JP3053687U

JP3053687U - フラワーベンチ用排水構造

Info

Publication number: JP3053687U
Application number: JP1998003419U
Authority: JP
Inventors: 伊藤　　誠
Original assignee: Iris Ohyama Inc
Current assignee: Iris Ohyama Inc
Priority date: 1998-04-30
Filing date: 1998-04-30
Publication date: 1998-11-04
Anticipated expiration: 2004-04-30

Abstract

(57)【要約】【課題】ベンチ容器内の水を簡易な構成でスムーズに
排水できるようにして水捌けを良くし、しかも、見栄え
の良いフラワーベンチを構成する。【解決手段】植木鉢・苗木鉢等を載置したベンチ容器
１の内底面略中央に排水孔３を開穿形成し、該排水孔３
に向けて集中傾斜する底面を有する網目状の溝条水路４
を設けることにり、ベンチ容器１内へ給水した水を溝条
水路４を介して中央の排水孔３へ常時導いて落下排水す
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、主として造園販売店等で使用される、例えば植木や苗木鉢等の載置台である、所謂かん水式のフラワーベンチ用排水構造に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、造園業等での植木の販売を行なうために花台載置用の台座と脚体とが組立可能に構成された各種のフラワーベンチがあり、該フラワーベンチのベンチ容器上に植木鉢等を並べて販売していた。このとき、フラワーベンチの天板をトレー状に形成し、この略水平な天板の中央もしくは四隅等に１つまたは複数の排水孔を設けていた。さらに、ネット状もしくは多数の貫通孔を配した天板を用いたフラワーベンチもある。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

しかしながら、上記従来例によると、トレー状に形成したフラワーベンチの天板が水平であるために、水が排水孔側へスムーズに流れていかず、ベンチ容器内の各所に水溜りができてしまい、水捌けが余り良くないものであった。また、従来例では、フラワーベンチ内に貯留した水をそのまま排水孔から外へ放流するか、もしくはフラワーベンチの下側で目に見える状態でトレー容器を置いて貯水させていたため、トレー容器に溜った汚水を直接目にすることとなり、見栄えが悪くなるものであった。さらに、フラワーベンチのベンチ容器を複数に隣接させた場合に、その接合箇所において水溜りが生じて汚れてしまい、見栄えが悪くなる等の問題点も有していた。

【０００４】そこで本考案は、叙上のような従来存した問題点に鑑み創案されたもので、ベンチ容器内の水を簡易な構成でスムーズに排水できるようにして水捌けを良くし、しかも、見栄えの良いフラワーベンチを構成するようにしたフラワーベンチ用排水構造を提供することを目的としたものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

このため、本考案にあっては、植木鉢・苗木鉢等が載置されるベンチ容器１の内底面略中央に開穿形成した排水孔３と、該排水孔３に向けて集中傾斜する底面を有する網目状の溝条水路４とを備え、ベンチ容器１内に給水された水を溝条水路４を介して中央の排水孔３へ常時導かせて落下排水させたことで、上述した課題を解決した。また、前記排水孔３には、該排水孔３に嵌合される筒胴部５と、該排水孔３の周辺上側に係架される任意の厚さのフランジ部６とを連設した任意の内口径を有する合成樹脂製等のパッキン部材７を着脱可能に貫装介設させたことで、同じく上述した課題を解決した。更に、前記ベンチ容器１の側壁面には、扉体を手前上方側へ回動させて開蓋させる扉体開閉部８を有し、ベンチ容器１の前記排水孔３下方に配した排水貯留用のトレー容器９を扉体開閉部８を介して取り出し可能としたことで、同じく上述した課題を解決した。加えて前記ベンチ容器１を複数に隣接させた接合箇所において、断面略コ字型の長枠状の水溜まり防止用のカバー部材１０を被冠させたことで、同じく上述した課題を解決した。

【０００６】本考案に係るフラワーベンチ用排水構造にあっては、ベンチ容器１の内底面略中央の排水孔３に向けて集中傾斜する底面を有する網目状の溝条水路４により、水は常時排水孔３に集まってスムーズに排水され、ベンチ容器１上での水捌けを良好にさせる。また、排水孔に嵌合されたパッキン部材７の任意の厚さのフランジ部６により、水と共に流れるゴミや夾雑物が塞き止められ、排水孔３の目詰まりを防止させ、水をスムーズに排水させる。さらに、排水孔３下方に配した排水貯留用のトレー容器９を扉体開閉部８を介して取り出し可能としたことで、フラワーベンチＰ周辺を汚さずに、トレー容器９に貯留された汚水を容易に除去することができ、しかも排水中においてトレー容器９が外部から見えないので、フラワーベンチＰ自体の見栄えを何等損なうことがない。そして、ベンチ容器１同士の接合箇所において、水溜まり防止用のカバー部材１０を被冠させたことにより、従来のように接合箇所において水溜りが生じて汚れてしまうことを回避させる。

【０００７】

【考案の実施の形態】

以下、図面を参照して本考案の実施の形態を説明する。本考案は、図１・図２に示すように、ゴンドラ状に形成したフラワーベンチＰの植木鉢・苗木鉢等が載置される平面矩形状のベンチ容器１の内底面略中央に円形凹部２を形成し、且つ該円形凹部２の中央に排水孔３を開穿形成すると共に、図２・図４に示すように、該排水孔３に向けて集中的に傾斜させた溝底面を有する網目状の溝条水路４を形成し、ベンチ容器１内に給水された水を溝条水路４を介して中央の排水孔３へ常時導かせて落下排水させる。すなわち、図３・図４に示すように、前記溝条水路４の溝底面は、中央の排水孔３へ向けて傾斜するようベンチ容器１の平面に対し約１〜７度の勾配を付与してある。また、前記排水孔３には、該排水孔３に嵌合される筒胴部５と、該排水孔３の周辺上側に係架されるフランジ部６とを連設した任意の内口径を有する、例えば硬質・軟質合成樹脂製材、木材（コルク材）、ラバー等のいずれかにより一体形成されたパッキン部材７を着脱可能に貫装介設させ、ベンチ容器１内底部の排水孔３に対する高さ位置を可変自在としてある。さらに、図４に示すように、前記ベンチ容器１の溝条水路４上を排水孔３に対応した円孔１１を中央に穿設した不織布または多孔質性合成樹脂、発泡合成樹脂製材等から成る保湿材１２で被覆敷設させてある。

