JP3092561B2 - ストレッチ包装装置 - Google Patents

ストレッチ包装装置

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JP3092561B2
JP3092561B2 JP09300897A JP30089797A JP3092561B2 JP 3092561 B2 JP3092561 B2 JP 3092561B2 JP 09300897 A JP09300897 A JP 09300897A JP 30089797 A JP30089797 A JP 30089797A JP 3092561 B2 JP3092561 B2 JP 3092561B2
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耕作 山下
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明はストレッチフィルム
を用いて商品を包装するストレッチ包装装置に関し、更
に詳しくは包装部に張架したストレッチフィルムをその
幅方向に商品のサイズに応じた量プリストレッチし、そ
のフィルムに下側から商品を突き上げて商品の上面をフ
ィルムで覆った後、フィルムの端部を商品の下側に折り
込むことで包装するストレッチ包装装置に関する。
【0002】
【従来の技術】ストレッチ包装装置において、最近、フ
ィルムの使用量を節約するために包装に使用するフィル
ムをその幅方向に商品のサイズに応じて大幅にプリスト
レッチして最小サイズの商品から最大サイズの商品まで
同一の幅狭なフィルムで包装するようにした包装機が開
発されている。この包装機におけるフィルムのプリスト
レッチ機構は、フィルムの幅方向端部を挟持する一対の
搬送ベルトのうち、一方(前側)の搬送ベルトのみを移
動させてプリストレッチするように構成されている。ま
た、特開平8−217008号公報には一方のみではな
く、両方の搬送ベルトを均等(同量)移動させてプリス
トレッチさせることが記載されている。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】しかし、上記前者の構
成ではサイズが大きな商品の場合、プリストレッチ量を
大きくする必要上プリストレッチの完了までに時間が掛
かり、処理速度を早くする場合に障害となる。又、商品
が軟弱トレイの場合、通常のトレイよりプリストレッチ
の量を多くし、商品を包装部に張架されたフィルムに対
してエレベータで上昇させる時にプリストレッチを大幅
に緩めることにより、トレイになるべく変形力が加わら
ないようにしなければならない。しかし、前記のように
一方向のみの移動では、固定側に近い商品の角部に過大
な力が作用して該角部が変形する虞があり、処理速度を
早くした場合や、商品のサイズによっては見栄えの良い
包装が行えないといった不具合を有する。また、後者の
構成は、両方(前後)の搬送ベルトが同期して等量移動
してプリストレッチする構成なので、次のような問題が
ある。即ち、この種のストレッチ包装機では、商品の上
面をフィルムで覆った後、フィルムの左右端部を左右折
り込み板で商品底部に折り込む。そして、その後、ある
いは左右折り込み板と並行にフィルムの前側端部を前折
り込み板で商品底部に折り込み、左右、前折り込みが終
了した商品を搬出する時に最終的にフィルムの後側端部
が商品の底部に折り込まれ包装が完成するようになって
いる。そして、このような順番で折り込みが行われる関
係上、商品の底部に折り込まれるフィルム後側の端部
(後側の折り代)は商品の底部に折り込まれるフィルム
の前側の端部(前側の折り代)よりも幅狭の少ない量に
設定する必要があるが、上記後者の構成はこの折り込み
工程の順番について何等考慮されていない。又、後者の
構成では、包装時のプリストレッチの緩めも必然的に前
後等量、同時に行われることになるが、このような構成
では前後の微妙な張り調整を行うことが不可能であり、
