JP3090163U - 沈み込み式シートと背もたれの構造 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 沈み込み式シートと背もたれの構造の提供。 【解決手段】 車椅子のシートフレームと背もたれフレ
ームにそれぞれシートと背もたれが設けられた沈み込み
式シートと背もたれの構造において、シートが沈み込み
式シート装置に位置決めされ、背もたれが沈み込み式背
もたれ構造に位置決めされ、その沈み込み式装置によ
り、シートと背もたれが安定して車椅子に位置決めさ
れ、並びにシートと背もたれが使用者による分解、組立
作業、調整作業に便利であり、使用上の便利性を達成し
たことを特徴としている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の沈み込み式シートと背もたれの構造に係り、車椅子のフレーム と組み合わされる沈み込み式装置により、シートと背もたれを確実に所在の角度 と位置に調整できるようにし、さらに分解と組合せに便利で使用上の利便性を達 成した構造に関する。

【０００２】

【従来の技術】

現在車椅子のシートと背もたれは車椅子の折り畳みに便利であるように、ほと んどが軟質の構造とされ、このため、確実に使用者の座部と背部を支持できない だけでなく、往々にして車椅子に座る使用者の腿部の大半を支持できず、さらに 厳重なものは、所謂重症者が使用する時に、その必要な支持を提供できず、座部 と背部に対応する病変を発生し、不必要な不適応や病痛を形成し、ゆえに改良の 必要があった。

【０００３】 このため業者は硬質の背板及び座板の構造に軟質のマットを組合せた構造を提 出しているが、その背板と座板は通常直接車椅子の対応するフレーム部分に固定 され、この構造は車椅子を随時折り畳んだり展開する要求に応えることができず 、このため改良の必要があった。ゆえにある業者は、硬質の板体の背後に別にネ ジで弾性を有するＣ形スナップリングを固定し、このような留め具構造が弾性の 構造であり、且つ半硬質の構造であるため、他の部分に放置する時、留め具とそ の他の硬質構造が相互に衝突し、不必要な損害を発生した。座板と背板を確実に 車椅子に固定できない時、その車椅子展開の安定度が不足し、不当な折り畳みの 欠点が常々発生し、ゆえに改良の必要があった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

本考案は従来の技術の欠点を鑑み、硬質の背板、座板の分解、組合せが容易で 、且つ使用上の便利性が高い、沈み込み式シートと背もたれの構造を提供する。

【０００５】 即ち、本考案の主要な目的は、一種の沈み込み式シートと背もたれの構造を提 供することにあり、それはシートが沈み込み式シート装置に位置決めされ、背も たれが沈み込み式シートと背もたれ装置に位置決めされ、その沈み込み式装置に より、シートと背もたれがさらに安定して車椅子に位置決めされ、使用者が分解 、組立作業及び調整作業を行うのに便利で、使用上の便利性を達成し、高い実用 性を有する構造形態としたものとする。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

