JP3089328U - 自動案内表示装置 - Google Patents

自動案内表示装置

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隆治 鷲津
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 人手を介さず、いかなる場合においても表示
機からリアルタイムで情報を提供する。 【解決手段】 PRC11から送り出される列車3の運行
情報を受信すると、センターシステム21がこの運行情報
を自動的にデータ処理して列車案内表示用データを作成
する。表示機31a〜31nは、センターシステム21からの
列車案内表示用データに基づき表示を行なう。センター
システム21で列車案内表示用データの作成が自動的に行
なわれるので、いちいち人手による入力を必要としな
い。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、各駅に設置した表示機を利用して、列車の運行情報や観光案内など の各種情報をセンター装置よりデータ配信し、顧客へのサービス向上を実現する 自動案内表示装置に関する。
【0002】
【考案が解決しようとする課題】
従来、鉄道交通における列車の運行情報は、自動進路制御装置すなわちPRC (Programmed Route Control)と称する運行管理システムが、軌道回路からの在 線検知情報に基づき集中的に管理するようになっており、この運行管理システム からの運行情報(列車の遅延情報なども含む)を中央司令室にリアルタイムで転 送することで、現時点における各列車の位置を中央司令室で正しく把握するよう になっている。一方、この中央司令室では、運行管理システムから送られてくる 運行情報に基づき、案内員がメッセージを直接入力する。そして、このメッセー ジが各駅に通信回線で送られることで、各駅の例えばホームに設置した電光表示 機に、メッセージを自動表示するようになっている。
【0003】 しかし、上記構成の自動案内表示装置では次のような問題がある。先ず、中央 司令室では、各電光表示機に対する表示を行なうに際し、案内員がその都度いち いちメッセージを手で入力しなければならないため、案内員が各々の列車に関す るメッセージ情報をすぐに入力できず、電光表示機からのリアルタイムな情報提 供が不可能になる欠点を有する。
【0004】 そこで本考案は、このような問題を解決して、人手を介さず、いかなる場合に おいても表示機からリアルタイムで情報を提供することが可能な自動案内表示装 置を提供することを目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】 本考案の請求項1記載の自動案内表示装置は、運行管理手段から送り出される 列車の運行情報を受信すると、前記運行情報を自動的にデータ処理して列車案内 表示用データを作成するセンター処理部と、このセンター処理部からの列車案内 表示用データに基づき表示を行なう表示機とにより構成されるものである。
【0006】 この場合、センター処理部は運行管理手段からの列車の運行情報を受信すると 、これを自動的にデータ処理して、表示機が表示し得る列車案内表示用データを 作成する。このように、センター処理部で列車案内表示用データの作成が自動的 に行なわれるので、いちいち人手による入力を必要としない。
【0007】 本考案の請求項2記載の自動案内表示装置は、前記請求項1記載の構成に加え て、前記センター処理部と前記表示機との間を双方向通信が可能な通信手段で接 続したことを特徴とする。
【0008】 この場合、センター処理部は単に表示機に列車案内表示用データを送り出すだ けでなく、表示機からのデータを受け取ることができるため、表示機の状態をセ ンター処理部で把握することができる。
【0009】 本考案の請求項3記載の自動案内表示装置は、前記請求項2記載の構成に加え て、前記センター処理部から前記表示機にデータ送信を行なったときに、該表示 機からのエコーバックを認識するエコーバック確認手段を備えて構成される。
【0010】 この場合、センター処理部から表示機に列車案内表示用データが正しく送られ ると、双方向通信が可能な通信手段を介して、同じ内容のデータがそのままセン ター処理部にエコーバックされる。したがって、このエコーバックされたデータ をエコーバック確認手段で認識することで、表示機に正しいデータが送られてい るか否かを毎回確認することができる。
【0011】 本考案の請求項4記載の自動案内表示装置は、前記請求項1〜3のいずれか一 つに記載された構成において、前記センター処理部は、直前に送られてきた前記 運行情報と今回送られてきた前記運行情報との間に変化があった場合にのみ、前 記列車案内表示用データを作成するものであることを特徴とする。
