JP3091103B2 - 半透過半反射型偏光フィルム積層体およびその製造方法 - Google Patents
半透過半反射型偏光フィルム積層体およびその製造方法Info
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Description
用いられる半透過半反射型偏光フィルム積層体に関する
ものであり、特に表示部のコントラストを改善するのに
好適な半透過半反射型偏光フィルム積層体の製造方法に
関するものである。
消費電力化等が可能なことから、情報化時代の各分野に
おける表示体として注目されている。液晶表示体は液晶
自体が発光しないため、外部からの光、または内部光源
を有効に利用する必要がある。前者の例としてはデジタ
ル時計などがあり、これは液晶セルの背面電極の裏に反
射層を設け、この反射層により外部からの光を反射させ
て良好な画像コントラストを得るものである。後者の例
としてはノートパソコンや液晶テレビなどがあり、これ
は豆ランプ等の内部光源を液晶セルの背面部に設け、こ
の内部光源の光を液晶セルに透過させて良好な画像コン
トラストを得るものである。
わせ持った液晶表示装置が製品化されている。この液晶
表示装置には、半透過膜、例えば光を透過する金属薄膜
やスリガラス等が使用されている。これらの半透過膜は
液晶セルと背面光源との間に位置し、昼間は外部からの
光を反射させ、夜間は内部光源からの光を透過させるこ
とにより、昼夜良好な画像コントラストを実現させるも
のである。
らの光の反射と液晶装置の内部光源からの光の透過とを
両立させる半透過膜を製造することは極めて困難であ
る。一般に反射性のよいものは透過性が悪く、透過性が
よいものは反射性が悪いからである。具体的には、前者
の場合、夜間背面光源を利用すると液晶セルの画像コン
トラストが悪くなる。後者の場合、昼間外部からの光を
利用すると液晶セルの画像コントラストが悪くなる。こ
のため、反射と透過とが適切かつ確実に行われ、昼夜良
好な画像コントラストが得られる液晶表示装置を提供で
きる半透過半反射体が要望されていた。
3583の発明がなされた。上記文献は、光反射層と光
透過層とが部分的に交互に配置された反射透過体につい
て開示している。そして、該反射透過体に偏光フィルム
が積層されたものが提案されていた。しかしながら、上
記反射透過体は透光体の表面に凹凸を形成しなければな
らず、さらにその凹凸表面に金属の反射パターンを設け
なければならなかった。このような構成からなる半透過
半反射体は製造に精度が要求される上、手間がかかると
いう欠点を有していた。本発明は上記問題点に鑑みて提
案されたものであり、外部光に対する適切な反射と背面
内部光源の光の適切な透過とを両立させることができ、
かつ製造が容易であり、さらに特に画像コントラストが
優れた液晶表示装置を得るのに好適な半透過半反射型偏
光フィルム積層体およびその製造方法を提供することを
目的とする。
は、樹脂とパール顔料とを含有する半透過半反射層用塗
料を偏光フィルムに塗着させ塗液層を形成する工程
(A)、該塗液層に層厚調整部材を接触させて塗布層を
調整する工程(B)、および塗布厚調整後の塗液層を乾
燥する工程(C)からなり、かつ上記工程(A)および
(B)の少なくともいずれかの1工程において、塗液層
に剪断応力を付与することによりパール顔料の配向角を
30゜以下にすることを特徴とする半透過半反射型偏光
フィルム積層体の製造方法により上記目的を達成した。
また、本発明の第二の製造方法は、樹脂とパール顔料と
を含有する半透過半反射層用塗料を回転するロールに供
給して得た塗液層に層厚調整部材を接触させて塗布層を
調整する工程(A’)、塗布厚調整後の塗液層を偏光フ
ィルムに転写して塗着する工程(B’)、および偏光フ
ィルム上の塗液層を乾燥する工程(C’)からなり、か
つ上記工程(A’)および(B’)の少なくともいずれ
か1工程において塗液層に剪断応力を付与することによ
りパール顔料の配向角を30゜以下にすることを特徴と
する半透過半反射型偏光フィルム積層体の製造方法によ
り上記目的を達成した。また、本発明の第三の製造方法
は、樹脂とパール顔料とを含有する半透過半反射層用塗
料を保護層シートに塗着させ塗液層を形成する工程
(A)、該塗液層に層厚調整部材を接触させて塗布層を
調整する工程(B)、塗布厚調整後の塗液層を乾燥する
工程(C)、および乾燥後の半透過半反射層を偏光フィ
ルムに転写する工程(D)からなり、かつ上記工程
(A)および(B)の少なくともいずれか1工程におい
て塗液層に剪断応力を付与することによりパール顔料の
配向角を30゜以下にすることを特徴とする半透過半反
射型偏光フィルム積層体の製造方法により上記目的を達
成した。また、本発明の第四の製造方法は、樹脂とパー
ル顔料とを含有する半透過半反射層用塗料を回転するロ
ールに供給して得た塗液層に層厚調整部材を接触させて
塗布層を調整する工程(A’)、塗布厚調整後の塗液層
を保護層シートに転写して塗着する工程(B’)、偏光
フィルム上の塗液層を乾燥する工程(C’)、および乾
燥後の半透過半反射層を偏光フィルムに転写する工程
(D’)からなり、かつ上記工程(A’)および
(B’)の少なくともいずれか1工程において塗液層に
剪断応力を付与することによりパール顔料の配向角を3
0゜以下にすることを特徴とする半透過半反射型偏光フ
ィルム積層体の製造方法により上記目的を達成した。
