JP3087555U - 紙cdケース - Google Patents

紙cdケース

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    • G11B33/0422Single disc boxes for discs without cartridge

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Abstract

(57)【要約】 (修正有) 【課題】 プラスチックまたは紙CDケースに代えて使
用することができ、CDの出し入れ作業が容易で、多様
な形状およびカラーを具現できる以外に、CDの記録面
がスクラッチなどによって損なわれることなく保護でき
る紙CDケースを提供する。 【解決手段】 紙CDケースは、一側が開口された紙材
の外ケース20と、CD(C)が収納されるように紙材か
ら形成されて外ケースに引き出し可能に挿入される内ケ
ース30と、内ケースが外ケースから離脱されないよう
に引き出し距離を制限するストッパー手段Sと、を含め
てなる。内ケースは、CDが載置される上部のCD支え
部32、下部のベース部31およびCDを覆って保護す
る蓋部33を有する。CD支え部の上面には、CDの未
記録部を支持する第1および第2突出ビード41、42
が順次的に形成される。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、紙CDケースに関し、特に、コンパクトディスク(CompactDisc:以 下、‘CD’と称する)の出し入れが容易で、CDを収納または取り出すときC Dの記録面がスクラッチなどによって損傷されないように保護し、紙材から形成 してリサイクルが容易な上に、多様なカラーおよび形態にデザインし得る紙CD ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、CDを個別的に収納して保管するCDケースはプラスチックからなって いる。所謂プラスチックCDケースは、上部が開放されたベースと、上面にCD が載置されるように形成されて前記ベースに着脱可能に内蔵される支え枠と、そ して前記ベースの一端部に旋回可能に結合されるカバーを含めてなる。
【0003】 このようなプラスチックCDケースは、ベースとカバーを連結するヒンジ部が 破損され易く、CDケースの取扱いに際して誤って落としたりCDケースに大き な衝撃が加えられると、プラスチック材質の特性上よく破損されてしまう問題点 がある。また、プラスチックCDケースでは、通常、ベースと支え枠との間に製 品情報などが印刷された紙広告物が嵌め込まれるが、この紙広告物を除去するこ とが煩わしいため、リサイクル度が低く、環境的な側面においてもプラスチック 材質は好ましくない。また、プラスチックCDケースを多様な形状に作るために はその形状に合う高価の多くの金型が必要であり、高コストとなる。このような コスト問題から、前記プラスチックCDケースの形状は単純且つ一律的にしか作 られず、その結果、消費者の多様な欲求を満足させることができなかった。しか も、プラスチックCDケースは、その手触りが固く、冷たいため、使用者にとっ て不快感を感じさせる問題点もあった。
【0004】 一方、プラスチックCDケースにおける問題点を解決するために、紙を材質と した紙CDケースが提案された。 かかる従来の紙CDケースの殆どは、紙材の特性上、単純かつ薄いポケットの 形状となっているものの、価格面とリサイクル側面においては大きな利点がある 。しかし、従来の紙CDケースにおいて、CDの出し入れのためにはCDを紙C Dケースから取り出したり、押し入れなくてはならないが、その過程でCDの記 録面が紙CDケースとの摩擦によって傷つき易く、高価のソフトウェアの記録さ れたCDが使用不能となることが多発し、また、紙CDケースからCDを取り出 すとき、CDの記録面に触れやすいため、記録面の保護がさらに困難であった。 そして、従来の紙CDケースにCDが保管された場合、紙CDケースが揺れると 、CDの流動によってCDの記録面と紙CDケースが摩擦し、CD記録面が傷つ く恐れもあった。しかも、従来の紙CDケースは薄型で形成されているため、表 面に大きな衝撃が加えられるか、紙CDケースが高さの異なる異型面に載置され た状態で紙CDケースに圧力が加えられると、CDが曲がるとか、破損されるな ど、CD保護機能が殆どなかったと言える。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
