JP3088004U - 糊付き発泡スチロールパネル - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 糊付き発泡スチロールパネルを用いて立体模
型を制作するに際して、テキスト等を用いること無く、
制作する立体模型を容易にイメージすることを可能とす
る糊付き発泡スチロールパネルを提供すること。 【解決手段】 発泡スチロール製のパネル本体（２）
と、該パネル本体（２）の少なくとも上面又は下面に形
成された接着層（３）と、該接着層（３）に着脱自在に
貼着された、前記接着層（３）との接着面にシリコン層
（４０２）が形成された剥離紙（４）とを具備した糊付
き発泡スチロールパネルにおいて、前記剥離紙（４）に
おけるシリコン層（４０２）の反対面にだまし絵（４０
３）を描いたことを特徴としており、だまし絵により、
糊付き発泡スチロールパネルを用いて立体模型等を制作
しようとする者に知的な刺激を与え、これにより、テキ
スト等を参照すること無くさまざな立体像をイメージさ
せることを可能とした。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案が属する技術分野】

本考案は糊付き発泡スチロールパネルに係り、より詳しくは、発泡スチロール パネル本体に着脱自在に貼着した剥離紙に、トリックアート等のだまし絵を描い たことを特徴とする糊付き発泡スチロールパネルに関する。

【０００２】

【従来の技術】

従来から、写真、メモ、パンフレット等を所望する箇所に飾るためのものとし て糊付き発泡スチロールパネルが提供されている。

【０００３】 即ち、この糊付き発泡スチロールパネルは、発泡スチロール製のパネル本体の 片面に接着剤による接着層が形成されるとともに、この接着層に剥離紙が着脱自 在に貼着された構造をしており、これを用いて写真等を飾る場合には、剥離紙の 任意の部分をはがして接着層を露出させ、この露出させた接着層に写真等を貼着 する。そしてその後に、写真等を貼着したパネル本体を任意の形状に切りとって これを所望する箇所に設置等する。そしてこれにより、この糊付き発泡スチロー ルパネルを写真台紙等に代用することが可能となる。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

ところで、前述したように糊付き発泡スチロールパネルは写真、メモ等の台紙 として用いられることが多いが、その他の用途として、この糊付き発泡スチロー ルパネルを立体的に組み合わせ、これにより所望する立体模型等を制作すること も行なわれている。

【０００５】 即ち、かかる場合には、パネル本体を複数個のパーツに切り取り、その後に、 パネル本体の接着層を用いてこれらを接着して、これにより所望する立体模型を 制作する。

【０００６】 しかしながら、一般的に立体模型を制作するには、まず制作する模型をイメー ジ等する必要があるが、専門家の場合は別として、素人では立体模型を容易にイ メージすることは困難である。そのため、従来はテキスト等を参照しながらイメ ージすることが一般的であり、素人では、手軽に立体模型を制作することができ なかった。

【０００７】 そこで、本考案は、糊付き発泡スチロールパネルを用いて立体模型を制作する に際して、テキスト等を用いること無く、制作する立体模型を容易にイメージす ることを可能とする糊付き発泡スチロールパネルを提供することを課題としてい る。

【０００８】

【課題を解決するための手段】

本考案の糊付き発泡スチロールパネルは、発泡スチロール製のパネル本体と、 該パネル本体の少なくとも上面又は下面に形成された接着層と、該接着層に着脱 自在に貼着された、前記接着層との接着面にシリコン層が形成された剥離紙とを 具備した糊付き発泡スチロールパネルにおいて、 前記剥離紙におけるシリコン層の反対面にだまし絵を描いたことを特徴として いる。

【０００９】 即ち、従来の発泡スチロールパネルにおける剥離紙には、単に発泡スチロール パネルの商品名や取り扱い方法等が記載されているのみであったが、本考案の糊 付き発泡スチロールパネルでは、剥離紙にだまし絵を描いており、これにより糊 付き発泡スチロールパネルで立体模型を制作しようとする者に知的な刺激を与え ることを可能としている。

【００１０】 従って、本考案の糊付き発泡スチロールパネルで立体模型を制作しようとする 者は、この剥離紙に描かれただまし絵を見て刺激を受けることにより、さまざま なイメージを思い浮かべ、それによりテキスト等を見ることなく立体模型の制作 にとりかかることが可能となる。

【００１１】

【考案の実施の形態】

本考案の糊付き発泡スチロールパネルでは、少なくとも上面または下面に接着 層が形成された発泡スチロール製のパネル本体と、このパネル本体における前記 接着層に貼着された剥離紙を具備しており、前記剥離紙におけるパネル本体との 接着面にはシリコン層が形成され、これにより剥離紙を着脱自在としている。

【００１２】 そして、剥離紙におけるシリコン層と反対側の面にはだまし絵が描かれており 、これにより本考案の糊付き発泡スチロールパネルを使用する者に刺激を与える ことを可能としている。