半透過半反射型偏光フィルム積層体について、詳細に説
明する。図1は、本発明の半透過半反射型偏光フィルム
積層体24を示す断面図であり、図2は図1に示された
半透過半反射型偏光フィルム積層体24を使用した液晶
表示体を示す断面図である。
ム積層体24は、偏光フィルム23と、半透過半反射層
241とから構成されている。上記半透過半反射層24
1には、外部からの光を反射させる特性が主に要求され
る。具体的には、半透過半反射体層241に届いた外部
からの光を効率よく反射する特性である。この特性を有
する液晶表示体は、昼間もしくは明るい場所でも良好な
画像コントラストを得ることができる。
て沃素あるいは染料を吸着させたポリビニルアルコール
フィルムを、一軸延伸した偏光子の両側を光学的歪みの
ない透明な基板(トリアセチルセルロース等)でラミネ
ートした構造のフィルムを使用することができる。具体
的には、以下に示す構造を有する偏光フィルム23が好
ましい。その偏光フィルム23は、フィルム状の偏光基
体の両側に接着剤を用いて基板を張り付けた構造を有す
る。上記フィルム状の偏光基体は、例えば、PVAフィ
ルムを一軸方向に3〜4倍程度延伸し、高次のヨウ素イ
オン中に延伸したPVAフィルムを含浸させることによ
り得ることができる。
は、PVAフィルムの欠点である裂け易く、湿度変化に
対して収縮率が大きいという欠点を有している。この欠
点を除去するために、偏光基体の両側面に基板が張り付
けられる。この基板には、例えば、高分子フィルム、セ
ルロース系フィルム、ポリエステルフィルム、ポリカー
ボネートフィルムが使用される。特に、ほう酸等のゲル
化剤を使用したり、熱処理やホルマール化を行うことに
より、耐水性を向上させたフィルムが好ましい。
顔料とを含有している。特に、このパール顔料は光透過
性樹脂に均一に分散していることが好ましい。半透過半
反射層241に使用される樹脂としては、可視光線領域
の単純光線透過率の平均値が75%以上であり、耐光
性、耐熱性に優れたものが好ましく、例えば有機溶剤可
溶性樹脂、水溶性樹脂、有機溶剤可溶性樹脂のエマルジ
ョン等の熱可塑性樹脂、熱硬化性樹脂、紫外線(UV)
硬化性樹脂、および電子線(EB)硬化性樹脂を例示で
きる。
は、ポリエチレン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポ
リブタジエン等のオレフィン系樹脂、ポリメタクリル酸
メチル、およびエチレン・アクリル酸エチル共重合体等
のアクリル系樹脂、ポリスチレン、AS樹脂、BS樹
脂、およびABS樹脂等のスチレン系樹脂、ポリ塩化ビ
ニル、ポリ塩化ビニリデン、ポリ酢酸ビニル、エチレン
酢酸ビニル共重合体、ポリビニルブチラール、塩化ビニ
リデン・アクリルニトリル共重合体、塩化ビニル・酢酸
ビニル共重合体、塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合
体、およびプロピレン・塩化ビニル共重合体等のビニル
系樹脂、ナイロン6、ナイロン66、ナイロン12等の
ポリアミド樹脂、飽和ポリエステル樹脂、ポリカーボネ
イト樹脂、ポリアセタール樹脂、ポリフェニレンオキシ
ド樹脂、ポリフェニレンスルファイド樹脂、ポリスルホ
ン樹脂、ポリウレタン樹脂、テトラフルオロエチレン樹
脂、トリフルオロエチレン樹脂、およびポリフッ化ビニ
リデン等のフッ素樹脂、エチレンセルロース、酢酸セル
ロース、ニトロセルロース等の繊維素系樹脂、エポキシ
樹脂、アイオノマー樹脂、ロジン誘導体樹脂等が使用さ
れ、また、水溶性樹脂としては、ゼラチン、ニカワ、ヒ
ドロキシエチルセルロース、カルボキシメチルセルロー
ス、メチルセルロース、カルボキシメチルヒドロキシエ
チルセルロース、ヒドロキシエチルデンプン、アラビヤ
ゴム、サッカロースオクタアセテート、アルギン酸アン
モニウム、アルギン酸ソーダ、ポリビニルアルコール、
ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリドン、ポリビ
ニルアミン、ポリエチレンオキシド、ポリスチレンスル
ホン酸、ポリアクリル酸、ポリアミド、およびイソブチ
レン・無水マレイン酸共重合体等が例示できる。また、
上記有機溶剤可溶性樹脂のエマルジョン系樹脂を挙げる
ことができる。
イソプレンゴム、スチレン・ブタジエンゴム(SB
R)、ブタジエンゴム、アクリロニトリル・ブタジエン
ゴム、ブチルゴム、エチレン・プロピレンゴム、クロロ
プレンゴム、アクリルゴム、クロロスルホン化ポリエチ
レンゴム、ヒドリンゴム、ウレタンゴム、多硫化ゴム、
シリコーンゴム、およびフッ素ゴム等のゴム類、これら
ゴムの混合物、上記ゴム類と有機物もしくは無機物との
混合物、不飽和ポリエステル類、エポキシ樹脂、キシレ
ン樹脂、ポリアミド・イミド樹脂、シリコーン樹脂、ポ
リイミド樹脂、ポリウレタン樹脂、オレフィン樹脂、ア
リル樹脂、メラミン樹脂、フラン樹脂、ユリヤ樹脂、フ
ェノール樹脂、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂、ポ
リエステル・アミノ樹脂、およびアルキッド樹脂等を挙
げられる。
や電子線(EB)硬化性樹脂としては、アクリル系ある
いはエポキシ系等の樹脂を挙げることができる。これら
の樹脂、およびゴム類は単独または2種以上を混合して
用いることもできる。さらに半透過半反射層11をなす