請求項１の考案は、車椅子の背もたれフレームとシートフレームに組み合わさ れる沈み込み式シートと背もたれの構造において、シートフレームの間に沈み込 み式シート装置が設けられ、背もたれフレーム間に沈み込み式背もたれ装置が設 けられ、並びに背もたれフレームの位置決め装置が組み合わされ、シートと背も たれ部分が確実に車椅子の対応するフレームの内部に沈み込み、シートと背もた れを安定させ、分解組立可能な構造形態により、組立分解に便利とされたことを 特徴とする、沈み込み式シートと背もたれの構造としている。 請求項２の考案は、請求項１に記載の沈み込み式シートと背もたれの構造にお いて、沈み込み式シート装置が硬質の座板を具え、座板両側底部にそれぞれ結合 体が設けられ、結合体の座板底部に対応する端部に長孔を具えた固定部が設けら れて、ボルトで座板の底部に固定され、並びにやや外向きに引っ張るか或いは内 縮させて組み合わせるシートフレームの幅に組み合わされ、結合体の別端より垂 直に複数の調整孔を具えた結合部が延伸されてボルトとナットで位置決め体に結 合され、位置決め体に結合体に対応して平直で多孔を具えた結合部が設けられて 位置決め体と結合体が結合され並びに異なる深さに応じて調整可能とされ、位置 決め体の別端がフック状の位置決め部とされて、シートフレームを係止すること を特徴とする、沈み込み式シートと背もたれの構造としている。 請求項３の考案は、請求項１に記載の沈み込み式シートと背もたれの構造にお いて、沈み込み式背もたれ装置が硬質の背板を具え、背板の両側の上端と底端近 くに、別に結合体が設けられ、該結合体が固定部と結合部を具え、ボルトで背板 及び位置決め体と結合され、位置決め体の結合部との結合端の別端がフック状の 位置決め部とされて確実に背もたれフレームに係止され、並びに座板の底部近く の二組の位置決め体端部より円桿状のピンが伸出して背もたれフレームの対応す る位置決め装置と位置決め、組み合わされることを特徴とする、沈み込み式シー トと背もたれの構造としている。 請求項４の考案は、請求項１に記載の沈み込み式シートと背もたれの構造にお いて、背もたれフレームに設けられた位置決め装置が、背もたれフレームを挟持 する二組の挟持体を具え、挟持体に背もたれフレームに対応して円弧形の挟持部 が設けられて背もたれフレームを挟持し、二つの挟持体の端部にフック状の挿入 部が設けられ、位置決め体のピンの設置に供され、挟持体の別端が案内係止体の 端部に枢接され、案内係止体の別端が十字状の係止溝とされ係止体と係合し、係 止体に係止溝に対応して凸状の係止条が設けられて相互に係合し、位置決め保持 し、並びに係止体端部が係止溝よりやや突出して位置決め体の位置決め部を挟持 し、係止体に別に案内ピンが設けられて案内係止体内を貫通して弾性体の引っ張 りが組み合わされてそれが弾性で案内ピンと係止体を弾性的に引っ張り、位置決 め体及び沈み込み式背もたれ装置を制圧し、背もたれフレームの背板底部近くの 位置決め装置が反対方向に設置されて、挟持体の挿入部が前方に転じられて開口 が上向きとされ、位置決め体のピンの直接挿入使用に供されることを特徴とする 、沈み込み式シートと背もたれの構造としている。 請求項５の考案は、請求項１に記載の沈み込み式シートと背もたれの構造にお いて、沈み込み式シート装置と沈み込み式背もたれ装置の結合体と位置決め体間 に対応して円弧形溝形態の限位部と単孔形態の位置決め部が設けられ、並びにそ の間に対応寸法のボルトとナットが設置されたことを特徴とする、沈み込み式シ ートと背もたれの構造としている。

【０００７】

【考案の実施の形態】

図１に示されるように、本考案の車椅子１０はシートフレーム１１と背もたれ フレーム１２を具え、そのうち、シートフレーム１１の間に沈み込み式シート装 置２０が設けられ、背もたれフレーム１２の間に沈み込み式背もたれ装置３０が 設けられ、本考案のシートと背もたれ部分が確実に車椅子１０の各対応するフレ ームの内部に沈み込み、シートと背もたれをさらに安定させ、且つその取り外し 可能な構造形態により、分解組立に便利な目的を達成する。

【０００８】 そのうち、本考案の沈み込み式シート装置２０は硬質の座板２１を具え、並び に座板２１の上面にシートが放置され並びに粘着帯で止め合わされて固定される 。座板２１の両側底部にそれぞれ結合体２２が設けられ、結合体２２はＬ状の構 造形態とされ、並びに結合体２２の座板２１底部に対応する端部に長孔を具えた 固定部２２０が設けられて、ボルトが組み合わされて座板２１底部に固定され、 並びにやや外向きにやや引っ張られるか或いは内縮してシートフレーム１１の幅 に組み合わせることができる。結合体２２の別端より垂直に複数の調整穿孔形態 の結合部２２１が延伸され、ボルトとナットが組み合わされて位置決め体２３と 相互に結合され、その位置決め体２３に結合体２２に対応して平直状態で多孔形 態を呈する結合部２３０が設けられて、両者が結合され一体とされ並びに異なる 深さに依り調整が行われる。位置決め体２３の別端はフック状の位置決め部２３ １とされ、シートフレーム１１に係止される。

【０００９】 沈み込み式背もたれ装置３０は硬質の背板３１を具え、背板３１の両側の上端 と底端近くに、別に結合体３２が設けられ、該結合体３２は長孔形態の固定部３ ２０及び多孔形態の結合部３２１を具え、それぞれボルトで背板３１と位置決め 体３３と結合されて一体とされ、位置決め体３３の一端は複数の穿孔形態の結合 部３３０とされ、もう一端はフック状の位置決め部３３１とされ、確実に背もた れフレーム１２に係止される。並びに座板２１の底部近くの二組の位置決め体３ ３の端部に円桿状のピン３３２が挿入されて、背もたれフレーム１２への位置決 め装置４０の位置決め組合せに供される。

