JP3092439B2 - 内燃機関の空燃比制御装置 - Google Patents

内燃機関の空燃比制御装置

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JP3092439B2
JP3092439B2 JP06042409A JP4240994A JP3092439B2 JP 3092439 B2 JP3092439 B2 JP 3092439B2 JP 06042409 A JP06042409 A JP 06042409A JP 4240994 A JP4240994 A JP 4240994A JP 3092439 B2 JP3092439 B2 JP 3092439B2
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  • Electrical Control Of Air Or Fuel Supplied To Internal-Combustion Engine (AREA)
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、内燃機関の空燃比制御
装置、特に空燃比学習制御機能を備えた内燃機関の空燃
比制御装置に関する。
【0002】
【従来の技術】内燃機関の電子制御燃料噴射システムに
おいては、機関の運転状態パラメータから定められる基
本燃料噴射量、例えば燃料噴射弁の噴射時間で表した基
本燃料噴射時間TAU0 、を基にして、実際の機関空燃
比を理論空燃比にフィードバック制御するフィードバッ
ク補正係数FAFにより補正し、機関運転状態に応じて
最適な効率および排気条件となるように燃料噴射量TA
Uを決定し、制御している。
【0003】ところで、実際の機関においては、例えば
エアフローメータ、インジェクタ、プレッシャレギュレ
ータ、制御ユニット等のバラツキや経時変化、インジェ
クタの非直線性、運転条件や環境の変化等の各種の要因
から、制御空燃比が理論空燃比からずれることとなり、
空燃比制御の制御性を低下させて機関の効率および排気
条件を悪化させることが生じる。そこで、空燃比フィー
ドバック制御中の制御空燃比と理論空燃比との間のずれ
を補正するための補正係数をその時の運転状態とともに
空燃比学習値KGXとして記憶しておき、同一運転状態
となった時に記憶されている空燃比学習値KGXを用い
て空燃比制御の応答性を良好にする空燃比学習制御が行
われている。
【0004】図7は、空燃比学習値の二つの例を示す表
であり、同図(A)機関回転数Nおよび機関負荷ある
いは基本燃料噴射量TPに基づいて機関運転状態を複数
の領域、例えば図示されているように格子分割された領
域、に分割して、各運転領域Aij毎に空燃比学習値Kl
ijを設定し、記憶する場合、同図(B)は吸入空気量G
A(あるいは吸入空気圧)に基づいて機関運転状態を領
域分割し、各領域KGj毎に空燃比学習値KGXj を設
定し、記憶する場合である。そして、これらの各領域の
空燃比学習値KlijあるいはKGXは、所定時間あるい
は周期で、実際の機関運転状態における運転領域および
その時のフィードバック補正量の基準値からの偏差の平
均値を求めることによって、更新される。
【0005】上述した空燃比学習値の設定に際しては、
設定のための運転領域すなわち学習領域を大きくする
と、学習の機会が増えて学習し易くなるが精度が低下
し、学習領域を小さくすると、精度は良くなるが学習し
にくくなり、また、空燃比フィードバック補正量の偏差
を把握するためには所定時間以上の定常状態が必要であ
るが、それを満足するような領域設定が困難であり、結
果として、空燃比学習の収束が遅くなるという問題があ
る。
【0006】加えて、内燃機関の燃料噴射制御システム
においては、蒸発燃料の外部放散を防ぐために、蒸発燃
料を吸気系に注入して燃焼処理するパージ制御が行われ
ており、このパージ制御は、機関空燃比に影響を与える
ことから、その影響を吸収しうる空燃比フィードバック
制御中に実行される。したがって、上述した空燃比学習
制御がこのパージ制御と同時に実行されると誤学習が生
じることとなるので、二つの制御は重ならないように実
行されるとともに、パージ制御の実行時間が可能な限り
制限されないようにして、なおかつ、空燃比学習を効率
的に実行することが求められている。
【0007】そこで、空燃比学習を速く収束させて効率
化するために、学習領域を逐次修正することが提案され
ている(特開昭61−190138号公報参照)。すな
わち、最初に既に設定されている学習領域において学習
を開始し、学習が終了するとそのたびに、学習中の運転
状態を表す運転状態パラメータの動きの範囲を把握し、
その動きの平均値を領域の中心とするように領域を自動
修正して新たな学習領域を設定するものである。
【0008】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、空燃比
学習の収束を単純に速めようとすると、隣接する未学習
の学習領域の影響を受けやすくなり、誤学習を生じるこ
ととなる。また、上記提案のように学習領域を変更する
