JP3091829B2 - 修景パネル及び同パネルを用いた修景物の構築方法 - Google Patents

修景パネル及び同パネルを用いた修景物の構築方法

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する分野】本発明は修景パネル及び同パネル
を用いた修景物の構築方法に係り、特に自然石を模した
擬岩パネル等の修景パネル及びこの修景パネルを用いて
修景物を構築する際に、目地部の施工を容易にするとと
もに、目地部の意匠的な処理を良好に行えるようにした
修景物の構築方法に関する。
【0002】
【従来の技術】近年、土木構造物を構築するに当たり、
周辺環境との調和を考慮したり、人とのかかわりを持た
せた設計が多く行われるようになってきた。たとえば、
従来、無機的なコンクリート堤体が構築されていたよう
な護岸を、人々が集えるような親水護岸等に作り替える
提案などもなされている。このような提案では、無機的
なコンクリート堤体を、あたかも自然岩が連なる磯場の
ような景観に改修する工夫もなされている。また、市街
地に構築される土留壁や、遊園地などのテーマパークの
セットにも、自然岩を模したパネルを使用した景観設計
等が実施されている。
【0003】図9〜図11は、これらのうちスロープか
らなる防波堤50の表面に複数の修景パネル60A、6
0B…(以後、符号60で示す。)を配置し、目地処理
を施して各修景パネルを一体化させ、磯場のように仕上
げた公知の修景技術の一例を示したものである。ここで
用いられている修景パネル60は、一般に擬岩パネルと
も呼ばれ、その多くは、工場生産したプレキャストモル
タル製等の薄板状体からなる。これらの修景パネル60
は、自然岩の岩肌をシリコーン樹脂等で型取りして製作
したパネル用型枠を用いて製作されているため、表面が
自然岩に大変似た状態に仕上げられている。修景パネル
60の大きさは、作業性の理由から1辺が1〜2m程度
が多い。修景パネル60は、図9、図10に示したよう
に、既存の構造物(防波堤50)上に組まれた下地鉄骨
フレーム51上に立設された複数本の支持柱52により
支持され、全体の外観形状が岩場のような自然な立体形
状となるように配置され、組み立てられる。このとき、
各修景パネル60間には所定の間隔をあけて目地部70
が設けられている。この目地部70で、各隣接した修景
パネル60を滑らかに連続させることが好ましい。この
ため、隣合った修景パネル60は、図10に示したよう
に、十分に離れて配置されている。この部分に目地モル
タル64を施工し、隣接した修景パネル60の表面の石
目に合わせた目地造形を施すようになっている。そし
て、目地施工が完了し、修景物としての外観形状が完成
した段階で、図11に示したように、修景パネル60の
内部に形成された空間に内部コンクリート75を充填し
て修景物としての強度等を確保するようになっている。
なお、載荷重が作用しないテーマパークのセットのよう
な修景物では、内部コンクリートを施工せずに、内部空
間をそのまま残す場合もある。
【0004】目地施工は、従来、以下のような作業手順
で行われていた。まず、図12に示したように、修景パ
ネル60の背面に取り付けられたパネル取付金物61に
丸鋼棒62を溶接し、目地部70に丸鋼棒62の一部を
露出させる。さらにこの丸鋼棒62に対して縦横配筋と
なる直交丸鋼棒63を溶接する。これらの縦横配筋6
2、63を覆うようにメタルラス65を張り付け、番線
等の結束線により丸鋼棒62、63に固着して目地下地
とする。そしてこの目地下地に所定配合の目地モルタル
64を、左官作業により所定の厚さで施工する。
【発明が解決しようとする課題】ところが、このような
施工手順で目地施工を行うと、丸鋼棒を取り付けるのに
現場溶接作業が必要になり、目地下地を施工できる作業
者が限定されてしまい、作業の効率化が図れないという
施工上の問題がある。また、上述のように、丸鋼棒6
2、63をパネル端部に位置するように配置すると、目
地下地となるメタルラス65が修景パネル60の表面付
近に位置してしまうので、この部分に目地モルタル64
を所定厚で施工すると、目地部70が盛り上がってしま
う。この盛り上がった目地部を、修景パネル60の石目
と滑らかに連続させるために、図12に示したように、
広範囲にわたって目地モルタル64部分を造形しなけれ
ばならない。このため、目地造形の工数が大きくなると