【００１０】 別に背もたれフレーム１２に位置決め装置４０が設けられ、それは背もたれフ レーム１２を挟持して固定される二組の挟持体４１を具え、挟持体４１に背もた れフレーム１２に対応して円弧形の挟持部４１０が設けられて背もたれフレーム １２を挟持固定する。二つの挟持体４１の一端にフック状の挿入部４１１が形成 されて前述の位置決め体３３のピン３３２の設置に組み合わされる。挟持体４１ の別端は案内係止体４２の端部に枢接され、案内係止体４２の別端に十字状の係 止溝４２０が設けられて、一つの係止体４３と係合、組み合わされ、その係止体 ３に、係止溝４２０に対応して凸条状の係止条４３０が設けられ、相互係合に供 され、位置決め保持し、並びに係止体４３の端部がやや係止溝４２０より突出し て位置決め体３３の位置決め部３３１を挟持する。係止体４３に別に案内ピン４ ４が設けられて案内係止体４２内に挿入され並びに貫通して弾性体４５の引っ張 りを受け、それが案内ピン４４及び係止体４３を弾性で引っ張る構造により、位 置決め体３３及び沈み込み式背もたれ装置３０を制圧する効果を発生する。背も たれフレーム１２の背板３１底部に近い部分の位置決め装置４０は反対方向に設 置され、即ち挟持体４１の挿入部４１１が前方へと転じられ、並びに開口が上向 きとされ、位置決め体３３の挿入ピン３３２の直接挿入使用に供される。

【００１１】 全体を組み立てる時、沈み込み式背もたれ装置３０は図２、３に示されるよう に、直接背板３１の両側の底部近くの位置決め体３３の挿入ピン３３２が直接対 応する位置決め装置４０の挿入部４１１内に挿入され、さらに背板３１の上半部 が背もたれフレーム１２に当接させられ、並びに予め各対応する位置決め装置４ ０の係止体４３が水平に転じられ、背板３１の位置決め体３３の位置決め部３３ １が確実に背もたれフレーム１２に当接し、さらに係止体４３が垂直の形態に転 じられ、沈み込み式背もたれ装置３０が確実に背もたれフレーム１２に固定され る。分解したい時には、反対の動作をすればよく、十分に便利で快速である。調 整時には、直接結合体３２と位置決め体３３間の相対関係を改変すればよく、即 ち図４に示されるように、背板３１に異なる傾斜度を持たせることにより、異な る要求に対応する。沈み込み式シート装置２０は図５に示されるように、直接シ ートフレーム１１に設置すればよく、その深さ或いは高さを調整する時は、座板 ２１と結合体２２の間の関係位置を改変すれば調整の目的を達成できる。

【００１２】 別に沈み込み式シート装置２０及び沈み込み式背もたれ装置３０構造中の調整 構造は更に安定するよう、別に図６に示されるように、沈み込み式シート装置２ ０の結合体２２と位置決め体２３及び沈み込み式背もたれ装置３０の結合体３２ と位置決め体３３の間に図示されるような組合せ構造が設けられ、それは、各結 合体２２、３２と位置決め体２３、３３間の結合部２２１、２３０、３２１、３ ３０に対応設置された円弧孔形態の限位部２２２、３２２に単孔形態の位置決め 部２３２、３３２が組み合わされ、並びにその間に対応寸法のボルトとナットが 設置され、各結合体２２、３２と位置決め体２３、３３間に角度上の変化の要求 がある時、その対応する角度に対して各結合部２２１、２３０、３２１、３３０ のボルトが回転の中心とされ、角度を到達する位置に至った時に、位置決め部２ ３２、３３２と限位部２２２、３２２のボルトとナットが締められることにより 、各結合体２２、３２と位置決め体２３、３３が異なる角度上において相互に結 合位置決めされ、異なる組合せ角度の要求に応える。

【００１３】

【考案の効果】

前述の構造は確実に以下の長所を有している。 １．使用に便利である： 本考案の沈み込み式シート装置２０と沈み込み式背 もたれ装置３０は分解組立に便利で、折り畳み式の車椅子への使用に便利である 。 ２．沈み込み式構造の安定性が高い： 沈み込み式シート装置２０と沈み込み 式背もたれ装置３０は沈み込み式構造とされ、両側が背もたれフレーム１２或い はシートフレーム１１により挟持され、シートと背もたれを確実に位置決めでき 、高い安定度の要求を達成する。

【００１４】 総合すると、本考案は確実に上述の各機能を達成し、ゆえに本考案は実用新案 登録の要件を具備している。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例の立体システム外観表示図であ
る。