と、学習制御の使用頻度によって学習値が変化すること
となり、例えば、エアフローメータ(AFM)を用いる
燃料噴射制御システムの場合には、エアフローメータの
基本的なずれ特性と空燃比学習の結果とが一致しなくな
り、したがって、誤学習が生じることとなる。このよう
な誤学習に基づいて機関空燃比が制御されることによ
り、空燃比荒れが生じるという問題がある。
【0009】具体的に説明すれば、例えば熱線式エアフ
ローメータを用いる場合、空燃比学習制御のための学習
領域は、例えば、上述した図7(B)に示されているよ
うな吸入空気量(GA)に基づいて複数の領域KG0 、
KG1 、KG2 、KG3 、KG4 、・・・に分割されて
おり、これらの学習領域KGj 毎に空燃比(A/F)学
習値KGXが設定されている。ところで、エアフローメ
ータの特性変動の補正に当たっては、各学習領域間でス
テップ状に補正を実行することはできず、図中に示され
ているように、機関運転中すなわち使用中の吸入空気量
GAを含む領域の学習値とそれに隣接する領域の学習値
との間で補間計算を行って、所望の空燃比学習値KG
X’を求め、それを用いることにより実際の機関運転状
態に応じた空燃比学習補正量を得るようにされる。
【0010】図8は、空燃比(A/F)学習値KGX’
の算出例を説明するための説明図であり、空燃比学習領
域に対する空燃比フィードバック補正量を示している。
例えば、KG1 領域においては既に空燃比学習値の更新
が完了しており、対応する空燃比フィードバック補正量
は1.0すなわち●(イ)となっているが、KG2 領域
においては空燃比学習が未完了であり、かつ、エアフロ
ーメータの特性ずれのためにKG2 領域における実際の
空燃比フィードバック補正量は1.0すなわち●(ロ)
とならずに○(ハ)となっている場合、この付近の機関
運転状態における空燃比フィードバック補正量あるいは
それに対応する空燃比フィードバック補正係数FAFの
平均値FAFAVは、吸入空気量GAの変化に対応して
実線イ−ハ上を推移することとなる。
【0011】この状態において空燃比学習が実行される
と、学習の完了しているKG1 領域においても、領域の
中央から外れる程、未学習のKG2 領域の影響を受ける
こととなる。すなわち、空燃比フィードバック補正係数
FAFの平均値FAFAVあるいは空燃比(A/F)補
正量は、中央に近い時は▲(a)に示されているような
値となり、それに基づく誤学習は小さいが、領域の端の
方においては★(b)まで値がずれて誤学習される可能
性が生じる。これにより、空燃比荒れが生じ、相乗的に
空燃比学習の収束が遅れることとなる。
【0012】本発明は、上述したような空燃比学習の性
質を考慮して、空燃比学習の誤学習を回避しつつ、空燃
比学習を速く収束させることのできる内燃機関の空燃比
制御装置を提供することを目的とする。具体的には、本
発明は、実際の機関運転状態が各学習領域中に占める位
置に応じて空燃比学習の更新量に重み付けして空燃比学
習制御を実行することにより、空燃比学習を速く収束さ
せることができる内燃機関の空燃比制御装置を提供する
ことを目的とする。
【0013】また、本発明は、実際の機関運転状態が各
学習領域中に占める位置に応じて空燃比学習の更新量に
重み付けして空燃比学習制御を実行することにより、誤
学習を回避しつつ、空燃比学習を速く収束させることが
できる内燃機関の空燃比制御装置を提供することを目的
とする。更に、本発明は、隣接学習領域の空燃比学習値
の更新完了に応じて空燃比学習の更新量に重み付けして
空燃比学習制御を実行することにより、誤学習を回避し
つつ、空燃比学習を速く収束させることができる内燃機
関の空燃比制御装置を提供することを目的とする。
【0014】更にまた、本発明は、空燃比学習の完了を
より正確に判断することにより、空燃比学習制御および
他の機関制御を有効に実行して、誤学習を防止すること
ができる内燃機関の空燃比制御装置を提供することを目
的とする。
【0015】
【課題を解決するための手段】図1は、本発明による内
燃機関の空燃比制御装置の概念的な構成を示すブロック
図である。本発明による内燃機関の空燃比制御装置は、
機関の運転状態を検出する機関運転状態検出手段101
と、機関運転状態検出手段101の検出出力に基づいて
基本燃料噴射量を算出する基本燃料噴射量設定手段10
2と、機関の空燃比を検出(103)し、その検出され
た機関の空燃比を基準空燃比にフィードバック制御する
ための空燃比フィードバック補正量を発生する空燃比フ
ィードバック制御手段104と、機関運転状態により分
割された空燃比学習領域毎に空燃比学習値を設定し、か
つ、その設定された空燃比学習値を用いて機関運転状態
検出手段101により検出された機関運転状態に対応す
る空燃比学習値を出力する空燃比学習制御手段105
と、基本燃料噴射量設定手段102により設定された基
本燃料噴射量を、空燃比フィードバック制御手段104
により発生された空燃比フィードバック補正量および空
燃比学習制御手段105から出力された空燃比学習値に
より補正して燃料噴射量を決定する燃料噴射量制御手段
