JP3089084U - 絵 馬 - Google Patents

絵 馬

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JP3089084U
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輝正 本庄
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株式会社ネストン
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 面白みのある絵馬を提供する。 【解決手段】 表て板材1と、中間板材と、裏板材を積
層させる。表て板材1と、中間板材と、裏板材とが、紙
製である。中間板材が、スライド溝6と、スライド溝6
に全体の輪郭Sからの突出量を可変として収納されるス
ライド部材2を有する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、絵馬に関する。
【0002】
【従来の技術】
一般に、神社境内には、絵馬を掛ける場所があり、絵馬には、願い事や名前等 が書かれている。
【0003】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来の絵馬は、一枚の板材から成り、面白みに欠けていた。また、木 製なので、製造に手間がかかっていた。また、運搬時の重量が重かった。また、 処分するときに、多くの手間がかかっていた。
【0004】 そこで、本考案は、面白みのある絵馬を提供することを目的とする。また、容 易に製造することができる絵馬を提供することを他の目的とする。また、運搬時 に重量の軽い絵馬を提供することを他の目的とする。また、容易に処分すること ができる絵馬を提供することを他の目的とする。
【0005】
【課題を解決するための手段】
上述の目的を達成するために、本考案に係る絵馬は、表て板材と、中間板材と 、裏板材を積層させた絵馬であって、上記表て板材と、上記中間板材と、上記裏 板材とが、紙製であって、かつ、上記中間板材が、スライド溝と、該スライド溝 に全体の輪郭からの突出量を可変として収納されるスライド部材を有するもので ある。
【0006】 また、表て板材と、中間板材と、裏板材を積層させた絵馬であって、上記表て 板材と、上記中間板材と、上記裏板材とが、一体状の紙製であって、かつ、上記 中間板材が、スライド溝と、該スライド溝に全体の輪郭からの突出量を可変とし て収納されるスライド部材を有するものである。
【0007】 また、表て板材と、中間板材と、裏板材を積層させた絵馬であって、上記表て 板材と、上記中間板材と、上記裏板材とが、紙製であって、かつ、上記中間板材 が、スライド溝と、該スライド溝に全体の輪郭からの突出量を可変として収納さ れるスライド部材を有し、上記表て板材は、穴部を有し、上記スライド部材を外 方へスライドさせたときに、上記裏板材に描いた絵が上記穴部を通して可視とな るように構成したものである。
【0008】 また、表て板材と、中間板材と、裏板材を積層させた絵馬であって、上記表て 板材と、上記中間板材と、上記裏板材とが、一体状の紙製であって、かつ、上記 中間板材が、スライド溝と、該スライド溝に全体の輪郭からの突出量を可変とし て収納されるスライド部材を有し、上記表て板材は、穴部を有し、上記スライド 部材を外方へスライドさせたときに、上記裏板材に描いた絵が上記穴部を通して 可視となるように構成したものである。
【0009】
【考案の実施の形態】
以下、実施の形態を示す図面に基づき、本考案を詳説する。
【0010】 図1は、本考案の第1の実施の形態を示す。この絵馬は、午年用の絵馬であっ て、表て板材1に、2頭の馬と、神社名等が記載されている。スライド部材2の 先端部2aは、馬の耳の絵が描かれるとともに、馬の耳の形状に形成され、全体 の輪郭Sから突出している。この絵馬を神社に設置されている絵馬掛け棚(図示 省略)に付設するには、孔3に紐Pを挿通して、輪を作り、神社に設置されてい る絵馬掛け棚(図示省略)の釘や突部等に掛けて付設する。なお、本考案に於て 、「全体の輪郭S」とは、表て板材1の正面視に於ける輪郭Sを指すものと定義 する。
【0011】 図2に示すように、スライド部材2は、スライド可能であって、矢印A方向に 引き出すことができる。このスライド部材2に、願い事や名前等を書くことがで き、その後、再度収納すると、外部から記入内容が見えないので、人の目から守 ることができる。
