JP3091389B2 - 電気分解装置の溶存水素除去方法及びそのための溶存水素除去装置 - Google Patents

電気分解装置の溶存水素除去方法及びそのための溶存水素除去装置

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JP3091389B2
JP3091389B2 JP07121571A JP12157195A JP3091389B2 JP 3091389 B2 JP3091389 B2 JP 3091389B2 JP 07121571 A JP07121571 A JP 07121571A JP 12157195 A JP12157195 A JP 12157195A JP 3091389 B2 JP3091389 B2 JP 3091389B2
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信一 安井
隆 佐々木
宏子 小林
清司 平井
衛 長尾
宙幸 原田
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神鋼パンテツク株式会社
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    • Y02E60/30Hydrogen technology
    • Y02E60/36Hydrogen production from non-carbon containing sources, e.g. by water electrolysis

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  • Electrolytic Production Of Non-Metals, Compounds, Apparatuses Therefor (AREA)

Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は、固体電解質膜を隔膜と
して用いて、陽極側と陰極側とに分離して、陽極側に純
水、又はイオンを含む水を供給しながら電気分解して、
陽極側から酸素ガスを、陰極側から水素ガスをそれぞれ
発生するように構成した水電解セルからなる電気分解装
置の溶存水素除去方法及びそのための溶存水素除去装置
に関する。
【0002】
【従来の技術】本発明者等は、特開平5-287570号におい
て、半導体の製造工程の際の酸化被膜生成処理及び各種
熱処理工程、ならびに、原子力発電装置の冷却水配管の
腐食防止用など各種工業分野において必要とされる高純
度の酸素ガス及び水素ガスを製造するための水素・酸素
発生装置を既に提供した。
【0003】この水素・酸素発生装置は、図3に示した
ように、ポーラスな固体電解質120、例えば、カチオン
交換膜(フッ素樹脂系スルフォン酸カチオン交換膜、例
えば、デュポン社製「ナフィオン117 」)の両面に白金
属族金属等からなる多孔質の陽極122 及び陰極124 を接
合した構造の固体高分子電解質膜121 を隔膜として用
い、陽極室112 と陰極室114 とに分離した構造の水電解
セルを用いて、陽極室に純水を供給しながら電気分解し
て、陽極側では、2H2 O →O 2 +4H+ +4e- のような反
応が起こり酸素ガスが発生し、陰極側では、4H+ +4e-
→2H2 の反応が起こり水素ガスが発生するものである。
【0004】
【発明が解決しようとする課題】しかしながら、このよ
うな水素・酸素発生装置において、純水又はイオンを含
む溶液を電気分解する水電解セルでは、陽極室112 と陰
極室114 は、不透性のイオン交換膜である固体高分子電
解質膜121 で遮断されており、陽極室112 に供給された
純水又はイオンを含んだ水は、陽極122 のみで消費され
る。この場合、図4に示したように、陽極室112 で発生
