JP3090099B2 - D/a変換装置 - Google Patents

D/a変換装置

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JP3090099B2 JP09199906A JP19990697A JP3090099B2 JP 3090099 B2 JP3090099 B2 JP 3090099B2 JP 09199906 A JP09199906 A JP 09199906A JP 19990697 A JP19990697 A JP 19990697A JP 3090099 B2 JP3090099 B2 JP 3090099B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【発明の属する技術分野】本発明は、抵抗列型のD/A
変換装置に関し、特に、抵抗列の基準抵抗値を下げるこ
となく“デジタル−アナログ変換速度”を向上させ得る
抵抗列型のD/A変換装置に関する。
【0002】
【従来の技術】従来、抵抗列型のD/A変換装置は、消
費電力が小さく、D/A変換装置の重要な電気的特性で
ある“微分直線性誤差”も小さいことと、半導体プロセ
スで容易にモノリシック化が可能であるという利点があ
り、特に、音声用の高分解の低速度D/A変換装置に利
用されていた。
【0003】この最も典型的な回路を「4ビットのD/
A変換装置」で実現した場合について、図6(第1の従
来例を示すD/A変換装置の回路図)に基づいて説明す
る。なお、この説明にあたって、後記“本発明の実施形
態”の項で引用する図2(デコーダ回路のブロック図)お
よび図3(図2に示したデコーダ回路の入出力信号の真
理値表)をも参照する。
【0004】従来の回路構成は、図6に示すように、 ・15個の単位抵抗:R(1)〜R(15)と、アナログ出力
端子に出力されるフルスケールレベル,ゼロスケールレ
ベルを調整するためのオフセット調整抵抗:R(OA),R
(OB),R(16A)〜R(16C)とを、それぞれ直列接続して得
られる「抵抗群1」と、 ・下位スイッチ回路:SW_LA0〜3,SW_LB0〜
3,SW_LC0〜3,SW_LD0〜3と、上位スイッチ
回路:SW_HA〜HDとよりなる「スイッチ回路群
9」と、 ・このスイッチ回路群9に制御回路信号を送るデコーダ
回路(図2参照)と、により構成されている。
【0005】このD/A変換装置の動作は、図2に示す
デジタルデ−タ入力端子(デジタル信号入力端子):D0
〜D3にあるデジタル信号を入力したとき、図3の真理
値表に従ったデコード信号を出力するデコーダ回路8に
より、アナログ出力端子:VOUTと単位抵抗:R(1)
〜R(15)のある1接点間のみを導通とし、抵抗群1の抵
抗分圧されたアナログ電位がアナログ出力端子に現れる
ようにしている(→図6参照)。
【0006】なお、図6のスイッチ回路群9を構成する
「下位スイッチ回路:SW_LA0〜3,SW_LB0〜
3,SW_LC0〜3,SW_LD0〜3」と「上位スイッ
チ回路:SW_HA〜HD」の動作については、図2の
デコーダ回路8のデコーダ出力に接続されている「制御
信号:LA〜LD,HA〜HD」が、デジタル信号レベ
ルで“1”のとき導通、“0”のとき非導通となること
と定義する。
【0007】ところで、上記図6に示した従来のD/A
変換装置(第1の従来例)は、通常、音声に代表される低
速な分野のD/A変換装置として利用されていた。しか
し、最近では、画像用途のD/A変換装置が微分直線性
誤差を最も重要な特性としていて、かつ、低抵抗が標準
の半導体製造工程で容易に製造できるようになったこと
から、画像用途のD/A変換装置としても、この方式を
利用するようになってきた。
【0008】そして、画像用のD/A変換装置として利
用するために、前記図6に示したD/A変換装置の欠点
を改良し、高速動作に適したD/A変換装置も提案され
ている。これを図8(第2の従来例を示すD/A変換装
置の回路図)に基づいて説明する。なお、この技術は、
「A 10-b 50-MHz CMOS D/A Convertre with 75-Ω Buff
er」(IEEE JOURNAL OF SOLID-STATE CIRCUITS,VOL25,
No.6,DECEMBER,1990)に示されている。
【0009】図8に示すD/A変換装置(第2の従来例)
の回路構成は、前掲の図6に示したD/A変換装置(第
1の従来例)の抵抗群1の他に、さらに、抵抗分割数を
少なくし、かつ、抵抗値の低い「第2の単位抵抗:R1
(A)〜R1(F)」を直列接続して構成する“第2の抵抗群
2”を追加している。そして、この第2の抵抗群2を構
成する「第2の単位抵抗:R1(A)〜R1(F)」の各接続点
の各電位と同一となる前記抵抗群1の各接続点の間を短
絡して、D/A変換装置を形成している。
【0010】図8に示すD/A変換装置(第2の従来例)
では、第1の抵抗群1に更に第2の抵抗群2が加わった
ことによって、抵抗群1,抵抗群2の全体の合成抵抗を
下げている。このため、アナログ出力端子:VOUTと
抵抗群1,抵抗群2との間の電気経路について、この経
路に加わる寄生抵抗と、寄生容量なども加えた電気経路
の時定数が、同様に小さく抑えることができる。
【0011】ところで、デジタル−アナログ変換速度を
表す指標としての「最大振幅アナログ値静定時間(以下
“セトリング時間”と言う)」は、前記電気経路の時定
数の値に依存するため、この時定数が小さくなるなら
ば、同様に、セトリング時間も短くなり、結果として、
図8に示すD/A変換装置(第2の従来例)では、高速動
作が実現できるようになる。
【0012】さらに、前記図8に示したD/A変換装置
(第2の従来例)の欠点を解決する手段として、特開昭63
−253727号公報に記載の方法が提案されている。これを
図9(第3の従来例を示すD/A変換装置の回路図)に基
づいて説明する。
【0013】図9に示すD/A変換装置(第3の従来例)
では、前記第2の従来例とその構成の違いは、前記図8
に示した抵抗群1と第2の抵抗群2の接続点間を接続す
る部分と、第2の抵抗群2の接地端子:GNDの部分
と、第2の抵抗群2の電源端子:VDDの部分に、「第
2のスイッチ回路:SW2_0〜SW2_6」を介するよう
にし、この第2のスイッチ回路の制御信号入力を、新た
に加えた「パルス発生回路7」から供給するようにして
いる。
【0014】図9に示すD/A変換装置(第3の従来例)
の動作は、図2の「デジタルデ−タ入力端子:D0〜D
3」へ入力されるデジタル信号が変化するとき(特に、ク
ロック入力端子:CLKのクロック信号が変化するとき
など)に、ある一定時間、第2のスイッチ回路:SW2_
0〜SW2_6が導通し、短時間ではあるが、第2の抵抗