樹脂としてはこれらに限定されるものではない。
薄板状雲母粒子の表面を二酸化チタンで被覆したもので
あり、例えば、渡辺隆二:色材協会誌,1977年,第
50号,p460〜464「最近の真珠顔料について」
に記載されている製法によって製造することができる。
また、この文献によれば、パール顔料12を構成する薄
板状雲母の粒径や厚さ、あるいは被覆された二酸化チタ
ンの厚さによって、パール顔料に入射した可視光線の反
射光と透過光の波長に差が生じると着色するので、本発
明にかかる半透過半反射体では、反射光および透過光が
共に白色光となるように、上記諸条件が選択されている
ことが好ましい。
さについては、パール顔料12の薄板(鱗片)状面の平
均直径を平均粒径とすると、平均粒径が1〜200μm
の範囲のものが好ましく、10〜100μmの範囲のも
のがより好適である。平均粒径が1μm未満の場合はパ
ール光沢が著しく低下するため反射特性が悪くなり、2
00μmを越える場合は半透過半反射層の塗料化および
塗膜形成が困難になるほか、ギラツキ感が強くなるため
画像が見にくくなってしまうため好ましくない。
能である。例えば、半透過半反射層241の樹脂に対す
るパール顔料12の親和性、および塗料溶媒との親和性
を向上させて、塗料中もしくは半透過半反射層241中
のパール顔料の分散の安定化を図るためには、エポキシ
樹脂、メラミン樹脂等の有機材料、およびアルミ等の無
機材料をパール顔料12の表面にコートするとよい。
の配向角の平均は30゜以下であることが必要であり、
その中でも15゜以下の範囲が好ましい。この場合の配
向角とは、図2に示すとおり、半透過半反射型偏光フィ
ルム積層体24の任意の断面部において、パール顔料1
2の任意の100個を抽出し、各々の平坦面と偏光フィ
ルム23の平面方向に平行な平行線231との角度
(α)の平均値をいうものとする。パール顔料12の配
向角が上記範囲内であれば、外部からの入射光が各パー
ル顔料12に当たり、一定方向に規則正しく反射するの
で、理想的なパール光沢がられ、反射光による良好な画
像コントラストが実現できる。ところが、この配向角が
30゜より大きい場合は、パール顔料12に当たった入
射光は拡散反射するため、パール光沢が失われる。この
ような場合、反射光による画像コントラストが悪くなる
という問題が生じる。
顔料12を、特にその厚さ方向に対して「ある程度の間
隔」をもって配向させることが好ましい。「ある程度の
間隔」とは光を効率よく透過させ、透過光による良好な
画像コントラストが得られるパール顔料の間隔を意味す
る。具体的には、0.1〜5μmの間隔が得られると良
い。この間隔が0.1μm未満になると、光は半透過半
反射層241を透過し難くなり、透過光による画像コン
トラストが悪くなるため好ましくない。逆に、間隔が5
μmより広くなると、半透過半反射層241での反射が
少なくなり、反射光による画像コントラストが悪くなる
ため好ましくない。
におけるパール顔料12の数としては、2〜10個のパ
ール顔料12が積層されている状態が好ましい。パール
顔料12の数が2個未満になると、半透過半反射層24
1での反射が少なくなり、反射光による画像コントラス
トが悪くなるため好ましくない。逆に、パール顔料12
の数が10個より多いと、光は半透過半反射層241を
透過し難くなり、透過光による画像コントラストが悪く
なるため好ましくない。
ためには、パール顔料12と樹脂との固形分比率(P/
B比)は、5/95〜50/50、好ましくは20/8
0〜35/65の範囲にあることが好ましい。P/Bが
5/95未満の場合反射光による良好な画像コントラス
トが得られ難くなり、50/50を越える場合透過光に
よる画像コントラストが充分に得られ難くなるため好ま
しくない。また、半透過半反射層の層厚は、0.5〜1
00μmが好ましく、2〜30μmの範囲がより好まし
い。厚さが0.5μm未満の場合、反射光による画像コ
ントラストが得られ難く、100μmを越える場合は透
過光による画像コントラストが充分に得られ難くなるた
め好ましくない。
顔料12を添加する以外に、硬化剤、分散剤、レベリン
グ剤、叉は増粘剤等の添加剤を添加することもできる。
イソシアネート系、アミノ系、エポキシ系などの硬化剤
を添加することにより耐光性および耐熱性を向上させる
ことができる。また、透明性を向上させるには、フタル
酸エステル、リン酸エステル、シリコーンオイル等の高
沸点溶剤を添加することもできる。分散剤としては、脂
肪酸金属塩、ロジン石鹸等の界面活性剤等を例示するこ
とができ、分散剤を添加することによりパール顔料の分
散性が向上される。レベリング剤としては各種界面活性
剤、シリコーンオイル等を例示でき、塗工面の外観ム
ラ、厚さムラ、およびパール顔料の分散性を改善するこ
とができる。さらに、パール顔料の分散性を向上させる
ためには増粘剤を添加すれば良く、そのような増粘剤と
しては、ニトロセルロース、セルロースアセテートプロ
ピオネート等のセルロース系の増粘剤を例示できる。
は、上記パール顔料、樹脂、その他必要に応じて添加さ
れる添加剤をディスパー等の攪拌装置により攪拌分散さ
せて半透過半反射層用塗料を得て、ついで上記偏光フィ
ルム23上に積層することにより形成することができ
る。本発明において、パール顔料の配向角を30゜以下
に配向させるための手段としては、前記の通り、第1か