実際上サイズの異なる商品や軟弱トレイを見栄えよく包
装することは難しい。
【0004】本発明は上記した従来の技術が有する問題
点に鑑みてなされたもので、プリストレッチに要する時
間を短縮し、処理速度を早くしても見栄えの良い包装が
行える包装装置を提供することにある。
【0005】
【課題を解決するための手段】上記課題を解決するため
に本発明が講じた技術的手段は、フィルムの幅方向の両
側端部を挟持して所定長さに切断されたフィルムを包装
部に搬送するフィルムフィード手段を備え、そのフィル
ムフィード手段がそのフィルムをその幅方向に商品のサ
イズに応じた量プリストレッチし、そのフィルムに下側
から商品を突き上げて商品の上面をフィルムで覆った
後、フィルムの端部を商品の下側に折り込むことで包装
するストレッチ包装装置において、フィルムの幅方向端
部のうち、前側の端部を挟持する前側フィード手段と、
後側の端部を挟持する後側フィード手段とを、夫々独立
してフィルムの幅方向に移動可能で且つ移動速度可変可
能に構成し、フィルムのプリストレッチの開始タイミン
グ及び/又はプリストレッチ量及び/又はプリストレッ
チ速度をそれぞれ前側端部と後側端部とで異ならせるこ
とを可能とした。
【0006】又、請求項2記載の発明は上記前側フィー
ド手段と後側フィード手段をそれぞれ独立して幅方向に
移動させてフィルムの幅方向を所定量プリストレッチし
た後の包装時における前記プリストレッチの緩めの開始
タイミング及び/又は緩め量及び/又は緩め速度を、前
側フィード手段と後側フィード手段とで異ならせること
を可能とした。更に、請求項3記載の発明は上記前側フ
ィード手段と後側フィード手段は包装する商品のサイズ
に応じてプリストレッチ量及び/又はプリストレッチ速
度、或いは包装時におけるプリストレッチの緩め量及び
/又は緩め速度を異ならせることを特徴としている。
【0007】また、請求項4記載の発明は後側フィード
手段のプリストレッチ量及び/又はプリストレッチ速度
を前側フィード手段より少なく及び/又は遅くすること
を特徴としている。尚、本発明において後側フィード手
段とは包装機の商品の搬出側に位置するフィード手段を
さし、前側フィード手段とはその反対側に位置するフィ
ード手段を言うものとする。
【0008】上記の手段によれば、包装に使用するフィ
ルムの幅方向の両側端部を挟持してフィルムの幅方向に
移動する前側フィード手段と後側フィード手段がそれぞ
れ独立して移動すると共に、その移動速度もそれぞれ可
変自在であるため、折り込みの順番に適合した形態での
プリストレッチが可能となり、且つプリストレッチに要
する時間を短縮でき、それにより処理速度を早くするこ
とが可能となる。そして、フィルムの幅を所定量プリス
トレッチした後の包装時は、前側フィード手段と後側フ
ィード手段はプリストレッチ量を緩める方向にそれぞれ
独立して移動し、且つその移動速度も可変出来るため、
商品のサイズや軟弱トレイに応じた包装制御をきめ細か
く行うことができる。
【0009】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施の形態を図面
に基づいて説明する。図1及び図3はストレッチフィル
ムを用いて商品を包装する包装装置の概略を示し、機枠
Aの前面側に商品aを機枠A内部に設けたエレベータ2
まで搬送するベルトコンベア1が設けられ、エレベータ
2の上方には包装部bが設けられ、更に、その包装部b
の側方(搬送コンベアと直角に交差した方向)に設けら
れたフィルムロール配置部3にセットされたフィルムロ
ール4から繰り出されるフィルム4’の先端を保持する
フィルム保持部5と、そのフィルム保持部5保持された
フィルム4’の先端を挟んで引き出し包装部bまで搬送
するフィルムフィード手段6が前記包装部bを挟んで対
向配置されており、そのフィルムフィード手段6の上方
には商品aの上面を覆うフィルム4’の端部を商品aの
底面側に折り込む左右折込み板7,7’と前折込み板8
