JP3091703B2 - 周波数ホッピングスペクトラム拡散通信システム - Google Patents

周波数ホッピングスペクトラム拡散通信システム

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JP3091703B2
JP3091703B2 JP33159896A JP33159896A JP3091703B2 JP 3091703 B2 JP3091703 B2 JP 3091703B2 JP 33159896 A JP33159896 A JP 33159896A JP 33159896 A JP33159896 A JP 33159896A JP 3091703 B2 JP3091703 B2 JP 3091703B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、周波数ホッピング
スペクトラム拡散通信方式に関し、特に、通信されたデ
ータの受信状態に応じて通信に使用する周波数チャンネ
ルの切換パターン(ホッピングパターン)を変更する
信システムに関する。
【0002】
【従来の技術】スペクトラム拡散通信方式(SS通信方
式)は、データ伝送に必要な周波数帯域幅より広い周波
数帯域に信号を拡散して、送信対象のデータを伝送する
通信方式であり、この周波数帯域幅の拡散に周波数ホッ
ピング変調方式(FH方式)を用いた方式が周波数ホッ
ピングスペクトラム拡散通信方式(SS−FH方式)と
呼ばれている。周波数ホッピング変調方式は、搬送波の
周波数を符号系列の状態に同期して順次ホッピングさせ
る(切り換えさせる)方式であり、ホッピングパターン
に従って搬送周波数チャンネルを順次切り換えて送信す
る方式である。
【0003】図4には、SS−FH方式におけるホッピ
ングパターンの一例として、無線伝送に使用可能な周波
数(2.471GHz〜2.496GHz)の周波数チャンネ
ル(71ch〜96ch)を順次切り換える場合のパタ
ーンを示してある。実際のSS−FH方式の通信におい
ては、上記のようなホッピングパターンを送信側装置と
受信側装置とにそれぞれ同一のパターンで設定してお
き、例えば図6に示すように、71ch、73ch、・
・・・81ch、84chといった順序で周波数チャン
ネルを順次切り換えるパターンを1周期とし、この周期
的な切り換えを送信側装置と受信側装置とで同期して行
うことによりデータの送受信を行っている。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、上記の
ようなSS−FH方式の通信では、外部からの電磁波等
の影響により、周波数チャンネルによっては通信障害が
発生してしまう場合がある。例えば、SS−FH方式の
通信システムの近傍に電子レンジが設置されているよう
な場合には、図7に示すように電子レンジからの放射ノ
イズが通信に影響し、正常な伝送が行えなくなる周波数
領域が発生してしまう。
【0005】したがって、ホッピングパターンに従った
切り換えによって、上記の通信障害がある周波数領域内
の周波数チャンネルが通信に使用する周波数チャンネル
として選択されたときには、受信側装置において受信エ
ラーを生じてしまう可能性が極めて高くなる。このた
め、伝送データの品質を高水準に維持することが難し
く、また、受信エラーに対してデータの再送を行う場合
にはデータ伝送処理の大幅な遅延を招いてしまうという
問題があった。
【0006】本発明は上記従来の事情に鑑みなされたも
ので、通信環境に係わらず、SS−FH方式の通信にお
いて伝送データの品質を高水準に維持する通信システム
を提供することを目的とする。また、本発明は、SS−
FH方式の通信において受信エラーに対するデータ再送
を行う場合にあっても、データ伝送処理の遅延を極力抑
制する通信システムを提供することを目的とする。
【0007】
【課題を解決するための手段】上記の目的を達成するた
め、ホッピングパターンに従って複数の周波数チャンネ
ルを順次切り換えて通信を行うSS−FH方式の通信に