【０００８】また、図１・図４に示すように、前記ベンチ容器１の側壁面には、扉体を手前上方側へ回動させて開蓋させる扉体開閉部８を有し、ベンチ容器１の前記排水孔３下方に配した排水貯留用のトレー容器９を扉体開閉部８を介して取り出し可能としてある。さらに、図５に示すように、前記ベンチ容器１を複数に隣接させた接合箇所において、断面略コ字型の長枠状の水溜まり防止用のカバー部材１０を被冠させてある。

【０００９】次に、本考案の使用の一例を説明する。先ず、図４に示すように、ベンチ容器１の排水孔３にパッキン部材７を貫装させてから、その上に保湿材１２で被覆敷設させると共に、ベンチ容器１を複数隣接させた接合箇所に水溜まり防止用のカバー部材１０を被冠させる。そして、図１に示すように、保湿材１２の上に植木鉢・苗木鉢等を載置させるのである。このとき、植木鉢・苗木鉢等の給水時には、散水は保湿材１２を浸透させて一定の湿度に保持させると共に、余った水は保湿材１２の円孔１１を通って溝条水路４に落下し、該溝条水路４に沿って中央の排水孔３へ流れて行き、排水孔３を介して下方に配したトレー容器９内に落下排水させるのである。そして、トレー容器９が満水となった時には、扉体開閉部８を介してトレー容器９を取り出し、別所にて汚水を捨てた後、トレー容器９を再度扉体開閉部８を介して排水孔３の下方に収納配置させれば良い。

【００１０】

【考案の効果】

本考案は以上のように構成されており、特に、ベンチ容器１内の水を簡易な構成でスムーズに排水できるようにして水捌けを良くし、しかも、見栄えの良いフラワーベンチＰを構成することができる。

【００１１】すなわち、ベンチ容器１の内底面略中央の排水孔３に向けて集中傾斜する底面を有する網目状の溝条水路４を形成したことにより、水を常時排水孔３に集めてスムーズに排水させ、ベンチ容器１上での水捌けを良好にすることができる。

【００１２】また、排水孔３に対し任意の厚さのフランジ部６を有するパッキン部材７を嵌合させたので、該フランジ部６により水と共に流れるゴミや夾雑物が塞き止められて、排水孔３の目詰まりを防止することができ、水をスムーズに排水させることができる。

【００１３】さらに、排水孔３下方に配した排水貯留用のトレー容器９を扉体開閉部８を介して取り出し可能としたので、フラワーベンチＰ周辺を汚さずに、トレー容器９に貯留された汚水を容易に除去することができ、しかも排水中においてトレー容器９が外部から見えないため、フラワーベンチＰ自体の見栄えを何等損なうことがない。

【００１４】そして、ベンチ容器１同士の接合箇所において、水溜まり防止用のカバー部材１０を被冠させたことにより、従来のように接合箇所において水溜りが生じて汚れてしまうことを回避することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施の形態を示したフラワーベンチの
全体斜視図である。

【図２】同じくベンチ容器の排水構造を示す斜視図であ
る。

【図３】同じくベンチ容器の排水構造の拡大した要部を
示す斜視図である。

【図４】同じくベンチ容器の排水構造の側断面図であ
る。

【図５】同じく隣接するフラワーベンチ同士の接合箇所
の要部を示す斜視図である。

【符号の説明】

１…ベンチ容器２…円形凹部３…排水孔４…溝条水路５…筒胴部６…フランジ部７…パッキン部材８…扉体開閉部９…トレー容器１０…カバー部
材１１…円孔１２…保湿材Ｐ…フラワーベンチ

Claims

【実用新案登録請求の範囲】

【請求項１】植木鉢・苗木鉢等が載置されるベンチ容
器の内底面略中央に開穿形成した排水孔と、該排水孔に
向けて集中傾斜する底面を有する網目状の溝条水路とを
備え、ベンチ容器内に給水された水を溝条水路を介して
中央の排水孔へ常時導かせて落下排水させることを特徴
とするフラワーベンチ用排水構造。
【請求項２】前記排水孔には、該排水孔に嵌合される
筒胴部と、該排水孔の周辺上側に係架される任意の厚さ
のフランジ部とを連設した任意の内口径を有する合成樹
脂製等のパッキン部材を着脱可能に貫装介設させたこと
を特徴とする請求項１記載のフラワーベンチ用排水構
造。
【請求項３】前記ベンチ容器の側壁面には、扉体を手
前上方側へ回動させて開蓋させる扉体開閉部を有し、ベ
ンチ容器の前記排水孔下方に配した排水貯留用のトレー
容器を扉体開閉部を介して取り出し可能としたことを特
徴とする請求項１または２記載のフラワーベンチ用排水
構造。
【請求項４】前記ベンチ容器を複数に隣接させた接合
箇所において、断面略コ字型の長枠状の水溜まり防止用
のカバー部材を被冠させたことを特徴とする請求項１乃
至３のいずれか記載のフラワーベンチ用排水構造。