JP3088762U - 脚折れテーブル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 天板の下面に設けた補強枠の端部に支脚を起
伏可能に設けて、該支脚を補強枠の下部へ折り畳むテー
ブルにおいて、補強枠の補強性を高く維持し、かつ、支
脚を折り畳んだ場合に、そのテーブル全体の厚みが嵩高
にならないようにする。 【解決手段】 天板２の下面に補強枠３を設け、該補強
枠３の端部に支脚６を回転可能に設けて、該支脚６を前
記補強枠３の下部に沿って折り畳むようにする。前記補
強枠３の下部に、下方が開口する収納空間１３を設け、
該収納空間１３内に支脚６を略収納して折り畳むように
する。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は脚折れテーブルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来、天板の下面に、横断面がロ状の型材からなる補強枠を固設し、該補強枠 に支脚の上端を回転可能に連結し、不使用時には前記の支脚を前記補強枠の下面 に重ね合わせ状に折り畳むようにしたものが知られている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

前記従来のように前記の補強枠の下面に支脚を重ね合わせるように折り畳むも のにおいては、支脚の折り畳み状態において、天板の下面に前記の補強枠と支脚 が、各々の高さの重ね分突出することになり、複数の脚折れテーブルを重ねて収 納する場合に嵩高になる問題がある。

【０００４】 そこで本考案は、前記の補強枠の補強性を確保し、かつ、前記のような嵩高に なる問題を解決する脚折れテーブルを提供することを目的とするものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

前記の課題を解決するために、請求項１記載の第１の考案は、天板の下面に補 強枠を設け、該補強枠の端部に支脚を回転可能に設けて、該支脚を前記補強枠の 下部に沿って折り畳むようにする脚折れテーブルにおいて、前記補強枠の下部に 、下方が開口する収納空間を設け、該収納空間内に支脚を略収納して折り畳むよ うにしたことを特徴とするものである。

【０００６】 請求項２記載の第２の考案は、前記第１の考案において、前記補強枠を、その 横断面形状において、上壁と、両側壁と、該両側壁の高さ方向の中間部で両側壁 を連結する連結壁とで形成し、前記両側壁と連結壁とにより、下方が開口し、か つ、前記支脚を略収納できる収納空間を形成したものである。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本考案の実施の形態を図に示す実施例に基づいて説明する。

【０００８】 図１は本考案の脚折れテーブルを示すもので、図１ではテーブルの左半面のみ を表しており、実際には右半面も同様の構造を有している。また、図２も同様に 片側のみを示しており、図２の左側にも同様の構造を有している。

【０００９】 図において、テーブル１における天板２の下面には、その天板２の前側と後側 において、天板２の左右方向（図１の左右方向）に沿って金属製の補強枠３がビ スなどにより取り付けられて固設されている。

【００１０】 前記補強枠３の両端部（図１では片側のみを示す）にはブラケット４が固設さ れ、該ブラケット４に、水平な支軸５により支脚６の上端が回転可能に備えられ ており、該支脚６を図１の起立状態と図５の折り畳み状態に起倒できるようにな っている。また、前記支脚６は前記補強枠３に対し、支脚６が補強枠３の下面で かつ補強枠３の長手方向に沿って重合的に折り畳まれるように位置して取り付け られている。

【００１１】 前記補強枠３には、図２に示すように、補強枠３の内側に位置して第１の支脚 保持枠７が支軸８により回転可能に備えられ、また、前記支脚６には、図２に示 すように支脚６の内側に位置して第２の支脚保持枠９が支軸１０により回転可能 に備えられ、かつ、該両支脚保持枠７，９は連結軸１１で回転可能に連結されて いる。そして、連結軸１１を、図１に示すように支軸８と１０を結ぶ直線よりも 下方に位置させて支脚６の起立状態を保持し、両支脚保持枠７．９を図５に示す ように折り畳んで支脚６を折り畳むことができるようになっている。

