JP3087700B2 - 絵描きツールと処理方法 - Google Patents

絵描きツールと処理方法

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JP3087700B2 JP09257006A JP25700697A JP3087700B2 JP 3087700 B2 JP3087700 B2 JP 3087700B2 JP 09257006 A JP09257006 A JP 09257006A JP 25700697 A JP25700697 A JP 25700697A JP 3087700 B2 JP3087700 B2 JP 3087700B2
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Description

【発明の詳細な説明】
【０００１】
【発明の属する技術分野】本発明は絵描きツールに関
し、特にマウス等のストローク入力装置を動かして輪郭
線の内部に色を塗る際、輪郭線付近で慎重な操作をする
ことなく、輪郭線の内部のみに着色することを可能にす
る絵描きツールに関する。
【０００２】
【従来の技術】従来の絵描きツールは、第１の従来例の
ように、図３の従来の絵描きツールを示すブロック図と
動作を示す説明図にあるように図３（ａ）の絵描きツー
ルはマウス等のストローク入力装置６、制御装置７、画
像記憶手段７−１、表示装置８で構成され、制御装置７
は、予め指定した輪郭線９の内部に着色するのに、図３
（ｂ）のイラストのように塗った軌跡が示すストローク
１０のように分かるように色を塗りたい場合、ストロー
ク入力装置６を動かして色を塗り作成し画像記憶手段７
−１の送り、これを表示装置８で表示する。
【０００３】また第２の従来例の特開平１−２９６３８
９号公報に記載されているように、輪郭線の展開時に各
画素に２ビットの制御情報を持たせ、この制御情報によ
り輪郭線の始点、終点間を着色する方法は、アウトライ
ンフォントの着色等に利用されているが、この場合、輪
郭線が閉じている必要があり、また、輪郭線を書く際に
特別な制御が必要である。
【０００４】また第３の従来例では、予め描いた輪郭線
の内部のある一点を指定することで、その内部をべたに
色を塗る。
【０００５】
【発明が解決しようとする課題】上述した従来の絵描き
ツールは、第１の問題点は、第１の従来例のように、輪
郭線の上に色を塗ってしまったり、線をはみ出したりし
やすかった。
【０００６】その理由は、輪郭線を見ながらマウス等の
ストローク入力装置を注意深く動かさなくてはならなか
った。
【０００７】第２の問題点は、第２の従来例のように、
輪郭線を書く際に特別な制御が必要で、また、輪郭線が
閉じている必要があった。
【０００８】その理由は、このような制御のない手書き
の絵に利用できないからである。
【０００９】第３の問題点は、第３の従来例でも塗りつ
ぶしを行うためには輪郭線が閉じている必要があった。
【００１０】その理由は、どこまで塗りつぶしを行なっ
てよいかわからないからである。
【００１１】本発明の目的は、マウス等のストローク入
力装置を動かして輪郭線の内部に色を塗る場合、それ程
慎重なマウスの操作をしなくても意図する範囲色を塗る
機能を持たせ、操作性の向上を図る絵描きツールを提供
することにある。
【００１２】
【課題を解決するための手段】本発明の絵描きツール
は、マウス等のストローク入力装置から入力するストロ
ーク背景読み取り手段、及び書き込みデータ作成手段を
有する絵描きツールで、予め輪郭線になる部分を描き、
その内部に色を塗る場合、色を塗るため、ストローク入
力装置を動かす際、ストロークの背景色を読み取り、そ
の変化から、はじめに描いた輪郭線の内側になるか外側
になるかを判断し、ストロークの折り返しを感知し、方
向を読み取ることでストロークが輪郭線に接している場
合にも、内側か外側かの判断を行い、輪郭線の内側にな
る場合にのみ表示する色を変えることで、輪郭線からは
み出さずに色を塗る。
【００１３】
【発明の実施の形態】次に、本発明の実施の形態につい
て図面を参照して説明する。
【００１４】図１は本発明の絵描きツールの一実施の形
態を示すブロック図である。
【００１５】図１を参照すると、本発明の絵描きツール
はマウス等のストローク入力装置１、制御装置２、表示
装置３をもち、制御装置２は、ストローク背景読み取り
手段２−１、ストロークの方向読み取り手段２−２、書
き込みデータ生成手段２−３、画像記憶手段２−４を持
つ。
【００１６】色を塗る場合、色が変化する部分のデータ
を書き込みデータ生成手段２−３で作成し画像記憶手段
２−４に送り、これを表示装置３で表示する。ストロー
ク入力装置１は、ペンやタブレットでもよい。
【００１７】次に、本発明の実施の形態の動作につい
て、図２を参照して詳細に説明する。
【００１８】図２は本発明の絵描きツールの一実施の形
態の動作を示す説明図である。
【００１９】仮に、図２（ａ−１）で示すように白い地
の色のところに黒で輪郭線４を描き、この輪郭線４で囲
まれた範囲に色を塗るのに、ストローク５を辿ったとす
る。
【００２０】ストローク背景読み取り手段２−１でスト
ローク５の背景が白黒白黒白・・と変わるのが読み取れ
る。図２（ａ−２）で示すように、背景色が変わるごと
に、ｗ１、ｂ１、ｗ２、ｂ２、ｗ３、ｂ３、ｗ４、ｂ
４、ｗ５、ｂ５、ｗ６とするとｂ１、ｂ２、ｂ３、ｂ
４、ｂ５の背景色は黒で輪郭線４と重なっている。
【００２１】ｗ１が輪郭線４の内側にあるとすると、輪
郭線４と重なる部分ｂ１を挟んで次の白い部分ｗ２は、
輪郭線４の外側に、輪郭線４と重なる部分ｂ２を挟んだ
次の白い部分ｗ３は内側に、輪郭線４と重なる部分ｂ３
を挟んだ次の白い部分ｗ４は輪郭線４の外側に、輪郭線
４と重なる部分ｂ４を挟んだ次の白い部分ｗ５は輪郭線
４の内側に、輪郭線４と重なる部分ｂ５を挟んだ次の白
い部分ｗ６は輪郭線４の外側にある。輪郭線４の内側に
ある部分の色は変化させ、外側の部分は変化させないの
で、塗る色をｙとすると、書き込みデータ生成手段２−
３でｗ１、ｗ３・ｗ５の色を、ｙに置き換え（色を塗
る）、ｗ２，ｗ４、ｗ６の色は、地の色（白）のままと
する（色を塗らない）データを作成し、画像記憶手段２
−４に送り、画像情報を表示装置３に送り、これを表示
する。
【００２２】図２（ｂ−１）のように、ストローク５が
輪郭線４に接していた場合、ストロークの方向読み取り
手段２−２は、ストローク５のサンプルドットの方向ベ
クトルが、例えば１００度以上変化した場合に折り返し
たとみなすことで、ストローク５の折り返しを感知でき
るので、通常、輪郭線４の内側−外側−内側・・にある
と判断していくところを、輪郭線４上で折り返しを感知
した場合は、図２（ｂ−１，ｂ−２）に示すように内側
（ｗ３）の次も内側（ｗ４）として、書き込みデータ生
成手段２−３でｙに色を置き換えるデータを作成する。
図２（ｃ）のように輪郭線４が閉曲線でない場合でも、
ユーザが点線部分からはみ出すのを許容の範囲におさえ
るよう制御することは可能であり、輪郭線４が閉曲線で
ない場合にも利用できる。
【００２３】
【発明の効果】以上説明したように、本発明の絵描きツ
ールで、第１の効果は、絵描きツールで、予め輪郭線を
描きその内部にマウス等を用いて色を塗る場合、意図す
る範囲に色を塗る際、輪郭線付近でそれ程注意深い操作
をする必要がなくなり、操作性が向上する。
【００２４】その理由は、予め輪郭線になる部分を描
き、ストロークの背景色を読み取り、その変化から、は
じめに描いた輪郭線の内側になるか外側になるかを判断
すること、またストロークの折り返しを感知し、方向を
読み取ることでストロークが輪郭線に接している場合に
も、内側か外側かの判断ができ、輪郭線の内側になる場
合にのみ表示する色を変えることで、輪郭線からはみ出
さずに色を塗ることができからである。
【図面の簡単な説明】
【図１】本発明の絵描きツールの一実施の形態を示すブ
ロック図である。
【図２】本発明の絵描きツールの一実施の形態の動作を
示す説明図である。
【図３】従来の絵描きツールを示すブロック図と動作を
示す説明図である。
【符号の説明】
１，６ ストローク入力装置 ２，７ 制御装置 ２−１ ストローク背景読み取り手段 ２−２ ストロークの方向読み取り手段 ２−３ 書き込みデータ生成手段 ２−４，７−１ 画像記憶手段 ３，８ 表示装置 ４，９ 輪郭線 ５，１０ ストローク

