JP3088058U - 変形性膝関節の矯正具 - Google Patents
変形性膝関節の矯正具Info
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- JP3088058U JP3088058U JP2002000759U JP2002000759U JP3088058U JP 3088058 U JP3088058 U JP 3088058U JP 2002000759 U JP2002000759 U JP 2002000759U JP 2002000759 U JP2002000759 U JP 2002000759U JP 3088058 U JP3088058 U JP 3088058U
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Abstract
(57)【要約】
【課題】 外縁部に沿って長く形成した外側縦方向アー
チ傾斜面により足裏面の縦方向の滑りが無く、土踏まず
膨出面とも相俟って足部が固定された状態での外反位の
継続、保持が歩行初期の接踵から踏み返しに至るまで可
能となり、踏み返し、離床に違和感もなくなる。 【解決手段】 外縁3より内縁に向かって傾斜し、且
つ、立方骨との対面部位と最高の膨出位置にして縦方向
に踵部より第5中足骨の先端部位置にまで上方にアーチ
状に湾曲した外側縦方向アーチ傾斜面2を設ける。内縁
部の土踏まず部位に内側縦方向アーチに沿って上方に、
湾曲状に土踏まず膨張面4を形成する。踵部の外縁6よ
り内側の内縁7に向かって低く傾斜させた内向き傾斜面
5を形成する。平面視第3中足骨の前半位置より第1中
足骨の根元対面位置にまで後方に湾曲した踏み返し湾曲
面8を形成する。
チ傾斜面により足裏面の縦方向の滑りが無く、土踏まず
膨出面とも相俟って足部が固定された状態での外反位の
継続、保持が歩行初期の接踵から踏み返しに至るまで可
能となり、踏み返し、離床に違和感もなくなる。 【解決手段】 外縁3より内縁に向かって傾斜し、且
つ、立方骨との対面部位と最高の膨出位置にして縦方向
に踵部より第5中足骨の先端部位置にまで上方にアーチ
状に湾曲した外側縦方向アーチ傾斜面2を設ける。内縁
部の土踏まず部位に内側縦方向アーチに沿って上方に、
湾曲状に土踏まず膨張面4を形成する。踵部の外縁6よ
り内側の内縁7に向かって低く傾斜させた内向き傾斜面
5を形成する。平面視第3中足骨の前半位置より第1中
足骨の根元対面位置にまで後方に湾曲した踏み返し湾曲
面8を形成する。
Description
【0001】
本考案は、主として下肢の体重支持点の変位により生ずる変形性膝関節やO脚 の矯正具に関するものである。
【0002】
従来、変形性膝関節症やO脚症の矯正具としては、例えば靴の中敷の略中央部 分から外側部分に向かって漸次高くなる傾斜面を設けると共に、中敷の土踏まず 部分に足の滑りを防止するための係止部を設けた変形性膝矯正具が知られている (例えば、登録実用新案公報第3031739号参照)。また、ヒールカップと 縦方向の弓形盛上がり部と、約4度の内反足ポストと、第2,第3及び第4中足 骨の頭部を整列させるための中足骨の盛上り部を形成した筋、関節補強回復装置 等も知られている(例えば公表特許公報平5−501509号参照)。さらに、 左右の各底部の底面を平らに形成すると共に、左右の各底部内面の左右外側端部 から左右内側端部に沿って底部内面が徐々に低くなるような傾斜面を形成したこ とを特徴とする内側型変形性関節症の矯正具履物も公知である(例えば、特開2 001−17202号参照)。
【0003】
従来の技術で述べた変形性膝の矯正具、装置、履物等においては、大腿脛骨角 が大きくて足首が外向きに傾斜する変形性膝関節症の患者が歩行する際に膝の内 側に体重がかかるのを防止するため踵の外縁側を高くして内側に向けて低くした 傾斜面を形成し、前記足首の外向きの傾斜を内向きに矯正して歩行の際のアライ メントを補正している。また、この傾斜面を設けたことによる足の滑りを防止す るために土踏まず部分に足裏のアーチに沿ってアーチ状の膨出部に設けてはいる が歩行時に足裏の接踵から踏み返しに至る外反位の完全な継続性に、稍欠ける問 題点を有していた。この点を更に詳述すると、踵部外縁部の高くなった楔状の傾 斜面により接踵初期には巨骨下関節を外反位に保持し、下腿骨、特に膝関節に外 反抵抗を附与することができるという考え方が踵骨に重点をおいた従来の楔状足 庄挿板(一例、ラテラルエッジ)の設計の基礎となっており、これを全面的に否 定するものではないが、踵骨部の楔状は、人間歩行における接踵期にのみ外反位 をとることになり、外反継続しない。