JP3089619B2 - 核酸の検出方法及びその装置 - Google Patents

核酸の検出方法及びその装置

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Description

【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は核酸の検出方法及びその
装置に関する。詳しくは標的DNAの検出を簡便に短時
間に行うことができ、例えば、生体内に存在しうる病因
遺伝子の検出や遺伝子学的研究等に有用な検出方法及び
それに用いる装置に関する。
【0002】
【従来の技術・発明が解決しようとする課題】ウィルス
や細菌が原因となる病気の診断を遺伝子レベルで行う試
みが行われている。遺伝子レベルで病気の原因菌をつき
とめるための方法の1つに遺伝子増幅法を用いた方法が
ある。この方法は、ポリメラーゼチェーンリアクション
(PCR)(Saiki, R. K. et al., Science 239, 487-4
91 (1988))と呼ばれる。
【0003】この方法は、極く微量の遺伝子(DNA)
から目的とするDNA領域だけを数時間のうちに約10
0万倍に増幅させることができる。即ち、増幅させたい
遺伝子領域を挟んで+鎖、−鎖に対するDNAプライマ
ー(18〜30ヌクレオチド)を合成し、DNAポリメ
ラーゼによりDNA断片の合成を繰り返し行うと、1サ
イクルごとにDNAは2倍に増幅され、nサイクル後に
は、2n 倍に増幅される。
【0004】この際DNAプライマーとして、目的遺伝
子に特異的な配列を選ぶことで選択性の高いポリメラー
ゼ反応がおこる。そのため、目的遺伝子中にプライマー
領域(増幅されるべきDNA断片)が1箇所しかなけれ
ば、増幅されるDNA断片はある長さを有する1種類の
断片しか原理的には、生成されないはずである。
【0005】しかしながら、実際には異なる長さを持つ
複数のDNA断片を生成することがある。例えば、食中
毒菌の同定の例を挙げると、サルモネラ菌を同定しよう
とする際、サルモネラ菌のL−アラビノースオペロン中
のaraC遺伝子中の特定の配列2種を用いてサルモネ
ラ菌を含む溶液をPCR反応させると、0.33kbp
のDNA断片が生じるが、サルモネラ菌以外の菌、例え
ば、ビブリオ・パラヘモリティカス菌(V. parahaemoly
ticus WP1株) 、バチルス・セレウス(B. cereus JCM21
52株) を含む溶液をPCRしても、それぞれ0.37k
bp、0.20kbpのDNA断片を生じる。
【0006】このようにPCR法は超微量標的DNAが
存在すればプライマーを用いて大量に標的DNA配列を
増幅させる方法として優れており、DNA検出に広く利
用されているが、PCR法で検出されるDNAは目的と
するDNAばかりでなく、2つのプライマーによって増
幅されうるDNAであれば、標的DNA以外のものであ
っても増幅され得る。従って、複数の増幅DNA断片が
共存することもあり、特異性を要求されるDNA断片の
検出に問題が生じているのが実情である。
【0007】また、PCR反応を行う操作は煩雑かつ時
間を要するため、研究用途等の少数サンプルを扱う際に
はあまり支障にならないが、特に臨床検査等の多くの検
体を扱う際には支障となる。例えば、電気泳動法では約
1時間以上、プローブ法では約2時間以上を要するなど
の点から、簡易な検出方法の開発が要請されている。
【0008】
【課題を解決するための手段】本発明者らは、前述のよ
うな課題を解消するため特異的なDNA断片をいかに効
率よく増幅し、検出することが可能かを鋭意研究し、複
数段階で異なったプライマーを機能させることによって
特異性を高めることが可能であることを見出し、さら
に、該方法に適した検出装置を開発し、本発明を完成し
た。即ち、本発明の要旨は、(a)2種のオリゴヌクレオチドを鎖長反応のプライマ
ーとして機能させ、標的DNA中の特定のDNAをDN
A合成酵素を用いて選択的に増幅させる第1反応液を供
給する第1反応液供給手段と、該手段により供給される
