JP3087801U - 自転車用梱包パレット - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 （修正有） 【課題】経済面での実用性の高い自転車用梱包パレット
を提供する。 【解決手段】それは主に台座１、２か所の支持キャリア
２、所定数量の支持棒３と天板４などが組み合されて構
成されており、前記の通り組み合されて構成された全体
構造は自転車を当該台座と各支持キャリアの間に制止し
て位置決めすることができ、このように当該台座に組み
合されて製作されているパレットの構造形態は、運輸・
搬送時の梱包を簡略化する助けとなり、輸送簡便という
実際的効果を備えている。この他、当該の各支持棒３の
周囲を透明材質のプラスチックシートで覆うと、内部に
梱包されている自転車はシートを通して直接観察するこ
とができるため、全体の梱包を取り外す必要なく、直接
陳列・展示することができる。従って速やかに展示でき
るという実際的効果も備わっている。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は自転車の梱包構造に関するものであり、より具体的に言うと、特に自 転車用梱包パレットに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】

公知の一般的な自転車運輸・搬送用の梱包は、通常すべて１台の自転車に１個 の梱包箱を利用して箱詰め梱包されている。このような梱包方式は運輸・搬送上 で問題にならないばかりではなく、確実に自転車製品を製造業者から世界の各販 売拠点まで輸送することができ、展示販売することができる。このようして見る と、過去の梱包・運輸はすでに相当に完備され、改めて改善する必要はないよう に思われる。しかし実際にはそうではなく、過去の自転車運輸・搬送は１台の自 転車に１個の梱包箱を使用しなければならないため、梱包面で相当に時間と人手 が必要であり、梱包が完了した後にも人手により１台１台コンテナに積み込んで 世界各地に輸送、販売しなければならなかった。そのため全体の流れは相当に煩 瑣であり、やはり非常に時間と人手が必要であるため、厳密に言うと、経済原則 には合致していなかった。特に自転車を販売拠点まで輸送した後、消費者の観察 向けに展示する場合、販売担当者は往々にして改めて当該の梱包箱を開梱して、 当該の自転車を取り出して展示しなければならず、当該の梱包を開梱する過程で 相当な不便を感じることが不可避であった。そのため、以上の重大な欠陥に対し て、理想を追求し、実用と進歩が備わった今日では、それは努力を傾注し改善す ることが待たれる目標なのである。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記の点に鑑み、考案者は思索を重ね、長年にわたり従事してきた各種自転車 と各項部品梱包の販売と研究開発面の経験に基づき、試行錯誤を繰り返し、つい に自転車用梱包パレットの研究開発に成功した。 そこで、本考案の主な目的は、自転車用梱包パレットを提供することにあり、 それは簡単な設計構造を利用して自転車の梱包、運輸と展示を一体として結合す ることができ、時間と労働力を節約するという実際的効果を提供することができ るため、経済面での実用性という原則に完全に合致している。

【０００４】 本考案の次の目的は、自転車用梱包パレットを提供することにあり、梱包中に パレットの構造形態が含まれており、機械式の大量運輸・搬送の助けとなるため 、確実に時間と労働力を節約するという実際的効果を上げることができるのであ る。

【０００５】 本考案の更にもう一つの目的は、自転車用梱包パレットを提供することにあり 、梱包中の一部分は透明な材質のプラスチックシートで覆われており、それを通 して内部に梱包されている自転車を観察することができ、全体の梱包を開梱する 必要なく直接陳列・展示することができるため、速やかに展示できるという確か な実用性が備わっているのである。

【０００６】

【課題を解決するための手段】

本考案の自転車用梱包パレットには以下が備わっている。 底部に所定数量の支持脚が設置され、当該の各支持脚と支持脚の間には自然に 凹溝が形成され、積み上げ作業に際してはその中にフォークリフトのフォークが 挿入され、この他、その頂上面の所定箇所には所定数量の前・後に対応した位置 決め溝も開設されている台座と、 断面がすべて一体成形されたコ字状形態で、底部に成形されている接合部によ り当該台座頂上面の両側対応箇所に固定され、その頂上部と底部に成形されてい る位置決め部と接合部上にはそれぞれ所定数量の支持孔が開設されており、頂上 部に成形されている各位置決め部上には当該台座上に設置された各位置決め溝に 対応してそれぞれ制止溝が設置されて、自転車の前輪、後輪がそれぞれはめ込ま れる２か所の支持キャリアと、 それぞれ当該の各支持キャリアの位置決め部と接合部に設置された支持孔内に 挿入設置される所定数量の支持棒と、 当該の各支持棒の頂上端に固定設置され、当該台座と当該の各支持棒に組み合 されて自転車を脱離するおそれがないように位置決めして固定する天板である。

