JP3088424U - 米袋

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(57)【要約】【課題】１回の米消費量が少ない消費者にとって有利
な米袋を提供する。【解決手段】ひとつの包装容器１内に、１４５ｇの無
洗米２を密封したプラスチック製の小袋３が少なくとも
５個以上納まっている。

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は、とくに無洗米を数個単位に小分けして袋詰めした米袋に関する。

【０００２】

【従来の技術】

通常の米を数Kg単位で強靱なプラスチック・シート製の米袋に密封し、この状態で販売に供することは公知である。また、消費者が、洗わなくても水を加えるだけで炊き上げることができる無洗米も公知である。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

１回の消費量が少ない独身者等にとって、無洗米は手間が掛からず有意義ではあるが、ひとつの米袋に大量の無洗米が入っていると、この米袋から無洗米を所定量分だけ取り出すことこれ自体が面倒である。いったん米袋の封を切ると、１回の消費量が少ない場合に米の品質が早期に劣化するところに問題があった。

【０００４】そこで本考案の目的は、無洗米であることと相まって１回の米消費量が少ない消費者にとって好都合な米袋を得るにある。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

請求項１記載の本考案に係る米袋は、ひとつの包装容器１内に、１４５ｇの無洗米２を密封した小袋３が少なくとも５個以上納まっていることを特徴とする。

【０００６】請求項２に係る本考案は、請求項１記載の米袋において、小袋３がプラスチック・フィルム製である。

【０００７】請求項３に係る本考案は、請求項２記載の米袋において、包装容器１の上端口部に提手４が設けられている。

【０００８】

【実施例】

図面は本考案に係る米袋の一実施例を示しており、プラスチック製の大きいひとつの包装容器１に、１４５ｇの無洗米２を入れた小袋３が１０個収納されている。小袋３はポリエステルフィルムなどのプラスチック・フィルム製であって、無洗米２が密封状態で封入されており、適所に切り破り部が形成されている。

【０００９】包装容器１は、これの内部に無洗米入りの前記小袋３が１０個入っても破れないだけの強度を有し、その上端口部に通口４ａを有する提手４が設けられている。図示例では、ひとつの包装容器１に前記小袋３が左右二列で上下５段に収納されている。

【００１０】かかる本考案の米袋によれば、店頭にて小袋３が１０個入りの包装容器１を購入したのち提手４を介して持ち帰ることができる。そして、包装容器１の上端口部を開けて必要数の小袋３を取り出して破り、小袋３から無洗米２を炊飯器に移し、水を加えるだけで炊飯に供することができる。

【００１１】その際、１合炊きであれば１個の小袋３を、２合炊きであれば２個の小袋３をそれぞれ開ければよく、計量を要しないので水加減も適正に判るものとなる。切り破った小袋３は、包装容器１に戻すことにより、消費者は小袋３を包装容器１ごと散乱することなく廃棄処理できる。

【００１２】包装容器１内に小袋３は一列で上下多段に積み重ね収納してもよい。小袋３の数は特に問わないが、少なくとも５袋以上であることを想定している。包装容器１は紙製ないし紙箱であってもよい。提手の形態も任意に選ぶことができる。

【００１３】

【考案の効果】

本考案によれば、各小袋３に無洗米２が１４５ｇ（１合分）が入っているので、計量を要さずに何合炊きにするかの目安を小袋３の数で決めることができる。その際、１合炊きから可能である。従って、手間を嫌う独身者等にとって、米が無洗米２であることと相まって少量炊飯に好都合である。

【００１４】炊飯の機会が間遠であっても、無洗米２はプラスチック製の小袋３に１４５ｇずつ完全に密封入されているので、品質の劣化などを確実に抑えることができる。

【００１５】米の生産地、販売業者、内容量などは、包装容器１に印刷表示すれば足り、かつ包装容器１これ自体を密封する必要がないので、全体として安価に提供できる。

【００１６】包装容器１の上端口部に提手４が設けられていると、店頭からの持ち帰りに便利である。

【図面の簡単な説明】

【図１】全体の一部切り欠き斜視図

【符号の説明】

１包装容器２無洗米３小袋４提手

【実用新案登録請求の範囲】