106と、空燃比フィードバック補正量の基準値からの
偏差を減少させるように検出された機関運転状態に対応
する空燃比学習領域の空燃比学習値を更新する空燃比学
習値更新手段107とを備え、空燃比学習値更新手段1
07は、検出された機関運転状態がそれに対応する空燃
比学習領域の中央部分にある時に、その空燃比学習領域
の空燃比学習値を更新するための更新量を、検出された
機関運転状態がそれに対応する空燃比学習領域の中央部
分にない時に比べて大きく設定するように、構成され
る。
【0016】また、本発明による内燃機関の空燃比制御
装置は、空燃比学習値更新手段107における更新量
が、検出された機関運転状態に対応する空燃比学習領域
の両端部分から中央部分に向けて漸次増大するように重
み付けされて構成される。更に、本発明による内燃機関
の空燃比制御装置は、検出された機関運転状態がそれに
対応する空燃比学習領域の端部分にある時に、その端部
分に隣接する隣接空燃比学習領域における空燃比学習値
の更新が完了しているか否かを判断する隣接領域学習完
了判定手段108を更に備え、空燃比学習値更新手段1
07は、その隣接領域学習完了判定手段108が更新完
了と判断している時に、更新量を更新未完了時に比べて
大きく設定するよう構成される。
【0017】更にまた、本発明による内燃機関の空燃比
制御装置は、検出された機関運転状態がそれに対応する
空燃比学習領域の中央部分にあり、かつ、空燃比フィー
ドバック補正量が所定範囲内にある時に、その空燃比学
習領域における空燃比学習値の更新が完了していると判
断する学習完了判定手段109を更に備え、その学習完
了判定手段109が更新完了と判断している時に、機関
空燃比に影響を与える他の機関制御を実行するように構
成される。
【0018】
【作用】上記構成によれば、空燃比学習値更新手段10
7が、検出された機関運転状態がそれに対応する空燃比
学習領域の中央部分にある時に、その空燃比学習領域の
空燃比学習値を更新するための更新量を、検出された機
関運転状態がそれに対応する空燃比学習領域の中央部分
にない時に比べて大きく設定するように、更新量設定機
能107−1を有することにより、空燃比学習値の更新
を速くして空燃比学習を効率化することができる。
【0019】また、空燃比学習値更新手段107の更新
量設定機能107−1が、その更新量を検出された機関
運転状態に対応する空燃比学習領域の両端部分から中央
部分に向けて漸次増大するように重み付けすることによ
り、同様に空燃比学習の収束を速めることができる。更
に、隣接領域学習完了判定手段108を設けて隣接学習
領域の空燃比学習の完了を判断し、空燃比学習値更新手
段107の更新量設定機能107−1が、学習領域の端
部分であっても、隣接学習領域の空燃比学習値の更新が
完了している場合に更新量を更新未完了時に比べて
きく設定することにより、誤学習を防止することができ
る。
【0020】更にまた、学習完了判定手段109を設け
て学習領域の中央部分でのみ学習完了を判定することに
より、より正確に学習完了の判定を行うことができ、か
つ、機関空燃比に影響を与える他の機関制御をより効率
的に実行するとともに、それによる誤学習を防止するこ
とができる。
【0021】
【実施例】図2は、本発明による内燃機関の空燃比制御
装置が適用される内燃機関の燃料噴射システムの一例の
主要な構成を示す概念構成図である。本システムにおい
て、機関本体1の吸気通路2にはエアフローメータ3が
設けられており、吸入空気量に比例した出力信号を発生
し、電子制御ユニット10に供給されている。ディスト
リビュータ4にはその軸に例えば720°および30°
のクランク角センサ5および6が取り付けられており、
それらの出力信号は電子制御ユニット10に入力されて
いる。また、吸気通路2には各気筒毎に燃料供給系から
加圧燃料を吸気ポートに供給するための燃料噴射弁7が
設けられている。更に、機関本体1のジャケット8には
冷却水の温度を検出するための水温センサ9が設けられ
ており、検出された冷却水温THW信号が電子制御ユニ
ット10に入力されている。
【0022】排気マニホールド11の下流の排気系に排
気浄化のための触媒コンバータ12が設けられており、
排気マニホールド11にはO2 センサ13が取り付けら
れて、排気ガス中の酸素成分濃度に応じた信号を発生
し、空燃比が理論空燃比に対してリーン側かあるいはリ
ッチ側かを電子制御ユニット10に伝達する。また、吸
気通路2にはスロットル弁14が設けられ、その弁には
弁が全閉か否かを示すアイドルスイッチ15が設けられ
ており、アイドル状態出力信号LLが電子制御ユニット
10に供給されている。
【0023】電子制御ユニット10は、O2 センサ13
の出力信号に基づいて空燃比フィードバック制御を実行
するとともに、上述した各種の検出信号に基づいて機関
本体1の運転状態を判断して、機関運転状態に応じて燃
料噴射制御の態様を最適なものに調整する。なお、特に
図示されてはいないが、電子制御ユニット10は空燃比
フィードバック制御とともに、空燃比学習制御を実行し
ており、燃料噴射制御システムの構成要素等の機差や経