群2からもアナログ出力端子:VOUT側へバイアス電
位の供給が出来るようにしている。
【0015】
【発明が解決しようとする課題】ところで、前記図6に
示した従来の典型的な抵抗列型のD/A変換装置(第1
の従来例)では、通常、抵抗値の高い単位抵抗:R(0A)
〜R(16C)を使用していた。この場合、デジタル入力端
子数が増加するほど、抵抗群1の両端間の直列は高くな
ってしまう。そして、抵抗値が高くなったことによっ
て、抵抗群1の抵抗列やスイッチ回路群9に寄生する容
量の相互作用による時定数が増加し、その結果として、
アナログ出力端子のセットリング時間が増加してしまう
という欠点が生じていた。
【0016】上記欠点を解消するために、最も単純な対
策として、抵抗群1の単位抵抗の値を小さくするという
手段が考えられる。しかし、この手段では、消費電流が
大きくなってしまうという問題が生じ、さらに、デジタ
ルデ−タ入力端子:D0〜D3(図2参照)の数がより多く
なるほど、必要な単位抵抗の数が増加することになる。
そして、抵抗群1の両端の直列抵抗を、デジタル入力の
ビット数に関係なく、同じ状態に保つためには、抵抗群
1の“単位抵抗の抵抗値”は、デジタル入力のビット数
が多くなるほど低くする必要があった。
【0017】例えば、この抵抗列型の10ビットのD/A
変換装置においては、抵抗群1を形成する単位抵抗は、
1023個以上必要であり、10ビットのD/A変換装置を画
像分野に利用する場合には、さらに単位抵抗を1Ω程度
ぐらいにまで小さくしなければならない。しかしなが
ら、1Ω程度の単位抵抗について、これをシリコン半導
体基板に構成する場合、抵抗を構成する材質以外に、抵
抗素子間を接続する金属配線抵抗や抵抗材質に接触する
金属配線の接触抵抗も考慮しなければならず、設計上の
抵抗群1の直列抵抗の抵抗値と、実際に半導体基板上に
形成した抵抗群1の直列抵抗の値が、大きく違うなど、
D/A変換装置の抵抗群1の設計が複雑になる問題があ
った。
【0018】上記した単位抵抗を小さくせずに、高速の
D/A変換装置を実現する方法として、前掲の図8に示
す第2の従来例のように、低い抵抗部分を別に設ける方
法も提案されているが、画像分野で使用する場合、第1
の抵抗群1と第2の抵抗群2の合成抵抗は、同様に低い
値が必要となってしまい、高速なD/A変換装置での
“消費電流の増加”と言う問題は、解決できなかった。
【0019】さらに、前記図6の最も典型的な従来の回
路(第1の従来例)では、D/A変換装置のデジタル−ア
ナログ変換特性の重要な特性の1つである“微分直線性
誤差”は、抵抗群1の相対精度が決定していたことに対
し、この図8に示した第2の従来例の回路では、新たに
“第2の抵抗群2”が加わったため、抵抗群1を構成す
る「抵抗:R(0A)〜R(16C)」と、第2の抵抗群2を構
成する「抵抗:R1(A)〜R1(F)」との相対精度の影響も
考慮する必要性が生じた。この結果、図8のD/A変換
装置(第2の従来例)では、微分直線性誤差が劣化するな
どの問題も与えていた。
【0020】そこで、図9に示すD/A変換装置(第3
の従来例)のように、抵抗値の低い単位抵抗を使用する
第2の抵抗群2について、アナログ出力が過渡的に変化
するときのみ、図8の第2の従来例の回路となるように
動作し、高速化をはかりつつアナログ出力が変化しない
定常状態では、第2の抵抗に流れる電流経路を遮断し、
見掛け上、図6の典型的なD/A変換装置(第1の従来
例)と等価とする手段を採用した。この改善により、図
9に示すD/A変換装置(第3の従来例)では、消費電流
を少なくし、かつ、微分直線性誤差の向上もはかってい
た。
【0021】しかし、この図9に示す図9に示すD/A
変換装置(第3の従来例)の上記手段を採用しても、第2
のスイッチ回路:SW2_0〜SW2_6が導通のときと、
非導通のときでは、抵抗群1,第2の抵抗群2で消費さ
れるアナログ系の消費電流値に大きな差が生じてしまう
という欠点があった。このアナログ系の消費電流変動
は、アナログ出力端子:VOUTに出力されるアナログ
電圧へノイズとして影響を与えるため、通常は、アナロ
グ系の消費電流の過渡的な変動は、小さいか、または、
理想的にはゼロであることが望ましいとされている。
【0022】本発明は、前述の問題点に鑑みなされたも
のであって、その目的(技術課題)は、消費電流を小さく
して、なおかつ、抵抗群を構成する単位抵抗の抵抗値を
小さくせずに、高速のセトリング時間を得る抵抗列型D
/A変換装置を提供することにある。
【0023】
【課題を解決するための手段】前記目的を達成するた
め、本発明に係るD/A変換装置は、 (1)、Nビットのデジタル信号を入力し、デコード信号
を出力するデコーダ回路と、 (2)、2つのバイアス端子間に単位抵抗を複数直列に接
続した抵抗群と、 (3)、該単位抵抗の互いの接続点それぞれに、前記デコ
ード信号の出力を制御信号入力とし、一端を接続し、残
りの一端をアナログ出力端子間に接続するスイッチ回路
群と、 (4)、前記アナログ出力端子と低インピーダンスバイア
ス端子間を充電する複数の充電回路と、 (5)、前記アナログ出力端子と前記低インピーダンスバ
イアス端子とは別の低インピーダンスバイアス端子間を
放電する複数の放電回路と、(6)、前記スイッチ回路群の切り替えタイミングに同期
してパルス信号を発生するパルス発生回路とを具備
アナログ出力電圧は複数の電圧範囲から成り前記
複数の充電回路および放電回路は前記デコーダ回路の
デコード出力信号のうちの電圧範囲を決める信号と前記
パルス信号を制御信号入力として動作し前記パルス信
号が出力されている期間に前記デコード出力信号が定
義する電圧を含む電圧範囲内に設定された電位までアナ
ログ出力端子を充放電することを特徴とする(請求項
1)。
【0024】また、本発明に係るD/A変換装置におい
て、 ・前記「充電回路」について、この充電回路に接続する
低インピーダンスバイアス源は、アナログ出力端子に出
力されるフルスケールレベル以上、または、ゼロスケー
ルレベル以下、の電圧レベルが供給されること、を特徴
とし、 ・前記「スイッチ回路群」は、前記デコード回路のデコ
ード信号によって、前記抵抗群の中のある単位抵抗の1
接続点とアナログ出力端子間の一経路のみ導通させるこ
と、を特徴とする。
【0025】さらに、前記充電回路および放電回路は、
前記デジタル信号入力の遷移により、アナログ出力端子
に流れる充放電電流の大きさも過渡的に可変させること
を特徴とする。
【0026】さらにまた、前記充・放電回路それぞれ
は、スイッチ回路と充・放電電流の大きさを、アナログ
出力端子に現れる電位によって、変動させることを目的
とするトランジスタと、デコーダ回路の出力とパルス発
生回路の2入力を使用して、複数備えた充・放電回路の
うちの1つのみを動作させるように、ある一つのスイッ