ともに、広い面積の目地モルタルと修景パネルの石目の
意匠とを見栄え良く連続させ、良好な目地意匠として仕
上げるために、熟練した作業者を多人数必要とする。こ
の結果、目地施工のコストが全体工事コストをアップさ
せてしまう。
【0005】そこで、本発明の目的は、上述した従来の
技術が有する問題点を解消し、目地施工作業の効率化を
図れるようにした修景パネル及びこの修景パネルを用い
て効率的に修景物を行う修景物の構築方法を提供するこ
とにある。
【0006】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
に、本発明はパネル背面の周縁に、目地部下地となる裏
当て網状体が設けられたことを特徴とするものである。
【0007】このとき、前記裏当て網状体は、その端部
が前記パネル製作時にパネル内に埋設固定することが好
ましく、また前記裏当て網状体としては、メタルラスを
使用することが好ましい。
【0008】また、前記パネルは、繊維補強モルタルか
ら成る板状体とすることが好ましく、前記板状体は、自
然岩の岩肌を模した型枠により製作することが好まし
い。
【0009】前記修景パネルを用いた修景物の構築方法
として、パネル背面の周縁に、目地部下地となる裏当て
網状体が設けられた複数枚の修景パネルを、修景物の形
状に倣って所定の目地部の離れをあけて組み立て、しか
る後に、前記目地部を挟んで隣合った前記修景パネルの
裏当て網状体を重ねるようにして連結し、前記裏当て網
状体上に、前記修景パネルの表面と連続するように目地
材料を盛りつけて前記各修景パネルを一体化させて修景
物の外観形状を形成するようにしたことを特徴とするも
のである。
【0010】
【発明の実施の形態】以下、本発明の修景パネル及び同
パネルを用いた修景物の構築方法の一実施例を添付図面
を参照して説明する。図1は、本発明の修景パネル1の
目地部10での連結状態を、目地部10の一部を切り欠
いて示した拡大斜視図である。同図に示したように、隣
接するそれぞれの修景パネル1の縁部の背面側には、一
端が網状体定着部2に固定された裏当て網状体20が、
隣合った修景パネル1に向かって延設されている。それ
ぞれの修景パネル1から延びた2枚の裏当て網状体20
は、所定の弛みを形成した状態で、結束線21で複数箇
所が結束されている。そして弛み部分の目合いを閉塞す
るように下地モルタル22が敷かれ、さらに修景パネル
1の表面と滑らかな連続性がえら得れるように、GRC
モルタル23(構成は後述する。)が盛られている。な
お、図1では、理解のために目地部10と修景パネル1
との境界に破線が付されている。また、本実施の形態で
は、裏当て網状体20としてステンレススチール薄板か
ら製造したメタルラスが使用されている
【0011】図1に示したような構成の目地部で修景パ
ネルを連結することで、所定の修景物を迅速かつ見栄え
良く構築することができる。なお、本明細書及び添付図
では、擬岩パネルを例に修景パネル1の構成について説
明するが、本発明は、擬岩状のみでなく、平板形状ある
いは装飾を施した種類のパネルにも適用可能なことは言
うまでもない。
【0012】図2及び図3を参照して修景パネル1に取
り付けられた裏当て網状体20としてのメタルラスの構
成について説明する。図2は工場生産された修景パネル
1を背面側から見た全体斜視図である。メタルラス(以
下、裏当て網状体の実施の一形態として符号20を付
す。)は、図2に示したように、修景パネル1の各辺の
長さに等しい長さの細長帯状をなし、その長辺の一端が
修景パネル1の背面の縁部に沿って形成された網状体定
着部2に固定されている。網状体定着部2は、修景パネ
ル1と同一材料であるGRCモルタルをパネル面に吹き
付けて形成したもので、メタルラス20の端部は、GR
Cモルタル内に埋め込まれるようにしてパネル1に固定
されている。
【0013】ここで、メタルラス20がパネル背面の周
縁部に取り付けられた修景パネル1の製造手順につい
て、図4の作業フローチャートを参照して説明する。ま
ず、施工対象となる修景物の意匠としてふさわしい岩肌
の自然岩から型取りを行う(ステップ100)。この型
取り手段及び材料は公知のものを採用することができ
る。たとえば型取り材料としてはシリコーン樹脂が岩肌
の細部まで再現できるので好適である。さらに自立性の
ないシリコーン樹脂をバックアップする型保持材をFR
P樹脂により製作し、GRCパネル用型枠30とする