時変化に基づく空燃比制御性の低下を補償している。更
に、図示されてはいないが、電子制御ユニット10は、
燃料タンク等で発生した蒸発燃料を燃焼処理するため
に、その蒸発燃料が吸気通路2内に適当なパージ率で吸
入されるように制御している。
【0024】図3は、電子制御ユニット20において実
行される燃料噴射制御のメインルーチンである燃料噴射
量設定制御の一例を実現するためのソフトウェアの構成
を示すフローチャートであり、一定時間毎あるいは所定
クランク角タイミングにおいて実行される。まず、ステ
ップ101 において、基本燃料噴射量TPおよび暖機増
量、OTP(Over Temperature Protection) 増量等の各
種の増量係数FWを算出する。次いで、ステップ102 に
おいて、フィードバック(F/B)制御条件が成立して
いるか否かを、例えば始動後一定時間経過か、暖機後
か、燃料カット(F/C)およびOTP増量中でないか
等により、判断する。是(Y)であれば、ステップ103
に進み、空燃比(A/F)がリッチか否かを判断する。
リッチのときは(Y)、ステップ105 においてFAFを
一定量(KFAF)小さくし、また、リーンのときは
(N)、ステップ106 においてFAFを一定量大きくす
る。続いて、ステップ107 のA/F学習サブルーチンに
おいて、後述する空燃比学習値の更新制御を実行する。
【0025】その後、あるいは、ステップ102 の判断が
否(N)の場合は、上記手続きをスキップし、ステップ
104 においてFAF=1とした後、ステップ108 におい
て、現在機関が使用中の吸入空気量GAがいずれの空燃
比学習領域KGj (jは図8に示されている領域番号)
にあるかを求め、ステップ109 において、図8に示さ
れ、かつ、前述したように、その学習領域および隣接す
る学習領域の空燃比学習値KGXと吸入空気量GAとの
関係から、A/F学習補正量KGXを算出する。最後
に、ステップ110 において、基本燃料噴射量TP、増量
係数FW、空燃比フィードバック補正係数FAFおよび
空燃比学習補正量KGXを反映させて、燃料噴射量TA
Uを算出する。
【0026】図4は、本発明による内燃機関の空燃比制
御装置の第一の実施例における空燃比学習値更新のため
の空燃比学習ルーチンを示すフローチャートであり、図
3のTAU算出ルーチンからの指令に従って実行され
る。まず、ステップ201 において現在使用中の空燃比学
習領域KGj の領域番号tj を算出し、ステップ202 に
おいて空燃比学習領域が変わったか、すなわち、j ≠t
j であるかを判断する。是(Y)であれば、ステップ20
3 において学習領域番号tj を更新し、かつ、ステップ
204 においてスキップ回数CSKIPをクリアして、終
了する。ステップ202 において空燃比学習領域が同じ
(N)であれば、ステップ205 において空燃比フィード
バック制御のスキップタイミングであるか否かを判断
し、否(N)であれば終了するが、是(Y)であればス
テップ206 に進む。
【0027】ステップ206 においては、前回のスキップ
直前のFAF値(FAF0 )と今回のスキップ直前のF
AF値との平均値FAFAVが算出される。次いで、ス
テップ207 においてスキップ回数CSKIPをカウント
アップすなわち歩進させ、ステップ208 において、例え
ばCSKIP≧3、すなわち、機関運転状態がその学習
領域内に所定時間以上留まっており、その領域内でFA
Fが安定しているかどうかが判断される。不安定であれ
ば(N)終了するが、安定しておれば(Y)ステップ20
9 に進む。
【0028】ステップ209 においては、FAFAV値の
ずれが一定値、例えば、5%以上であるか(|FAFA
V−1|≧0.05?)が判断され、ずれが少なければ
(N)ステップ210 に進む。また、ずれが大きい場合
(Y)は、ステップ214 において一気学習領域である
か、すなわち、学習領域の中央付近、例えば、図8中に
ハッチングを付されて示されている中央を含む1/3の
範囲内、の吸入空気量の使用中で隣接する領域の影響の
少ない領域にあるか判断する。一気学習領域にあれば
(Y)、ステップ215 において空燃比学習値を一気更新
するためのA/F学習更新量tKGを算出する。ここで
は、一気更新のためのA/F学習更新量tKGは、過学
習を避けるためにFAFAVずれの1/2程度、すなわ
ち、tKG=(FAFAV−1)/2とされているが、
その比率を適宜変えることができるし、また、ステップ
212 あるいはステップ213 における一気学習領域外の更
新量の2倍以上の値等の一定値とすることもできる。
【0029】次に、ステップ216 において、この更新量
tKGを用いて、使用中の学習領域における空燃比学習
値KGXを更新する。続いて、ステップ217 において、
このように空燃比学習値を更新すると、空燃比フィード
バック制御系が即応していわゆるFAFの追いかけが発
生することとなるので、空燃比学習値の更新分tKGほ
どFAFをもどし補正する。すなわち、 FAF ←FAF −tKG FAF0 ←FAF0 −tKG FAFAV←FAFAV−tKG として、終了する。
