JP3092334B2 - 検反装置 - Google Patents

検反装置

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JP3092334B2
JP3092334B2 JP04188400A JP18840092A JP3092334B2 JP 3092334 B2 JP3092334 B2 JP 3092334B2 JP 04188400 A JP04188400 A JP 04188400A JP 18840092 A JP18840092 A JP 18840092A JP 3092334 B2 JP3092334 B2 JP 3092334B2
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洋 三宅
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は織布に対して相対移動し
て、織布の検反領域に照射された光を空間フィルタから
なる受光手段で受光して検反情報を得る検反装置に関す
るものである。
【0002】
【従来の技術】検反工程を製織工程から切り離して織布
の良否判定を行う場合には、織布を織り上げた後でなけ
れば織布の良否を判定することができない。そのため、
綜絖あるいは筬羽間への経糸通しの際の通し違い、ある
いは開口運動の際の上下経糸同士の絡みによる経糸の連
れ込みが生じても織り上げ完了時まで織機の稼動が継続
され、このような経方向の欠点が織り上げ完了時まで続
いてしまう。又、織り上げられた織布に欠点がない場合
にも検反工程に通す必要があり、検反効率の悪さは否め
ない。
【0003】従来の検反装置は織布に照射した光の反射
光や透過光の変化を利用するため、織布の振動や外乱光
の変化が検出誤差となる。そのため、検反工程で使用さ
れている検反装置を織機に装備しても製織時の機台の振
動に伴う織布の振動や外乱光により、精度の高い検反は
難しく、織機に検反装置を装備する場合には織布の振動
及び外乱光に対する対策が特に要求される。本願出願人
は織布の振動及び外乱光の影響を受け難く、高い精度で
織布の欠点を検出できる検反装置を先に提案している
(特開平3−249243号公報)。
【0004】この装置は筬の前方においてセンサボック
ス(センサヘッド)が織布の幅方向に所定速度で往復走
査されるようになっている。センサボックスはその底部
が開放され、その内部に図12に示す構成の検反部が設
けられている。すなわち、センサボックス内に設けられ
た投光器31からの光の通過経路にハーフミラー32が
配設され、ハーフミラー32の上方には織布Wから所定
距離Hをおいて凸レンズ33が設けられている。凸レン
ズ33の上方には所定距離Dをおいて空間フィルタ34
が設けられている。投光器31から照射された光がハー
フミラー32で反射して織布Wに垂直に照射され、織布
Wの裏面に配置された反射鏡35に経糸Tの間から達し
て反射する。そして、この反射光がハーフミラー32を
通過して凸レンズ33を経て空間フィルタ34に収束さ
れ、明るさとして結像する。
【0005】空間フィルタ34は織布Wの経糸Tと平行
に、一定ピッチPで配設された多数の受光素子36a,
36bを備えた2個の櫛型フィルタ37a,37bから
なる。そして、両櫛型フィルタ37a,37bからの出
力信号が差動演算回路38に出力され、差動演算回路3
8の出力信号が全波整流回路39、尖頭値検波回路4
0、ローパスフィルタ41及び比較回路42を経て判定
回路43に出力される。
【0006】図13に示すように、差動演算回路38の
出力信号SG1は全波整流回路39で全波整流され、尖
頭値検波回路40はその整流された出力信号SG2のピ
ーク値をホールドして形成した信号SG3をローパスフ
ィルタ41に出力する。ローパスフィルタ41はその信
号SG3を平滑化して比較回路42に出力する。比較回
路42はローパスフィルタ41の出力信号SG4を入力
して予め設定された基準値Et(=EN/2)より大きいか
否かを判断し、大きい場合にはその大きな状態の継続時
間をクロックパルスCLKで計数し、その計数値yを継
続時間Bとして判定回路43に出力する。そして、判定
回路43は継続時間Bと予め設定した基準時間ts とを
比較し、継続時間Bが基準時間tsを超えた時、経糸通し
違い等の異常があると判断する。判定回路43の判定信
号は織機の制御装置や作業者に異常を知らせる報知装置
に出力され、経糸Tの異常が検出されたときには、織機
の運転を停止させたりランプ、ブザー等で作業者に知ら
せるようになっている。
【0007】
