JP3092462B2 - カレンダー製造装置 - Google Patents

Description

【発明の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】この発明はカレンダー製造装置に
関係しており、特に相互に異なった複数の月の日付が印
刷されている複数のシートが相互に重複されて構成され
ているカレンダーを製造する為のカレンダー製造装置に
関係している。

【０００２】

【従来の技術】カレンダーは企業や店の宣伝の為に配布
されることが多い。従来このようなカレンダーは相互に
異なった複数の月の日付の如きカレンダー基本画像が印
刷されている複数種類の枚葉（シート）が予め準備され
ていて、この複数種類のシートに企業名や店名等の付加
画像をさらに印刷した後に複数種類のシートを綴じ合わ
せることにより形成されている。そして従来、付加画像
は枚葉印刷機を使用して印刷されており、また複数種類
のシートの綴じ合わせは枚葉印刷機から独立している綴
じ合わせ機械により行われている。これは、１種類の付
加画像が印刷されるカレンダーの本数が比較的少ない為
である。

【０００３】

【発明が解決しようとする課題】カレンダーの製造は秋
に集中し、カレンダーの製造能力を向上させることが望
まれている。ここにおいては枚葉印刷機の印刷能力が比
較的低いことと、綴じ合わせ機械が枚葉印刷機から独立
していてこれらの間の複数種類のシートの移動時間及び
待ち時間が比較的多いことが上記製造能力の向上の妨げ
になっている。この発明は上記事情の下でなされ、この
発明の目的は、カレンダーの製造能力を向上させること
が出来るカレンダー製造装置を提供することである。

【０００４】

【課題を解決する為の手段】上述したこの発明の目的を
達成する為に、この発明に従ったカレンダー製造装置
は：複数種類のカレンダー基本画像の中のいずれか１つ
が所定の間隔で印刷されているとともに所定の間隔のカ
レンダー基本画像に対応して所定間隔の複数の丁合印を
有した複数種類の巻取紙の中の１つの種類が夫々に設置
され、設置された巻取紙から巻き戻した用紙を送り出す
複数の給紙部と；複数の給紙部から送り出された複数の
用紙の複数の搬送経路の上に設置され、対応する搬送経
路を移動する用紙に所定間隔の複数の丁合印を目印にし
て所定のカレンダー付加画像を印刷する複数の付加画像
印刷部と；複数の給紙部からの用紙の複数の搬送経路の
上において用紙の移動方向で付加画像印刷部よりも下流
に設置され、複数の付加画像印刷部からの複数の用紙を
夫々の複数の丁合印を目印にして丁合し裁断し仕上げ加
工する仕上げ加工部と；を備えていることを特徴として
いる。

【０００５】

【作用】上述した如く構成されたことを特徴とするこの
発明に従ったカレンダー製造装置では、相互に異なった
複数の月の日付の如き複数種類のカレンダー基本画像の
中のいずれか１つが所定の間隔で印刷されている巻取紙
が所定の複数種類準備される。複数種類の巻取紙の夫々
は所定の間隔のカレンダー基本画像に対応して所定間隔
の複数の丁合印を有している。

【０００６】複数種類の巻取紙は複数の給紙部に夫々設
置され、複数の給紙部は夫々に設置されている巻取紙か
ら用紙を送り出す。複数の給紙部から送り出された複数
の用紙の夫々は、複数の用紙の複数の搬送経路上に設置
されている複数の付加画像印刷部の中の対応するものに
より所定間隔の複数の丁合印を目印にして所定のカレン
ダー付加画像を印刷される。

【０００７】複数の付加画像印刷部においてカレンダー
付加画像が形成された複数の用紙は、複数の給紙部から
の用紙の複数の搬送経路の上において用紙の移動方向で
付加画像印刷部よりも下流に設置されている仕上げ加工
部において夫々の複数の丁合印を目印にして丁合され、
裁断され、仕上げ加工される。

