにより示す)によって、副搬送波パルス21の振幅を、 0と0とは異なる振幅とに振幅変調する。そして、振幅変調により得られた信号 22(図3においては22bにより示す)を増幅器14に出力する。増幅器14 は、信号22を増幅して、赤外線発光ダイオード15を駆動し、赤外線信号25 を送信する。なお、電池19は、動作電源の供給を行う。
【0032】 制御部13は、リモートコントローラ31としての主要動作を制御する。すな わち、キースイッチ16が操作されたときには、キースイッチ16のうち、どの キースイッチが操作されたのかを検出する。そして、操作されたキースイッチに 対応するコードを示すパルス列23を生成し、ゲート部12に送出する。また、 スライドスイッチ32の操作用つまみ321が、テレビ受像機までの距離が長い ことを示す位置P1に移動されている場合、パルス生成部11において生成され る副搬送波パルスのデューティ比を50%に設定する。また、操作用つまみ32 1が、テレビ受像機までの距離が短いことを示す位置P2に移動されている場合 、パルス生成部11において生成される副搬送波パルスのデューティ比を33% に設定する。
【0033】 このため、操作用つまみ321が位置P1に移動されている場合、キースイッ チ16を操作すると、操作したキースイッチに対応するコードのパルス列でもっ て、デューティ比が50%である副搬送波パルスを振幅変調した赤外線信号25 が赤外線発光ダイオード15より送信される(図3の22cは、このときに送信 される赤外線信号の一部のレベル変化を時間的に拡大して示しており、周期t7 に対する期間t4の比率は50%になっている)。
【0034】 また、操作用つまみ321が位置P2に移動されている場合、キースイッチ1 6を操作すると、操作したキースイッチに対応するコードのパルス列でもって、 デューティ比が33%である副搬送波パルスを振幅変調した赤外線信号25が赤 外線発光ダイオード15より送信される(22dは、このときに送信される赤外 線信号の一部のレベル変化を時間的に拡大して示しており、期間t7に対する期 間t5の比率は33%になっている)。
【0035】 図4は、制御対象装置であるテレビ受像機における赤外線信号の受信回路の電 気的構成を示しており、図5は、受信回路における検波波形を示している。必要 に応じて同図を参照しつつ、上記実施形態の動作を説明する。
【0036】 受信回路45は、赤外線信号25を受光するピンフォトダイオード40の出力 を増幅器41を用いて増幅した後、38KHzのバンドパスフィルタ42を用い て不要帯域の信号を除去する。そして後、エンベロープ検波回路43によってエ ンベロープ検波する。次いで、エンベロープ検波した信号431を、2値化回路 44において2値化した後、外部に送出する。
【0037】 いま、エンベロープ検波回路43の出力信号431に注目すると、図5に示す 赤外線信号25の副搬送波パルスのデューティ比が50%と大きい場合、リモー トコントローラ31からテレビ受像機(図示を省略)までの距離が長いときにも 、出力信号の振幅は、431aに示したように大きく、充分なS/N比が得られ る。一方、副搬送波パルスのデューティ比が33%と小さくなる場合、リモート コントローラ31からテレビ受像機までの距離が長いと、出力信号の振幅は、4 31bに示したように小さくなる。その結果、S/N比が悪くなって、誤動作の 恐れが生じる。しかし、副搬送波パルスのデューティ比が33%である場合にも 、リモートコントローラ31からテレビ受像機までの距離が短い場合、出力信号 の振幅は、431aに示したように充分な振幅となり、S/N比が良好となって 、誤動作の恐れがなくなる。
【0038】 従って、ユーザは、例えば、リモートコントローラ31からテレビ受像機まで の距離が3mより長くなるときには、スライドスイッチ32の操作用つまみ32 1を位置P1に移動させることによって、副搬送波パルスのデューティ比を50 %に設定する。その結果、リモートコントローラ31からテレビ受像機までの距 離が長いにもかかわらず、出力信号431のS/N比が充分となり、誤動作の無 い安定したリモコン制御が行われることになる。
