JP3091750U - プランター - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】 収納される土および植物の根が充分な空気を
吸うことができ、植物の育成を大幅に向上させることが
できるプランターを提供する。 【解決手段】 上端が開放された容器であり、底面に少
なくとも１個の通気口が形成されたプランター本体１
と、プランター本体内部の底面付近に収納された通気性
を有する中敷２とからなり、中敷の下面において、少な
くともプランター本体１の通気口３に対向する位置にリ
ブ９が突設され、リブが、通気口３の周縁に当接するこ
とにより、中敷２が通気口３の上方に離間して配置され
てなるプランター。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案はプランターに関する。さらに詳しくは、収納される土および植物の根 が充分な空気を吸うことができ、植物の育成を大幅に向上させることができるプ ランターに関する。

【０００２】

【従来の技術および考案が解決しようとする課題】

従来より、庭やベランダなどで花や野菜などの植物を育成させるために、合成 樹脂などで作製された栽培容器であるプランターを用いて手軽に植物の育成を行 なっている。

【０００３】 植物は、葉の部分だけでなく根の部分でも呼吸を行なっているので、植物の根 の部分にも充分に新鮮な空気が行き渡るようにすることが植物を育成させるうえ で重要である。そのため、一般に用いられるプランターは、プランターの底面に 通気口を形成することにより、土および植物の根の部分への空気の流路を確保し ている。

【０００４】 しかし、従来のプランターでは、通気口がプランター内部の土によって塞がれ やすいため、土および植物の根の部分に新鮮な空気が充分に行き渡ることが困難 であった。

【０００５】 本考案はかかる問題を解消するためになされたものであり、収納される土およ び植物の根が充分な空気を吸うことができ、植物の育成を大幅に向上させること ができるプランターを提供することを目的とする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案のプランターは、上端が開放された容器であり、底面に少なくとも１個 の通気口が形成されたプランター本体と、 該プランター本体内部の底面付近に収納された通気性を有する中敷とからなり、 前記中敷の下面において、少なくとも前記プランター本体の通気口に対向する位 置にリブが突設され、 前記リブが、前記通気口の周縁に当接することにより、前記中敷が前記通気口の 上方に離間して配置されてなることを特徴としている。

【０００７】 前記プランター本体の底面に当該プランター本体内部に突出する凸部が設けら れ、該凸部の上端に前記通気口が形成されてなるのが好ましい。

【０００８】 前記凸部が複数の突起からなり、該複数の突起のそれぞれの上端に前記通気口 が形成され、該複数の突起がそれぞれ、前記プランター本体の底面に形成された 、当該プランター本体の側面まで延びる共通の通気路に連通するのが好ましい。

【０００９】 前記中敷の少なくとも前記プランター本体の通気口に対向する位置において、 上方に突出し、かつ下端が開放された通気路が設けられ、該通気路の内部に前記 リブが突設されてなるのが好ましい。

【００１０】 前記中敷がメッシュ状を呈してなるのが好ましい。

【００１１】

【考案の実施の形態】

つぎに図面を参照しながら本考案のプランターをさらに詳細に説明する。図１ は本考案のプランターの一実施の形態を示す斜視説明図、図２は図１のプランタ ーの平面説明図、図３は図１のプランター本体を上から見た図、図４は図１の中 敷を下から見た図、図５は図２のプランターのＶ−Ｖ線断面図、図６は本考案の プランターの他の実施の形態を示す斜視説明図、図７は図６のプランターの平面 説明図、図８は図６のプランター本体を上から見た図、図９は図６の中敷を下か ら見た図および図１０は図６のプランターのＸ−Ｘ線断面図である。

【００１２】 本実施の形態のプランター１は、図１〜５に示されるように、プランター本体 １と、プランター本体１内部の底面付近に収納された２枚の中敷２とから構成さ れている。

【００１３】 プランター本体１は、上端が開放された容器であり、ポリプロピレンなどの合 成樹脂によって一体成形により作製されている。図１に示されるプランター本体 １の外形形状は、側面が段付きのテーパ面で構成された略矩形形状の容器である が、本考案ではプランター本体１の外形形状および寸法についてとくに限定され るものではなく、種々の外形形状および寸法のプランターを採用することができ る。