反応液を収容する反応ライン上を移動可能に配設された
容器群と、第1反応の終了した該容器群中の容器に、第
1反応で増幅させたDNAに第1反応で用いたプライマ
ーと1種または2種異なるプライマー2種を機能させ、
DNA合成酵素を用いて選択的に該DNA内のDNA断
片をさらに増幅させる第2反応液を供給する第2反応液
供給手段と、該容器群中の反応温度を制御するヒーター
ブロックとを備えてなるPCR部;並びに (b)第2反応の終了した増幅DNA断片を検出する検
出手段を備えていることを特徴とする核酸の検出装置
関する。
【0009】本発明においてプライマーとして使用でき
るものは従来公知のものが使用でき、目的DNAに対
し、特異性を有するプライマーであれば、特に限定され
るものではない。通常15〜40個の塩基からなる。本
発明に使用するプライマーは公知のDNA合成方法によ
り容易に得ることができる。オリゴヌクレオチドを、例
えば、ミリジェン社製のDNA合成機サイクロン・プラ
ス等を用いて合成し、合成したオリゴヌクレオチドは逆
相カラムを用いたHPLC、DNA吸着性カラムあるい
はポリアクリルアミドゲル電気泳動等を用いた公知の方
法により精製し、プライマーとして用いることができ
る。
【0010】本発明の検出方法は以下の手順に従って、
行うことができる。 (1)標的DNAの抽出動物組織、菌体、培養細胞など
から得られた新鮮、凍結あるいはホルマリンなどで固定
した検体をプロテイナーゼ等の酵素処理によりタンパク
質を消化した後、フェノール抽出およびエタノール沈澱
処理など常法によりDNAを抽出する。
【0011】(2)第1反応 (1)で得られた標的DNAに、合成された本発明にお
けるオリゴヌクレオチドをプライマーとして用い、耐熱
性DNAポリメラーゼを加え、常法に従いPCR反応を
行ない、増幅されたDNAを得る。
【0012】PCRは具体的には一般に次のような工程
でなされる。検体中の標的DNAに対し、プライマー
(A)を機能させてハイブリダイズ(アニーリング工
程)させて鎖長反応を行なう(イクステンション工
程)。これにより得られた2本鎖ヌクレオチドを1本鎖
に分離し(ディナチュレーション工程)、その相補鎖を
他方のプライマーの鋳型として機能させる。他方のプラ
イマー(B)を機能させて、これら2つのプライマーに
よる鎖長反応生成物の鋳型から分離操作を繰り返すこと
により特定のヌクレオチド断片を増幅させる。プライマ
ーによる鎖長反応は、通常、前記のような公知の耐熱性
DNAポリメラーゼが用いられる。鎖長反応生成物の鋳
型からの分離操作は種々の公知の方法により行なわれる
が、熱変性により行なうのが好ましい。
【0013】PCRに用いる検体中の標的DNA量は、
通常1pg〜10ng程度を標準とし、プライマーの量
は通常、0.1nmol程度を用いる。PCRの条件
は、ディナチュレーション工程は通常94℃で0.5〜
1分、アニーリング工程が通常37〜72℃で1〜3
分、イクステンション工程が通常60〜72℃で1〜3
分の条件であり、これらの工程を1サイクルとしたPC
Rを通常25〜45サイクル行なう。
【0014】(3)第2反応 (2)で得られた増幅されたDNA断片に、プライマー
(A)と(C)、プライマー(B)と(D)、あるいは
プライマー(C)と(D)を機能させ、第1反応と同様
のPCR反応を行ない、増幅されたDNA断片を得る。
ディナチュレーション工程、アニーリング工程、イクス
テンション工程を1サイクルとしたPCRを通常25〜
45サイクル行なう。
【0015】ここでプライマー(C)、(D)とは、第
1反応で増幅されたDNA内の特定のDNA断片を特異
的に増幅するために用いられるものであり、それに適し
たオリゴヌクレオチドの合成を行うことにより得られ
る。従って、第2反応でのプライマーとしては、第1反
応でのプライマーと1種または2種異なるものが使用さ
れる。
【0016】(4)増幅DNA断片の検出 増幅されたDNA断片を断片の長さによって分離する方
法としては、電気泳動法が知られている。この方法は、
(i) アクリルアミドゲル担体中で、ラジオアイソト