【００１３】 ここで、前記だまし絵としては、例えばトリックアートが考えられ、これによ り、これを見た者にさまざまなイメージを起こさせることができる。

【００１４】

【実施例】

本考案の糊付き発泡スチロールパネル（以下においては「糊付きパネル」と称 する。）の実施例について図面を参照して説明すると、図１は、本実施例の糊付 きパネルの構造を説明するための断面図であり、図において１が本実施例の糊付 きパネルである。

【００１５】 また、図において２はパネル本体であり、本実施例においてこのパネル本体２ は、発泡スチロールにより形成した平板状物としている。

【００１６】 そして、本実施例においては、このパネル本体２の上面側全面に接着剤を塗布 して接着層３を形成し、この接着層３に任意の写真、メモ等を貼着可能としてい る。

【００１７】 次に、前記パネル本体２における接着層３には、着脱自在に剥離紙４が貼着さ れており、これにより、通常は前記パネル本体２の接着層３に予期しないものが 接着されてしまうことを防止している。

【００１８】 ここで、図２は前記剥離紙４の構造を示した断面図であり、本実施例における 前記剥離紙４は、剥離紙本体４０１と、この剥離紙本体４０１の下側全面に形成 されたシリコン層４０２とを具備しており、パネル本体２との接着に際しては、 前記接着層３とシリコン層４０２とが当接するようにしている。

【００１９】 次に、図３は前記剥離紙４におけるシリコン層４０２の反対面を示した平面図 であり、図において４０３はいわゆるだまし絵である。すなわち、本実施例にお ける糊付きパネル１では、剥離紙におけるシリコン層４０２の反対面、即ち糊付 きパネル１を使用する者の目に見える箇所にだまし絵４０３を描いており、これ により、糊付きパネル１を用いて立体模型等を制作しようとする者に知的な刺激 を与えることを可能としている。そのため、本実施例の糊付きパネルによれば、 これを用いて立体模型等を制作しようとしている者は、このだまし絵４０３の刺 激を受けることにより、立体模型等のイメージが浮かびやすくなり、テキスト等 を参照すること無く立体模型等の制作にとりかかることができる。

【００２０】 なお、図３においては、「ペンローズの三角形」といわれている図形を描いて いるが、本考案の糊付きパネルに描くだまし絵は必ずしもこの図形には限定され ず、平面でしか描くことができないその他の図形や、「アナモルフォーシス」と 称されるだまし絵等のトリックアートであればいずれのだまし絵でも良い。

【００２１】 このように、本実施例の糊付きパネルでは、剥離紙におけるパネル本体との接 着面に対向する側にだまし絵を描いているために、この糊付きパネルを用いて立 体模型等を制作する者に知的な刺激を与えることができ、それにより、テキスト 等を参照すること無く、制作しようとする立体模型等を容易にイメージさせるこ とが可能となる。

【００２２】

【考案の効果】 本考案の糊付き発泡スチロールパネルは以上説明した形態で実施され、以下に 記載するような効果を奏する。

【００２３】 本考案の糊付き発泡スチロールパネルは、発泡スチロール製のパネル本体と、 該パネル本体の少なくとも上面又は下面に形成された接着層と、該接着層に着脱 自在に貼着された、前記接着層との接着面にシリコン層が形成された剥離紙とを 具備した糊付き発泡スチロールパネルにおいて、前記剥離紙におけるシリコン層 の反対面にだまし絵を描いたことを特徴としており、これにより、糊付き発泡ス チロールパネルで立体模型を制作しようとする者に知的な刺激を与えることを可 能としている。

【００２４】 そのため、本考案の糊付き発泡スチロールパネルで立体模型を制作しようとす る者は、この剥離紙に描かれただまし絵を見て刺激を受けることにより、さまざ まなイメージを思い浮かべ、それによりテキスト等を見ることなく立体模型の制 作にとりかかることが可能となる。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の糊付き発泡スチロールパネルの実施例
の構造を説明するための断面図である。

【図２】本考案の糊付き発泡スチロールパネルの実施例
に用いられる剥離紙の構造を説明するための断面図であ
る。

【図３】本考案の糊付き発泡スチロールパネルの実施例
に用いられる剥離紙におけるシリコン層と反対の面を示
す平面図である。

【符号の説明】

１ 糊付き発泡スチロールパネル ２ パネル本体 ３ 接着層 ４ 剥離紙 ４０１ 剥離紙本体 ４０２ シリコン層 ４０３ だまし絵

Claims (2)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】発泡スチロール製のパネル本体（２）と、 該パネル本体（２）の少なくとも上面又は下面に形成さ
   れた接着層（３）と、 該接着層（３）に着脱自在に貼着された、前記接着層
   （３）との接着面にシリコン層（４０２）が形成された
   剥離紙（４）とを具備した糊付き発泡スチロールパネル
   において、 前記剥離紙（４）におけるシリコン層（４０２）の反対
   面にだまし絵（４０３）を描いたことを特徴とする糊付
   き発泡スチロールパネル。
2. 【請求項２】前記だまし絵がトリックアートであること
   を特徴とする請求項１に記載の糊付き発泡スチロールパ
   ネル。