チ回路へ制御信号を出力する論理回路で構成することを
特徴としている。
【0027】この充放電回路のトランジスタのゲート電
極は、バイアス入力端子として、この充放電回路外から
電圧を与えるようにしたことも特徴とする。前記バイア
ス入力端子へは、バイアス電圧補正回路を介して、バイ
アス電圧が供給される場合も特徴とする。
【0028】
【発明の実施の形態】以下、本発明の実施形態につい
て、図面を参照して詳細に説明する。
【0029】(第1の実施形態)第1の実施形態とし
て、4ビットの抵抗列型D/A変換装置を例に挙げ、図
1(本発明の第1の実施形態を示すD/A変換装置の回
路図),図2(図1に接続するD/A変換装置内のデコー
ダ回路のブロック図),図3(図2に示すデコーダ回路の
入出力信号の真理値表)に基づいて説明する。なお、こ
の第1の実施形態では、低インピーダンスバイアス端子
と抵抗群の両端は、共に電源端子:VDD,接地端子:
GNDに接続して構成することとした。
【0030】図1に示す第1の実施形態における回路構
成要素は、 ・前記従来例と同様に、電源端子:VDDと接地端子:
GNDとの間に接続する抵抗群1と、 ・この抵抗群1を構成する単位抵抗:R(0)〜R(15)の
各接続点と、アナログ出力端子:VOUT間を図2のデ
コーダ回路8の出力:HA〜HD,LA〜LDを制御信
号として接続するスイッチ回路群9と、 ・アナログ出力端子:VOUTに蓄積された電荷を接地
端子:GNDへ強制的に放電させるための2つの放電回
路5,6と、 ・同様に、アナログ出力端子:VOUTへ電源端子:V
DDから電荷を強制的充電させるための2つの充電回路
3,4と、 ・前記充電・放電回路3,4,5,6の動作時間を制御
するパルス発生回路7とより構成されている。
【0031】さらに、これらの概略ブロックの内部の構
成について、図1に基づいて説明する。まず、抵抗群1
については、同一の抵抗値を持つ15個の「単位抵抗:
R(0)〜R(15)」と、D/A変換装置のアナログ出力の
電圧振幅とオフセットを決定する「オフセット調整抵
抗:R(0A),R(0B),R(16A),R(16B),R(16C)」と
を、それぞれ、直列に接続し構成している。そして、こ
の抵抗群1で直列に接続した「単位抵抗:R(0)〜R(1
5)」の両端を含む16点の接続点のある電位を、スイッ
チ回路群9を介して、アナログ出力端子:VOUTへ出
力させるようにしている。
【0032】次に、前記抵抗群1に片方を接続するスイ
ッチ回路群9について、その構成を説明する。スイッチ
回路群9は、前記デコーダ回路8の「デジタル入力端
子:D0〜D3」(図2参照)に入力されるデジタルデ−タ
信号により、抵抗群1を構成する「単位抵抗:R(0)〜
R(15)」の接続点のうち、対応した一接続点のみとアナ
ログ出力端子:VOUT間を導通させる機能を持ってい
る。
【0033】前記スイッチ回路群9は、20個のスイッチ
回路:SW_LA0〜SW_LA3,SW_LB0〜SW
_LB3,SW_LC0〜SW_LC3,SW_LD0〜S
W_LD3,SW_HA〜 SW_HDで構成されてい
る。
【0034】これらのスイッチ回路:SW_LA0〜S
W_LA3,SW_LB0〜SW_LB3,SW_LC0〜
SW_LC3,SW_LD0〜SW_LD3,SW_HA
〜SW_HDは、 ・図2に示すデコーダ回路8のデジタル入力端子:D0
〜D3の内の下位2ビットのデジタル入力端子:D0,D
1のデジタル信号によって、デコーダ回路8の4ビット
の下位デコーダ出力:LA〜LDを介して制御される下
位スイッチ回路:SW_LA0〜SW_LA3,SW_L
B0〜SW_LB3,SW_LC0〜SW_LC3,SW_
LD0〜SW_LD3と、 ・同様に、前記デコーダ回路8の上位2ビットのデジタ
ル入力端子:D2,D3のデジタル信号によって、デコー
ダ回路8の4ビットの上位デコーダ出力:HA〜HDを
介して制御される上位スイッチ回路:SW_HA〜SW
_HDと、に区別されている。
【0035】前記下位スイッチ回路:SW_LA0〜S
W_LA3,SW_LB0〜SW_LB3,SW_LC0〜
SW_LC3,SW_LD0〜SW_LD3は、さらに、
4個の下位スイッチ回路:SW_LA0〜SW_LA3の
一端をひとまとまりとして、1つの上位スイッチ回路:
SW_HAの一端に接続している。同様に、下位スイッ
チ回路:SW_LB0〜SW_LB3は上位スイッチ回
路:SW_HBに、下位スイッチ回路:SW_LC0〜
SW_LC3は上位スイッチ回路:SW_HCに、下位
スイッチ回路:SW_LD0〜SW_LD3は上位スイッ
チ回路:SW_HDに、それぞれ接続している。
【0036】下位スイッチ回路:SW_LA0〜SW_
LA3,SW_LB0〜SW_LB3,SW_LC0〜SW
_LC3,SW_LD0〜SW_LD3のそれぞれの残り
一端は、抵抗群1の単位抵抗:R(1)〜R(15)の接続点
に接続している。
【0037】抵抗群1と下位スイッチ回路:SW_LA
0〜SW_LA3,SW_LB0〜SW_LB3,SW_L
C0〜SW_LC3,SW_LD0〜SW_LD3の接続の
詳細は、単位抵抗:R(1)の下端から順番に、下位スイ
ッチ回路:SW_LA0が、単位抵抗:R(1)とR(2)の
接続点にSW_LA1が、単位抵抗:R(2)とR(3)の接
続点にSW_LA2が、単位抵抗:R(3)とR(4)の接続
点にSW_LA3が、それぞれ接続している。同様に、
単位抵抗:R(4),R(5),R(6),R(7),R(8)間の接
続点はSW_LB0〜SW_LB3に、単位抵抗:R
(8),R(9),R(10),R(11),R(12)間の接続点はSW
_LC0〜SW_LC3に、単位抵抗:R(12),R(13),
R(14),R(15),R(16A)間の接続点はSW_LD0〜
SW_LD3に、それぞれ接続している。
【0038】一方、上位スイッチ回路:SW_HA〜S
W_HDの残りの一端は、すべてアナログ出力端子:V
OUTに接続している。
【0039】さらに、これらスイッチ回路:SW_LA
0〜SW_LA3,SW_LB0〜SW_LB3,SW_L
C0〜SW_LC3,SW_LD0〜SW_LD3,SW_
HA〜SW_HDの制御信号入力と前記図2のデコーダ
回路8の間の接続については、上位スイッチ回路:SW
_HA〜SW_HDは、それぞれ、図2の上位デコーダ
出力:HA〜HDに接続している。
【0040】下位スイッチ回路については、4個ごとに
下位スイッチ回路:SW_LA0,SW_L B0,SW
_LC0,SW_LD0をすべて同一のデコーダ回路8の
下位デコーダ出力:LAに接続している。同様に、下位
スイッチ回路:SW_LA1,SW_LB1,SW_LC
1,SW_LD1は、すべて同一のデコーダ回路8の下位
デコーダ出力:LBに、下位スイッチ回路:SW_LA