おいて、本発明に係る通信方法では、通信された各周波
数チャンネルの受信レベルを検出し、現在のホッピング
パターンを検出された受信レベルが所定の閾値以下の周
波数チャンネルを削除した新たなホッピングパターンに
変更し、当該新たなホッピングパターンに従って通信を
行う。すなわち、通信障害により受信レベルが低く受信
エラーが生じてしまう周波数チャンネルを、通信に用い
るホッピングパターンから削除して、このホッピングパ
ターンに従って通信を実行する。この新たなホッピング
パターンへの変更は、受信レベルの検出結果に基づいて
新規に生成したホッピングパターンに変更することによ
り行ってもよく、また、予め幾つかのホッピングパター
ンを用意してメモリに保持させておき、検出された受信
レベルが所定の閾値以下の周波数チャンネルを含まない
ホッピングパターンを選択してこれに変更するようにし
てもよい。
【0008】本発明に係る通信方法をより具体的な処理
手順によって説明すると、例えば図1(a)〜(d)に
示すような処理の流れによって構成することができる。
これらの通信方法では、受信側と送信側との間の通常の
SS−FH方式の通信において、例えば送信されたデー
タを正常に受信し得なかったことを通知する否定応答
(NACK)が、受信側から送信側へ通信障害として通
知としてされると、送信側が受信レベルの調査を行う調
査モード通知を受信側へ送って、送信側と受信側とで当
該調査モードを実行する。
【0009】すなわち、図1(a)に示す通信方法の調
査モードでは、送信側から一定レベルの調査信号を現在
のホッピングパターンに含まれる全ての周波数チャンネ
ルで受信側へ送信し、受信側では当該調査信号の受信レ
ベルを検出して当該検出結果を送信側へ通知する。そし
て、送信側では現在のホッピングパターンを当該検出結
果に基づいて受信レベルが所定の閾値以下の周波数チャ
ンネルを削除した新たなホッピングパターンに変更し、
この新たなホッピングパターンを受信側へ通知する。こ
の調査モードを実行することにより、送信側と受信側と
は同一の新たなホッピングパターンを保有することとな
る。そしてこの後、通常のSS−FH方式の通信を実行
して、送信側と受信側との間で新たなホッピングパター
ンに従って通信を行う。
【0010】また、図1(b)に示す通信方法の調査モ
ードでは、送信側から一定レベルの調査信号を現在のホ
ッピングパターンに含まれる全ての周波数チャンネルで
受信側へ送信するのは同様であるが、受信側では、当該
調査信号の受信レベルを検出し、更に、現在のホッピン
グパターンを当該検出結果に基づいて受信レベルが所定
の閾値以下の周波数チャンネルを削除した新たなホッピ
ングパターンに変更する。そして、この新たなホッピン
グパターンは受信側から送信側へ通知し、送信側と受信
側とに同一の新たなホッピングパターンを保有させる。
そしてこの後、通常のSS−FH方式の通信を実行し
て、送信側と受信側との間で新たなホッピングパターン
に従って通信を行う。
【0011】また、図1(c)に示す通信方法の調査モ
ードでは、受信側から一定レベルの調査信号をホッピン
グパターンに含まれる全ての周波数チャンネルで送信側
へ送信し、送信側では当該調査信号の受信レベルの検出
し、当該検出結果を受信側へ通知する。そして、受信側
では現在のホッピングパターンを当該検出結果に基づい
て受信レベルが所定の閾値以下の周波数チャンネルを削
除した新たなホッピングパターンに変更し、この新たな
ホッピングパターンを送信側へ通知する。この調査モー
ドを実行することにより、送信側と受信側とは同一の新
たなホッピングパターンを保有することとなる。そして
この後、通常のSS−FH方式の通信を実行して、送信
側と受信側との間で新たなホッピングパターンに従って
通信を行う。
【0012】また、図1(d)に示す通信方法の調査モ
ードでは、受信側から一定レベルの調査信号をホッピン
グパターンに含まれる全ての周波数チャンネルで送信側
へ送信し、送信側では当該調査信号の受信レベルの検出
する、更に、送信側では、現在のホッピングパターンを
当該検出結果に基づいて受信レベルが所定の閾値以下の
