JP3093718B2 - マイクロ波導入装置及び表面処理方法 - Google Patents
マイクロ波導入装置及び表面処理方法Info
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Description
ギーを使用するプラズマCVD装置等に用いられるマイ
クロ波導入装置及びマイクロ波エネルギーを使用する表
面処理方法に関する。
使用しての成膜は例えば次のように行われる。即ち該マ
イクロ波プラズマCVD装置の成膜室内にガスを導入
し、同時にマイクロ波エネルギーを投入して該成膜室内
にプラズマを発生させ前記ガスを励起、分解して、該成
膜室内に配された基体上に堆積膜を形成する。
は、ガスの励起源としてマイクロ波エネルギーを使用す
るのは、RFエネルギーに比べて電子を高い周波数をも
つ電界により加速でき、ガス分子を連鎖的に電離し、励
起させることができるからである。それ故、ガスの励起
効率及び分解効率が高く、高密度のプラズマを比較的容
易に形成し得る、成膜を高速で行い得るといった利点が
ある。
導入装置として複数のスロットがプラズマ発生室側の面
に形成された無終端環状導波管を用いたマイクロ波プラ
ズマCVD装置を提案した(特許出願番号平3−293
010号)。このマイクロ波プラズマCVD装置を図4
に示す。図4において、1101はプラズマ発生室、1
102はプラズマ発生室1101を形成する石英管、1
103はマイクロ波をプラズマ発生室1101に導入す
るためのスロット付環状導波管、1104は環状導波管
1104にマイクロ波1103を導入するマイクロ波導
入部である。1106はマイクロ波を二分配する二分配
ブロック、1107は環状導波管1104の内側に形成
された複数のスロット、1108はプラズマ発生用ガス
導入手段、1111はプラズマ発生室1101に連結し
た成膜室、1112は被覆基体、1113は基体111
2の支持体、1114は基体1112を加熱するヒー
タ、1115は成膜用ガス導入手段、1116は排気で
ある。プラズマの発生及び成膜は以下のようにして行
う。排気系(不図示)を介してプラズマ発生室1101
内及び成膜室1111内を真空排気する。続いてプラズ
マ発生用ガスをガス導入口1108を介して所定の流量
でプラズマ発生室1101内に導入する。次に排気系
(不図示)に設けられたコンダクタンスバルブ(不図
示)を調整し、プラズマ発生室1101内を所定の圧力
に保持する。マイクロ波電源(不図示)より所望の電力
を環状導波管1103を介してプラズマ発生室1101
内に供給する。こうすることで電子がマイクロ波電界に
より加速され、プラズマ発生室1101内に高密度プラ
ズマが発生する。この時に成膜用ガス導入管1115を
介して成膜用ガスを成膜室1111内に導入しておくと
成膜用ガスは発生した高密度プラズマにより励起され、
支持体1113上に載置された被覆基体1112の表面
に成膜される。この際用途に応じて、プラズマ発生用ガ
ス導入口1108に成膜用ガスを導入しても良い。
4に示される装置では、プラズマ発生室の中心のプラズ
マ密度が低下し易い。その為、被処理面の面積が大きく
なると中心付近と周辺付近との間に処理の不均一性を生
じ易い。
に基づいてなされたものである。本発明のマイクロ波プ
ラズマ発生装置の第1の態様は次のとおりのものであ
る。即ち、排気手段によりプラズマ発生室を減圧してマ
イクロ波導波管を介して前記プラズマ発生室内にマイク
ロ波エネルギーを供給し、前記プラズマ発生室内にプラ
ズマを発生させるマイクロ波プラズマ発生装置におい
て、前記プラズマ発生室側の基体の被処理面に対向した
前記マイクロ波導波管の同一平面に形成された全てのマ
イクロ波導入用のスロットが、マイクロ波の進行方向に
垂直な長辺を有するスロットであり、前記マイクロ波導