また立脚期にあっても体幹を支える下肢の 前額面(正面)では、支持力線は、略下肢の中央を下降するが、矢状面(側面) 大腿骨頭から膝蓋骨(膝の皿)の後面を通り足部の中央に近い立方骨の、稍前方 に下降点があることを重視し、本考案の変形性膝関節の矯正具の主要部は、立方 骨に荷重させる傾斜、湾曲面を有する構成が好ましく、更に歩行の踏み返しに至 るまでの外反位の継続を考慮すると、踵骨から第5中足骨に至るまでの間に縦方 向のアーチを形成する必要があることに着眼し、本考案を完成したものである。
【0004】
外縁より内側に向かって傾斜し、且つ、立方骨との対面部位を最高の膨出位置 にして踵部より第5中足の先端部位にまで外縁に沿って上方にアーチ状に外側縦 方向アーチ傾斜面を形成し、前記外側縦方向アーチ傾斜面と対向位置の内縁部の 土踏まず部位に、内側縦方向アーチに沿って上方に湾曲膨出した土踏まず膨出面 を形成し、踵部の外縁より内側の内縁に向かって低く傾斜させた内向き傾斜面を 形成し、平面視第3中足骨の前半位置より第1中足骨の根元対面位置にまで後方 に湾曲した踏み返し湾曲面を形成する。
【0005】
以下本考案を図面に基づいて説明する。左足用を示す図1において本考案の変 形性膝関節の矯正具1は、例えばE.V.Aスポンジの素材で形成し、踵部から 略中足骨の各々、左右の足裏面に靴の履用時対面接当する形状に形成する。さら に詳しくは、外側縦方向アーチ傾斜面2は、図2〜図5に示す如く、外縁3より 内側に向かって傾斜し、且つ、立方骨との対面部位を最高の膨出位置として外縁 3に沿って縦方向(踵より爪先方向)に踵部より第5中足骨の先端部接当位置に まで上方に湾曲したアーチ状に形成する。
【0006】 土踏まず膨出面4は、図2、図3、図5に示す如く、前期外側縦方向アーチ傾 斜面2と対向位置の内縁側の足裏の土踏まず部位(巨骨及び舟状骨との対面部) に周知の縦方向アーチに沿って上方に湾曲状に膨出形成する。
【0007】 内向き傾斜面5は踵部の外縁6より内側の内縁7に向かって低く傾斜させて形 成する。
【0008】 踏み替えし湾曲面8は、図1に示す如く、平面視、第3中足骨の前半位置より 、第1中足骨の根元位置まで大きく後方に湾曲形成する。
【0009】 次に、本考案を実施し、使用した場合について詳述すると、正常立位の歩行初 期では、踵骨は内向き傾斜面5により、そして立方骨部位は外側縦方向アーチ傾 斜面2によって外反位に各々支持され、次に歩行中期に向かうと踵骨の接床部は 中央から内縁に方向に移向し、体重支持点も踵骨の内縁に移動し、立方骨に体重 の荷重が移るが此の場合、外側縦方向アーチ傾斜面2が縦方向に長く形成されて いるため、歩行後期の踏み返し動作に至るまでしっかりと支持して外反位効果を 保持し、対向位置に設けた土踏まず膨出面4との挟持効果とも相俟って足裏の滑 り移動もなく、最後には、踏み返し湾曲面8が大きく湾曲状に切り欠かれている ので踏み返しがしやすい。
【0010】
左足用の本考案の実施の一例を示すと、例えば外側縦方向アーチ傾斜面2の最 高部位の厚さHは、10mm〜14mm、傾斜角度2は7°〜11°(図3参照 )踵部の外縁の厚さMは10mm、内縁の厚さTは3mm、内向き傾斜面5の傾 斜角度Bは7°〜10°に形成すると好結果が得られたが、かならずしもこの数 値に限定されるものではなく、個人差の症状によって調整されることが好ましい 。
【0011】
【考案の効果】 以上説明した如く、本考案は、内側の土踏まず膨出面と対向した位置の外縁部 に沿って縦方向に長い外側縦方向アーチ傾斜面が形成されているため、両側から 挟持された状態で足裏面が歩行初期より後期に至るまで確実に固持され、縦方向 に長い外側縦方向アーチ傾斜面のアーチの支持により、足裏面の縦方向への滑り も無くなり接踵から踏み返しに至る外反位の継続効果が期待でき立方骨による快 い支持と外反位の保持及び踏み返し離床にも違和感がなく、変形性膝関節などの 膝痛の緩和に大きく寄与する考案である。
【図1】左足用の変形性膝関節の矯正具における平面視
の骨部との位置関係を示す平面図である。
の骨部との位置関係を示す平面図である。
【図2】図1のA−A線上、B−B線上、C−C線上の
各縦断面を示す斜視図である。
各縦断面を示す斜視図である。
【図3】図1の A−A線上、B−B線上、C−C線上
の各縦断面図である。
の各縦断面図である。
