JP3088514U - 鳥獣害防止装置 - Google Patents

鳥獣害防止装置

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JP3088514U JP2002001266U JP2002001266U JP3088514U JP 3088514 U JP3088514 U JP 3088514U JP 2002001266 U JP2002001266 U JP 2002001266U JP 2002001266 U JP2002001266 U JP 2002001266U JP 3088514 U JP3088514 U JP 3088514U
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洋二 寒川
政忠 門田
信幸 福居
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大淀化工株式会社
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 地絡や短絡による装置の損壊を防止する。鳥
獣に確実に電気的衝撃を与える。 【解決手段】 電気絶縁材製電極取付部材2と、電極取
付部材2に互いに左右方向に間隔をおいて取り付けられ
た2つの電極3とよりなる。電極取付部材2が、帯状ベ
ース21、ベース21の幅方向の中間部に相互に左右方向に
間隔をおいて形成されかつベース21の長手方向に伸びる
2つの立ち上がり壁22、両立ち上がり壁22の上縁から左
右両方向に張り出すように形成された支持壁23、両支持
壁23の左右両側縁に形成された上方突出壁24および上方
突出壁24の上縁から左右方向内方に突出するように形成
された電極押さえ壁25を有する。各電極3の左右両側縁
部を、各電極取付部材2の支持壁23の左右両側縁部と電
極押さえ壁25との間に嵌め入れる。電極3の幅方向の中
央部を両電極押さえ壁25よりも上方に突出させる。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
この考案は鳥獣害防止装置に関し、さらに詳しくは、発電所、変電所等の高圧 電力設備、送電・配電設備、鉄道設備などの電気設備、ならびに広告塔、一般建 築物などに用いられる鳥獣害防止装置に関する。
【0002】 この明細書において、図1の上下、左右をそれぞれ上下、左右というものとす る。
【0003】
【従来の技術】
たとえば、発電所、変電所等における主な鳥害は、停電や設備損壊を引き起こ して甚大な被害を及ぼす電気事故であることが確認されている。このような電気 事故は、図8に示すように、カラス、サギ、トビなどの比較的大型の鳥(10)によ り営巣のために運び込まれた木の枝、針金、ひも等の導電性を有する線状の営巣 材(11)によって、構内に設置されている鉄構(12)や鉄塔と母線等の充電部(13)と の間での地絡や充電部(13)どうしの間での短絡が発生したり、鉄構(12)や鉄塔に 休羽した大型鳥(10)の糞(14)により上記と同様な地絡が発生したりすることが主 な原因であると考えられている。また、事故率は低いもののハトやムクドリ等の 小型鳥によっても上記と同様な地絡や短絡が発生することがあると考えられてい る。
【0004】 さらに、発電所、変電所等に飛来した鳥や、これらの鳥の巣に産卵された卵を 餌にするために鉄構や鉄塔に登った蛇によって、上記と同様な地絡や短絡が発生 し、停電や設備損壊を引き起こして甚大な被害を及ぼすことも確認されている。
【0005】 上記鳥による被害や、鳥が飛来することに起因する蛇による被害を防止する装 置として、従来、針状の突起物を多数植え込んだプレート、釣り糸や細いステン レス鋼線、風車型の追い払い器、音声や光で鳥を追い払う威嚇装置などがある。 さらに、最近では、飛来した鳥に電気的衝撃を与えて追い払う形式の鳥獣害防止 装置が使用されている。また、蛇による侵入や登攀を防止する装置としては、防 蛇用塗料、忌避テープなどが使用されている。
【0006】
【考案が解決しようとする課題】
