JP3089402U - 地下灌水調節閘 - Google Patents
地下灌水調節閘Info
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- JP3089402U JP3089402U JP2002002194U JP2002002194U JP3089402U JP 3089402 U JP3089402 U JP 3089402U JP 2002002194 U JP2002002194 U JP 2002002194U JP 2002002194 U JP2002002194 U JP 2002002194U JP 3089402 U JP3089402 U JP 3089402U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 本考案は、圃場を稲作又は畑作に簡単に切り
替えて使用することができる地下灌水調節閘を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 本考案の地下灌水調節閘Aは、少なくと
も畦畔上から暗渠管深さまでの長さを有する円筒状の調
節閘円筒1と、該調節閘円筒1の円筒接続口11を縦方
向に有し、横方向両側に暗渠管接続口12及び排水管接
続口13を有する略T字連結管2と、該T字連結管2内
部に配置され、一端を暗渠管接続口12の内壁に連結さ
れ、他端を前記円筒接続口11に同心円状に開口された
流入曲管3と、前記円筒接続口11に開口された流入曲
管3に下端を液密に接続され、前記調節閘円筒1内に同
心円状に配置された蛇腹管4と、該蛇腹管4の上端を開
口状に保持する操作桿ジョイント5を下端に有し、上端
を常に前記調節閘円筒1上部から突出し、前記調節閘円
筒1内を上下動調節自在に支持された操作桿6とからな
るものである。
替えて使用することができる地下灌水調節閘を提供する
ことを目的とする。 【解決手段】 本考案の地下灌水調節閘Aは、少なくと
も畦畔上から暗渠管深さまでの長さを有する円筒状の調
節閘円筒1と、該調節閘円筒1の円筒接続口11を縦方
向に有し、横方向両側に暗渠管接続口12及び排水管接
続口13を有する略T字連結管2と、該T字連結管2内
部に配置され、一端を暗渠管接続口12の内壁に連結さ
れ、他端を前記円筒接続口11に同心円状に開口された
流入曲管3と、前記円筒接続口11に開口された流入曲
管3に下端を液密に接続され、前記調節閘円筒1内に同
心円状に配置された蛇腹管4と、該蛇腹管4の上端を開
口状に保持する操作桿ジョイント5を下端に有し、上端
を常に前記調節閘円筒1上部から突出し、前記調節閘円
筒1内を上下動調節自在に支持された操作桿6とからな
るものである。
Description
【0001】
本考案は、稲作又は畑作のように、作物の種類及びその成育にあわせて圃場の 地下水位を任意の高さに設定・調節することができる地下灌水調節閘に関する。
【0002】
従来、田圃(たんぼ)に暗渠管を一定間隔・一定深度に埋設し、暗渠管の先端 部位に設けた水閘(すいこう)の開閉によって田圃の排水及び灌水の切替えを行 っていた。 この暗渠排水では、実際には排水路近傍の地下水位だけが下がり、排水路から 離れるにつれて地下水が下がりにくくなり、特に、排水路側では地下水位の低下 に伴って地下部へ空気が進入し、泥炭の分解が進み、その結果、排水路側の土地 が沈下し、田面に傾斜を生じるという問題があった。 これを解決した公知技術として、特開2001−295252号公報があり、 この公開特許公報は、圃場境界部の地下に、畦畔に沿って地面に垂直に軟質合成 樹脂製の遮水幕を巡らせ、排水路近傍の暗渠の先端部位に水位調節水甲を設けて 、圃場内の地下水位を水位調節水甲の被覆円筒で設定した水位に維持し、しかも 圃場全体の水位を水平に維持することができる圃場地下水位制御法である。 一方、国の減反政策により、田圃を休耕田としたり畑作に切り換えて畑地とし て利用することが行われているが、一旦転作すると元の水田に戻すには多大な労 力と期間とを必要とするため、これを解消することが望まれていた。
【0003】
そこで、本考案は、上記水位調節水甲を改良し、圃場を稲作又は畑作に簡単に 切り替えて使用することができる地下灌水調節閘を提供することを目的とする。
【0004】
そのために、本考案の地下灌水調節閘は、少なくとも畦畔上から暗渠管深さま での長さを有する円筒状の調節閘円筒と、該調節閘円筒の円筒接続口を縦方向に 有し、横方向両側に暗渠管接続口及び排水管接続口を有する略T字連結管と、該 T字連結管内部に配置され、一端を暗渠管接続口の内壁に連結され、他端を前記 円筒接続口に同心円状に開口された流入曲管と、前記円筒接続口に開口された流 入曲管に下端を液密に接続され、前記調節閘円筒内に同心円状に配置された蛇腹 管と、該蛇腹管の上端を開口状に保持する操作桿ジョイントを下端に有し、上端 を常に前記調節閘円筒上部から突出し、前記調節閘円筒内を上下動調節自在に支 持された操作桿とからなるものである。
【0005】
