JP2013247863A - 鳥類飛来防止装置 - Google Patents

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義一 藤永
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Abstract

【課題】電撃線を長尺帯状本体の上面に設けた溝内に挿入することで電撃線が装置設置面から浮いた状態とならないようにする。
【解決手段】軟質の合成樹脂からなる長尺帯状本体1の上面側に電撃線挿入用の蟻形溝2を長尺帯状本体1全長にわたって複数条設し、これらの蟻形溝2,2内に、不銹性及び導電性を有する金属製の平帯状電撃線3を夫々挿入配置し、これらの電撃線3,3を電極として電圧を印加するようにしてなる。
【選択図】図1

Description

本発明は、鳩、カラス等の鳥類の飛来を防止、糞害や巣作りによる建物等の汚染などを防止する装置に関する。
近年、市街地での鳥類による被害が多発しており、特に高架下、看板や広告塔、電柱、建物のベランダや屋上、また神社や仏閣においては、飛来した鳩やカラス等が巣作りしたり、糞を撒き散らして周辺を汚染する上に、建物等の美観を損なうという問題がある。
そこで、鳥類の飛来防止対策として、鳥が留まり易い箇所に沿って碍子部材を所定間隔をおいて配置し、これら碍子部材間に夫々複数本の電撃用金属棒(以下、電撃線という)を保持して、これらの電撃線を電極として高電圧を印加し、しかして鳥が電撃線間に足を掛けた瞬間に、鳥の体内に通電して感電することにより、鳥に電気的ショックを与えて、鳥の飛来を防止するようにした鳥類飛来防止装置が、例えば下記特許文献1に開示されている。
特開2005−168371号公報
上記従来の鳥類飛来防止装置では、碍子部材間に保持される電撃線が装置の設置面より例えば3cmほど宙に浮いた状態となるため、雪の多い地方では、屋根に設置した場合、電撃線が雪の重みで変形し、電撃線どうし接触してショートしてしまい、ワンシーズンで配線が不良となる事態が多く発生することから、雪の多い地方での施工が困難であった。また上記電撃線は、直径が1mm程度での太さで、宙に3cmほど浮いているため、大型の鳥類が上に乗ったり、足を引っ掛けることにより、切断して落下することがあり、落下すれば、人通りの多い場所の高所では、大きな事故につながるおそれがあった。
本発明は、上記の事情に鑑み、電撃線を長尺帯状本体の上面に設けた溝内に挿入することで電撃線が装置設置面から浮いた状態とならないようにして、上記従来の課題を解決できる鳥類飛来防止装置を提供することを目的とする。
上記課題を解決するための手段を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明の鳥類飛来防止装置は、軟質の合成樹脂からなる長尺帯状本体1の上面側に電撃線挿入用の蟻形溝2を長尺帯状本体1全長にわたって複数条設し、これらの蟻形溝2,2内に、不銹性及び導電性を有する金属製の平帯状電撃線3を夫々挿入配置し、これらの電撃線3,3を電極として電圧を印加するようにしてなることを特徴とする。
請求項2は、請求項1に記載の鳥類飛来防止装置において、前記長尺帯状本体1は、両斜面1a,1aの傾斜が緩やかな断面略山形三角形に形成され、両斜面1a,1aに電撃線挿入用蟻形溝2を長尺帯状本体1の全長にわたって条設してなることを特徴とする。
請求項3は、請求項1又は2に記載の鳥類飛来防止装置において、前記長尺帯状本体1を鳥類が飛来する場所にある取付基体7等の上面に固定するにあたり、長尺帯状本体1の底面1bには、本体固定用の接着剤9を塗布すると共に、本体仮止め用の両面粘着テープ8を貼り付けるようにしてなることを特徴とする。