(ステップ110、図3参照)。まず、工場において、
第1層吹付けとして無機顔料を含有したモルタルをGR
Cパネル用型枠30内面に薄層で吹き付ける(ステップ
120)。この無機顔料を含有したモルタルは、修景パ
ネル1の表面となるが、経年変化による退色も目立た
ず、摩耗作用を受けるような場合にも見た目の表面損傷
を軽度に押さえることができる。
【0014】さらに、吹付けガンを用いてGRCモルタ
ル23を型枠30に吹き付ける(ステップ130)。こ
のGRCモルタル23は、所定配合のモルタルに耐アル
カリガラス短繊維(以下、ガラス繊維と記す。)を所定
の割合で混合した繊維強化モルタルであり、モルタルの
みの場合より、圧縮強度、耐久性について優れた効果を
発揮する。本実施の形態では、繊維長さ3cm程度のガ
ラス繊維が使用されている。その他の補強繊維材料とし
ては、ガラス長繊維を編んだロービングマットや、合成
樹脂系繊維、炭素繊維、スチール繊維、ボロン繊維、ア
ラミド繊維等、種々の材質のものを使用できる。
【0015】GRCモルタル23のモルタル配合及びガ
ラス繊維の混合比は、標準配合及び混合比を設定してお
くことが好ましいが、修景物の構築される周辺環境によ
り適宜変更することができる。またあらかじめ設計仕様
が定められている場合には、その配合を採用すれば良
い。
【0016】吹付けガンで吹き付けられたGRCモルタ
ル層は、ガラス繊維を混合していることもあり、大量の
空気を連行している。そこで、吹き付け直後のGRCモ
ルタル23の表面をローラー等で押圧してモルタル脱泡
作業を行う(ステップ140)。さらに所定位置にパネ
ル取付金物5を埋設する。次いで、型枠30の周縁部に
裏当て網状体としてのメタルラス20を配置し、図2、
図3に示したように、メタルラス20の長辺に沿って細
長い畝状となるように前述と同配合のGRCモルタル2
3を吹き付け、網状体定着部2を形成する。この網状体
定着部2にメタルラス20の端部を埋設するようにメタ
ルラス20を修景パネル1に固定する(ステップ15
0,160)。
【0017】図3は、網状体定着部2を形成してメタル
ラス20を修景パネル1の端部に固定した状態を示した
部分断面図である。同図に示したように、網状体定着部
2のGRCモルタル23は、型枠30内に吹き付けられ
たパネル部分のGRCモルタル23が未硬化のうちに、
吹き付けられるので、両者は一体化して硬化できるが、
十分に一体化を図れるように、脱泡ローラーで網状体定
着部2を押圧整形することが好ましい(ステップ17
0)。以後、1次養生として24時間の蒸気養生を行
い、脱型し、所定のラックに積み替えて2次養生として
材令4週までの気中養生を行う(ステップ180〜20
0)。その後、修景パネル1を現場に搬入する際には、
メタルラス20を内側に折り込んで運搬するようにする
ことが好ましい。
【0018】ここで、裏当て網状体として使用する網状
体について簡単に説明する。本実施の形態では、裏当て
網状体として、セメントモルタル塗り下地として利用さ
れている公知のメタルラス(JIS A 5505)の平ラスが使
用されている。また、メタルラスの母材薄板の板厚、ラ
スの目合いは、モルタル施工時に変形が少なく、容易に
目止めできる程度のものを任意に選択できる。ワイヤラ
スを使用しても良いことは言うまでもない。他の網状材
として通常の金網を使用しても良い。金網種類として
は、溶接金網(JIS G 3551)、平織り金網、きっ甲金
網、クリンプ金網等が好ましい。材質としては、修景物
が構築される場所の周辺環境により亜鉛メッキ、ステン
レススチール等、適切なものを設定することができる。
なお、適度な曲げ剛性を有し、ある程度塑性変形できる
ものであれば、樹脂材料からなる網状体を使用しても良
い。
【0019】次に、以上に説明した修景パネル1を用い
て図9〜図11に示したような修景物を構築する方法に
ついて、図5及び図7を参照して説明する。まず、修景
物を構築する部分の既存構造物位置にアンカーボルトを
打設する(ステップ210)。次いで、複数枚の修景パ
ネル1A、1B、1C…(図9、図10では符号60A
…に重ねて示している。)を支持する下地鉄骨フレーム
51を組み立てる(ステップ220)。この下地鉄骨フ
レーム51は、既存構造物上に溝形鋼あるいは等辺山形
鋼を縦横配置し、フレームの各部をアンカーボルトに溶
接して構築するのが好ましい。さらにこの下地鉄骨フレ