及び前折込み板8の上方に位置して包装済みの商品を搬
出する排出プッシャー10が配置されている。更に、フ
ィルム保持部5とフィルムフィード手段6との間には該
フィルムフィード手段6で挟持され引き出されたフィル
ムを所定長さに切断する切断装置11が配置されてい
る。
【0010】ベルトコンベア1は、複数本の帯状ベルト
を所定間隔をおいて平行に並べた第1コンベア 101と第
2コンベア 102を、一部をオーバーラップさせて構成さ
れ、その第1コンベア 101と第2コンベア 102は夫々別
々のモータ(図示省略)で駆動される。そして商品a
が、その前段に配置されたセンタリング装置(図示せ
ず)から1個づつ搬入される第2コンベア 102の搬送速
度を第1コンベア 101の搬送速度より速くし、且つエレ
ベータ2上へ商品aを搬送する第1コンベア 101のベル
ト面上には前記第2コンベア 102で搬送される商品aの
前端部を受け止めるストッパー 103が等間隔をおいて複
数個(図面では4個)固着されている。これにより、商
品aのエレベータヘッド上への搬入位置決めはストッパ
ー 103に商品aの前端部が当接された前端基準で行われ
る。そして、商品aをエレベータ2上へ搬送する第1コ
ンベア 101の搬送方向終端側は該エレベータ2を構成す
る複数個に分割されたエレベータヘッド間に挿入配置す
ると共に、第1コンベア 101の搬送面は上昇前のエレベ
ータヘッド表面より上方に、また第2コンベア 102の搬
送面は第1コンベア 101の搬送面の上方に位置させてあ
る。又、上記ベルトコンベア1を構成する第1コンベア
101と第2コンベア 102がオーバーラップする区間の略
中程側方には該ベルトコンベア1の駆動で搬送される商
品aの高さ及び長さ(奥行寸法)を検出する高さ及び奥
行検出センサー12の投光器12a と受光器12b が搬
送路を挟んで対向配置されている。
【0011】更に、前記したベルトコンベア1を構成す
る第1コンベア 101の商品aを載承してエレベータ2上
まで搬送し、該エレベータヘッド上に載せるまでの搬送
往路以外のベルト走行路近傍の所定位置にはベルト面上
に起立固定したストッパー 103を検出することで基準位
置を検出する基準位置検出センサー13が配置されてい
る。この基準位置は商品aをエレベータ2の所定位置に
搬入位置決めする際の基準位置の他に前記高さ及び奥行
検出センサー12で商品aの高さ及び奥行を検出する場
合の基準位置としても用いられる。又、第1コンベア 1
01を駆動するモータと第2コンベア 102を駆動するモー
タは同時にON/OFFし、同じ期間動作するように制
御されている。そして、第2コンベア 102のベルト表面
は商品aに対して滑りやすいように布で網状のもので構
成されている。これにより、第1コンベア 101のストッ
パー 103に商品aを当接させて渡した後、第2コンベア
102は第1コンベア 101とオーバーラップする区間で商
品aの底面を擦るが、前記構成によりその時の摩擦抵抗
を減少することができる。
【0012】上記エレベータ2の上方位置の包装部bに
張架するフィルム4’をフィルムロール配置部3にセッ
トしたフィルムロール4から引き出し、そのフィルム先
端を保持するフィルム保持部5は、フィルムの下側に位
置してフィルムロール配置部3にセットされるフィルム
ロール4の最大幅以上の間隔をおいて平行に配置した無
端ベルト 501に係着した下保持板 502と、その下保持板
502の表面に支持されるフィルム4’を前記下保持板 5
02とによって若干の隙間をあけて保持する上保持板 503
と、前記した下保持板 502に取り付けた保持ローラ 504
及び該フィルム保持部5をフィルムフィード手段6に向
けて移動させる移動手段 505とで構成されており、フィ
ルムロール配置部3にセットされるフィルムロール4の
フィルム先端は該フィルムロール配置部3の上方に配置
した繰り出しローラ 506を介してフィルム保持部5に供
給される。そして、このフィルム保持部5は後述するフ
