JP3089675U - 可撓性カバー - Google Patents

可撓性カバー

Info

Publication number
JP3089675U
JP3089675U JP2002002505U JP2002002505U JP3089675U JP 3089675 U JP3089675 U JP 3089675U JP 2002002505 U JP2002002505 U JP 2002002505U JP 2002002505 U JP2002002505 U JP 2002002505U JP 3089675 U JP3089675 U JP 3089675U
Authority
JP
Japan
Prior art keywords
flexible cover
synthetic resin
repellent
film
cockroaches
Prior art date
Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
Expired - Fee Related
Application number
JP2002002505U
Other languages
English (en)
Inventor
浩之 土田
敦司 神野
宣一 小寺
Current Assignee (The listed assignees may be inaccurate. Google has not performed a legal analysis and makes no representation or warranty as to the accuracy of the list.)
Maxell Kureha Co Ltd
Original Assignee
Kureha Elastomer Co Ltd
Priority date (The priority date is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the date listed.)
Filing date
Publication date
Application filed by Kureha Elastomer Co Ltd filed Critical Kureha Elastomer Co Ltd
Priority to JP2002002505U priority Critical patent/JP3089675U/ja
Application granted granted Critical
Publication of JP3089675U publication Critical patent/JP3089675U/ja
Anticipated expiration legal-status Critical
Expired - Fee Related legal-status Critical Current

Links

Landscapes

  • Agricultural Chemicals And Associated Chemicals (AREA)