波管が無終端環状導波管であることを特徴とするもので
ある。
効率的な処理が可能となる。
力は0.5Torr以下に保たれるのが望ましく、マイ
クロ波導波管内の圧力は1.0Torr以上に保たれる
のが望ましい。
れにくいので、プラズマ発生室のみでプラズマを起こす
上で有効な作用をする。このため該装置を使用すればマ
イクロ波をプラズマ発生室内に均一にして効率的に導入
することができ、均一かつ高密度なプラズマを発生させ
ることができる。
一例を図5に示す。図5に示した装置を使用した堆積膜
の形成は、マイクロ波導波管103を排気手段116に
より減圧させ、マイクロ波導波管103を介してプラズ
マを発生させるエネルギーをプラズマ発生室101に供
給しながら堆積膜の形成を行う。さらにこの装置の環状
導波管には、複数のスロットが前記プラズマ発生室側の
面に形成されていて、前記プラズマを発生させるエネル
ギーを前記スロットを介して前記プラズマ発生室内に導
入するような構造にしたマイクロ波プラズマ発生装置で
ある。
膜は以下のようにして行われる。排気系(不図示)を介
してプラズマ発生室101内及び成膜室111内を真空
排気する。続いてプラズマ発生用のガスをガス導入口1
08を介して所定の流量で導波管103及びスロット1
07を経てプラズマ発生室101内に導入する。次に排
気系(不図示)に設けられたコンダクタンスバルブ(不
図示)を調整し、プラズマ発生室101内及び成膜室1
11内を所定の圧力に保持する。マイクロ波電源(不図
示)より所望の電力を導波管103を介してプラズマ発
生室101内に供給することによりプラズマ発生室10
1内にプラズマが発生する。この時、成膜用ガス導入管
115を介して成膜用ガスを成膜室111内に導入して
おくと成膜用ガスは発生した高密度プラズマにより励起
され、支持体113上に載置された被覆基体112の表
面上に堆積膜が形成される。この際用途に応じて、プラ
ズマ発生用ガス導入口108に成膜用ガスを導入しても
良い。
ては、用いられるマイクロ波の周波数は、2.45GH
z以外でも、0.8GHz乃至20GHzの範囲から適
宜選択することができる。
は、プラズマ発生室の形状によって円盤状や多角形など
他の形でも良い。導波管の断面の形状については、WR
T−2規格導波管と同様の寸法で矩形のものでも、寸法
は任意で形状も円形でも半円形でも他の形状でも、マイ
クロ波が伝搬可能でありさえすれば良い。環状導波管の
構成材料については、ステンレスに銅コートした上に更
に銀コートした二層メッキを施したものでも、Cu、A
1、Fe、Niなどの金属や合金、各種ガラス、石英、
窒化シリコン、アルミナ、アクリル、ポリカーボネー
ト、ポリ塩化ビニル、ポリイミドなどの絶縁体にA1、
W、Mo、Ti、Ta、Cu、Agなどの金属薄膜をコ
ーティングしたものなど、機械的強度が充分で表面がマ
イクロ波の浸透厚以上の厚さの導電層で覆われているも
のならいずれも使用可能である。
ロ波の進行方向に垂直な矩形状のものでも、長辺がマイ
クロ波の進行方向に平行でも傾いていても、矩形ではな
く円形でも多角形でも鉄アレイ型でも星型でも、そのス
ロットからマイクロ波が導入可能であれば良い。但し、
効率的な導入やリーク率の調整し易さを考慮すると、長
辺がマイクロ波の進行方向に垂直な40mm乃至60m
m×0.5mm乃至3mmの矩形状のものが最適であ
る。スロットの長さについては、各スロットからのマイ
クロ波のリーク量がほぼ等しくなるように調整する。ス
ロットの長さの調整は、導電性テープを貼っても、シャ
ッタを用いてもよい。設けられる各スロットの間隔は、
管内波長の1/4でも、その整数倍であってもよく、プ
ラズマ発生の必要のない部分には設けなくてもよい。
イクロ波が導入されて初めて放電するものであるが、用
途によっては導波管内部で共振的に放電し、放電の強い