ィルムフィード手段6におけるフィルム4’の搬送面線
上(動線)で繰り出しローラ 506とフィルムフィード手
段6との間を水平移動するように設置されている。そし
て、下保持板 502と上保持板 503のフィルムフィード手
段6と対向する先端側にはそれぞれ切り欠き 507, 50
7’が切欠形成され、後述するフィルムフィード手段6
にフィルム4’を受け渡すことができるように構成され
ている。
【0013】上記フィルム保持部5の水平移動で渡され
るフィルム4’を受け取り、所定長さ引き出して搬送張
架するフィルムフィード手段6は、前記したフィルム保
持部5の下保持板 502と上保持板 503に切欠形成したフ
ィルム4’の基準側に位置する切り欠き 507の線上に配
置した後側フィード手段6Bと、フィルム4’の幅方向
の反対側に位置する切り欠き 507’の線上に配置した前
側フィード手段6Aの二組で構成され、それらフィード
手段は包装部bを挟んで平行に配置されると共に、夫々
フィルムの幅方向に移動可能に支持されている。そし
て、前側フィード手段6Aと後側フィード手段6Bはフ
ィルム4’の幅方向の側端部を挟持する上下一対の無端
状の弾性ベルト 601, 602と、下側の弾性ベルト 602の
往路側を上側の弾性ベルト 601の往路側へ圧接する複数
(図面では5個)分割のクランプ板 603と、上側の弾性
ベルト 601の往路側と復路側の間に挿入配置した受け板
604とで構成され、これら構成部材はフィルムの幅方向
に移動可能な取り付け枠 605, 605’に支持されてい
る。尚、前側フィード手段6A及び後側フィード手段6
Bの上下一対の無端状の弾性ベルト 601, 602はフィル
ムフィードモータ6Cによって上下のベルト 601,602
間に挟持したフィルム4’を引き出す方向に回動され
る。移動可能な取り付け枠 605, 605’は、該取り付け
枠 605, 605’の下側に直角に交差して配置された2本
の案内杆 606, 606’にスライド可能な連結部材 607,
607、 607’, 607’を介して支持されており、その連
結部材 607, 607、607’ 607’は無端回動するベルト6
08a,608b、608c,608dに連結固定され、それら各ベル
ト608a,608b、608c,608dは独立したモータ609a,609
b,609c,609dで駆動されるように構成されている。即
ち、前側フィード手段6Aはベルト608a,608bで駆動さ
れ、後側フィード手段6Bはベルト608c,608dで駆動さ
れる。そして、前側フィード手段6Aのベルト608aは第
1モータ609a,ベルト608bは第2モータ609bで駆動さ
れ、後側フィード手段6Bのベルト608cは第1モータ60
9c,ベルト608dは第2モータ609dで駆動されて前側フィ
ード手段6Aと後側フィード手段6Bは平行移動自在に
構成され、後述するように商品aの大きさ(奥行寸法)
等に応じてフィルム4’の横幅をプリストレッチし得る
ようになっている。又、上記したフィルムフィード手段
6を構成する前側フィード手段6Aと後側フィード手段
6Bの始端側には前記したフィルム保持部5で保持され
たフィルム4’の先端を、該フィルム保持部の移動によ
って受取りフィルムフィード手段6側に引き込む受け部
6’が、先端側を開閉可能にして連設形成されている。
【0014】又、前側フィード手段6Aと後側フィード
手段6Bは夫々独立した駆動系で駆動されるため、前側
フィード手段6Aの駆動系(第1モータ609a,第2モー
タ609b)と後側フィード手段6Bの駆動系(第1モータ
609c,第2モータ609d)を別々に制御することで、 フィルム4’の幅方向のプリストレッチ量、及び包
装時のプリストレッチの緩め量、 フィルム4’を幅方向にプリストレッチする際、及
び包装時にプリストレッチを緩める際の移動速度、 フィルム4’を幅方向にプリストレッチする際、及
び包装時にプリストレッチを緩める際の移動開始のタイ