以下、本考案の実施例を添付図面に基づいて説明する。 本考案の地下灌水調節閘Aは、図1に示すように、少なくとも畦畔上から暗渠 管深さまでの長さを有する円筒状の調節閘円筒1と、該調節閘円筒1の円筒接続 口11を縦方向に有し、横方向両側に暗渠管接続口12及び排水管接続口13を 有する略T字連結管2と、該T字連結管2内部に配置され、一端を暗渠管接続口 12の内壁に連結され、他端を前記円筒接続口11に同心円状に開口された流入 曲管3と、前記円筒接続口11に開口された流入曲管3に下端を液密に接続され 、前記調節閘円筒1内に同心円状に配置された蛇腹管4と、該蛇腹管4の上端を 開口状に保持する操作桿ジョイント5を下端に有し、上端を常に前記調節閘円筒 1上部から突出し、前記調節閘円筒1内を上下動調節自在に支持された操作桿6 とからなる。
【0006】 前記調節閘円筒1は、下端にT字連結管2を接続し、上端に中央に操作桿6を 挿通する丸孔を有する円筒キャップ7を接続し、さらに前記調節閘円筒1内の上 部には操作桿6を挿通し締め付け固定する袋ナット8を取り付ける袋ナット取付 片9を固定する。 一方、前記調節閘円筒1内の下部には、前記蛇腹管4が同心円状を保って上下 動できるように、前記調節閘円筒1内壁と蛇腹管4外壁との間に円棒状の蛇腹管 振り止め10を等間隔に円環状に連結して複数個配置する。 前記T字連結管2は、内部に流入曲管3が配置されているので、地下灌水は暗 渠管19から暗渠管接続口12、流入曲管3、蛇腹管4を経て、蛇腹管4上部か ら溢れ出て蛇腹管4と調節閘円筒1の間を流下し、T字連結管2に入り流入曲管 3の外側、排水管接続口13を経て排水路16へ排水される。 前記流入曲管3は、略L字状をなし、一方を暗渠管接続口12に接続され、暗 渠管19を流れてきた地下灌水が全て流入曲管3へ流れるように液密に接続され ると共に、他方を円筒接続口11に同心円状に開口し、蛇腹管ジョイント14に より蛇腹管4の下端を液密に接続する。
【0007】 前記蛇腹管4は、耐水性の伸縮自在の円筒部材からなり、下端を流入曲管3に 固定され、上端を平面視十字形の蛇腹管ジョイント14により開口状態に保ち、 該蛇腹管ジョイント14を介して操作桿ジョイント5に連結される。 したがって、前記蛇腹管4に流入した地下灌水は、蛇腹管4上端開口の蛇腹管 ジョイント14部分から溢水して蛇腹管4外側と調節閘円筒1内壁との間を流下 する。 前記操作桿6は、前記調節閘円筒1上部から常に突出する長尺の丸棒材又は丸 管材からなり、袋ナット取付片9に回転自在に保持された袋ナット8を案内孔と して前記調節閘円筒1内を上下動調節可能に支持され、袋ナット8を廻し締め付 けることにより固定されると共に袋ナット8を廻し緩めることにより自由に上下 動させることができる。
【0008】 次に、本発明の地下灌水調節閘Aの使用操作について、図面に基づいて説明す る。 図2に示すように、右側に用水路15と左側に排水路16とを有し、用水路1 5から用水舛17へ取水し、用水舛17の取水管18を介して適宜深さで分岐し た暗渠管19へ灌水し、分岐した暗渠管19から集水して水閘20から排水路1 6へ排水する圃場において、水閘20を迂回するバイパス水路21を形成する。 そして、図3に示すように、高位の用水路15と低位の排水路16とからなり 、用水路15から取水した用水舛17の適宜水位位置に取水管18の上端開口が 位置するように取水管18を立設させると共に、前記パイパス水路21にT字連 結管2の暗渠管接続口12及び排水管接続口13を接続して、畦畔の上面に調節 閘円筒1の上部が露出するように地下灌水調節閘Aを立設する。 図3に示すように、このようにしてなる圃場は、取水管18、暗渠管19、地 下灌水調節閘Aで連結された通水路が断面U字状となり、サイフォン効果を発揮す る。
【0009】 図3に示す稲作の場合には、図1に示す調節閘円筒1の円筒キャップ7を外し 、袋ナット8を廻し緩めて操作桿6を上方に引き上げて、田圃の水面となる位置 まで蛇腹管4を引き上げて袋ナット8を廻し締めて操作桿6を固定し、円筒キャ ップ7を閉蓋する。 用水路15からの水は、用水舛17の取水管18上部開口から取水管18に入 り暗渠管19に灌水され、図3に示すように、暗渠管19壁面から矢印で示すよ うに地中に浸透し、地下灌水調節閘Aの調節位置、すなわち操作桿6で蛇腹管4 を引き上げた位置まで浸透する。 用水舛17と地下灌水調節閘Aの水位差により用水路15から水が流入するが 、余計な水は地下灌水調節閘Aで暗渠管19からT字連結管2の暗渠管接続口1 2、流入曲管3、蛇腹管4を経て、蛇腹管4上部開口から溢れて排水路16へ排 水される。 したがって、地下灌水調節閘Aにより水田の水位は一定に保たれると共に、地 中からの灌水であるため水位調節が簡単である。
【0010】 図4に示す畑作の場合には、前記と同様に図1に示す調節閘円筒1の円筒キャ ップ7を外し、袋ナット8を緩めて操作桿6を下方に引き下げて、畑の灌水面と なる位置まで蛇腹管4を引き下げて袋ナット8を締めて操作桿6を固定し、円筒 キャップ7を閉蓋する。 用水路15からの水は、用水舛17の取水管18上部開口から取水管18に入 り暗渠管19に灌水され、図4に示すように、暗渠管19壁面から矢印で示すよ うに地中に浸透し、地下灌水調節閘Aの調節位置、すなわち操作桿6で蛇腹管4 を引き下げた位置まで浸透する。 用水舛17と地下灌水調節閘Aの水位差により用水路15から水が流入するが 、余計な水は地下灌水調節閘Aで暗渠管19からT字連結管2の暗渠管接続口1 2、流入曲管3、蛇腹管4を経て、蛇腹管4上部開口から溢れて排水路16へ排 水される。 したがって、地下灌水調節閘Aにより畑の灌水面は一定に保たれると共に、地 中からの灌水であるため水位調節が簡単である。
