JP3091890U - 取付け式角度調節器 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】作業を行う場所や、作業者から対象物までの距
離などに対応して、その対象物を掴む、引掛ける、すく
う等の単純を行う場合作業性を良くする為に、使用する
道具の先端部の角度を自由に変えることが出来る、取付
け式の角度調節器を提供する。 【解決手段】円周面に凹設された有低複数のストッパー
孔を有する円柱体と、該円柱体の径方向に延びる網枠部
と接続可能な螺接部を含む網枠取付け材を設け、更にこ
の網枠取付け材の円柱体を挟持する一対の挟持材と、該
挟持材の径方向に延びる内部にスライド式のストッパー
ピンと伸長バネとを納置する横長溝穴を有する、柄部と
接続可能な螺接部を含む柄取付け材を設けたものであ
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、螺接型接続部を有するタモ網等の道具の柄部と網枠部の接続部に連 結し、該道具等の先端部の角度を変え調整する事で、使用時の作業効率を高める ことの出来る、取付け式の角度調節器に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来ハンドル等の柄部とフック、網、バケツ等の先端部を有する、道具等は、 柄部と先端部が着脱自在で、かつ使用加重に耐える様に固定されている、その為 接続部には、螺接型接続部を有しており、通常、柄部と先端部が直接螺接されて いるものであった。

【０００３】 従来作業する場所によっては、作業対象物までの距離が作業中に変化すること もあり、又足場などの条件によっては、作業性を好くする為に柄の長さの異なる 道具を使用しているものであった。

【０００４】 又、角度調節機能を備えた道具なども在ったが、価格も高く、その道具に固定 されているもので、その道具以外では、使用出来ないものであった。

【０００５】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は、作業を行う足場などによって例えば、作業者から作業対象物までの 距離が離れており、かつ作業者に対して作業対象物の角度によっては、その対象 物を掴む、引掛ける、すくうなどの単純な作業も困難な場合もあった。 又、固定式のものでは、新しく購入する必要があり、すでに使用している道具 には、使用出来ないなどの問題があった。 本考案は、この様な問題を解決するために成されたものであり、道具などの柄 部と先端部の接続部に、取付ける事で簡単に柄部と先端部の角度を変える事が出 来、容易に対象物を掴む、引掛ける、すくうなどの作業を行う事が出来、更に、 どんな道具にも簡単に取付け可能な、取付け式の角度調節器を提供する。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案の角度調節器は、円周面に凹設された有低複 数のストッパー孔を有する円柱体と、該円柱体の径方向に延びる網枠部と接続可 能な螺接部を含む網枠取付け材を設け、更にこの網枠取付け材の円柱体を挟持す る一対の挟持材と、該挟持材の径方向に延びる内部にスライド式のストッパーピ ンと伸長バネとを納置する横長溝穴を有する、柄部と接続可能な螺接部を含む柄 取付け材を設けたものである。

【０００７】 そして、前記円柱体の軸芯位置には、水平方向に支持孔が穿設されていると共 に、又同円周面には、軸芯に向かって延びる有低複数のストッパー孔が凹設され ているものである。

【０００８】 また、前記円柱体を挟持する様に一対の挟持材を設け、この挟持材を円柱体の 支持軸回りに回動可能に支持孔に軸着させたものである。

【０００９】 更に、前記円柱体は軸芯の回りを回動するもので、その回動を複数の位置で固 定するために、柄取付け材の内部に円柱体の軸芯とスライド軸が同になるよう、 ストッパーピンとそのストッパーピンを押すように伸長バネを設けたものである 。

【００１０】 前記のストッパー孔は、円柱体の円周面に軸芯より、上位位置に垂線Ｌに沿っ て凹設され、開口が水平に向いた第一ストッパー孔と、垂線Ｌに対して前方上方 に向けて３０°傾斜して開口が斜め上方に向いた第二ストッパーと、垂線Ｌに対 して前方上方に向けて６０°傾斜して開口が斜め上方に向いた第三ストッパーの ３つを凹設したもので、角度調節は、この３つの角度から選択されるものである 。