【発明が解決しようとする課題】空間フィルタ34を使
用した検反装置は織布Wに現れた非同期性を欠点として
検出するものであり、信号としては受光量の増減によっ
て空間フィルタ34の出力(周波数信号)の振幅変化が
発生するのを利用している。そして、前記のように織布
Wに異常がある場合には、空間フィルタ34の出力の振
幅が大きくなることを前提として異常検出を行うように
なっている。
【0008】ところが、センサボックスが織布に対して
1走査毎に検出信号を処理して織布Wの良否を判定して
いるため、外乱やノイズによって不良判定の対象となる
レベルの信号を空間フィルタ34が検出すると判定回路
43は誤って異常を知らせてしまうという問題がある。
【0009】又、図14に示すように、織布Wに経糸不
良が発生すると、連続的に密度が異なる間隙が発生して
しまう。この他に、図15に示すように、経糸T同士が
接近することにより、織布Wに密度が異なるいわゆる雨
だれAが部分的に形成される場合がある。しかし、この
雨だれAは経糸不良として判断しない。ところが、セン
サヘッドの1走査で織布Wに部分的に形成された雨だれ
Aを検反装置が検出すると、この雨だれAの検出信号に
より経糸不良が発生していると検反装置は判定してしま
う。従って、センサヘッドの1走査で経糸不良等の良否
の判定を行うことは困難であるという問題がある。
【0010】本発明は上記問題点を解決するためになさ
れたものであって、その目的は外乱やノイズあるいは雨
だれを経糸不良と誤判定することなく、的確に経糸不良
を検出することができる検反装置を提供することにあ
る。
【0011】
【課題を解決するための手段】本発明は上記問題点を解
決するため、請求項1の発明では、織布に対して相対移
動して、織布の検反領域に照射された光を受光素子から
なる受光手段で受光して検反情報を得る検反装置におい
て、前記受光素子から出力される出力信号又は所定の処
理が行われた信号を予め設定されたしきい値に基づいて
0又は1の2値化処理する2値化処理回路と、前記2値
化処理回路からの2値化出力信号を加算処理する加算処
理回路と、前記加算処理回路により加算された加算信号
を予め設定された比較値と比較して前記加算信号が前記
比較値を超えるや否やを判定する比較回路と、前記比較
回路からの判定信号に基づいて織布の異常を判断する
定回路とを備えたことをその要旨とする。
【0012】請求項2の発明では、織布に対して相対移
動して、織布の検反領域に照射された光を受光素子から
なる受光手段で受光して検反情報を得る検反装置におい
て、前記受光素子から出力される出力信号又は所定の処
理が行われた信号を予め設定されたしきい値に基づいて
0又は1の2値化処理する2値化処理回路と、2値化処
理された信号を記憶する信号記憶回路と、前記2値化処
理回路からの2値化出力信号と前記信号記憶回路に記憶
されている記憶信号とを比較し、2値化出力信号の検反
不良信号が記憶信号の検反不良信号と同じ位置で対応し
ていない場合、その記憶信号の検反不良信号を消去し、
2値化出力信号の検反不良信号が記憶信号の検反不良信
号と同じ位置で対応している場合、その2値化出力信号
の検反不良信号と記憶信号の検反不良信号とを加算する
加算消去処理回路と、前記加算消去処理回路により加算
及び消去された加算消去信号に基づいて織布の良否を判
定する判定回路とを備えたことをその要旨とする。
【0013】
【作用】第1発明では、織布の検反領域に照射された光
を受光素子が受光すると、受光素子から織布の状態に対
応した出力信号が出力される。その出力信号又は所定の
処理が行われた信号は2値化処理回路によって予め設定
されたしきい値に基づいて0又は1の2値化信号に処理
される。加算処理回路は前記2値化処理回路により2値
化処理された2値化出力信号を加算し、加算された加算
信号と予め設定された比較値とは比較回路で比較され
る。かかる比較回路で求められる判定信号に基づいて
定回路は織布の良否を判定する。
【0014】従って、加算された加算信号には外乱、ノ
イズ及び雨だれによる信号が含まれてもその加算値は小
さく抑えられるため、外乱、ノイズ及び雨だれを誤った
経糸不良と判定することがない。又、加算処理すること
により経糸不良箇所の加算値は大きくなるため、経糸不
良の判定が確実に行われる。更に、検反情報を持つ検出
信号を2値化処理するため、信号の扱いが容易となる。
【0015】第2発明では、織布の検反領域に照射され
た光を受光素子が受光すると、受光素子から織布の状態
に対応した出力信号が出力される。その出力信号又は所
定の処理が行われた信号は2値化処理回路によって予め
設定されたしきい値に基づいて0又は1の2値化信号に