【０００８】上述した如く構成されたことを特徴とする
この発明に従ったカレンダー製造装置では、複数の給紙
部の夫々に設置される複数の巻取紙の夫々における複数
の丁合印は印刷により形成されていることが出来る。

【０００９】印刷により形成した丁合印は、光学手段に
より読み取ることが可能であり、これにより給紙部から
の用紙の送り出し速度を早めることが出来る。ひいて
は、カレンダー製造装置における製造速度を向上させる
ことが出来る。

【００１０】上述した如く構成されたことを特徴とする
この発明に従ったカレンダー製造装置ではまた、複数の
給紙部の夫々に設置される複数の巻取紙の夫々における
複数の丁合印は送り穴として形成されていることも出来
る。

【００１１】送り穴として形成された丁合印は、搬送経
路における巻取紙の位置精度を高め、これにより付加画
像印刷部における付加画像の印刷精度を高める。以下、
この発明の種々の実施例を添付の図面を参照しながら詳
細に説明する。

【００１２】

【実施例】

［第１の実施例］図１は、この発明のカレンダー製造装
置の第１の実施例の構成を概略的に示す平面図である。

【００１３】第１の実施例では、例えば７台あるいは１
２台のリールスタンド１０ａ，１０ｂ，１０ｃ，１０
ｄ，…が使用される。これら複数のリールスタンド１０
ａ，１０ｂ，１０ｃ，１０ｄ，…の夫々の構成は同じで
ある。複数のリールスタンド１０ａ，１０ｂ，１０ｃ，
１０ｄ，…の夫々には送り孔なしの通常の２本の巻取紙
が常時設置され、リールスタンド１０ａ，１０ｂ，１０
ｃ，１０ｄ，…からはいずれか１本の巻取紙から巻き戻
された用紙が所定の速度で送り出される。なお、複数の
リールスタンド１０ａ，１０ｂ，１０ｃ，１０ｄ，…の
夫々は、いずれか１本の巻取紙の終端が図示しない終端
検出手段により検出されるやいなやもう１本の巻取紙か
らの用紙の開始端をいずれか１本の巻取紙の終端に続け
て所定の速度で送り出す。そして、この間に、いずれか
１本の巻取紙のなくなった後に新たな巻取紙を設置す
る。

【００１４】複数のリールスタンド１０ａ，１０ｂ，１
０ｃ，１０ｄ，…の夫々に設置される巻取紙には、相互
に異なった種類のカレンダー基本画像の中のいずれか１
種類が予め別の図示しない巻取紙印刷機により所定の間
隔で印刷されているとともに各カレンダー基本画像に対
応して丁合印も印刷されている。

【００１５】例えば、複数のリールスタンド１０ａ，１
０ｂ，１０ｃ，１０ｄ，…の数が７個であった場合に
は、最初のリールスタンド１０ａに設置される巻取紙に
はカレンダーの表紙がカレンダー基本画像として所定の
間隔で印刷されており、２番目のリールスタンド１０ｂ
に設置される巻取紙には少なくとも１月及び２月の日付
が、３番目のリールスタンド１０ｃに設置される巻取紙
には少なくとも３月及び４月の日付が、４番目のリール
スタンド１０ｄに設置される巻取紙には少なくとも５月
及び６月の日付が、図示しない５番目のリールスタンド
に設置される巻取紙には少なくとも７月及び８月の日付
が、図示しない６番目のリールスタンドに設置される巻
取紙には少なくとも９月及び１０月の日付が、図示しな
い７番目のリールスタンドに設置される巻取紙には少な
くとも１１月及び１２月の日付が夫々カレンダー基本画
像として所定の間隔で印刷されている。