ミング、 を前側と後側とで異ならせることができる。更に、前側
フィード手段6Aを移動させるベルト608bには該前側フ
ィード手段6Aの初期位置を検出するセンサーS1 ,S
2 ,S3 と開き上限位置を検出するセンサーS4 が取り
付けられ、後側フィード手段6Bを移動させるベルト60
8dには該後側フィード手段6Bの初期位置を検出するセ
ンサーS5 と開き上限位置を検出するセンサーS6 が取
り付けられている。尚、前側フィード手段6Aの初期位
置を検出するセンサーS1 ,S2 ,S3 はフィルムロー
ル配置部3にセットされるフィルムロール4の幅に応じ
て選択される。
【0015】図4は上述した包装装置の電気的構成図
で、包装装置における各種動作の制御はマイコン制御に
よって行われる。図中、14はマイクロコンピュータで
構成されるCPU(中央処理装置)で、そのCPU14
にはバス15を介してROM16、RAM17、操作部
18、表示部19、及びI/Oポート20が接続されて
いる。上記のROM16にはCPU14が実行する制御
プログラムや後述する各種テーブルが格納されており、
RAM17には予め物品毎にプリセットされた各種デー
タが記憶されると共に、CPU14がROM16のプロ
グラムを実行する際にデータが一時的に記憶される。操
作部18は各種指令及びデータの入力を行うものであ
り、表示部19は操作部18で入力した指令やデータ、
またはRAM17に記憶されているデータ又は装置の動
作状況の表示の他、各種操作、エラーメッセージが文字
及び図形で表示されるようになっている。I/Oポート
20はCPU14によって制御される包装機構部全体を
概念的に示したもので、本発明に直接関係する部分を挙
げると、エレベータ2を駆動するエレベータモータ2A
の制御回路21、フィルムフィードモータ6Cの制御回
路22、前側フィード手段6Aをフィルムの幅方向に移
動させる第1モータ609a及び第2モータ609bを制御する
制御回路23,24、後側フィード手段6Bをフィルム
の幅方向に移動させる第1モータ609c及び第2モータ60
9dを制御する制御回路25,26等を備えている。そし
て、包装装置全体の制御はエレベータモータの回転に同
期してロータリーエンコーダ2Bよって発生されるタイ
ミングパルスのカウント値に基づいて行われる。尚、フ
ィルムフィードモータ6C、及び第1コンベアと第2コ
ンベアを駆動するモータはステッピングモータが使用さ
れており、駆動パルスの周波数を変更することで回転速
度の制御が行えると共に、駆動パルス数をカウントする
ことで移動距離を正確に知ることができる。
【0016】上述した装置の動作の概念を図12のメカ
ニカルタイムチャートを用いて説明する。図12は装置
が連続的に動作している場合のメカニカルタイムチャー
トであり、エレベータ2はエレベータモータ2Aの回転
によって駆動されるカム2C(図3参照)により駆動さ
れるが、図示するようにエレベータ2の上昇が開始する
のはこのカム2Cの回転が180度を過ぎた時点からで
ある。つまり、概略的に説明すると、前半のサイクル
(0度〜180度)で商品aのエレベータ上への搬入
(図12では示されていない)、所定長さのフィルムの
引き出し((イ)、(ロ)間)、フィルムのカット
((ロ)、但しフィルムの長さによって変わる)、フィ
ルムのセンタリング((ロ)、(ハ)間)、前・後のプ
リストレッチ工程((ニ)、(ホ))が行われ、後半の
サイクル(180度〜360度)でエレベータ2の上昇
による商品の上面をフィルムで覆う工程((ヘ))、左
右折り込み板7,7’によるフィルム左右端部の商品a
底部への折り込み工程((リ))、前折り込み板8によ
りフィルム前側端部の商品a底部への折り込み工程
((ヌ))、排出プッシャー10による商品搬出時に行
われるフィルム後側端部の商品a底部への折り込み工程
((ル))、エレベータ2の下降工程及びエレベータ2
の上昇時及び前折り込み時のプリストレッチの緩め工程
((ト)、(チ))が行われる。尚、上記左右、前及び