2,SW_LB2,SW_LC2,SW_LD2は、すべて
同一のデコーダ回路8の下位デコーダ出力:LCに、残
り4個の下位スイッチ回路:SW_LA3,SW_LB
3,SW_LC3,SW_LD3は、すべて同一のデコー
ダ回路8の下位デコーダ出力:LCに、それぞれ接続し
ている。
【0041】前記デコーダ回路8の内部構成について
は、図3の真理値表にしたがった入出力関係を満足する
ように構成されることとする。スイッチ回路群9を構成
するこれらスイッチ回路:SW_LA0〜SW_LA3,
SW_LB0〜SW_LB3,SW_LC0〜SW_LC
3,SW_LD0〜SW_LD3,SW_HA〜SW_H
Dの動作については、すべて、制御信号の入力信号レベ
ルが“1”のとき導通、逆に“0”の時非導通となるよ
うに動作することと定義する。
【0042】図1の充電回路3,4については、それぞ
れ、アナログ出力端子:VOUTと低インピーダンスバ
イアス端子である電源端子:VDD間に電流値を制御す
るNchMOSトランジスタ:MN1,MN2と導電経路の
導通、非導通を制御する“第3のスイッチ回路:SW3
_D,SW3_C”を、互いに一組として直列に接続し
て構成している。この接続の詳細は、NchMOSトラン
ジスタ:MN1,MN2のドレイン電極を電源端子:VD
D側へ、第3のスイッチ回路:SW3_D,SW3_Cを
アナログ出力端子:VOUT側へ接続し、残りのNchM
OSトランジスタ:MN1,MN2のソース電極と第3の
スイッチ回路:SW3_D,SW3_Cの残り一端を接続
させることによって、電源端子:VDDとアナログ出力
端子:VOUT間に充電経路を形成している。
【0043】充電経路の導通、非導通の制御は、第3の
スイッチ回路:SW3_D,SW3_Cへ入力される制御
信号のレベルで決定される。この第3のスイッチ回路:
SW3_D,SW3_Cの制御信号は、パルス発生回路7
の出力とそれぞれ、前記図2のデコーダ回路8の上位デ
コーダ出力信号HD,HCの2信号を入力とするAND
回路:AND_D,AND_Cの出力によって制御され
る。つまり、充電回路3,4は、それぞれ、デコーダ回
路8の上位デコーダ出力信号HD,HCが信号レベル
“1”となり、かつ、パルス発生回路7の出力も“1”
となったときに、電源端子:VDDから電荷を充電する
動作を行うことができる様になっている。図3の真理値
表で、デジタル入力端子:D0〜D3に入力される信号に
対して、この充電回路3,4が動作可能となる範囲は、
図3左側の10進数で示すと、充電回路3は12〜1
5,充電回路4では、8〜11の場合となる。
【0044】NchMOSトランジスタ:MN1,MN2の
ゲート電極の接続先については、前記図1の抵抗群1の
ある一接続点の電位が与えられている。これらのゲート
電極に与えられる電位の関係は、NchMOSトランジス
タ:MN1,MN2のしきい値の絶対値を、それぞれ、V
T[MN1],VT[MN2]とすると、NchMOSトランジス
タMN1のゲート電極電位について、前記抵抗群1の単
位抵抗:R(12),R(13)の2つの単位抵抗接続点の電位
にVT[MN1]を加えた電位におおよそなるようにしてい
る。
【0045】本第1の実施形態では、NchMOSトラン
ジスタMN1のゲート電極の電位として、この関係を満
足させるように、単位抵抗:R(16C),R(16B)の接続点
の電位を与えることにした。一方、NchMOSトランジ
スタMN2のゲート電極電位についても、前記抵抗群1
の単位抵抗:R(8),R(9)の2つの単位抵抗接続点の電
位にVT[MN2]を加えた電位におおよそなるように、抵
抗群1のある一接続点の電位を与えるようにした。第1
の実施形態では、NchMOSトランジスタMN2のゲート
電極の電位は、単位抵抗:R(16A),R(16B)の接続点の
電位としている。
【0046】図1の放電回路6,5については、同様
に、それぞれアナログ出力端子:VOUTと低インピー
ダンスバイアス端子である接地端子:GND間に、電流
値を制御するPchMOSトランジスタ:MP1,MP2と
導電経路の導通、非導通を制御する“第3のスイッチ回
路:SW3_A,SW3_B”を、互いに一組として直列
に接続して構成している。接続の詳細は、PchMOSト
ランジスタ:MP1,MP2のドレイン電極を電源端子:
V DD側へ、第3のスイッチ回路:SW3_A,SW3
_Bをアナログ出力端子:VOUT側へ接続し、残りの
PchMOSトランジスタ:MP1,MP2のソース電極と
第3のスイッチ回路:SW3_A,SW3_Bの残り一端
を、それぞれ接続させることによって、接地端子:GN
Dとアナログ出力端子:VOUT間に放電経路を形成し
ている。
【0047】放電経路の導通,非導通の制御は、第3の
スイッチ回路:SW3_A,SW3_Bへ入力される制御
信号のレベルで決定される。この第3のスイッチ回路:
SW3_A,SW3_Bの制御信号は、パルス発生回路7
の出力と、それぞれ、前記図2のデコーダ回路8の上位
デコーダ出力信号:HA,HBの2信号を入力とするA
ND回路:AND_A,AND_Bの出力によって制御
される。つまり、放電回路6,5は、それぞれ、デコー
ダ回路8の上位デコーダ出力:HA,HBが信号レベル
“1”となり、かつ、パルス発生回路7の出力も“1”
となったときに、接地端子:GNDへ電荷を放電する動
作を行うことができる。
【0048】図3の真理値表で、デジタル入力端子:D
0〜D3に入力される信号に対して、これら放電回路6,
5が動作可能となる範囲は、図3左側の10進数で4ビ
ットのデジタル信号(D3,D2,D1,D0)で示すと、放
電回路6は0〜3,充電回路5では、4〜7の場合とな
る。
【0049】PchMOSトランジスタ:MP1,MP2の
ゲート電極の接続先については、前記図1の抵抗群1の
ある一接続点の電位が与えられている。これらゲート電
極に与えられる電位の関係は、PchMOSトランジス
タ:MP1,MP2のしきい値の絶対値を、それぞれ、V
T[MP1],VT[MP2]とすると、PchMOSトランジス
タMP1のゲート電極電位について、前記抵抗群1の単
位抵抗:R(2),R(3)の単位抵抗接続点の電位から、V
T[MP1]を差し引いた電位におおよそなるようにしてい
る。
【0050】第1の実施形態では、PchMOSトランジ
スタMP1のゲート電極の電位としてこの関係を満足さ
せるように、接地端子:GNDの電位を与えることにし
た。一方、PchMOSトランジスタMP2のゲート電極電
位についても、前記抵抗群1の単位抵抗:R(7),R(8)
の2つの単位抵抗接続点の電位に、VT[MP2]を加えた
電位におおよそなるように、抵抗群1のある一接続点の
電位を与えるようにした。第1の実施形態では、PchM
OSトランジスタMP2のゲート電極電位は、単位抵