した酸素ガスを含んだ陽極水は、酸素ガスを気液分離す
るための酸素ガス用気液分離装置116 を介して気液分離
され、酸素ガスが取出された後、酸素ガスで飽和された
余剰の純水又はイオンを含んだ水(陽極液)は、酸素ガ
スの抜け(取出し)を効率的に実施するために、陽極で
の消費量に対して供給量を多くとっているために、純水
又はイオンを含んだ水の供給源であるタンク110 に環流
されるのが一般的である。
【0005】ところで、実際の電気分解の際には、イオ
ン交換膜である固体高分子電解質膜121 を透過した酸素
ガスが、陰極側で白金の触媒作用によって、水素と反応
して水が生成されて陰極水が生じているために、この陰
極水の処理が必要となっている。 この陰極水の処理方
法として、陰極室114 で発生した水素ガスを含んだ水
(陰極水)を、水素ガスを気液分離するための水素ガス
用気液分離装置118 を介して気液分離され、水素ガスが
取出された後、水素ガスで飽和された余剰の陰極水を、
排水槽119 を介して廃棄処理することが考えられる。し
かしながら、この場合、陰極水は加圧状態下において水
素で飽和されているために、減圧されることによって水
素ガスが発生するので、排水槽119 が大気開放されてい
る場合には、大気中の酸素と混合することがあった。特
に、装置の大型化に伴って陰極水の量も増えるために好
ましくなかった。
【0006】一方、ガス発生装置系をクローズド化し
て、陽極側へ供給した純水又はイオンを含んだ水と同様
に、陰極室114 で発生した水素ガスを含んだ陰極水を、
水素ガスを気液分離するための水素ガス用気液分離装置
118 を介して気液分離され、水素ガスが取出された後、
水素ガスで飽和された陰極水を、タンク110 に環流する
ことが考えられるが、タンク内で陽極液から放出される
高濃度(純度)の酸素と陰極水から放出される水素が混
合されることがあり、この場合には、密閉型のタンクで
あれば、混合ガスの濃度が上昇する。また、一般的な開
放型のタンクの場合には、上述のように、外部に混合ガ
スが漏洩する可能性があり好ましくなかった。
【0007】
【課題を解決するための手段】本発明は、このような現
状に鑑みて、純水又はイオンを含んだ水を電気分解する
水電解セルの陰極側で発生する水素ガスで飽和された陰
極水から溶存水素を効率的且つ安全に除去するための方
法及び装置を提供することを目的とする。
【0008】本発明者等が鋭意研究した結果、パラジウ
ムは、気相中、液相中に関わらず水素を吸蔵し且つ酸素
雰囲気中においては(すなわち、酸素を接触させる
と)、その表面上において吸蔵した水素と酸素を反応さ
せて水に変化させる触媒作用(8H+2O2 =4H2 O )を
有することに着目して、この性質を水電解セルの陰極側
に生じる陰極水の中に含まれる水素ガスの除去に適用す
れば、効果的に且つ安全に陰極水から溶存水素を除去で
きることを知見して本発明を完成したものである。
【0009】すなわち、水電解セルの陰極側から発生し
た水素で飽和された陰極水を廃棄する場合、又は再利用
する場合のいずれにおいても、その直前の前処理とし
て、パラジウムと接触させることにより、陰極水中に溶
存する水素は、パラジウムに取り込まれ、すなわち除去
されることとなることを利用したものである。
【0010】また、この際には、パラジウムの体積の約
600 倍が、パラジウムの水素吸蔵能力の限界と言われて
おり、水電解セルの陽極側よりタンクへ環流される酸素
で飽和された陽極水の一部を連続的又は間欠的に、水素
吸蔵能力が低下したパラジウムに接触させることによ
り、パラジウムに吸蔵された水素は触媒作用によって酸
素と反応して水を生成のために消費されて、パラジウム
が再生(再活性化)されて、陰極水の水素除去を継続す
ることが可能となる。
【0011】すなわち、本発明は、前述したような従来
技術における課題及び目的を達成するためになされたも
のであって、その構成要旨とするところは、下記の