【0030】ステップ209 においてずれが少ない場合、
および、ステップ214 において一気学習領域にない場合
(N)には、ステップ210 およびステップ21において、
FAFAVが上下に2%より多くずれているか(FAF
AV>1.02?あるいはFAFAV<0.98?)を
判断し、2%以内の場合は終了し、また、−2%より小
さい場合は、ステップ212 において空燃比学習値KGX
を少量の一定値、例えば0.002をマイナス更新し、
+2%より大きい場合は、ステップ213 において空燃比
学習値KGXを少量の一定値、例えば0.002をプラ
ス更新して、終了する。
【0031】本実施例によれば、各学習領域の中央部
分、使用頻度からみて中央1/3の範囲内を使用中は、
FAFAVのずれ量に応じた一気学習により、あるい
は、空燃比学習の更新量を大きくして空燃比学習の収束
を速め、中央から外れた領域の使用中は、従来のように
逐次最小量を更新するようにしているので、誤学習を避
けることが可能となる。
【0032】図5は、本発明による内燃機関の空燃比制
御装置の第二の実施例における空燃比学習値更新のため
の空燃比学習ルーチンを示すフローチャート(A)およ
びそこに用いられる空燃比学習更新のための修正係数の
一例を示すグラフ(B)である。図5(A)のフローチ
ャートは、図4のフローチャートのうちのステップ209
からステップ215 までが図中の点線により囲まれたステ
ップ209'、ステップ214'およびステップ215'に置き換え
られたものであって、ステップ201 からステップ208 ま
では同等であるので図中の表示は一部省略されており、
同様に図3のTAU算出ルーチンからの指令に従って実
行される。
【0033】ステップ208 において、同じ空燃比学習領
域内で3回以上スキップが行われる(Y)と、ステップ
209'に進み、FAFAVが2%以上ずれているか(|F
AFAV−1|≧0.02?)が判断され,ずれが小さ
ければ(N)終了する。2%以上のずれがあれば
(Y)、ステップ214'において、例えば図5(B)に示
されているような修正係数を記憶しているマップを用い
て、使用している吸入空気量との関係からA/F学習更
新修正係数KKGを算出する。
【0034】この修正係数は、例えば、前述した図8に
おける各学習領域KGj 、すなわち、吸入空気量GAが
j ×6(g/sec)から(j+1) ×6(g/sec)の範囲内におけるG
Aに対する関数として設定されており、学習値更新にG
A軸上の位置に応じて連続的に変化する重み付けを行う
ものである。空燃比学習において隣接する領域の空燃比
学習値KGXによる影響が少ない部分、すなわち、領域
の中央に近いほど係数が大きく、空燃比学習の収束を速
めるようにされており、領域の端に向けて漸次減少し、
領域の端部においては、誤学習の可能性が大きいので、
最小の更新となるように設定されている。
【0035】次に、ステップ215'において、FAFAV
ずれ量に得られた修正係数KKGを掛けることにより、
A/F学習更新量tKGを算出し、以下図4の場合と同
様に、ステップ216 においてA/F学習値を更新し、か
つ、ステップ217 においてFAFのもどし補正を実行し
て、本ルーチンを終了する。本実施例によれば、A/F
学習更新に重み付けを与える修正係数を学習領域設定パ
ラメータ、例えば、吸入空気量の関数として容易かつ自
由に設定することができるので、より滑らかな空燃比学
習の更新を実現することができる。
【0036】図6は、本発明による内燃機関の空燃比制
御装置の第三の実施例における空燃比学習値更新のため
の空燃比学習ルーチンを示すフローチャートであり、図
3のTAU算出ルーチンからの指令に従って実行され
る。まず、ステップ301 において、機関運転状態、例え
ば使用中の吸入空気量GA、に基づいて空燃比学習領域
の番号tj を算出し、次いで、ステップ302 において、
空燃比(A/F)学習領域が変わったか否か、すなわ
ち、j ≠tj ?を判断する。是(Y)であれば、ステッ
プ303 において学習領域番号を更新し、かつ、ステップ
304 においてスキップ回数CSKIPをクリアして、終
了する。ステップ302 において空燃比学習領域が同じ
(N)であれば、ステップ305 において空燃比フィード
バック制御のスキップタイミングであるか否かを判断
し、否(N)であれば終了するが、是(Y)であればス
テップ306 に進む。
【0037】ステップ306 においては、前回のスキップ
直前のFAF値(FAF0 )と今回のスキップ直前のF
AF値との平均値FAFAVが算出される。次いで、ス
テップ307 においてスキップ回数CSKIPをカウント
アップすなわち歩進させ、ステップ308 において、例え
ばCSKIP≧3、すなわち、機関運転状態がその学習
領域内に所定時間以上留まっており、その領域内でFA
Fが安定しているかどうかが判断される。不安定であれ
ば(N)終了するが、安定しておれば(Y)ステップ30
9 に進む。ステップ309 においては、FAFAVのずれ
が一定値、例えば、±2%内にあるか、すなわち、1.