請求項4は、請求項1〜3の何れかに載の鳥類飛来防止装置において、前記長尺帯状本体1の底面1b側には、その幅方向中央部に接着剤保持用の蟻形溝4を長尺帯状本体1の全長にわたって条設してなることを特徴とする。
請求項5は、請求項1〜4の何れかに載の鳥類飛来防止装置において、前記長尺帯状本体1の底面1b側には、その幅方向中央部に接着剤保持用の蟻形溝4を長尺帯状本体1の全長にわたって条設すると共に、この接着剤保持用蟻形溝4を挟んでその両側に細かな複数の凹溝部5を長尺帯状本体1の全長にわたって条設してなることを特徴とする。
請求項6は、請求項1〜5の何れかに記載の鳥類飛来防止装置において、前記金属製平帯状電撃線はステンレス平編組線からなることを特徴とする。
請求項7は、請求項1〜5の何れかに記載の鳥類飛来防止装置において、前記金属製平帯状電撃線はアルミニウム平帯板材からなる。
請求項8は、請求項1〜6の何れかに記載の鳥類飛来防止装置において、前記長尺帯状本体1はポリ塩化ビニルで形成されていることを特徴とする。
上記解決手段による発明の効果を、後述する実施形態の参照符号を付して説明すると、請求項1に係る発明によれば、軟質合成樹脂からなる長尺帯状本体1上面側に電撃線挿入用の蟻形溝2を長尺帯状本体1全長にわたって複数条設し、これらの蟻形溝2,2内に、不銹性及び導電性の金属製の平帯状電撃線3を夫々挿入配置して、これらの電撃線3,3を電極として印加するようにしたもので、蟻形溝2内に電撃線3を挿入した長尺帯状本体1を直接、鳩やカラス等の鳥類が飛来する場所にある取付基体7等に敷設することにより、従来の鳥類飛来防止装置の電撃線のように、大型鳥類が乗った重みで電撃線を曲げたり足を引っ掛けることで電撃線を切断して落下させるようなことがなく、それによる事故の発生を回避でき、使用の安全性を期することができる。また、電撃線3は、蟻形溝2内に挿入させるから、一旦溝2内に挿入したら、抜け出ることがなく、しかも予め工場生産で長尺帯状本体1の蟻形溝2内にセットされるから、現場で電撃線3の配線作業を行なう必要がなく、施工時間を短縮できる。また、長尺帯状本体1及び電撃線3が共に変形可能であるから、設置箇所がカーブしていたり、上下に起伏した状態にあっても、そのカーブや起伏に沿って適正に施工することができる。
請求項2に係る発明のように、長尺帯状本体1を、両斜面1a,1aの傾斜が緩やかな断面略山形三角形に形成して、両斜面1a,1aに電撃線挿入用蟻形溝2を長尺帯状本体1の全長にわたって条設し、これらの蟻形溝2,2内に金属製平帯状電撃線3を夫々挿入配置した構成によれば、飛来した鳩やカラス等の鳥類が直ちに足を乗せ易く且つ両電撃線3,3に接触又は接近し易くなる。また長尺帯状本体1は、両斜面1a,1aの傾斜が緩やかな断面略山形三角形であることから、デザイン的に優れ、設置時における外観上の体裁、見栄えが良い。また、雨水等の水捌けもよい。
請求項3に係る発明によれば、長尺帯状本体1を鳥類が飛来する場所にある取付基体7等の上面に固定するにあたり、長尺帯状本体1の底面1bには、本体固定用の接着剤9を塗布すると共に、本体仮止め用の両面粘着テープ8を貼り付けるようにするから、長尺帯状本体1の底面1b側を取付基体7等の上面所要部に押し付ければ、長尺帯状本体1が両面粘着テープ8で取付基体7に仮止めされ、接着剤9が乾くまで作業を中断することなく継続でき、施工時間の短縮を図ることができる。
請求項4に係る発明によれば、長尺帯状本体1の底面1b側には、その幅方向中央部に接着剤保持用の蟻形溝4を長尺帯状本体1の全長にわたって条設しているから、この蟻形溝4に供給された接着剤9は、蟻形溝2内の奥部まで入り込んだ状態に保持されて、いわゆるアンカー効果を発揮し、接着剤9が固化した時の長尺帯状本体1に対する接着力を高めることができる。