(1)〜(9)である。
【0012】(1)固体電解質膜を隔膜として用いて、
陽極側と陰極側とに分離して、陽極側に純水又はイオン
を含んだ水を供給しながら電気分解して、陽極側から酸
素ガスを、陰極側から水素ガスをそれぞれ発生するよう
に構成した水電解セルからなる電気分解装置の溶存水素
除去方法であって、水電解セルの陰極室で生じた水中に
溶存する水素ガスを、水素ガスを吸蔵するパラジウムと
接触させることによって除去する工程と、水電解セルの
陽極側に純水又はイオンを含んだ水を供給するためのタ
ンクに、溶存水素ガスを含まない純水を還流する工程
水電解セルの陽極室で生じた酸素で飽和された水又
はイオンを含んだ水の一部を前記パラジウムに連続的又
は間欠的に接触させることにより、パラジウムに吸蔵さ
れた水素を酸素と反応させて水にすることによってパラ
ジウムの再生を行う工程とを有してなることを特徴とす
る電気分解装置の溶存水素除去方法。
【0013】(2)固体電解質膜を隔膜として用いて、
陽極側と陰極側とに分離して、陽極側に純水又はイオン
を含んだ水を供給しながら電気分解して、陽極側から酸
素ガスを、陰極側から水素ガスをそれぞれ発生するよう
に構成した水電解セルからなる電気分解装置の溶存水素
除去方法であって、水電解セルの陰極室で生じた水中に
溶存する水素ガスを、水素ガスを吸蔵するパラジウムと
接触させることによって除去する工程と、溶存水素ガス
を含まない純水を排水として廃棄する工程と水電解セ
ルの陽極室で生じた酸素で飽和された水又はイオンを含
んだ水の一部を前記パラジウムに連続的又は間欠的に接
触させることにより、パラジウムに吸蔵された水素を酸
素と反応させて水にすることによってパラジウムの再生
を行う工程とを有してなることを特徴とする電気分解装
置の溶存水素除去方法。
【0014】(3)前記水電解セルの陰極室で生じた水
と水素ガスとを気液分離装置にて気液分離する工程を有
しており、分離された水中に溶存する水素ガスを、水素
ガスを吸蔵するパラジウムと接触させてなる前述の
(1)又は(2)に記載の電気分解装置の溶存水素除去
方法。
【0015】
【0016】(4)前記水電解セルの陽極室で生じた純
はイオンを含んだ酸素ガスとを気液分離装置に
て気液分離する工程を有しており、分離された水中に溶
存する酸素ガスを、水素ガスを吸蔵するパラジウムと接
させてなる前述の(1)から(3)のいずれかに記載
の電気分解装置の溶存水素除去方法。
【0017】(5)固体電解質膜を隔膜として用いて、
陽極側と陰極側とに分離して、陽極側に純水又はイオン
を含んだ水を供給しながら電気分解して、陽極側から酸
素ガスを、陰極側から水素ガスをそれぞれ発生するよう
に構成した水電解セルからなる電気分解装置の溶存水素
除去装置であって、水電解セルの陰極室で生じた水中に
溶存する水素ガスを、水素ガスを吸蔵するパラジウムと
接触させることによって除去するためのパラジウム触媒
装置と、前記パラジウム触媒装置にて溶存水素ガスが除
去された純水を、水電解セルの陽極側に純水又はイオン
を含んだ水を供給するためのタンクに還流するための還
流経路と 水電解セルの陽極室で生じた酸素で飽和され
た水又はイオンを含んだ水の一部を前記パラジウムに連
続的又は間欠的に接触させるための経路とが配設されて
おり、 上記接触により、パラジウムに吸蔵された水素を
酸素と反応させて水にすることによってパラジウムの再
生を行うことを特徴とする電気分解装置の溶存水素除去
装置。
【0018】(6)固体電解質膜を隔膜として用いて、
陽極側と陰極側とに分離して、陽極側に純水又はイオン
を含んだ水を供給しながら電気分解して、陽極側から酸
素ガスを、陰極側から水素ガスをそれぞれ発生するよう
に構成した水電解セルからなる電気分解装置の溶存水素
除去装置であって、水電解セルの陰極室で生じた水中に
溶存する水素ガスを、水素ガスを吸蔵するパラジウムと
接触させることによって除去するためのパラジウム触媒