Claims (4)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項１】 ストローク入力装置、制御装置および表
    示装置で構成し、制御装置は、ストローク背景読み取り
    手段、書き込みデータ生成手段、画像記憶手段を持を備
    え、予め描いた輪郭線の内部に、色を塗る場合、ストロ
    ーク背景読み取り手段で背景色を読み取り、その変化に
    よって色を塗る部分のデータを書き込みデータ生成手段
    で作成し、画像記憶手段へ送り、これを表示装置にて表
    示させることを特徴とする絵描きツール。
  2. 【請求項２】 ストローク背景読み取り手段とストロー
    クの方向読み取り手段で読み取ったストロークの方向の
    変化によって色を塗る部分のデータを、書き込みデータ
    生成手段で作成することを特徴とする請求項１記載の絵
    描きツール。
  3. 【請求項３】 白い地の色のところに黒で輪郭線を描
    き、前記輪郭線で囲まれた範囲に色を塗る場合、ストロ
    ークを辿り、ストローク背景色を読み取りストロークの
    背景が白黒白黒と変わるのを読み取り、背景色が変わる
    ごとで、輪郭線の内側にあるか輪郭線の外側にあるかを
    判断し、輪郭線の内側にある部分の色は変化させことで
    色を塗り、外側の部分は変化させないことで色を塗らな
    いことを特徴とする絵描きツールの処理方法。
  4. 【請求項４】 ストロークの背景色を読み取り、その変
    化から、はじめに描いた輪郭線の内側になるか外側にな
    るかを判断し、ストロークの折り返しを感知し、方向を
    読み取ることでストロークが輪郭線に接している場合、
    内側か外側かの判断することにより、輪郭線の内側にな
    る場合にのみ表示する色を変えることで、輪郭線からは
    み出さずに色を塗ることを特徴とする絵描きツールの処
    理方法。
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