請求項5に係る発明によれば、長尺帯状本体1の底面1b側には、その幅方向中央部に接着剤保持用の蟻形溝4を長尺帯状本体1の全長にわたって条設すると共に、この接着剤保持用蟻形溝4を挟んでその両側に細かな複数の凹溝部5を長尺帯状本体1の全長にわたって条設しているから、蟻形溝4に供給された接着剤9が蟻形溝2内の奥部まで入り込んだ状態に保持されて、アンカー効果により、接着剤9が固化した時の長尺帯状本体1に対する接着力を高めることができると共に、複数の凹溝部5により、蟻形溝4からの接着剤9が、長尺帯状本体1の押し付け力によって薄く広がり過ぎないように、その凹溝部5に接着剤9を保持することにより、長尺帯状本体1の底面1bと前記取付基体7の上面との間に適量の接着剤9を介在させることができて、接着力を高めることができる。
請求項6に係る発明のように、金属製平帯状電撃線3がステンレス平編組線からなる場合は、不銹性に優れて錆びることがない上に、導電性が非常に良好となり、弾性に優れ、曲げ変形が容易となり、寒暖時における金属素線の収縮をより有効に吸収することができる。
請求項7に係る発明のように、金属製平帯状電撃線3がアルミニウム平帯板材からなる場合は、他の金属平帯板材に比べ軟らかく変形が容易であり、また材料費が比較的安いために鳥類飛来防止装置の施工費を低減できる。
請求項8に係る発明のように、長尺帯状本体1がポリ塩化ビニルで形成されている場合は、カーボン成分が極めて少ないため絶縁性に優れている上に、耐候性及び強度にも優れている。
本発明に係る鳥類飛来防止装置の主要部を示す斜視図である。 (a) は同鳥類飛来防止装置を構成する長尺帯状本体の端面図、(b) は電撃線が挿入された長尺帯状本体の横断面図、(c) は電撃線が挿入された長尺帯状本体を所定場所に設置した状態の同様な横断面図である。 同鳥類飛来防止装置の全体の配線図を示す平面図である。
以下に本発明に係る鳥類飛来防止装置の好適な一実施形態を図1〜図3に基づいて説明すると、これらの図において、1は軟質の合成樹脂からなる長尺帯状本体で、この長尺帯状本体1の上面側に2つの電撃線挿入用蟻形溝2,2が長尺帯状本体1の全長にわたって条設され、これらの蟻形溝2,2内には夫々不銹性及び導電性を有する金属製の平帯状電撃線3が挿入配置されている。
長尺帯状本体1は、軟質合成樹脂としてのポリ塩化ビニルによって成形されたもので、図2の(a) から分かるように、両斜面1a,1aの傾斜が緩やかな断面略山形三角形に形成されていて、その両斜面1a,1aに夫々電撃線挿入用蟻形溝2が長尺帯状本体全長にわたって条設されている。また、この断面略山形三角形長尺帯状本体1の底面1b側にはその幅方向中央部に、接着剤保持用の蟻形溝4が長尺帯状本体1の全長にわたって条設されており、そしてこの接着剤保持用蟻形溝4を挟んでその両側には夫々、細かな凹溝部5が長尺帯状本体1の全長にわたって複数条設されている。
この実施形態に示す金属製平帯状電撃線3は、ステンレス平編組線からなる。このステンレス平編組線は、ステンレス素線を平編組線加工することによって形成されるもので、このステンレス平編組線からなる電撃線3は、容易に曲げることができると共に、容易に伸ばすことができ、また微妙に収縮することができるように構成されている。また、このステンレス平編組線からなる電撃線3は、当然のことながら錆びることがなく、導電性が非常に良好で、弾性に優れ、曲げ変形が容易となり、寒暖時におけるステンレス素線の収縮をより有効に吸収することができる。図2の(b) は、断面略山形三角形の長尺帯状本体1の電撃線挿入用蟻形溝2,2内に夫々ステンレス平編組線からなる電撃線3が挿入配置された状態を示す。
尚、金属製平帯状電撃線3としては、ステンレス以外の平編組線も使用できるが、特に不銹性に優れていることからステンレス平編組線が最も好ましい。また金属製平帯状電撃線3としては、ステンレス等金属製の平編組線以外に、金属製平帯板材を使用することができる。この金属製平帯板材としては、他の平帯板材に比べて軟らかく変形が容易であること及び材料費が比較的安いことから、アルミニウム平帯板材が最も好ましい。