周波数チャンネルを削除した新たなホッピングパターン
に変更し、更に、この新たなホッピングパターンを受信
側へ通知する。この調査モードを実行することにより、
送信側と受信側とは同一の新たなホッピングパターンを
保有することとなる。そしてこの後、通常のSS−FH
方式の通信を実行して、送信側と受信側との間で新たな
ホッピングパターンに従って通信を行う。
【0013】図1(a)〜(d)に示した通信方法に
は、調査信号の発生機能、受信レベルの検出機能、及
び、新たなホッピングパターンへの変更機能を、送信側
と受信側といずれに持たせるかの相違があり、いずれの
構成を採用するかは当該通信方法を実施するためのシス
テム設定に応じて決定されるものである。例えば、受信
レベルの検出機能と新たなホッピングパターンへの変更
機能とを送信側装置と受信側装置とに分散して持たせた
方が、一方の装置に負荷が集中せずに装置構成を容易化
することができる利点があり、また、これら機能をいず
れか一方の装置に集中させた方が、送信側装置と受信側
装置との間の検出結果通知を省略できるので、処理の迅
速化を図ることができる利点がある。なお、受信レベル
に対する閾値はデータを正常に受信し得ないレベルであ
り、この閾値をどの程度に設定するかは当該通信方法を
実施するシステム設定や許容される通信品質等に応じて
決定されるものである。
【0014】また、本発明に係る通信システムでは、送
信側装置と受信側装置とにより次ぎのようにして調査モ
ードを実行し、新たに設定されたホッピングパターンに
従って送信側装置と受信側装置との間でSS−FH無線
通信を行う。すなわち、送信側装置が調査信号送信手段
により無線通信手段を介して一定レベルの調査信号をホ
ッピングパターンに含まれる全ての周波数チャンネルで
受信側装置へ無線送信させる。この調査信号は受信側装
置の無線通信手段により受信され、受信側装置では、受
信レベル検出手段により調査信号について各周波数チャ
ンネルの受信レベルが所定の閾値に達しているかを検出
し、当該検出結果を検出レベル通知手段により送信側装
置へ通知する。送信側装置は、この通知を受信するとパ
ターン変更手段が、当該検出結果の基づいて現在のホッ
ピングパターンを受信レベルが所定の閾値以下の周波数
チャンネルを削除した新たなホッピングパターンに変更
し、パターン通知手段が当該新たなホッピングパターン
を以後の無線通信に用いるものとして受信側装置へ通知
する。
【0015】また、上記の通信システムにおいて、受信
側装置はホッピングパターンに従った無線通信において
通信障害を送信側装置へ通知する手段を更に備え、送信
側装置は当該通信障害の通知を受信したことに基づいて
受信側装置へ調査モードを通知するモード通知手段を更
に備えており、当該調査モードの通知を条件として上記
した調査モードの処理を実行する。
【0016】また、上記の通信システムにおいて、1台
の送信側装置に対して複数台の受信側装置が備えられて
おり、モード通知手段はこれら受信側装置から複数の通
信障害通知を受信したことを条件として受信側装置へ調
査モードを通知し、調査モード処理を開始する。また、
上記の通信システムにおいて、1台の送信側装置に対し
て複数台の受信側装置が備えられており、モード通知手
段は、これら受信側装置の内の代表として予め設定した
受信側装置から通信障害通知を受信したことを条件とし
て受信側装置へ調査モードを通知し、調査モード処理を
開始する。したがって、通信障害の程度がある一定以
上、或いは、許容し得ない状況となった場合に調査モー
ド処理を行い、調査モード処理を頻繁に行ってしまうこ
とに起因した通信処理の遅延を防止する。
【0017】また、上記の通信システムにおいて、受信
側装置の通信障害を通知する手段は、送信側から順次送
信されるデータについて正常受信を示す肯定応答又は異
常受信を示す否定応答を送信側装置へ通知する手段であ
る。また、送信側装置は当該否定応答の受信に基づいて
対応するデータを受信側装置へ再送する再送処理手段を
更に備えており、モード通知手段は当該再送処理の回数
