JP3091891B2 - 溶融金属めっき浴中ロール - Google Patents
溶融金属めっき浴中ロールInfo
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Description
ン、特に溶融亜鉛めっきライン等において用いられる溶
融金属浴中ロールに関する。
ル、例えば溶融亜鉛めっきライン用溶融亜鉛浴中ロー
ル、特にシンクロールには、亜鉛めっきを均一に行うた
め、周方向に溝加工を行うなどの工夫がされてきた。し
かしながら、亜鉛の溶着に局所むらを生じ、いわゆるグ
ルーブマークが亜鉛めっき鋼板に発生し、品質上問題と
なることが多かった。
属ストリップ表面への溶融金属めっきが均一かつ均質に
行われるように、またロール表面での金属ストリップの
滑りを抑え、金属ストリップ表面の疵の発生を防止でき
るようにした溶融金属めっき浴中ロールを提供すること
を目的とするものである。
の本発明によって解決される。 (1) ロール胴端両側より、それぞれ深さ0.05〜
1mm、ピッチ0.5〜30mmのスパイラル・グルーブ
を、両グルーブの交点角度が10〜45°となるように
ロール胴表面に加工して、ロール胴表面の円周方向で凸
部を不連続状となした後、サーメットまたはセラミック
ス溶射を施してなる溶融金属めっき浴中ロール。
05〜1mm、ピッチを0.5〜30mmとするスパイラル
・グルーブをロール胴表面に加工し、さらに前記グルー
ブ加工を施されていない凸部表面に深さ0.05〜1mm
の網目溝加工を行って、ロール表面の円周方向で凸部を
不連続状態とした後、サーメットまたはセラミックス溶
射を施してなる溶融金属めっき浴中ロール。
05〜1mm、ピッチを0.5〜30mmとするスパイラル
・グルーブをロール胴表面に加工し、さらに前記グルー
ブを施されていない凸部表面に深さ0.05〜1mmのロ
ール軸方向溝加工を行って、ロール表面の円周方向で凸
部を不連続状態とした後、サーメットまたはセラミック
ス溶射を施してなる溶融金属めっき浴中ロール。
10μmの表面粗度を有する前項1〜3のいずれかに記
載の溶融金属めっき浴中ロール。 (5) ロール胴表面を0.2〜2mmφの粒径を有する
スチールショット、スチールグリッドまたはアルミナグ
リッドでブラストした後、サーメットまたはセラミック
ス溶射を施し、さらにJIS R6001による#40
〜#240のアルミナグリッドにてブラストして、粗い
凹凸面の凸面をRa 6〜10μmの粗度に調整したこと
を特徴とする溶融金属めっき浴中ロール。
融亜鉛めっきを均一厚さで、かつ均質な成分となるよう
に行うには、溶融亜鉛めっき浴中ロールを薄鋼板が通過
する際、該ロールから鋼板表面への溶融亜鉛の供給が均
一に行われることが必要である。したがって、ロール幅
方向でのめっきの均質性を確保するため、ロール円周方
向溝加工が従来行われてきた。しかしながら、加工され
た溝の形状やピッチにより、めっきの均質性は大きく変
るので、その形状についてはノウハウとされている部分
が多い。
よる鋼板表面への溶融亜鉛の供給を一層均一にするため
に種々検討した結果、図1に示す如く円周方向グルーブ
を両方向スパイラル型とし、両グルーブが相互に交叉す
るように溝加工を行い、その表面にサーメットまたはセ
ラミックス溶射を行うことにより、ロール幅方向での溶
融亜鉛めっきの均一性が適切に確保され得ることを知見
した。しかもその際、溝形状は、深さ0.05〜1mm、
ピッチ0.5〜30mmとすることが適切であることを確
かめた。したがって幅についてはピッチの範囲内でと
れ、溝断面はV型、U型、半円型など(以下幅、溝断面
形状は同じとする)とし、また交点の角度は10〜45
°とし、凸部が円周方向で不連続となるように加工すべ
きであり、かくして溝中に充満された溶融亜鉛は、容易
に隣接グルーブに移動することが可能となるから、亜鉛
の均質性を保持することができる。なお、両グルーブの
交叉角度はロールに対する鋼板の摩擦と、めっき浴金属
の移動の点からも10〜45°が適切であることが、こ
のロールにより亜鉛めっきされた鋼板の表面状態より確
認された。この加工例を図1に示す。
示す如くロール胴端の一側より、深さ0.05〜1mm、
ピッチ0.5〜30mmとする一方向スパイラルグルーブ
をロール表面に加工し、溝加工を施していない凸部表面
に、深さ0.05〜1mmの網目溝加工を行った後、溶射
層を施すことにより、めっき時の溶融亜鉛を均質化でき
ることを確めた。なお、溶射層は溶融亜鉛との反応性の
小さいサーメットまたはセラミックスがよく、その厚さ
は50〜200μm程度が有利である。
胴端の一側より、深さ0.05〜1mm、ピッチ0.5〜
30mmとする一方向スパイラルグルーブを加工し、溝凸
部表面に0.05〜1mm深さで、ロール軸方向溝加工を
行う。図3にその状態を示すが、これによりロール軸方
向の溶融亜鉛の移動が促進され、亜鉛が均一にめっきさ
れることを確認した。なお溶射は上記溝加工後に上記の
第2の方法程度に行う。
凸部表面を粗度調整することにより、鋼板のスリップが
防止され、グルーブマークの発生がほとんどなくなるこ
とを知見した。またロール表面に溝加工を行わなくて
も、0.2〜2mmφの粒径を有するスチールショット、
スチールグリッドまたはアルミナグリッドでロール表面
をブラストして粗面化した後、溶射を行い、最後にJI
S R6001による#40〜#240の細粒のアルミ
ナグリッドでブラストをかけることにより、粗い凹凸面
の凸面を、特にRa 6〜10μmの粗度に調整すること