処理される。加算消去処理回路は2値化処理回路からの
2値化出力信号と、信号記憶回路に記憶されている記憶
信号とを比較する。2値化出力信号の検反不良信号が記
憶信号の検反不良信号と同じ位置で対応していない場
合、その記憶信号の検反不良信号を消去し、2値化出力
信号の検反不良信号が記憶信号の検反不良信号と同じ位
置で対応している場合、その2値化出力信号の検反不良
信号と記憶信号の検反不良信号とを加算する。判定回路
は加算消去処理回路により加算及び消去された加算消去
信号に基づいて織布の良否を判定する。
【0016】従って、信号記憶回路には連続的に検出さ
れる検反不良信号が記憶される。そのため、外乱やノイ
ズ及び雨だれ等のよる誤判定が防止される。
【0017】
【実施例】以下、本発明を具体化した第1実施例を図1
〜図6に基づいて説明する。検反装置は基本的には本願
出願人が先に提案した装置と同じであるが、センサヘッ
ドが織布の下方において織布の幅方向に往復走査される
点と、受光手段を構成する空間フィルタの信号処理を行
う回路の構成が異なっている。
【0018】織前とエキスパンションバーとの間の織布
通過位置の直下には、織布Wの幅以上の長さの収容ボッ
クス1が織布Wの幅方向(図2の左右方向)に沿って配
設されている。図2に示すように、収容ボックス1の上
部には織布Wの幅以上の長さのガラス窓2が設けられて
いる。収容ボックス1の上には窓2を覆う反射板3が配
設され、織布Wは収容ボックス1と反射板3に挟まれた
状態で移動するようになっている。収容ボックス1内の
底部には走行レール4が長手方向に沿って固定され、走
行レール4上にはセンサヘッド保持台5を介してセンサ
ヘッド6が走行レール4に沿って移動可能に支持されて
いる。センサヘッド6は走査用ベルト7に固定され、走
査用ベルト7は収容ボックス1内の左右両端に設けられ
たプーリ(図示せず)間に巻掛けられている。そして、
モータ(図示せず)の正逆回転に伴うプーリの正逆回転
に伴って往復移動される走査用ベルト7を介して、セン
サヘッド6が走行レール4に案内されて織布Wの幅方向
に所定速度で走査されるようになっている。
【0019】センサヘッド6の箱状のケース8内の下部
には発光体9が上向きに固定されている。発光体9の上
方にはハーフミラー10が垂直方向に対して45度傾斜
した状態で配置され、ハーフミラー10の上方に集光用
の凸レンズ11が配設されている。発光体9は凸レンズ
11から織布Wへの照射光が平行光となるように、凸レ
ンズ11の焦点位置に配置され、投光制御回路12によ
り駆動されるようになっている。
【0020】ハーフミラー10の側方には検反領域から
の光、すなわち織布W及び反射板3からの反射光が織布
の表面模様として結像される受光部13が配設されてい
る。受光部13には空間フィルタ14が設けられてい
る。空間フィルタ14は差動構成で、図1に示すよう
に、受光量に応じた電気信号を出力する多数の受光素子
15a,15bが一定ピッチPで平行に配設された一対
の櫛型フィルタ16a,16bから構成されている。受
光素子15a,15bの向きは凸レンズ11で集められ
た光の結像の移動方向と直交する方向、すなわち織布W
の像の経糸Tと平行となるように配置されている。空間
フィルタ14の出力信号は差動演算回路17に出力さ
れ、差動演算回路17の出力信号が出力回路18で処理
された後、ケース8の外部に設けられた2値化処理回路
25に出力される。
【0021】図1に示すように、前記出力回路18は全
波整流回路22、尖頭値検波回路23及びローパスフィ
ルタ24を備えている。全波整流回路22は差動演算回
路17の出力信号SG1を全波整流する。尖頭値検波回
路23は全波整流回路21で整流された信号SG2のピ
ーク値をホールドして形成した出力信号SG3を出力す
る。ローパスフィルタ24は尖頭値検波回路23の出力
信号SG3を平滑化し、図4に示す出力信号SG4とし
て前記2値化処理回路25に出力する。
【0022】そして、図4に示すように、2値化処理回
路25は予め設定されたしきい値NE と出力信号SG4
とを比較し、しきい値NE を出力信号SG4が超えたと
き、つまり織布Wにおいて検反不良となる信号を1と
し、しきい値NE を出力信号SG4が超えなかったと
き、つまり織布Wにおいて検反不良とならない信号を0
として2値化処理する。
【0023】前記2値化処理回路25によって2値化処
理された図5に示す2値化出力信号SG5は加算消去処
理回路26に出力される。加算消去処理回路26は2値
化処理回路25によって0又は1となる2値化出力信号
SG5を図6に示すように、2値化信号記憶回路27に
