JP3090551U - 工事現場用黒板 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 工事現場の撮影箇所に簡単に安定して立てる
ことができ、かつ黒板本体の傾斜角度を任意角度に設定
し、最適の角度で写真撮影ができる工事現場用黒板とす
る。 【解決手段】 黒板本体１の裏面側に伸縮可能な控柱５
の上部を、控柱５が黒板本体１の後方側へ回動するよう
軸支８する。控柱５の下部に黒板の使用時に接地面１３
に接地する支持台９を角度自在に軸支１１する。支持台
９の接地面側に磁石１２を固定し、磁石１２と黒板の不
使用時に吸着する磁石１４を黒板本体１の裏面側に設け
る。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、建造物の工事現場や土木工事現場において、工事の施工状況を写真 撮影する際に使用する工事現場用黒板に関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

従来、建物、道路等の建設工事現場において、工事の施工状況を記録するため の黒板に、工事名、撮影日、撮影箇所、施工者名等を明記し、写真撮影を行って いた。

【０００３】 そして、黒板を写真撮影する場合は、黒板を他の作業者が倒れないように支持 している。 又、黒板本体の裏面の枠体に磁石を取り付け、この磁石により鉄筋等に吸着し て使用する物、或いは黒板本体の裏面側に黒板を立て掛けるための細い棒状の支 柱を枢支したものも既に提案されている。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

工事の施工状況を記録するための黒板の写真撮影は、殆ど屋外等風の影響を受 ける場所で行われるので、黒板をしっかりと固定する必要がある。 そこで、上記従来のように作業者が支持している場合もあるが、揺れないよう に支持することは思いの外面倒で困難でもある。 又、黒板の裏面の枠体に磁石を設けたものは、磁性体の存在しない箇所では使 用が不可能である。 又、黒板の裏面側に支柱を設けたものは、支柱は細い棒状体であるため、接地 面積が小さくて風で揺れたり倒れたり不安定で、かつ接地面に対して黒板本体を 垂直に立てることはできない。 そして、写真撮影には黒板本体の傾斜角度により板面が太陽光で乱反射し、撮 影がし難い状態となることがあるが、黒板本体の傾斜角度の調節は不可能であっ た。

【０００５】 上記点より本考案は、撮影箇所に簡単に安定して立てることができ、かつ黒板 本体の傾斜角度を任意角度に設定し、最適の角度で写真撮影ができる工事現場用 黒板を提供しようとするものである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため請求項１の本考案工事現場用黒板は、黒板本体の裏面 側に伸縮可能な控柱の上部が、控柱が黒板本体の後方側へ回動するように取り付 けられ、この控柱の下部に黒板の使用時に接地面に接地する支持台が角度自在に 取り付けられていることを特徴とするものである。

【０００７】 このような構成とすることにより、控柱が黒板本体の後方側へ回動すると共に、 控柱が伸縮するので、黒板本体を接地面に対して垂直な状態から傾斜角度を任意 に設定でき、黒板本体の板面に対する太陽光の乱反射に対処でき、最適の角度で 乱反射のない撮影が可能となる。 又、控柱の下部に接地面に接地する支持台が設けてあるため、接地面積が大き くなり、安定した支持となる。 又、支持台は角度自在に設けてあるため、控柱の角度が変わっても接地面に接 地可能である。

【０００８】 次に、請求項２の本考案工事現場用黒板の請求項１の工事現場用黒板において 、支持台の接地面側に磁石が設けられ、この磁石と黒板の不使用時に吸着する磁 石が、黒板本体の裏面側に設けられていることを特徴とするものである。

【０００９】 このような構成とすることにより、黒板の不使用時に控柱を縮小し、支持台の 接地面側に設けた磁石を黒板本体の裏面側に設けた磁石に吸着すれば、控柱及び 支持台は黒板本体の裏面側に固定される。 又、黒板の使用時に接地面が鉄板等磁性体であれば、支持台が磁石により接地 面に固定され、より安定した黒板の立て掛けが可能となる。

【００１０】 次に、請求項３の本考案工事現場用黒板は請求項１又は２の工事現場用黒板に おいて、控柱は任意長さに固定手段で固定可能であることを特徴とするものであ る。