【００１１】

【考案の実施の形態】

考案の実施の形態について図面を参照して説明する。 本考案は図１に示す様に、径方向に延びる網枠部（Ｃ）と接続可能な螺接部（３ ）を含む円柱体（１）の軸芯位置には水平方向に支持孔（７）が穿設されている 。さらに同円柱体（１）の円周面（２）には、有低複数のストッパー孔（２１、 ２２、２３）を凹設された、網枠取付け材（Ｄ）と、更に円柱体（１）を挟持す る一対の挟持材（４）と、該挟持材（４）の径方向に延びる内部にスライド式の ストッパーピン（６）と伸長バネ（７）とを納置する横長溝穴（５）を有する、 柄部（Ｂ）と接続可能な螺接部（８）を含む柄取付け材（Ｅ）を設けたものであ る。

【００１２】 前記円柱体（１）を挟持する一対の挟持材（４）を、円柱体（１）の支持軸回 りに回動可能に支持孔（７）に軸着させることにより、網枠取付け材（Ｄ）と柄 取付け材（Ｅ）とを蝶着させるものである。

【００１３】 更に、前記柄取付け材（Ｅ）の内部に納置された、円柱体（１）の軸芯方向に スライドするストッパーピン（６）と、該ストッパーピン（６）を弾設する伸長 バネ（７）により、円柱体（１）の回動を複数の回動位置で固定可能としるもの である。

【００１４】 前記円柱体（１）の回動位置は、円柱体（１）の円周面（２）に軸芯より、上 位位置に垂線Ｌに沿って凹設され、開口が水平に向いた第一ストッパー孔（２１ ）と、垂線Ｌに対して前方上方に向けて３０°傾斜して開口が斜め上方に向いた 第二ストッパー孔（２２）と、垂線Ｌに対して前方上方に向けて６０°傾斜して 開口が斜め上方に向いた第三ストッパー孔（２３）の３つから成るものである。

【００１５】 本考案は上記の様な構成を成しているものであり、次に、使用例について説明 する。 磯釣りや船釣りなどに使用する、玉網に使用した場合の作用について説明する 。まず、螺接型接続部を有する既存の玉網（Ａ）の柄部（Ｂ）と網枠部（Ｃ）の 接続部を抜脱し、角度調節器（Ｆ）の螺接部（３）と網枠部（Ｃ）、螺接部（８ ）と柄部（Ｂ）とを、それぞれ螺合する。ただし、使用する道具の接続部の構造 によっては、螺接部（３）と螺接部（８）を反対に使用する場合もある。

【００１６】 次に、釣り場の状態によって、使用例を説明する、例えば船釣りの様に釣り人 から水面までの距離が比較的近い場合は、角度調節器（Ｆ）のストッパー孔（２ １）の位置にストッパーピン（６）を挿入し、円柱体（１）の回動を固定して、 柄部（Ｂ）と網枠部（Ｃ）とを直線状にして使用する。

【００１７】 逆に、磯釣りの様に足場が岩場のような場所は、釣り人から水面までの距離が 変化するもので、足場からの距離が遠い場合は、柄部（Ｂ）と網枠部（Ｃ）とが 直線状であれば、水面に対して略垂直に下向きに玉網（Ａ）を使用しなければな らず、又一人の時などは、片手に釣り竿を持っている為、片手で玉網（Ａ）を使 用するもので、この様な時には、片手でストッパーピン（６）を螺接部（８）の 方に、スライドさせ円柱体（１）を回動状態にして、ストッパー孔（２２）かス トッパー孔（２３）のどちらかにストッパーピン（６）を挿入し、円柱体（１） の、回動状態を係止固定して、柄部（Ｂ）と網枠部（Ｃ）とを３０°ないし６０ °の角度にして使用する。

