JP3089628U - 三点支持箸 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 従来の箸を使用するときは、箸の持ち方、使
い方の指導が必要であるが、家庭生活においても社会生
活においても、その機会が少ない。それゆえ、誰もが箸
を持っただけで、適切で機能的な保持ができるような構
造の箸の出現が不可欠である。 【解決手段】 上記目的を達成するために、一本の棒を
確実に保持し、且つ、自由に動かすためには、三点支持
が必要にして十分な条件であるあるという根拠に基づい
て、箸の第一の細い棒１に示す親指先端部の支点Ａ、人
差し指先端部の支点Ｂ、中指第一関節部の支点Ｃの三点
支持部分を凹状に形成し、また、著の第二の細い棒２
は、より簡便に保持できるように、掌側部の支点Ｄ、親
指第一関節部の支点Ｅ、薬指第一関節部の支点Ｆの三点
支持部分を箸の周囲にわたって凹状に形作り、それぞれ
に着色するなどして各保持部を識別可能にした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、食物などを挾む一組二本の細い棒からなる箸に係わるものであり、 一組二本の細い棒を手の指で確実に保持し、且つ機能的に動かすための適切な支 持部分を、それぞれの棒に形成し、且つ、識別可能にした箸に関するものである 。

【０００２】

【従来の技術】

従来の箸の形状は、断面が円形、四角形、多角形等で、食物を挟む先端の部分 は一般に細めに作られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

従来の箸を使用するときは、箸の持ち方、使い方の指導が必要であるが、家庭 生活においても社会生活においても、その機会が少ない。

【０００４】 本考案は、一組二本の細い棒のそれぞれの棒に、三つの支持部分を凹状に形成 するか、着色などして識別可能にする等作製して、それらの三点支持部分を保持 することによって、容易に箸の持ち方、使い方が理解できる三点支持箸を提供し ようとするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記目的を達成するために、本考案者は、一本の棒を確実に保持し、且つ、自 由に動かすためには、三点支持が必要にして十分な条件であるという根拠に基づ いて、実用新案登録第３０７８８４３号「三点支持箸」を取得した。

【０００６】 本考案は、図１３に示すように、より簡便に三点支持箸を保持可能にするため に、第一の細い棒の支点である親指の先端部Ａ、人差し指の先端部Ｂ、中指の第 一関節部Ｃの支持部分を凹状に形成し、第二の細い棒の支点である掌の側部Ｄ、 親指の第一関節部Ｅ、薬指の第一関節部Ｆの支持部分を箸の周囲にわたって凹状 に形成した。

【０００７】 上記三点支持箸の凹状部分に着色や文字、数字、写真、シール、絵入れをして 識別可能にできる。

【０００８】 また、三点支持箸の凹状部分の形成を行なわないで、各支持部分に着色や文字 、数字、写真、シール、絵入れをして識別可能にした三点支持箸の製作も可能で ある。

【０００９】

【考案の実施の形態】

考案の実施の形態について図面を参照して、三点支持箸をより簡便に確実に保 持できる三点支持箸の持ち方についての基本動作を説明する

【００１０】 図１３に示すように、箸の第一の細い棒の凹状部５を中指の第一関節部の上に のせ、それを親指の先端部で凹状部３を、そして、人差し指の先端部で凹状部８ をおさえ三点支持する。箸の第二の細い棒は、親指の下をくぐらせて、薬指の第 一関節部の上に凹状部７を、掌の側部の上に凹状部６をのせ、親指の第一関節部 で凹状部４をおさえ三点支持する。第二の細い棒の凹状部７、６、４は棒の周囲 にわたっているので、第二の細い棒は極めて容易に保持できるのである。以上で 三点支持箸の持ち方は終了するが、通常は、これらの動作を同時に行なう。

【００１１】

【考案の効果】

本考案は、上記のとおり構成されているので、次に記載する効果がある。

【００１２】 三点支持箸は、簡便で確実に箸を保持することができる。

【００１３】 三点支持箸を用いて食事をすると、機能的に箸を捌くことができる。

【００１４】 三点支持箸での食事は、食事の作法に適うものである。

【図面の簡単な説明】

【図１】三点支持箸の片方の正面図である。

【図２】三点支持箸の片方の背面図である。

【図３】三点支持箸の片方の平面図である。

【図４】三点支持箸の片方の底面図である。

【図５】三点支持箸の片方の左側面図である。

【図６】三点支持箸の片方の右側面図である。

【図７】三点支持箸のもう一方の正面図である。

【図８】三点支持箸のもう一方の背面図である。

【図９】三点支持箸のもう一方の平面図である。

【図１０】三点支持箸のもう一方の底面図である。

【図１１】三点支持箸のもう一方の左側面図である。

【図１２】三点支持箸のもう一方の右側面図である。

【図１３】両方の箸を保持した状態を示す参考斜視図で
ある。

【符号の説明】

１ 三点支持箸の一方の細い棒 ２ 三点支持箸のもう一方の細い棒 ３ 親指の先端部での支持部分 ４ 親指の第一関節部での支持部分 ５ 中指の第一関節部での支持部分 ６ 掌の側部での支持部分 ７ 薬指の第一関節部での支持部分 ８ 人差し指先端部での支持部分 Ａ 親指先端部の支点 Ｂ 人差し指先端部の支点 Ｃ 中指第一関節部の支点 Ｄ 掌側部の支点 Ｅ 親指第一関節部の支点 Ｆ 薬指第一関節部の支点

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 食物などを挾む一組二本の細い棒からな
   る箸にあって、二本の細い棒のうちの第一の細い棒に
   は、棒を支持している親指と人差し指の先端部及び中指
   の第一関節部の三つの支持部分を凹状に形成し、第二の
   細い棒には、棒を支持している親指と薬指の第一関節部
   及び掌の側部の三つの支持部分を箸の周囲にわたって凹
   状に形成した二本一組の三点支持箸。
2. 【請求項２】 「請求項１」に記載した三つの支持部分
   を凹状に形成した二本一組の三点支持箸において、凹状
   部分をそれぞれ着色や文字、数字、写真、シール、絵入
   れをして識別可能にした二本一組の三点支持箸。
3. 【請求項３】 食物などを挾む一組二本の細い棒からな
   る箸にあって、二本の細い棒のうちの第一の細い棒に
   は、棒を支持している親指と人差し指の先端部及び中指
   の第一関節部の三つの支持部分と、第二の細い棒には、
   棒を支持している親指と薬指の第一関節部及び掌の側部
   の三つの支持部分を箸の周囲にわたって、それぞれ着色
   や文字、数字、写真、シール、絵入れをして識別可能に
   した二本一組の三点支持箸。