【0039】 一方、リモートコントローラ31からテレビ受像機までの距離が3mより短く なるときには、操作用つまみ321を位置P2に移動させることによって、副搬 送波パルスのデューティ比を33%に設定する。このときでは、副搬送波パルス のデューティ比が小さくなっているにもかかわらず、リモートコントローラ31 からテレビ受像機までの距離が短いので、出力信号431のS/N比は充分とな り、安定したリモコン制御が行われることになる。
【0040】 また、このときの消費電力は、操作用つまみ321を位置P1に移動させ、副 搬送波パルスのデューティ比を50%としたときに比すると、約70%となって いる。従って、動作電源となる電池19の寿命を50%程度長く使えるようにす ることができる。このことは、使用頻度が極めて高いことから、自然放電によっ て電池が使用不能となる前に、電力の消費によって電池が使用不能となる場合が 極めて多いテレビ受像機のリモートコントローラ31の場合では、特に有効な効 果を生じることになる。
【0041】 以上でリモートコントローラの実施形態の説明を終了し、以下に、本考案に係 るリモートコントロールシステムの一実施形態について、図8を参照しつつ説明 する。
【0042】 本システムの制御対象装置であるテレビ受像機50には、リモートコントロー ラ60からの赤外線信号71を受信する受信窓501が設けられている。また、 受信した赤外線信号71のコードを読み取ることができたときには、正常に受信 できたことを示す赤外線信号である返答信号72を、送信窓502から送信する 返答信号送信手段(後に詳述)を備えている。一方、返答信号送信手段は、受信 した赤外線信号71のコードを読み取ることができなかったときには、正常に受 信できたことを示す返答信号72を送信しない。
【0043】 図7は、テレビ受像機50の電気的構成を示すブロック線図である。 リモートコントローラ60から送信され、受信窓501を透過した赤外線信号 71は、ピンフォトダイオード51によって電気信号に変換された後、受信回路 部52に導かれる。そして、受信回路部52においてデジタル化された信号に変 換され、制御部54に送出される。この受信回路部52の電気的構成は、図4に 示したブロック45の構成と同一となっている。
【0044】 テレビ部53は、チューナ、映像信号処理回路、CRT、等を備えており、テ レビ受像機としての主要動作を実行する。キースイッチ55は、前面パネルに設 けられた電源キー等からなるキースイッチとなっている。送信機部58と赤外線 発光ダイオード57とからなるブロック56は、請求項記載の返答信号送信手段 となっており、正常に受信できたことを示す返答信号72を送信する。
【0045】 制御部54は、テレビ受像機としての主要動作を制御する。このため、受信回 路部52から送出される信号が示すコードを読み取る。そして、読み取ったコー ドにより示される動作をテレビ部53に実行させる。また、コードの読み取りを 行うことができたときには、返答信号送信手段56を用いて、正常に受信できた ことを示す返答信号72を送信する。
【0046】 図6は、リモートコントローラ60の電気的構成を示すブロック線図であり、 図2に示す構成と同一となるブロックには、図2における符号と同一符号を付与 し、構成の説明を省略する。また、リモートコントローラ60の操作面は、図1 に示す構成から、スライドスイッチ32を除いた構成となっている。
【0047】 テレビ受像機50から送信された赤外線信号である返答信号72は、ピンフォ トダイオード63によって電気信号に変換された後、受信回路部62に導かれる 。そして、受信回路部62においてデジタル化された信号に変換され、制御部6 1に送出される。制御部61は、赤外線信号71を送信して後、所定時間内に、 受信回路部62からデジタル化された信号が送出されるときには、正常に受信で きたことを示す返答信号72がテレビ受像機50から送信されたと判定する。一 方、赤外線信号71を送信して後、所定時間が経過したときにも、受信回路部6 2からデジタル化された信号が送出されないときには、返答信号72は送信され なかったと判定する。なお、ピンフォトダイオード63と受信回路部62とから なるブロック64は、請求項記載の返答信号受信手段を構成している。