ができる。この方法により加工したロールも本発明に含
まれるものとする。
求項1の浴中ロールのグルーブを図示したものであり、
図2は請求項2の浴中ロールのグルーブの例であって、
表面に細かく網目溝加工した状態を図中に拡大して示し
た。図3は請求項3の実施例を図示したもので、スパイ
ラルグルーブに軸方向グルーブを加工した例を示してい
る。図4はショットブラスト加工で凹凸加工を行った表
層部の断面形状を示した図で、粗い凹凸面に細かい凹凸
が附加された請求項5の実施例である。
ーブ加工後に、または周方向グルーブ加工し、軸方向溝
加工後に、または表面粗度を適切に調整後に、溶射を施
してなる溶融亜鉛浴中ロールを用いることにより、鋼板
の溶融金属めっきに際して鋼板のロール表面でのスリッ
プが防止され、かつ均一で均質な溶融金属めっきが施さ
れるので、本発明は高品質な溶融金属めっき鋼板の製造
に寄与するところが極めて大である。
拡大図)。
Claims (5)
- 【請求項1】 ロール胴端両側より、それぞれ深さ0.
05〜1mm、ピッチ0.5〜30mmのスパイラル・グル
ーブを、両グルーブの交点角度が10〜45°となるよ
うにロール胴表面に加工して、ロール胴表面の円周方向
で凸部を不連続状となした後、サーメットまたはセラミ
ックス溶射を施してなる溶融金属めっき浴中ロール。 - 【請求項2】 ロール胴端の一側より、深さ0.05〜
1mm、ピッチを0.5〜30mmとするスパイラル・グル
ーブをロール胴表面に加工し、さらに前記グルーブ加工
を施されていない凸部表面に深さ0.05〜1mmの網目
溝加工を行って、ロール表面の円周方向で凸部を不連続
状態とした後、サーメットまたはセラミックス溶射を施
してなる溶融金属めっき浴中ロール。 - 【請求項3】 ロール胴端の一側より、深さ0.05〜
1mm、ピッチを0.5〜30mmとするスパイラル・グル
ーブをロール胴表面に加工し、さらに前記グルーブを施
されていない凸部表面に深さ0.05〜1mmのロール軸
方向溝加工を行って、ロール表面の円周方向で凸部を不
連続状態とした後、サーメットまたはセラミックス溶射
を施してなる溶融金属めっき浴中ロール。 - 【請求項4】 ストリップとの接触部がRa 6〜10μ
mの表面粗度を有する請求項1〜3のいずれかに記載の
溶融金属めっき浴中ロール。 - 【請求項5】 ロール胴表面を0.2〜2mmφの粒径を
有するスチールショット、スチールグリッドまたはアル
ミナグリッドでブラストした後、サーメットまたはセラ
ミックス溶射を施し、さらにJIS R6001による
#40〜#240のアルミナグリッドにてブラストし
て、粗い凹凸面の凸面をRa 6〜10μmの粗度に調整
したことを特徴とする溶融金属めっき浴中ロール。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP04146036A JP3091891B2 (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | 溶融金属めっき浴中ロール |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP04146036A JP3091891B2 (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | 溶融金属めっき浴中ロール |
Publications (2)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JPH05339689A JPH05339689A (ja) | 1993-12-21 |
JP3091891B2 true JP3091891B2 (ja) | 2000-09-25 |
Family
ID=15398662
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP04146036A Expired - Lifetime JP3091891B2 (ja) | 1992-06-05 | 1992-06-05 | 溶融金属めっき浴中ロール |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3091891B2 (ja) |
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
CN102618809A (zh) * | 2012-04-12 | 2012-08-01 | 江苏华冶科技有限公司 | 一种沉没辊上的沟槽及孔 |
Families Citing this family (2)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP5523375B2 (ja) * | 2011-03-01 | 2014-06-18 | 新日鐵住金株式会社 | 溶融金属めっき浴中ロール及び溶融金属めっき浴中ロールの製造方法 |
CN111433384B (zh) * | 2017-12-05 | 2021-03-19 | 日本制铁株式会社 | 熔融金属镀浴中辊及熔融金属镀浴中辊的制造方法 |
-
1992
- 1992-06-05 JP JP04146036A patent/JP3091891B2/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
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