【0012】 このようにすると、表示機の表示内容を変える必要のある場合、すなわち、直 前に送られてきた運行情報と今回送られてきた運行情報が異なる場合にのみ、列 車案内表示用データを作成するので、表示機に対する無駄なデータ送信を極力抑 制することができる。
【0013】 本考案の請求項5記載の自動案内表示装置は、前記請求項1〜4のいずれか一 つに記載された構成において、前記表示機への前記列車案内表示用データの送信 を行なわず、代わりに操作部からの入力を該表示機にデータ送信可能にするデー タ入力切替部を前記センター処理部に備えたものである。
【0014】 このようにすると、列車の運行状況に合わせて、列車案内表示用データに基づ いて自動的に表示機を表示させたり、あるいは列車案内表示用データの送信を行 なわず、操作部から入力したデータを表示機に表示させることができ、表示機へ のデータ送信を自動若しくは手動のいずれかに切替えることができる。
【0015】
【考案の実施形態】
以下、本考案の一実施例による自動案内表示装置について、図1乃至図6を参 照して説明する。
【0016】 先ず、装置の全体的な構成を図1に基づき説明すると、1はレール、2はこの レール1上を走行する列車3の車軸で、レール1の絶縁継目(図示せず)間で区 画された各々の閉塞区間には、この閉塞区間内において列車3が存在するか否か の在線検知情報を外部に送り出すための軌道回路4が設けられる。軌道回路4は 、周知のように開閉接点としてのリレー5を備えており、列車3が閉塞区間に進 入すると、レール1を流れる信号電流が列車3の車軸2によって短絡され、これ によりリレー5の開閉が切り替わることによって、列車3が存在する旨の在線検 知情報を送り出すようになっている。
【0017】 11は、複数の軌道回路4からの在線検知情報に基づき、レール1上にある列車 3の運行状況を管理する運行管理手段としてのPRCである。このPRC11は、 一定時間(例えば2秒)の間隔で、各駅毎の運行情報(各駅を通過または停止す る列車3の行き先や遅れ時間など)を後述するセンターシステム21に送り出す機 能を備えている。
【0018】 21は、前記PRC11とシリアルインターフェース12にて接続されると共に、P RC11からの運行情報を受信して、自動的にフォーマット変換などのデータ処理 を行ない、後述する各駅の表示機31a〜31nに列車案内表示用データを送信する センター処理部としてのセンターシステムである。このセンターシステム21の詳 細な構成を図2に示す。同図において、センターシステム21のハードウェア構成 は、一般的なキーボードやマウスなどの操作部22と、モニターなどの表示部23と 、これら操作部22や表示部23などの入出力部を接続する本体部24とにより構成さ れる。また、本体部24内のソフトウェア構成として、本実施例では、PRC11か ら運行情報を受信すると、この運行情報を自動的にデータ処理して表示機31a〜 31nが表示可能な列車案内表示用データに変換する列車案内表示用データ送信部 25と、運行情報以外の広告(CM)情報を操作部22により手動で作成および登録 し、指定された時間毎に、この情報を広告用データとして表示機31a〜31nに送 出する広告用データ送信部26と、装置全体のメンテナンスに必要な各種ロギング 情報を取得するメンテナンス部27と、各駅の表示機31a〜31nに送信した列車案 内表示用データを表示部23に表示し、どのような表示が行なわれているのかを確 認できるようにした表示用データ確認部28と、例えば豪雪・台風・事故などによ り、列車3の運行が大幅に乱れた場合に、操作部22からの手動による列車案内表 示用データの入力を受け付けて、各表示機31a〜31nに対する表示内容の強制的 な切り替えを行なう手動データ入力切替部29と、各表示機31a〜31nにデータが 届いたか否かを、表示機31a〜31nからのエコーバックにより確認するエコーバ ック確認手段30が、センターシステム21の制御部として設けられている。