【００１８】

【考案の効果】

本考案は、上述のとおり構成されているもので、次に記載する効果を奏する。

【００１９】 螺接型接続部を有する既存の玉網等の道具の接続部に、取付けるだけで簡単に その道具の先端部の角度を変え調節することができる。

【００２０】 先端部の角度を変えることいで、作業者から対象物までの距離や向きが変化し ても容易に、その対象物を捕らえる事のできるものである。

【００２１】 取付け式なので、螺接型接続部を有する道具であればどんな物にも、使用出来 るものである。

【００２２】 ストッパーピンをスライドさせるだけで、角度が変えられるので、片手でも使 用出来るものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】 本考案の状態を示す側面面

【図２】 本考案の状態を示す平面図

【図３】 本考案の状態を示す底面図

【図４】 本考案の状態を示す稼動側面図

【図５】 本考案の状態を示す稼動平面図

【図６】 本考案の状態を示す稼動底面図

【図７】 本考案の状態を示すＡ〜Ａ’稼動断面図

【図８】 本考案の状態を示すＢ〜Ｂ’断面図

【図９】 本考案の状態を示すＡ〜Ａ’断面図

【図１０】 本考案の状態を示す正面図

【図１１】 本考案の状態を示す背面図

【図１２】 本考案の状態を示す展開図

【図１３】 本考案の状態を示す使用図

【図１４】 本考案の状態を示す使用図

【符号の説明】

１ 円柱体 ２ 円周面 ３ 螺接部 ４ 挟持材 ５ 横長溝穴 ６ ストッパーピン ７ 伸長バネ ８ 螺接部 ２１、２２、２３、 ストッパー孔 Ａ 玉網 Ｂ 柄部 Ｃ 網枠部 Ｄ 網枠取付け材 Ｅ 柄取付け材 Ｆ 角度調節器

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】螺接型接続部を有する既存の玉網（Ａ）の
   柄部（Ｂ）と網枠部（Ｃ）の接続部に取付け可能な角度
   調節器（Ｆ）であって、円周面（２）に凹設された有低
   複数のストッパー孔（２１、２２、２３）を有する円柱
   体（１）と、該円柱体（１）の径方向に延びる網枠部
   （Ｃ）と接続可能な螺接部（３）を含む網枠取付け材
   （Ｄ）を設け、更に円柱体（１）を挟持する一対の挟持
   材（４）と、該挟持材（４）の径方向に延びる内部にス
   ライド式のストッパーピン（６）と伸長バネ（７）とを
   納置する横長溝穴（５）を有する、柄部（Ｂ）と接続可
   能な螺接部（８）を含む柄取付け材（Ｅ）を設けたこと
   を特徴とする取付け式角度調節器。
2. 【請求項２】前記円柱体（１）の軸芯位置には水平方向
   に支持孔（７）が穿設されていると共に、同円周面
   （２）には、軸芯に向かって延びる有低複数のストッパ
   ー孔（２１、２２、２３）が凹設されていることを特徴
   とする請求項１記載の取付け式角度調節器。
3. 【請求項３】前記円柱体（１）を挟持する一対の挟持材
   （４）を設け、該挟持材（４）を円柱体（１）の支持軸
   回りに回動可能に支持孔（７）に軸着させたことを特徴
   とする請求項１及び２記載の取付け式角度調節器。
4. 【請求項４】前記円柱体（１）の回動を複数の回動位置
   で固定可能に、柄取付け材（Ｅ）の内部に納置された、
   円柱体（１）の軸芯方向にスライドするストッパーピン
   （６）と、該ストッパーピン（６）を弾設する伸長バネ
   （７）を設けたことを特徴とする請求項１〜３記載の取
   付け式角度調節器。
5. 【請求項５】前記円柱体（１）の円周面（２）に軸芯よ
   り、上位位置に垂線Ｌに沿って凹設され、開口が水平に
   向いた第一ストッパー孔（２１）と、垂線Ｌに対して前
   方上方に向けて３０°傾斜して開口が斜め上方に向いた
   第二ストッパー（２２）と、垂線Ｌに対して前方上方に
   向けて６０°傾斜して開口が斜め上方に向いた第三スト
   ッパー（２３）の３つを凹設したことを特徴とする請求
   項１〜４記載の取付け式角度調節器。