02>FAFAV>0.98が判断される。
【0038】ここで、本実施例においては、空燃比学習
値の更新に当たって、隣接する学習領域の空燃比学習値
の更新が完了している場合には、使用中の吸入空気量G
Aが対応する領域すなわち空燃比学習更新領域が、学習
領域内の中央領域だけでなく端の領域である場合でも、
上記第一の実施例における一気更新を拡張的に実行する
ようにする。そして、学習領域内の中央領域における空
燃比補正量のずれが小さい場合には、その領域は既に空
燃比学習値の更新が完了していると判断するようにす
る。図9は、本実施例における空燃比(A/F)学習値
の算出例を説明するための説明図であり、空燃比学習領
域および空燃比学習更新領域に対する空燃比フィードバ
ック補正量を示している。
【0039】ステップ309 において、FAFAVのずれ
が小さい、すなわち、±2%内であると判断された
(Y)場合、ステップ310 において、使用中の吸入空気
量GAが対応する領域がその空燃比学習領域KGj 内の
中央領域、すなわち、図9に示されているb領域である
か否かが判断される。否(N)であれば終了するが、是
(Y)であれば、ステップ311 において、その学習領域
KGj の空燃比学習完了フラグXKGj をたてて(XK
Gj =1)、終了する。
【0040】ステップ309 において、FAFAVのずれ
が大きい、すなわち、±2%以上であると判断された
(N)場合、ステップ312 において、使用中の吸入空気
量GAが対応する領域すなわちA/F学習更新領域がそ
のA/F学習領域KGj 内の中央領域、すなわち、図9
に示されているb領域であるか否かが判断される。b領
域にあれば(Y)ステップ319 に進むが、否(N)であ
れば、ステップ313 において、更に、A/F学習更新領
域がそのA/F学習領域KGj 内の低い方の端の領域、
すなわち、図9に示されているa領域であるか否かが判
断される。
【0041】ステップ313 の判断が是(Y)すなわちa
領域であれば、ステップ314 において、そのA/F学習
領域KGj の低い方に隣接するA/F学習領域KG(j-
1) の空燃比学習が完了しているか否か、すなわち、A
/F学習完了フラグXKG(j-1) =1?が判断され、ま
た、否(N)すなわち図9のc領域であれば、ステップ
315 において、そのA/F学習領域KGj の高い方に隣
接するA/F学習領域KG(j+1) の空燃比学習が完了し
ているか否か、すなわち、A/F学習完了フラグXKG
(j+1) =1?が判断される。
【0042】ステップ314 あるいはステップ315 の判断
が是(Y)であればステップ319 へ進むが、否(N)で
あれば、ステップ316 において、FAFAVが1.0よ
り大きい、すなわち、空燃比がリーン補正中であるか否
かが判断される。すなわち、ステップ309 において空燃
比学習の補正が必要であると判断された場合に、更新の
方向を判別して、−補正のときはステップ317 におい
て、また、+補正のときはステップ318 において、それ
ぞれその学習領域KGj のA/F学習値KGXを比較的
小さい一定値、ここでは0.002ほど更新して、終了
する。
【0043】ステップ312 においてA/F学習更新領域
が図9におけるb領域である(Y)と判断されるか、ま
たは、ステップ314 あるいはステップ315 において隣接
するA/F学習領域KG(j-1) あるいはKG(j+1) のA
/F学習が完了している(Y)と判断された場合は、ス
テップ319 において、A/Fフィードバック補正量のず
れ量すなわち(FAFAV−1)を基にしてその一定比
率(1/M)を補正するように、上述した第1の実施例
における一気更新と同様に比較的大きいA/F学習更新
量tKGを算出する。すなわち、tKG=(FAFAV
−1)/Mを演算する。
【0044】ここで、Mは、空燃比学習の収束を速める
ためにずれ量を何回で取り込むかを設定する定数であ
り、Mが小さ過ぎると更に一気に更新が進んで誤学習を
招き、また、Mが大き過ぎると空燃比学習の収束を遅ら
せることとなるので、一般的な空燃比学習制御の使用頻
度における適合値としては2〜8となる。次に、ステッ
プ320 において、この更新量tKGを用いて、使用中の
学習領域における空燃比学習値KGXを更新する。続い
て、ステップ321 において、このように空燃比学習値の
更新に伴うFAFの追いかけを防止するために、FAF
のもどし補正を実行して、終了する。
【0045】本実施例によれば、隣接する空燃比学習値
の影響を受けない学習領域の中央領域に加えて、学習領
域の端領域においても、それに隣接する学習領域の空燃
比学習が完了している結果、隣接する空燃比学習値の影
響を受けない場合には、空燃比学習の更新を速めるよう
にすることができるので、空燃比学習に誤学習がなく、
しかも、空燃比学習の収束を速めることが可能となる。
特に、本実施例は、空燃比学習領域の多い場合、例え
ば、燃料噴射制御の基本パラメータとして吸気管圧力P
Mを用いるD−Jetro方式の内燃機関の空燃比制御
に適用すれば、効果が大きいものである。
【0046】上述した第三の実施例においては、空燃比
学習の収束を速めるために比較的大きい更新量tKGを
算出する場合に、図6のステップ319 に示されているよ
うに、演算tKG=(FAFAV−1)/M(ここで、
M=2〜8)を行っているが、空燃比学習の収束をより
速めるために、一気更新を行う領域の全範囲にわたって
学習領域の中央でのFAFAVずれ量に対応する更新量
により一気に更新するようにすることもできる。図10
は、本発明による内燃機関の空燃比制御装置の第三の実
施例の変形例について、その空燃比(A/F)学習値の
算出例を説明するための説明図(A)およびそれを実現
するためのソフトウェアを示すフローチャート(B)で
ある。
【0047】図10(A)に示されているように、学習
領域KG2 におけるA/F学習値KGXは完了し、そし
て、学習領域KG1 およびKG3 は未完了であると仮定
すると、学習領域KG2 における空燃比補正量は●
(ア)により示されているように1.0となり、学習領