従って、本考案は、前述の従来問題点に鑑みてなされたものであって、外部か ら加えられる衝撃によってCDが破損されるのを防止できる程度に堅固な構造を 有することによって、従来プラスチックCDケースに代えて使用し得る紙CDケ ースを提供することにその目的がある。 また、本考案の他の目的は、CDの出し入れが容易な紙CDケースを提供する ことにある。 また、本考案のさらに他の目的は、多様な形状およびカラーが具現できる紙C Dケースを提供することにある。 また、本考案のさらに他の目的は、CDの出し入れの時、CDの記録面がスク ラッチなどによって損傷されないように保護できる紙CDケースを提供すること にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】 前記目的を達成するために、本考案による紙CDケースは、一側が開口された 内部空間を有する紙材の外ケースと、CDが載置されるように紙材から形成され 、収納されるCDが前記外ケースの外部へ露出されないように外ケースの内部空 間に引き出し可能に挿入される内ケースと、前記外ケースに挿入された内ケース が外ケースから離脱されないように内ケースの引き出し距離を所定距離に制限す るストッパー手段と、を含むことを特徴とする。 本考案によれば、前記外ケースは、一対の折り曲げ案内線を基準として上下に 折り畳まれるように折り曲げられる支え部および蓋部と、前記蓋部の両側に各々 折り曲げ可能に延長形成されて支え部に貼り付けられることによって、前記支え 部および蓋部によって形成される両側の開口部を塞ぐ一対の接合翼と、を有する 。したがって、前記外ケースは、内ケースが嵌め込まれる、一側が開口された内 部空間を有すると言える。
【0007】 また、前記内ケースは、折り曲げ案内線に沿って上下に折り畳まれるように折 り曲げられるCD支え部およびベース部と、前記ベース部の自由端部に折り曲げ 可能に延長形成されてCD支え部に載置されるCDを覆って保護する蓋部と、を 有する。 また、前記CD支え部の上面には、CDの記録面が接触しないように、前記C Dの記録面中、中央通孔側未記録部および縁側未記録部を支持する第1突出ビー ドおよび第2突出ビードが順次的に突設されるのが好ましい。前記第1突出ビー ドはリング状または円盤形からなり得る。第1突出ビードがリング状の場合、C D支え部のうち、第1突出ビードの内側領域にCDの中央通孔と対応される通孔 がさらに形成され、前記通孔の縁部にはCDの中央通孔に挿入されてCDの流動 を防止する第3突出ビードがさらに形成されることができる。また、前記第1突 出ビードが円盤形の場合は、前記第1突出ビードの上面に、CDの中央通孔に挿 入される第4突出ビードがさらに形成されるのが好ましい。
【0008】 さらに、前記ストッパー手段は、前記蓋部の開口端部から延長されて外ケース の内部空間に折り曲げられる第1フック部と、前記ベース部とCD支え部が連結 される部分の略中央に、3方向が切り取られて折り曲げられることから外ケース から内ケースを引き出すとき前記第1フック部に係止されて内ケースの引き出し を制限する第2フック部を有する。前記ストッパー手段は、前記外ケースから内 ケースを引き出すとき、前記第2フック部とともに第1フック部に係止されて内 ケースの引き出しを制限するようにCD支え部の両側に各々折り曲げ可能に延長 形成される第3フック部および第4フック部をさらに有することができる。
【0009】 また、前記蓋部および支え部中、外ケースの開口部側には外ケースに挿入され た内ケースを把持して引き出せるようにノッチ部が順次的に形成されるのが好ま しい。前記ノッチ部を通じて内ケースを把持するとき、指が入ってかかることに よって外ケースから内ケースを容易に引き出せるようにするために前記内ケース のベース部には前記ノッチ部と対応する位置に切開部がさらに形成されてもよい 。 そして、前記CD支え部の両側には、CD支え部に載置されたCDの両縁部を他 の部分との干渉無しに持てるようにノッチ部が各々さらに形成されるのが好まし く、このノッチ部と対応してベース部の両側にもノッチ部がさらに形成されるこ とができる。
【0010】
【考案の実施の形態】
本考案の特徴および利点は添付図面に基づいた下記の詳細な説明によってさら に明白になる。これに先立って、本明細書および請求範囲に使用された用語や単 語は、考案者が自分の考案を最善の方法で説明するために用語の概念を適宜定義 することができるという原則に基づいて、本考案の技術的思想に符合する意味と 概念として解析されるべきである。
【0011】 図1に示すように、本考案による紙CDケース10は、外ケース20と、CD (C)が着脱可能に載置されるように形成されて前記外ケース20に引き出し自在 に挿入される内ケース30と、を含めてなる。 前記外ケース20と内ケース30は、ボール紙、段ボール、特殊用紙などの比 較的堅固な構造を有する紙材から各々形成される。
【0012】 外ケース20は、図1および図2に示すように、所定の形態に裁断された紙板 材の折り曲げによってなり得る。即ち、外ケース20は、一側が開口された内部 空間を有するように一対の折り曲げ案内線L1、L1を中心として互いに折り畳 まれるように折り曲げられる支え部21と蓋部22を有する。前記支え部21と 蓋部22の対向する両側の開口部は、蓋部22の両側に各々折り曲げ可能に延長 形成された一対の接合翼21aが支え部21の内面に貼り付けられることによっ て塞ぐ。即ち、接合翼21aが一対の折り曲げ案内線を中心として順次的に折り 曲げられて形成される垂直支持部23によって、外ケース20の内部に、一定高 さを有しながら一側が開放された内部空間が形成される。