抗:R(0A),R(0B)の接続点の電位としている。
【0051】この図1に示される4ビットD/A変換装
置の第1の実施形態について、回路の全体動作を説明す
る。全体の概略動作は、4ビットのデジタル入力を16
階調のアナログ信号に変換し、アナログ出力端子:VO
UTに相当するアナログ電圧させることである。
【0052】このアナログ出力端子:VOUTに出力さ
れるアナログ電圧は、抵抗群1のある一接続点電位であ
る。これは、デコーダ回路8に入力される4ビットのデ
ジタル信号の値によって異なっている。仮に、本第1の
実施形態の4ビットのD/A変換装置のデジタル入力端
子:D0〜D3に入力されるデジタル信号として、D3を
最上位ビット(MSB),D0を最小位ビット(LSB)とおい
て、(D3,D2,D1,D0)=(1,0,0,1),10進数で
は、9を与えた場合の動作を例にして、以下に説明す
る。
【0053】このとき、スイッチ回路群9内のスイッチ
回路は、図3のデコーダ回路8の真理値表にしたがい、
上位デコーダ出力:HA〜HDが「(HD,HC,H
B,HA)=(0,1,0,0)」、下位デコーダ出力:LA
〜LDが「(LD,LC,LB,LA)=(0,0,1,0)」
となることにより、上位スイッチ回路:SW_HA〜S
W_HDは、SW_HCのみが導通となり、下位スイッ
チ回路:SW_LA0〜SW_LA3,SW_LB0〜S
W_LB3,SW_LC0〜SW_LC3,SW_LD0〜
SW_LD3については、SW_LA1とSW_LB1,
SW_LC1,SW_LD1の4個の下位スイッチ回路が
導通となる。
【0054】導通となっている上位スイッチ回路:SW
_HCに接続される下位スイッチ回路は、SW_LC1
の1つのみであるため、アナログ出力端子:VOUTへ
は、下位スイッチ回路:SW_LC1が接続されている
単位抵抗:R(9),R(10)の接続点の電位が現れること
になる。
【0055】下位スイッチ回路:SW_LA0〜SW_
LA3,SW_LB0〜SW_LB3,SW_LC0〜SW
_LC3,SW_LD0〜SW_LD3は、同時に4個が
導通となるが、それぞれ下位スイッチ回路が接続する上
位スイッチ回路:SW_HA〜SW_HDが別であるた
め、2つ以上の抵抗群1の接続点電位がアナログ出力端
子:VOUTと導通することはない。
【0056】したがって、図3の「真理値表」の右欄に
示すような関係で、アナログ出力端子:VOUTにアナ
ログ電位を得ることができる。この図3の右欄に示され
る変数は、以下に示す定義に従ったこととする。抵抗群
1に定常的に流れる電流値を“I”とする。そして、こ
の電流値“I”は、以下の抵抗値と、電源端子:VDD
の電位を“VDD”とする定義に従って次の式(1)で示
される。
【0057】 式(1) ……… I=VDD/(RZ+RF+15r) ・単位抵抗:R(1)〜R(15)の抵抗値を“r”とする。 ・オフセット抵抗:R(OA),R(OB)の抵抗値の総和を
“RZ”とする。 ・オフセット抵抗:R(16A),R(16B),R(16C)の抵抗
値の総和を“RF”とする。
【0058】ここで、デジタル−アナログ変換の動作速
度を向上させるために追加した「充電回路3,4、およ
び、放電回路5,6」の動作について説明する。まず、
パルス回路7から出力される信号の動作について定義す
る。通常、図1に示すスイッチ回路群9のスイッチ回路
の切り替える瞬間は、アナログ出力端子:VOUTに過
渡的に異常な電位が出ることを抑えるため、同時に行わ
れることが望ましいとされている。
【0059】このため、外部クロック入力端子:CLK
に同期用のクロック信号を入力して、このクロック信号
を使い、スイッチ回路群9の導通経路切り替えを瞬時に
行っていた。これは、D/A変換装置に多用される既知
の方法である。第1の実施形態におけるパルス発生回路
7は、このクロック信号を使用し、前記スイッチ回路群
9のスイッチ回路が切り替わる瞬間にクロック信号の周
期より短いパルスを発生させて、これを充電回路3,4
と放電回路5,6へ入力されるようにしている。
【0060】充電回路3の過渡的な動作について、仮
に、デジタル入力端子:D0〜D3のデジタル信号が
「(D3,D2,D1,D0)=(0,0,1,0)」から「(D3,
D2,D1,D0)=(1,1,1,1)」に変化した場合につい
て、以下に説明する。デジタル信号が「(D3,D2,D
1,D0)=(0,0,1,0)」のときは、図3より下位スイ
ッチ回路:SW_LA2、上位スイッチ回路:SW_H
Aが導通するため、アナログ出力端子:VOUTには、
単位抵抗:R(2)とR(3)間の接続点の電位が出力され
る。この電位は、図3の「真理値表」の右欄より、 ・VOUT=(RZ+2r)×1 となっている。
【0061】この後で、デジタル信号が「(D3,D2,
D1,D0)=(1,1,1,1)」に変わると、クロック入力
端子:CLKのクロック信号の立ち上がりに同期して、
パルス発生回路7よりパルス信号が出力され、同時に、
デコーダ回路8のデコーダ出力も「(HD,DC,H
B,HA,LD,LC,LB,LA)=(0,0,0,1,
0,0,1,0)」から「1,0,0,0,1,0,0,0)」に変化
する。このため、充電回路3の第3のスイッチ回路:S
W3_Dは、パルス発生回路7からの出力信号が“1”
である間導通状態となる。第3のスイッチ回路:SW3
_Dが導通となった直後のアナログ出力端子:VOUT
の電位は、過渡的に、電荷の充電がアナログ出力端子:
VOUTへ開始されたばかりなので、変化する前の電位
“VOUT”は、 ・VOUT=(RZ+2r)×1 に近い値となっている。
【0062】通常、アナログ出力端子:VOUTに加わ
る負荷容量よりも小さい寄生容量を持つNchMOSトラ
ンジスタMN1のソース電極電位については、第3のス
イッチ回路:SW3_Dが導通となるため、充電電荷量
の多いアナログ出力端子:VOUTの電位に引きずら
れ、 ・VOUT=(RZ+2r)×1 に近い値に下がってしまう。
【0063】NchMOSトランジスタMN1のソース電極
電位が下がったことにより、NchMOSトランジスタM
N1のゲート電極とソース電極の電位差が、しきい値:
VT[MN1]以上となり、MN1も導通する。従って、ア
ナログ出力端子:VOUTへの過渡的な充電経路は、従
来は、抵抗群1とスイッチ回路群9のみを介した経路を
使っていたものが、第1の実施形態により、新たに、充
電回路3を使った充電経路が加わるため、高速な立ち上
がり時間を得ることができる。
【0064】また、この充電回路3は、NchMOSトラ
ンジスタMN1のソース電極の電位が上昇してくると、
ゲート,ソース間の電位差が小さくなり、電流を減少さ
せる作用も持っている。この理由は、MN1が飽和領域
で動作するため、飽和領域で動作するドレイン電流を示