Abstract

(57)【要約】 【課題】 パソコン本体、そのデイスプレイ、出
力用プリンタ、スキャナ、複写機等のOA機器に防塵用
として合成樹脂のフィルムからなる可撓性カバーを掛け
た際、このOA機器にダニやゴキブリが近寄ったり、機
器内にダニやゴキブリが巣くったりするのを防止する。 【解決手段】 OA機器を被覆できるように熱可塑性
合成樹脂からなるフィルム片21〜28を接ぎ合わせて
袋状に作られた可撓性カバー20において、フィルム片
21〜28に制電剤、抗菌剤、滑剤および耐光剤以外に
ダニおよびゴキブリ等の匍匐系害虫用防虫剤を練り込み
または塗布により含有させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は、合成樹脂のフィルムからなる可撓性カバーに関し、パソコン本体、 そのデイスプレイ、出力用プリンタ、スキャナ、複写機等、OA機器の防塵用と して好適なものである。
【0002】
【従来の技術】
パソコンや複写機等のOA機器の普及に伴い、パソコン本体、そのデイスプレイ 、出力用プリンタ、スキャナ、複写機等のユーザーから防塵用カバーの要求が高 まり、EVA(エチレン・酢酸ビニル共重合体)やEMMA(エチレン・メチル メタアクリレート共重合体)等の比較的柔軟な合成樹脂からなるフィルムを用い た風呂敷状または袋状の可撓性カバーが市販されるようになった。
【0003】 そして、最近では、抗菌性、制電性、ノンハロゲン、耐寒性、耐光性、可塑剤フ リー等、各種の特性を付与したものが出回るようになった。しかしながら、従来 の可撓性カバーは、抗菌性はあっても、防虫性を有しないため、プリンタその他 のOA機器内にダニやゴキブリが巣くうことがあった。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
この考案は、上記のOA機器に防塵用として合成樹脂のフィルムからなる可撓性 カバーを掛けた際、このOA機器にダニやゴキブリが近寄ったり、機器内にダニ やゴキブリが巣くったりのを防止するものである。
【0005】
【課題を解決するための手段】
この考案に係る可撓性カバーは、OA機器を被覆できるように熱可塑性合成樹脂 からなるフィルムで風呂敷状または袋状に作られた可撓性カバーにおいて、上記 のフィルムが制電剤、抗菌剤、滑剤および耐光剤以外にダニおよびゴキブリ等の 匍匐系害虫用防虫剤を練り込みまたは塗布により含有することを特徴とする。
【0006】 すなわち、この考案の可撓性カバーは、従来のものと同様に、制電剤、抗菌剤、 滑剤および耐光剤等を備えているが、これら以外にダニおよびゴキブリ等の匍匐 系害虫に対する防虫剤を備えているので、従来と同様に制電性、抗菌性および耐 光性を備え、OA機器に対する着脱性に優れると共に、この可撓性カバーでOA 機器を被覆した場合、ダニおよびゴキブリ等の匍匐系害虫がOA機器に近づいた り、OA機器内に巣くったりすることがなくなる。
【0007】 上記のフィルムに好適な熱可塑性合成樹脂としては、EVA(エチレン・酢酸ビ ニル共重合体)、EMMA(エチレン・メチルメタアクリレート共重合体)およ びTPO(オレフィン系熱可塑性エラストマー)が例示される。これらのうち、 特にEVAは柔軟性に優れる点で好ましく、このEVAにおける酢酸ビニル濃度 は、5〜40%が好ましく、5%未満では柔軟性が不足し、40%を超えるとブ ロッキングが生じ易くなる。
【0008】 また、EMMAは、風合いがサラッとしている点で好ましく、このEMMAにお けるメチルメタクリレートの濃度は、5〜40%が好ましく、5%未満では柔軟 性が不足し、40%を超えるとブロッキングが生じ易くなる。そして、上記のE VAおよびEMMAは、それぞれ単独で使用することもできるが、他の樹脂、例 えばポリエチレンを添加して柔軟性を増すことができる。また、前記のTPOは 、熱可塑性を有していて成形が容易であると共に、ゴム弾性を備えていてOA機 器にかけた使用時に密閉性が良好な点で好ましい。
【0009】 上記の熱可塑性合成樹脂は、厚さ0.05〜1.0mmのフィルムに成形され、次 いで風呂敷状または袋状に形成される。風呂敷状のカバーでは、周縁が折り曲げ られ、その端が溶着される。また、袋状のカバーでは、常法にしたがい、プリン タの形状に合わせて適当に裁断され、溶着により接続されて任意形状の袋状に形 成され、開口部の縁が折曲げられ、端が溶着される。なお、上記のフィルムは、 シートと呼ばれるものを含み、また任意の色に着色すること、任意の文字、図形 、模様をプリントすること、および表面にシボ模様を形成することができる。
【0010】 防虫剤は、殺虫性または忌避性のもののいずれでもよいが、安全性の点で忌避性 のものが好ましい。そして、これらの防虫剤は、熱可塑性合成樹脂に練り混んだ 後にフィルムに加工してもよく、また熱可塑性合成樹脂をフィルムに加工してか らコーティングしてもよいが、耐久性の点で練り混み型が好ましい。
【0011】 上記の練り混み型の忌避剤を用いる場合、その好適な配合量は、熱可塑性合成樹 脂の100部当たり0.01〜10部であり、特に好ましいのは0.1〜8部で あり、最も好ましいのは0.3〜7部である。上記の配合量が0.01部未満で は効果が得られず、10部を超えた場合は、効果が飽和し、不経済である。
【0012】
【考案の実施の形態】
実施形態1 EVAとして、酢酸ビニル濃度が5〜40%のものを用い、これに抗菌剤を0. 3〜10部、制電剤を0.1〜5部および練り混み型防虫剤、例えば忌避剤を1 〜7部配合し、混練し、押出しにより厚み0.1〜1.0mmのフィルムを成形し 、冷却後、縦横100cmの正方形に裁断し、その周縁を折曲げ、溶着して周縁を 幅5mmの袋状に形成し、風呂敷状の可撓性カバー10を得る。図1は、この風呂 敷状の可撓性カバー10の一例を示し、点線11は周縁の溶着部を示し、その外 側部分12が袋状縁部である。この可撓性カバー10は、パソコン本体、そのデ イスプレイ、出力用プリンタ、スキャナ、複写機など、任意のOA機器に上から 被せると、その自重でOA機器を包み、その縁部のほぼ全体がOA機器の支持台 またはテーブルの表面に接し、汎用カバーとして使用できる。
【0013】 上記のEVAに代えてメチルメタクリレートの濃度5〜40%のEMMAを用い 、その他は上記同様にして風呂敷状の可撓性カバーが得られる。また、上記のE VAに代えてTPOを用い、その他は上記同様にして風呂敷状の可撓性カバーが 得られる。