【００１６】また複数のリールスタンド１０ａ，１０
ｂ，１０ｃ，１０ｄ，…の数が１３個であった場合に
は、最初のリールスタンド１０ａに設置される巻取紙に
はカレンダーの表紙がカレンダー基本画像として所定の
間隔で印刷されており、２番目のリールスタンド１０ｂ
に設置される巻取紙には少なくとも１月の日付が、３番
目のリールスタンド１０ｃに設置される巻取紙には少な
くとも２月の日付が、４番目のリールスタンド１０ｄに
設置される巻取紙には少なくとも３月の日付が、図示し
ない５番目のリールスタンドに設置される巻取紙には少
なくとも４月の日付が、図示しない６番目のリールスタ
ンドに設置される巻取紙には少なくとも５月の日付が、
図示しない７番目のリールスタンドに設置される巻取紙
には少なくとも６月の日付が、図示しない８番目のリー
ルスタンドに設置される巻取紙には少なくとも７月の日
付が、図示しない９番目のリールスタンドに設置される
巻取紙には少なくとも８月の日付が、図示しない１０番
目のリールスタンドに設置される巻取紙には少なくとも
９月の日付が、図示しない１１番目のリールスタンドに
設置される巻取紙には少なくとも１０月の日付が、図示
しない１２番目のリールスタンドに設置される巻取紙に
は少なくとも１１月の日付が、図示しない１３番目のリ
ールスタンドに設置される巻取紙には少なくとも１２月
の日付が夫々カレンダー基本画像として所定の間隔で印
刷されている。

【００１７】なおカレンダー基本画像には対応する月の
為に選択された絵や写真の如き画像も含めることが出来
る。複数のリールスタンド１０ａ，１０ｂ，１０ｃ，１
０ｄ，…から送り出された複数の用紙１２ａ，１２ｂ，
１２ｃ，１２ｄ，…は、図示しない搬送案内手段により
相互に独立している複数の所定の搬送経路に沿い搬送さ
れる。複数の用紙１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄ，…
の夫々に対応した所定の搬送経路には、対応する用紙１
２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄ，または…の搬送方向
（矢印Ａで示す）に沿いインフィードテンション装置１
４，カットオフコントローラ１６，そしてマージナルパ
ンチャ１８がこれら記載の順に配置されている。

【００１８】インフィードテンション装置１８は、対応
する搬送経路中の対応する用紙１２ａ，１２ｂ，１２
ｃ，１２ｄ，または…において発生する張力変動を吸収
し対応する用紙１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄ，また
は…に作用する張力を略一定に保つ為に使用される。

【００１９】カットオフコントローラ１６は、対応する
搬送経路中の対応する用紙１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１
２ｄ，または…におけるカレンダー基本画像または丁合
印を検出し、これに基づいて対応する用紙１２ａ，１２
ｂ，１２ｃ，１２ｄ，または…の複数のカレンダー基本
画像の夫々の周囲に見当合わせの為の見当合わせ孔を形
成する位置の目安としての見当合わせ孔形成位置印を印
字する。

【００２０】マージナルパンチャ１８は、カットオフコ
ントローラ１６において印字された見当合わせ孔形成位
置印に基づいて対応する用紙１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，
１２ｄ，または…の複数のカレンダー基本画像の夫々の
周囲に見当合わせ孔を形成する。

【００２１】なおこれら複数のリールスタンド１０ａ，
１０ｂ，１０ｃ，１０ｄ，…やインフィードテンション
装置１４やカットオフコントローラ１６やマージナルパ
ンチャ１８の夫々の構成は公知であり、複数のリールス
タンド１０ａ，１０ｂ，１０ｃ，１０ｄ，…の夫々及び
これに対応する複数のインフィードテンション装置１４
の夫々や複数のカットオフコントローラ１６の夫々や複
数のマージナルパンチャ１８の夫々は、この発明のカレ
ンダー製造装置の第１の実施例における複数の給紙部２
０ａ，２０ｂ，２０ｃ，２０ｄ，…を構成している。