【0048】 パルス生成部65は、生成する副搬送波パルスのデューティ比を、50%、3 3%、25%の3段階に変化させることが可能なように構成されている。制御部 61は、リモートコントローラとしての主要動作を制御する。すなわち、キース イッチ16が操作されたときには、キースイッチ16のうち、どのキースイッチ が操作されたのかを検出する。そして、操作されたキースイッチに対応するコー ドを示すパルス列23を生成し、ゲート部12に送出する。
【0049】 また、制御部61は、電源キー33の操作に対応した赤外線信号71を送信す るときには、赤外線信号71を送信した後に、受信回路部62からデジタル化さ れた信号が送出された場合、テレビ受像機50から、正常に受信できたことを示 す返答信号72が送信されたと判定する。そして、以後に送信する赤外線信号7 1の副搬送波パルスのデューティ比を、そのときまでの赤外線信号71に用いた 副搬送波パルスのデューティ比より小さいデューティ比とするため、パルス生成 部65が生成する副搬送波パルスのデューティ比を1段階小さくする。
【0050】 また、制御部61は、電源キー33の操作に対応した赤外線信号71や、チャ ンネルの変更や音量の変更等のための赤外線信号71を送信する場合、赤外線信 号71を送信した後、受信回路部62からデジタル化された信号が送出されない 場合、テレビ受像機50から、正常に受信できたことを示す返答信号72が送信 されなかったと判定する。そして、このときでは、以後に送信する赤外線信号7 1の副搬送波パルスのデューティ比を、そのときまでの赤外線信号71に用いた 副搬送波パルスのデューティ比より大きいデューティ比とするため、パルス生成 部65が生成する副搬送波パルスのデューティ比を1段階大きくする。次いで、 デューティ比が1段階大きくなった副搬送波パルスからなり、指示内容が直前に 送信した赤外線信号の指示内容と同一である赤外線信号71を再びテレビ受像機 50に送信する。
【0051】 図9は、リモートコントローラが電源キーの操作に対応した赤外線信号を送信 するときの主要動作を示すフローチャート、図10は、リモートコントローラが 、電源キーとは異なるキー操作に対応した赤外線信号を送信するときの主要動作 を示すフローチャート、図11は、テレビ受像機が赤外線信号を受信したときの 主要動作を示すフローチャートである。必要に応じてこれらの図を参照しつつ、 実施形態の動作を説明する。
【0052】 いま、テレビ受像機50は電源オフの状態にあるとする。この状態において、 テレビ受像機50を動作させるため、リモートコントローラ60の電源キー33 を操作したとする(ステップS1)。このときでは制御部61は、パルス生成部 65が生成する副搬送波パルスのデューティ比を、既に設定されていた値とした ままで、電源キー33の操作を示すコードのパルス列23を生成し、ゲート部1 2に送出する(ステップS2,S3)。このとき、副搬送波パルスのデューティ 比が33%に設定されているとすると、副搬送波パルスが22dにより示される 赤外線信号71がテレビ受像機50に送信される。この赤外線信号71を受信し たテレビ受像機50の側では、コードの読み取りができた場合、動作はステップ S21〜S23と移行し、赤外線信号71を正しく受信できたことを示す返答信 号72を送信する。そして後、赤外線信号71の指示に従って、電源のオン状態 に移行する(ステップS24)。
【0053】 一方、リモートコントローラ60の側では、電源キー33の操作に対応した赤 外線信号71を送信した後、返答信号72を受信できたかどうかを調べる(ステ ップS4)。このときには、返答信号72が受信されたことから、動作をステッ プS9に移行し、現在の副搬送波パルスのデューティ比が最小であるかどうかを 調べる。現在の副搬送波パルスのデューティ比は33%に設定さており、最小で はないため、制御部61は、パルス生成部65において生成される副搬送波パル スのデューティ比を、33%から25%に変更する(ステップS10)。従って 、以後では、22eに示した副搬送波パルス(t6/t7=25%)による赤外 線信号71が送信されることになり、電池19の消費電力は最少となる。