【0019】 再度図1に戻り説明すると、表示機31a〜31nは各駅(例えばA駅〜N駅)の ホームなどに設置され、センターシステム21より受信した列車案内表示用データ や広告用データを表示するものである。この表示機31a〜31nは、センターシス テム21から新たなデータ受信がない間は、その直前に受信したデータに基づく表 示を繰り返し行なう。また、センターシステム21と各表示機31a〜31nとの間で 双方向通信を可能にするために、本実施例では双方向通信を可能にするセンター システム21からルータ32に至るLAN(Local Area Network)33と、ルータ32か ら各表示機31a〜31nに至る例えばDOPA(登録商標)網を利用したパケット 通信網34とからなる通信手段が用いられている。なお、こうした双方向通信が可 能な通信手段を用いる理由は、センターシステム21から表示機31a〜31nにデー タ送信を行なったときに、表示機31a〜31nからのエコーバックをセンターシス テム21で認識できるようにするためにある。これにより、センターシステム21で は、各表示機31a〜31nにデータが届いているか否かを常に把握することが可能 になる。なおルータ32は、ネットワーク間(この場合は、LAN33とパケット通 信網34)を接続するためのもので、周知のように各表示機31a〜31nにデータを 振り分けるルーティング機能を有すると共に、ネットワーク層のプロトコルを処 理する。
【0020】 次に、図3に示すインターフェースの概略説明図と、図4に示す運行情報のフ ォーマット構成図とを参照しながら、PRC11とセンターシステム21との間のイ ンターフェースについて説明する。前述したように、PRC11からは2秒間隔で センターシステム21に対し列車3の運行情報が送信される。その際、PRC11に 対する処理能力の負担とならないように、PRC11への応答確認などの通信制御 は行わない。また、図3に示すように、2秒毎に送られる第1〜第3の運行情報 Ta,Tb,Tcに関し、例えば第2の運行情報Tbが何等かの原因でセンター システム21側で受取れなかった場合(ドロップ)には、次の第3の運行情報Tc を受信した時点で、シリアルインターフェース12の通信状況が回復したと見なし 、その第3の運行情報Tcをセンターシステム21でデータ処理する。
【0021】 PRC11が受信した運行情報Ta,Tb,…Tnは、各駅毎の運行状況を示す 詳細な情報が全て含まれている。具体的には図4に示すように、その情報の日時 に関連した日付時刻情報41と、フォーマット中のビット状態を示すCTC表示情 報42と、各駅(図4ではa駅〜n駅)毎の運行に関する詳細情報すなわち遅延情 報43とを含んで構成される。また、各駅毎の遅延情報43は、入線時刻の早い順に 従った上りと下りの各列車情報44,45(図4では1位下り,2位下り,1位上り ,2位下り)を含んでいる。そして、この運行情報Ta,Tb,…Tnは、セン ターシステム21により各駅毎のデータフォーマットに変換処理される。なお、こ こに示す運行情報Ta,Tb,…Tnのフォーマットはあくまでも一例に過ぎず 、適宜変更が可能である。
【0022】 次に、センターシステム21と各駅の表示機31a〜31nとの間のインターフェー スについて説明する。各駅の表示機31a〜31nを識別するために、これらの各表 示機31a〜31nには固定のIPアドレスが予め付与されている。センターシステ ム21は、各駅毎に列車案内表示用データを編集し、それにIPアドレスを付与し てLAN33に送出する。ルータ32は送られてきた列車案内表示用データに含まれ るIPアドレスによるルーティング処理を行ない。そのIPアドレスに対応する 表示機31a〜31nに列車案内表示用データを転送する。なお、本実施例では、セ ンターシステム21と各駅の表示機31a〜31nとの間のプロトコルとして、標準的 なTCP/IPを使用している。また、LAN33はEthernet(登録商標)規格に 準拠し、パケット通信網34はPPPプロトコルに準拠している。
【0023】 図5は、センターシステム21から送り出される列車案内表示用データ47のフォ ーマット内容を示すブロック構成図である。同図において、48はフレームヘッダ で、ここにはIEEE802.3フレームのヘッダ情報が含まれている。49はIPヘ ッダで、ここに前述のIPアドレスが付与される。IPアドレスは各駅の表示機 31a〜31nに列車案内表示用データ47を送る毎に変更される。50はTCPヘッダ で、これは再送制御や送信エラー検知を行なうためのものである。51は情報ヘッ ダで、これは各表示機31a〜31nに対する各種パラメータなどを指定するもので ある。具体的には、この情報ヘッダ51に含まれるパラメータにより、表示機31a 〜31nの電光掲示色,表示の繰返し回数,表示方法.表示文字数などが指定され る。52は表示情報文字列で、これは表示機31a〜31nに表示される文字列データ を含んでいる。したがって、ここではIPヘッダ49と、情報ヘッダ51と、表示情 報文字列52とにより、どの表示機31a〜31nに、どのような形態で、どのような 文字列の表示を行なうのかを、一つの列車案内表示用データ47で指示することが できる。なお、53はFCSすなわち誤り制御のフレームチェックシーケンスであ る。