【００２２】複数の所定の搬送経路に沿い複数の給紙部
２０ａ，２０ｂ，２０ｃ，２０ｄ，…の複数のマージナ
ルパンチャ１８から送り出された複数の用紙１２ａ，１
２ｂ，１２ｃ，１２ｄ，…の夫々は、対応する複数の付
加画像印刷部２１ａ，２１ｂ，２１ｃ，２１ｄ，…に導
入される。複数の付加画像印刷部２１ａ，２１ｂ，２１
ｃ，２１ｄ，…の夫々では、対応する用紙１２ａ，１２
ｂ，１２ｃ，１２ｄ，または…の複数のカレンダー基本
画像の夫々の周囲に形成されている見当合わせ孔を基準
にして例えば企業名や店名等の付加画像を対応する用紙
１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄ，または…の複数のカ
レンダー基本画像の夫々に対応した所定の位置に例えば
フレキソ印刷またはスクリーン印刷により印刷する。

【００２３】この実施例の付加画像印刷部２１ａ，２１
ｂ，２１ｃ，２１ｄ，…の夫々においてはさらに、対応
する用紙１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄ，または…の
複数のカレンダー基本画像の夫々から長手方向に所定の
距離離間した位置に見当合わせ孔を基準にして仮綴じの
為の仮綴じ用糊の塗布を幅方向に行うことが出来る。仮
綴じ用糊の塗布は後でカレンダーの丁合を行う際に必要
であり、上記塗布は図示しないライングルアーまたはパ
タングルアーにより行われる。

【００２４】また、この実施例の付加画像印刷部２１
ａ，２１ｂ，２１ｃ，２１ｄ，…の夫々においてはさら
に、必要に応じて、対応する用紙１２ａ，１２ｂ，１２
ｃ，１２ｄ，または…の複数のカレンダー基本画像の夫
々の周囲の所定の位置に見当合わせ孔を基準にして切り
取りミシン目の形成やダイカット加工や特殊インク印刷
や印刷番号印刷を行うことが出来る。

【００２５】切り取りミシン目の形成は、後で丁合され
た複数枚の用紙１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄ，…を
裁断してカレンダ−にする際に無線綴じまたは金具止め
を採用した場合にカレンダ−の複数の枚葉の夫々の中の
使用済みになったものを残りの枚葉から切り離す為に必
要となる。

【００２６】ダイカット加工は複数のカレンダー基本画
像の夫々の周囲の所定の位置に所定形状の開口や切り欠
きを形成することであり、特殊インク印刷は金色や銀色
や蛍光色等の特殊インクを使用した印刷であり、また印
刷番号印刷は製造するカレンダーに通し番号を印刷する
ことである。

【００２７】複数の所定の搬送経路に沿い複数の付加画
像印刷部２１ａ，２１ｂ，２１ｃ，２１ｄ，…から送り
出された複数の用紙１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄ，
…の夫々は、再度インフィードテンション装置１４を介
してターンバー２２に導かれ、ターンバー２２によりマ
ージナルコレート部２４に向かい搬送方向が転換され
る。対応するターンバー２２により搬送方向が転換され
た後の複数の用紙１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄ，…
の夫々の搬送軌跡は、図１に示す如く上下方向において
相互に重複する。

【００２８】マージナルコレート部２４は、上述した如
く相互に重複した状態で送り込まれてくる複数の用紙１
２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄ，…の夫々の複数の丁合
印に基づいて複数の用紙１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２
ｄ，…の複数種類のカレンダー基本画像の相互間の位置
を丁合させ、前述した仮綴じ用糊により仮綴じする。

【００２９】マージナルコレート部２４から仮綴じされ
た状態で矢印Ｂに示す方向に送りだされた複数の用紙１
２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄ，…は、次に図示しない
裁断・本綴じ部に送られる。図示しない裁断・本綴じ部
では、仮綴じされた状態の複数の用紙１２ａ，１２ｂ，
１２ｃ，１２ｄ，…の左右両縁が仕上げの為に切断され
るとともに長手方向において仮綴じされている部分が切
断される。そしてさらに仮綴じされた状態の複数の用紙
１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄ，…の所定の切断部分
は、無線綴じのカレンダーを製造する場合は熱プレスに
より相互に固定され、金具綴じのカレンダーを製造する
場合は所定の金具で綴じられ、コイル綴じのカレンダー
を製造する場合はコイル挿入孔を形成し仮綴じを切断し
た後にコイルで綴じられる。

