JP3091421U - セッタ保持用治具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】電子部品の形状変化を少なく確実に複数個焼成
できるとともに、耐スポーリングにも優れた、電子部品
焼成用トレーを提供する。 【解決手段】炭化珪素再結晶質略ラック状であって、両
側面内側には水平方向に溝１が一定間隔で設けてあり、
両側側面の溝は相対向する位置にあって、その溝にセラ
ミック板状セッタを嵌め込み可能とする。

Description

【考案の詳細な説明】 【０００１】 【考案の属する技術分野】 本考案は、セラミックコンデンサ、圧電素子等の電子部品を焼成する治具に関 するものである。 【０００２】 【従来の技術】 従来、電子部品は、該部品の組成に依存するが、焼成用治具内に収納して熱処 理として約１０００℃で焼成することにより製造されている。前記治具としては 主として匣鉢やセッタ又はプレート上に上記電子部品を載置して焼成され、前記 セッタやプレート保持治具としては、特開平１１−３０４３７１号公報が示唆し ているように耐熱金属が採用されている。 【０００３】 【考案が解決しようとする課題】 従来の技術で述べたように、上記焼成用保持治具は主として耐熱金属を用いて いるため、軽量化にはならなく、また、熱変形を生じるという問題があった。 【０００４】 そのため、熱処理工程における上記サセプタやプレート等の反りや寸法変化が 生じ、それに起因して被焼成物の形状を損ねるという問題点も有していた。 【０００５】 本考案は、従来の技術の有するこのような問題点に鑑みてなされたものであり 、その目的とするところは、電子部品の形状変形を少なく確実に複数個焼成でき るとともに、耐スポーリングにも優れた、電子部品焼成用トレーを提供しようと するものである。 【０００６】 【課題を解決するための手段】 上記目的を達成するために、本考案における電子部品焼成用トレーは、略ラッ ク状であって、両側面内側には水平方向に溝１が一定間隔で設けてあり、両側側 面の溝１は対向する位置にあって、その溝にセラミック板状セッタを嵌め込み可 能とする。 【０００７】 そして、上記セラミック板状セッタは、炭化珪素質セッタを採用することが好 ましい。 【０００８】 【考案の実施の形態】 考案の実施の形態について図面を参照して説明する。 図１において、側板４は、再結晶炭化珪素のようなセラミックスを用い、押し 出し成形、又は加圧成形加工により、厚み７ｍｍ程度の肉厚を有する略凹形状に 湾曲して形成される。さらに詳しくは側板の対向面側の至端は屈設されている。 また、天板２は略中央に中空部を有し、両側板４に垂設されている。 【０００９】 一方、略中央に中空部を有する植板３は、側板４に垂設して両側板を渡設され る。 【００１０】 【考案の効果】 本考案は、上述のとおり構成されているので、次に記載する効果を奏する。 【００１１】 図２に示すように、電子部品の特に高さによってセッタの挿入位置を適宜に変 えることができる。また、本考案のトレーは炭化珪素質再結晶体であることから 、耐熱衝撃性が優れ、セッタの反りや亀裂が防止でき、トレーの耐用回数が増加 する。さらに、熱容量が小さく被焼成物の焼成が可能となる。

【図面の簡単な説明】 【図１】トレーの要部断面図である。 【図２】トレーの要部斜視図である。 【符号の説明】 １ 溝 ２ 天板 ３ 植板 ４ 側板

Claims (1)

1. 【実用新案登録請求の範囲】 【請求項１】戸棚両壁の内面上部に、略中央に中空部を
   有する戸棚天板２を形成すると共に、前記棚壁内面には
   複数枚のセッタを水平方向に嵌入可能な一定間隔からな
   る溝１が形成され、該棚壁の至端は略中央に中空部を植
   板３に植設され、かつ前記棚壁は水平方向に対向する側
   縁であるα型炭化珪素再結晶体質の電子部品焼成用トレ
   ー。