【0024】 次に、上記構成についてその作用を説明する。先ず、ステップ1におけるセン ターシステム21のデータ受信制御について説明すると、PRC11からはリアルタ イムで遅延情報などを含む運行情報が送られており、センターシステム21がシリ アルインターフェース12を介して何等かのデータを受信すると、センターシステ ム21の本体部24にある列車案内表示用データ送信部25は、その送られてきたデー タの転送エラーをチェックする。そして、データ転送が正常である場合には、列 車案内表示用データ送信部25のデータ処理部(図示せず)に、その送られてきた データを渡して、次のステップ2の手順に移行する。一方、チェックの結果でエ ラーが発生した場合には、受信エラーのロギング(履歴)を取得してこれを格納 記憶すると共に、受信したデータを破棄する。
【0025】 なお、このステップ1において、一定時間正常なデータがセンターシステム21 で受信できない場合には、異常の発生をコンソールすなわち表示部23に表示して その旨を通知し、併せて受信エラーのロギングを取得・記憶格納する。
【0026】 次のステップ2では、列車案内表示用データ送信部25により送られてきたデー タの処理が行なわれる。先ず列車案内表示用データ送信部25は、受取ったデータ 内容をチェックし、異常値などの不正データを検知した場合には、受信エラーの ロギングを取得・記憶格納して、そのデータを破棄する。一方、データ内容に不 正がなければ、列車案内表示用データ送信部25はそのデータが正しい運行情報に 関わるものと判断して、各駅における列車3の遅延時間がどの程度であるかを編 集する。このような伝送エラーとデータ内容の二重チェックにより、正しく伝送 された運行情報だけを、列車案内表示用データ送信部25に取り込むことができる 。また、それ以外の不正なデータの履歴を、センターシステム21にて記憶するこ とができる。
【0027】 列車案内表示用データ送信部25は、各駅の遅延時間に変化が生じた場合にのみ 、表示機31a〜31nに送信する列車案内表示用データを作成する。例えばA駅で の列車3の遅延情報に関し、その直前に送られてきた運行情報が「遅延無し」で あったものが、今回送られてきた運行情報で例えば「3分遅れ」と変化した場合 には、その「3分遅れ」の列車案内表示用データを表示機31aに送信する。同様 に、直前に送られてきた運行情報が「3分遅れ」であったものが、今回送られて きた運行情報で例えば「遅延無し」と変化した場合には、その「遅延無し」の列 車案内表示用データを表示機31aに送信する。一方、直前に送られてきた運行情 報と、今回送られてきた運行情報が同じで、例えばいずれも「遅延無し」であっ た場合は、列車案内表示用データの作成を行なわない。こうすることで、複数の 表示機31a〜31nに対する無駄なデータ送信を極力抑制することができる。
【0028】 また、列車案内表示用データ送信部25は、列車案内表示用データに前述のIP アドレスを付加することで、各駅の表示機31a〜31n毎に列車案内表示用データ を作成する。例えば、B駅に到着する列車3のみ遅延時間が変化した場合には、 B駅の表示機31bに送信する列車案内表示用データのみを作成する。
【0029】 こうして、遅延時間,駅名,案内情報などの列車案内表示用データが、列車案 内表示用データ送信部25にて表示機31a〜31nのインターフェース用に編集され る。そして、次のステップ4のデータ送信制御に移行する。なお、上記データ処 理を行なう途中で何等かの処理異常を本体部24が検知した場合には、その異常に 関するロギングを取得および記憶格納して、処理中のデータを破棄する。これに より、各表示機31a〜31nへの異常なデータの送り出しを防止できる。こうした 運行情報のデータ処理とは別に、広告用データ送信部26は、予め記憶された広告 情報などを、広告用データとして時間範囲を指定して送信する。
【0030】 ステップ3は、表示部23を利用したコンソールインターフェースに関する動作 手順である。例えば、豪雪,台風,事故などが原因で、列車3の運行に大幅な遅 延が発生した場合は、手動データ入力切替部28を利用して、表示部23を見ながら のクリック操作で、各駅の表示機31a〜31nへのデータ送信を強制的に別のもの に切替える。この時、強制切替を復帰解除するまでは、センターシステム21はP RC11からの運行情報に基づく列車案内表示用データを、表示機31a〜31nに転 送しない。その後、列車3の遅延が回復した場合には、同様の表示部23を見なが らのクリック操作で強制切替を復帰解除し、PRC11からの遅延情報の転送を再 開する。