が所定以上となったことに基づいて受信側装置へ調査モ
ードを通知し、調査モード処理を開始する。したがっ
て、或る程度の通信障害に対しては再送処理によって対
処し、この程度を超える通信障害に対しては調査モード
処理を実行して、再送処理を多くの回数繰り返してしま
うことによる通信処理の遅延を防止する。
【0018】
【発明の実施の形態】本発明を証券データの通信に適用
した一実施形態を図面を参照して説明する。図2には、
本実施形態に係るSS−FH通信システム1を用いた証
券データ通信システムの構成を示してある。この証券デ
ータ通信システムは、証券市場や証券会社本店等に設置
されたホストコンピュータ2から有線回線3を介して各
支店へ証券データを配信するシステムであり、各支店で
はSS−FH通信システム1により配信されてきた証券
データを受信して表示出力するようにしている。
【0019】SS−FH通信システム1は、有線回線3
から証券データを受信する回線受信装置(BS)4と、
当該証券データをディスプレイ画面6に表示出力する情
報表示端末装置(PS)5とを備えており、この証券デ
ータを回線受信装置4から情報表示端末装置5へ周波数
ホッピングスペクトラム拡散通信方式(SS−FH方
式)によって無線送信している。したがって、SS−F
H方式の無線通信においては、回線受信装置4が送信側
装置に該当し、情報表示端末装置5が受信側装置に該当
する。なお、図2には情報表示端末装置5を1台しか示
していないが、1台の回線受信装置4に対して複数台の
情報表示端末装置5を設置して、同報通信或いは識別コ
ードを付した個別通信をSS−FH方式で行わせること
ができる。
【0020】図3には、回線受信装置4と情報表示端末
装置5との本発明に係る主要構成部を示してある。回線
受信装置4には、回線3を介して証券データを受信する
モデム11と、この受信した証券データを一時的に保持
するメモリ12と、送受信する信号を変調及び復調する
無線ユニット13と、SS−FH方式の無線信号を送受
信するアンテナ14と、無線ユニット13に対して信号
の送受信処理を制御する送受信制御部15と、ホッピン
グパターンに従って無線送受信に使用する周波数チャン
ネルを順次変更させるチャンネル切り換え部16と、否
定応答(NACK)に対して対応する証券データを無線
ユニット13から再度送信させる再送処理部17とが備
えられており、主にこれらの機能手段によって通常のS
S−FH方式の無線通信処理を行う。
【0021】また、回線受信装置4には、調査モード処
理の実行に際して情報表示端末装置5へ当該処理の実行
を通知させるモード通知部18と、一定レベルの調査信
号を情報表示端末装置5へ無線送信させる調査信号発生
部19と、後述する受信レベルの検出結果に基づいてホ
ッピングパターンを新たに生成して現在のパターンと変
更するパターン変更部20と、当該ホッピングパターン
の変更を情報表示端末装置5へ通知させるパターン通知
部21とが備えられており、主にこれらの機能手段によ
ってSS−FH通信に用いるホッピングパターンの変更
処理を行う。
【0022】また、回線受信装置4には上記の各機能手
段11〜22を統括制御する主制御部22が備えられて
おり、予め設定された処理手順に従って通常のSS−F
H無線通信処理やホッピングパターンの変更処理が行わ
れる。なお、回線受信装置4を構成している各機能手段
は回路構成の手段として構成してもよいが、本実施形態
では、CPU、RAM、ROM等から成るハードウエア
資源において予め設定されたプログラムを実行すること
により構成されている。
【0023】一方、情報表示端末装置5には、SS−F
H方式の無線信号を送受信するアンテナ31と、送受信
する信号を変調及び復調する無線ユニット32と、無線
ユニット13に対して信号の送受信処理を制御する送受
信制御部33と、回線受信装置4と同一のホッピングパ
ターンに従って無線送受信に使用する周波数チャンネル
を回線受信装置4と同期して変更させるチャンネル切り
換え部34と、回線受信装置4から受信した証券データ
を保持するメモリ35と、メモリ35に保持された証券