【図２】本考案の実施例の車椅子の斜視図である。

【図３】本考案の全体組合せ側面図である。

【図４】本考案の沈み込み式背もたれ装置調整表示図で
ある。

【図５】本考案の沈み込み式シート装置調整表示図であ
る。

【図６】本考案の調整構造のもう一つの実施例図であ
る。

【符号の説明】

１０ 車椅子 １１ シートフレーム １２ 背もたれフレーム ２０ 沈み込み式シート装置 ２１ 座板 ３０ 沈み込み式背もたれ装置 ３１ 背板 ２２、３２ 結合体 ２２０、３２０ 固定部 ２２１、３２１ 結合部 ２２２、３２２ 限位部 ２３、３３ 位置決め体 ２３０、３３０ 結合部 ２３１、３３１ 位置決め部 ３３２ ピン ４０ 位置決め装置

───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 李 如濱 台湾台中縣大安郷龜殻村10鄰中山南路702 號

Claims (5)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 車椅子の背もたれフレームとシートフレ
   ームに組み合わされる沈み込み式シートと背もたれの構
   造において、シートフレームの間に沈み込み式シート装
   置が設けられ、背もたれフレーム間に沈み込み式背もた
   れ装置が設けられ、並びに背もたれフレームの位置決め
   装置が組み合わされ、シートと背もたれ部分が確実に車
   椅子の対応するフレームの内部に沈み込み、シートと背
   もたれを安定させ、分解組立可能な構造形態により、組
   立分解に便利とされたことを特徴とする、沈み込み式シ
   ートと背もたれの構造。
2. 【請求項２】 請求項１に記載の沈み込み式シートと背
   もたれの構造において、沈み込み式シート装置が硬質の
   座板を具え、座板両側底部にそれぞれ結合体が設けら
   れ、結合体の座板底部に対応する端部に長孔を具えた固
   定部が設けられて、ボルトで座板の底部に固定され、並
   びにやや外向きに引っ張るか或いは内縮させて組み合わ
   せるシートフレームの幅に組み合わされ、結合体の別端
   より垂直に複数の調整孔を具えた結合部が延伸されてボ
   ルトとナットで位置決め体に結合され、位置決め体に結
   合体に対応して平直で多孔を具えた結合部が設けられて
   位置決め体と結合体が結合され並びに異なる深さに応じ
   て調整可能とされ、位置決め体の別端がフック状の位置
   決め部とされて、シートフレームを係止することを特徴
   とする、沈み込み式シートと背もたれの構造。
3. 【請求項３】 請求項１に記載の沈み込み式シートと背
   もたれの構造において、沈み込み式背もたれ装置が硬質
   の背板を具え、背板の両側の上端と底端近くに、別に結
   合体が設けられ、該結合体が固定部と結合部を具え、ボ
   ルトで背板及び位置決め体と結合され、位置決め体の結
   合部との結合端の別端がフック状の位置決め部とされて
   確実に背もたれフレームに係止され、並びに座板の底部
   近くの二組の位置決め体端部より円桿状のピンが伸出し
   て背もたれフレームの対応する位置決め装置と位置決
   め、組み合わされることを特徴とする、沈み込み式シー
   トと背もたれの構造。
4. 【請求項４】 請求項１に記載の沈み込み式シートと背
   もたれの構造において、背もたれフレームに設けられた
   位置決め装置が、背もたれフレームを挟持する二組の挟
   持体を具え、挟持体に背もたれフレームに対応して円弧
   形の挟持部が設けられて背もたれフレームを挟持し、二
   つの挟持体の端部にフック状の挿入部が設けられ、位置
   決め体のピンの設置に供され、挟持体の別端が案内係止
   体の端部に枢接され、案内係止体の別端が十字状の係止
   溝とされ係止体と係合し、係止体に係止溝に対応して凸
   状の係止条が設けられて相互に係合し、位置決め保持
   し、並びに係止体端部が係止溝よりやや突出して位置決
   め体の位置決め部を挟持し、係止体に別に案内ピンが設
   けられて案内係止体内を貫通して弾性体の引っ張りが組
   み合わされてそれが弾性で案内ピンと係止体を弾性的に
   引っ張り、位置決め体及び沈み込み式背もたれ装置を制
   圧し、背もたれフレームの背板底部近くの位置決め装置
   が反対方向に設置されて、挟持体の挿入部が前方に転じ
   られて開口が上向きとされ、位置決め体のピンの直接挿
   入使用に供されることを特徴とする、沈み込み式シート
   と背もたれの構造。
5. 【請求項５】 請求項１に記載の沈み込み式シートと背
   もたれの構造において、沈み込み式シート装置と沈み込
   み式背もたれ装置の結合体と位置決め体間に対応して円
   弧形溝形態の限位部と単孔形態の位置決め部が設けら
   れ、並びにその間に対応寸法のボルトとナットが設置さ
   れたことを特徴とする、沈み込み式シートと背もたれの
   構造。