【0014】 実施形態2 上記実施形態1のEVAを用い、上記同様にしてフィルムを成形し、このフィル ムを特定のプリンタの形状に合わせて裁断し、溶着により接続して図2の船形袋 状の可撓性カバー20を製作する。すなわち、8種類11枚のフィルム片21、 22a、22b、23、24、25a、25b、26a、26b、27、28を 裁断し、これらを溶着で接ぎ合わせ、下端が開口する袋状に形成し、下端の開口 部の縁29を折曲げ、点線29aに沿って溶着する。得られた可撓性カバー20 は、特定のプリンタに上から被せられ、プリンタ専用の可撓性カバーとして使用 される。
【0015】 上記のEVAに代えてメチルメタクリレートの濃度が5〜40%のEMMA、ま たはTPOを用い、その他は上記同様にして船形袋状のプリンタ専用の可撓性カ バーを作ることができる。
【0016】 実施形態3 上記のEVAフィルムを用い、任意のOA機器の縦、横、高さに合わせて直方体 の箱形袋状の可撓性カバーを作ることができる。また、前記のEMMAまたはT POを用い、同様に直方体の箱形袋状の可撓性カバーを作ることができる。
【0017】
【実施例】
熱可塑性合成樹脂としてEVA(住友化学社製「エバテートH2031」)、E MMA(住友化学社製「アクリフト」)、TPO(住友化学社製「エクセレン」 )およびポリエチレン(デュポン・ダウエラストマー社製「エンゲージ」)を用 い、その100部(重量部、以下同様)につき防虫剤(大日精化工業社製「ダイ キラーPERM704」)を5部、抗菌剤(大日精化工業社製「ダイキラーPE 715」)を3部、制電剤(大日精化工業社製「エレコンSSP220」)を1 部配合し、予備混合をした後、単軸押出機(40mm)に導き、温度190〜22 0℃の条件下でTダイを介して押出し、実施例1〜3および比較例1の半透明フ ィルム(厚さ0.2mm、幅300mm)を試作した。
【0018】 上記の熱可塑性合成樹脂、防虫剤、抗菌剤および制電剤の配合率を下記の表1に 示す。
【表1】
【0019】 上記の実施例1〜3および比較例1の半透明フィルムを用いて図1の風呂敷状可 撓性カバー10および図2の袋状可撓性カバー20を試作した。実施例1、2お よび比較例1では、高周波溶着に精電舎電子工業社製高周波溶着機「KV800 0型」)を用い、800V、0.5Aの電流を通し、0.1MPa の圧力で5秒 間圧着した。また、実施例3では、ヒートシールの際、100〜130℃の熱板 間に挟み、0.2MPa の圧力で5秒間圧着した。いずれの場合も良好な溶着フ ィルムが得られ、作業性は従来と同様であった。
【0020】 また、実施例1〜3および比較例1の半透明フィルムにつき、硬度および防虫性 、抗菌性、制電性を試験した。硬度および防虫性の試験結果を表2に示す。
【表2】
【0021】 上記の表2にみられるとおり、防虫剤および抗菌剤の両者が配合された実施例1 〜3は、いずれも抗菌剤のみの比較例1に比べ、ゴキブリ忌避率およびダニ忌避 率の双方が優れていた。なお、制電性については、いずれも表面比抵抗で1012 Ω以下であった。また、抗菌性を示す抗菌活性値(大腸菌)は、いずれも6.5 %以上であり、良好であった。
【0022】 なお、ゴキブリ忌避試験は、(財)日本環境衛生センターの試験方法(検体を処 理したシエルター中への供試虫の潜伏状況から効力を判定する方法)に準じて行 った。すなわち、紙製容器(高さ20cm、横26cm、縦15cm)の内側に、縦横 7cmのベニヤ板に同形の前記実施例1〜3または比較例1の半透明フィルムを試 験試料として貼ったもの(処理区)と試験試料を貼らない無処理のもの(無処理 区)とを対にして置いた。ただし、各ベニヤ板には四辺の角材を介して同形のベ ニヤ板を貼り付け、上下のベニヤ板間にゴキブリの進入可能な5mmの隙間がある シエルターを形成した。そして、容器の中央に水を含ませた脱脂綿と固形飼料と を置き、更にゴキブリを20匹入れ、24時間後における無処理区および処理区 に潜むゴキブリを数え、両者の差と無処理区のゴキブリ数との比率を求め、その 3回の試験結果を平均して忌避率(%)とした。
【0023】 また、ダニ忌避試験は、次のように行った。すなわち、外径約90mm、高さ約2 0mmのガラスシャーレに直径100mm以上の昆虫用粘着トラップを敷き、その上 に生存ダニ約3000匹を含むダニ培地を均一に広げ、その中央に外径約45mm 、高さ約15mmのガラスシャーレを置く。このガラスシャーレには、あらかじめ 内径と同じサイズに切り抜いた前記実施例1〜3または比較例1の半透明フィル ム(試験試料)を敷き込み、中央の直径約10mmの範囲内に誘引用としてダニ未 接種培地0.05gを置く。そして、これを飽和食塩水の入った食品保存用プラ スチック容器に入れて密閉する。次いで、この食品保存用プラスチック容器を全 暗状態の恒温器中に静置し、25±1℃、75±5%RHの状態で24時間飼育 した後、試験試料を水洗して生存ダニを回収し、計数する。前記の実施例および 比較例の試験試料を使用しない無処理のものについても同時に試験し、無処理の ものおよび試験試料の生存ダニ数の差と無処理における生存ダニ数との比率を算 出し、これを3回繰返し、平均値を求めて忌避率とする。
【0024】
【考案の効果】
上記のとおり、この考案に係る可撓性カバーは、従来と同様にOA機器の防塵用 として使用でき、制電性、抗菌性、耐光性を有し、着脱が容易であると共に、ダ ニやゴキブリ等が巣くうのを防ぐことができる。特に請求項2に係る考案は、製 造が容易である。また、請求項3に係る考案は、安全性が高い。また、請求項4 に係る考案は、防虫機能の持続性に優れる。
【図面の簡単な説明】
【図1】実施形態1の斜視図である。
【図2】実施形態2の斜視図である。
【符号の説明】
10:風呂敷状可撓性カバー 11:溶着部 12:袋状縁部 20:袋状可撓性カバー 21、22a、22b、23、24、25a、25b、
26a、26b、27、28:フィルム片 29:開口部の縁 29a:溶着部
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (72)考案者 小寺 宣一 三重県津市観音寺町255番地 クレハエラ ストマー株式会社津工場内