装置と、前記パラジウム触媒装置にて溶存水素ガスが除
去された純水を、排水として廃棄する排水経路と 水電
解セルの陽極室で生じた酸素で飽和された水又はイオン
を含んだ水の一部を前記パラジウムに連続的又は間欠的
に接触させるための経路とが配設されており、 上記接触
により、パラジウムに吸蔵された水素を酸素と反応させ
て水にすることによってパラジウムの再生を行うことを
特徴とする電気分解装置の溶存水素除去装置。
【0019】(7)前記パラジウム触媒装置が、水電解
セルの陰極室で生じた水と水素ガスとが液分離装置に
て気液分離された後の水をパラジウムと接触させるよう
に構成されてなる前述の(5)又は(6)に記載の電気
分解装置の溶存水素除去装置。
【0020】
【0021】(8)接触させるための前記経路が、前記
水電解セルの陽極室で生じた純水はイオンを含んだ水
と酸素ガスとを気液分離装置にて気液分離した後、分離
された水の一部を、水素ガスを吸蔵するパラジウムに接
触させるように構成されてなる前述の(5)から(7)
のいずれかに記載の電気分解装置の溶存水素除去装置。
【0022】(9)固体電解質膜を隔膜として用いて、
陽極側と陰極側とに分離して、陽極側に純水又はイオン
を含んだ水を供給しながら電気分解して、陽極側から酸
素ガスを、陰極側から水素ガスをそれぞれ発生するよう
に構成した水電解セルからなる電気分解装置の溶存水素
除去装置であって、水電解セルの陰極室で生じた水中に
溶存する水素ガスを、水素ガスを吸蔵するパラジウムと
接触させることによって除去するためのパラジウム触媒
装置と、前記パラジウム触媒装置にて溶存水素ガスが除
去された純水を、水電解セルの陽極側に純水又はイオン
を含んだ水を供給するためのタンクに還流するための還
流経路と前記パラジウム触媒装置にて溶存水素ガスが
除去された純水を、排水として廃棄する排水経路と
記還流経路と排水経路を選択的に開閉する制御装置
と、水電解セルの陽極室で生じた酸素で飽和された水又
はイオンを含んだ水の一部を前記パラジウムに連続的又
は間欠的に接触させるための経路とが配設されており、
上記接触により、パラジウムに吸蔵された水素を酸素と
反応させて水にすることによってパラジウムの再生を行
ことを特徴とする電気分解装置の溶存水素除去装置。
【0023】
【実施例】以下、本発明の実施例を図面に基づいてより
詳細に説明する。
【0024】図1は、本発明の溶存水素除去装置の一実
施例の全体構成を示す概略図であり、1は全体で、本発
明の溶存水素除去装置を示している。
【0025】本溶存水素除去装置1では、純水又はイオ
ンを含んだ水の供給系(図示せず)から、純水又はイオ
ンを含んだ水(以下、単に純水の場合について説明す
る。)が、純水タンク(又はイオンを含んだ水のタン
ク)(以下「純水タンク」と言う)2から、水電解セル
10の陽極室12に供給される。そして、この水電解セル10
では、その陽極側に供給された純水を電気分解して、陽
極室12から酸素ガスを、陰極室14から水素ガスをそれぞ
れ発生するように、例えば、図2に示したような構造を
有するものである。具体的には、ポーラスな固体電解質
20、例えば、カチオン交換膜(フッ素樹脂系スルフォン
酸カチオン交換膜、例えば、デュポン社製「ナフィオン
117 」)の両面に白金族金属等からなる多孔質の陽極22
及び陰極24を化学的に無電解メッキで接合した構造の固
体高分子電解質膜21を隔膜として用いた陽極室12と陰極
室14とに分離した構造の水電解セル10によって、陽極室
12に純水を供給しながら電気分解して、陽極室12から酸
素ガスを、陰極室14から水素ガスをそれぞれ発生するよ
うに構成したものである。
【0026】さらに、この水電解セル10の陽極室12で生
じた陽極水Aは、酸素ガス用気液分離タンク4に導入さ
れて気液分離され、酸素ガスが取出され、気液分離され
た酸素ガスは、例えば、モレキュラーシーブなどから構
成される除湿装置(図示せず)に導入され、ガスに含ま