後折り込み工程の適当なタイミングで前記クランプ板 6
03によるフィルム4’の挟持を開放する。本発明は、上
記包装動作中、前後のプリストレッチ工程((ニ)、
(ホ))及びプリストレッチの緩め工程((ト)、
(チ))に関するものである。次に上記した装置におけ
るフィルムのプリストレッチ動作の概要を図5及び図6
のフローチャートを用いて説明する。尚、図は説明用の
フローチャートであり、CPU14の実際の制御とは異
なる。図5はフィルムのプリストレッチ工程、プリスト
レッチ緩め工程における制御データの決定処理を示すフ
ローチャートである。 (ステップ10)…商品をエレベータヘッド上に搬入す
る途中で商品のサイズ(高さT,奥行寸法L,幅W)を
測定する。尚、この測定は高さT、奥行寸法Lは前述し
た検出センサー12で行い、幅Wはベルトコンベアの前
段に配設したセンタリング装置で行う。 (ステップ11)…測定したデータ(高さT,奥行寸法
L,幅W)に基づいてトレイNo(番号)を判断する。
この判断処理はROM16、又はRAM17に記憶した
テーブルによって行われる。 (ステップ12)…ステップ11で判断したトレイ番号
とトレイ種別(軟弱、標準…予め操作部18で設定して
おく)から上記制御データを決定する。この決定もRO
M16、又はRAM17に記憶したテーブルによって行
われる。(テーブルの例は図11を参照)尚、このテー
ブルはトレイ種別毎に設けられている。 上記処理で決定される制御データは、エレベータヘッド
上における商品aの停止位置(X)、フィルム長さ
(F)、フィルムをプリストレッチする時の前側フィー
ド手段6Aの開始タイミング(TF),プリストレッチ
量(PF),速度(VF)、後側フィード手段6Bの開
始タイミング(TR),プリストレッチ量(PR),速
度(VR)、更にプリストレッチ量を緩める時の前側フ
ィード手段6Aの開始タイミング(KF),プリストレ
ッチ量(WF),速度(UF)、後側フィード手段6B
の開始タイミング(KR),プリストレッチ量(W
R),速度(UR)である。
【0017】図6はフィルムフィード及びその引き出し
たフィルムのプリストレッチ処理を示すフローチャート
である。 (ステップ21)…ステップ12で決定されたフィルム
長さ(F)だけフィルムを引き出す。(図7、図8参
照) (ステップ22)…切断装置11でフィルムをカットす
る。 (ステップ23)…カットした所定長さのフィルムをセ
ンタリングする。(図9参照) (ステップ24)…センタリングしたフィルムをプリス
トレッチする。このプリストレッチはステップ12で決
定された制御データに基づいて行われる。(図10参
照) 尚、上記した処理でステップ23とステップ24は並行
して行ってもよい。
【0018】図11に示すテーブルによって決定される
制御データは一般的に次の傾向がある。 奥行寸法(L)及び高さ(T)の大きい大型商品の
場合はプリストレッチする量が大きい。この場合には、
フィルムの前側だけではなく後側もプリストレッチす
る。但し、プリストレッチの量は前側を大きく、後側を
少なくする。これは、前述したように商品が後側基準で
位置決めされ、後側の折り込みが商品の搬出時に行われ
ることを考慮したためである。このようにすることで折
り込み工程に適合した形態でプリストレッチが行える
上、プリストレッチに要する時間を短縮することができ
る。 軟弱トレイの場合は中型・小型のトレイの場合でも
後側をプリストレッチする(但し、プリストレッチ量は
前側より少なくする)。そして、なんじゃくトレイの場
合は包装時なるべく変形力(張力)がトレイに掛からな
いように通常トレイに比べプリストレッチの緩め(戻
し)開始タイミングを早くし、且つ緩め量(戻し量)を
大きくする。即ち、エレベータの上昇によって商品(ト
レイ)の上面がフィルムに当接するタイミングでプリス
トレッチの緩めを開始させるようにしてフィルム張力に
よりトレイが変形しないようにする。 プリストレッチに要する時間は、フィード手段6