【0013】 外ケース20は、その開口部を通じて、内部空間にCD(C)が載置される内ケ ース30が引き出し自在に挿入されることによってCD(C)を保護する機能を有 し、また外ケース20の内部空間に取扱書などの付録をさらに収容することもで きる。
【0014】 内ケース30は、図1および図3に示すように、所定の形態に裁断された紙板 材の折り曲げによって形成され得る。即ち、内ケース30は、折り曲げ案内線L 2に沿って上下に折り畳まれるように折り曲げられるCD支え部32とベース部 31を備える。
【0015】 前記ベース部31の自由端部にはCD支え部32に載置されるCD(C)の一方 を覆って保護する蓋部33が折り曲げ可能に延長されるのが好ましい。前記蓋部 33は、外ケース20の内部空間の高さに合わせて一対の折り曲げ案内線を中心 に折り曲げられてなる垂直支持部34によって支持され、外ケース20の内部空 間に内ケース30を挿入する高さを合わせる機能をすると同時に、CD(C)が紙 CDケース10の外部へ露出されるのを防止してCD(C)を保護する機能をする 。そして、蓋部33は、外ケース20から内ケース30を引き出すときには外部 に露出されるため、蓋部33および垂直支持部34の外面にCD(C)の内容に対 応する文字やイメージを印刷してもよい。 CD支え部32は、CD(C)を載置し得る程度の大きさで、略円形構造からな るものであって、紙CDケース10内部でCD(C)を保護する機能を果たす。
【0016】 本考案によれば、CD支え部32の上面にはCD(C)の記録面のうち中央通孔 C1側未記録部および縁側未記録部を支持する第1突出ビード41および第2突 出ビード42が順次的にさらに突設されるのが好ましい。したがって、CD(C) の未記録部だけが第1突出ビード41および第2突出ビード42に接触し、CD (C)の記録面はCD支え部32の上面に接触しなくなるため、CD支え部32に CD(C)を置くか、CD支え部32からCD(C)を取り出すとき、不注意からC D(C)の記録面がCD支え部32の上面と摩擦することを防止することができる 。したがって、スクラッチなどによってCD(C)の記録面が損傷されることを防 止することができる。
【0017】 前記第1突出ビード41はリング状からなってもよく、図5のように円盤形か ら形成されてもよい。 前記第1突出ビード41がリング状からなる場合、第1突出ビード41の内側 領域にCD(C)の中央通孔C1と対応される通孔39がさらに形成されるのが好 ましい。また、前記通孔39の縁部に、CD(C)の中央通孔C1に挿入されてC D(C)の流動を防止する第3突出ビード43がさらに形成されてもよい。また、 前記通孔39は、図4bに示すように、中央通孔C1より大きく形成されること ができ、この場合、前記第3突出ビード43も同様にCD(C)の未記録部を支持 するようになる。また、通孔39が形成されると、CD支え部32からCD(C) を取り出すとき、人差し指をCD(C)の中央通孔C1およびCD支え部32の通 孔39に入れ、親指でCD(C)の縁を把持してCD(C)を離脱させることができ 、よって、CD(C)の記録面をさらに安定的に保護することができる。
【0018】 第1突出ビード41が円盤形からなる場合には、前記第1突出ビード41の上 面に、CD(C)の中央通孔C1に挿入される第4突出ビード44がさらに形成さ れるのが好ましい。この場合、第4突出ビード44によってCD(C)が左右に流 動されなくなり、CD(C)が収納された紙CDケース10の取り扱いに際して蓋 部33とともにCD(C)をさらに安定的に保護することができる。 また、本考案によれば、前記第2突出ビード41は不連続的なリング状からな ってもよく、前記突出ビード41、42、43、44は、エンボス加工によって 形成されてもよい。
【0019】 一方、本考案による紙CDケース10の特徴の一つは、外ケース20に挿入さ れた内ケース30がCD(C)の入れ出し可能な程度だけ引き出されるようになっ ていることである。つまり、外ケース20から内ケース30が離脱されないよう にストッパー手段S(図4b参照)が設けられている。 即ち、内ケース30の離脱を防ぐためのストッパー手段Sとして、例えば、図 1、図3および図4bに示すように、蓋部22の開口端側に第1フック部24が 折り曲げ可能に延長されて外ケース20の内部に折り曲げられて挿入される。ま た、内ケース30のベース部31とCD支え部32が連結される部分の略中央に は、外ケース20から内ケース30を引き出すとき前記第1フック部24に係止 されて内ケース30の引き出しを制限する第2フック部35が、3方向が切開さ れて折り曲げ可能に形成される。