【００１４】 さらに、プランター本体１の底面には、図３および図５に示されるように、複 数個の通気口３が形成されている。本実施の形態のプランター本体１では、底面 １ａにプランター本体内部に突出する複数の突起４が設けられ、複数の突起４の それぞれの上端に円形の通気口３が形成されている。さらに、複数の突起４はそ れぞれ、プランター本体１の底面１ａを上方に膨出させることにより形成され、 プランター本体１の軸方向に沿ってプランター本体１の側面１ｂまで延びる共通 の通気路５に連通されている。したがって、外部の空気は、プランター本体１の 側面１ｂから通気路５を通って複数の突起４のそれぞれに分配され、そののち複 数の突起４のそれぞれの先端の通気口３を通ってプランター本体１内部に円滑に 導入され得る。

【００１５】 なお、本実施の形態では、図３および図５に示されるように複数の突起４の先 端に通気口３を形成した例が示されているが、本考案はこれに限定されるもので はなく、プランター本体１の底面１ａにおける共通の通気路５を構成する部分に 直接通気口３を形成してもよい。また、通気口３の形状は円形に限らず、だ円形 や矩形などの他の形状であってもよく、またその数もプランター本体１の大きさ に合わせて適宜選定することができる。

【００１６】 また、本実施の形態のプランター本体１の上部両端には、一対の取っ手６（図 １参照）が一体形成されている。さらに、プランター本体１の底面１ａの２つの 角には、水抜き孔７も形成されている。なお、８は、プランター本体１の底面１ ａの中間位置に設けられた２枚の中敷２を支持するためのリブである。

【００１７】 中敷２は、通気性を有するように、たとえばメッシュ状のポリプロピレンなど の合成樹脂で作製された２枚の板材からなる。なお、中敷２は、土砂を受けるこ とができ、かつ通気性を有するものであれば本考案ではいかなる材質や形状でも よく、たとえば複数の丸孔が開口した板材なども本考案の中敷として採用され得 る。

【００１８】 さらに、中敷２の下面２ａには、少なくともプランター本体１の通気口３に対 向する位置にリブ９（図４および図５参照）が突設されている。リブ９は、たと えば、図４に示されるように、複数の通気口３が並ぶ直線上に沿って延びる縦リ ブ９ａと、縦リブ９ａに直交する補強用の横リブ９ｂとからなるが、横リブ９ｂ は省略してもよい。

【００１９】 以上のように構成された図１〜５に示されるプランターでは、縦リブ９ａが通 気口３の周縁に当接することにより、中敷２が通気口３の上方に離間して配置さ れる。それにより、図５に示されるように、外部から通気口３を通ってプランタ ー本体１内部に導入された空気は、中敷２とプランター本体１の底面１ａとのあ いだに形成された空間１０に入って拡散したのち、中敷２の全面から通過する。 したがって、土および植物の根は、充分な空気を吸って呼吸することができるた め、植物の育成を大幅に向上させることができる。

【００２０】 また、本考案のプランターの他の実施の形態として、図６〜１０に示されるプ ランターは、全体が滑らかな波線状に延びる審美性の高いプランター本体２１と 、プランター本体２１内部の底面付近に収納された１枚の中敷２２とから構成さ れている。

【００２１】 プランター本体２１の底面には、図８に示されるように、複数個の通気口２３ が形成されている。図８および図１０に示されるように、本実施の形態のプラン ター本体２１には、底面２１ａにプランター本体内部に突出する複数の突起２４ が設けられ、複数の突起２４のそれぞれの上端に通気口２３が形成されている。 さらに、複数の突起２４はそれぞれ、プランター本体１の底面２１ａを上方に膨 出させることにより形成され、プランター本体１の幅方向に沿ってプランター本 体２１の側面２１ｂまで延びる共通の通気路２５に連通されている。したがって 、外部の空気は、プランター本体２１の側面２１ｂから通気路２５を通って複数 の突起２４のそれぞれに分配され、そののち複数の突起２４のそれぞれの先端の 通気口２３を通ってプランター本体２１内部に円滑に導入される。なお、本実施 の形態においても通気口２３の形状や数は図１〜５に示される実施の形態同様に 適宜選定することができる。