A,6Bの移動速度を早くすることで短縮することがで
きるが、回転開始から定速回転まで及び定速回転から回
転停止までに夫々所定の加速期間及び減速期間が必要で
ある為、プリストレッチ量が少ない場合は移動速度をあ
る値以上速くできない。このため、プリストレッチ量の
大きい前側の移動速度をプリストレッチ量の少ない後側
より早くする。又、プリストレッチ量の大きい前側も、
余り速い移動速度でプリストレッチするとフィルムが裂
ける場合があるので、比較的プリストレッチ量が少なく
時間的に余裕のある場合は移動速度を遅くする。これ
は、プリストレッチの緩めの場合も同様である。即ち、
プリストレッチの緩めの量が大きい前側の移動速度をプ
リストレッチの緩めの量の少ない後側の移動速度より遅
くする。但し、プリストレッチの緩めの場合は、張り調
整との関係もあるので、一時的にプリストレッチの場合
と同じ速度ではなく、異なる速度とする。 プリストレッチの緩め開始のタイミングは、前側を
早く後側を遅くする。これは前述したように、商品の上
面を覆ったフィルムの端部を商品の底部に折り込む折り
込み工程の順番を考慮したためである。 軟弱トレイは通常トレイに比べてプリストレッチ量
及びプリストレッチの緩め量を大きくする。 テーブルの制御データは全てが異なっている訳では
なく、共通のものが多いが、ジャンボトレイ、正方形ト
レイ、小型トレイ(たらこトレイ)、横長トレイ(サン
マトレイ)等、特別なトレイについてデータを変更して
美しい見栄えのよい包装を実現する。 テーブルに記憶する制御データは具体的には実験で
決める。例えば包装した時、軟弱トレイで後側に変形が
できる場合は、後側のプリストレッチ量を多くし、且つ
プリストレッチの緩め開始のタイミングを早くする。
又、標準トレイで張力不足で表面に皺がでる場合にはプ
リストレッチ量を多くし、プリストレッチの緩め量を少
なくする。尚、一般にクランプ板によるフィルムの挟持
の開放タイミングが同じ場合には、プリストレッチの緩
め量が少ないほど張力は強くなり、また緩め速度が速い
ほど張力は弱くなる傾向がある。 即ち、本発明はトレイの種別(種類及びサイズ)毎にフ
ィルムのプリストレッチ及びプリストレッチの緩め(戻
し)について、前側フィード手段及び後側フィード手段
の、 (a) 動作開始のタイミング (b) 移動量 (c) 移動速度 をそれぞれ設定できることが特徴である。尚、上記の説
明において前側とは折り込みが早く行われる側、後側と
は折り込みが遅く行われる側、即ち包装機の商品を搬出
する側をさしている。
【0019】尚、上述した実施の形態はプリストレッチ
及びプリストレッチの緩め工程を連続的に行っている
が、断続的に行うようにしてもよい。又、上述した実施
の形態は商品のサイズを検出してトレイNoを求めてい
るが、商品番号(品番)毎に予めトレイ種別およびトレ
イNoを記憶しておき、品番を入力してトレイ種別、ト
レイNoを呼び出すようにしてもよい。又、実施の形態
で示した包装装置は商品の搬入方向と包装完了した商品
の搬出方向が同じ方向である後側搬出であるが、本発明
に係る包装装置は包装完了した商品の搬出方向が商品の
搬入方向と反対側である前側搬出でもよいものである
(この場合でも、上記の制御データの説明については、
商品の搬出側を後側とする)。また、上述した実施の形
態はフィルムの使用量をなるべく少なくするために最小
サイズの商品から最大サイズの商品まで同一のフィルム
で包装する場合であったがこれに限定されず、幅の異な
る複数のフィルムロールを配置しておき、商品のサイズ
に応じて切り換えて使用するものであってもよい。
【0020】
【発明の効果】本発明のストレッチ包装装置は請求項1
記載の構成により、前側に対して後側のプリストレッチ
の量を少なくできる等の折り込み工程に適合した形態で
のプリストレッチが行える上、従来の装置に比べてプリ
ストレッチに要する時間を短縮することができる。従っ
て、サイズの異なる商品や軟弱トレイを見栄えよく包装
