JP2007069948A - 包装箱 - Google Patents
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Abstract
【解決手段】凹状収納部21の側板26の上縁に折目線rを介して延長片を設け、上記補強部10は、前記延長片を内側に折り曲げてその先端を上記底板2に固定して前記底板2と平行な筒状の補強部10を設ける。前後面板3,4の側縁に折込片28を設けてその折込片28を前記補強部10内へ前記筒軸方向に沿って差し入れる。その折込片28に、前記補強部10の内面間を突っ張る補強片25を突出して設け、その補強片25が補強部10内の対向する内面間を結ぶ方向に位置して、その補強部10の断面形状が変形しないように保持する。補強片25の板面方向は任意に設定できるので、その折込辺と補強片との接続長さを充分に確保し得る。両者の接続長さが充分であれば、折込片28と補強片25とは強固に固定され補強片25は脱落しにくくなる。
【選択図】図1
Description
また、凹状の収納部(容器本体)を筒状のカバー内に挿通自在として、その筒状のカバーにより前記収納部の上面開口を塞ぐようにしたものもある(例えば、特許文献2参照)。
この点、特許文献2に記載の包装箱は、収納部の4つの側面パネルのうち一の側面パネルを起伏自在とし、その一の側面パネルに沿って中空筒状の引出片(補強部)を形成している。この態様において、前記一の側面パネルを底板から立ち上げた状態に固定すれば、収納部の剛性は相対的に幾分高くなるといえる。
しかし、この筒状の引出片(補強部)は指で押えると、内部に突っ張りがないので中空の部分が押しつぶされやすく、その剛性向上の効果は小さい。
各延長片12,13,14は、図7に示すように、それぞれ折目線rを介して順に折り込まれて、最後の接着用延長片14は底板2に糊付して固定され、底板2及び側板6とともに断面四角形の筒状補強部10を構成する。また、前記水平延長片12に設けられた前記対の補強片15,15は、それぞれ前面板3及び後面板4の内側に差し込まれる。
補強片15が補強部10の断面形状を保持するので、収納部1すなわち包装箱11の剛性が高められ、その形崩れを防止し得る。なお、通常は、図7に示さない左側板5側にも、同様な構造を有する補強部10が併せて設けられる。
しかし、この方法によれば、図中に矢印で示すように、折込片8を側板6の内側に差し込もうとすると、その折込片8の先端が水平延長片12に当たるので差し込みにくいという問題がある。したがって、この第一の組立方法は好ましくない。
しかし、この方法によれば、補強部10を形成するために、上記側板6及び各延長片12,13,14を折目線rに沿って折り曲げようとすると、側方に突出する補強片15(図8(b)実線参照)が前後面板3,4あるいは蓋板7に当たってしまうという問題がある。
その補強片15が前後面板3,4等に当たらないよう、仮に、補強片15を内側に折り込んだ状態(図8(b)鎖線参照)に終始維持しようとすると、上記各延長片12,13,14の折り曲げとともに移動する補強片15を、終始何らかの手段により保持しなければならず、包装箱の組立工程が複雑になる。
また、補強片の板面の面方向は任意の方向であってよい。すなわち、補強片は、補強部内の対向する内面間を突っ張る限りにおいてその板面の方向は自由であり、例えば、底板に平行な板面を有する補強片であってもよいし、底板に垂直であり、補強部の筒軸方向に交差する板面を有する補強片であってもよい。また、底板に対して傾斜させた斜め方向の板面を有する補強片であってもよい。
このため、補強部の側面パネルからの突出長さが短い(断面幅が小さい)場合であっても、補強片の板面の向きを選択することにより、その折込辺と補強片との接続部分の向きを変えて、両者の接続長さを充分に確保し得る。したがって、折込辺と補強片とは強固に固定され、補強片は脱落しにくくなる。
このようにすれば、上記折込片を隣接する側面パネルの内側に折り込んで補強片を所定方向に起立させた後、その折込片及び補強片を覆うように延長片を折り曲げて補強部を形成することができる。すなわち、折込片に補強片が設けられていれば、前記延長片により補強部を形成する際に、その補強片がじゃまになることがない。したがって、包装箱を簡単に組立てできる。
なお、上記筒状の補強部は、側面パネルの全長に亘って連続的に設けられていてもよいし、その全長に亘って断続的に、あるいは側面パネルに沿って部分的に設けられていても上記効果を発揮し得る。また、その筒状の補強部の断面形状は、断面四角形であってもよいし、そのほか、断面台形、断面多角形など各種形状を採用し得る。
さらに、上記のごとく、側面パネルの上縁に折目線を介して延長片を設け、上記補強部を、前記延長片を内側に折り曲げてその先端を上記底板に固定することにより形成されるようにした構成において、上記補強片を、上記折込片に折目線を介して起伏自在に設けて、その補強片の上縁を上記側面パネルの上縁よりも上へ突出させた構成を採用し得る。
このようにすれば、延長片を折り曲げて補強部を形成する際に、その補強片の突出部分は折り曲げた延長片に押されるので、補強片は自動的に内側に立ち上がる。このため、組み立て作業がさらに簡単になる。
そのブランクの構成は、図3に示すように、底板2の両側縁に左右側板26,26を連設し、その左右両側板25,26の上縁に、折目線rを介して、連続する3つの延長片が第一延長片22、第二延長片23、第三延長片24の順に設けられている。