【0054】 しかし、リモートコントローラ60とテレビ受像機50との距離が長く、副搬 送波パルスのデューティ比が33%である赤外線信号71を送信したときにも、 テレビ受像機50の側で、赤外線信号71が示すコードが読み取れなかった場合 、テレビ受像機50は返答信号72を送信しない。従って、リモートコントロー ラ60の側では、動作は、ステップS4からステップS5に移行し、デューティ 比が最大の50%になっているかどうかが調べられる。このときでは、33%で あり、最大ではないため、副搬送波パルスのデューティ比を1段階大きくして、 50%のデューティ比とした(ステップS6)後、再度、電源キー33の操作を 示す赤外線信号71を送信する(ステップS7)。そして後、テレビ受像機50 からの返答信号72を受信できた場合、動作は直ちに終了となる。一方、返答信 号72を受信できなかった場合では、動作はステップS8からステップS5に移 行し、次いで、終了する。
【0055】 リモートコントローラ60は上記した動作を行う。従って、テレビ受像機50 の側において、副搬送波パルスのデューティ比が33%である赤外線信号71の コードを読み取れなかった場合、次には、副搬送波パルスのデューティ比を50 %とした赤外線信号71がテレビ受像機50に送信される。つまり、赤外線信号 71が示すコードの読み取りができなかった場合には、副搬送波パルスのデュー ティ比が順次高められる。且つ、デューティ比が高められる毎に、高められたデ ューティ比による赤外線信号71が送信される。従って、テレビ受像機50の側 においては、リモートコントローラ60とテレビ受像機50との距離が、規格と して規定された最大距離となる場合でも、赤外線信号71が示すコードを、必ず 、読み取ることができるようになる。
【0056】 上記した制御の結果、テレビ受像機50は電源オン状態にある。この状態にお いて、受信するチャンネルを変えるため、電源キー33とは異なるキースイッチ 16である数字キー34を操作したとする。この場合、制御部61は、パルス生 成部65が生成する副搬送波パルスのデューティ比を、既に設定された値(25 %)としたままで、操作されたキースイッチに対応する赤外線信号71を送信す る(ステップS1,S2,S13)。一方、この赤外線信号71を受信したテレ ビ受像機50の側では、コードを読み取ることができたときには、返答信号72 を送信した後、受信するチャンネルを、操作された数字キーに対応するチャンネ ルに変更する(ステップS21〜S24)。また、リモートコントローラ60の 側では、返答信号72があったことから、赤外線信号71による指示が完了した として、動作を終了する。
【0057】 上記した動作は、副搬送波パルスのデューティ比が33%や50%となる場合 にも同様となる。つまり、電源キー33とは異なるキースイッチ16を操作した 場合では、テレビ受像機50の側において、赤外線信号71の示すコードを読み 取ることができ、返答信号72を送信するときにも、リモートコントローラ60 の側では、デューティ比を小さくする制御を行わないようにしている(デューテ ィ比を小さくする制御を行うのは、電源キー33の操作を示す赤外線信号71を 送信した後に、返答信号72を受信した場合に限定している)。従って、電源キ ー33とは異なるキー操作を行ったときでは、副搬送波パルスのデューティ比が 適切な値となっているにもかかわらず、デューティ比が小さい値に不要に変更さ れる事態の発生が防止されるようになっている。
【0058】 一方、電源オン状態にあるテレビ受像機50に、数字キー34の操作を示す赤 外線信号71が送信されたにもかかわらず、テレビ受像機50の側において、コ ードの読み取りができなかったとする。このときでは、返答信号72が送信され ないので、リモートコントローラ60の側では、動作はステップS14からステ ップS15に移行する。このときのデューティ比は25%であり、最大ではない ので、ステップS16において、デューティ比が33%に変更される。次いで、 操作された数字キーを示す信号であり、副搬送波パルスのデューティ比が33% である赤外線信号71が再び送信される(ステップS13)。テレビ受像機50 が、この赤外線信号71のコードの読み取りができたことから、返答信号72を 送信した場合、リモートコントローラ60の側は動作を終了する。一方、テレビ 受像機50が、コードの読み取りができなかった場合、リモートコントローラ6 0は、デューティ比を50%として、同様の動作を繰り返す。
【0059】