ープでラベルしたあるいはラベルしていないDNA断片
を泳動させ、そのゲルのオートラジオグラフィーをとる
方法、(ii) 薄層シリカゲルプレート上におき、UV
ランプでゲルを照らし写真を取る方法、(iii) アガロ
ースゲル担体中でDNA断片を泳動させ、その後エチジ
ウムブロマイドでDNAを染色し、泳動漕からゲルをト
ランスイルミネーター(紫外光を発する)上におき、写
真をとる方法(T. Maniatis et al.,Molecular Clonin
g,Cold Spring Harbour (1982))、(iv) DNAの配
列を決定できるDNAシーケンサーによる方法、即ち、
蛍光標識したDNAプライマーを蛍光ラベルし、シーケ
ンスしたいDNAをアクリルアミドゲルに泳動させ、ア
ルゴンレーザーを用いてDNA由来の蛍光強度を測定す
る方法 (Smith, L. M. et al., Nature 321, 674-679
(1986))などが知られている。
【0017】本発明の方法では、前記の従来法とは異な
り、PCR反応の終了後に反応液に直接染色剤を作用さ
せ、染色された溶液の蛍光強度または吸光度を測定する
ことにより増幅DNA断片を検出する。染色剤として
は、エチジウムブロマイド、アクリジンオレンジ、クロ
モマイシンA3、Hoechst 33258 、DIPI (4',6-bis
(2'-imidazolinyl-4H,5H)-2-phenylindole) 等のDNA
親和物質等が例示される。染色剤の添加は、あらかじめ
蛍光セルに入れておくか、あるいはPCR反応終了後に
サンプルチューブに添加してもよい。
【0018】次に、本発明の検出方法を用いるための装
置を図面に基づいて説明する。即ち、逐次処理ダブルP
CR装置を備えた本発明の検出装置の概略図を図3に示
す。説明を簡略化するために、PCRの第1反応8サイ
クル、第2反応8サイクルの装置について記す。まず、
図の左端のサンプルチューブに、新しくこれから反応を
行うべき試料DNAを入れる。これと同時に、16本並
んだ反応中のサンプルチューブ(容器群)がワンステッ
プ右に移動し、最右端の反応の終わったサンプル1つは
反応系から終了サンプルとして出される。
【0019】次に、第1反応液と第2反応液が、1本目
と9本目のその真下のチューブにそれぞれ第1反応液供
給手段、第2反応液供給手段により供給される。次い
で、容器群は静止し、94℃のヒータブロックが容器群
の真下から上がってきて、容器群を加熱する。
【0020】1分間加熱後、94℃ヒータブロックに代
わって、55℃ヒータブロックが上がってきて、55℃
に1分間容器群を加熱する。最後に72℃のヒータブロ
ックが1分間挿入される。これにより、容器群中の各サ
ンプルチューブは94℃、55℃、72℃の温度変化を
示し、これによりPCR反応の1サイクルが行われる。
【0021】次に、前述のように図の左から試料DNA
の入ったサンプルチューブが新たに導入され、容器群は
本装置の反応ライン上をワンステップ移動することとな
る。この一連の操作を繰り返すことにより、第1反応の
終了した容器には第2反応液が供給され第2反応がくり
返されるので、逐次的に遺伝子増幅反応等を行なえるこ
ととなる。
【0022】この反応を繰り返すことにより、ヒータブ
ロックの穴の数(図3における装置では16回)だけ、
温度サイクルを行ったものが、順次処理されることにな
る。本装置における第1反応液供給手段および第2反応
液供給手段は、通常自動分注器により行われ、また容器
群の反応ライン上の間欠的な移動はベルトコンベアによ
り行われる。また、3つのヒーターブロックとしてはア
ルミブロックにシースヒータ等が用いられる。
【0023】また、この反応中に反応溶液が蒸発してし
まわないように、反応溶液上部にミネラルオイルをのせ
るか、反応溶液チューブに溶着できる蓋をして、反応チ
ューブを密閉する。また、反応溶液とヒータブロックと
の熱接触をとるためにその間にミネラルオイル等を充填
することもできる。このようにしてPCRにより増幅さ