【図4】第5中足骨側から見た変形性膝関節の矯正具の
左側面図である。
左側面図である。
【図5】第1中足骨側から見た変形性膝関節の矯正具の
右側面図である。
右側面図である。
1 変形性膝関節の矯正具 2 外側縦方向アーチ傾斜面 3 外縁 4 土踏まず膨出面 5 内向き傾斜面 6 外縁 7 内縁 8 踏み返し湾曲面
Claims (1)
- 【請求項1】 外縁(3)より内側に向かって傾斜し、
且つ、立方骨との対面部位を最高の膨出位置にして踵部
より第5中足骨の先端部位にまで外縁(3)に沿って上
方にアーチ状に形成した外側縦方向アーチ傾斜面(2)
と、前記外側縦方向アーチ傾斜(2)と対向位置の内縁
部の土踏まず部位に、内側縦方向アーチに沿って上方に
湾曲膨出した土踏まず膨出面(4)と、踵部の外縁
(6)より内側の内縁(7)に向かって低く傾斜形成し
た内向き傾斜面(5)と、平面視第3中足骨の前半位置
より第1中足骨の根元対面位置にまで後方に大きく湾曲
形成した踏み返し湾曲面(8)とを備えることを特徴と
する変形性膝関節の矯正具。
Priority Applications (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002000759U JP3088058U (ja) | 2002-02-19 | 2002-02-19 | 変形性膝関節の矯正具 |
Applications Claiming Priority (1)
Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
---|---|---|---|
JP2002000759U JP3088058U (ja) | 2002-02-19 | 2002-02-19 | 変形性膝関節の矯正具 |
Publications (1)
Publication Number | Publication Date |
---|---|
JP3088058U true JP3088058U (ja) | 2002-08-30 |
Family
ID=43239381
Family Applications (1)
Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
---|---|---|---|
JP2002000759U Expired - Lifetime JP3088058U (ja) | 2002-02-19 | 2002-02-19 | 変形性膝関節の矯正具 |
Country Status (1)
Country | Link |
---|---|
JP (1) | JP3088058U (ja) |
Cited By (3)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006102335A (ja) * | 2004-10-08 | 2006-04-20 | Takeshi Takahashi | 靴用インソール |
JP5669965B1 (ja) * | 2014-01-17 | 2015-02-18 | 株式会社クワトロハート | サポータ |
JP2017148321A (ja) * | 2016-02-25 | 2017-08-31 | 株式会社Dc | インソール |
-
2002
- 2002-02-19 JP JP2002000759U patent/JP3088058U/ja not_active Expired - Lifetime
Cited By (4)
Publication number | Priority date | Publication date | Assignee | Title |
---|---|---|---|---|
JP2006102335A (ja) * | 2004-10-08 | 2006-04-20 | Takeshi Takahashi | 靴用インソール |
JP5669965B1 (ja) * | 2014-01-17 | 2015-02-18 | 株式会社クワトロハート | サポータ |
JP2015134049A (ja) * | 2014-01-17 | 2015-07-27 | 株式会社クワトロハート | サポータ |
JP2017148321A (ja) * | 2016-02-25 | 2017-08-31 | 株式会社Dc | インソール |
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