【0020】 また、CD支え部32の両側には、外ケース20から内ケース30を引き出す とき前記第2フック部35とともに第1フック部24に係止されて内ケース30 の離脱を防ぐ第3フック部36および第4フック部37が、CD支え部32に対 して折り曲げ可能に順次的にさらに延長されてもよい。 前記第2フック部35、第3フック部36および第4フック部37は、CD支 え部32の円周中外ケース20の内部空間の方に沿って配置され、蓋部33とと もに紙CDケース10を振ってもCD(C)が流動されずに元の位置を維持し得る ようにする。 前記第2フック部35、第3フック部36および第4フック部37の曲線配置 に沿って第1フック部24の自由端部両側は曲線状に形成されるか、斜めに形成 されてもよく、第1フック部24の自由端が全体的に弧状をなしてもよい。
【0021】 一方、外ケース20には、この外ケース20に挿入された内ケース30を容易 に引き出せるようにする把持手段が形成されるのが好ましい。 即ち、図1および図2に示すように、内ケース30に対する把持手段の一例と して、外ケース20の開口部中、支え部21と蓋部22の互いに対応される部分 を切り取ってノッチ部25、25aを順次的に形成することができる。この場合 、外ケース20は、第1フック部24が折り曲げられて蓋部22の内部に挿入さ れるため、蓋部22側のノッチ部25aは第1フック部24と蓋部22が折り曲 げられた状態で支え部21のノッチ部25と同一な形状をなすように形成される 。このノッチ部25aは、例えば、図2のように裁断された紙板材を円形または 楕円形などにせん孔することからなり得る。
【0022】 外ケース20のノッチ部25と対応される内ケース30のベース部31には、 ノッチ部25に人差し指を入れて内ケース30を取り出すとき、人差し指が内ケ ース30から滑らないように支持する切開部45(図3参照)がさらに形成される のが好ましい。 前記切開部45は、好ましくは略半円形やU字形に切開され、内ケース30を 引き出すために人差し指で内ケース30を把持すると押されながら人差し指がベ ース部31に入って掛かるように構成される。前記切開部45は、内ケース30 の左右、上下、前後を容易に区分できるようにする機能を兼ねる。
【0023】 一方、内ケース30にはCD(C)を取り出す使用者の習慣に合わせてCD(C) を容易に把持できるようにするための把持手段がさらに形成されてもよい。 内ケース30に形成される把持手段の一例として、図1および図3に示すよう に、CD支え部32の両側に、CD支え部32に載置されたCD(C)の両側を他 の部分との干渉無しに容易に持てるようにノッチ部38が各々形成される。また 、前記ノッチ部38と対応されるベース部31にもノッチ部38aがさらに形成 されることができる。これらのノッチ部38、38aは、親指と中指を使用して CD(C)の縁部を持ち、CD(C)の記録面を損傷させずにCD(C)を容易に引き 出したり、CD支え部32にCD(C)を容易に載置できるようにする。
【0024】 本考案によれば、前記外ケース20および内ケース30の外部へ露出された部 分は、印刷およびコーティング処理するのが好ましく、またCD(C)の記録面保 護からCD支え部32の外部へ露出される部分もコーティング処理するのが好ま しい。 前述の如く構成された本考案による紙CDケースの製造過程を説明すると、図 2と図3に示すように、展開状態の外ケース20と内ケース30の形態に紙板材 を各々裁断した後、裁断された紙板材を各々折り曲げて図1のように作って紙C Dケースを完成する。 そして、内ケース30のCD支え部32にCD(C)を載置した後、これを図4 aに示すように外ケース20に挿入する。
【0025】 CDケース10に収納されているCD(C)を取り出すとか、或いはCD(C)を 収納するために外ケース20に挿入された内ケース30を引き出す場合、外ケー ス20のノッチ部25、25aに各々指を入れて内ケース30を把持する。この とき、下方ノッチ部25に挿入された指によって内ケース30の切開部45が押 し込まれながら指が内ケース30に掛かるため、内ケース30を引き出すに際し て内ケース30から指が滑らず、これにより内ケース30を容易に引き出すこと ができる。
【0026】 このような過程を通じて内ケース30が外ケース20から徐々に引き出される 途中、図4bおよび図4cに示すように、第2フック部35が第1フック部24 に係止され、これと同時に第3フック部36および第4フック部37が第1フッ ク部24に係止される。すると、内ケース30は、外ケース20からそれ以上引 き出されることができず、外ケース20から離脱されなくなる。 内ケース30の引き出しが停止すると、CD(C)を内ケース30から取り出す か、CD(C)を内ケース30に収納することができる。即ち、内ケース30の蓋 部33を開けてCD支え部32に載せられたCD(C)の上部を開放してからCD (C)を取り出すか、CD(C)を収納するためにCD支え部32にCD(C)を載置 することができる。