ら第4の製造方法により達成できる。なお、前記製造方
法における工程(A)とは、偏光フィルムに対して、半
透過半反射層用塗液を、塗液槽中のピックアップロール
により塗着させる工程を意味し、工程(B)は偏光フィ
ルムの走行方向に対してブレード、ナイフ、ロール等の
層厚調整部材を接触させ、過剰塗料を掻き落として所定
の塗布厚を得る工程をいう。
とは、例えば、3本叉は4本リバースロールコーターに
代表されるように、偏光フィルムに半透過半反射層用塗
液を供給する前にロール上にてブレード、ナイフ等の層
厚調整部材で過剰塗液を掻き落とし、所定の塗布厚に調
整する工程であり、また工程(B’)は塗布厚を調整さ
れた塗液層をアプリケーターロール等を介して偏光フィ
ルムに転写することを意味する。その際、半透過半反射
用塗料は、B型粘度計での20℃における粘度の測定値
が100cps以上、より好ましくは500cps以上
であり、かつ層厚調整部材と塗液層、叉は塗料供給部材
と被塗布シートとのずり速度が102 〜106 sec-1
であることにより、パール顔料の配向角をより容易に3
0゜以下にすることができる。この場合、ずり速度が1
02 sec-1未満であると30゜以下に配向し難く、ま
た、106 sec-1より大きいと塗布スピードが高速に
なりすぎて良好な塗面が得られにくい。なお、前記塗料
供給部とは、リバースロールコーターのアプリケーター
ロール等をいい、被塗布シートは偏光フィルム叉は保護
層の透明性のシート材料をいう。
層用塗料の粘度、偏光フィルム23の巻きとり速度、偏
光フィルム23に対する層厚調整部材の接触圧等を調整
することにより半透過半反射層241の層厚を調整する
ことができる。
過半反射層の製造方法を説明したが、そのほかには、半
透過半反射層をなす組成物を混合・熱溶融し、押出し成
形、若しくは射出成形等により押し出し延伸したフィル
ム化したものを粘着剤、若しくは接着剤を介して偏光フ
ィルム23に張り合わせることにより設けることもでき
る。
体24の半透過半反射層241上には保護層を設けるこ
ともできる。保護層を設ける場合、該層の透過率は(J
ISK 7105 に記載された測定方法による測定
値)が40%以上の層であることが好ましい。また、上
記保護層には、光の拡散性、特に背面光源からの光に対
するの拡散性が要求される。優れた光拡散性を有する保
護層を備えた半透過半反射型偏光フィルム積層体24
は、外部光もしくは背面光源1からの光が半透過半反射
型偏光フィルム積層体24に入反射もしくは透過するこ
とで効率よく乱反射するので、濃度ムラがない均一な画
像を得ることができ、さらに昼夜良好な画像コントラス
トが得られるため好ましい。
水溶性樹脂、ゴム類、紫外線(UV)硬化性樹脂、およ
び電子線(EB)硬化性樹脂等を使用して形成すること
ができる。有機溶剤可溶性樹脂としては、ポリエチレ
ン、ポリプロピレン、ポリブチレン、ポリブタジエン等
のオレフィン系樹脂、ポリメタクリル酸メチル、および
エチレン・アクリル酸エチル共重合体等のアクリル系樹
脂、ポリスチレン、AS樹脂、BS樹脂、およびABS
樹脂等のスチレン系樹脂、ポリ塩化ビニル、ポリ塩化ビ
ニリデン、ポリ酢酸ビニル、エチレン酢酸ビニル共重合
体、ポリビニルブチラール、塩化ビニリデン・アクリル
ニトリル共重合体、塩化ビニル・酢酸ビニル共重合体、
塩化ビニル・塩化ビニリデン共重合体、およびプロピレ
ン・塩化ビニル共重合体等のビニル系樹脂、ナイロン
6、ナイロン66、ナイロン12等のポリアミド樹脂、
飽和ポリエステル樹脂、ポリカーボネイト樹脂、ポリス
ルホン、エポキシ系樹脂、アクリル系樹脂、ポリエーテ
ル、ポリイミド、ポリエチレンテレフタレート、ポリア
セタール樹脂、ポリフェニレンオキシド樹脂、ポリフェ
ニレンスルファイド樹脂、ポリウレタン樹脂、テトラフ
ルオロエチレン樹脂、トリフルオロエチレン樹脂、およ
びポリフッ化ビニリデン等のフッ素樹脂、エチレンセル
ロース、酢酸セルロース、ニトロセルロース等の繊維素
系樹脂、エポキシ樹脂、アイオノマー樹脂、ロジン誘導
体樹脂等の有機溶剤可溶性樹脂を例示できる。
ヒドロキシエチレンセルロース、カルボキシメチルセル
ロース、メチルセルロース、カルボキシメチルヒドロキ
シエチルセルロース、ヒドロキシエチルでんぷん、アラ
ビヤゴム、サッカロースオクタアセテート、アルギン酸
アンモニウム、アルギン酸ソーダ、ポリビニルアルコー
ル、ポリビニルブチラール、ポリビニルピロリドン、ポ
リビニルアミン、ポリエチレンオキシド、ポリエチレン
スルホン酸、ポリアクリル酸、ポリアミド、およびイソ
ブチレン・無水マレイン酸共重合体等の水溶性樹脂を例
示することができる。上記有機溶剤可溶性樹脂と水溶性
樹脂との混合物であるエマルジョン系樹脂も使用するこ
とができる。上記ゴム類としては、天然ゴム、イソブチ
レンゴム、スチレン・ブタジエンゴム(SBR)、ブタ
ジエンゴム、アクリロニトリル・ブタジエンゴム、ブチ
ルゴム化ポリエチレンゴム、ヒドリンゴム、ウレタンゴ
ム、多硫化ゴム、シリコーンゴム、フッ素ゴム、および
これらの混合物等を例示することができる。また、上記
ゴム類と、有機物または無機物とからなる混合物も使用
することができる。さらに、熱硬化性樹脂としては、不
飽和ポリエステル類、エポキシ樹脂、キシレン樹脂、ポ
リアミド・ポリイミド樹脂、シリコーン樹脂、ポリイミ
ド樹脂、ポリウレタン樹脂、オレフィン樹脂、アリル樹