【００２２】 また、プランター本体２１の底面２１ａの一端には、水抜き孔２７が形成され ている。さらに、プランター本体１の底面１ａの周縁には、中敷２２を周辺から 支持するための複数の小さいリブ２８が突設されている。

【００２３】 中敷２２は、通気性を有するように、たとえばメッシュ状のポリプロピレンな どの合成樹脂で作製された板材からなり、中敷２２の下面２２ａには、プランタ ー本体２１の複数の通気口２３に対向する位置にリブ２９が突設されている。図 ７および図９に示される中敷２２は、中敷２２の少なくともプランター本体２１ の通気口２３に対向する位置に、中敷２２の上方に突出するように、下端が開放 された半割筒状の通気路３０が設けられ、通気路３０の内部にリブ２９が突設さ れている。

【００２４】 以上のように構成された図６〜１０に示されるプランターでは、リブ２９が通 気口２３の周縁に当接することにより、中敷２２が通気口２３の上方に離間して 配置される。それにより、図１０に示されるように、外部から通気口２３を通っ てプランター本体２１内部に導入された空気は、中敷２２とプランター本体２１ の底面２１ａとのあいだに形成された空間３１に入って拡散したのち、中敷２２ の全面から通過する。したがって、土および植物の根は、充分な空気を吸って呼 吸することができるため、植物の育成を大幅に向上させることができる。

【００２５】 しかも、図９〜１０に示される中敷２２には、半割筒状の通気路３０を備えて いるため、通気口２３から導入された空気は、通気路３０を通ることにより、さ らに円滑に空間３１内部で拡散することができる。

【００２６】

【考案の効果】

本考案によれば、中敷の下面に突設されたリブが、プランター本体の底面に形 成された通気口の周縁に当接することにより、中敷が通気口の上方に離間して配 置されているため、通気口は土に塞がれることなく、常に空気の流路を確保する ことができる。したがって、プランター内部に収納される土および植物の根が充 分な空気を吸うことができ、その結果、植物の育成を大幅に向上させることがで きる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案のプランターの一実施の形態を示す斜視
説明図である。

【図２】図１のプランターの平面説明図である。

【図３】図１のプランター本体を上から見た図である。

【図４】図１の中敷を下から見た図である。

【図５】図２のプランターのＶ−Ｖ線断面図である。

【図６】本考案のプランターの他の実施の形態を示す斜
視説明図である。

【図７】図６のプランターの平面説明図である。

【図８】図６のプランター本体を上から見た図である。

【図９】図６の中敷を下から見た図である。

【図１０】図６のプランターのＸ−Ｘ線断面図である。

【符号の説明】

１、２１ プランター本体 ２、２２ 中敷 ３、２３ 通気口 ９、２９ リブ

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 上端が開放された容器であり、底面に少
   なくとも１個の通気口が形成されたプランター本体と、
   該プランター本体内部の底面付近に収納された通気性を
   有する中敷とからなり、前記中敷の下面において、少な
   くとも前記プランター本体の通気口に対向する位置にリ
   ブが突設され、前記リブが、前記通気口の周縁に当接す
   ることにより、前記中敷が前記通気口の上方に離間して
   配置されてなるプランター。
2. 【請求項２】 前記プランター本体の底面に当該プラン
   ター本体内部に突出する凸部が設けられ、該凸部の上端
   に前記通気口が形成されてなる請求項１記載のプランタ
   ー。
3. 【請求項３】 前記凸部が複数の突起からなり、該複数
   の突起のそれぞれの上端に前記通気口が形成され、該複
   数の突起がそれぞれ、前記プランター本体の底面に形成
   された、当該プランター本体の側面まで延びる共通の通
   気路に連通する請求項２記載のプランター。
4. 【請求項４】 前記中敷の少なくとも前記プランター本
   体の通気口に対向する位置において、上方に突出し、か
   つ下端が開放された通気路が設けられ、該通気路の内部
   に前記リブが突設されてなる請求項１、２または３記載
   のプランター。
5. 【請求項５】 前記中敷がメッシュ状を呈してなる請求
   項１、２、３または４記載のプランター。