記憶されている記憶信号SG6と比較した後記憶する。
【0024】又、前記センサヘッド6が所定回数の走査
(本実施例においては30回の走査)を行うと、加算消
去処理回路26は前記2値化信号記憶回路27に記憶さ
れた30回分加算及びクリアされた2値化記憶信号SG
6を比較回路28に出力する。比較回路28は予め試験
的に求めた結果に基づく比較値Sref1と30回分加算又
はクリアされた記憶信号SG6とを比較する。そして、
比較回路28は記憶信号SG6が比較値Sref1を超えた
とき1とし、記憶信号SG6が比較値Sref1を超えなか
ったとき0とする。この判定信号SG7を比較回路28
は判定回路29に出力する。
【0025】判定回路29は前記比較回路28から1の
信号が出力されると、織布Wに経糸不良等の異常が発生
したと判断する。次に前記のように構成された装置の作
用を説明する。検反を行う場合は、センサヘッド6が織
布Wの幅方向に速度vで走査されるとともに、投光制御
回路12が駆動されて発光体9から織布Wに向かって光
が照射される。発光体9からの照射光はハーフミラー1
0を通過するとともに凸レンズ11で平行光となり、窓
2を通って織布Wの裏面の検反領域に照射される。織布
Wに照射された光は織布Wの裏面で直接あるいは織布W
の上に配置された反射板3で反射され、再び凸レンズ1
1を通過するとともにハーフミラー10で反射されて受
光部13に織布Wの模様として結像する。
【0026】受光部13には織布Wからの反射光と、織
布Wの上面に設けられた反射板3で反射して織布Wの隙
間から戻ってくる反射光とが到達して結像する。そし
て、受光部13に設けられた受光素子15a,15bか
らは受光した光の強さに対応した電流が出力される。受
光素子15a,15bからの出力信号は差動演算回路1
7に入力されるとともに電流信号が電圧信号に変換され
た後、差動処理され、出力信号SG1として出力回路1
8に出力される。
【0027】出力回路18はセンサヘッド6の1回目の
走査による出力信号SG1を信号処理し、出力信号SG
4として2値化処理回路25に出力する。2値化処理回
路25はしきい値NE と出力信号SG4とを比較し、し
きい値NE を出力信号SG4が超えた場合1とし、しき
い値NE を出力信号SG4が超えなかった場合0とす
る。従って、例えば織布Wに図3に示すように、雨だれ
A及び経糸不良箇所が存在する場合、1回目の走査によ
る2値化出力信号SG5における位置x1,x2,x3
に検反不良となる1の信号が存在する。2値化処理され
た出力信号SG5は加算消去処理回路26に出力され
る。1回目の走査による2値化出力信号SG5は加算消
去回路26によって信号記憶回路27に記憶信号SG6
として記憶される。
【0028】そして、センサヘッド6の2回目の走査に
よる出力信号SG5が2値化処理回路25から加算消去
処理回路26に出力されると、加算消去処理回路26は
信号記憶回路27の記憶信号SG6と2回目の出力信号
SG5とを比較する。つまり、記憶信号SG6における
位置x1,x2,x3の検反不良となる1の信号に対し
て2値化出力信号SG5における位置x1,x2,x3
に検反不良となる1の信号が存在するかを比較する。
【0029】このとき、2値化出力信号SG5の位置x
1,x2には検反不良となる1の信号が存在し、位置x
3には検反不良となる1の信号は存在しない。従って、
加算消去処理回路26は記憶信号SG6における位置x
1,x2の1に2値化出力信号SG5の位置x1,x2
の1を加算する。一方、加算消去処理回路26は2回目
の走査における2値化出力信号SG5の位置x3には検
反不良となる1の信号が存在しないため、記憶信号SG
6における位置x3の1を0にクリアする。従って、加
算消去処理回路26により位置x1,x2の信号は2と
なり、位置x3の信号は0となる。この信号を加算消去
処理回路26は信号記憶回路27に記憶信号SG6とし
て記憶する。この繰り返しにより信号記憶回路27には
図6に示す記憶信号SG6が記憶される。
【0030】そして、センサヘッド6が30回走査を行
うと、加算消去処理回路26は前記信号記憶回路27に
記憶された30回分加算及びクリアされた記憶信号SG
6を比較回路28に出力する。比較回路28は比較値S
ref1と30回分加算及びクリアされた記憶信号SG6と
を比較する。そして、比較回路28は記憶信号SG6が
比較値Sref1を超えたとき1とし、記憶信号SG6が比
較値Sref1を超えなかったとき0とする。この判定信号
SG7を比較回路28は判定回路29に出力する。
【0031】前記判定回路29は判定信号SG7に1と