【０００７】

【考案の実施の形態】

本考案が上記目的を達成するために、採用している技術、手段とその他機能に ついて、適切な実施可能例を挙げ、図面に基づき以下の通り説明する。本考案の 上記目的、特徴とその他利点について、より深くかつ具体的な理解が得られるも のと確信する。

【０００８】 図１及び図２が示すところによれば、本考案により提供される自転車用梱包パ レットは、主に台座（１）と、２か所の支持キャリア（２）と、所定数量の支持 棒（３）と、天板（４）などが組み合されて構成されている。

【０００９】 そのうち、当該台座（１）について、本実施例では多層ダンボール板を材料と してパレットを製作した構造形態が例として採用されている。その底部には３か 所の支持脚（１１）が設置されているが、当然ながら更に多くの支持脚（１１） とすることもでき、当該の各支持脚（１１）と支持脚（１１）の間には自然に凹 溝（１２）が形成され、積み上げ作業に際してはその中にフォークリフトのフォ ーク（図示せず）が挿入され、この他、当該台座（１）頂上面の所定箇所には所 定数量の前・後に対応した位置決め溝（１３）も開設されている。

【００１０】 当該２か所の支持キャリア（２）について、本実施例ではダンボール板を材料 とし断面が均一に一体成形されたコ字状を呈する形態が採用されており、底部に 成形されている接合部（２１）により当該台座頂上面の両側対応箇所に固定され 、その頂上部と底部に成形されている位置決め部（２２）と接合部（２１）上に はそれぞれ所定数量の支持孔（２１１）、（２２１）が開設されており（本実施 例では支持キャリア（２）１部材について３個を設置するものとして例示されて いる）、頂上部に成形されている各位置決め部（２２）上には当該台座（１）上 に設置された各位置決め溝（１３）に対応してそれぞれ制止溝（２２２）が設置 されて、自転車（５）の前・後輪（５１）、（５２）がそれぞれはめ込まれ、安 定して固定される。当然、重量バランスから見て、当該の自転車（５）を隣り合 う自転車（５）と前後逆の状態で配列することができ、このように交差して配列 すると重量上でバランスが取れるばかりではなく、更に梱包上で幅を削減するこ とも可能である。

【００１１】 当該の所定数量の支持棒（３）について、本実施例では重量を軽減するために 、中空形態の紙管が例として採用されており、合計６本が装着され、それぞれ当 該の各支持キャリア（２）の位置決め部（２２）と接合部（２１）に設置された 支持孔（２１１）、（２２１）内に挿入設置されている。

【００１２】 当該天板（４）について、本実施例ではダンボール板を材料として製作されて おり、各支持棒（３）の頂上端に固定設置され、当該の台座（１）や当該の各支 持棒（３）と組み合されて自転車（５）を脱離するおそれがないように制止して 位置決めしている。当然、構造の強度が増強されるように、当該の天板（４）と 当該の各支持棒（３）の接合部位に補強片（４１）を追加することも可能であり 、そうすることにより当該箇所の構造は増強される。 以上に記述されているのは、本考案の各関連構成部材が組み立てられた相互の 関係位置とその構造についてである。

【００１３】 本考案の梱包・運輸の動作原理については、下記の詳細な説明を参照いただく こととし、それにより貴審査官は本考案の構造、特徴とその利点についてより一 層理解並びに認識を深められるものと確信する。

【００１４】

【考案の効果】

図１、図２と図３に示されている通り、自転車（５）を梱包しようとする際に は、先ず当該自転車（５）の前・後輪（５１）、（５２）を当該台座（１）の位 置決め溝（１３）と当該の各支持キャリア（２）の制止溝（２２２）にはめ込む と、自転車（５）は完全に制止され、脱離するおそれはなくなる。その後は当該 天板（４）を装着すると、順調に梱包作業を完成することができる（図２に示さ れている通り）。当然、直接展示の便宜を図り、埃による汚れを防止するために 、当該の各支持棒の周囲を透明材質のプラスチックシート（６）で覆うと、被覆 の保護作用下で汚れが発生するおそれはなくなり、内部に梱包されている自転車 （５）を直接透視して観察することができるため、全体の梱包を取り外すことな く直接陳列展示することができ、速やかに展示するという実際的効果を備えるこ とになる。