脂、メラミン樹脂、フラン樹脂、ユリア樹脂、フェノー
ル樹脂、フェノール・ホルムアルデヒド樹脂、ポリエス
テル・アミノ樹脂、およびアルキッド樹脂等の熱硬化性
樹脂を例示することができる。さらに、アクリル系樹脂
やエポキシ系樹脂等の紫外線硬化性樹脂や電子線硬化性
樹脂等を使用することもできる。以上例示した樹脂は、
単独で使用することもできるし、二種類以上を混合して
使用することもできる。
加することもできる。該顔料としては、アクリル樹脂系
顔料、メラミン樹脂、ウレタン樹脂、シルク(アミノ
酸)、キトサン、アルギン酸カルシウム、ポリメタクリ
ル酸メチル、ポリスチレン樹脂、フェノール樹脂、シリ
コン樹脂、シリコンゴム、MMAポリマー、EMAポリ
マー、スチレン架橋体、スチレン−BA架橋体、ポリエ
チレン樹脂、およびエポキシ樹脂等の有機顔料、および
シリカ、炭酸カルシウム、石英、珪酸マグネシウム、酸
化チタン、六方晶窒化ホウソ、ほう酸アルミニウム、セ
ラミック、窒化アルミニウム、窒化珪素、炭酸珪素、燐
酸カルシウム等の無機顔料を例示できる。これらの顔料
は、単独で使用することもできるし、二種類以上を混合
して使用することもできる。
は紫外線吸収剤等の添加剤を使用することも可能であ
る。硬化剤を保護層に添加することにより、半透過半反
射型偏光フィルム積層体の耐高温高湿特性を向上させる
ことができる。すなわち、該雰囲気下における偏光フィ
ルムと半透過半反射層との剥離や、偏光フィルムの偏光
度の劣化を防止できる。該硬化剤としては、イソシアネ
ート系、アミノ系、エポキシ系等の硬化剤が適用であ
る。さらに、保護層には、ベンゾフェノン系、ベンゾト
リアゾン系、サリシレート系、シアノアクリレート系等
の紫外線吸収剤を添加することにより、半透過半反射層
の樹脂の光分解を防止できる。
過半反射体24上にコーティングや印刷によって設ける
こともできるし、フィルム、ガラス等の透明性シート材
料を接着剤叉は接着層を介して張り合わせることにより
設けることもできる。具体的には、ポリエチレンテレフ
タレート(PET)、ポリイミド、ポリエーテル、ポリ
カーボネート、ポリアクリレート、ポリスルホン、セロ
ファン、芳香族ポリアミド、ポリエーテルスルホン、ポ
リエチレン、ポリプロピレン、ポリスチレン系樹脂、ポ
リウレタン系樹脂、メラミン系樹脂、ノルボルネン系樹
脂、アクリル系樹脂、エポキシ系樹脂、フェノール系樹
脂、各種繊維素系樹脂、これらの樹脂のモノマーの共重
合体等からなる各種樹脂フィルム、および石英等のガラ
ス基材等が例示できる。接着層叉は接着剤を使用する場
合、アクリル系、ウレタン系、シリコーン系などの材料
からなる接着剤または接着層を使用することが好まし
い。
光フィルム積層体24を用いることにより画像コントラ
ストが改善された液晶表示体について図3を用いて説明
する。この液晶表示体は、液晶パネル2と、その下面に
配置された背面光源1と、その上面に配置された反射防
止膜付き保護ガラス3とから構成されている。上記液晶
パネル2は、更に液晶注入体102と、偏光フィルム2
3と、半透過半反射型偏光フィルム積層体24とから構
成されている。
ステッドネマチック(TN)液晶を注入することができ
る。この液晶注入体102を形成するには、先ず所望の
パターンからなる透明電極付きの2枚のガラス基板2
1、22の透明電極面上にポリイミドからなる配向膜を
塗布し、ついでその配光膜をラビング操作により配向さ
せた後、この基板間にネマチック液晶20を注入する。
このネマチック液晶20は、配光膜の作用により90゜
捻れツイスト配向する。その後、基板21、22の周辺
部を封着することにより得ることができる。
基板21、22の各々の外側に偏光角度が互いに90゜
捻れるように偏光フィルム23と、先に得られた半透過
半反射型偏光フィルム積層体24を貼り付けることによ
り液晶パネル2を得ることができる。
上記ガラス基板21、叉はガラス基板22に接する面
は、偏光フィルム23側であっても半透過半反射層24
1側であっても良い。しかしながら、半透過半反射層2
41側がガラス基板22と接するように積層されたほう
が光反射特性が良いので好ましい。特に、半透過半反射
層241にガラス基板22、またはガラス基板21が接
するよう両者を設ける場合、液晶表示装置の生産性を向
上させるために、この半透過半反射層241とガラス基
板21、またはガラス基板22とをアクリル系樹脂、ポ
リエステル系樹脂、ウレタン系樹脂等からなる粘着剤も
しくは粘着テープ、エポキシ系樹脂、フェノール系樹
脂、ビニル系樹脂等の接着剤もしくは接着テープ等で貼
り合わせ、一体化させ使用することも可能である。
光フィルム積層体24側に背面光源1を配置させ、偏光
フィルム23側に反射防止膜付き保護ガラス3を配置さ
せることにより図3に示す液晶表示体を得ることができ
る。上記背面光源1としては、導光板装置(EL)やラ
ンプ等を例示できる。
印加すると、信号が印加された電極間に電界が生じる。
この時、液晶分子の持つ電子的異方性により、液晶分子
の長軸が電界方向と平行になるため、液晶分子による光
の旋光性が失われ、光が透過しない状態となる。画像の
表示は、透明電極に駆動信号を印可したときの光透過と
印可していないときの光透過との差によるコントラスト
により視覚情報として認識される。
お、「部」は「重量部」を意味するものとする。 (実施例1)偏光フィルム23((株)サンリッツ社
製、商品名:LL−82−18)上に、下記組成からな