しかしながら、上述した鳥害防止装置のうち針状の突起物を多数植え込んだプ レートの場合は、樹木の枝などの営巣材が落下しにくく鳥の巣作りを助長してし まうという問題がある。釣り糸やステンレス鋼線の場合は、線材の老朽化やその 他の外力により切断されて垂れ下がり、充電部に触れると地絡事故を引き起こす という問題がある。風車型の追い払い器、あるいは音声や光で鳥を追い払う威嚇 装置の場合は、鳥に心理的威圧を加えて追い払う装置であるが、装置が発する刺 激に対して鳥が徐々に慣れ、時間の経過とともに追い払い効果が低下するという 問題がある。さらに、鳥に電気的衝撃を与えて追い払う形式の鳥獣害防止装置で 現在使用されている装置の場合、変電所、発電所などの鉄構や鉄塔などの導電性 の構造物上に直接取り付けたときに、敷設された電極部分と導電性構造物との間 の絶縁性能が不完全になり、装置の効果が大きく低下するという問題がある。ま た、降雨時には電極相互間の短絡や電極と構造物との間の地絡が発生して装置の 機能低下や損壊が発生するという問題がある。
【0007】 また、蛇による登攀を防止するための防蛇用塗料は、塗布面の摩擦力を低減さ せて蛇が滑落しやすくなるようにした塗料であるが、多数のアングル材で構成さ れた鉄構や鉄塔などではアングル材に身体を巻き付けて支えることができるため 、蛇を滑落させることができないという問題がある。忌避テープは蛇の嫌う臭い のする薬剤を含浸させたテープであるが、臭いによる忌避効果が完全なものでは なく、日数の経過にともなって臭いの発散量が低下してしまうという問題がある 。
【0008】 この考案の目的は、上記問題を解決し、装置の機能低下や損壊を防止すること ができるとともに、鳥獣に確実に電気的衝撃を与えることができる高圧パルスを 利用した鳥獣害防止装置を提供することにある。
【0009】
【課題を解決するための手段と考案の効果】
請求項1の考案による鳥獣害防止装置は、電気絶縁材製電極取付部材、および 電極取付部材に互いに左右方向に間隔をおいて取り付けられかつ電極取付部材の 長手方向に伸びる2つの電極よりなり、電極取付部材が、帯状ベースと、ベース の幅方向の中間部に相互に左右方向に間隔をおいて形成されかつベースの長手方 向に伸びる2つの立ち上がり壁と、両立ち上がり壁の上縁から左右両方向に張り 出すように形成された支持壁と、両支持壁の左右両側縁に形成された上方突出壁 と、上方突出壁の上縁から左右方向内方に突出するように形成された電極押さえ 壁とを備えており、各電極の左右両側縁部が、各電極取付部材の支持壁の左右両 側縁部と電極押さえ壁との間に嵌め入れられるとともに、電極の幅方向の中央部 が両電極押さえ壁よりも上方に突出させられているものである。
【0010】 請求項1の考案の鳥獣害防止装置は、たとえば発電所、変電所等の構内の鉄構 や鉄塔を構成する鋼材上に設置される。そして、飛来した鳥のあしゆびが2つの 電極の上方突出部にまたがるように触れると、鳥に電気的衝撃が与えられ、これ により鳥が追い払われる。電気的衝撃を受けた鳥は、学習により鉄構や鉄塔に近 づかないようになる。また、鳥が飛来することに起因する蛇による害も防止され る。しかも、鳥を目的とせずに鉄構や鉄塔を登ってきた蛇が2つの電極の上方突 出部にまたがるように触れると、蛇に電気的衝撃が与えられ、これにより蛇は落 下する。
【0011】 そして、電極取付部材が、帯状ベースと、ベースの幅方向の中間部に相互に左 右方向に間隔をおいて形成されかつベースの長手方向に伸びる2つの立ち上がり 壁と、両立ち上がり壁の上縁から左右両方向に張り出すように形成された支持壁 と、両支持壁の左右両側縁に形成された上方突出壁と、上方突出壁の上縁から左 右方向内方に突出するように形成された電極押さえ壁とを備えており、各電極の 左右両側縁部が、各電極取付部材の支持壁の左右両側縁部と電極押さえ壁との間 に嵌め入れられるとともに、電極の幅方向の中央部が両電極押さえ壁よりも上方 に突出させられているので、雨が降ることなどによりベース上の両立ち上がり壁 間に水滴が溜まったとしても、この水滴による両電極間の短絡が防止される。ま た、両電極間の水平距離が比較的小さい場合にも両電極間の絶縁距離を大きくす ることができるとともに、ベースの肉厚が薄い場合にも各電極と鋼材との間の絶 縁距離を大きくすることができ、電極どうしの短絡および電極と鋼材との地絡を 防止することができる。したがって、装置の損壊を防止することができる。しか も、上記地絡を防止するためにベースの肉厚を大きくする必要がなく、材料コス トが安くなる。さらに、両電極取付部間の水平距離を小さくすることができるの で、鳥のあしゆびは2つの電極の上方突出部にまたがって触れやすくなり、電気 的衝撃を確実に鳥に与えることができる。