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 OA機器を被覆できるように熱可塑性合
    成樹脂からなるフィルムで風呂敷状または袋状に作られ
    た可撓性カバーにおいて、上記のフィルムが制電剤、抗
    菌剤、滑剤および耐光剤以外にダニおよびゴキブリ等の
    匍匐系害虫用防虫剤を練り込みまたは塗布により含有す
    ることを特徴とする可撓性カバー。
  2. 【請求項2】 熱可塑性合成樹脂がエチレン・酢酸ビニ
    ル共重合体、エチレン・メチルメタクリレート共重合体
    およびオレフィン系熱可塑性エラストマーのいずれか一
    からなる請求項1記載の可撓性カバー。
  3. 【請求項3】 匍匐系害虫用防虫剤が忌避剤である請求
    項1または2に記載の可撓性カバー。
  4. 【請求項4】 忌避剤が熱可塑性合成樹脂に練り混みに
    よって配合され、その配合量が熱可塑性合成樹脂100
    部当たり0.01〜10部である請求項3記載の可撓性
    カバー。
JP2002002505U 2002-05-01 2002-05-01 可撓性カバー Expired - Fee Related JP3089675U (ja)

Priority Applications (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002002505U JP3089675U (ja) 2002-05-01 2002-05-01 可撓性カバー

Applications Claiming Priority (1)

Application Number Priority Date Filing Date Title
JP2002002505U JP3089675U (ja) 2002-05-01 2002-05-01 可撓性カバー

Publications (1)

Publication Number Publication Date
JP3089675U true JP3089675U (ja) 2002-10-31

Family

ID=43240928

Family Applications (1)

Application Number Title Priority Date Filing Date
JP2002002505U Expired - Fee Related JP3089675U (ja) 2002-05-01 2002-05-01 可撓性カバー

Country Status (1)

Country Link
JP (1) JP3089675U (ja)

Similar Documents

Publication Publication Date Title
KR940011402B1 (ko) 벌레 유인 장치 및 그 제조 방법
US20160015019A1 (en) Method of using insect bait station
EP3415003A1 (en) Mite-capturing sheet
TWI592093B (zh) 飛翔害蟲捕捉器
TW574025B (en) Insecticide-containing foam sheet and process for the preparation thereof
JP3089675U (ja) 可撓性カバー
JPH09169916A (ja) 防虫樹脂組成物およびその成形体
JP3393951B2 (ja) 不快・衛生害虫忌避機器
CN108271775B (zh) 挥发性亲水化合物的控制释放系统及应用
US10098345B2 (en) Water resistant disinfestation sheet and method of manufacturing
KR19990044786A (ko) 바퀴벌레 방충제
JP2013516189A (ja) 飛翔昆虫の改良された防除法
JP2000189031A (ja) シロアリ駆除剤
JPH02401Y2 (ja)
JP3393952B2 (ja) 不快・衛生害虫忌避機器
US20110258908A1 (en) Liquid bait station and plug therefor
JPH09205975A (ja) ゴキブリ忌避部材
JP2019137646A (ja) 貯蔵食品害虫用誘引剤および貯蔵食品害虫誘引方法
CN216676470U (zh) 一种药物施用装置
JP7495101B2 (ja) 匍匐害虫用忌避剤
CN214593771U (zh) 一种蟑螂屋
JP2003096254A (ja) 防蟻性ゴム部品
JP7217489B2 (ja) 包装材料およびそれを用いた包装容器
JPH0533042B2 (ja)
JP3140628B2 (ja) ポリアセタール樹脂組成物

Legal Events

Date Code Title Description
R250 Receipt of annual fees

Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250

LAPS Cancellation because of no payment of annual fees