部分から高密度の非イオン性活性種を供給することも可
能である。この場合、スロットの形状は、導波管内の圧
力が導波管内で放電が起こる範囲になるようなコンダク
タンスをもつものであれば採用可能であり、長辺がマイ
クロ波の進行方向に垂直な40mm乃至60mm×2m
m乃至5mmの矩形状のものが最適である。
生手段を設けても良い。磁界発生手段としては導波管の
スロット付近の電界に垂直な磁界を発生できるものな
ら、コイル以外でも、永久磁石でも使用可能である。ま
た磁気回路は、ミラー磁場以外でも、発散磁場でも、マ
ルチカスプ磁場でも、円筒マグネトロン磁場でも、使用
可能である。コイルを用いる場合には過熱防止のため水
冷機構や空冷など他の冷却手段を用いてもよい。
に連結された成膜室内に配置される被覆基体上に良質な
堆積膜を均一にして効率的に成膜することができる。
クロ波プラズマCVD装置を図5の(A)に、マイクロ
波導入装置を図5の(B)に示す。101はプラズマ発
生室、103はマイクロ波をプラズマ発生室101に導
入するためのスロット付環状導波管、104は環状導波
管103にマイクロ波を導入するマイクロ波導入部、1
05は導入部104に設けられたマイクロ波導入窓であ
る。106はマイクロ波を二分配する分配ブロック、1
07は環状導波管103の内側に形成された複数のスロ
ット、108はプラズマ発生用ガス導入手段、111は
プラズマ発生室に連結した成膜室である。112は被覆
基体、113は基体112の支持体、114は基体11
2を加熱するヒータ、115は成膜用ガス導入手段、1
16は排気系である。
RT−2規格導波管と同じ27mm×96mmであっ
て、中心径が354mmである。環状導波管103の材
質は、機械的強度を保つためステンレス鋼で構成されて
いて、その内壁面にはマイクロ波の伝搬損失を抑えるた
め銅をコーティングした上に更に銀をコーティングした
二層メッキが施されている。
2mmの矩形であり、管内波長の1/4間隔に形成され
ている。管内波長は、使用するマイクロ波の周波数と導
波管の断面の寸法に依存するが、周波数2.45GHz
のマイクロ波と上記の寸法の導波管を用いた場合には約
159mmである。使用した環状導波管103では、ス
ロットは約40mm間隔で28個形成されている。
ューナ、方向性結合器、アイソレータ、2.45GHz
の周波数を持つマイクロ波電源(不図示)が順に接続さ
れている。
て行われる。排気系(不図示)を介してプラズマ発生室
101内及び成膜室111内を真空排気する。続いてプ
ラズマ発生用のガスをガス導入口108を介して所定の
流量で環状導波管103及びスロット107を経てプラ
ズマ発生室101内に導入する。次に排気系(不図示)
に設けられたコンダクタンスバルブ(不図示)を調整
し、プラズマ発生室101内及び成膜室111内を所定
の圧力に保持する。マイクロ波電源(不図示)より所望
の電力を環状導波管103を介してプラズマ発生室10
1内に供給することによりプラズマ発生室101内にプ
ラズマが発生する。この時に成膜用ガス導入管115を
介して成膜用ガスを成膜室111内に導入しておくと成
膜用ガスは発生した高密度プラズマにより励起され、支
持体113上に載置された被覆基体112の表面上に成
膜する。この際用途に応じて、プラズマ発生用ガス導入
口108に成膜用ガスを導入しても良い。
CVD装置を使用して、N2 流量500sccm、圧力
5mTorr、マイクロ波パワー1kWの条件でプラズ
マを発生させ、得られたプラズマの電子密度の均一性を
評価した。電子密度の均一性の評価は、プローブ法によ
り以下のようにして行った。プローブに印加する電圧を
−50から+50Vの範囲で変化させ、プローブに流れ
る電流をI−V測定器により測定し、得られたI−V曲
線からラングミュアの方法により電子密度を算出した。