域KG1 およびKG3 においては、例えば○(イ)およ
び○(ウ)により示されているような1.0から上方に
乖離したFAFAVずれが生じ、機関運転状態すなわち
使用GAに従ってFAFAVが実線イ−アあるいは実線
ア−ウに沿って移動することとなる。ここで、現在のF
AFAVが星印(白)にあるとし、FAFAVずれ量A
=FAFAV−1、学習領域間GA量をB、そして、現
在の使用GAと学習領域KG2 の中央のGA値との差を
Cとする。
【0048】本変形例においては、例えば使用GAが領
域KG1 内の星印(白)にある場合、FAFAVずれ量
Aに基づく空燃比学習値の更新量A/M=(FAFAV
−1)/Mを領域KG1 の中央のずれ(すなわち、○
(イ)のずれ量)に基づく更新量に変換して、更新量t
KG=〔(FAFAV−1)/M〕×(B/C)を求
め、また、使用GAが領域KG3 内の星印(白)にある
場合の空燃比学習値の更新量を領域KG3 の中央のずれ
(すなわち、○(ウ)のずれ量)に基づく更新量に変換
して、同様に更新量tKG=〔(FAFAV−1)/
M〕×(B/C)を求めるようにする。これを一般的な
領域KGj (jは領域番号)に敷衍すれば、更新量tK
Gの演算式中のCが、使用GAが領域KG1 のように中
央より大きい範囲にある場合には、C=B×(j+1) +B
/2−GAとなり、また、使用GAが領域KG3 のよう
に中央より小さい範囲にある場合には、C=GA−(B
×j −B/2)となる。
【0049】そこで、本変形例における更新量tKGの
算出は図10(B)のフローチャートにより実行されて
おり、図6におけるステップ312 、ステップ314 あるい
はステップ315 により一気更新あるいは比較的大きい更
新を行うべき領域と判断されると、まず、ステップ401
において、その使用GAが学習領域の中央のGA値より
大きいか否かが判断される。是(Y)であれば、ステッ
プ402 においてC=B×(j+1+1/2) −GAとし、また、
否(N)であればC=GA−B×(j-1/2) とする。次い
で、ステップ404 において、更新量tKGをtKG=
〔(FAFAV−1)/M〕×(B/C)により算出す
る。
【0050】本変形例によれば、一気更新あるいは比較
的大きい更新を行うべき領域においては、その領域の全
範囲にわたって学習領域の中央でのFAFAVずれ量に
対応する更新量により一気に更新するようにすることが
でき、空燃比学習の収束をより速くし、空燃比学習の効
率化を図ることができる。なお、本変形例は、図4に示
されている本発明の第一の実施例における一気更新領域
のみにおける更新のためにも適用しうることはいうまで
もない。
【0051】次に、前述したように、蒸発燃料のパージ
制御を実行する場合には、空燃比学習制御と重ならない
ように実行する必要があり、そのために空燃比学習の完
了した領域においてこのパージ制御を実行するように
し、空燃比学習の未完了の領域については空燃比学習を
効率的に実行することが有効である。図11は、本発明
による内燃機関の空燃比制御装置の第四の実施例を実現
するためのソフトウェアの一例を示すフローチャートで
あり、図3に示されているフローチャート中のステップ
107 に置換されて、内燃機関の燃料噴射制御システム中
に組み込まれる。本実施例においては、空燃比学習制御
と組み合わせてパージ制御を実行する構成が例示されて
いるが、パージ制御の他、空燃比学習制御に並設される
EGR制御、サブ空燃比フィードバック制御等を同時並
行的に実行する場合についても有効である。
【0052】本実施例は次のように動作する。すなわ
ち、図3のTAU算出ルーチンにおいて空燃比フィード
バック補正係数FAFが設定されると、ステップ501 に
おいて、機関運転状態に対応する学習領域KGj におけ
る空燃比学習が完了しているか否か、すなわち、A/F
学習完了フラグXKGj =1?を判断する。A/F学習
が完了しておれば(Y)、ステップ502 においてパージ
オンすなわちパージ制御を実行し、また、未完了であれ
ば(N)、ステップ503 においてパージオフすなわちパ
ージ制御を停止し、かつ、ステップ504 において、例え
ば図6に示されているA/F学習ルーチンが実行され、
上述したように空燃比学習を実行するとともに、同ルー
チン中のステップ310 およびステップ311 によって、各
空燃比学習領域(KGj )における中央部、例えば図9
におけるb領域、においてのみ空燃比学習の完了判定を
行う。以下、図3のTAU算出ルーチンに従って、設定
された空燃比学習値を用いて燃料噴射量TAUを算出
し、目的とする空燃比制御を実現することができる。
【0053】本実施例によれば、空燃比学習領域に対応
した機関運転領域の中央部においてのみ空燃比学習の完
了判定を行うことができ、しかも、上述した空燃比学習
の効率化を図ることができるので、例えばパージ制御を
空燃比学習制御に影響を与えることなく、かつ、可能な
限り頻度多く実行することができる。したがって、パー
ジの実行を速めることによりキャニスタのWCを確保す
ることができ、しかも、パージの機会を増やすことによ
るキャニスタのWCの劣化防止となり、キャニスタのオ
ーバーフローを有効に防止することが可能となる。
【0054】
【発明の効果】以上のように、本発明による内燃機関の
空燃比制御装置によれば、空燃比学習値の更新値を増大
させて一気更新する空燃比学習更新領域を設けたことに
より、空燃比学習の収束を速めることができ、しかも、
その更新量に空燃比フィードバック補正量のずれ量を反
映させることにより、空燃比ずれの大きい場合において
も空燃比学習を効率化することができる。また、空燃比
学習値を一気に更新する場合に、その更新分について空
燃比フィードバック補正係数FAF等にもどし補正を行
うことによって、FAFの追いかけを防止することがで
きる。
【0055】更に、空燃比学習領域に対応した機関運転
領域の中央部においてのみ空燃比学習の完了判定を行う
ことができ、しかも、空燃比学習の効率化を図ることが
できるので、例えばパージ制御を空燃比学習制御に影響