れたDNA断片は、公知の検出手段、例えば蛍光分光光
度計などにより容易に検出することができる。
【0024】
【実施例】以下、実施例により本発明をさらに詳しく説
明するが、本発明はこれらの実施例に何ら限定されるも
のではない。 実施例1
【0025】(1) 神奈川現象陽性株であるビブリオ
・パラヘモリティカスWP1株を液体培養し、フェノー
ル、クロロホルムを用いる常法でトータルDNAを抽出
した。そのDNAを紫外可視吸光光度計を用いて260
nmの値からDNA量を定量した。この溶液1μlを用
いて第1PCR反応を行った。
【0026】(2) プライマー(a)、(b)および
(c)を用いた。これらのプライマーはビブリオ・パラ
ヘモリティカスtdh遺伝子を特異的に検出できるプラ
イマーであり、本プライマーは M. Nishibuchi et al.,
Mol. Microbiology, 4, 87-99(1990) に記載されてい
るtdh2遺伝子の配列中の配列を有し、日本細菌学会
第64回(J. J. Bacteriol. 46, 281 (1991))で報告さ
れたものである。
【0027】 即ち、プライマー(a)(配列番号:1): CCATCTGTCCCTTTTCCTGC プライマー(b)(配列番号:2): CCAAATACATTTTACTTGG プライマー(c)(配列番号:3): GGTACTAAATGGCTGACATC 試料は以下の組成のものを混合して反応液10μlを調
製した。 10×バッファー 1 μl dNTP1.6μl 各1.25mM ビブリオ・パラヘモリティカスtdh遺伝子特異的な配
列をもつ 第1反応用プライマー(a)及び(b) 各0.25μl(2.5nmol/ml) ノニデットP−40 0.5%1μl ツイーン20 0.5%1μl 耐熱性DNAポリメラーゼ 0.1μl(5unit/μl)
【0028】この反応液の入った容器にミネラルオイ
ル(SIGMA社)を50μl加えて反応液を調製し
た。各バッファーの組成を次に示す。 10×バッファー: 500mM KCl 100mM Tris−HCl 15mM MgCl2 0.1% ゼラチン dNTP溶液 : dATP、dCTP、dGTP、dTTPの混合物 反応条件は、以下に示す通りであり、15サイクル行った。 熱変性 : 94℃ 1分 アニーリング : 55℃ 1分 重合反応 : 72℃ 1分
【0029】(3)第2反応 15サイクル終了後、第2反応液(10×バッファー1
0μl、dNTP16μl、第2反応用プライマー
(b)及び(c)4μl(25nmol/ml)、ノニ
デットP−40、ツイーン20各0.5%10μl、耐
熱性DNAポリメラーゼ0.5μl(5unit/μl)に
蒸留水を加えて90μlにした溶液)を第1反応終了後
に加えた。その後、第1反応と同じ温度条件で35サイ
クルPCR反応を行った。
【0030】(4)目的遺伝子の検出 第2反応終了後の溶液50μlに0.5μg/mlのエ
チジウムブロマイド(EtBr)40μl、2×TAE
バッファー(1×TAEバッファーは0.04Mトリス
酢酸緩衝液、0.002M EDTA、pH8.0)20
0μlを加えて計400μlにした。その溶液を島津蛍
光検出器RF−5000で測定した。その際の条件は励
起波長Ex=300nm、蛍光波長Em=590nm、
感度highで測定した。その結果を図1に示した。なお、
図中の1は反応チューブ中にDNAが存在しない場合、
2は反応チューブ中に10-1コピーDNAが存在する場
合、3は反応チューブ中に100 (=1)コピーDNA
が存在する場合、4は反応チューブ中に101 コピーD
NAが存在する場合、5は反応チューブ中に102 コピ
ーDNAが存在する場合、6は反応チューブ中に103
コピーDNAが存在する場合、および7は反応チューブ
中に104 コピーDNAが存在する場合の蛍光強度を示
す。
【0031】また、同時に従来法であるアガロース電気
泳動パターンを図2に示した。図中、1〜7の数字は図
1と対応し、Mはサイズマーカー(φ×174HincII)
である。電気泳動時の条件は以下の通りである。PCR