データを液晶板等から成る表示部6に表示出力させる表
示制御部36とが備えられており、主にこれらの機能手
段によって通常のSS−FH方式の無線通信処理及び受
信した証券データの表示処理を行う。
【0024】また、情報表示端末装置5には、前記調査
モード処理の実行通知に基づいて調査信号の受信レベル
を検出する受信レベル検出部37と、この検出した受信
レベルを情報表示端末装置5へ送信させる検出レベル通
知部38とが備えられており、主にこれらの機能手段に
よって情報表示端末装置5と協働したホッピングパター
ンの変更処理を行う。また、情報表示端末装置5には上
記の各機能手段31〜38を統括制御する主制御部39
が備えられており、予め設定された処理手順に従って通
常のSS−FH無線通信処理やホッピングパターンの変
更処理が行われる。なお、情報処理端末装置5を構成し
ている各機能手段は回路構成の手段として構成してもよ
いが、本実施形態では、CPU、RAM、ROM等から
成るハードウエア資源において予め設定されたプログラ
ムを実行することにより構成されている。
【0025】次に、上記構成のSS−FH通信システム
1による処理動作を説明する。なお、本実施形態では図
4に示すように71ch〜96chの間の周波数チャン
ネルを無線通信に使用可能な帯域とし、初期の状態で
は、回線受信装置4と情報表示端末装置5とは互いに7
1ch〜96chの間の同一のホッピングパターンを保
持し、互いに同期して周波数チャンネルを順次切り換え
て無線通信を行うものとする。
【0026】まず、証券データを回線受信装置4から情
報表示端末装置5へ送信する通常の無線通信では次のよ
うな処理が行われる。すなわち、回線受信装置4では、
ホストコンピュータ2から受信してメモリ12に保持し
た証券データを、送受信制御部15による制御の下に無
線ユニット13からアンテナ14を介して無線送信す
る。この送信処理において、チャンネル切換制御部16
が所定のタイミングで無線送信に用いる周波数チャンネ
ルを上記のホッピングパターンに従って順次切り換え
る。
【0027】一方、情報表示端末装置5では、送信され
てきた証券データを無線ユニット32を介して受信して
メモリ35に保持し、表示制御部36の制御の下にメモ
リ35に保持された証券データを表示部6に表示出力さ
せる。この受信処理において、チャンネル切換制御部3
4が回線受信装置4と同期したタイミングで無線送信に
用いる周波数チャンネルを回線受信装置4と同一のホッ
ピングパターンに従って順次切り換える。
【0028】ここで、上記のようにして無線送信した証
券データに対して、情報表示端末装置5は送受信制御部
33により正常に受信し得たか否かの検査を行い、正常
受信の場合には肯定応答(ACK)を、他のシステムと
の混線や電波障害等により異常受信である場合には否定
応答(NACK)を回線受信装置4へ返信する。回線受
信装置4は、この返信を無線ユニット13を介して受信
し、肯定応答(ACK)である場合には上記の周波数チ
ャンネルの切換を行って次の証券データを送信するが、
否定応答(NACK)である場合には再送処理部17が
対応する証券データを無線ユニット13を介して再度無
線送信させる。この再送処理は各証券データ毎に肯定応
答(ACK)が得られるまで所定の回数(例えば、3
回)繰り返して行われ、この所定回数を上回っても未だ
に否定応答(NACK)である場合には、かなりの通信
障害があるものとして、主制御部22の制御の下に調査
モード処理が開始される。
【0029】この調査モード処理では、回線受信装置4
と情報表示端末装置5とにおいて、次のようにして図1
(a)に示した手順の処理が行われる。まず、回線受信
装置4のモード通知部18が無線ユニット13を介して
情報表示端末装置5へ調査モード処理の開始を通知し、
情報表示端末装置5の受信レベル検出部37や検出レベ
ル通知部38を起動させる。次いで、回線受信装置4の
調査信号発生部19が、チャンネル切換制御部16によ
る制御の下にSS−FH通信で、一定レベルの調査信号
を現在のホッピングパターンに含まれる全ての周波数チ
