JP3090529U - 簡易雨具付ポケットティッシュ - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 携帯用の簡易雨具をよりコンパクトにする。 【解決手段】 折曲自在な接続部を有する矩形状の基体
と、この接続部を挟んで互いに開口部を対向させて前記
基体上に配置された第１および第２のポケット部とから
なる外装体と、前記第１のポケット部に収納されたティ
ッシュペーパーと、前記第２のポケット部に収納された
簡易雨具とからなり、前記第１のポケット部の背面に対
応する基体面上にはティッシュペーパー取出し用開口が
形成され、前記接続部を折曲して前記第１および第２の
ポケット部を重ねた状態に保持する保持手段を備える簡
易雨具付ポケットティッシュ。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は簡易雨具付ポケットティッシュに関する。

【０００２】

【従来の技術】

外出先での突然の降雨や降雪に備えて、長傘や折畳み傘に比べて軽量・コンパ クトな携帯型の簡易雨具が便利に使用されている。この簡易雨具としては、例え ば、レインコート、レインポンチョなどをあげることができ、これらをコンパク トに折り畳んで、袋に収納したものが一般的である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、従来の簡易雨具は上記のようにコンパクトであるとはいっても、と くに、ウェストポーチなどの小型のバッグ、幼児の遠足用リュックなどの限られ た小さな収納空間内では、かなりのスペースを占有してしまうという問題がある 。外出時には、他にも様々な所持品を携帯する必要があるため、よりコンパクト 化が望まれている。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案によれば、折曲自在な接続部を有する矩形 状の基体と、この接続部を挟んで互いに開口部を対向させて前記基体上に配置さ れた第１および第２のポケット部とからなる外装体と、前記第１のポケット部に 収納されたティッシュペーパーと、前記第２のポケット部に収納された簡易雨具 とからなり、前記第１のポケット部の背面に対応する基体面上にはティッシュペ ーパー取出し用開口が形成され、前記接続部を折曲して前記第１および第２のポ ケット部を重ねた状態に保持する保持手段を備える簡易雨具付ポケットティッシ ュが提供される。

【０００５】 上記の構成において、前記ティッシュペーパー取出し用開口は、シール手段に より開閉自在とされていることが好ましい。

【０００６】

【考案の実施の形態】

以下、本考案の一実施形態を図面を参照しながら詳述する。 図１および図２は本考案の簡易雨具付ポケットティッシュを示し、図１は外装 体を開いた状態、図２は外装体を接続部で折曲した状態をそれぞれ示す。 すなわち、簡易雨具付ポケットティッシュ１は、外装体２と、この外装体２に 収納されるポケットティッシュ３および簡易雨具４とから構成される。

【０００７】 外装体２は図１に示すように、矩形状の基体２１と、基体２１の長手方向ほぼ 中央の接続部２１ａの両側に配置された第１のポケット部２２および第２のポケ ット部２３とから構成される。第１のポケット部２２の開口部２２ａと第２のポ ケット部２３の開口部２３ａとは、基体２１の接続部２１ａを挟んで互いに対向 するように配置されている。

【０００８】 上記の外装体２の第１のポケット部２２にはティッシュペーパー３が収納され ており、第２のポケット部２３には簡易雨具４が収納されている。 外装体２を構成する素材は可撓性を有するものであればとくに限定されるもの ではなく、各種高分子材料よりなるシート部材を使用することができるが、近年 の環境保護に対する社会的要求から、可燃性であり、しかも、燃焼時に有害物質 を発生しないものであることが好ましい。

【０００９】 また、この外装体２は透明であっても不透明であってもよいが、印刷可能な材 料を使用して、外装体２の外表面に文字や模様を印刷することによって、婦人向 け、子供向けなどの特徴を出すことができ、さらには、小売店、サービス業など 様々な業種の広告入り景品として利用することもできる。また、外装体２を透明 材料により形成し、その内側に広告などの印刷物を挿入してもよい。