す次の式(2)となり、ゲート電極とソース電極間の電位
差が小さくなると、トランジスタに流れる電流が小さく
なることは明かである。
【0065】次の式(2)で示す変数については、MN1
のゲート,ソース電極の電位差を“VGS[MN1]”と
し、ドレイン,ソース電極に流れる電流を“1DS[M
N1]”とし、“A”をトランジスタのサイズと半導体製
造工程で決まる定数とする。 式(2) ……… 1DS[MN1]=A×(VGS[MN1]−VT[MN1])
【0066】従って、NchMOSトランジスタMN1は、
VGS[MN1]が大きくなるほど、大きな充電電流を多
く流し、アナログ出力端子:VOUTのアナログ値の遷
移時間を短縮させる方向に作用させている。逆に、アナ
ログ出力端子:VOUTの電位が上昇し、VGS[MN
1]が小さくなると、上記式(2)に従って電流を絞り込
み、そして、VGS[MN1]がMN1のしきい値:VT[M
N1]以下となる電圧、本第1の実施形態では、単位抵
抗:R(12)とR(13)の接続点の電位を越えると、MN1
は非導通となる。
【0067】このNchMOSトランジスタMN1の充電電
流値の調整動作によって、充電超過によるアナログ出力
端子:VOUTに現れるオーバーシュートなどの充電回
路の副作用を防ぐことができる。
【0068】この充電回路3の一連の動作を通じて、ア
ナログ出力端子:VOUTの電位は、最終的なデジタル
入力「(D3,D2,D1,D0)=(1,1,1,1)」に相当す
る「VOUT=(RZ+15r)×1」に近づく。同様に、
充電回路4については、第3のスイッチ回路:SW3_
Cが導通となる間に、電源端子:VDDからの充電動作
が可能となる。さらに、充電回路4内の第3のスイッチ
回路:SW3_Cが導通となる条件は、デコーダ回路8
の上位デコーダ出力HCが“1”で、かつ、パルス発生
回路7の出力も“1”となるときで、図3のデジタル入
力端子:D0〜D3のデジタル信号について見ると、
「(D3,D2,D1,D0)=(1,0,0,0)」から「(D3,
D2,D1,D0)=(1,0,1,1)」の間が動作範囲とな
る。
【0069】充電回路4の詳細な動作については、充電
回路3と同様である。ただし、NchMOSトランジスタ
MN2は、ゲート電極の電位が前記NchMOSトランジス
タMN1と異なっているため、このMN2が非導通となる
のは、ソース電極の電位が抵抗群1の単位抵抗:R(8)
とR(9)の接続点電位前後となり、充電回路3よりも低
い電圧で動作を止める特徴を持っている。
【0070】放電回路6の動作については、第3のスイ
ッチ回路:SW3_Aが導通となる間に、接地端子:G
NDへの放電動作が可能となる。この第3のスイッチ回
路:SW3_Aが導通となる条件は、デコーダ回路8の
上位デコーダ出力:HAが“1”で、かつ、パルス発生
回路7の出力も“1”となるときで、図3のデジタル入
力端子:D0〜D3のデジタル信号の値では、「(D3,D
2,D1,D0)=(0,0,0,0)」から「(D3,D2,D1,
D0)=(0,0,1,1)」の間が動作範囲となる。
【0071】充電回路6の動作を、仮に、デジタル入力
端子:D0〜D3のデジタル信号が「(D3,D2,D1,D
0)=(1,1,1,1)」から「(D3,D2,D1,D0)=(0,
0,0,0)」に変化する場合を例にとって、以下に説明す
る。デジタル信号が「(D3,D2,D1,D0)=(1,1,
1,1)」のときは、図3の真理値表より、下位スイッチ
回路:SW_LD3,上位スイッチ回路:SW_HDが
導通となり、アナログ出力端子:VOUTには、オフセ
ット抵抗:R(16A)と単位抵抗:R(15)間の接続点の電
位が出力されている。
【0072】この電位は、図3の右欄より「VOUT=
(RZ+15r)×1」となっている。その後で、デジタル信
号が「(D3,D2,D1,D0)=(0,0,0,0)」に変わる
と、クロック信号の立ち上がりに同期して、パルス発生
回路7よりパルス信号が出力され、同時に、デコーダ回
路8のデコーダ出力も「(HD,DC,HB,HA,L
D,LC,LB,LA)=(1,0,0,0,1,0,0,0)」
から「(0,0,0,1,0,0,0,1)」に変化する。このた
め、放電回路6の第3のスイッチ回路:SW3_Aは、
パルス発生回路7からの出力信号が“1”である間、導
通状態となる。
【0073】第3のスイッチ回路:SW3_Aが導通と
なった直後のアナログ出力端子:VOUTの電位は、過
渡的に、電荷の放電が開始されたばかりなので、変化す
る前の電位“VOUT”は、 ・VOUT=(RZ+15r)×1 に近い値となっている。
【0074】充電回路3,4の場合と同様の理由で、Pc
hMOSトランジスタMP1のソース電極電位も、第3の
スイッチ回路:SW3_Aが導通となるため、 ・VOUT=(RZ+15r)×1 に近い値に上昇してしまう。PchMOSトランジスタM
P1のソース電極電位が上昇したことにより、PchMOS
トランジスタMP1のゲート電極とソース電極の電位差
が、しきい値:VT[MP1]以上を得て、MP1も導通す
る。このため、アナログ出力端子:VOUTの放電経路
も、充電回路との場合と同様、に抵抗群1以外にもう1
つ加わることとなる。
【0075】従って、高速な立ち上がり時間を得ること
ができる。また、この放電回路6は、PchMOSトラン
ジスタMP1のソース電極の電位が下降してくると、ゲ
ート,ソース間の電位差が小さくなり、電流を減少させ
る作用も持っている。
【0076】この理由は、MP1が飽和領域で動作する
ため、飽和領域で動作するドレイン電流を示す次の式
(3)となるためである。なお、次の式(3)では、MP1
のゲート,ソース電極の電位差を“VGS[MP1]”と
し、ドレイン,ソース電極に流れる電流を“1DS[MP
1]”とし、“A”をトランジスタのサイ ズと半導体製
造工程で決まる定数とする。 式(3) ……… 1DS[MP1]=A×(VGS[MP1]−VT[MP1])
【0077】従って、PchMOSトランジスタMP1は、
VGS[MP1]が大きくなるほど、大きな充電電流を多
く流し、アナログ出力端子:VOUTのアナログ値の遷
移時間を短縮させる方向に作用させている。逆に、アナ
ログ出力端子:VOUTの電位が下降し、VGS[MN
1]が小さくなると、上記式(2)に従って電流を絞り込
み、そして、VGS[MP1]がMP1のしきい値:VT[M
P1]以下となる電圧、本第1の実施形態では、単位抵抗
R(4)とR(3)の接続点の電位を越えると、MP1は非導
通となる。
【0078】このPchMOSトランジスタMP1の放電電
流値の調整動作によって、放電超過によるアナログ出力
端子:VOUTに現れるアンダーシュート(アナログ電
圧の下がりすぎ)などの放電回路の副作用を防ぐことが