る半透過半反射層塗料(粘度:2000cps)を3本
リバースロールコーター(アプリケーターロールと偏光
フィルムとのずり速度:5×104 sec-1)にて塗布
し、ついで120℃で2分間乾燥させて、厚さが20μ
mの半透過半反射層241を有する半透過半反射型偏光
フィルム積層体24を得た。 ・ポリエステル樹脂 60部 (東洋紡社製:製品名 バイロン200) ・パール顔料 40部 (メルクジャパン社製、製品名:イリオジン#120、 平均粒径:20μm) ・シクロヘキサノン 50部 ・メチルエチルケトン 50部 ・トルエン 50部 上記組成におけるパール顔料と樹脂との固形分重量比は
40:60である。
組成からなる塗料(粘度:1500cps)に変更した
以外は実施例1と同様にして本実施例の半透過半反射型
偏光フィルム積層体24を得た。 ・ポリエステル樹脂 40部 (東洋紡社製:製品名 バイロン200) ・エポキシ樹脂 40部 (油化シェルエポキシ社製、商品名:エピコート1007) ・パール顔料 20部 (メルクジャパン社製:製品名 イリオジン#100 平均粒径:20μm) ・シクロヘキサノン 50部 ・メチルエチルケトン 50部 ・トルエン 50部 上記組成におけるパール顔料と樹脂との固形分重量比は
20:80である。
を100μmとした以外は実施例1と同様にして本実施
例の半透過半反射型偏光フィルム積層体24を得た。こ
の場合の偏光フィルムとアプリケーターロールとのずり
速度は1×104 sec-1であった。 (実施例4)平均粒径が200μmのパール顔料に対す
るシクロヘキサノン、メチルエチルケトン、およびトル
エンからなる混合溶媒を増量することにより減粘させ
て、1900cpsとした半透過半反射層用塗料とを使
用した以外は実施例1と同様にして本実施例の半透過半
反射型偏光フィルム積層体24を得た。
を10μmとした以外は実施例1と同様にして本実施例
の半透過半反射型偏光フィルム積層体24を得た。この
場合の偏光フィルムとアプリケーターロールとのずり速
度は1×105 sec-1であった。 (実施例6)平均粒径が6μmのパール顔料に対する混
合溶媒を減量することにより増粘させて、3000cp
sとした半透過半反射層用塗料とを使用した以外は実施
例1と同様にして本実施例の半透過半反射型偏光フィル
ム積層体24を得た。 (実施例7)パール顔料と樹脂との固形分重量比を6
0:40と変更し、混合溶媒を減量することにより増粘
させて、2800cpsとした半透過半反射層用塗料を
使用した以外は実施例1と同様にして本実施例の半透過
半反射型偏光フィルム積層体24を得た。 (実施例8)パール顔料と樹脂との固形分重量比を5:
95と変更し、混合溶媒を減量することにより増粘させ
て、2500cpsとした半透過半反射層用塗料を使用
した以外は実施例1と同様にして本実施例の半透過半反
射型偏光フィルム積層体24を得た。
製、商品名:H−1212、光線透過率:55%、素
材:ポリエチレンテレフタレート)上に、下記組成から
なる半透過半反射層塗料(粘度:2500cps)をブ
レードコーターにて塗布し、ついで120℃で2分間乾
燥させて、厚さが20μmの半透過半反射層241を有
する本実施例の半透過半反射型偏光フィルム積層体24
を得た。 ・アクリル系粘着剤 70部 (綜研化学社製、製品名:TM−150、固形分:25%) ・パール顔料 30部 (メルクジャパン社製、製品名:イリオジン#100、 平均粒径:20μm) ・シクロヘキサノン 50部 ・メチルエチルケトン 50部 ・トルエン 50部 上記組成におけるパール顔料と樹脂との固形分重量比は
30:70である。
サンリッツ社製、商品名:LL−82−18)上に実施
例1と同様にして半透過半反射型偏光フィルム積層体2
4を得た。ついで、エポキシアクリレート樹脂からなる
UV硬化樹脂(旭電化製、商品名:KR−566、光線
透過率:94%)を、ワイヤードクターを使用して半透
過半反射層241上に塗布し、次いでUV照射して樹脂
を硬化させ、半透過半反射型偏光フィルム積層体24上
に保護層を設けた。
のポリエチレンテレフタレートフィルム(富士写真フィ
ルム社製、商品名HP−7)上に下記組成からなる半透
過半反射層塗料をアプリケーターを用いて塗布し、その
後120℃で1分間乾燥させ、厚さが20μmの半透過
半反射層241を形成した。得られた半透過半反射層2
41を80℃に加熱した圧着ロールで偏光フィルム23
((株)サンリッツ社製、商品名:LL−82−18)
と張り合わせ、本実施例の半透過半反射型偏光フィルム
積層体24を得た。上記半透過半反射層用塗料の組成と
は、 ・ポリエステル樹脂 60部 (東洋紡社製、製品名:バイロン200) ・パール顔料 40部 (メルクジャパン社製、製品名:イリオジン#120、 平均粒径:20μm) ・シクロヘキサノン 50部 ・メチルエチルケトン 50部 ・トルエン 50部 上記組成におけるパール顔料と樹脂との固形分重量比は
40:60である。
させるパール顔料12の代わりにシリカ(富士社製、商
品名:サイリシア#550、平均粒径:3.0μm)に
変更した以外は実施例1と同様にして本比較例の半透過
半反射型偏光フィルム積層体24を得た。 (比較例2)半透過半反射層241に含有させるパール
顔料12の代わりに水酸化アルミニウム(昭和電工社
製、商品名:ハイジライト H−42、平均粒径:1.