この実施形態における長尺帯状本体1は、図2の(a) に示すように、山形三角形断面の底辺部の長さaが35mm、この底辺部と各斜面部とのなす角度θが約20°、底辺部から山形の頂部までの垂直高さbが9mm、そして各電撃線挿入用蟻形溝2の最大溝幅(溝底部側の幅)cが5mm、最小溝幅(溝入口側の幅)dが3mm、溝深さeは2mmで、その溝底部側の深さe1 と溝入口側の深さe2 が夫々1mmとなっている。また、図1に示すように、電撃線挿入用蟻形溝2内に挿入される電撃線3の幅fは5mm、厚さgは1mmとなっている。また、電撃線3の長さは通常5mである。尚、これら長尺帯状本体1及び電撃線3の寸法は、参考までに示したもので、本発明に係る長尺帯状本体1がこれらの寸法に制約されるものではない。
そして、上記のように幅5mm、厚さ1mmの電撃線3を、長尺帯状本体1の蟻形溝2に挿入することにより、この電撃線3は、図2の(b) に示すように、蟻形溝2の溝底部側に嵌まり込んで、溝2からの抜け出しが阻止された状態となると共に、電撃線3の上面側が蟻形溝2の最小溝幅d(3mm)分だけ露出した状態となる。
図2の(c) は、電撃線3が挿入された長尺帯状本体1を、鳩やカラス等の鳥類が飛来する場所にある取付基体7に設置した状態を示すものである。この長尺帯状本体1を取付基体7の上面所要部に取り付ける時は、長尺帯状本体1の底面1b側には、幅方向一端部側に両面粘着テープ8を長尺帯状本体1の全長にわたって連続的に又は適当間隔で断片的に貼り付けると共に、底面1b側中央部の接着剤保持用蟻形溝4に、ペースト状又はゼリー状の本体固定用接着剤9を供給して蟻形溝4の開口部側から山盛り状に溢れる状態とし、この状態で長尺帯状本体1の底面1b側を取付基体7の上面所要部に押し付けると、長尺帯状本体1は、両面粘着テープ8により直ちに取付基体7の上面所定位置に止着されて仮止めされ、そして接着剤9が乾けば、この接着剤9によって取付基体7の上面所定位置に確実強固に固定されることなる。
上記のように長尺帯状本体1を鳥類が飛来する場所にある取付基体7の上面に固定するにあたって、長尺帯状本体1の底面1bには、本体固定用の接着剤9を塗布すると共に、本体仮止め用の両面粘着テープ8を貼り付けているから、長尺帯状本体1の底面1b側を取付基体7の上面所要部に押し付ければ、長尺帯状本体1が両面粘着テープ8で取付基体7に仮止めされるから、接着剤9が乾くまで作業を中断することなく、作業を継続でき、施工時間の短縮を図ることができる。
この場合、長尺帯状本体1の底面1b側を取付基体7の上面所要部に押し付けることによって、接着剤保持用蟻形溝4に対して蟻形溝4の開口部側から山盛り状に溢れる状態に供給された接着剤9は、その開口部側から溢れた部分9aが、図2の(c) に示すように、長尺帯状本体1の底面1bと取付基体7の上面との間で長尺帯状本体1の幅方向中央部側から側端部の方へ広がって、長尺帯状本体底面1bを出来るだけ広い面で取付基体7の上面に接着させることができる。
またこの場合、長尺帯状本体1の底面1bの幅方向中央部に接着剤保持用の蟻形溝4を長尺帯状本体1全長にわたって設けているから、この蟻形溝4に供給された接着剤9は、図2の(c) に示すように、蟻形溝2内の奥部まで入り込んだ状態に保持されて、いわゆるアンカー効果を発揮し、接着剤9が固化した時の長尺帯状本体1に対する接着力を高めることができる。
またこの場合、長尺帯状本体1の底面1bには、上記した接着剤保持用蟻形溝4の他に細かな凹溝部5が長尺帯状本体1の全長にわたって複数条設されていることから、これらの凹溝部5により、前記接着剤保持用蟻形溝4からの接着剤9が、長尺帯状本体1の押し付け力によって薄く広がり過ぎないように、その凹溝部5に接着剤9を保持し、それによって長尺帯状本体1の底面1bと取付基体7の上面との間に適量の接着剤9を介在させることができる。