電子密度の測定をプラズマ発生室中央断面内の19点で
行い、その最大値/最小値のばらつきで均一性を評価し
た。その結果、電子密度はφ200面内で9.6×10
11/cm3 ±4.8%であり、高密度かつ均一なプラズ
マが形成されていることが確認された。
プラズマCVD装置の一例を図1に示す。201はプラ
ズマ発生室、203はマイクロ波をプラズマ発生室20
1に導入するためのスロット付円盤状導波管、204は
マイクロ波を円盤状導波管203内に導入する導入部、
205は導入部に設けられたマイクロ波導入窓である。
206はマイクロ波を二分配する分配ブロック、207
は円盤状導波管203の内側に形成された複数のスロッ
ト、208はプラズマ発生用ガス導入手段、211はプ
ラズマ発生室に連結した成膜室である。212は被覆基
体、213は基体212の支持体、214は基体を加熱
するヒータ、214は成膜用ガス導入手段、215は排
気系である。マイクロ波導入部204には、4スタブチ
ューナ、方向性結合器、アイソレータ、2.45GHz
の周波数を持つマイクロ波電源(不図示)が順に接続さ
れている。
て行われる。排気系(不図示)を介してプラズマ発生室
201内及び成膜室211内を真空排気する。続いてプ
ラズマ発生用のガスをガス導入口208を介して所定の
流量で円盤状導波管203及びスロット207を経てプ
ラズマ発生室201内に導入する。次に排気系(不図
示)に設けられたコンダクタンスバルブ(不図示)を調
整し、プラズマ発生室201内及び成膜室211内を所
定の圧力に保持する。ついでマイクロ波電源(不図示)
より所望の電力を円盤状導波管203を介してプラズマ
発生室201内に供給することによりプラズマ発生室2
01内にプラズマが発生する。この時に成膜用ガス導入
管215を介して成膜用ガスを成膜室211内に導入し
ておくと成膜用ガスは発生したプラズマにより励起さ
れ、支持体213上に載置された被覆基体212の表面
上に成膜する。この際用途に応じて、プラズマ発生用ガ
ス導入口208に成膜用ガスを導入しても良い。
CVD装置を使用して、N2 流量500sccm、圧力
3mTorr、マイクロ波パワー800Wの条件でプラ
ズマを発生させ、得られたプラズマの電子密度の均一性
を評価した。その結果、電子密度はφ200面内で8.
4×1011/cm3 ±3.6%であり、高密度かつ均一
なプラズマが形成されていることが確認された。
のマイクロ波導入装置とをあわせて設けたマイクロ波プ
ラズマCVD装置を図2の(A)に示す。円盤状マイク
ロ波導入装置を図2の(A)に、円筒状マイクロ波導入
装置を図2の(B)に示す。701はプラズマ発生室、
703a、703bはマイクロ波をプラズマ発生室70
1に導入するためのスロット付導波管(703aは円盤
状導波管、703bは円筒導波管のもの、以後、指標の
終わりに付いているa、bはそれぞれ円盤状導波管のも
の、円筒状導波管のものを表す。)、704は環状導波
管703にマイクロ波を導入するマイクロ波導入部、7
05は導入部704に設けられたマイクロ波導入窓であ
る。706はマイクロ波を二分配する分配ブロック、7
07は環状導波管703の内側に形成された複数のスロ
ット、708はプラズマ発生用ガス導入手段、711は
プラズマ発生室に連結した成膜室である。712は被覆
基体、713は基体712の支持体、714は基体71
2を加熱するヒータ、715は成膜用ガス導入手段、7
16は排気系である。
内の圧力は好ましくは0.5mTorr乃至0.5To
rrの範囲から選択することができる。
堆積膜の種類、及び用途により多少異なるが、一般的に
は、好ましくは50乃至600℃の範囲、最適には10
0乃至400℃の範囲である。
よる堆積膜の形成は、使用するガスを適宜選択すること
によりSi3 N4 、SiO2 、Ta2 O5 、TiO2 、