【００１０】 この外装体２各部の寸法についても、とくに限定されないが、一例として、ポ ケット部２２，２３の２辺ｘ₁，ｘ₂がそれぞれ１１０ｍｍ，８０ｍｍで、第１の ポケット部２２の厚みｘ₃が７〜８ｍｍ、第２のポケット部２３の厚みｘ₄が１２ 〜１３ｍｍ程度であり、基体２１の接続部２１ａの長さｘ₅は、これらのポケッ ト部２２，２３の厚みの合計すなわちｘ₃＋ｘ₄にほぼ等しくなる、すなわち、上 記の場合はおおよそ２０ｍｍ程度とすることが、全体のコンパクト化を計る上で 好適である。

【００１１】 そして、第１のポケット部２２の背面に対応する基体２１にはポケットティッ シュ取出し用開口２１ｂが形成されている。この開口２１ｂの形状はとくに限定 されるものではなく、図示のようなスリット状のほか、矩形、楕円形などティッ シュを取出しやすい形状であればどのようなものであってもよい。 第１のポケット２２に収納されるティッシュペーパー３は、一般に市販されて いるポケットティッシュをそのまま使用することができる。ポケットティッシュ ３はその片面中央部にティッシュ取出し用の開口部が例えばミシン目３ａとして 形成されており、このミシン目３ａを両側に開いて使用するようになっている。 なお、上記のようなポケットティッシュ３を使用せずに、ティッシュペーパーを 適宜折り畳んでポケット部２２に収納してもよい。

【００１２】 ポケットティッシュ３を第１のポケット２２に収納するときには、このミシン 目３ａが形成された面が第１のポケット２２の背面すなわち基体２１側になるよ うに、すなわち図中下側になるように収納する。これによって、基体２１に形成 されたティッシュ取出し用開口２１ｂとポケットティッシュ３のミシン目３ａの 位置が合致して、ティッシュペーパー３の取出しが容易となる。

【００１３】 さらに、第２のポケット部２３に収納される簡易雨具４の素材、形状はとくに 限定されるものではないが、防水性または撥水性を有すると共に、折り畳んでこ のポケット部２３に収納できる薄手の素材が好ましく、また寸法もポケット部２ ３の空間内容積を勘案して決定することが好ましい。簡易雨具の形状は、具体的 には、フード付のポンチョ型、フード付のレインコート型などいずれの形態であ ってもよい。また、簡易雨具のサイズも大人用、子供用、乳児用など目的に応じ て適宜決定することができる。

【００１４】 本考案の簡易雨具付ポケットティッシュは、図１に矢線で示したように、この 外装体２を接続部２１ｂで折曲して携帯することが便利であり、その際、第１お よび第２のポケット部２２，２３が重なり合った状態で、離れたり、ずれたりし ないように保持することが必要である。この保持手段は、具体的には、例えばポ ケット部２２，２３の上面２２ｂ，２３ｂの少なくとも一方に貼着・剥離自在な 接着剤層を形成することにより実現できる。

【００１５】 図２は図１に示した外装体１の各ポケット部２２，２３にポケットティッシュ ３および簡易雨具４（共に図示せず）をそれぞれ収納し、基体２１を接続部２１ ｂで折曲し、両方のポケット部２２，２３を重ねた状態を示したものである。こ の状態では、ポケット部２２，２３のいずれか少なくとも一方の上面に接着剤層 が形成されているため、ポケット部２２，２３が重なり合った状態で前後左右に ずれたり、バッグから取出した際に、外装体２が開いてしまい、各ポケット２２ ，２３の内容物が脱落したりすることを防止できる。

【００１６】 この構成において、第１のポケット部２２背面の基体２１に形成されたティッ シュ取出し用開口２１ｂは、シール手段により通常は開閉自在に閉塞されている ことが好ましい。 図３，４はこのシール手段の実施形態を示し、図中、図２と同一の構成要素に は同一の符号を付して示してある。すなわち、図３は貼着・剥離自在な粘着シー ト５により開口２１ｂを閉塞した状態を示し、図４は、例えば透明シートにより 形成された帯封６により開口２１ｂを閉塞した状態を示している。