れる水分がそれぞれ除去された後、酸素ガス利用施設
(図示せず)に適宜供給されるようになっている。ま
た、気液分離タンクで分離された酸素ガスで飽和された
余剰の水(又はイオンを含んだ水)(以下「陽極水」と
言う)Bは、酸素ガスの抜け(取出し)を効率的に実施
するために、陽極での消費量に対して供給量を多くとっ
ているために、陽極水循環経路5を介して、純水タンク
2に環流されるようになっている。
【0027】一方、水電解セル10の陰極室14で生じた陰
極水Cは、電気分解の際には、イオン交換膜である固体
高分子電解質膜21を透過した酸素ガスが、陰極側で白金
の触媒作用によって、水素と反応して水が生成されたも
のである。そして、この陰極水を処理するために、陰極
室14で発生した水素ガスを含んだ陰極水を、水素ガスを
気液分離するための水素ガス用気液分離タンク8を介し
て気液分離され、気液分離された水素ガスは、例えば、
モレキュラーシーブなどから構成される除湿装置(図示
せず)に導入され、ガスに含まれる水分がそれぞれ除去
された後、水素ガス利用施設(図示せず)に適宜供給さ
れるようになっている。また、水素ガスが取出された
後、水素ガスで飽和された陰極水Dは、経路13を介して
パラジウム触媒装置9に導入され、パラジウム触媒装置
9に充填されたパラジウムによって、陰極水中に溶存す
る水素を吸蔵するようになっている。そして、パラジウ
ム触媒装置9により溶存水素が除去された陰極水Eは、
環流経路11を介して純水タンク2に環流されるようにな
っている。
【0028】さらに、水素ガスで飽和された陰極水D
は、経路15を介してパラジウム触媒装置9'に導入され、
パラジウムによって、陰極水中に溶存する水素が吸蔵さ
れた後、溶存水素が除去された陰極水E'は、排水経路18
を介して排水として廃棄するための排水処理槽17に導入
された後、適宜排水処理されるようになっている。
【0029】この場合、制御装置(図示せず)を設け
て、経路13、15を選択的に開閉して、パラジウム触媒装
置9 、 9'で溶存水素が除去された陰極水を、純水タンク
2に環流するか、又は排水として廃棄するかを選択する
ことも可能である。なお、この制御装置は、流量計(図
示せず)によって陰極水の流量を検知し、その結果によ
り、陰極水の流量の少ない場合には、排出バルブ(図示
せず)を開けるとともに、還流バルブ(図示せず)を閉
止して、陰極水を排出するようになっている。逆に、陰
極水の流量が多い時には、排出バルブを閉止するととも
に、還流バルブを開けて、陰極水を純水タンク2に還流
するように構成されている。
【0030】また、本実施例では、別々の経路13、15を
介して、別々のパラジウム触媒装置9 、 9'に導入するよ
うに構成したが、陰極水Dを同一のパラジウム触媒装置
を介して溶存水素を除去した後に、純水タンク2に環流
する経路、排水処理槽17に導入する経路に選択的に導入
するように構成しても良い。
【0031】また、パラジウム触媒装置9 、 9'で陰極水
中の溶存水素を除去処理を長時間行っていると、パラジ
ウムの体積の約600 倍が、パラジウムの水素吸蔵能力の
限界と言われているので、水素吸蔵能力の低下したパラ
ジウムを再生(再活性化)するために、溶存水素計など
(図示せず)の検知結果に基づいて、陽極水循環経路5
より分岐したパラジウム触媒再生経路23、 25を介して、
酸素で飽和された陽極水Bの一部を連続的又は間欠的
に、パラジウム触媒装置9 、 9'の水素吸蔵能力が低下し
たパラジウムに接触させることにより、パラジウムに吸
蔵された水素は触媒作用によって酸素と反応して水を生
成のために消費されて(4H+O 2 =2H2O )、パラジ
ウムが再生(再活性化)されて、陰極水の水素除去を継
続することが可能となる。
【0032】なお、本実施例の場合、パラジウムの再生
のために、陰極水と酸素で飽和された陽極水とをそれぞ