を与えることなく、かつ、可能な限り頻度多く実行する
ことが可能となる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による内燃機関の空燃比制御装置の概念
的な構成を示すブロック図である。
【図2】本発明による内燃機関の空燃比制御装置が適用
される内燃機関の燃料噴射システムの一例の主要な構成
を示す概念構成図である。
【図3】内燃機関の燃料噴射制御のメインルーチンであ
る燃料噴射量設定制御の一例を実現するためのソフトウ
ェアの構成を示すフローチャートである。
【図4】本発明による内燃機関の空燃比制御装置の第一
の実施例における空燃比学習値更新のための空燃比学習
ルーチンを示すフローチャートである。
【図5】本発明による内燃機関の空燃比制御装置の第二
の実施例における空燃比学習値更新のための空燃比学習
ルーチンを示すフローチャート(A)およびそこに用い
られる空燃比学習更新のための修正係数の一例を示すグ
ラフ(B)である。
【図6】本発明による内燃機関の空燃比制御装置の第三
の実施例における空燃比学習値更新のための空燃比学習
ルーチンを示すフローチャートである。
【図7】空燃比学習値の二つの例を示す表である。
【図8】空燃比学習値の算出例を説明するための説明図
である。
【図9】空燃比学習値の算出例を説明するための説明図
である。
【図10】本発明による内燃機関の空燃比制御装置の第
三の実施例の変形例について、その空燃比(A/F)学
習値の算出例を説明するための説明図(A)およびそれ
を実現するためのソフトウェアを示すフローチャート
(B)である。
【図11】本発明による内燃機関の空燃比制御装置の第
四の実施例を実現するためのソフトウェアの一例を示す
フローチャートである。
【符号の説明】
1…機関本体 2…吸気通路 3…エアフローメータ 4…ディストリビュータ 5、6…クランク角センサ 7…燃料噴射弁 8…ジャケット 9…水温センサ 10…電子制御ユニット 11…排気マニホールド 12…触媒コンバータ 13…O2 センサ 14…スロットル弁 15…アイドルスイッチ 101…機関運転状態検出手段 102…基本燃料噴射量設定手段 103…空燃比検出手段 104…空燃比フィードバック制御手段 105…空燃比学習制御手段 106…燃料噴射量制御手段 107…空燃比学習値更新手段 108…隣接領域学習完了判定手段 109…学習完了判定手段
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) F02D 41/00 - 41/40 F02D 45/00

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 機関の運転状態を検出する機関運転状態
    検出手段と、 上記機関運転状態検出手段の検出出力に基づいて基本燃
    料噴射量を算出する基本燃料噴射量設定手段と、 機関の空燃比を検出し、該検出された機関の空燃比を基
    準空燃比にフィードバック制御するための空燃比フィー
    ドバック補正量を発生する空燃比フィードバック制御手
    段と、 機関運転状態により分割された空燃比学習領域毎に空燃
    比学習値を設定し、かつ、該設定された空燃比学習値を
    用いて上記検出された機関運転状態に対応する空燃比学
    習値を出力する空燃比学習制御手段と、 上記設定された基本燃料噴射量を、上記発生された空燃
    比フィードバック補正量および上記出力された空燃比学
    習値により補正して燃料噴射量を決定する燃料噴射量制
    御手段と、 上記空燃比フィードバック補正量の基準値からの偏差を
    減少させるように上記検出された機関運転状態に対応す
    る空燃比学習領域の空燃比学習値を更新する空燃比学習
    値更新手段とを備え、 上記空燃比学習値更新手段は、上記検出された機関運転
    状態が該検出された機関運転状態に対応する上記空燃比
    学習領域の中央部分にある時に、該空燃比学習領域の空
    燃比学習値を更新するための更新量を、上記検出された
    機関運転状態が該検出された機関運転状態に対応する空
    燃比学習領域の中央部分にない時に比べて大きく設定す
    るようになっている内燃機関の空燃比制御装置。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の内燃機関の空燃比制御
    装置において、 空燃比学習値更新手段における更新量が、検出された機
    関運転状態に対応する空燃比学習領域の両端部分から中
    央部分に向けて漸次増大するように重み付けされている
    内燃機関の空燃比制御装置。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の内燃機関の空燃比制御
    装置であって、 検出された機関運転状態が該機関運転状態に対応する空
    燃比学習領域の端部分にある時に、該端部分に隣接する
    隣接空燃比学習領域における空燃比学習値の更新が完了
    しているか否かを判断する隣接領域学習完了判定手段を
    更に備え、 空燃比学習値更新手段は、上記隣接領域学習完了判定手
    段が更新完了と判断している時に、更新量を更新未完了
    時に比べて大きく設定するようになっている内燃機関の
    空燃比制御装置。
  4. 【請求項4】 請求項1に記載の内燃機関の空燃比制御
    装置であって、 検出された機関運転状態が該機関運転状態に対応する空
    燃比学習領域の中央部分にあり、かつ、空燃比フィード
    バック補正量が所定範囲内にある時に、該空燃比学習領
    域における空燃比学習値の更新が完了していると判断す
    る学習完了判定手段を更に備え、 上記学習完了判定手段が更新完了と判断している時に、
    機関空燃比に影響を与える他の機関制御を実行するよう
    になっている内燃機関の空燃比制御装置。
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