【００３０】このようにして製造されたカレンダーは、
この後に製造数量をカウントされ、そして出荷の為に包
装される。そしてこの実施例では、マージナルコレート
部２４及び図示しない裁断・本綴じ部が、複数の付加画
像印刷部２１ａ，２１ｂ，２１ｃ，２１ｄ，…からの複
数の用紙１２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄ，…を夫々の
複数の丁合印を目印にして丁合し裁断し仕上げ加工する
仕上げ加工部を構成している。 ［第２の実施例］図２は、この発明のカレンダー製造装
置の第２の実施例の構成を概略的に示す平面図である。

【００３１】第２の実施例では、例えば７台あるいは１
２台のリールスタンド３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０
ｄ，…が使用される。これら複数のリールスタンド３０
ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，…の夫々の構成は同じで
ある。複数のリールスタンド３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，
３０ｄ，…の夫々には長手方向に延出している左右両縁
部に送り孔が形成されている巻取紙が３本以上の常時設
置され、リールスタンド３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０
ｄ，…からはいずれか１本の巻取紙から巻き戻された用
紙が送り孔を利用して所定の速度で送り出される。な
お、複数のリールスタンド３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３
０ｄ，…の夫々は、いずれか１本の巻取紙の終端が図示
しない終端検出手段により検出されるやいなやもう１本
の巻取紙からの用紙の開始端をいずれか１本の巻取紙の
終端に続けて所定の速度で送り出す。そして、この間
に、いずれか１本の巻取紙のなくなった後に新たな巻取
紙を設置する。

【００３２】複数のリールスタンド３０ａ，３０ｂ，３
０ｃ，３０ｄ，…の夫々に設置される巻取紙には、前述
した第１の実施例の場合と同様に、相互に異なった種類
のカレンダー基本画像の中のいずれか１種類が予め別の
図示しない巻取紙印刷機により所定の間隔で印刷されて
いるとともに各カレンダー基本画像に対応して丁合印も
印刷されている。なおこの実施例で使用される送り孔付
きの巻取紙では送り孔に図示しない送り機構のピンロー
ラが係合して比較的大きな力が負荷されるので、前述し
た第１の実施例において使用されていた送り孔なしの巻
取紙に比べて用紙の厚さが大きくなっており、従って送
り孔付きの巻取紙の一巻きに巻かれている用紙の長さが
送り孔なしの巻取紙の一巻きに巻かれている用紙の長さ
に比べると短くなっている。この為に、この実施例のリ
ールスタンド３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，…の夫
々には、第１の実施例のリールスタンド１０ａ，１０
ｂ，１０ｃ，１０ｄ，…の夫々に設置される巻取紙より
も、多くの数の巻取紙が設置されている。

【００３３】この実施例でも、複数のリールスタンド３
０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，…の数が７個であった
場合には、最初のリールスタンド３０ａに設置される巻
取紙にはカレンダーの表紙がカレンダー基本画像として
所定の間隔で印刷されており、２番目のリールスタンド
３０ｂに設置される巻取紙には少なくとも１月及び２月
の日付が、３番目のリールスタンド３０ｃに設置される
巻取紙には少なくとも３月及び４月の日付が、４番目の
リールスタンド３０ｄに設置される巻取紙には少なくと
も５月及び６月の日付が、図示しない５番目のリールス
タンドに設置される巻取紙には少なくとも７月及び８月
の日付が、図示しない６番目のリールスタンドに設置さ
れる巻取紙には少なくとも９月及び１０月の日付が、図
示しない７番目のリールスタンドに設置される巻取紙に
は少なくとも１１月及び１２月の日付が夫々カレンダー
基本画像として所定の間隔で印刷されている。