【0012】 図3は、分解図を示す。この絵馬は、表て板材1と、中間板材4と、裏板材5 を積層させた絵馬であって、表て板材1と、中間板材4と、裏板材5とが、紙製 である。中間板材4は、スライド溝6と、スライド溝6に全体の輪郭Sからの突 出量を可変として収納されるスライド部材2を有する。表て板材1と、中間板材 4と、裏板材5は、スライド部材2をスライド可能として(すなわち、スライド 部材2と接触しない部分を)、接着、貼着、粘着等することにより、相互に固着 される。
【0013】 図4は、第2の実施の形態を示す。すなわち、この絵馬は、表て板材1と、中 間板材4と、裏板材5を積層させた絵馬であって、表て板材1と、中間板材4と 、裏板材5とが、一体状の紙製であって、かつ、中間板材4が、スライド溝6と 、スライド溝6に全体の輪郭Sからの突出量を可変として収納されるスライド部 材2を有する。特に、表て板材1と、中間板材4と、裏板材5とが、厚紙から成 るのが好ましい。
【0014】 図4中の点線位置───すなわち、表て板材1と裏板材5の境界線、及び、中 間板材4と裏板材5の境界線───は、ハーフカットH,Hされている。ハーフ カットHとは、折り目線のために、厚さ方向に切り目を入れることをいう。図5 及び図6に示すように、点線位置にて折曲げると、絵馬が完成する。このとき、 ハーフカットHによって、折曲げるのが容易である。
【0015】 図7・図8は、第3の実施の形態を示す。この絵馬は、馬の舌(スライド部材 2)を図8の矢印B方向に引張り出すことができる。スライド部材2を引張り出 すと、それと同時に、閉じていた馬の目が開くように見える。
【0016】 図9に示すように、この絵馬は、表て板材1と、中間板材4と、裏板材5を積 層させた絵馬であって、表て板材1と、中間板材4と、裏板材5とが、紙製であ る。そして、中間板材4がスライド溝(窓部)6とスライド溝6(窓部)に全体 の輪郭Sからの突出量を可変として収納されるスライド部材2を有する。スライ ド溝(窓部)6は、蟻溝状であって、スライド部材2は、基端部2bが膨出状に 形成されるので、相互に抜けるのを防止することができる。
【0017】 表て板材1は、穴部7,7を有し、図7に示すように、スライド部材2を収納 状態としたときに、スライド部材2に描いた絵9,9が穴部7,7を通して可視 となるように構成される。図8・図9に示すように、スライド部材2を外方へス ライドさせたときには、裏板材5に描いた絵8,8が穴部7,7を通して可視と なるように構成される。具体的には、この絵馬は、図9に示すように、表て板材 1に描かれた馬の目に相当する部分に、穴部7,7を有し、スライド部材2には (絵9,9として)閉じた目が描かれ、裏板材5には(絵8,8として)開いた 目が描かれている。
【0018】 図10・図11は、第4の実施の形態を示す。この絵馬は、節分用であって、鬼の 角(スライド部材2)を矢印C方向に引張り出すことができる。スライド部材2 を引張り出すと、それと同時に、開いていた鬼の目が閉じて、泣いているように 見える。
【0019】 図12は、この絵馬の展開状態の一面を示し、図13は、その他面を示す。この絵 馬は、表て板材1と、中間板材4と、裏板材5を積層させた絵馬であって、表て 板材1と、中間板材4と、裏板材5とが、一体状の紙製であって、ハーフカット Hを折り目線として、折り曲げる。また、中間板材4がスライド溝6とスライド 溝6に全体の輪郭Sからの突出量を可変として収納されるスライド部材2を有す る。
【0020】 表て板材1は、穴部7,7を有し、図10・図13に示すように、スライド部材2 を収納状態としたときに、スライド部材2に描いた絵9,9が穴部7,7を通し て可視となるように構成される。図11に示すように、スライド部材2を外方へス ライドさせたときには、裏板材5に描いた絵8,8が穴部7,7を通して可視と なるように構成される。具体的には、図12・図13に示すように、この絵馬は、表 て板材1に描かれた鬼の目に相当する部分に、穴部7,7を有し、スライド部材 2には(絵9,9として)開いた目が描かれ、裏板材5には(絵8,8として) 泣いた目が描かれている。