【0012】 請求項2の考案による鳥獣害防止装置は、請求項1の考案において、各電極取 付部材の立ち上がり壁に、固定用線材を通す貫通穴が形成されているものである 。この場合、貫通穴に通した固定用線材を用いて鳥獣害防止装置を、鉄構や鉄塔 を構成する鋼材に固定することができる。また、固定用線材が立ち上がり壁に形 成された貫通穴に通されるので、固定用線材を介しての2つの電極の短絡や各電 極と鋼材との間の地絡が発生することが防止される。
【0013】 請求項3の考案による鳥獣害防止装置は、請求項1または2の考案において、 一方の電極に1500V以上の高圧パルス電圧が印加されるとともに、他方の電 極が接地されるようになされているものである。この場合、電気的衝撃により鳥 を追い払う効果が顕著なものになる。しかも、電圧は高いものの約20μsecの 瞬間放電であって、微小電流しか流れないため、鳥獣に傷、火傷等の危害を与え ることはない。
【0014】
【考案の実施形態】
以下、この考案の実施形態を、図面を参照して説明する。
【0015】 図1はこの考案による鳥獣害防止装置を示し、図2〜図6は鳥害防止装置の使 用方法を示す。
【0016】 図1(a)において、鳥獣害防止装置(1)は、長尺の電気絶縁材製電極取付部材(2 )と、電極取付部材(2)に互いに左右方向に間隔をおいて取り付けられかつ電極取 付部材(2)の長手方向に伸びる2つの帯板状電極(3)とから構成されており、たと えば高圧電力設備の構内の鉄構や鉄塔を構成する鋼材(S)上に設置されるもので ある。
【0017】 電極取付部材(2)は、帯状ベース(21)と、ベース(21)の幅方向の中間部に相互 に左右方向に間隔をおいて形成されかつベース(21)の長手方向に伸びる2つの立 ち上がり壁(22)と、両立ち上がり壁(22)の上縁から左右方向に張り出すように形 成された水平支持壁(23)と、両支持壁(23)の左右両側縁に形成された上方突出壁 (24)と、上方突出壁(24)の上縁から左右方向内方に突出するように形成された電 極押さえ壁(25)とよりなり、たとえば半硬質塩化ビニル樹脂のような電気絶縁材 料により一体成形されたものである。各立ち上がり壁(22)には長手方向に間隔を おいて複数の貫通穴(26)が形成されている。一方の立ち上がり壁(22)の貫通穴(2 6)と、他方の立ち上がり壁(22)の貫通穴(26)とは、電極取付部材(2)の長手方向 に関して同一位置にある。また、上方突出壁(24)と電極押さえ壁(25)とにより、 支持壁(23)上面に電極(3)を嵌め入れるための内部拡大溝(27)が形成されている 。
【0018】 各電極(3)は、たとえばステンレス鋼等の導電性を有するとともに耐久性に優 れた材料からなる帯状板の左右両側縁部を除いた部分を、略逆U字状に上方膨出 状に曲げることによって形成されている。そして、各電極(3)は内部拡大溝(27) 内に配され、その左右両側縁部が、支持壁(23)の左右両側縁部と電極押さえ壁(2 5)との間に嵌め入れられるとともに、電極(3)の幅方向中央部の上方膨出部(31) が両電極押さえ壁(25)よりも上方に突出させられている。両電極(3)は図示しな い電圧可変装置を備えた電源装置に接続されており、一方の電極(3)に1500 V以上の高圧パルス電圧が印加されるとともに、他方の電極(3)が接地されるよ うになされている。なお、実際の使用時には、電極(3)の長さがかなり長くなる ので、これが負荷となって電圧降下が生じることを考慮して1500V以上の適 切な高圧パルス電圧を印加することが好ましい。
【0019】 図1(b)に示すように、両電極(3)間の大気中の水平距離L1は、一方の電極(3) に印加される電圧1000Vにつき1mm以上とすることが望ましい。また、両電 極(3)間の電極取付部材(2)の表面に沿った絶縁距離(図1(b)の実線Xの長さ)、 および各電極(3)と鋼材(S)との間における電極取付部材(2)の表面に沿った絶縁 距離(図1(b)の実線Yの長さ)は、それぞれ一方の電極(3)に印加される電圧1 000Vにつき3mm以上とすることが望ましい。