ーム51上に、所定の形状の修景パネル1A、1B、1
C…(以下、複数の修景パネル1A、1B、1C…を符
号1で示す。)をレイアウト図に基づいて割り付け配置
していく。複数枚の修景パネル1により構成される修景
物は、自然な起伏形状となるようにレイアウトされてい
るので、下地鉄骨フレームから適当な長さの支持柱52
を立設し、この支持柱52で各修景パネル1を支持し、
所定位置に固定する(図9、図10参照)。このとき支
持柱52と修景パネル背面に固着されているパネル固定
金具5とを溶接して修景パネル1を固定する(ステップ
230)。
【0020】次いで、各修景パネル1の周縁部に折り込
んであったメタルラス20を、図5(a)に示したよう
に延ばし、隣合った修景パネル1のメタルラス20を重
ねるようにして番線で結束して連結する(ステップ24
0)。このとき、メタルラス20同士は、目地部10を
構成する位置で、パネル背面側に多少弛みを設けて結束
することが好ましい。また、番線によるメタルラス20
の結束作業は手作業となるが、ステープル銃やリールに
巻回されたワイヤを自動切断して結束を行う自動結束機
を使用することで省力化を図ることもできる。この状態
でメタルラス20が連結された目地部10に下地モルタ
ル22を施工する(ステップ250、図5(b)参
照)。この下地モルタル22は目止めを目的とし、左官
作業で行うので、GRCモルタルより硬練りのモルタル
を使用することが好ましい。さらに、目地部10の下地
モルタル22に重ねるようにGRCモルタル23を盛
る。なお、GRCモルタル23にはガラス繊維が混合さ
れているので、目地造形に際し、ガラス繊維の毛羽立ち
が目地表面に現れるのを防止することが好ましい。この
ため、さらに表面部分に目地造形用モルタルを所定の厚
さで塗るようにしても良い(ステップ260,28
0)。
【0021】目地部10の施工が完了したら、目地部1
0で一体化された修景パネル1で囲まれた空間部分に内
部コンクリートを充填する(ステップ270)。この内
部コンクリートには、修景物の用途に応じて適切なコン
クリート種類を選定すれば良い。通常は、軽量コンクリ
ート、発泡コンクリート等の比較的低強度で充填性の良
いコンクリートを打設する。また、自重以外の荷重が作
用せず、外観形状が主体となる修景物では、内部コンク
リートを施工しないで、内部を空洞としておくことも可
能である。本実施の形態では、内部コンクリート打設時
のコンクリート内圧に対して、メタルラス20に支持さ
れた目地モルタル22、23がパネル背面まで充填され
ているので、内圧に対する抵抗性が十分得られる。な
お、内部が空洞のままで使用される場合には、目地モル
タル22、23とパネル背面との付着強度を高めるため
に、メタルラス20の連結時の強度を高めたり、パネル
背面を粗面あるいは細かい凹凸面としておくことも好ま
しい。次いで、目地モルタルが硬化する前に、目地部1
0の連なる修景パネル1の石目と目地部10表面との一
体化を図るために、目地造形(カービング)を行う。例
えば、岩の裂け目が目地部10に達するような岩肌であ
れば、図1に示したように裂け目を目地部10まで延ば
してパネル間の自然な連続性を保持するような目地造形
を行うことが好ましい。以後、完成後の修景物全体の色
合い、周辺との調和を考慮して下地、仕上げ塗装、エー
ジングを行う(ステップ300、310)。
【0022】図6は、図5に示したような修景パネル1
の平面的な連結でない応用例を示した部分断面図であ
る。図6に示したように、メタルラス20にメタルラス
25を継ぎ足して目地部10に深いクラック状の造形を
行うことも容易に行える。
【0023】図8の各図は、修景パネル1の網状体定着
部2を構成する変形例を示した部分拡大図である。図8
(a)〜8(d)は、GRCモルタル施工時の状態を示
した図であり、図8(e)〜8(h)は、メタルラス2
0を取り付けた状態を示した図である。同図(a)は、
番線等の結束線31をGRCモルタル打設時に埋設して
おく例を示したものである。番線は埋設アンカー部分3
1aを有し、この部分をGRCモルタル23が硬化しな
いうちにパネル面に植設すれば良い。同図(b)は、ク
リップ状の止め金具32を埋設した例を示したものであ
る。同図(c)は、インサートパイプ33を型枠30内
の所定位置に仮止めしておき、GRCモルタル23を施
工するようにした例を示したものである。さらに、同図
