JP3163127U - 古新聞収納ラック - Google Patents

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【課題】折り畳みでき、各部は分離されないで、分離した部品を再び組み立てる必要のない古新聞収納ラックを提供する。【解決手段】重ねた古新聞23を収納する直方体の空間を有する。この空間の4つの側面内に各々U字状部分が位置する。このU字状部分9が互いに隣り合う上端同士は、平面L字状部分11で連続する。U字状部分9の底部から一定の高さに、支持部材19が設けられる。この支持部材19は4つで、隣り合うU字状部分9の隣り合う縦辺に設けられ、互いに水平方向位置が離れ、重ねた古新聞23の下面の四隅を支持し、この支持した状態の古新聞23を紐で束ねる際の十字状の紐スペース25を確保できる。平面L字状部分11には上部ジョイント13が設けられ、水平面内で回動可能に折り畳める。4つの側面内のうち向かい合う2つの側面に位置するU字状部分9の底部には、底部ジョイント17が設けられ、水平面内で回動可能に折り畳める。支持部材19は支持部ジョイント29を介して取付けられ、垂直面内で回動可能に折り畳める。【選択図】図1

Description

この考案は、古新聞や雑誌などを重ねた状態で紐で束ねることができる収納ラックの構造に関する。
古新聞や雑誌などを重ねた状態で紐で束ねることができる収納ラックには、例えば下記特許文献1、2、3などが提案されている。これらの収納ラックは、重ねた古新聞を収納する直方体の空間を有し、重ねた古新聞の下面の四隅を支持し、この支持を行なう4つの支持部の間や側面に、古新聞を紐で束ねる際の紐の通り道を確保するために、十字状の紐スペースを形成する。これにより、重ねた古新聞を持上げたりしなくても、紐で十字に束ねることができる。
特許公開平8−85510 登録実用新案第3067015号 特開平08−052974
しかしながら、上記特許文献1、2の収納ラックは、全体が固定され、折り畳みができず、このため使用しないときにも、置いておくための大きなスペースを必要とし、不便である。また、上記特許文献3の収納ラックは、全体が固定されず分解することができる。しかし、使用する際には、分解し分離した部品を再び組み立てねばならず、不便である。
この考案は、以上の問題点を解決するために、折り畳みでき、各部は分離されないので、分離した部品を再び組み立てる必要のない古新聞収納ラックを提供することを目的とする。
以上の課題を解決するために、第一考案は、重ねた古新聞を収納する直方体の空間の4つの側面内に各々位置するU字状部分と、前記4つU字状部分が互いに隣り合う上端同士を連続させる平面L字状部分と、前記U字状部分の底部から一定の高さで、隣り合う前記U字状部分の隣り合う縦辺に設けられ、互いに水平方向位置が離れ、重ねた古新聞の下面の四隅を支持し、この支持した状態の古新聞を紐で束ねる際の十字状の紐スペースを確保できる4つの支持部材と、前記平面L字状部分に設けられ水平面内で回動可能に折り畳める上部ジョイントと、前記4つの側面内のうち向かい合う2つの側面に位置するU字状部分の底部に設けられ水平面内で回動可能に折り畳める底部ジョイントと、支持部材の取付けを行ない垂直面内で回動可能に折り畳める支持部ジョイントと、を有することを特徴とする古新聞収納ラックである。
第二考案は、前記上部ジョイントは、折り畳みの形状が水平面内で外側に向かって山折りのみの形状になるように、180度の範囲内で回動可能であり、前記底部ジョイントは、折り畳みの形状が水平面内で外側に向かって谷折りのみの形状になるように、180度の範囲内で回動可能であり、前記支持部ジョイントは、支持部材が上方へのみ回動するように、90度の範囲内で回動可能であることを特徴とする古新聞収納ラックである。
第一、又は第二考案によれば、古新聞収納ラックの本体を構成する4つのU字状部分は、互いに平面内で重なっておらず、シンプルな四角形を形成する。このシンプルさのために、上部ジョイントと底部ジョイントとで容易に本体を折り畳むことができ、直方体の空間を閉じることができる。このとき、支持部ジョイントで折り畳むことで、閉じた直方体の空間で支持部材が周囲部材と干渉しないようにでき、折り畳みを可能にする。
そして、4つのU字状部分や4つの支持部材は、折り畳みの前後で、分離されることはないので、上記特許文献3のように分離した部品を再び組み立てるなどの必要はない。
第二考案によれば、さらに、上部ジョイントは、折り畳みの形状が水平面内で外側に向かって山折りのみの形状になるように、180度の範囲内で回動可能であり、底部ジョイントは、折り畳みの形状が水平面内で外側に向かって谷折りのみの形状になるように、180度の範囲内で回動可能であり、よって、折り畳み動作の際に、動作の方向付けが容易であって、従って作業がし易い。また、折り畳んだ状態から使用状態へ展開するときには、展開した状態をロックしやすくなる。
さらに、支持部ジョイントは、支持部材が上方へのみ回動するように、90度の範囲内で回動可能であり、よって、下方へは回動せず、従って重ねた古新聞の重さを受けた支持部材は、いわば自動的にロックされる。
これらのために、ロック機構が少なくて済むか、無くても済まされる。