なる信号が存在していないと判断すると、織布Wに経糸
不良が発生していないと判断し、再び上記と同様の手順
にて織布Wの良否の判定を行う。
【0032】又、判定回路29は判定信号SG7に1と
なる信号が存在していると判断すると、織布Wに経糸不
良等の異常があると判断する。そして、判定回路29は
異常である判定信号を織機の制御装置や作業者に異常を
知らせる報知装置に出力する。そして、経糸Tの異常を
知らせるべく織機の運転を停止したりランプ、ブザー等
で作業者に知らせる。
【0033】従って、織布Wの同じ位置xに検反不良と
なる信号が検出された場合、加算消去処理回路26によ
ってその検反不良の信号が加算されて信号記憶回路27
に再び記憶される。逆に、織布Wの同じ位置xに検反不
良となる信号が検出されなくなった時点で、加算消去処
理回路26によって信号記憶回路27に記憶された記憶
信号SG6のその部分の信号を0にクリアして信号記憶
回路27に再び記憶される。
【0034】そして、外乱、ノイズ及び雨だれA等の影
響によるよって検出された検反信号は断続的にしか検出
されないため、信号記憶回路27には外乱、ノイズ及び
雨だれA等の影響による信号が記憶されにくくなる。そ
して、仮に記憶されてもそのレベル値は比較値Sref1を
超えることがない。又、経糸通し違い等による経糸不良
による検反信号は連続的に検出されるため、信号記憶回
路27に確実に記憶されるとともに、そのレベルは比較
値Sref1を超えることになる。
【0035】その結果、外乱、ノイズ及び雨だれA等の
影響により判定回路29が織布Wに異常が発生している
と誤判断することを防止することができ、経糸不良等の
異常を確実に検出することができる。従って、正確に織
布の良否の判定を行うことができる。
【0036】又、出力回路18から出力される出力信号
SG4を2値化処理するため、信号の扱いを容易にする
ことができる。更に、検反不良信号が連続的に検出され
なくなった時点で、過去に記憶された検反不良信号が0
にクリアされるため、予め設定される走査回数を短く設
定した場合、経糸不良であるか否かを確実に判定するこ
とができる。
【0037】次に、本発明の第2実施例について図7〜
図11に基づいて説明する。尚、前記第1実施例と同一
の構成に付いては同一番号を付してその説明を省略す
る。この第2実施例は図7に示すように、前記第1実施
例の加算消去処理回路26及び2値化信号記憶回路27
の代わりに加算処理回路30を使用したところが前記第
1実施例と異なる。加算処理回路30は2値化出力信号
SG5を順次加算し、該加算処理回路30内の図示しな
い記憶部に記憶するようになっている。
【0038】つまり、センサヘッド6が図8に示す織布
Wを走査する毎に出力回路18は図9に示す出力信号S
G4を2値化処理回路25に出力する。2値化処理回路
25は図10に示すように、出力信号SG4を2値化処
理し、2値化出力信号SG5として加算処理回路30に
出力する。加算処理回路30は2値化出力信号SG5を
順次加算し、該加算処理回路30内の図示しない記憶部
に記憶する。
【0039】そして、センサヘッド6の走査回数が30
回に達すると、図11に示すように、加算処理回路30
は30回分全て加算した出力信号SG5を出力信号SG
8として比較回路28に出力する。比較回路28は予め
試験的に求められた比較値Sref2と比較し、比較値Sre
f2を超えた場合1となる信号を判定回路29に出力し、
比較値Sref2を超えなかった場合0となる信号を判定回
路29に出力する。
【0040】そして、1となる信号が判定回路29に出
力されると、該判定回路29は織布Wに経糸不良となる
異常が発生していると判断する。この第2実施例におい
ては、2値化処理された2値化処理信号SG5を全て加
算し、この加算された信号と比較値Sref2とを比較して
織布Wの良否を判定している。従って、実際には経糸不
良が発生しているにも拘らず、検反装置がその検出を行
うことができない場合があっても、過去に検出した検反
不良となる信号がクリア(消去)されないため、比較回
路28にて経糸不良であることを確実に判定し、判断回
路29はその異常を確実に知らせることができる。
【0041】本実施例においては、織布Wの良否を判定
するための走査回数を30回としたがこの数値は必要に
応じて変更することが可能である。又、しきい値NE 及
び比較値Sref1,Sref2のレベルも必要に応じて変更す
ることができる。
【0042】更に、2値化処理回路25以降の出力信号
をパソコン等のコンピュータによってソフト処理するよ
うに構成することも可能である。この場合、出力信号S