【0031】 またこれとは別に、ステップ3のコンソールインターフェースでは、センター システム21のメンテナンス機能を提供する。これにより、表示機31a〜31nに表 示する表現の編集や、広告情報の登録や、システムパラメータ値の設定などを行 なうことができる。さらに、表示部23は、各駅の表示機31a〜31nに送信した列 車案内表示用データの内容を、各駅毎に区画して常時表示する。
【0032】 ステップ4のデータ送信制御では、データ処理された列車案内表示用データが 、列車案内表示用データ送信部25によりTCP/IPパケットとしてLAN33に 送信される。そして、列車案内表示用データ送信部25が列車案内表示用データを 送信するに際して、エコーバック確認手段30はセンターシステム21から表示機31 a〜31nに至る通信回線(TCP/IP通信)のエラーを監視し、そこで通信異 常を検知した場合には、その異常に関するロギングを取得および記憶格納する。 また、エコーバック確認手段30は、各駅に設置した表示機31a〜31nの動作状況 をエコーバックにより監視する。そして、表示機31a〜31nの何等かの異常を検 知した場合には、その旨のメッセージをコンソールである表示部23に表示すると 共に、その異常に関するロギングを取得および記憶格納する。
【0033】 表示機31a〜31nに列車案内表示用データが正しく送信され、かつ表示機31a 〜31nが正常に動作する場合には、その列車案内表示用データに含まれる文字列 が表示機31a〜31nにて表示される。遅延のない通常時には、例えば「只今XX 線は正常運転です。」と表示機31a〜31nに表示される。また、表示機31a〜31 nには広告用データも送信されるが、この場合は例えば「X月X日より、@@@ において、*****を開催しております。」などの表示が行なわれる。さらに 、列車3の運行が乱れたときには、「XX線は遅れて運行しております。詳しく は*****までお問合せ下さい。」などの表示が行なわれる。なお、ここでの 表示形態は、上記パラメータにより表示部23を見ながら任意に変更可能である。
【0034】 その他、センターシステム21の本体部24には、例えば列車3の運行時間に合わ せて、決められた時間にのみセンターシステム21を稼動させるスケジュール運転 機能を備えている。これにより、センターシステム21の自動的な立上げおよび立 下げを実現できる。
【0035】 以上のように本実施例によれば、運行管理手段であるPRC11から送り出され る列車3の運行情報を受信すると、この運行情報を自動的にデータ処理して列車 案内表示用データを作成するセンター処理部してのセンターシステム21と、この センターシステム21からの列車案内表示用データに基づき表示を行なう表示機31 a〜31nとにより、列車3の自動案内表示装置を構成している。
【0036】 この場合、センターシステム21はPRC11からの列車3の運行情報を受信する と、これを自動的にデータ処理して、表示機31a〜31nが表示し得る列車案内表 示用データを作成する。このように、センターシステム21で列車案内表示用デー タの作成が自動的に行なわれるので、いちいち人手による入力を必要としない。 すなわち人手を介さず、いかなる場合においても表示機31a〜31nからリアルタ イムで情報を提供することが可能にある。
【0037】 また本実施例では、センターシステム21と表示機31a〜31nとの間を双方向通 信が可能な通信手段(LAN33およびパケット通信網34)で接続している。
【0038】 この場合、センターシステム21は単に表示機31a〜31nに列車案内表示用デー タを送り出すだけでなく、表示機31a〜31nからのデータを双方向通信により受 け取ることができるため、表示機31a〜31nの状態をセンターシステム21で把握 することができる。
【0039】 また本実施例では、センターシステム21から表示機31a〜31nにデータ送信を 行なったときに、この表示機31a〜31nからのエコーバックを認識するエコーバ ック確認手段30を備えている。
【0040】 この場合、センターシステム21から表示機31a〜31nに列車案内表示用データ が正しく送られると、双方向通信が可能な通信手段を介して、同じ内容のデータ がそのままセンターシステム21にエコーバックされる。したがって、このエコー バックされたデータをエコーバック確認手段30で認識することで、表示機31a〜 31nに正しいデータが送られているか否かを毎回確認することができる。
【0041】 また、本実施例のセンターシステム21は、直前に送られてきた前記運行情報と 今回送られてきた前記運行情報との間に変化があった場合にのみ、列車案内表示 用データを作成する構成を有している。