【００３４】また複数のリールスタンド３０ａ，３０
ｂ，３０ｃ，３０ｄ，…の数が１３個であった場合に
は、最初のリールスタンド３０ａに設置される巻取紙に
はカレンダーの表紙がカレンダー基本画像として所定の
間隔で印刷されており、２番目のリールスタンド３０ｂ
に設置される巻取紙には少なくとも１月の日付が、３番
目のリールスタンド３０ｃに設置される巻取紙には少な
くとも２月の日付が、４番目のリールスタンド３０ｄに
設置される巻取紙には少なくとも３月の日付が、図示し
ない５番目のリールスタンドに設置される巻取紙には少
なくとも４月の日付が、図示しない６番目のリールスタ
ンドに設置される巻取紙には少なくとも５月の日付が、
図示しない７番目のリールスタンドに設置される巻取紙
には少なくとも６月の日付が、図示しない８番目のリー
ルスタンドに設置される巻取紙には少なくとも７月の日
付が、図示しない９番目のリールスタンドに設置される
巻取紙には少なくとも８月の日付が、図示しない１０番
目のリールスタンドに設置される巻取紙には少なくとも
９月の日付が、図示しない１１番目のリールスタンドに
設置される巻取紙には少なくとも１０月の日付が、図示
しない１２番目のリールスタンドに設置される巻取紙に
は少なくとも１１月の日付が、図示しない１３番目のリ
ールスタンドに設置される巻取紙には少なくとも１２月
の日付が夫々カレンダー基本画像として所定の間隔で印
刷されている。

【００３５】なおカレンダー基本画像には対応する月の
為に選択された絵や写真の如き画像も含めることが出来
るのは、前述した第１の実施例の場合と同じである。送
り孔付きの巻取紙を使用した場合、複数のリールスタン
ド３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，…から送り出され
る複数の複数の用紙３２ａ，３２ｂ，３２ｃ，３２ｄ，
…の送り速度、即ち複数の用紙３２ａ，３２ｂ，３２
ｃ，３２ｄ，…の夫々に負荷される引っ張り力、は一定
であり、また複数の用紙３２ａ，３２ｂ，３２ｃ，３２
ｄ，…の夫々における複数のカレンダー基本画像の位置
も精密であって送り孔により複数のカレンダー基本画像
の夫々の周囲に見当合わせを行うことが出来るので、こ
の実施例では前述した第１の実施例の場合とは異なり、
複数のリールスタンド３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０
ｄ，…から送り出される複数の複数の用紙３２ａ，３２
ｂ，３２ｃ，３２ｄ，…の搬送経路上には搬送方向（矢
印Ｃで示す）に沿い、第１の実施例のインフィードテン
ション装置１４やカットオフコントローラ１６やマージ
ナルパンチャ１８は配置されていない。

【００３６】この為、上述した第２の実施例では複数の
リールスタンド３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ，…が
複数の給紙部３４ａ，３４ｂ，３４ｃ，３４ｄ，…を構
成している。

【００３７】複数のリールスタンド３０ａ，３０ｂ，３
０ｃ，３０ｄ，…から送り出される複数の複数の用紙３
２ａ，３２ｂ，３２ｃ，３２ｄ，…は、対応する複数の
付加画像印刷部２１´ａ，２１´ｂ，２１´ｃ，２１´
ｄ，…に導入される。この実施例における複数の付加画
像印刷部２１´ａ，２１´ｂ，２１´ｃ，２１´ｄ，…
の夫々では、対応する用紙３２ａ，３２ｂ，３２ｃ，３
２ｄ，または…の左右両縁部の送り孔を基準にして例え
ば企業名や店名等の付加画像を対応する用紙３２ａ，３
２ｂ，３２ｃ，３２ｄ，または…の複数のカレンダー基
本画像の夫々に対応した所定の位置に例えばフレキソ印
刷またはスクリーン印刷により印刷する。