G4をA/D変換した誤、コンピュータに出力するよう
に構成したり、出力信号SG5を直接コンピュータに出
力するように構成する。
【0043】又、織機に装備する検反装置以外に製織後
の織布の良否を検査するための検反装置に適用すること
も可能である。
【0044】
【発明の効果】以上詳述したように本発明によれば、外
乱やノイズ及び織布の雨だれを経糸不良と誤判定するこ
となく的確に経糸不良を検出することができる優れた効
果がある。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1実施例に係る検反装置の電気的構
成を示す電気ブロック図である。
【図2】センサヘッドと織布との関係を示す概略断面図
である。
【図3】織布における雨だれ及び経糸不良の位置を示す
説明図である。
【図4】出力回路によって処理された出力信号SG4を
示す波形図である。
【図5】2値化処理回路から出力される出力信号SG5
を示す波形図である。
【図6】2値化信号記憶回路に記憶される2値化記憶信
号SG6の波形図である。
【図7】本発明の第2実施例に係る検反装置の電気的構
成を示す電気ブロック図である。
【図8】織布における雨だれ及び経糸不良の位置を示す
説明図である。
【図9】出力回路によって処理された出力信号SG4を
示す波形図である。
【図10】2値化処理回路から出力される出力信号SG
5を示す波形図である。
【図11】加算処理回路によって加算処理された出力信
号SG8を示す波形図である。
【図12】従来の検反装置の構成を示す概略斜視図であ
る。
【図13】差動演算回路の出力信号が各回路で順次処理
されたときの波形図である。
【図14】織布に対して経糸通し違いが発生しているこ
とを示す説明図である。
【図15】織布の経糸同士が近接して雨だれが部分的に
発生しているとを説明する説明図である。
【符号の説明】
15a,15b…受光素子、17…差動演算回路、25
…2値化処理回路、27…信号記憶回路、26…加算消
去処理回路、30…加算処理回路、W…織布
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 安藤 敦久 愛知県刈谷市豊田町2丁目1番地 株式 会社 豊田自動織機製作所 内 (56)参考文献 特開 平4−148853(JP,A) 特開 昭61−189444(JP,A) 特開 昭62−257449(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) D06H 3/08

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 織布に対して相対移動して、織布の検反
    領域に照射された光を受光素子からなる受光手段で受光
    して検反情報を得る検反装置において、 前記受光素子から出力される出力信号又は所定の処理が
    行われた信号を予め設定されたしきい値に基づいて0又
    は1の2値化処理する2値化処理回路と、 前記2値化処理回路からの2値化出力信号を加算処理す
    る加算処理回路と、 前記加算処理回路により加算された加算信号を予め設定
    された比較値と比較して前記加算信号が前記比較値を超
    えるや否やを判定する比較回路と、 前記比較回路からの判定信号に基づいて織布の異常を判
    断する 判定回路とを備えた検反装置。
  2. 【請求項2】 織布に対して相対移動して、織布の検反
    領域に照射された光を受光素子からなる受光手段で受光
    して検反情報を得る検反装置において、 前記受光素子から出力される出力信号又は所定の処理が
    行われた信号を予め設定されたしきい値に基づいて0又
    は1の2値化処理する2値化処理回路と、 2値化処理された信号を記憶する信号記憶回路と、 前記2値化処理回路からの2値化出力信号と前記信号記
    憶回路に記憶されている記憶信号とを比較し、2値化出
    力信号の検反不良信号が記憶信号の検反不良信号と同じ
    位置で対応していない場合、その記憶信号の検反不良信
    号を消去し、2値化出力信号の検反不良信号が記憶信号
    の検反不良信号と同じ位置で対応している場合、その2
    値化出力信号の検反不良信号と記憶信号の検反不良信号
    とを加算する加算消去処理回路と、 前記加算消去処理回路により加算及び消去された加算消
    去信号に基づいて織布の良否を判定する判定回路とを備
    えた検反装置。
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