れ別の経路を介してパラジウム触媒装置9 、 9'に供給す
るように構成したが、これら陽極水と陰極水を混合状態
で、パラジウム触媒装置9 、9'に供給することも勿論可
能である。また、パラジウム触媒装置9 、 9'としては、
カラム等に充填したものを用いるのが好適であり、パラ
ジウムは、粒径数mm程度の粒状にしたパラジウム単体で
用いても良いが、パラジウムは高価な貴金属であるの
で、パラジウムを表面に担持したパラジウム触媒樹脂を
用いるのが好ましい。
【0033】さらに、本実施例では、純水タンク2とは
別にパラジウム触媒装置9 、 9'を設けたが、このパラジ
ウム触媒装置9 、 9'を純水タンク2内に組み込み配設す
ることも勿論可能である。さらに、純水タンク2に直
接、パラジウムを投入しても良い。
【0034】(実施例1 )フッ素樹脂系スルフォン酸カ
チオン交換膜(デュポン社製「ナフィオン117 」)厚さ
180 μm の両面に、白金からなる多孔質の陽極及び陰極
を化学的に無電解メッキで接合(厚さ数μm )した構造
の固体高分子電解質膜を用いた水電解セルを具備した本
発明の装置を用いて、純水(比抵抗5MΩ・ cm以上、水温
35.6℃)を1.0 l/min の流量で、水電解セルの陽極側に
供給して電気分解した。その際、水電解セルの陰極側の
陰極水を、パラジウム充填カラムに通水して、純水タン
クに環流させた。
【0035】この結果、本装置を稼働した場合に、純水
タンク内の、溶存水素濃度を測定した結果、表1に示し
たように、ほとんど水素を含まないことがわかった。
【0036】
【表1】
【0037】
【発明の作用効果】本発明の電気分解装置の溶存水素除
去方法及びそのための溶存水素除去装置によれば、水電
解セルの陰極室で生じた水中に溶存する水素ガスを、水
素ガスを吸蔵するパラジウムと接触させて、溶存水素ガ
スを除去し、水電解セルの陽極側に純水又はイオンを含
んだ水を供給するためのタンクに、溶存水素ガスを含ま
ない純水を環流するか、又は、溶存水素ガスを含まない
純水を排水として廃棄するように構成したので、下記に
示したような顕著で特有な作用効果を奏する極めて優れ
た発明である。
【0038】(1)このように構成することによって、
水電解セルの陰極側から発生した水素で飽和された陰極
水を廃棄する場合、又は再利用する場合のいずれにおい
ても、その直前の前処理として、パラジウムと接触させ
ることにより、陰極水中に溶存する水素は、パラジウム
に取り込まれ、すなわち除去されるため、陰極水から溶
存水素を効率的且つ安全にに除去することができる。
【0039】(2)また、水電解セルの陽極側よりタン
クへ環流される酸素で飽和された陽極水の一部を連続的
又は間欠的に、水素吸蔵能力が低下したパラジウムに接
触させることにより、パラジウムに吸蔵された水素は触
媒作用によって酸素と反応して水の生成のために消費さ
れる。そのため、パラジウムが再生(再活性化)され
て、陰極水の水素除去を継続することが可能となる。
【0040】(3)さらに、パラジウムは、水素を常温
下で安全に保持し、またその再生も陽極側から発生する
酸素を利用して常温下で行うことができる。しかもこれ
らのプロセスを圧力低下を伴わずに実施できるので非常
に効果的な溶存水素除去方法と言える。
【図面の簡単な説明】
【図1】 図1は、本発明の溶存水素除去装置の一実施
例の全体構成を示す概略図である。
【図2】 図2は、図1の水電解セルの部分を拡大した
状態を示す概略図である。
【図3】 図3は、従来の水電解セルの概略図である。
【図4】 図4は、従来の溶存水素除去装置の全体構成
を示す概略図である。
【符号の説明】
1…溶存水素除去装置 2…純水タンク 4…酸素ガス用気液分離タンク 5…陽極水循環経路 8…水素ガス用気液分離タンク 9、9’…パラジウム触媒装置 10…水電解セル 11…環流経路 12…陽極室 14…陰極室 17…排水処理槽 18…排水経路 20…固体電解質 21…固体高分子電解質膜 22…陽極 23、 25…パラジウム触媒再生経路 24…陰極