ャンネルで無線ユニット13を介して情報表示端末装置
5へ送信する。
【0030】情報表示端末装置5では、この調査信号を
チャンネル切換制御部34に制御の下にSS−FH通信
で無線ユニット32を介して受信し、A/Dコンバータ
等から成る受信レベル検出部37により、現在のホッピ
ングパターンに含まれる全ての周波数チャンネルでその
受信レベルを検出する。すなわち、図5に示すように周
波数チャンネル(71ch〜96ch)毎に調査信号の
受信レベルを検出する。なお、同図には、71chの受
信レベルを基準値「100」として各チャンネルの受信
レベルを相対値として示してある。そして、情報表示端
末装置5の検出レベル通知部38がこの検出結果を無線
ユニット32を介して回線受信装置4へ通知し、回線受
信装置4ではこの通知を無線ユニット13を介して受信
してパターン変更部20によりホッピングパターンの変
更を行う。
【0031】この変更処理では、パターン変更部20
が、検出結果として得られた各周波数チャンネル毎の受
信レベルが所定の閾値以上あるかを比較処理し、当該閾
値に達していない受信レベルの周波数チャンネルを削除
した新たなホッピングパターンを生成することにより行
われる。例えば、閾値を「50」と設定した場合には、
図5に示した例では75ch、77ch、94ch、9
6ch等が現在のホッピングパターン中から削除され
た、新たなホッピングパターンが生成される。すなわ
ち、この新たなホッピングパターンには通信障害を生じ
ない周波数チャンネルのみが含まれている。
【0032】なお、情報表示端末装置5から送信される
検出結果は、本例ではホッピングパターンに含まれる全
ての周波数チャンネルについての受信レベルであるが、
受信レベル検出部37に上記の閾値を設定しておき、当
該閾値に達した周波数チャンネル或いは当該閾値に達し
ない周波数チャンネルを検出結果として通知するように
してもよい。また、上記の閾値は、通信システムに要求
される通信品質等に応じて任意に設定されるものであ
る。
【0033】上記のように生成された新たなホッピング
パターンはチャンネル切換制御部16に保持されて調査
モード処理が終了し、新たなホッピングパターンはこの
終了通知と共にパターン通知部21により無線ユニット
13を介して情報表示端末装置5へ送信されて、チャン
ネル切換制御部34に保持される。したがって、以後の
証券データの通信には当該新たなホッピングパターンが
用いられ、幾度の再送処理を繰り返すことなく、通信障
害のない良好な状態で高品質なデータ伝送を行うことが
できる。
【0034】なお、上記した実施形態では、1台の回線
受信装置4に収容される情報表示端末装置5の台数は特
定していないが、1台以上複数台を収容することができ
る。そして、複数台を収容する場合には、例えば、その
内の1台の情報表示端末装置5を代表に設定して当該装
置からの受信障害通知に基づいて調査モード処理を開始
させる、或いは、これら全ての情報表示端末装置5から
の受信障害通知に基づいて調査モード処理を開始させる
ようにしてもよい。また、上記の実施形態では、否定応
答(NACK)が繰り返される回数によって通信障害を
検出するようにしたが、例えば、1回でもNACKがあ
ったときには調査モード処理を開始させたり、他の検出
装置によって通信障害を検出して調査モード処理を開始
させるようにしてもよい。
【0035】また、上記の実施形態では再送処理を行う
システムを示したが、本発明においては再送処理は必須
ではない。また、上記の実施形態では証券データの無線
通信システムに適用した例を示したが、本発明はこれに
限らず広く一般のSS−FH通信方式に適用することが
できる。また、上記の実施形態では回線受信装置4を通
信対象データについての送信側装置、情報表示端末装置
5を通信対象データについての受信側装置として示した
が、本発明では、送信側装置と受信側装置とを複合させ
た装置間において送信対象データを双方向通信するシス
テム構成とすることもできる。
【0036】また、上記の実施形態では図1(a)に示
した処理手順を例にとって説明したが、上記の実施形態