【0027】 CD支え部32に通孔39が形成された場合、使用者の習慣によって一本の指 を通孔39に入れて他の指でノッチ部38、38aと対応されるCD(C)の縁部 を持ってCD(C)をCD支え部32から取り出すか、ノッチ部38、38aと対 応されるCD(C)の縁部を持ってCD(C)を支え部32から取り出してもよい。 CD支え部32にCD(C)を載置する場合にも同様の方法で行う。かかるCD( C)の取扱いに際して、本考案では第1突出ビード41および第2突出ビード4 2によってCD(C)の記録面がCD支え部32の上面と摩擦されないため、CD (C)の記録面がスクラッチなどによって損傷されるのを防ぐことができる。
【0028】 一方、CD(C)を保管したい場合、CD(C)を内ケース30のCD支え部32 に載置した後、内ケース30を外ケース20に挿入すると、内ケース30のベー ス部31が外ケース20の支え部21に支持されると同時に、内ケース30のフ ック部35、36、37が外ケース20の第1フック部24に接触された状態で 挿入されてから第1フック部24を過ぎると、フック部35、36、37は外ケ ース20の蓋部22の内面に接触された状態に挿入される(図4a参照)。したが って、内ケース30の出し入れ時フック部35、36、37および蓋部33によ って内ケース30が円滑に引き出しおよび収納されることができ、このようにC D(C)が保管された状態では、紙CDケース10を振っても蓋部33およびフッ ク部35、36、37によってCD(C)が流動されないだけでなく、第4突出ビ ード44が適用された場合はその利点がさらに上昇する。
【0029】
【考案の効果】
前述のように構成された本考案による紙CDケースは、紙材からなっているた め、形態およびカラーを消費者の好みに合わせて多様に製造し、低廉に供給でき 、結果として消費促進につながる。また、コーティング処理によって手触りを改 善したため、製品の商品価値が高められ、リサイクルが可能なので環境的な側面 においてもプラスチックCDケースより優れている。
【0030】 また、プラスチックCDケースに代えて使用し得るほど構造的に堅固であって 、誤って紙CDケースを落としたり、高さの異なる異型面に載せられた紙CDケ ースに荷重が加えられてもよく変形されず、かつ従来のプラスチックCDケース のようにケースがよく壊れたり、従来の紙CDケースのようにCDがよく損傷さ れるなどの問題がなく、CD保護効果に優れている。
【0031】 また、本考案では、第1突出ビード41および第2突出ビード42によってC D(C)の取扱いに際してCD(C)の記録面がスクラッチなどによって損傷されな いようにしており、紙CDケースを振っても蓋部33、フック部35、36、3 7および第4突出ビード44によってCD(C)が流動されないため、CD保護効 果はさらに上昇する。
【0032】 また、内ケース30が外ケース20から分離されず、適正位置のみまで引き出 されるため、例えば内ケースが外ケースから完全に分離される場合に比べて取扱 上便利であり、容易にCDを取出しおよび収納できる利点がある。 また、本考案による紙CDケースを左右または上下に密着させて保管キャビネ ットに保管する場合にも紙CDケースを保管キャビネットから引き出さず、ただ 内ケース30を外ケース20から引き出してCD(C)を取出し/収納すれば済む ため、使用に便利である。
【提出日】平成14年3月15日(2002.3.15)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】 【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、紙CDケースに関し、特に、コンパクトディスク(CompactDisc:以 下、‘CD’と称する)の出し入れが容易で、CDを収納または取り出すときC Dの記録面がスクラッチなどによって損傷されないように保護し、紙材から形成 してリサイクルが容易な上に、多様なカラーおよび形態にデザインし得る紙CD ケースに関する。
【0002】
【従来の技術】
通常、CDを個別的に収納して保管するCDケースはプラスチックからなって いる。所謂プラスチックCDケースは、上部が開放されたベースと、上面にCD が載置されるように形成されて前記ベースに着脱可能に内蔵される支え枠と、そ して前記ベースの一端部に旋回可能に結合されるカバーを含めてなる。
【0003】 このようなプラスチックCDケースは、ベースとカバーを連結するヒンジ部が 破損され易く、CDケースの取扱いに際して誤って落としたりCDケースに大き な衝撃が加えられると、プラスチック材質の特性上よく破損されてしまう問題点 がある。また、プラスチックCDケースでは、通常、ベースと支え枠との間に製 品情報などが印刷された紙広告物が嵌め込まれるが、この紙広告物を除去するこ とが煩わしいため、リサイクル度が低く、環境的な側面においてもプラスチック 材質は好ましくない。また、プラスチックCDケースを多様な形状に作るために はその形状に合う高価の多くの金型が必要であり、高コストとなる。このような コスト問題から、前記プラスチックCDケースの形状は単純且つ一律的にしか作 られず、その結果、消費者の多様な欲求を満足させることができなかった。しか も、プラスチックCDケースは、その手触りが固く、冷たいため、使用者にとっ て不快感を感じさせる問題点もあった。