【0020】 次に、鳥獣害防止装置(1)を、高圧電力設備の構内における鉄構や鉄塔を構成 する鋼材に設置する方法について、図2および図3を参照して説明する。なお、 ここでは、鋼材として山形鋼が用いられているものとする。
【0021】 図2は、鉄構や鉄塔を構成する山形鋼のうち、一方の壁(41)が水平になるとと もに他方の壁(42)が水平壁(41)の一側縁部から垂下状になるように配された山形 鋼(4)(以下、第1山形鋼という)に、鳥獣害防止装置(1)を設置する方法を示す 。
【0022】 図2において、まず電極取付部材(2)のベース(21)を第1山形鋼(4)の水平壁(4 1)の上面に両面粘着テープ(図示略)により貼着する。ついで、表面が、たとえ ば塩化ビニル等の電気絶縁材料からなる被覆材で被覆されたステンレス鋼線から なる被覆線材(5)を、電極取付部材(2)の立ち上がり壁(22)に形成された貫通穴(2 6)に通して第1山形鋼(4)に巻回し、締め付け具(6)により締め付けることによっ て鳥獣害防止装置(1)を第1山形鋼(4)に結束する。こうして、鳥獣害防止装置(1 )が第1山形鋼(4)に設置される。
【0023】 図3は、鉄構や鉄塔を構成する山形鋼のうち、一方の壁(71)が水平になるとと もに他方の壁(72)が水平壁(71)の一側縁部から立ち上がり状になるように配され た山形鋼(7)(以下、第2山形鋼という)に、鳥獣害防止装置(1)を設置する方法 を示す。
【0024】 図3において、まず第2山形鋼(7)に、長手方向に間隔をおいて複数のスペー サ(8)を取り付ける。スペーサ(8)は、アルミニウム押出形材製角筒を所定長さに 切断するとともに、角筒の周壁の一部を切除することにより形成されたものであ り、第2山形鋼(7)の水平壁(71)上面に乗せられる下水平壁(81)と、下水平壁(81 )の左側縁に連なった立ち上がり壁(82)と、左側縁が立ち上がり壁(82)の上縁に 連なった上水平壁(83)と、上水平壁(83)の右側縁に連なりかつ第2山形鋼(7)の 垂直壁(72)外面に面接触する垂下壁(84)とよりなる。スペーサ(8)は、下水平壁( 81)が第2山形鋼(7)の水平壁(71)上面に、垂下壁(84)が第2山形鋼(7)の垂直壁( 72)外面にそれぞれ両面粘着テープ(図示略)により貼着されている。ついで、 電極取付部材(2)のベース(21)をスペーサ(8)の上水平壁(83)上面に両面粘着テー プ(図示略)により貼着する。ついで、被覆線材(5)を、電極取付部材(2)の立ち 上がり壁(22)に形成された貫通穴(26)に通して第2山形鋼(7)に巻回し、締め付 け具(6)により締め付けることによって鳥獣害防止装置(1)を第2山形鋼(7)に結 束する。こうして、鳥獣害防止装置(1)が第2山形鋼(7)に設置される。
【0025】 鳥獣害防止装置(1)は一定の長さにモジュール化されており、モジュール化さ れた長さのものおよびこれを所要の長さに切断したものを、設置すべき鉄構や鉄 塔を構成する鋼材の長さに合わせて所定数組み合わせて用いられる。
【0026】 次に、複数の鳥獣害防止装置(1)の電極(3)を接続する方法について、図4〜図 6を参照して説明する。
【0027】 なお、図4は、第1山形鋼(4)上に第2山形鋼(7)の端部が乗せられて固定され ている部分を示す。
【0028】 図4において、第2山形鋼(7)の両側において、第1山形鋼(4)の水平壁(41)上 にそれぞれ図2に示す方法により鳥獣害防止装置(1)が固定されている。また、 第2山形鋼(7)上に、図3に示す方法によりスペーサ(8)を介して鳥獣害防止装置 (1)が固定されている。そして、第1山形鋼(4)上の一方の鳥獣害防止装置(1)と 第2山形鋼(7)上の鳥獣害防止装置(1)の2つの電極(3)どうしが接続具(9)により 接続されるとともに、第1山形鋼(4)上の2つの鳥獣害防止装置(1)の2つの電極 (3)どうしがたとえばステンレス鋼からなる接続用導電性帯板(15)により接続さ れている。
【0029】 接続具(9)は、図5に示すように、たとえば塩化ビニル等の電気絶縁材料によ り被覆された被覆導線(91)の両端部に、たとえばステンレス鋼等の導電性材料に より形成された端子板(92)が取り付けられたものである。第2山形鋼(7)の鳥獣 害防止装置(1)側の端子板(92)の先端部は折り返されている。この折り返し部を( 93)で示す。接続用導電性帯板(15)の両端部は折り返されている。この折り返し 部を(16)で示す(図7参照)。