【００３８】また、この実施例の付加画像印刷部２１´
ａ，２１´ｂ，２１´ｃ，２１´ｄ，…の夫々において
はさらに、前述した第１の実施例の付加画像印刷部２１
ａ，２１ｂ，２１ｃ，２１ｄ，…の場合と同様に、必要
に応じて、対応する用紙３２ａ，３２ｂ，３２ｃ，３２
ｄ，または…の複数のカレンダー基本画像の夫々の周囲
の所定の位置に左右両縁部の送り孔を基準にして切り取
りミシン目の形成やダイカット加工や特殊インク印刷や
印刷番号印刷を行うことが出来る。

【００３９】なおこの実施例の付加画像印刷部２１´
ａ，２１´ｂ，２１´ｃ，２１´ｄ，…の夫々において
は、前述した第１の実施例の付加画像印刷部２１ａ，２
１ｂ，２１ｃ，２１ｄ，…の場合とは異なり、対応する
用紙３２ａ，３２ｂ，３２ｃ，３２ｄ，または…の複数
のカレンダー基本画像の夫々から長手方向に所定の距離
離間した位置に左右両縁部の送り孔を基準にして仮綴じ
の為の仮綴じ用糊の塗布を幅方向に行うことは不要であ
る。何故ならば、対応する用紙３２ａ，３２ｂ，３２
ｃ，３２ｄ，または…の夫々の左右両縁部の送り孔によ
る複数の用紙３２ａ，３２ｂ，３２ｃ，３２ｄ，…の相
対的な位置合わせが極めて正確であるからである。

【００４０】以上説明した如く、第２の実施例の付加画
像印刷部２１´ａ，２１´ｂ，２１´ｃ，２１´ｄ，…
の夫々の構成及び作用は、作用の基準が対応する用紙３
２ａ，３２ｂ，３２ｃ，３２ｄ，または…の左右両縁部
の送り孔であり、仮綴じ用糊の塗布が不要であることを
除けば、前述した第１の実施例における複数の付加画像
印刷部２１ａ，２１ｂ，２１ｃ，２１ｄ，…の夫々の構
成及び作用と同じである。

【００４１】複数の所定の搬送経路に沿い複数の付加画
像印刷部２１´ａ，２１´ｂ，２１´ｃ，２１´ｄ，…
から送り出された複数の用紙３２ａ，３２ｂ，３２ｃ，
３２ｄ，…の夫々は、前述した第１の実施例の場合とは
異なり、インフィードテンション装置１４を介すること
なくターンバー２２に導かれ、ターンバー２２により前
述した第１の実施例で説明した図示しない仕上げ部に向
かい搬送方向が転換される。対応するターンバー２２に
より搬送方向が矢印Ｄで示す如く転換された後の複数の
用紙３２ａ，３２ｂ，３２ｃ，３２ｄ，…の夫々の搬送
軌跡は、図２に示す如く上下方向において相互に重複す
る。そしてこの時点で複数の用紙３２ａ，３２ｂ，３２
ｃ，３２ｄ，…の夫々の各カレンダー基本画像の相対的
な位置が合致されている。これは、対応する用紙３２
ａ，３２ｂ，３２ｃ，３２ｄ，または…の夫々の左右両
縁部の送り孔による複数の用紙３２ａ，３２ｂ，３２
ｃ，３２ｄ，…の相対的な位置合わせが極めて正確であ
るからである。

【００４２】即ち、この実施例では、複数の用紙３２
ａ，３２ｂ，３２ｃ，３２ｄ，…の夫々の送り穴が複数
の丁合印として機能している。そしてこの為にこの実施
例では、複数の用紙３２ａ，３２ｂ，３２ｃ，３２ｄ，
…の夫々は対応するターンバー２２から図示しない仕上
げ加工部の間で、前述した第１の実施例の場合とは異な
り、マージナルコレート部２４が省略されている。