【００１１】 このような構成とすることにより、控柱は任意長さ位置で確実に固定でき、安 定した黒板の立て掛けが可能となる。

【００１２】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の一実施の形態を図面に基づき説明する。 図１は本考案工事現場用黒板の使用時の一実施の形態を示す縦断側面図、図２ は同上の斜視図、図３は同上の不使用時の背面図、図４は同上の不使用時の縦断 側面図である。

【００１３】 図中１は工事現場用の黒板本体であり、この黒板本体１は表板２と、その裏面 に固定された枠体３から構成されている。 表板２の表面に、工事名、撮影日、撮影箇所、施工者名等が表示され、記入欄 ４が設けられている。

【００１４】 ５は黒板本体１の裏面側に設けた伸縮可能な控柱であり、この控柱５は外筒５ Ａと外筒５Ａ内に摺動可能に装入された内筒５Ｂから構成されている。 そして、外筒５Ａに固定用螺子６が設けられ、この固定用螺子６の先端部が外 筒５Ａの螺子孔（図示せず）を抜け、内筒５Ｂの外周面を圧接することにより、 任意長さ位置で外筒５Ａと内筒５Ｂを固定している。 尚、外筒５Ａと内筒５Ｂの固定手段はかかる構成に限定されるものではない。

【００１５】 外筒５Ａの上部は、枠体３の上側の下面に固定した門形のブラケット７にピン 等の軸により回動可能に軸支８されている。 又、内筒５Ｂの下部に方形の支持台９が、支持台９に設けたブラケット１０で ピン等の軸により回動可能に軸支１１され、支持台９は角度自在となっている。 支持台９は、金属、プラスチック等材質は問わないが、重量の大きいものの方 が安定度が増す。 又、支持台９の形状は方形に限らず、接地面側が平坦であれば、如何なる形状 でもよい。

【００１６】 又、支持台９の接地面側に磁石１２が固定されている。この磁石１２は黒板の 使用時は接地面１３が鉄板等磁性体であれば、支持台９が固定されて安定した黒 板の立て掛けとなる。 そして、この磁石１２と黒板の不使用時に控柱５が縮小し、黒板本体１の裏面 側に畳まれ、支持台９が控柱５と真直ぐな状態になった時に吸着し、黒板本体１ の裏面側に控柱５と支持台９を固定する磁石１４が、表板２の裏面の対応箇所に 固定されている。

【００１７】

【考案の効果】

本考案によれば、黒板本体が接地面に対して垂直な状態から傾斜角度を任意に 設定できるため、黒板本体の板面に対して太陽光の乱反射に対処でき、最適の角 度で乱反射のない写真撮影が可能であり、従来のような乱反射による写真撮影の 失敗がない。 又、支持台により控柱の下部の接地面積が大きくなり、安定した支持となるた め、風で揺れたり倒れたりすることが防止される。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案工事現場用黒板の使用時の一実施の形態
を示す縦断側面図である。

【図２】本考案工事現場用黒板の使用時の一実施の形態
を示す斜視図である。

【図３】本考案工事現場用黒板の不使用時の一実施の形
態を示す背面図である。

【図４】本考案工事現場用黒板の不使用時の一実施の形
態を示す縦断側面図である。

【符号の説明】

１ 黒板本体 ２ 表板 ３ 枠体 ４ 記入欄 ５ 控柱 ５Ａ 外筒 ５Ｂ 内筒 ６ 固定用螺子 ７ ブラケット ８ 軸支 ９ 支持台 １０ ブラケット １１ 軸支 １２ 磁石 １３ 接地面 １４ 磁石

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 黒板本体の裏面側に伸縮可能な控柱の上
   部が、控柱が黒板本体の後方側へ回動するように取り付
   けられ、この控柱の下部に黒板の使用時に接地面に接地
   する支持台が角度自在に取り付けられていることを特徴
   とする工事現場用黒板。
2. 【請求項２】 支持台の接地面側に磁石が設けられ、こ
   の磁石と黒板の不使用時に吸着する磁石が、黒板本体の
   裏面側に設けられていることを特徴とする請求項１記載
   の工事現場用黒板。
3. 【請求項３】 控柱は任意長さに固定手段で固定可能で
   あることを特徴とする請求項１又は２記載の工事現場用
   黒板。