両折込片28,28には、それぞれその前面板3と折込片28との間の折目線rの方向に対して45度の方向に向く折目線25aを形成し、さらにその折目線25aに直交する切目線25bを形成することにより、補強片25が形成されている。
補強片25が補強部10の断面形状を保持するので、底板2と前後面板3,4及び左右側板26,26等で構成される凹状の収納部21の所定の剛性が維持され、すなわち包装箱20の所定の剛性が維持されてその形崩れを防止し得る。
なお、図1に示す突出片22aは、蓋板27側に設けた段部27eに嵌って、その蓋板27を閉鎖状態に係止する効果を有する。
なお、上記のごとく補強片25の上縁が折込片28の上縁よりも突出していない場合においても、その補強片25は、折込片28を内側に折り込む前に、又は折り込んだ後に予め内側に向かって起立させておくことができるので、上記手順により補強部10を形成する際に作業を煩雑にすることはない。
なお、上記実施例1では、各折込片28は補強部10内に差し込まれて対応する側板26の内面に密着する。このとき、その折込片28の上縁が第一延長片22の下面に係止されることにより、底板2に対して前面板3、又は後面板4を起立した状態に維持するようになっている。底板2に対して前面板3、又は後面板4を起立した状態に維持する手段としては、このように各折込片28と第一延長片22との係止によって行ってもよいし、その他にも、例えば、各折込片28の外面と対応する各側板26,26の内面とを接着固定してもよい。
そのブランクの構成は、まず、容器本体31を構成する図4の下方に示すブランクは、底板2の両側縁に左右側板36,36を連設し、その左右両側板36,36の上縁に、折目線rを介して、連続する3つの延長片が第一延長片32、第二延長片33、第三延長片34の順に設けられている。
両折込片38,38には、それぞれその前面板3と折込片38との間の折目線rの方向に対して45度の方向に向く折目線25aを形成し、さらにその折目線25aに直交する切目線25bを形成することにより、補強片25が形成されている。
このとき、図6に示すように、第一延長片32に設けた係止片35が、蓋板37側に設けた係止部41に係止して、その容器本体31がそれ以上引き出されないようになっている。
また、上記の各実施例では、補強部10は、側板に設けた延長片を内側に折り曲げて筒状に形成したが、補強部10として、他の構成からなるものも採用し得る。例えば、凹状の収納部と筒状の補強部10とを別々のブランクで形成して、両者を組立てた後、接着固定等により一体化してもよい。また、前面板3あるいは後面板4に補強部10を設けても良い。
2 底板
3 前面板
4 後面板
5,6,26,36 側板
7,27,37 蓋板
8,28,38 折込片
9,29,39 突出片
10 補強部
11,20,30 包装箱
12,22,32 第一延長片(水平延長片)
13,23,33 第二延長片(垂直延長片)
14,24,34 第三延長片(接着用延長片)
15,25 補強片
25a 折目線
25b 切目線
25c 先端縁
35 係止片
41 係止部
c 切目線
r,s 折目線
Claims (4)
- 底板2と複数の側面パネルで構成された凹状収納部の一の側面パネルに沿って、その筒軸方向が前記底板2と平行な筒状の補強部10を設け、その一の側面パネルに隣接する他の側面パネルの側縁に折込片を設けてその折込片を前記補強部10内へ前記筒軸方向に沿って差し入れ、その折込片に、前記補強部10の対向する内面間を突っ張る補強片25を突出して設けたことを特徴とする包装箱。
- 上記側面パネルの上縁に折目線rを介して延長片を設け、上記補強部10は、前記延長片を内側に折り曲げてその先端を上記底板2に固定することにより形成されることを特徴とする請求項1に記載の包装箱。
- 上記補強片25は、上記折込片に折目線25aを介して起伏自在に設けられることを特徴とする請求項1又は2に記載の包装箱。
- 上記補強片25は、上記折込片に折目線25aを介して起伏自在に設けられて、その補強片25の上縁を上記側面パネルの上縁よりも上へ突出させたことを特徴とする請求項2に記載の包装箱。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2005258940A JP2007069948A (ja) | 2005-09-07 | 2005-09-07 | 包装箱 |
Applications Claiming Priority (1)
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JP2005258940A JP2007069948A (ja) | 2005-09-07 | 2005-09-07 | 包装箱 |
Publications (1)
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Family Applications (1)
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2005
- 2005-09-07 JP JP2005258940A patent/JP2007069948A/ja active Pending
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