できる。この放電回路6の一連の動作を通じて、アナロ
グ出力端子:VOUTの電位は、最終的なデジタル入力
「(D3,D2,D1,D0)=(0,0,0,0)」に相当する
「VOUT=RZ×1」に近づく。
【0079】(第2の実施形態)次に、本発明の第2の
実施形態について、図5を参照して説明する。なお、図
5は、本発明の第2の実施形態を示すD/A変換装置の
回路図である。第2の実施形態は、図5に示すように、
バイアス補正回路(バイアス電圧調整回路):10〜13
を備えたD/A変換装置である。この点を除き、他の構
成は、前記第1の実施形態と同じであるので、その説明
を省略する。以下、第2の実施形態について、前記第1
の実施形態と対比して説明する。
【0080】前記した第1の実施形態の問題として、充
・放電電流を制御する目的として、PchMOSトランジ
スタ:MP1,MP2、NchMOSトランジスタ:MN1,
MN2を設けたこのMOSトランジスタは、半導体基板
の製造上や温度変動で、しきい値バラツキが生じるとい
う欠点を同時に持っている。一方、このNch,PchMOS
トランジスタ:MN1,MN2,MP1,MP2のゲートに
与えられる電位は、前記第1の実施形態では、抵抗分圧
された値となっている。
【0081】ところで、抵抗値は、製造上バラツキが生
じるが、抵抗群1より取り出されるある一接続点の電位
は、抵抗分圧されるため、抵抗同士の相対精度に依存す
る。相対精度は、製造上でかなり精度よく維持できるた
め、前記第1の実施形態のトランジスタ:MN1,MN
2,MP1,MP2のゲート電圧は、温度などに対して殆
ど変化しない。従って、前記第1の実施形態では、トラ
ンジスタ:MN1,MN2,MP1,MP2の温度変動や製
造上によるしきい値バラツキを相殺することができな
い。
【0082】このため、前記第1の実施形態では、充・
放電回路:3〜6が動作することにより、所望のアナロ
グ電圧値よりもオーバーシュートやアンダーシュート
を、場合によっては生じさせる欠点がある。この問題を
解決するために、本第2の実施形態では、Nch,PchMO
Sトランジスタ:MN1,MN2,MP1,MP2のゲート
電極への入力電圧について、バイアス補正回路(バイア
ス電圧調整回路):10〜13をそれぞれ加えて、そこ
から直接電位を与えるように構成したものである。
【0083】本第2の実施形態で使用する「バイアス補
正回路(バイアス電圧調整回路):10〜13」は、充電
・放電回路:3〜6のNch,PchMOSトランジスタ:M
N1,MN2,MP1,MP2で生じる製造上や温度変動に
よるしきい値バラツキを相殺する方向に、バイアス電圧
を変動させる回路である。
【0084】
【実施例】前記した本発明の実施形態および前記従来例
の回路素子に対し、数値を代入したソフトウエアによる
検証を行った。ソフトウエアによる検証回路としては、
前掲の図1,図6,図9の各回路を使用し、半導体基板
上に製造することを想定して行った。
【0085】前記図1に示した「本発明の第1の実施形
態の回路」と前記図6,図9に示した「第1の従来例の
回路,第3の従来例の回路」に共通する数値の代入は、
次のとおりとした。
【0086】また、スイッチ回路:SW_LA0〜SW
_LA3,SW_LB0〜SW_LB3,SW_LC0〜S
W_LC3,SW_LD0〜SW_LD3,SW_HA〜
SW_HDは、PchMOSトランジスタとNchMOSトラ
ンジスタを相互に抱き合せた相補型のトランスファゲー
トを使用した。このトランジスタのチャネル幅“W”
は、PchMOSが22.5μm,NchMOSが9μmであるも
のを使った。なお、全ての検証において、全トランジス
タのチャネル長“L”は、同一のものを使用した。ま
た、アナログ出力端子:VOUTの負荷容量“CL”と
して、「容量値=10pF」のものを接地端子:GND間
へ与えた。
【0087】第1の実施形態および第1,第3の従来例
のそれぞれの回路について、特有の素子の数値代入を以
下に説明する。
【0088】図1に示す第1の実施形態においては、放
電回路5,6内のPchMOSトランジスタMP1,MP2
と、充電回路3,4内のNchMOSトランジスタMN1,
MN2は、いずれもそのチャネル幅を100μmとした。第
3のスイッチ回路SW3_A〜SW3_Dは、PchMOS
トランジスタとNchMOSトランジスタとを、相互に抱
き合わせた「相補型のトランスファゲート」を使用し
た。このトランジスタのチャネル幅“W”は、Pch,Nch
MOSトランジスタ共に50μmを使った。
【0089】一方、図9に示す第3の従来例では、第2
のスイッチ回路SW2_0〜SW2_6を、PchMOSトラ
ンジスタとNchMOSトランジスタとを相互に抱き合わ
せた「相補型のトランスファゲート」を使った。このト
ランジスタのチャネル幅“W”は、Pch,NchMOSトラ
ンジスタ共に100μmを使った。第2の抵抗群2を構成
する第2の単位抵抗R1(A)〜R1(F)については、 ・R1(A)=400Ω,R1(B)=90Ω,R1(C)〜R1(E)=120
Ω,R1(F)=400Ω とした。
【0090】デジタル信号の入力条件は、パルス発生回
路7より出力するパルス信号は、立ち上がり・立ち下が
り時間=1ns,“1”レベルのパルス幅=20ns,パ
ルス周期=250nsで、パルス振幅を0〜3.3Vとした。
デコーダ回路8へ入力するデジタル信号は、(D3,D
2,D1,D0)=(0,0,0,0)と(1,1,1,1)の繰り返し
データを、データ周期=25nsで、立ち上がり・立ち下
がり時間=1ns,振幅=0〜3.3Vで、“0”,“1”
レベルの時間幅の比率(デューティ)50%を入力した。
【0091】以上の条件によって得られたアナログ出力
端子:VOUTのアナログ電圧波形と、そのときのアナ
ログ消費電流の過渡解析結果を、図1の第1の実施形態
に対しては図4(A),(B)に示し、また、図6の第1の
従来例に対して図7(A),(B)に、図9の第3の従来例
に対して図10(A),(B)に、それぞれ示した。
【0092】これら図4,図7,図10の検証結果よ
り、図7(B)に示した第1の従来例では、消費電流が
“平均0.55mA”と最も少ないものの、図7(A)のセト
リング時間については、最も長くなっている。また、図
10に示したとおり、セトリング時間の高速化を計った
場合、消費電流は“平均1.03mA”と、2倍程度まで大
きくなっている。
【0093】これに対して、本発明の第1の実施形態で
は、図4の結果より、セトリング時間では最も早く、消
費電流についても“平均0.57mA”と、図7(B)の第1
の従来例と比較して“4%程度”の小さな上昇にとどま
っている。以上の検証結果から、本発明に係るD/A変
換装置では、消費電流の上昇は小さく抑えながら、高速