【考案の効果】 以上説明したように、本考案では、操作用つまみの位置が、テレビ受像機まで の距離が長い場合に該当する位置である遠距離対応位置と、テレビ受像機までの 距離が短い場合に該当する位置である近距離対応位置との2つの位置に移動可能 なスライドスイッチを備えており、操作用つまみが遠距離対応位置に位置すると きの副搬送波パルスのデューティ比を50%の近傍値とし、操作用つまみが近距 離対応位置に位置するときの副搬送波パルスのデューティ比を33%の近傍値と している。従って、テレビ受像機までの距離が短いときには、操作用つまみを、 近距離対応位置に移動させるのみで、副搬送波パルスのデューティ比が33%と なるので、キーを操作することが多く、電池の寿命が短くなりやすいテレビ受像 機のリモコン制御において、電池の寿命を長くすることができ、且つ、電池の寿 命を長くするために必要とする操作を容易なものとすることができ、且つ、副搬 送波パルスのデューティ比を、使用状態に適切となる値にすることができる。
【0060】 また本考案では、操作用つまみを複数の位置に移動可能なスライドスイッチを 備えており、スライドスイッチの操作用つまみの位置に対応して、副搬送波パル スのデューティ比を変化させている。従って、制御対象となる装置までの距離が 短い状態で使用するときには、操作用つまみを、副搬送波パルスのデューティ比 が小さくなる位置に移動させると、消費電力が少なくなるので、電池の寿命を長 くすることができる。
【0061】 またさらに、制御対象となる装置までの距離が短いときには、操作用つまみを 、近距離対応位置に移動させるのみで、赤外線信号の送信における消費電力を少 なくすることができるので、消費電力を少なくして電池の寿命を長くするために 必要とする操作を容易なものとすることができる。
【0062】 またさらに、50%のデューティ比は、制御対象までの距離が長い場合に好適 となるデューティ比であり、33%のデューティ比は、消費電力を少なくするの に好適となるデューティ比となっているので、副搬送波パルスのデューティ比を 、使用状態に適切となる値とすることができる。
【0063】 また本考案では、テレビ受像機は、受信した赤外線信号のコードを読み取るこ とができたときには正常に受信できたことを示す返答信号を送信する返答信号送 信手段を備え、リモートコントローラは返答信号を受信する返答信号受信手段を 備えている。そして、リモートコントローラは、電源キーの操作に対応する赤外 線信号を送信したときに、返答信号を受信できた場合、以後に送信する赤外線信 号の副搬送波パルスのデューティ比を小さいデューティ比としている。また、副 搬送波パルスのデューティ比を、50%の近傍値と33%の近傍値と25%の近 傍値との3種のデューティ比に変更可能としている。従って、キースイッチを操 作することが極めて多く、電池寿命が短くなりやすいテレビ受像機のリモートコ ントローラの電池の寿命を長くすることができ、且つ、副搬送波パルスのデュー ティ比の最適化を行うときにも、デューティ比が小さい値に不要に変更されると いう事態の発生を防止することができ、且つ、副搬送波パルスのデューティ比を 、使用状態により適切となる値に設定することができる。
【0064】 また本考案では、制御対象装置は、受信した赤外線信号のコードを読み取るこ とができたときには正常に受信できたことを示す返答信号を送信する返答信号送 信手段を備え、リモートコントローラは、赤外線信号を送信した後に返答信号を 受信できたときには、以後に送信する赤外線信号の副搬送波パルスのデューティ 比を小さくしている。従って、リモートコントローラの消費電力を少なくして電 池の寿命を長くすることができる。
【0065】 またさらに、デューティ比が適切な値となっているにもかかわらず、デューテ ィ比が変更される可能性が生じるのは、電源キーを操作したときのみとなり、そ の他のキースイッチを操作したときでは、適切となったデューティ比は変更され ないので、副搬送波パルスのデューティ比の最適化を行うときにも、デューティ 比が小さい値に不要に変更されるという事態の発生を防止することができる。
【0066】 またさらに、50%のデューティ比は、リモートコントロールから制御対象装 置までの距離が長いときに適切なデューティ比であり、33%のデューティ比は 、リモートコントロールから制御対象装置までの距離が中程度となるときに適切 なデューティ比であり、25%のデューティ比は、リモートコントロールから制 御対象装置までの距離が短いときに適切なデューティ比となるので、使用状態に 、より最適となるデューティ比に設定することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案に係るリモートコントローラの一実施形