後の反応液を各々10μlをとり、50%グリセロー
ル、0.25%ブロムフェノールブルー、0.25%キ
シレンシアノールを含む水溶液2μlを加えて、0.5
μg/mlのエチジウムブロマイド(EtBr)を含む
アガロースゲル(3%w/v)にアプライした。直流電
源を用いてDC100Vをかけ、40分間泳動した。そ
の後、トレーをゲルトレー装着装置にセットし、放電管
(302nmにメインピークをもつ)を備えたトランス
イルミネーター上に泳動後のゲルを置いて、ポラロイド
フィルム(667)を備えたカメラで撮影した。
【0032】
【発明の効果】本発明では3種類または4種類のプライ
マーを利用してPCR反応をくり返すことから高い特異
性を有するDNAを得ることができる。従って、PCR
反応液に直接染色剤を作用させて増幅DNAを検出する
ことができ、従来法に比べて短時間、高特異性、高感度
な検出が可能となる。
【0033】
【配列表】配列番号:1 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列 CCATCTGTCC CTTTTCCTGC 20
【0034】配列番号:2 配列の長さ:19 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列 CCAAATACAT TTTACTTGG 19
【0035】配列番号:3 配列の長さ:20 配列の型:核酸 鎖の数:一本鎖 トポロジー:直鎖状 配列 GGTACTAAAT GGCTGACATC 20
【図面の簡単な説明】
【図1】図1は第1反応、第2反応を経て増幅されたD
NA断片の蛍光強度を測定した結果を示す図である。な
お、図中の1は反応チューブ中にDNAが存在しない場
合、2は反応チューブ中に10-1コピーDNAが存在す
る場合、3は反応チューブ中に100 (=1)コピーD
NAが存在する場合、4は反応チューブ中に101 コピ
ーDNAが存在する場合、5は反応チューブ中に102
コピーDNAが存在する場合、6は反応チューブ中に1
3 コピーDNAが存在する場合、および7は反応チュ
ーブ中に104 コピーDNAが存在する場合の蛍光強度
を示す。
【図2】図2はアガロース電気泳動パターンを示す図で
ある。図中、1〜7の数字は図1と対応し、Mはサイズ
マーカー(φ×174HincII)である。
【図3】図3は本発明の検出方法を用いる逐次処理ダブ
ルPCR装置を備えた本発明の検出装置の概略図を示す
図である。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (56)参考文献 国際公開90/15881(WO,A1) (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) C12M 1/00 C12Q 1/68 C12N 15/00 WPI(DIALOG)

Claims (1)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 (a)2種のオリゴヌクレオチドを鎖長
    反応のプライマーとして機能させ、標的DNA中の特定
    のDNAをDNA合成酵素を用いて選択的に増幅させる
    第1反応液を供給する第1反応液供給手段と、該手段に
    より供給される反応液を収容する反応ライン上を移動可
    能に配設された容器群と、第1反応の終了した該容器群
    中の容器に、第1反応で増幅させたDNAに第1反応で
    用いたプライマーと1種または2種異なるプライマー2
    種を機能させ、DNA合成酵素を用いて選択的に該DN
    A内のDNA断片をさらに増幅させる第2反応液を供給
    する第2反応液供給手段と、該容器群中の反応温度を制
    御するヒーターブロックとを備えてなるPCR部;並び
    (b)第2反応の終了した増幅DNA断片を検出する検
    出手段を備えていることを特徴とする核酸の検出装置。
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