そしてまた、この鳥類飛来防止装置の大きな特徴は、長尺帯状本体1が軟質合成樹脂によって形成され、また電撃線3がステンレス平編組線からなるため、長尺帯状本体1及び電撃線3が共に柔軟性があって弾性変形可能であり、従って設置箇所がカーブしていたり、上下に起伏した状態にあっても、そのカーブや起伏に沿って適正に施工できることである。
図3は鳥類飛来防止装置全体の電気配線図を簡略的に示したもので、この図において、10は装置本体電源部、11はソーラー発電部であり、12aは導線のプラス側、12bはマイナス側を示す。装置本体電源部10は、入力電圧が例えば12Vのバッテリー13、電源入切操作用のスイッチ14、ショート時に電源を自動的に遮断する機能を有するブレーカー15及び入力電圧を例えば7000〜8000ボルトに増幅する増幅器(図示せず)を含み、長尺帯状本体1の電撃線挿入用蟻形溝2,2に挿入された両電撃線3,3の一方をプラス側、他方をマイナス側として、両電撃線3,3間に高電圧を印加するようになっている。そして、図3に示すように、装置本体電源部10とソーラー発電部11とを導線12a,12bによって接続すると共に、長尺帯状本体1の電撃線挿入用蟻形溝2,2に挿入されている電撃線3,3の一方の電撃線3に、装置本体電源部10からのプラス側導線12aを接続し、他方の電撃線3にマイナス側導線12bを接続することにより、鳥類飛来防止装置が完成する。
従って、長尺帯状本体1の上面側で電撃線挿入用蟻形溝2,2に挿入されて、それらの溝開口部から露出しているプラス側電撃線3(正極)及びマイナス側電撃線3(負極)に対し、鳩やカラス等の鳥類が近づいて、正極と負極との両電撃線3,3に対して接触又は数mm程度接近した状態となれば、その鳥類の体内に電流が流れて鳥類に電気的ショックを与え、それによって鳥類の飛来を防止することができる。
上述した実施形態では、長尺帯状本体1の上面側に2つの電撃線挿入用蟻形溝2,2を条設して、これらの蟻形溝2、2に2本の電撃線3,3を挿入するようにしたが、例えば断面矩形状に形成した長尺帯状本体1の上面側に3つの蟻形溝2,2,2を条設し、それらに3本の電撃線3,3,3を挿入するようにしてもよい。この場合、真中の電撃線3を正極とし、その両側の電撃線3,3を負極として、電圧を印加するようにすればよい。
また上述した実施形態では、電撃線3の端部の接続については説明していないが、長尺帯状本体1は、通常の長さが5m程度であるから、実際の施工に際しては、長尺帯状本体1の電撃線挿入用蟻形溝2に挿入した電撃線3を接続する必要がある。従って、この電撃線3の接続にあたっては、長尺帯状本体1の電撃線挿入用蟻形溝2内で接続すべき電撃線3,3の端部どうしを、ハンダ付け、アルミ端子、専用接続器具によって接続することができる。
また、上述した鳥類飛来防止装置の装置本体電源部10には、ショート時に電源を自動的に遮断する機能を有するブレーカー15を備えているから、電撃線3,3がショートして鳥類に電気的ショックを与えた後は、スパーク音や火花が直ちに停止し、火災等の事故を防止できる。
以上説明した鳥類飛来防止装置によれば、軟質合成樹脂からなる長尺帯状本体1の上面側に電撃線挿入用の蟻形溝2を長尺帯状本体1全長にわたって複数条設し、これらの蟻形溝2,2内に、不銹性及び導電性を有する金属製の平帯状電撃線3を夫々挿入配置して、これらの電撃線3,3を電極として印加するようにしてもので、蟻形溝2内に電撃線3を挿入した長尺帯状本体1を直接、鳩やカラス等の鳥類が飛来する場所にある取付基体7等に敷設することにより、従来の鳥類飛来防止装置の電撃線のように、大型鳥類が乗った重みで電撃線を曲げたり足を引っ掛けることで電撃線を切断して落下させるようなことがなく、それによる事故の発生を回避することができ、使用の安全性を期することができる。また電撃線3は、蟻形溝2内に挿入させるから、一旦溝2内に挿入したら、抜け出ることがない。