【0004】 一方、プラスチックCDケースにおける問題点を解決するために、紙を材質と した紙CDケースが提案された。 かかる従来の紙CDケースの殆どは、紙材の特性上、単純かつ薄いポケットの 形状となっているものの、価格面とリサイクル側面においては大きな利点がある 。しかし、従来の紙CDケースにおいて、CDの出し入れのためにはCDを紙C Dケースから取り出したり、押し入れなくてはならないが、その過程でCDの記 録面が紙CDケースとの摩擦によって傷つき易く、高価のソフトウェアの記録さ れたCDが使用不能となることが多発し、また、紙CDケースからCDを取り出 すとき、CDの記録面に触れやすいため、記録面の保護がさらに困難であった。 そして、従来の紙CDケースにCDが保管された場合、紙CDケースが揺れると 、CDの流動によってCDの記録面と紙CDケースが摩擦し、CD記録面が傷つ く恐れもあった。しかも、従来の紙CDケースは薄型で形成されているため、表 面に大きな衝撃が加えられるか、紙CDケースが高さの異なる異型面に載置され た状態で紙CDケースに圧力が加えられると、CDが曲がるとか、破損されるな ど、CD保護機能が殆どなかったと言える。
【0005】
【考案が解決しようとする課題】
従って、本考案は、前述の従来問題点に鑑みてなされたものであって、外部か ら加えられる衝撃によってCDが破損されるのを防止できる程度に堅固な構造を 有することによって、従来プラスチックCDケースに代えて使用し得る紙CDケ ースを提供することにその目的がある。 また、本考案の他の目的は、CDの出し入れが容易な紙CDケースを提供する ことにある。 また、本考案のさらに他の目的は、多様な形状およびカラーが具現できる紙C Dケースを提供することにある。 また、本考案のさらに他の目的は、CDの出し入れの時、CDの記録面がスク ラッチなどによって損傷されないように保護できる紙CDケースを提供すること にある。
【0006】
【課題を解決するための手段】
前記目的を達成するために、本考案による紙CDケースは、一側が開口された 内部空間を有する紙材の外ケースと、CDが載置されるように紙材から形成され 、収納されるCDが前記外ケースの外部へ露出されないように外ケースの内部空 間に引き出し可能に挿入される内ケースと、前記外ケースに挿入された内ケース が外ケースから離脱されないように内ケースの引き出し距離を所定距離に制限す るストッパー手段と、を含むことを特徴とする。 本考案によれば、前記外ケースは、一対の折り曲げ案内線を基準として上下に 折り畳まれるように折り曲げられる支え部および蓋部と、前記蓋部の両側に各々 折り曲げ可能に延長形成されて支え部に貼り付けられることによって、前記支え 部および蓋部によって形成される両側の開口部を塞ぐ一対の接合翼と、を有する 。したがって、前記外ケースは、内ケースが嵌め込まれる、一側が開口された内 部空間を有すると言える。
【0007】 また、前記内ケースは、折り曲げ案内線に沿って上下に折り畳まれるように折 り曲げられるCD支え部およびベース部と、前記ベース部の自由端部に折り曲げ 可能に延長形成されてCD支え部に載置されるCDを覆って保護する蓋部と、を 有する。 また、前記CD支え部の上面には、CDの記録面が接触しないように、前記C Dの記録面中、中央通孔側未記録部および縁側未記録部を支持する第1突出ビー ドおよび第2突出ビードが順次的に突設されるのが好ましい。前記第1突出ビー ドはリング状または円盤形からなり得る。第1突出ビードがリング状の場合、C D支え部のうち、第1突出ビードの内側領域にCDの中央通孔と対応される通孔 がさらに形成され、前記通孔の縁部にはCDの中央通孔に挿入されてCDの流動 を防止する第3突出ビードがさらに形成されることができる。また、前記第1突 出ビードが円盤形の場合は、前記第1突出ビードの上面に、CDの中央通孔に挿 入される第4突出ビードがさらに形成されるのが好ましい。
【0008】 さらに、前記ストッパー手段は、前記蓋部の開口端部から延長されて外ケース の内部空間に折り曲げられる第1フック部と、前記ベース部とCD支え部が連結 される部分の略中央に、3方向が切り取られて折り曲げられることから外ケース から内ケースを引き出すとき前記第1フック部に係止されて内ケースの引き出し を制限する第2フック部を有する。前記ストッパー手段は、前記外ケースから内 ケースを引き出すとき、前記第2フック部とともに第1フック部に係止されて内 ケースの引き出しを制限するようにCD支え部の両側に各々折り曲げ可能に延長 形成される第3フック部および第4フック部をさらに有することができる。