態の操作面を示す説明図である。
【図2】リモートコントローラの実施形態の電気的構成
を示すブロック線図である。
【図3】赤外線信号の生成に関連する信号の波形を示す
説明図である。
【図4】制御対象装置であるテレビ受像機における赤外
線信号の受信回路の電気的構成を示すブロック線図であ
る。
【図5】受信回路における検波波形を示す説明図であ
る。
【図6】本考案に係るリモートコントロールシステムの
一実施形態のリモートコントローラの電気的構成を示す
ブロック線図である。
【図7】リモートコントロールシステムの実施形態のテ
レビ受像機の電気的構成を示すブロック線図である。
【図8】リモートコントロールシステムの実施形態の概
略を示す説明図である。
【図9】リモートコントローラが電源キーの操作に対応
した赤外線信号を送信するときの主要動作を示すフロー
チャートである。
【図10】リモートコントローラが、電源キーとは異な
るキー操作に対応した赤外線信号を送信するときの主要
動作を示すフローチャートである。
【図11】テレビ受像機が赤外線信号を受信したときの
主要動作を示すフローチャートである。
【符号の説明】
21 副搬送波パルス 22c デューティ比が50%である副搬送波パルス 22d デューティ比が33%である副搬送波パルス 22e デューティ比が25%である副搬送波パルス 23 コードに対応したパルス列 25 赤外線信号 32 スライドスイッチ 33 電源キー 50 テレビ受像機 56 返答信号送信手段 60 リモートコントローラ 64 返答信号受信手段 71 赤外線信号 72 返答信号 321 操作用つまみ P1 遠距離対応位置 P2 近距離対応位置

Claims (8)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 伝送するコードに対応したパルス列によ
    って、赤外線のパルス列である副搬送波パルスの振幅
    を、0と0とは異なる振幅とに振幅変調して得られた赤
    外線信号をテレビ受像機に送信するリモートコントロー
    ラにおいて、 操作用つまみの位置が、テレビ受像機までの距離が長い
    場合に該当する位置である遠距離対応位置と、テレビ受
    像機までの距離が短い場合に該当する位置である近距離
    対応位置との2つの位置に移動可能なスライドスイッチ
    を備え、 操作用つまみが遠距離対応位置に位置するときの副搬送
    波パルスのデューティ比を50%の近傍値とし、操作用
    つまみが近距離対応位置に位置するときの副搬送波パル
    スのデューティ比を33%の近傍値としたことを特徴と
    するリモートコントローラ。
  2. 【請求項2】 伝送するコードに対応したパルス列によ
    って、赤外線のパルス列である副搬送波パルスの振幅
    を、0と0とは異なる振幅とに振幅変調して得られた赤
    外線信号を送信するリモートコントローラにおいて、 操作用つまみを複数の位置に移動可能なスライドスイッ
    チを備え、 スライドスイッチの操作用つまみの位置に対応して、副
    搬送波パルスのデューティ比を変化させることを特徴と
    するリモートコントローラ。
  3. 【請求項3】 スライドスイッチの操作用つまみの位置
    は、制御対象となる装置までの距離が長い場合に該当す
    る位置である遠距離対応位置と、制御対象となる装置ま
    での距離が短い場合に該当する位置である近距離対応位
    置との2つの位置に移動可能であり、 操作用つまみが近距離対応位置に位置するときの副搬送
    波パルスのデューティ比を、操作用つまみが遠距離対応
    位置に位置するときの副搬送波パルスのデューティ比よ
    り小さくしたことを特徴とする請求項2記載のリモート
    コントローラ。
  4. 【請求項4】 操作用つまみが遠距離対応位置に位置す
    るときの副搬送波パルスのデューティ比を50%の近傍
    値とし、操作用つまみが近距離対応位置に位置するとき
    の副搬送波パルスのデューティ比を33%の近傍値とし