フロントページの続き (72)発明者 平井 清司 兵庫県加古川市別府町新野辺475−20 (72)発明者 長尾 衛 大阪府大阪市東淀川区井高野2丁目7番 18−102号 (72)発明者 原田 宙幸 東京都練馬区西大泉2−25−43 (56)参考文献 特開 平6−206701(JP,A) 実開 昭64−37471(JP,U) 実開 昭64−7267(JP,U) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C25B 1/00 - 15/08

Claims (9)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 固体電解質膜を隔膜として用いて、陽極
    側と陰極側とに分離して、陽極側に純水又はイオンを含
    んだ水を供給しながら電気分解して、陽極側から酸素ガ
    スを、陰極側から水素ガスをそれぞれ発生するように構
    成した水電解セルからなる電気分解装置の溶存水素除去
    方法であって、 水電解セルの陰極室で生じた水中に溶存する水素ガス
    を、水素ガスを吸蔵するパラジウムと接触させることに
    よって除去する工程と、 水電解セルの陽極側に純水又はイオンを含んだ水を供給
    するためのタンクに、溶存水素ガスを含まない純水を還
    流する工程と水電解セルの陽極室で生じた酸素で飽和された水又はイ
    オンを含んだ水の一部を前記パラジウムに連続的又は間
    欠的に接触させることにより、パラジウムに吸蔵された
    水素を酸素と反応させて水にすることによってパラジウ
    ムの再生を行う工程とを有してなる ことを特徴とする電
    気分解装置の溶存水素除去方法。
  2. 【請求項2】 固体電解質膜を隔膜として用いて、陽極
    側と陰極側とに分離して、陽極側に純水又はイオンを含
    んだ水を供給しながら電気分解して、陽極側から酸素ガ
    スを、陰極側から水素ガスをそれぞれ発生するように構
    成した水電解セルからなる電気分解装置の溶存水素除去
    方法であって、 水電解セルの陰極室で生じた水中に溶存する水素ガス
    を、水素ガスを吸蔵するパラジウムと接触させることに
    よって除去する工程と、 溶存水素ガスを含まない純水を排水として廃棄する工程
    水電解セルの陽極室で生じた酸素で飽和された水又はイ
    オンを含んだ水の一部を前記パラジウムに連続的又は間
    欠的に接触させることにより、パラジウムに吸蔵された
    水素を酸素と反応させて水にすることによってパラジウ
    ムの再生を行う工程とを有してなる ことを特徴とする電
    気分解装置の溶存水素除去方法。
  3. 【請求項3】 前記水電解セルの陰極室で生じた水と水
    素ガスとを気液分離装置にて気液分離する工程を有して
    おり、分離された水中に溶存する水素ガスを、水素ガス
    を吸蔵するパラジウムと接触させてなる請求項1又は2
    に記載の電気分解装置の溶存水素除去方法。
  4. 【請求項4】 前記水電解セルの陽極室で生じた純水
    はイオンを含んだ酸素ガスとを気液分離装置にて気
    液分離する工程を有しており、分離された水中に溶存す
    る酸素ガスを、水素ガスを吸蔵するパラジウムと接触
    せてなる請求項1〜3のいずれかに記載の電気分解装置
    の溶存水素除去方法。
  5. 【請求項5】 固体電解質膜を隔膜として用いて、陽極
    側と陰極側とに分離して、陽極側に純水又はイオンを含
    んだ水を供給しながら電気分解して、陽極側から酸素ガ
    スを、陰極側から水素ガスをそれぞれ発生するように構
    成した水電解セルからなる電気分解装置の溶存水素除去
    装置であって、 水電解セルの陰極室で生じた水中に溶存する水素ガス