TiN、Al2 O3 、AlN、MgF2 などの絶縁膜、
a−Si、poly−Si、SiC、GaAsなどの半
導体膜、Al、W、Mo、Ti、Taなどの金属膜等、
各種の堆積膜を効率よく形成することが可能である。
は表面改質にも適用できる。例えば、使用するガスを適
宜選択することによりSi、Al、Ti、Zn、Taな
どの基体もしくは表面層に酸化処理あるいは窒化処理さ
らにはB、As、Pなどのドーピング処理等が可能であ
る。更に本発明において採用する技術はクリーニング方
法にも適用できる。その場合酸化物あるいは有機物や重
金属などのクリーニングに使用することもできる。
であっても、あるいは電気絶縁性のものであってもよ
い。また、これらの基体には、緻密性、密着性、段差被
覆性などの性能の改善のため、−500Vから+200
Vの直流バイアスもしくは周波数40Hzから300M
Hzの交流バイアスを印加してもよい。
Al、Mo、Au、Nb、Ta、V、Ti、Pt、Pb
などの金属またはこれらの合金、例えば真鍮、ステンレ
ス鋼などが挙げられる。
各種ガラス、Si3 N4 、NaCl、KCl、LiF、
CaF2 、BaF2 、Al2 O3 、AlN、MgOなど
の無機物の他、ポリエチレン、ポリエステル、ポリカー
ボネート、セルロースアセテート、ポリプロピレン、ポ
リ塩化ビニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリスチレン、ポ
リアミド、ポリイミドなどの有機物のフィルム、シート
などが挙げられる。
ガスが使用できる。
堆積し得るガスは、化学量論的組成の達成やプラズマ発
生室内の膜付着防止のため成膜室内の成膜用ガス導入手
段などを介して成膜室内へ導入することが望ましい。ま
た、プラズマの作用で容易に分解されにくく単独では堆
積し難いガスは、プラズマ発生室内のプラズマ発生用ガ
ス導入口を介してプラズマ発生室内へ導入することが望
ましい。
Si系半導体薄膜を形成する場合の成膜用ガス導入手段
を介して導入するSi原子を含有する原料としては、S
iH4 、Si2 H6 などの無機シラン類、テトラエチル
シラン(TES)、テトラメチルシラン(TMS)、ジ
メチルシラン(DMS)などの有機シラン類、SiF
4 、Si2 F6 、SiHF3 、SiH2 F2 、SiCl
4 、Si2 Cl6 、SiHCl3 、SiH2 Cl2 、S
iH3 Cl、SiCl2 F2 などのハロシラン類等、常
温常圧でガス状態であるものまたは容易にガス化し得る
ものが挙げられる。また、この場合のプラズマ発生用ガ
ス導入口を介して導入するプラズマ発生用ガスとして
は、H2 、He、Ne、Ar、Kr、Xe、Rnが挙げ
られる。
薄膜を形成する場合の成膜用ガス導入手段を介して導入
するSi原子を含有する原料としては、SiH4 、Si
2 H6 などの無機シラン類、テトラエトキシシラン(T
EOS)、テトラメトキシシラン(TMOS)、オクタ
メチルシクロテトラシラン(OMCTS)などの有機シ
ラン類、SiF4 、Si2 F6 、SiHF3 、SiH2
F2 、SiCl4 、Si2 Cl6 、SiHCl3 、Si
H2 Cl2 、SiH3 Cl、SiCl2 F2 などのハロ
シラン類等、常温常圧でガス状態であるものまたは容易
にガス化し得るものが挙げられる。また、この場合のプ
ラズマ発生用ガス導入口を介して導入する原料として
は、N2 、NH3 、N2 H4 、ヘキサメチルジシラザン
(HMDS)、O2 、O3 、H2 O、NO、N2 O、N
O2 などが挙げられる。
膜を形成する場合の成膜用ガス導入手段を介して導入す
る金属原子を含有する原料としては、トリメチルアルミ
ニウム(TMAl)、トリエチルアルミニウム(TEA
l)、トリイソブチルアルミニウム(TIBAl)、ジ