を若干変更するだけで、同図(b)〜(c)に示した処
理手順を実施することも容易にできる。例えば、受信側
でレベル検出及びホッピングパターン変更を行う図1
(b)の手順を実施する場合には、情報表示端末装置5
に受信レベル検出部37と共にパターン変更部20及び
パターン通知部21を設けるようにすればよく、この場
合には、検出レベル通知部38は省略することができ
る。また、送信側でレベル検出を行い受信側でホッピン
グパターン変更を行う図1(c)の手順を実施する場合
には、回線受信装置4に受信レベル検出部37及び検出
レベル通知部38を設け、情報表示端末装置5に調査信
号発生部19、パターン変更部20及びパターン通知部
21を設けるようにすればよい。また、送信側でレベル
検出及びホッピングパターン変更を行う図1(d)の手
順を実施する場合には、回線受信装置4にパターン変更
部20と共に受信レベル検出部37及びパターン通知部
21を設け、情報表示端末装置5に調査信号発生部19
を設けるようにすればよい。
【0037】
【発明の効果】以上説明したように、本発明によると、
通信状況に応じてホッピングパターンを変更するように
したため、SS−FH方式の通信において伝送データの
品質を常に高水準に維持することができ、また、受信エ
ラーに対するデータ再送を行う場合にあってもデータ伝
送処理の遅延を抑制することができる。更に副次的な効
果として、ホッピングパターンが固定でなく変化するた
め、他の通信システムとの混線が回避され、他のシステ
ムからの盗聴が防止されてセキュリティの高い通信を実
現することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】 本発明に係る通信方法の処理手順を示す図で
ある。
【図2】 本発明に係る通信システムの全体構成を示す
図である。
【図3】 本発明に係る通信システムの要部構成を示す
図である。
【図4】 ホッピングパターンの一例を説明する図であ
る。
【図5】 検出した受信レベルの一例を示す図である。
【図6】 ホッピングパターンの一例を説明する図であ
る。
【図7】 受信障害を説明する図である。
【符号の説明】
1・・・通信システム、 4・・・回線受信装置(送信
側装置)、5・・・情報表示端末装置(受信側装置)、
6・・・表示画面、13・・・無線ユニット、 15
・・・送受信制御部、16・・・チャンネル切換制御
部、 18・・・モード通知部、19・・・調査信号発
生部、 20・・・パターン変更部、21・・・パター
ン通知部、 32・・・無線ユニット、33・・・送受
信制御部、 34・・・チャンネル切換制御部、36・
・・表示制御部、 37・・・受信レベル検出部、38
・・・検出レベル通知部、
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)発明者 平野 隆行 東京都中野区東中野三丁目14番20号 国 際電気株式会社内 (56)参考文献 特開 平5−173515(JP,A) 特開 平7−107010(JP,A) 特開 平7−147553(JP,A) 特開 平7−297761(JP,A) 特開 平9−167982(JP,A) 特開 平10−107695(JP,A) 特開 平10−98415(JP,A) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) H04B 1/69 - 1/713 H04J 13/00 - 13/06

Claims (5)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 送信側装置と受信側装置との間でホッピ
    ングパターンに従って複数の周波数チャンネルを順次切
    り換えて無線通信を行う周波数ホッピングスペクトラム
    拡散通信システムにおいて、 送信側装置には、受信側装置との間で無線通信を行う無
    線通信手段と、当該無線通信手段により一定レベルの調
    査信号をホッピングパターンに含まれる全ての周波数チ
    ャンネルで受信側装置へ無線送信させる調査信号送信手