変換動作を実現できる効果を奏することが明白である。
【0094】
【発明の効果】以上詳述したように、本発明に係るD/
A変換装置は、 (1)、Nビットのデジタル信号を入力し、デコード信号
を出力するデコーダ回路と、 (2)、2つのバイアス端子間に単位抵抗を複数直列に接
続した抵抗群と、 (3)、該単位抵抗の互いの接続点それぞれに、前記デコ
ード信号の出力を制御信号入力とし、一端を接続し、残
りの一端をアナログ出力端子間に接続するスイッチ回路
群と、 (4)、前記アナログ出力端子と低インピーダンスバイア
ス端子間を充電する複数の充電回路と、 (5)、前記アナログ出力端子と前記低インピーダンスバ
イアス端子とは別の低インピーダンスバイアス端子間を
放電する複数の放電回路と、(6)、前記スイッチ回路群の切り替えタイミングに同期
してパルス信号を発生するパルス発生回路とを具備
アナログ出力電圧は複数の電圧範囲から成り前記
複数の充電回路および放電回路は前記デコーダ回路の
デコード出力信号のうちの電圧範囲を決める信号と前記
パルス信号を制御信号入力として動作し前記パルス信
号が出力されている期間に前記デコード出力信号が定
義する電圧を含む電圧範囲内に設定された電位までアナ
ログ出力端子を充放電するようにしたので、これによ
り、消費電流の増加を小さく抑えつつ、抵抗群を構成す
る単位抵抗の抵抗値を小さくせずに“アナログ出力電圧
のセトリング時間の短縮化”を図ることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本発明の第1の実施形態を示すD/A変換装置
の回路図である。
【図2】図1に接続するD/A変換装置内のデコーダ回
路のブロック図である。
【図3】図2に示すデコーダ回路の入出力信号の真理値
表である。
【図4】図1に示す回路によるアナログ出力波形と消費
電流の検証結果を示す図である。
【図5】本発明の第2の実施形態を示すD/A変換装置
の回路図である。
【図6】第1の従来例を示すD/A変換装置の回路図で
ある。
【図7】図6に示す第1の従来例の回路によるアナログ
出力波形と消費電流の検証結果を示す図である。
【図8】第2の従来例を示すD/A変換装置の回路図で
ある。
【図9】第3の従来例を示すD/A変換装置の回路図で
ある。
【図10】図9に示す第3の従来例の回路によるアナロ
グ出力波形と消費電流の検証結果を示す図である。
【符号の説明】
1 第1の抵抗群 2 第2の抵抗群 3,4 充電回路 5,6 放電回路 7 パルス発生回路 8 デコーダ回路 9 第1のスイッチ回路群 10〜13 バイアス補正回路 VDD 電源端子 GND 接地端子 CLK クロック入力端子 VOUT アナログ出力端子 R(1)〜R(15) 単位抵抗 R(0A)、R(0B)、R(16A)、R(16B)、R(16C) オフ
セット調整抵抗 R1(A)〜R1(F) 第2の単位抵抗 SW_A〜SW_HD 上位スイッチ回路 SW_LA0〜SW_LA3、SW_LB0〜SW_LB3
下位スイッチ回路 SW_LC0〜SW_LC3、SW_LD0〜SW_LD3
下位スイッチ回路 MN1,MN2 NchMOSトランジスタ MP1,MP2 PchMOSトランジスタ SW2_0〜SW2_6 第2のスイッチ回路 SW3_A〜SW3_D 第3のスイッチ回路 AND_A〜AND_D 論理和回路 HA〜HD 上位デコーダ出力 LA〜LD 下位デコーダ出力 D0〜D3 デジタル入力端子

Claims (7)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (1)、Nビットのデジタル信号を入力
    し、デコード信号を出力するデコーダ回路と、 (2)、2つのバイアス端子間に単位抵抗を複数直列に接
    続した抵抗群と、 (3)、該単位抵抗の互いの接続点それぞれに、前記デコ
    ード信号の出力を制御信号入力とし、一端を接続し、残
    りの一端をアナログ出力端子間に接続するスイッチ回路
    群と、 (4)、前記アナログ出力端子と低インピーダンスバイア
    ス端子間を充電する複数の充電回路と、 (5)、前記アナログ出力端子と前記低インピーダンスバ
    イアス端子とは別の低インピーダンスバイアス端子間を
    放電する複数の放電回路と、(6)、前記スイッチ回路群の切り替えタイミングに同期
    してパルス信号を発生するパルス発生回路とを具備
    アナログ出力電圧は複数の電圧範囲から成り前記複数
    の充電回路および放電回路は前記デコーダ回路のデコ
    ード出力信号のうちの電圧範囲を決める信号と前記パル
    ス信号を制御信号入力として動作し前記パルス信号が
    出力されている期間に前記デコード出力信号が定義す
    る電圧を含む電圧範囲内に設定された電位までアナログ
    出力端子を充放電することを特徴とするD/A変換装
    置。
  2. 【請求項2】 前記請求項1に記載の充電回路に接続す
    る低インピーダンスバイアス端子へは、アナログ出力端
    子に出力される最も高い電圧レベル(フルスケ−ルレベ
    ル)以上の電圧レベルが供給されることを特徴とする請
    求項1に記載のD/A変換装置。
  3. 【請求項3】 前記請求項1に記載の充電回路に接続す
    る低インピーダンスバイアス端子へは、アナログ出力端
    子に出力される最も低い電圧レベル(ゼロスケ−ルレベ
    ル)以下の電圧レベルが供給されることを特徴とする請
    求項1に記載のD/A変換装置。
  4. 【請求項4】 前記請求項1に記載のスイッチ回路群
    は、前記デコード回路のデコード信号によって、前記抵
    抗群のなかのある単位抵抗の1接続点とアナログ出力端
    子間の一経路のみ導通させることを特徴とする請求項1
    に記載のD/A変換装置。
  5. 【請求項5】 前記請求項1,請求項2または請求項3
    に記載の充電回路および放電回路は、前記アナログ出力
    端子のアナログ電圧の過渡的な変化に対し、アナログ出
    力端子への充放電電流の大きさも過渡的に可変させる電
    流可変回路を備えたことを特徴とする請求項1,請求項
    2または請求項3に記載のD/A変換装置。
  6. 【請求項6】 前記請求項5に記載の充電回路および放
    電回路は、さらに、バイアス入力端子を含み、このバイ
    アス入力端子は、前記電流可変回路に接続されることを
    特徴とする請求項5に記載のD/A変換装置。
  7. 【請求項7】 前記請求項6に記載のバイアス入力端子
    へは、さらに、バイアス電圧補正回路が接続されること
    を特徴とする請求項6に記載のD/A変換装置。
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