また、長尺帯状本体1を、実施形態に示すように、両斜面1a,1aの傾斜が緩やかな断面略山形三角形に形成して、両斜面1a,1aに夫々電撃線挿入用蟻形溝2を長尺帯状本体1の全長にわたって条設し、これらの蟻形溝2,2内に金属製平帯状電撃線3を夫々挿入配置した構成によれば、飛来した鳩やカラス等の鳥類が直ちに足を乗せ易く且つ両電撃線3,3に接触又は接近し易くなる。また、両斜面1a,1bが傾斜しているため雨水等の水捌けがよい。
また、長尺帯状本体1は、上記のように両斜面1a,1aの傾斜が緩やかな断面略山形三角形に形成されて、その厚みが扁平で例えば9mm程度と薄く、しかもこの薄い長尺帯状本体1に設けた蟻形溝2内に電撃線3を埋め込んだ状態となっているから、他の工事、つまり鳥類飛来防止装置の設置工事以外の工事が平行して行なわれる場合に当該他の工事の妨げにならない。
また電撃線3は、不銹性及び導電性の金属平編組線からなるため、錆びることがなく、長期間有効に使用できる一方、伸縮が可能で、寒暖時における金属素線の収縮を吸収するから、気温の高い時の金属素線の伸びによって電撃線3が蟻形溝2から飛び出たり、気温の低い時の金属素線の収縮によって電撃線3が縮んで長尺帯状本体1を変形させるような不都合な事態を生ずることがない。また、電撃線3が長尺帯状本体1と共に、自由に変形可能であるため、鳥類飛来防止装置の設置箇所がカーブしていたり、上下に起伏した状態にあっても、そのカーブや起伏に沿って適正に施工することができる。また電撃線3としてステンレス平編組線を使用した場合は、不銹性に優れて錆びることがない上に、導電性が非常に良好となり、弾性に優れ、曲げ変形が容易となり、寒暖時における金属素線の収縮をより有効に吸収することができる。
1 長尺帯状本体
1a 長尺帯状本体の斜面
1b 長尺帯状本体の底面
2 電撃線挿入用蟻形溝
3 電撃線
4 接着剤保持用蟻形溝
5 凹溝部
7 取付基体
8 本体仮止め用の両面粘着テープ
9 本体固定用の接着剤

Claims (8)

  1. 軟質の合成樹脂からなる長尺帯状本体の上面側に電撃線挿入用の蟻形溝を長尺帯状本体全長にわたって複数条設し、これらの蟻形溝内に、不銹性及び導電性を有する金属製の平帯状電撃線を夫々挿入配置し、これらの電撃線を電極として電圧を印加するようにしてなる鳥類飛来防止装置。
  2. 前記長尺帯状本体は、両斜面の傾斜が緩やかな断面略山形三角形に形成され、両斜面に電撃線挿入用蟻形溝を長尺帯状本体の全長に亙って条設してなる請求項1に記載の鳥類飛来防止装置。
  3. 前記長尺帯状本体を鳥類が飛来する場所にある取付基体等の上面に固定するにあたり、長尺帯状本体の底面には、本体固定用の接着剤を塗布すると共に、本体仮止め用の両面粘着テープを貼り付けるようにしてなる請求項1又は2に記載の鳥類飛来防止装置。
  4. 前記長尺帯状本体の底面側には、その幅方向中央部に接着剤保持用の蟻形溝を長尺帯状本体の全長にわたって条設してなる請求項1〜3の何れかに載の鳥類飛来防止装置。
  5. 前記長尺帯状本体の底面側には、その幅方向中央部に接着剤保持用の蟻形溝を長尺帯状本体の全長にわたって条設すると共に、この接着剤保持用蟻形溝を挟んでその両側に細かな複数の凹溝部を長尺帯状本体の全長にわたって条設してなる請求項1〜4の何れかに載の鳥類飛来防止装置。
  6. 前記金属製平帯状電撃線はステンレス平編組線からなる請求項1〜5の何れかに記載の鳥類飛来防止装置。
  7. 前記金属製平帯状電撃線はアルミニウム平帯板材からなる請求項1〜5の何れかに記載の鳥類飛来防止装置。
  8. 前記長尺帯状本体はポリ塩化ビニルで形成されている請求項1〜7の何れかに記載の鳥類飛来防止装置。
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