【００１７】 なお、シール手段として帯封６を使用した場合は、この帯封６に、シール機能 に加えて上記の両ポケット部２２，２３の保持手段としての機能を持たせること ができるという利点がある。 このように、通常は第１のポケット部２２と第２のポケット部２３とを重ねて おくことにより、各ポケット部２２，２３の開口部２２ａ，２３ａは外装体２の 接続部２１ｂにより閉塞されることになるため、各ポケット部２２，２３の内部 を清潔に保持することができる。

【００１８】 この簡易雨具付ポケットティッシュ１において、ポケットティッシュ３を使用 するときには、外装体２を接続部２１ａで折曲した状態のまま、ティッシュペー パー取出し用開口２１ｂのシール手段を一時除去する。すなわち、図３に示した 粘着シート５を剥離する、もしくは、図４に示した帯封６を開口２１ｂの両側の いずれかにずらすことによって開口２１ｂを露出させ、ティッシュペーパーを取 出す。ティッシュペーパーを取出した後は、開口２１ｂを再び閉塞しておく。

【００１９】 このようにしてティッシュペーパーを使い終わったら、第１のポケット部２２ の開口部２２ａから新たに市販のポケットティッシュ３を挿入すればよい。 一方、簡易雨具４を使用する場合は、外装体２を開いて第２のポケット２３の 開口部２３ａから簡易雨具４を取出して使用に供する。 このように、ポケットティッシュ３と簡易雨具４をコンパクトに一体化して携 帯することが可能となるため、小さなバッグの中でも場所をとらず、外出先での 急な降雨や降雪に備えることが可能となる。

【００２０】 さらに、簡易雨具として子供用のものを収納した場合には、例えば、遠足など の校外学習の際にも、折り畳み傘や一般的なレインコートの代わりに携帯するこ とにより、小さな子供にも負担にならないという利点がある。

【００２１】

【考案の効果】

以上説明したように、本考案によれば、簡易雨具を軽量かつコンパクトに収納 することができ、また、ポケットティッシュは詰め替えることもできるため、効 率よく使用することが可能である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の簡易雨具付ポケットティッシュの一実
施形態を示す分解斜視図である。

【図２】図１の簡易雨具付ポケットティッシュの外装体
を折曲した状態を示す斜視図である。

【図３】図１の簡易雨具付ポケットティッシュに使用さ
れるシール手段の一形態を示す斜視図である。

【図４】図１の簡易雨具付ポケットティッシュに使用さ
れるシール手段の他の形態を示す斜視図である。

【符号の説明】

１ 簡易雨具付ポケットティッシュ ２ 外装体 ３ ティッシュペーパー（ポケットティッシュ） ４ 簡易雨具 ５ 粘着シート（シール手段） ６ 帯封（シール手段兼保持手段） 21 基体 21a 接続部 21b ティッシュペーパー取出し用開口 22,23 ポケット部 22a,23a 開口部 22b,23b 上面（保持手段としての接着剤層形成面）

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 折曲自在な接続部を有する矩形状の基体
   と、この接続部を挟んで互いに開口部を対向させて前記
   基体上に配置された第１および第２のポケット部とから
   なる外装体と、前記第１のポケット部に収納されたティ
   ッシュペーパーと、前記第２のポケット部に収納された
   簡易雨具とからなり、前記第１のポケット部の背面に対
   応する基体面上にはティッシュペーパー取出し用開口が
   形成され、前記接続部を折曲して前記第１および第２の
   ポケット部を重ねた状態に保持する保持手段を備える簡
   易雨具付ポケットティッシュ。
2. 【請求項２】 前記ティッシュペーパー取出し用開口
   は、シール手段により開閉自在とされている請求項１記
   載の簡易雨具付ポケットティッシュ。