【００４３】図示しない仕上げ加工部では、上下方向に
おいて相互に重複されている複数の用紙３２ａ，３２
ｂ，３２ｃ，３２ｄ，…の左右両縁が仕上げの為に切断
されるとともに長手方向において複数の用紙３２ａ，３
２ｂ，３２ｃ，３２ｄ，…の夫々の各カレンダー基本画
像に対する相対な所定の位置が幅方向に切断される。複
数の用紙３２ａ，３２ｂ，３２ｃ，３２ｄ，…の長手方
向における幅方向の所定の切断部分は、無線綴じのカレ
ンダーを製造する場合は熱プレスにより相互に固定さ
れ、金具綴じのカレンダーを製造する場合は所定の金具
で綴じられ、コイル綴じのカレンダーを製造する場合は
コイル挿入孔を形成した後にコイルで綴じられる。

【００４４】このようにして製造されたカレンダーは、
この後に製造数量をカウントされ、そして出荷の為に包
装される。そしてこの実施例では、図示しない裁断・本
綴じ部が、複数の付加画像印刷部２１´ａ，２１´ｂ，
２１´ｃ，２１´ｄ，…からの複数の用紙３２ａ，３２
ｂ，３２ｃ，３２ｄ，…を夫々の複数の丁合印を目印に
して丁合し裁断し仕上げ加工する仕上げ加工部を構成し
ている。

【００４５】

【発明の効果】以上詳述した如く、この発明に従ったカ
レンダー製造装置によれば、巻取紙を使用することが出
来るばかりでなく綴じ合わせ機械もカレンダー製造装置
における巻取紙の搬送路に組み込むことが出来るのでカ
レンダーの製造能力を向上させることが出来る。

【図面の簡単な説明】

【図１】この発明のカレンダー製造装置の第１の実施例
の構成を概略的に示す平面図である。

【図２】この発明のカレンダー製造装置の第２の実施例
の構成を概略的に示す平面図である。

【符号の説明】

１０ａ，１０ｂ，１０ｃ，１０ｄ…リールスタンド、１
２ａ，１２ｂ，１２ｃ，１２ｄ…用紙、１４…インフィ
ードテンション装置、１６…カットオフコントローラ、
１８…マージナルパンチャ、２０ａ，２０ｂ，２０ｃ，
２０ｄ…給紙部、２１ａ，２１ｂ，２１ｃ，２１ｄ…付
加画像印刷部、２２…ターンバー、２４…マージナルコ
レート部、３０ａ，３０ｂ，３０ｃ，３０ｄ…リールス
タンド、３２ａ，３２ｂ，３２ｃ，３２ｄ…用紙、３４
ａ，３４ｂ，３４ｃ，３４ｄ…給紙部、２１´ａ，２１
´ｂ，２１´ｃ，２１´ｄ…付加画像印刷部。

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.⁷，ＤＢ名) B41F 17/04 B42D 5/04 B42C 19/06

Claims (3)

(57)【特許請求の範囲】
1. 【請求項１】 複数種類のカレンダー基本画像の中のい
   ずれか１つが所定の間隔で印刷されているとともに所定
   の間隔のカレンダー基本画像に対応して所定間隔の複数
   の丁合印を有した複数種類の巻取紙の中の１つの種類が
   夫々に設置され、設置された巻取紙から巻き戻した用紙
   を送り出す複数の給紙部と；複数の給紙部から送り出さ
   れた複数の用紙の複数の搬送経路の上に設置され、対応
   する搬送経路を移動する用紙に所定間隔の複数の丁合印
   を目印にして所定のカレンダー付加画像を印刷する複数
   の付加画像印刷部と；複数の給紙部からの用紙の複数の
   搬送経路の上において用紙の移動方向で付加画像印刷部
   よりも下流に設置され、複数の付加画像印刷部からの複
   数の用紙を夫々の複数の丁合印を目印にして丁合し裁断
   し仕上げ加工する仕上げ加工部と；を備えていることを
   特徴とするカレンダー製造装置。
2. 【請求項２】 複数の給紙部の夫々に設置される巻取紙
   の複数の丁合印は印刷により形成されている、ことを特
   徴とする請求項１に記載のカレンダー製造装置。
3. 【請求項３】 複数の給紙部の夫々に設置される巻取紙
   の複数の丁合印は送り穴として形成されている、ことを
   特徴とする請求項１に記載のカレンダー製造装置。