この考案の一実施形態を示す古新聞収納ラックを上方から見た斜視図である。 図1の古新聞収納ラックを折り畳む途中の状態を、上方から見た斜視図である。 図2の古新聞収納ラックを完全に折り畳んだ状態を、上方から見た斜視図である。
この考案の一実施形態にかかる古新聞収納ラックを、図1〜図3に示す。
図1のように、この古新聞収納ラック1は、本体3が、細い金属パイプ5を屈曲して構成される。この屈曲は、本体3の全体が一筆書きのように連続して、行なわれる。本体3の中央には、重ねた古新聞を収納する直方体の空間7を有する。この空間7の4つの側面内に各々、金属パイプ5からなるU字状部分9が位置する。
このU字状部分9が互いに隣り合う上端同士は、平面L字状部分11で連続する。平面L字状部分11には上部ジョイント13が設けられ、水平面内で回動可能に折り畳める。この上部ジョイント13は、折り畳みの形状が、本体3中央から見て、水平面内で外側に向かって山折りのみの形状になるように、180度の範囲内で回動可能である。
4つの側面内のうち向かい合う2つの側面に位置するU字状部分9の底部15には、底部ジョイント17が設けられ、水平面内で回動可能に折り畳める。この底部ジョイント17は、折り畳みの形状が、本体3中央から見て、水平面内で外側に向かって谷折りのみの形状になるように、180度の範囲内で回動可能である。
U字状部分9の底部15から一定の高さに、支持部材19が設けられる。この支持部材19は4つで、それぞれ隣り合うU字状部分9の隣り合う縦辺21に設けられる。4つの支持部材19は、互いに水平方向位置が離れ、重ねた古新聞23の下面の四隅を支持し、この支持した状態の古新聞23を紐で束ねる際の十字状の紐スペース25を確保できる。また、支持部材19は、平面L字状部分11と同じ水平方向位置に設けられる。
支持部材19の構造は、角部が丸い略四角形の外枠を、細い金属パイプ5を屈曲して構成する。この略四角形の対向する長編の中央同士の中央を、帯状の金属板27がつないで補強している。
支持部材19は支持部ジョイント29を介して取付けられ、垂直面内で回動可能に折り畳める。この支持部ジョイント29は、支持部材19が上方へのみ回動するように、90度の範囲内で回動可能である。すなわち、下方への回動は、U字状部分9の縦辺21に設けられたストッパー30に、支持部材19の回動する先端が係止して、規制される。この規制により、支持部材19は水平状態を維持できる。
「実施形態の効果」
図1に示すように、古新聞収納ラック1の本体3の全体が一筆書きのように連続しているのみならず、この本体3を構成する4つのU字状部分9は、互いに平面内で重なっておらずシンプルな四角形を形成する。このシンプルさのために、上部ジョイント13と底部ジョイント17とで容易に本体3を折り畳むことができ(図2)、直方体の空間7を閉じることができる(図3)。
このとき、支持部材19は支持部ジョイント29で折り畳むことで、閉じた直方体の空間7で支持部材19が周囲部材と干渉しないようにでき、折り畳みを可能にする。
そして、4つのU字状部分9や4つの支持部材19は、折り畳みの前後で、分離されることはないので、上記特許文献3のように分離した部品を再び組み立てるなどの必要はない。すなわち、折り畳みと逆の順序(図3→図2→図1)で、そのまま容易に、使用状態へ展開することができる。
さらに、上部ジョイント13は、折り畳みの形状が水平面内で外側に向かって山折りのみの形状になるように、180度の範囲内で回動可能であり、これに対応して、底部ジョイント17は、折り畳みの形状が水平面内で外側に向かって谷折りのみの形状になるように、180度の範囲内で回動可能である。よって、折り畳み動作の際に、動作の方向付けが容易であって、従って折り畳み作業がし易い。また、折り畳んだ状態から使用状態へ展開するときには、限界まで展開すれば良く、いわば自動的に展開した状態をロックしやすくなる。これらのために、上部ジョイント13や底部ジョイント17は、ロック機構が少なくて済むか、無くても済まされる。
さらに、支持部ジョイント29は、ストッパーの働きで、支持部材19が上方へのみ回動するように、90度の範囲内で回動可能であり、よって、下方へは回動せず、従って重ねた古新聞23の重さを受けた支持部材19は、いわば自動的にロックされる。
「他の実施形態」
以上の実施形態では、支持部材19は、ストッパーの働きで、上方へのみ回動するように、90度の範囲内で回動可能であったが、他の実施形態では、支持部材19を取付ける支持部ジョイント29の構成そのものを、上方へのみ回動するようにして90度の範囲内で回動可能とすることもできる。これにより、U字状部分9の縦辺21にストッパー30を設ける必要が無くなる。
以上の実施形態では、古新聞収納ラック1は、円形断面の細い金属パイプ5を屈曲して構成されるものであったが、他の実施形態では、円形断面ではなく、他の断面形状、例えば四角形断面でも良い。さらに、金属パイプでなく、プラスチックパイプでも構わない。また、パイプでなくても、丸棒や四角棒などの線材でも構わない。
1…古新聞収納ラック、3…本体、5…金属パイプ、7…空間、9…U字状部分、11…平面L字状部分、13…上部ジョイント、15…底部、17…底部ジョイント、19…支持部材、21…縦辺、23…古新聞、25…紐スペース、27…金属板、29…支持部ジョイント、30・・ストッパー。