    たことを特徴とする請求項3記載のリモートコントロー
    ラ。
  5. 【請求項5】 伝送するコードに対応したパルス列によ
    って、赤外線のパルス列である副搬送波パルスの振幅
    を、0と0とは異なる振幅とに振幅変調して得られた赤
    外線信号を送信するリモートコントローラと、 受信した前記赤外線信号のコードにより示される動作を
    実行するテレビ受像機とからなるリモートコントロール
    システムにおいて、 テレビ受像機は、受信した赤外線信号のコードを読み取
    ることができたときには正常に受信できたことを示す返
    答信号を送信する返答信号送信手段を備え、 リモートコントローラは返答信号を受信する返答信号受
    信手段を備え、 リモートコントローラは、 赤外線信号を送信した後に正常に受信できたことを示す
    返答信号を受信できたときには、以後に送信する赤外線
    信号の副搬送波パルスのデューティ比を、そのときの赤
    外線信号に用いた副搬送波パルスのデューティ比より小
    さいデューティ比とし、 赤外線信号を送信した後に正常に受信できたことを示す
    返答信号を受信できないときには、そのときの赤外線信
    号に用いた副搬送波パルスのデューティ比より大きいデ
    ューティ比の副搬送波パルスを用いた赤外線信号を再び
    送信し、 且つ、リモートコントローラは、電源キーの操作に対応
    した赤外線信号を送信するときにおいてのみ、赤外線信
    号を送信した後に正常に受信できたことを示す返答信号
    を受信できたとき、以後に送信する赤外線信号の副搬送
    波パルスのデューティ比を、そのときの赤外線信号に用
    いた副搬送波パルスのデューティ比より小さいデューテ
    ィ比に変更し、 且つ、副搬送波パルスのデューティ比を、50%の近傍
    値と33%の近傍値と25%の近傍値との3種のデュー
    ティ比に変更可能としたことを特徴とするリモートコン
    トロールシステム。
  6. 【請求項6】 伝送するコードに対応したパルス列によ
    って、赤外線のパルス列である副搬送波パルスの振幅
    を、0と0とは異なる振幅とに振幅変調して得られた赤
    外線信号を送信するリモートコントローラと、 受信した前記赤外線信号のコードにより示される動作を
    実行する制御対象装置とからなるリモートコントロール
    システムにおいて、 制御対象装置は、受信した赤外線信号のコードを読み取
    ることができたときには正常に受信できたことを示す返
    答信号を送信する返答信号送信手段を備え、 リモートコントローラは返答信号を受信する返答信号受
    信手段を備え、 リモートコントローラは、 赤外線信号を送信した後に正常に受信できたことを示す
    返答信号を受信できたときには、以後に送信する赤外線
    信号の副搬送波パルスのデューティ比を、そのときの赤
    外線信号に用いた副搬送波パルスのデューティ比より小
    さいデューティ比とし、 赤外線信号を送信した後に正常に受信できたことを示す
    返答信号を受信できないときには、そのときの赤外線信
    号に用いた副搬送波パルスのデューティ比より大きいデ
    ューティ比の副搬送波パルスを用いた赤外線信号を再び
    送信することを特徴とするリモートコントロールシステ
    ム。
  7. 【請求項7】 リモートコントローラは、電源キーの操
    作に対応した赤外線信号を送信するときにおいてのみ、
    赤外線信号を送信した後に正常に受信できたことを示す
    返答信号を受信できたとき、以後に送信する赤外線信号
    の副搬送波パルスのデューティ比を、そのときの赤外線
    信号に用いた副搬送波パルスのデューティ比より小さい
    デューティ比に変更することを特徴とする請求項6記載
    のリモートコントロールシステム。
  8. 【請求項8】 副搬送波パルスのデューティ比を、50
    %の近傍値と33%の近傍値と25%の近傍値との3種
    のデューティ比に変更可能としたことを特徴とする請求
    項6または請求項7記載のリモートコントロールシステ
    ム。
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