【0009】 また、前記蓋部および支え部中、外ケースの開口部側には外ケースに挿入され た内ケースを把持して引き出せるようにノッチ部が順次的に形成されるのが好ま しい。前記ノッチ部を通じて内ケースを把持するとき、指が入ってかかることに よって外ケースから内ケースを容易に引き出せるようにするために前記内ケース のベース部には前記ノッチ部と対応する位置に切開部がさらに形成されてもよい 。 そして、前記CD支え部の両側には、CD支え部に載置されたCDの両縁部を他 の部分との干渉無しに持てるようにノッチ部が各々さらに形成されるのが好まし く、このノッチ部と対応してベース部の両側にもノッチ部がさらに形成されるこ とができる。
【0010】
【考案の実施の形態】
本考案の特徴および利点は添付図面に基づいた下記の詳細な説明によってさら に明白になる。これに先立って、本明細書および請求範囲に使用された用語や単 語は、考案者が自分の考案を最善の方法で説明するために用語の概念を適宜定義 することができるという原則に基づいて、本考案の技術的思想に符合する意味と 概念として解析されるべきである。
【0011】 図1に示すように、本考案による紙CDケース10は、外ケース20と、CD (C)が着脱可能に載置されるように形成されて前記外ケース20に引き出し自在 に挿入される内ケース30と、を含めてなる。 前記外ケース20と内ケース30は、ボール紙、段ボール、特殊用紙などの比 較的堅固な構造を有する紙材から各々形成される。
【0012】 外ケース20は、図1および図2に示すように、所定の形態に裁断された紙板 材の折り曲げによってなり得る。即ち、外ケース20は、一側が開口された内部 空間を有するように一対の折り曲げ案内線L1、L1を中心として互いに折り畳 まれるように折り曲げられる支え部21と蓋部22を有する。前記支え部21と 蓋部22の対向する両側の開口部は、蓋部22の両側に各々折り曲げ可能に延長 形成された一対の接合翼21aが支え部21の内面に貼り付けられることによっ て塞ぐ。即ち、接合翼21aが一対の折り曲げ案内線を中心として順次的に折り 曲げられて形成される垂直支持部23によって、外ケース20の内部に、一定高 さを有しながら一側が開放された内部空間が形成される。
【0013】 外ケース20は、その開口部を通じて、内部空間にCD(C)が載置される内ケ ース30が引き出し自在に挿入されることによってCD(C)を保護する機能を有 し、また外ケース20の内部空間に取扱書などの付録をさらに収容することもで きる。
【0014】 内ケース30は、図1および図3に示すように、所定の形態に裁断された紙板 材の折り曲げによって形成され得る。即ち、内ケース30は、折り曲げ案内線L 2に沿って上下に折り畳まれるように折り曲げられるCD支え部32とベース部 31を備える。
【0015】 前記ベース部31の自由端部にはCD支え部32に載置されるCD(C)の一方 を覆って保護する蓋部33が折り曲げ可能に延長されるのが好ましい。前記蓋部 33は、外ケース20の内部空間の高さに合わせて一対の折り曲げ案内線を中心 に折り曲げられてなる垂直支持部34によって支持され、外ケース20の内部空 間に内ケース30を挿入する高さを合わせる機能をすると同時に、CD(C)が紙 CDケース10の外部へ露出されるのを防止してCD(C)を保護する機能をする 。そして、蓋部33は、外ケース20から内ケース30を引き出すときには外部 に露出されるため、蓋部33および垂直支持部34の外面にCD(C)の内容に対 応する文字やイメージを印刷してもよい。 CD支え部32は、CD(C)を載置し得る程度の大きさで、略円形構造からな るものであって、紙CDケース10内部でCD(C)を保護する機能を果たす。
【0016】 本考案によれば、CD支え部32の上面にはCD(C)の記録面のうち中央通孔 C1側未記録部および縁側未記録部を支持する第1突出ビード41および第2突 出ビード42が順次的にさらに突設されるのが好ましい。したがって、CD(C) の未記録部だけが第1突出ビード41および第2突出ビード42に接触し、CD (C)の記録面はCD支え部32の上面に接触しなくなるため、CD支え部32に CD(C)を置くか、CD支え部32からCD(C)を取り出すとき、不注意からC D(C)の記録面がCD支え部32の上面と摩擦することを防止することができる 。したがって、スクラッチなどによってCD(C)の記録面が損傷されることを防 止することができる。
【0017】 前記第1突出ビード41はリング状からなってもよく、図5のように円盤形か ら形成されてもよい。 前記第1突出ビード41がリング状からなる場合、第1突出ビード41の内側 領域にCD(C)の中央通孔C1と対応される通孔39がさらに形成されるのが好 ましい。また、前記通孔39の縁部に、CD(C)の中央通孔C1に挿入されてC D(C)の流動を防止する第3突出ビード43がさらに形成されてもよい。また、 前記通孔39は、図4bに示すように、中央通孔C1より大きく形成されること ができ、この場合、前記第3突出ビード43も同様にCD(C)の未記録部を支持 するようになる。また、通孔39が形成されると、CD支え部32からCD(C) を取り出すとき、人差し指をCD(C)の中央通孔C1およびCD支え部32の通 孔39に入れ、親指でCD(C)の縁を把持してCD(C)を離脱させることができ 、よって、CD(C)の記録面をさらに安定的に保護することができる。