    を、水素ガスを吸蔵するパラジウムと接触させることに
    よって除去するためのパラジウム触媒装置と、 前記パラジウム触媒装置にて溶存水素ガスが除去された
    純水を、水電解セルの陽極側に純水又はイオンを含んだ
    水を供給するためのタンクに還流するための還流経路
    水電解セルの陽極室で生じた酸素で飽和された水又はイ
    オンを含んだ水の一部を前記パラジウムに連続的又は間
    欠的に接触させるための経路とが配設されており、 上記接触により、パラジウムに吸蔵された水素を酸素と
    反応させて水にすることによってパラジウムの再生を行
    ことを特徴とする電気分解装置の溶存水素除去装置。
  6. 【請求項6】 固体電解質膜を隔膜として用いて、陽極
    側と陰極側とに分離して、陽極側に純水又はイオンを含
    んだ水を供給しながら電気分解して、陽極側から酸素ガ
    スを、陰極側から水素ガスをそれぞれ発生するように構
    成した水電解セルからなる電気分解装置の溶存水素除去
    装置であって、 水電解セルの陰極室で生じた水中に溶存する水素ガス
    を、水素ガスを吸蔵するパラジウムと接触させることに
    よって除去するためのパラジウム触媒装置と、 前記パラジウム触媒装置にて溶存水素ガスが除去された
    純水を、排水として廃棄する排水経路と 水電解セルの陽極室で生じた酸素で飽和された水又はイ
    オンを含んだ水の一部を前記パラジウムに連続的又は間
    欠的に接触させるための経路とが配設されており、 上記接触により、パラジウムに吸蔵された水素を酸素と
    反応させて水にすることによってパラジウムの再生を行
    ことを特徴とする電気分解装置の溶存水素除去装置。
  7. 【請求項7】 前記パラジウム触媒装置が、水電解セル
    の陰極室で生じた水と水素ガスとが液分離装置にて気
    液分離された後の水をパラジウムと接触させるように構
    成されてなる請求項5又は6に記載の電気分解装置の溶
    存水素除去装置。
  8. 【請求項8】 接触させるための前記経路が、前記水電
    解セルの陽極室で生じた純水はイオンを含んだ水と酸
    素ガスとを気液分離装置にて気液分離した後、分離され
    水の一部を、水素ガスを吸蔵するパラジウムに接触さ
    せるように構成されてなる請求項5〜7のいずれかに
    載の電気分解装置の溶存水素除去装置。
  9. 【請求項9】 固体電解質膜を隔膜として用いて、陽極
    側と陰極側とに分離して、陽極側に純水又はイオンを含
    んだ水を供給しながら電気分解して、陽極側から酸素ガ
    スを、陰極側から水素ガスをそれぞれ発生するように構
    成した水電解セルからなる電気分解装置の溶存水素除去
    装置であって、 水電解セルの陰極室で生じた水中に溶存する水素ガス
    を、水素ガスを吸蔵するパラジウムと接触させることに
    よって除去するためのパラジウム触媒装置と、 前記パラジウム触媒装置にて溶存水素ガスが除去された
    純水を、水電解セルの陽極側に純水又はイオンを含んだ
    水を供給するためのタンクに還流するための還流経路
    前記パラジウム触媒装置にて溶存水素ガスが除去された
    純水を、排水として廃棄する排水経路と 前記還流経路と排水経路を選択的に開閉する制御装置
    と、水電解セルの陽極室で生じた酸素で飽和された水又はイ
    オンを含んだ水の一部を前記パラジウムに連続的又は間
    欠的に接触させるための経路とが配設されており、 上記接触により、パラジウムに吸蔵された水素を酸素と
    反応させて水にすることによってパラジウムの再生を行
    ことを特徴とする電気分解装置の溶存水素除去装置。
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