0μm)に変更した以外は実施例1と同様にして本比較
例の半透過半反射型偏光フィルム積層体24を得た。 (比較例3)半透過半反射層241にパール顔料12を
含有させない以外は実施例1と同様にして本比較例の半
透過半反射型偏光フィルム積層体24を得た。
リーン印刷法により形成した以外は実施例1と同様にし
て本比較例の半透過半反射型偏光フィルム積層体24を
得た。 (比較例5)偏光フィルム23((株)サンリッツ社
製、商品名:LL−82−18)上に下記組成からなる
半透過半反射層用塗料(粘度:30cps)をグラビア
印刷方式で塗布し、ついで120℃で2分間乾燥させ
て、厚さ20μmの半透過半反射層241を形成し、本
比較例用の半透過半反射型偏光フィルム積層体24を得
た。 ・ポリエステル樹脂 60部 (東洋紡社製、商品名:バイロン220、固形分:30%) ・パール顔料 40部 (メルクジャパン社製、商品名:イリオジン#100、平均粒径:20μm) ・シクロヘキサノン 300部 ・メチルエチルケトン 300部 ・トルエン 300部 上記組成におけるパール顔料と樹脂との固形分重量比は
40:60である。
反射層用塗料100部に対して混合溶媒を増量して粘度
を80cpsとした。それ以外は実施例1と同様にして
本比較例用の半透過半反射型偏光フィルム積層体24を
得た。
れた半透過半反射型偏光フィルム積層体24について以
下に示す測定を行った。 (1)パール顔料の配向角 上記実施例、および比較例で得られた半透過半反射型偏
光フィルム積層体24の任意の断面をSEMを使用して
写真撮影をし、パール顔料100個を任意抽出し、それ
らの配向角を測定し、その平均値を算出した。その値を
表1に示す。
光フィルム積層体24と、偏光フィルム23((株)サ
ンリッツ社製、商品名LL−82−18)と、TN液晶
を注入した液晶注入体102とから液晶パネル2を得
た。ついで、JIS C7072 1988における液
晶表示パネルのコントラスト比(CR)測定方法に準拠
して、得られた液晶パネル2の画像コントラストの評価
を行った。透過光による画像コントラストの評価におけ
る光源1−液晶パネル2−測光器104の位置関係を図
4に、反射光における位置関係を図5に示した。特に、
反射光による測定では光源1−液晶パネル2−測光器1
04の角度は45゜に定めた。光源は透過光の場合は5
WのELを、反射光の場合は40Wの蛍光灯を使用し
た。測光器にはミノルタカメラ社製のLS−100を使
用した。その測定結果を表2に示す。なお下記表1およ
び表2中、◎はCRが4以上、○はCRが3以上〜4未
満、△はCRが2以上〜3未満、そして×はCRが2未
満であることを示す。
本実施例の半透過半反射型偏光フィルム積層体24は、
特に、周囲光により画像を認識する場合、良好な画像コ
ントラストを得ることができる。このことは、特に、実
施例1と比較例3、4、そして5とを比べると、実施例
1の半透過半反射層11にかかる反射光のCRが4以上
であるのに対して、それら比較例のCRが2未満である
ことから明かである。
層体の製造方法では、偏光フィルムの片面上に、樹脂中
にパール顔料を含有する半透過半反射層が設けられてな
る半透過半反射型偏光フィルム積層体において、配向角
の平均が30゜以下になるようパール顔料が含有されて
いることを特徴とする半透過半反射型偏光フィルム積層
体を製造することができるので、半透過半反射層に入射
した光は上記パール顔料で反射される。したがって、本
発明の製造方法により得られる半透過半反射型偏光フィ
ルム積層体によれば、良好な光透過性を有すると共に、
光反射特性に優れているので、周囲光により画像を認識
する場合、良好な画像コントラストを得ることができ
る。さらに、本発明の製造方法により得られる半透過半
反射型偏光フィルム積層体は、主に光透過性材料とパー
ル顔料とからなる塗料を塗布するだけで形成できるので
製造が容易である。
体の製造方法は、樹脂とパール顔料とを含有する半透過
半反射層用塗料を偏光フィルムに付着させ、ついで偏光
フィルムに圧力を加えて上記パール顔料を配向させるこ
とを特徴とする製造方法である。本発明の製造方法によ
れば、上記優れた特性を有する半透過半反射型偏光フィ
ルム積層体を容易に製造することができる。したがっ
て、所望のコントラスト比を有する半透過半反射型偏光
フィルム積層体を容易に製造することができる。
射偏向フィルム積層体を示す断面図である。
向フィルム積層体中におけるパール顔料の配向角を示す
図である。
射偏向フィルム積層体を具備した液晶表示体を示す断面
図である。
射型偏光フィルム積層体を用いて画像コントラストを改
善した液晶表示体の透過光による画像コントラスト比を
測定する場合の光源−液晶パネル−測光器の位置関係を
示した構成図である。
射型偏光フィルム積層体を用いて画像コントラストを改
善した液晶表示体の反射光による画像コントラスト比を
測定する場合の光源−液晶パネル−測光器の位置関係を
示した構成図である。
パネル 3 反射防止膜付きガラス 12 パール顔料 20 液晶 21 ガラス基板 22 ガラス基板 23 偏光フィルム 24 半透過半反射型偏光フィルム積層体 102 液晶注入体 104 コントラスト比測光器 231 偏光フィルムの平面方向に平行な平行線 241 半透過半反射層 α 配向角
Claims (5)
- 【請求項1】 樹脂とパール顔料とを含有する半透過半
反射層用塗料を偏光フィルムに塗着させ塗液層を形成す
る工程(A)、該塗液層に層厚調整部材を接触させて塗
布層を調整する工程(B)、および塗布厚調整後の塗液
層を乾燥する工程(C)からなり、かつ上記工程(A)
および(B)の少なくともいずれかの1工程において、
塗液層に剪断応力を付与することによりパール顔料の配
向角を30゜以下にすることを特徴とする半透過半反射
型偏光フィルム積層体の製造方法。 - 【請求項2】 樹脂とパール顔料とを含有する半透過半
反射層用塗料を回転するロールに供給して得た塗液層に
層厚調整部材を接触させて塗布層を調整する工程
(A’)、塗布厚調整後の塗液層を偏光フィルムに転写
して塗着する工程(B’)、および偏光フィルム上の塗
液層を乾燥する工程(C’)からなり、かつ上記工程
(A’)および(B’)の少なくともいずれか1工程に
おいて塗液層に剪断応力を付与することによりパール顔
料の配向角を30゜以下にすることを特徴とする半透過
半反射型偏光フィルム積層体の製造方法。 - 【請求項3】 樹脂とパール顔料とを含有する半透過半