【００１２】 １２は前記第１支脚保持枠７に架設した棚である。

【００１３】 前記支脚６の横断面形状は図４に示すように方形、図の例では天板２の前後方 向に長い長方形に形成されている。

【００１４】 また、前記補強枠３の横断面形状は、図３に示すように上壁３ａと、両側壁３ ｂ，３ｃと、両側壁３ｂ，３ｃ間を連結する連結壁３ｄとからなり、これらが金 属製型材により一体形成されている。また、前記連結壁３ｄは両側壁３ｂ，３ｃ の高さ方向の中間部に配置され、補強枠３の下部に、前記両側壁３ｂ，３ｃと連 結壁３ｄにより、下側が開口した収納空間１３が形成されている。該収納空間１ ３の横断面形状は、前記支脚３を略収納できる形状及び大きさに形成され、また 、該収納空間１３は補強枠３の長手方向全長にわたって形成されている。更に、 該収納空間１３の長手方向（補強枠３の長手方向）の端部３ｅは開口されている 。なお、図の実施例では、図６に示すように、支脚６を、これが収納空間１３よ り若干出る状態で収納するようにしたが、支脚６の全体が収納空間１３内に収ま るようにしてもよい。

【００１５】 以上の構造において、図１に示すように支脚６を起立させるとともに両支脚保 持枠７，９を、連結軸１１が支軸８と１０を結ぶ直線から下方へ位置するように することにより、支脚６の起立状態を保持することができる。

【００１６】 また、前記連結軸１１を図１の矢印Ａのように上方へ移動して両支脚保持枠７ ，９を上方へ折り畳むとともに支脚６を図１において矢印Ｂ方向へ倒すと、その 支脚６は、図５及び図６に示すように、補強枠３の下部に形成した収納空間１３ 内に略収納されて折り畳まれる。

【００１７】 したがって、図６に示すように、補強枠３の高さＨを高くしてこの補強枠３の 補強性を高めても、この補強枠内に支脚６が略収まることから、補強枠３の高い 補強性の確保を図るとともに補強枠３と支脚６との重ね合わせによるこれらの天 板下面からの突出量を少なくすることができる。

【００１８】 そのため、本考案の脚折れテーブルを複数重ねて収納する場合に、嵩高になる ことを防止できる。

【００１９】

【考案の効果】

以上のようであるから、請求項１の考案によれば、補強枠の収納空間内に支脚 を折り畳んで略収納することができるため、補強枠の高さを高くして補強枠の高 い補強性を確保するとともに、支脚の折り畳み状態でのテーブル全体の厚みを従 来よりも薄くできるため、折り畳み状態のテーブルを複数重ねて収納する場合に 有効である。

【００２０】 請求項２の考案によれば、連結壁により両側壁の外方への開きを防止でき、下 方が開口された補強枠であってもその補強枠の強度を高く維持することができる 。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の実施例を示すもので、支脚を起立した
状態の要部の正面図。

【図２】図１の左側面図

【図３】図１におけるＣ−Ｃ線拡大断面図。

【図４】図１におけるＤ−Ｄ線拡大断面図。

【図５】図１の状態から支脚を折り畳んだ要部の正面
図。

【図６】図５におけるＥ−Ｅ線拡大断面図。

【符号の説明】

２ 天板 ３ 補強枠 ３ａ 上壁 ３ｂ，３ｃ 側壁 ３ｄ 連結壁 ６ 支脚 １３ 収納空間

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 天板の下面に補強枠を設け、該補強枠の
   端部に支脚を回転可能に設けて、該支脚を前記補強枠の
   下部に沿って折り畳むようにする脚折れテーブルにおい
   て、前記補強枠の下部に、下方が開口する収納空間を設
   け、該収納空間内に支脚を略収納して折り畳むようにし
   たことを特徴とする脚折れテーブル。
2. 【請求項２】 前記補強枠を、その横断面形状におい
   て、上壁と、両側壁と、該両側壁の高さ方向の中間部で
   両側壁を連結する連結壁とで形成し、前記両側壁と連結
   壁とにより、下方が開口し、かつ、前記支脚を略収納で
   きる収納空間を形成した請求項１記載の脚折れテーブ
   ル。