    段と、受信側装置からの通知に基づいて現在のホッピン
    グパターンを受信レベルが所定の閾値以下の周波数チャ
    ンネルを削除した新たなホッピングパターンに変更する
    パターン変更手段と、当該新たなホッピングパターンを
    以後の無線通信に用いるものとして受信側装置へ通知す
    るパターン通知手段と、を備え、 受信側装置には、送信側装置との間で無線通信を行う無
    線通信手段と、送信側装置から受信した調査信号につい
    て各周波数チャンネルの受信レベルが所定の閾値に達し
    ているかを検出する受信レベル検出手段と、当該検出結
    果を送信側装置へ通知する検出レベル通知手段と、を備
    え、 前記新たなホッピングパターンに従って送信側装置と受
    信側装置との間で無線通信を行い、 更に、受信側装置はホッピングパターンに従った無線通
    信において通信障害を送信側装置へ通知する手段を備
    え、 送信側装置は、当該通信障害の通知を受信したことに基
    づいて受信側装置へ調査モードを通知するモード通知手
    段を備え、更に、当該調査モードの通知を条件として、
    調査信号送信手段により前記調査信号を受信側装置へ無
    線送信させ、パターン変更手段により現在のホッピング
    パターンを前記新たなホッピングパターンに変更させ、
    パターン通知手段により当該新たなホッピングパターン
    を受信側装置へ通知する調査モード処理を行うことを特
    徴とする周波数ホッピングスペクトラム拡散通信システ
    ム。
  2. 【請求項2】 請求項1に記載の周波数ホッピングスペ
    クトラム拡散通信システムにおいて、 1台の送信側装置に対して複数台の受信側装置が備えら
    れており、 モード通知手段はこれら受信側装置から複数の通信障害
    通知を受信したことを条件として受信側装置へ調査モー
    ドを通知し、前記調査モード処理を開始することを特徴
    とする周波数ホッピングスペクトラム拡散通信システ
    ム。
  3. 【請求項3】 請求項1に記載の周波数ホッピングスペ
    クトラム拡散通信システムにおいて、 1台の送信側装置に対して複数台の受信側装置が備えら
    れており、 モード通知手段は、これら受信側装置の内の代表として
    予め設定した受信側装置から通信障害通知を受信したこ
    とを条件として受信側装置へ調査モードを通知し、前記
    調査モード処理を開始することを特徴とする周波数ホッ
    ピングスペクトラム拡散通信システム。
  4. 【請求項4】 請求項1乃至請求項3のいずれか1項に
    記載の周波数ホッピングスペクトラム拡散通信システム
    において、 受信側装置の通信障害を通知する手段は、送信側から順
    次送信されるデータについて正常受信を示す肯定応答又
    は異常受信を示す否定応答を送信側装置へ通知し、 送信側装置は当該否定応答の受信に基づいて対応するデ
    ータを受信側装置へ再送する再送処理手段を備え、モー
    ド通知手段は当該再送処理の回数が所定以上となったこ
    とに基づいて受信側装置へ調査モードを通知し、前記調
    査モード処理を開始することを特徴とする周波数ホッピ
    ングスペクトラム拡散通信システム。
  5. 【請求項5】 請求項1乃至請求項4のいずれか1項に
    記載の周波数ホッピングスペクトラム拡散通信システム
    において、 送信側装置はホストコンピュータから有線回線を介して
    証券データを受信する回線受信装置で構成され、 受信側装置は、周波数ホッピングスペクトラム拡散通信
    方式によって送信側装置から前記証券データを無線受信
    し、当該受信データをディスプレイ画面に表示出力する
    情報表示端末装置で構成されていることを特徴とする周
    波数ホッピングスペクトラム拡散通信システム。
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