Claims (2)

  1. 重ねた古新聞を収納する直方体の空間の4つの側面内に各々位置するU字状部分と、前記4つU字状部分が互いに隣り合う上端同士を連続させる平面L字状部分と、前記U字状部分の底部から一定の高さで、隣り合う前記U字状部分の隣り合う縦辺に設けられ、互いに水平方向位置が離れ、重ねた古新聞の下面の四隅を支持し、この支持した状態の古新聞を紐で束ねる際の十字状の紐スペースを確保できる4つの支持部材と、前記平面L字状部分に設けられ水平面内で回動可能に折り畳める上部ジョイントと、前記4つの側面内のうち向かい合う2つの側面に位置するU字状部分の底部に設けられ水平面内で回動可能に折り畳める底部ジョイントと、支持部材の取付けを行ない垂直面内で回動可能に折り畳める支持部ジョイントと、を有することを特徴とする古新聞収納ラック。
  2. 前記上部ジョイントは、折り畳みの形状が水平面内で外側に向かって山折りのみの形状になるように、180度の範囲内で回動可能であり、前記底部ジョイントは、折り畳みの形状が水平面内で外側に向かって谷折りのみの形状になるように、180度の範囲内で回動可能であり、前記支持部ジョイントは、支持部材が上方へのみ回動するように、90度の範囲内で回動可能であることを特徴とする請求項1に記載の古新聞収納ラック。
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