【0011】
このように、本考案の地下灌水調節閘は、作物の種類及びその成育にあわせて 圃場の地下水位を任意の高さに設定・調節し、地下茎部の成長を促すことにより 、作物全体の成長を促進させることができる。 また、稲作・畑作どちらにも利用できるため、転作に柔軟に対応することが出 来る。 さらに、稲作に至っては、地中からの極めて均一な潅水により田面と同レベル まで水位調節を行うことができるので、今後増加すると予想される種籾の直播栽 培への効果が期待される。
【図1】本考案の地下灌水調節閘の縦断面図である。
【図2】本考案の地下灌水調節閘を使用した圃場の平面
図である。
図である。
【図3】本考案の地下灌水調節閘を使用した田圃の横断
面図である。
面図である。
【図4】本考案の地下灌水調節閘を使用した畑の横断面
図である。
図である。
1 調節閘円筒 2 T字連結管 3 流入曲管 4 蛇腹管 5 操作桿ジョイント 6 操作桿 7 円筒キャップ 8 袋ナット 9 取付片 10 蛇腹管振り止め 11 円筒接続口 12 暗渠管接続口 13 排水管接続口 14 蛇腹管ジョイント 15 用水路 16 排水路 17 用水舛 18 取水管 19 暗渠管 20 水閘 21 バイパス水路
Claims (1)
- 【請求項1】 少なくとも畦畔上から暗渠管深さまでの
長さを有する円筒状の調節閘円筒と、該調節閘円筒の円
筒接続口を縦方向に有し、横方向両側に暗渠管接続口及
び排水管接続口を有する略T字連結管と、該T字連結管
内部に配置され、一端を暗渠管接続口の内壁に連結さ
れ、他端を前記円筒接続口に同心円状に開口された流入
曲管と、前記円筒接続口に開口された流入曲管に下端を
液密に接続され、前記調節閘円筒内に同心円状に配置さ
れた蛇腹管と、該蛇腹管の上端を開口状に保持する操作
桿ジョイントを下端に有し、上端を常に前記調節閘円筒
上部から突出し、前記調節閘円筒内を上下動調節自在に
支持された操作桿とからなることを特徴とする地下灌水
調節閘。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002002194U JP3089402U (ja) | 2002-04-18 | 2002-04-18 | 地下灌水調節閘 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002002194U JP3089402U (ja) | 2002-04-18 | 2002-04-18 | 地下灌水調節閘 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3089402U true JP3089402U (ja) | 2002-10-25 |
Family
ID=43240663
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002002194U Expired - Lifetime JP3089402U (ja) | 2002-04-18 | 2002-04-18 | 地下灌水調節閘 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3089402U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005021125A (ja) * | 2003-07-02 | 2005-01-27 | Padei Kenkyusho:Kk | 地下灌漑用給水枡 |
JP2016054708A (ja) * | 2014-09-11 | 2016-04-21 | 積水化学工業株式会社 | 水位調整機構 |
WO2018221154A1 (ja) * | 2017-05-31 | 2018-12-06 | デンカ株式会社 | 水閘及び水閘の排水方法 |
-
2002
- 2002-04-18 JP JP2002002194U patent/JP3089402U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2005021125A (ja) * | 2003-07-02 | 2005-01-27 | Padei Kenkyusho:Kk | 地下灌漑用給水枡 |
JP2016054708A (ja) * | 2014-09-11 | 2016-04-21 | 積水化学工業株式会社 | 水位調整機構 |
WO2018221154A1 (ja) * | 2017-05-31 | 2018-12-06 | デンカ株式会社 | 水閘及び水閘の排水方法 |
JPWO2018221154A1 (ja) * | 2017-05-31 | 2020-04-02 | デンカ株式会社 | 水閘及び水閘の排水方法 |
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Legal Events
Date | Code | Title | Description |
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