【0021】 なお、本考案は、設計変更可能であって、例えば、表て板材1と中間板材4と が連設された状態の展開状態の絵馬であるも良い。また、第3の実施の形態以外 の実施の形態に於ても、スライド溝6を蟻溝状に形成し、かつ、スライド部材2 の基端部2bを膨出状に形成することにより、相互に抜けるのを防止するのも良 い。また、干支に合わせて、動物の種類や、図柄や、スライド部材2の先端部2 aの形状等を変更するも好ましい。
【0022】
【考案の効果】
本考案は、上述の如く構成されるので、次に記載する効果を奏する。
【0023】 (請求項1,2,3,4によれば)スライド部材2の全体の輪郭Sからの突出 量を変化させることにより、面白みを持たせることができる。また、紙製なので 、容易に製造することができる。すなわち、印刷するのが容易であるとともに、 細部も容易に切断することができる。また、紙製なので、木製と比較して重量が 軽くて運搬するのが容易であるとともに、処分するのも容易である。さらに、低 コストにて製造することができる。
【0024】 (請求項2,4によれば)表て板材1と、中間板材4と、裏板材5とを、一体 状に形成するので、折畳んで積層するのが容易である。また、表て板材1と、中 間板材4と、裏板材5とを個別に打抜く場合と比較して、材料の無駄を減らすこ とができる。
【0025】 (請求項3,4によれば)スライド部材2をスライドさせることにより、裏板 材5に描いた絵8の可視状態と不可視状態を切換えることができ、遊びこころを 刺激することができる。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案の第1の実施の形態を示す正面図であ
る。
【図2】正面図である。
【図3】分解図である。
【図4】第2の実施の形態を示す展開図である。
【図5】説明用正面図である。
【図6】説明用正面図である。
【図7】第3の実施の形態を示す正面図である。
【図8】正面図である。
【図9】分解図である。
【図10】第4の実施の形態を示す正面図である。
【図11】正面図である。
【図12】展開図である。
【図13】展開図である。
【符号の説明】
1 表て板材 2 スライド部材 4 中間板材 5 裏板材 6 スライド溝 7 穴部 8 絵

Claims (4)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 表て板材1と、中間板材4と、裏板材5
    を積層させた絵馬であって、上記表て板材1と、上記中
    間板材4と、上記裏板材5とが、紙製であって、かつ、
    上記中間板材4が、スライド溝6と、該スライド溝6に
    全体の輪郭Sからの突出量を可変として収納されるスラ
    イド部材2を有することを特徴とする絵馬。
  2. 【請求項2】 表て板材1と、中間板材4と、裏板材5
    を積層させた絵馬であって、上記表て板材1と、上記中
    間板材4と、上記裏板材5とが、一体状の紙製であっ
    て、かつ、上記中間板材4が、スライド溝6と、該スラ
    イド溝6に全体の輪郭Sからの突出量を可変として収納
    されるスライド部材2を有することを特徴とする絵馬。
  3. 【請求項3】 表て板材1と、中間板材4と、裏板材5
    を積層させた絵馬であって、上記表て板材1と、上記中
    間板材4と、上記裏板材5とが、紙製であって、かつ、
    上記中間板材4が、スライド溝6と、該スライド溝6に
    全体の輪郭Sからの突出量を可変として収納されるスラ
    イド部材2を有し、 上記表て板材1は、穴部7を有し、上記スライド部材2
    を外方へスライドさせたときに、上記裏板材5に描いた
    絵8が上記穴部7を通して可視となるように構成したこ
    とを特徴とする絵馬。
  4. 【請求項4】 表て板材1と、中間板材4と、裏板材5
    を積層させた絵馬であって、上記表て板材1と、上記中
    間板材4と、上記裏板材5とが、一体状の紙製であっ
    て、かつ、上記中間板材4が、スライド溝6と、該スラ
    イド溝6に全体の輪郭Sからの突出量を可変として収納
    されるスライド部材2を有し、 上記表て板材1は、穴部7を有し、上記スライド部材2
    を外方へスライドさせたときに、上記裏板材5に描いた
    絵8が上記穴部7を通して可視となるように構成したこ
    とを特徴とする絵馬。
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