【００１５】 注意すべき点は、本考案は当該台座（１）がパレットと同様な構造形態として 設計されているため、梱包完了後すぐにフォークリフトなどの機械を利用した作 業方式で大量にコンテナまで運輸・搬送できる点である。その搬送量は１回当り 大箱１箱であり（図２に示されている通り）、つまり１回当り複数台の自転車（ ５）を搬送できるのである。当然、１回当り大箱２箱を搬送できるよう（図３図 に示されている通り）、積み重ね方式を採用すると、搬送量は更に多くなる。こ のようにするとコンテナ積み込みは速やかであり、相対的にコンテナからの積み 降ろしも速やかである。全体として言うと、運輸・搬送上において確実に時間と 労働力が節約できるという実際的効果を挙げることができるのである。

【００１６】 以上をまとめると、本考案の実施例で披露されている構造は、簡単な設計構造 により自転車の梱包、運輸と展示を一体として結合した作用を発揮することがで き、運輸・搬送時の梱包を簡略化することで、運輸・搬送を機械化させ、大量輸 送に適しており、輸送を簡便とすることができ、また開梱する必要なく直接陳列 展示作業を実施することができるため、確実に時間と労働力の節約という実際的 効果を挙げることができ、完全に経済的実用性に合致している。従って、本考案 が産業上において利用可能性を備えていることは疑いがない。この他、本考案の 実施例で披露されている構造は、出願前にはいずれの刊行物においても紹介され ておらず、また公開使用もされておらず、それに加えて上記の通り機能向上とい う事実が備わっているため、本考案は「斬新性」と「進歩性」という概念にとも に合致している。従ってここに法に基づき実用新案の出願を行なうものである。 審査並びに早期の権利承認を宜しくお願いする次第である。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の立体分解図である。

【図２】本考案の立体組合せ図である。

【図３】本考案において積み重ね状態とした場合の立体
組合せ見取図である。

【符号の説明】

１ 台座 ２ 支持キャリア ３ 支持棒 ４ 天板 ５ 自転車 ６ プラスチックシート １１ 支持脚 １２ 凹溝 １３ 位置決め溝 ２１ 接合部 ２２ 位置決め部 ４１ 補強片 ５１ 前輪 ５２ 後輪 ２１１ 支持孔 ２２１ 支持孔 ２２２ 制止溝

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 底部に所定数量の支持脚が設置され、当
   該の各支持脚と支持脚の間には自然に凹溝が形成され、
   積み上げ作業に際してはその中にフォークリフトのフォ
   ークが挿入され、この他、その頂上面の所定箇所には所
   定数量の前・後に対応した位置決め溝も開設されている
   台座と、断面がすべて一体成形されたコ字状形態で、底
   部に成形されている接合部により当該台座頂上面の両側
   対応箇所に固定され、その頂上部と底部に成形されてい
   る位置決め部と接合部上にはそれぞれ所定数量の支持孔
   が開設されており、頂上部に成形されている各位置決め
   部上には当該台座上に設置された各位置決め溝に対応し
   てそれぞれ制止溝が設置されて、自転車の前輪、後輪が
   それぞれはめ込まれる２か所の支持キャリアと、それぞ
   れ当該の各支持キャリアの位置決め部と接合部に設置さ
   れた支持孔内に挿入設置される所定数量の支持棒と、当
   該の各支持棒の頂上端に固定設置され、当該台座と当該
   の各支持棒に組み合されて自転車を脱離するおそれがな
   いように位置決めして固定する天板とを備えていること
   を特徴とする自転車用梱包パレット。
2. 【請求項２】 直接展示が便利なように、当該の各支持
   棒の周囲を透明な材質のプラスチックシートで覆うこと
   ができることを特徴とする請求項１記載の自転車用梱包
   パレット。
3. 【請求項３】 重量を軽減させるために、当該の各支持
   棒は中空形態として製作することが最適であることを特
   徴とする請求項１記載の自転車用梱包パレット。
4. 【請求項４】 重量を軽減しコストを削減するために、
   当該の台座、支持キャリア、支持棒と天板はすべて紙質
   材料を採用して製作することが最適であることを特徴と
   する請求項１記載の自転車用梱包パレット。