反射層用塗料を保護層シートに塗着させ塗液層を形成す
る工程(A)、該塗液層に層厚調整部材を接触させて塗
布層を調整する工程(B)、塗布厚調整後の塗液層を乾
燥する工程(C)、および乾燥後の半透過半反射層を偏
光フィルムに転写する工程(D)からなり、かつ上記工
程(A)および(B)の少なくともいずれか1工程にお
いて塗液層に剪断応力を付与することによりパール顔料
の配向角を30゜以下にすることを特徴とする半透過半
反射型偏光フィルム積層体の製造方法。 - 【請求項4】 樹脂とパール顔料とを含有する半透過半
反射層用塗料を回転するロールに供給して得た塗液層に
層厚調整部材を接触させて塗布層を調整する工程
(A’)、塗布厚調整後の塗液層を保護層シートに転写
して塗着する工程(B’)、保護層シート上の塗液層を
乾燥する工程(C’)、および乾燥後の半透過半反射層
を偏光フィルムに転写する工程(D’)からなり、かつ
上記工程(A’)および(B’)の少なくともいずれか
1工程において塗液層に剪断応力を付与することにより
パール顔料の配向角を30゜以下にすることを特徴とす
る半透過半反射型偏光フィルム積層体の製造方法。 - 【請求項5】 前記半透過半反射層用塗料の粘度が10
0cps以上であり、かつ層厚調整部材と塗液層とのず
り速度、叉は塗料供給部材と被付着シートとのずり速度
が102〜106sec-1であることを特徴とする請求項
1から請求項4何れか一項に記載の半透過半反射型偏光
フィルム積層体の製造方法。
Priority Applications (5)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
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JP06323428A JP3091103B2 (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 半透過半反射型偏光フィルム積層体およびその製造方法 |
EP95400342A EP0668513B1 (en) | 1994-02-18 | 1995-02-17 | Method of production of a semi-transmissive semi-reflective film laminate |
DE69517833T DE69517833T2 (de) | 1994-02-18 | 1995-02-17 | Herstellungsverfahren eines teillichtdurchlässigen teillichtreflektierenden Filmlaminats |
KR1019950003166A KR100277753B1 (ko) | 1994-02-18 | 1995-02-18 | 반투과 반반사형 필름적층체 및 그 제조방법 |
US08/710,882 US5746857A (en) | 1994-02-18 | 1996-09-23 | Semi-transmissive semi-reflective film laminate and a method of production therefor |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP06323428A JP3091103B2 (ja) | 1994-12-26 | 1994-12-26 | 半透過半反射型偏光フィルム積層体およびその製造方法 |
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JPH08179125A JPH08179125A (ja) | 1996-07-12 |
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Family
ID=18154574
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP06323428A Expired - Lifetime JP3091103B2 (ja) | 1994-02-18 | 1994-12-26 | 半透過半反射型偏光フィルム積層体およびその製造方法 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
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Cited By (1)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
WO2005085383A1 (ja) * | 2004-03-03 | 2005-09-15 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | 偏光素子用水性接着剤およびそれを用いて得られる偏光板 |
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KR19990063920A (ko) * | 1996-07-26 | 1999-07-26 | 겜마 아키라 | 확산판 및 이를 이용한 액정표시소자 |
JP4994567B2 (ja) * | 2003-10-20 | 2012-08-08 | 日東電工株式会社 | 直線偏光分離フィルム、直線偏光分離積層フィルム、バックライトシステム、液晶表示装置 |
KR100710730B1 (ko) * | 2005-08-17 | 2007-04-23 | 주식회사 에이스 디지텍 | 박막형 반투과 광학소자 및 이를 이용한 화상표시장치 |
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-
1994
- 1994-12-26 JP JP06323428A patent/JP3091103B2/ja not_active Expired - Lifetime
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WO2005085383A1 (ja) * | 2004-03-03 | 2005-09-15 | Nippon Kayaku Kabushiki Kaisha | 偏光素子用水性接着剤およびそれを用いて得られる偏光板 |
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