(d)は、インサートナット34を用いた例である。こ
のようにして修景パネル1を工場生産しておき、裏当て
網状体20を取り付けない状態で修景パネル1を修景物
の構築現場に搬入し、現場で修景パネル1を組み立てる
直前あるいは組み立てた後に同図(e)〜同図(h)に
示したように、メタルラス20を結束線31、36、固
定ナット35等を用いて容易に修景パネル1に取り付け
ることができる。なお、修景パネル1の組み立て現場
で、修景パネル1の背面の所定位置に接着剤等を用いて
裏当て網状体20を貼着することも可能である。
【0024】なお、以上の説明では、耐アルカリガラス
短繊維を混合したGRCモルタルから成る修景パネルを
例にしたが、ガラス繊維を含まないモルタル板から成る
修景パネル、前述の種々の補強繊維材料を含んだモルタ
ル板から成る修景パネル、繊維強化プラスチック(FR
P)から成る修景パネル等にも適用可能なことは言うま
でもなく、FRPの修景パネルの場合には、網状体定着
部では裏当て網状体を、樹脂含浸した帯状のガラスクロ
ス等で押さえて固定することもできる。
【0025】
【発明の効果】以上の説明から明らかなように、本発明
によれば、修景パネルを連結する目地部の施工が容易に
なるとともに、目地意匠も良好に仕上げることができる
ので、経済的で意匠的に優れた修景物の構築が可能にな
るという効果を奏する。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明による修景パネルの目地部の実施の一形
態を示した部分拡大斜視図。
【図2】本発明の修景パネルの実施の一形態を示した全
体斜視図。
【図3】裏当て網状体の取付状態の一形態を示した部分
断面図。
【図4】修景パネルを製造する作業手順を示した作業フ
ローチャート。
【図5】修景パネルの目地部の施工手順を示した説明
図。
【図6】目地部の変形例を示した部分断面図。
【図7】修景パネルを用いた修景物の構築手順を示した
作業フローチャート。
【図8】網状体定着部の変形例を模式的に示した部分断
面図。
【図9】修景パネルを用いた修景物の従来の構築過程の
一例を示した断面図。
【図10】修景パネルを用いた修景物の割り付け例を示
した概略斜視図。
【図11】図9に示した構築過程から目地部を形成し、
修景パネル内に内部コンクリートを打設した状態を示し
た断面図。
【図12】従来の修景パネルの目地部の施工状態を示し
た部分断面図。
【符号の説明】
1 修景パネル 2 網状体定着部 10 目地部 20 裏当て網状体(メタルラス) 23 GRCモルタル
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) B32B 1/00 - 35/00 E02B 3/04 - 3/14 E02D 29/02

Claims (6)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】パネル背面の周縁に、目地部下地となる裏
    当て網状体が設けられたことを特徴とする修景パネル。
  2. 【請求項2】前記裏当て網状体は、その端部が前記パネ
    ル製作時にパネル内に埋設固定されたことを特徴とする
    請求項1記載の修景パネル。
  3. 【請求項3】前記裏当て網状体は、メタルラスであるこ
    とを特徴とする請求項1または請求項2記載の修景パネ
    ル。
  4. 【請求項4】前記パネルは、繊維補強モルタルから成る
    板状体であることを特徴とする請求項1または請求項2
    記載の修景パネル。
  5. 【請求項5】前記板状体は、自然岩の岩肌を模した型枠
    により製作されたことを特徴とする請求項4記載の修景
    パネル。
  6. 【請求項6】パネル背面の周縁に、目地部下地となる裏
    当て網状体が設けられた複数枚の修景パネルを、修景物
    の形状に倣って所定の目地部の離れをあけて組み立て、
    しかる後に、前記目地部を挟んで隣合った前記修景パネ
    ルの裏当て網状体を重ねるようにして連結し、前記裏当
    て網状体上に、前記修景パネルの表面と連続するように
    目地材料を盛りつけて前記各修景パネルを一体化させて
    修景物の外観形状を形成するようにしたことを特徴とす
    る修景パネルを用いた修景物の構築方法。
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