できると共に、処理速度を早くすることができる。又、
請求項2、請求項3、請求項4に記載の構成により商品
のサイズ及びトレイの種類に応じたきめ細かい包装制御
が可能となり、包装の処理速度を早くし、且つ見栄えの
よい包装が可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る包装装置の概略を示す縦断側面
図である。
【図2】 図1の一部切欠横断平面図である。
【図3】 図1の縦断正面図である。
【図4】 本装置の電気的構成図である。
【図5】 動作の概要を示すフローチャートで、制御デ
ータの決定処理を示すフローチャートである。
【図6】 動作の概要を示すフローチャートで、フィル
ムフィード及びプリストレッチ処理を示すフローチャー
トである。
【図7】 フィルム保持部からフィルムフィード手段に
フィルムを受け渡す状態を示す説明図である。
【図8】 フィルムフィード手段がフィルム保持部から
フィルムを引き出している状態を示す説明図である。
【図9】 フィルムフィード手段が所定長さのフィルム
を搬送し、センタリングした状態を示す説明図である。
【図10】 フィルムフィード手段の前後側フィード手
段がフィルムをプリストレッチした状態を示す説明図で
ある。
【図11】 トレイNoから制御データを決定するため
のテーブルの一例を示す説明図である。
【図12】本装置の動作の概要を示すメカニカルタイム
チャートである。
【符号の説明】
1…ベルトコンベア 2…エレベータ 4…フィルムロール 6…フィルムフィード手
段 6A…前側フィード手段 6B…後側フィード手段
フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B65B 11/00 - 11/46 B65B 11/54 B65B 57/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 フィルムの幅方向の両側端部を挟持して
    所定長さに切断されたフィルムを包装部に搬送するフィ
    ルムフィード手段を備え、そのフィルムフィード手段が
    そのフィルムをその幅方向に商品のサイズに応じた量プ
    リストレッチし、そのフィルムに下側から商品を突き上
    げて商品の上面をフィルムで覆った後、フィルムの端部
    を商品の下側に折り込むことで包装するストレッチ包装
    装置において、 フィルムの幅方向端部のうち、前側の端部を挟持する前
    側フィード手段と、後側の端部を挟持する後側フィード
    手段とを、夫々独立してフィルムの幅方向に移動可能で
    且つ移動速度可変可能に構成し、フィルムのプリストレ
    ッチの開始タイミング及び/又はプリストレッチ量及び
    /又はプリストレッチ速度をそれぞれ前側端部と後側端
    部とで異ならせることを可能としたストレッチ包装装
    置。
  2. 【請求項2】 包装時におけるプリストレッチの緩めの
    開始タイミング及び/又は緩め量及び/又はプリストレ
    ッチの緩め速度をそれぞれ前側端部と後側端部とで異な
    らせることを可能とした請求項1記載のストレッチ包装
    装置。
  3. 【請求項3】 包装する商品のサイズに応じて、前後の
    プリストレッチ量及び/又はプリストレッチ速度、或い
    は包装時におけるプリストレッチの緩め量及び/又はプ
    リストレッチの緩め速度を異ならせた請求項2記載のス
    トレッチ包装装置。
  4. 【請求項4】 包装後の商品を搬出する側に位置する後
    側フィード手段のプリストレッチ量及び/又はプリスト
    レッチ速度を、反対側に位置する前側フィード手段のプ
    リストレッチ量及び/又はプリストレッチ速度より少な
    く及び/又は遅くした請求項1又は2又は3記載のスト
    レッチ包装装置。
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