メチルアルミニウムハイドライド(DMAlH)、タン
グステンカルボニル(W(CO)6 )、モリブデンカル
ボニル(Mo(CO)6 )、トリメチルガリウム(TM
Ga)、トリエチルガリウム(TEGa)などの有機金
属、AlCl3 、WF6 、TiCl3 、TaCl5 など
のハロゲン化金属等が挙げられる。また、この場合のプ
ラズマ発生用ガス導入口を介して導入するプラズマ発生
用ガスとしては、H2 、He、Ne、Ar、Kr、X
e、Rnが挙げられる。
2 、TiN、WO3 などの金属化合物薄膜を形成する場
合の成膜用ガス導入手段を介して導入する金属原子を含
有する原料としては、トリメチルアルミニウム(TMA
l)、トリエチルアルミニウム(TEAl)、トリイソ
ブチルアルミニウム(TIBAl)、ジメチルアルミニ
ウムハイドライド(DMAlH)、タングステンカルボ
ニル(W(CO)6 )、モリブデンカルボニル(Mo
(CO)6 )、トリメチルガリウム(TMGa)、トリ
エチルガリウム(TEGa)などの有機金属、AlCl
3 、WF6 、TiCl3 、TaCl5 などのハロゲン化
金属等が挙げられる。また、この場合のプラズマ発生用
ガス導入口を介して導入する原料ガスとしては、O2 、
O3 、H2O、NO、N2 O、NO2 、N2 、NH3 、
N2 H4 、ヘキサメチルジシラザン(HMDS)などが
挙げられる。
生用ガス導入口を介して導入する酸化性ガスとしては、
O2 、O3 、H2 O、NO、N2 O、NO2 などが挙げ
られる。また、基体を窒化表面処理する場合のプラズマ
発生用ガス導入口を介して導入する窒化性ガスとして
は、N2 、NH3 、N2 H4 、ヘキサメチルジシラザン
(HMDS)などが挙げられる。この場合成膜しないの
で、成膜用ガス導入手段を介して原料ガスは導入しな
い、もしくはプラズマ発生用ガス導入口を介して導入す
るガスと同様のガスを導入する。
のプラズマ発生用ガス導入口から導入するクリーニング
用ガスとしては、O2 、O3 、H2 O、NO、N2 O、
NO2 などが挙げられる。また、基体表面の無機物をク
リーニングする場合のプラズマ発生用ガス導入口から導
入するクリーニング用ガスとしては、F2 、CF4 、C
H2 F2 、C2 F6 、CF2 Cl2 、SF6 、NF3 な
どが挙げられる。この場合成膜しないので、成膜用ガス
導入手段を介して原料ガスは導入しない、もしくはプラ
ズマ発生用ガス導入口を介して導入するガスと同様のガ
スを導入する。
るが、本発明はこれら実施例に限定されるものではな
い。
導体素子保護用窒化シリコン膜の形成を行った。
基板(面方位〔100〕、抵抗率10Ω・cm)を使用
した。まず、シリコン基板212を基体支持台213上
に設置した後、排気系(不図示)を介してプラズマ発生
室201及び成膜質211内を真空排気し、10-6To
rrの値まで減圧させた。続いてヒータ(不図示)に通
電し、シリコン基板212を300℃に加熱し、該基板
をこの温度に保持した。プラズマ発生用ガス導入口20
8を介して窒素ガスを500sccmの流量でプラズマ
発生室201内に導入した。同時に、成膜用ガス導入手
段215を介してモノシランガスを100sccmの流
量で成膜室211内に導入した。ついで、排気系(不図
示)に設けられたコンダクタンスバルブ(不図示)を調
整し、成膜室211内を30mTorrに保持した。
2.45GHzのマイクロ波電源より500Wの電力を
円盤状導波管203を介してプラズマ発生室201内に
供給した。かくして、プラズマ発生室201内にプラズ
マを発生させた。この際、プラズマ発生用ガス導入口2
08を介して導入された窒素ガスはプラズマ発生室20
1内で励起、分解されて活性種となり、シリコン基板2
12の方向に輸送され、成膜用ガス導入手段215を介