【0030】 そして、鳥獣害防止装置(1)の2つの電極(3)どうしを接続すべき端部において 、電極取付部材(2)の電極押さえ壁(25)および電極(3)をそれぞれ所定長さにわた って切除しておき、接続具(9)の端子板(92)を、鳥獣害防止装置(1)の電極取付部 材(2)の支持壁(23)と各電極(3)の上方膨出部(31)との間に挿入する(図6および 図7参照)。このとき、第2山形鋼(7)の鳥獣害防止装置(1)側の端子板(92)の折 り返し部(93)が、若干閉じる方向に弾性変形させられ、その弾発力により電極(3 )の上方膨出部(31)内面に強く接触する(図6鎖線参照)。ここで、第1山形鋼( 4)上の一方の鳥獣害防止装置(1)の電極取付部材(2)の支持壁(23)と各電極(3)の 上方膨出部(31)との間には、接続具(9)の折り返し部(93)が形成されていない端 子板(92)と、接続用導電性帯板(15)の端部とが挿入され、接続用導電性帯板(15) の折り返し部(16)が、若干閉じる方向に弾性変形させられ、その弾発力により電 極(3)の上方膨出部(31)内面に強く接触する。第1山形鋼(4)上の2つの鳥獣害防 止装置(1)の電極(3)どうしを接続する接続用導電性帯板(15)は、第2山形鋼(7) を、第2山形鋼(7)に触れることなく乗り越えた状態となる。こうして、第1山 形鋼(4)上の2つの鳥獣害防止装置(1)の2つの電極(3)どうし、第1山形鋼(4)上 の1つの鳥獣害防止装置(1)と第2山形鋼(7)上の鳥獣害防止装置(1)の2つの電 極(3)どうしが、それぞれ接続具(9)により接続される。
【図面の簡単な説明】
【図1】(a)はこの考案による鳥獣害防止装置を示す横
断面図である。(b)は両電極間の絶縁距離、および各電
極と鋼材との間の絶縁距離を示す図である。
【図2】鳥獣害防止装置を第1山形鋼に設置する方法を
示す横断面図である。
【図3】鳥獣害防止装置を第2山形鋼に設置する方法を
示す横断面図である。
【図4】複数の鳥獣害防止装置の電極を接続した状態を
示す斜視図である。
【図5】接続具の端子板を鳥獣害防止装置の電極取付部
材の支持壁と各電極の上方膨出部との間に挿入する前の
状態を示す斜視図である。
【図6】同じく挿入した後の状態を示す縦断面図であ
る。
【図7】接続具の端子板および接続用導電性帯板の端部
を鳥獣害防止装置の電極取付部材の支持壁と各電極の上
方膨出部との間に挿入した後の状態を示す縦断面図であ
る。
【図8】高圧電力設備の鉄構における鳥による電気事故
の態様を示す斜視図である。
【符号の説明】
(1):鳥獣害防止装置 (2):電極取付部材 (21):ベース (22):立ち上がり壁 (23):支持壁 (24):上方突出壁 (25):電極押さえ壁 (26):貫通穴 (3):電極

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 電気絶縁材製電極取付部材、および電極
    取付部材に互いに左右方向に間隔をおいて取り付けられ
    かつ電極取付部材の長手方向に伸びる2つの電極よりな
    り、電極取付部材が、帯状ベースと、ベースの幅方向の
    中間部に相互に左右方向に間隔をおいて形成されかつベ
    ースの長手方向に伸びる2つの立ち上がり壁と、両立ち
    上がり壁の上縁から左右両方向に張り出すように形成さ
    れた支持壁と、両支持壁の左右両側縁に形成された上方
    突出壁と、上方突出壁の上縁から左右方向内方に突出す
    るように形成された電極押さえ壁とを備えており、各電
    極の左右両側縁部が、各電極取付部材の支持壁の左右両
    側縁部と電極押さえ壁との間に嵌め入れられるととも
    に、電極の幅方向の中央部が両電極押さえ壁よりも上方
    に突出させられている鳥獣害防止装置。
  2. 【請求項2】 各電極取付部材の立ち上がり壁に、固定
    用線材を通す貫通穴が形成されている請求項1の鳥獣害
    防止装置。
  3. 【請求項3】 一方の電極に1500V以上の高圧パル
    ス電圧が印加されるとともに、他方の電極が接地される
    ようになされている請求項1または2の鳥獣害防止装
    置。
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