【0042】 このようにすると、表示機31a〜31nの表示内容を変える必要のある場合、す なわち、直前に送られてきた運行情報と今回送られてきた運行情報が異なる場合 にのみ、列車案内表示用データを作成するので、表示機31a〜31nに対する無駄 なデータ送信を極力抑制することができる。
【0043】 また本実施例では、表示機31a〜31nへの列車案内表示用データの送信を行な わず、代わりに操作部22からの入力を表示機31a〜31nにデータ送信可能にする データ入力切替部29をセンタシステム21に備えている。
【0044】 このようにすると、列車3の運行状況に合わせて、列車案内表示用データに基 づいて自動的に表示機31a〜31nを表示させたり、あるいは列車案内表示用デー タの送信を行なわず、操作部22から入力したデータを表示機31a〜31nに表示さ せることができ、表示機31a〜31nへのデータ送信を自動若しくは手動のいずれ かに切替えることができる。
【0045】 以上、本考案の一実施例について詳述したが、本考案は前記実施例に限定され ることなく、本考案の要旨の範囲内で種々の変形実施が可能である。実施例では 各駅毎に表示機31a〜31nを設置したが、同一駅構内の例えば各ホーム毎に表示 機を設置しても良く、その設置場所は特に限定されない。
【0046】
【考案の効果】
本考案の請求項1記載の自動案内表示装置によれば、人手を介さず、いかなる 場合においても表示機からリアルタイムで情報を提供することが可能になる。
【0047】 本考案の請求項2記載の自動案内表示装置によれば、表示機の状態をセンター 処理部で把握することが可能になる。
【0048】 本考案の請求項3記載の自動案内表示装置によれば、表示機に正しいデータが 送られているか否かをセンター処理部で毎回確認することができる。
【0049】 本考案の請求項4記載の自動案内表示装置によれば、表示機に対する無駄なデ ータ送信を極力抑制することができる。
【0050】 本考案の請求項5記載の自動案内表示装置によれば、表示機へのデータ送信を 自動若しくは手動のいずれかに切替えることができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の一実施例を示す自動案内表示装置の全
体構成図である。
【図2】同上センターシステムのブロック構成図であ
る。
【図3】同上PRCとセンターシステムとの間のインタ
ーフェースの概略説明図である。
【図4】同上運行情報のフォーマット内容を示すブロッ
ク構成図である。
【図5】同上列車案内表示用データのフォーマット内容
を示すブロック構成図である。
【図6】同上動作の処理手順を示す概略構成図である。
【符号の説明】
3 列車 11 PRC(運行管理手段) 21 センターシステム(センター処理部) 29 データ入力切替部 30 エコーバック確認手段 31a〜31n 表示機 33 LAN(通信手段) 34 パケット通信網(通信手段)

Claims (5)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 運行管理手段から送り出される列車の運
    行情報を受信すると、前記運行情報を自動的にデータ処
    理して列車案内表示用データを作成するセンター処理部
    と、このセンター処理部からの列車案内表示用データに
    基づき表示を行なう表示機とにより構成されることを特
    徴とする自動案内表示装置。
  2. 【請求項2】 前記センター処理部と前記表示機との間
    を双方向通信が可能な通信手段で接続したことを特徴と
    する請求項1記載の自動案内表示装置。
  3. 【請求項3】 前記センター処理部から前記表示機にデ
    ータ送信を行なったときに、該表示機からのエコーバッ
    クを認識するエコーバック確認手段を備えたことを特徴
    とする請求項2記載の自動案内表示装置。
  4. 【請求項4】 前記センター処理部は、直前に送られて
    きた前記運行情報と今回送られてきた前記運行情報との
    間に変化があった場合にのみ、前記列車案内表示用デー
    タを作成するものであることを特徴とする請求項1〜3
    のいずれか一つに記載の自動案内表示装置。
  5. 【請求項5】 前記表示機への前記列車案内表示用デー
    タの送信を行なわず、代わりに操作部からの入力を該表
    示機にデータ送信可能にするデータ入力切替部を前記セ
    ンター処理部に備えたことを特徴とする請求項1〜4の
    いずれか一つに記載の自動案内表示装置。
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