して導入されたモノシランガスと反応し、窒化シリコン
膜がシリコン基板212上に1.0μmの厚さで形成し
た。成膜後、成膜速度、応力などの膜質について評価し
た。応力は成膜前後の基板の反り量の変化をレーザ干渉
計Zygo(商品名)で測定し求めた。
60nm/minと極めて大きく、膜質も応力1.1×
109 dyn/cm2 、リーク電流1.2×10-10 A
/cm2 、絶縁耐圧9MV/cmの極めて良質な膜であ
ることが確認された。また、パーティクル発生によって
決定されるメンテナンスサイクルである1000回まで
膜厚・膜質が安定した膜が得られた。
面にも均一な表面処理を施すことができる。
ロ波プラズマ発生装置の一例を示す模式図である。
けたマイクロ波プラズマ発生装置の一例を示す模式図で
ある。
イクロ波プラズマ発生装置の一例を示す模式図であり、
(A)は円盤状マイクロ波導入装置を示し、(B)は円
筒状マイクロ波導入装置を示す。
図である。
発生装置を示す模式図である。
Claims (6)
- 【請求項1】 排気手段によりプラズマ発生室を減圧
し、マイクロ波導波管を介して前記プラズマ発生室内に
マイクロ波エネルギーを供給して前記プラズマ発生室内
にプラズマを発生させる装置に用いられるマイクロ波導
入装置おいて、 前記プラズマ発生室側の基体の被処理面に対向した前記
マイクロ波導波管の同一平面に形成された全てのマイク
ロ波導入用のスロットが、マイクロ波の進行方向に垂直
な長辺を有するスロットであり、 前記マイクロ波導波管が無終端の環状導波管であること
を特徴とするマイクロ波導入装置。 - 【請求項2】 前記スロットの形状は、短辺が0.5m
m〜3mmの範囲にあり、長辺が40mm〜60mmの
範囲にある矩形である請求項1に記載のマイクロ波導入
装置。 - 【請求項3】 前記スロットの間隔は、前記マイクロ波
エネルギーの前記マイクロ波導波管内における波長の1
/4、あるいはその整数倍である請求項2に記載のマイ
クロ波導入装置。 - 【請求項4】 前記プラズマ発生室が略略円柱状であ
り、前記マイクロ波導波管が該プラズマ発生室の円形上
面部上にある外形が略略円盤状の導波管である請求項1
乃至3に記載のマイクロ波導入装置。 - 【請求項5】 排気手段によりプラズマ発生室を減圧
し、マイクロ波導波管を介して前記プラズマ発生室内に
マイクロ波エネルギーを供給し、前記プラズマ発生室内
にプラズマを発生させて、前記プラズマ発生室内に配さ
れた基体の被処理面を処理する表面処理方法において、
前記プラズマ発生室内の前記基体の被処理面に対向す
る、無終端環状の前記マイクロ波導波管の平面に設けら
れた複数のスロットであってその全てがマイクロ波の進
行方向に垂直な長辺を有するスロットより前記プラズマ
発生室にマイクロ波エネルギーを供給しながら表面処理
を行うことを特徴とする表面処理方法。 - 【請求項6】 前記プラズマ発生室内の圧力を0.5m
Torr乃至0.5Torrの範囲に制御する請求項5
に記載の表面処理方法。
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JP10077349A JP3093718B2 (ja) | 1998-03-25 | 1998-03-25 | マイクロ波導入装置及び表面処理方法 |
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-
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- 1998-03-25 JP JP10077349A patent/JP3093718B2/ja not_active Expired - Lifetime
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