【0018】 第1突出ビード41が円盤形からなる場合には、前記第1突出ビード41の上 面に、CD(C)の中央通孔C1に挿入される第4突出ビード44がさらに形成さ れるのが好ましい。この場合、第4突出ビード44によってCD(C)が左右に流 動されなくなり、CD(C)が収納された紙CDケース10の取り扱いに際して蓋 部33とともにCD(C)をさらに安定的に保護することができる。 また、本考案によれば、前記第2突出ビード41は不連続的なリング状からな ってもよく、前記突出ビード41、42、43、44は、エンボス加工によって 形成されてもよい。
【0019】 一方、本考案による紙CDケース10の特徴の一つは、外ケース20に挿入さ れた内ケース30がCD(C)の入れ出し可能な程度だけ引き出されるようになっ ていることである。つまり、外ケース20から内ケース30が離脱されないよう にストッパー手段S(図4b参照)が設けられている。 即ち、内ケース30の離脱を防ぐためのストッパー手段Sとして、例えば、図 1、図3および図4bに示すように、蓋部22の開口端側に第1フック部24が 折り曲げ可能に延長されて外ケース20の内部に折り曲げられて挿入される。ま た、内ケース30のベース部31とCD支え部32が連結される部分の略中央に は、外ケース20から内ケース30を引き出すとき前記第1フック部24に係止 されて内ケース30の引き出しを制限する第2フック部35が、3方向が切開さ れて折り曲げ可能に形成される。
【0020】 また、CD支え部32の両側には、外ケース20から内ケース30を引き出す とき前記第2フック部35とともに第1フック部24に係止されて内ケース30 の離脱を防ぐ第3フック部36および第4フック部37が、CD支え部32に対 して折り曲げ可能に順次的にさらに延長されてもよい。 前記第2フック部35、第3フック部36および第4フック部37は、CD支 え部32の円周中外ケース20の内部空間の方に沿って配置され、蓋部33とと もに紙CDケース10を振ってもCD(C)が流動されずに元の位置を維持し得る ようにする。 前記第2フック部35、第3フック部36および第4フック部37の曲線配置 に沿って第1フック部24の自由端部両側は曲線状に形成されるか、斜めに形成 されてもよく、第1フック部24の自由端が全体的に弧状をなしてもよい。
【0021】 一方、外ケース20には、この外ケース20に挿入された内ケース30を容易 に引き出せるようにする把持手段が形成されるのが好ましい。 即ち、図1および図2に示すように、内ケース30に対する把持手段の一例と して、外ケース20の開口部中、支え部21と蓋部22の互いに対応される部分 を切り取ってノッチ部25、25aを順次的に形成することができる。この場合 、外ケース20は、第1フック部24が折り曲げられて蓋部22の内部に挿入さ れるため、蓋部22側のノッチ部25aは第1フック部24と蓋部22が折り曲 げられた状態で支え部21のノッチ部25と同一な形状をなすように形成される 。このノッチ部25aは、例えば、図2のように裁断された紙板材を円形または 楕円形などにせん孔することからなり得る。
【0022】 外ケース20のノッチ部25と対応される内ケース30のベース部31には、 ノッチ部25に人差し指を入れて内ケース30を取り出すとき、人差し指が内ケ ース30から滑らないように支持する切開部45(図3参照)がさらに形成される のが好ましい。 前記切開部45は、好ましくは略半円形やU字形に切開され、内ケース30を 引き出すために人差し指で内ケース30を把持すると押されながら人差し指がベ ース部31に入って掛かるように構成される。前記切開部45は、内ケース30 の左右、上下、前後を容易に区分できるようにする機能を兼ねる。
【0023】 一方、内ケース30にはCD(C)を取り出す使用者の習慣に合わせてCD(C) を容易に把持できるようにするための把持手段がさらに形成されてもよい。 内ケース30に形成される把持手段の一例として、図1および図3に示すよう に、CD支え部32の両側に、CD支え部32に載置されたCD(C)の両側を他 の部分との干渉無しに容易に持てるようにノッチ部38が各々形成される。また 、前記ノッチ部38と対応されるベース部31にもノッチ部38aがさらに形成 されることができる。これらのノッチ部38、38aは、親指と中指を使用して CD(C)の縁部を持ち、CD(C)の記録面を損傷させずにCD(C)を容易に引き 出したり、CD支え部32にCD(C)を容易に載置できるようにする。
【0024】 本考案によれば、前記外ケース20および内ケース30の外部へ露出された部 分は、印刷およびコーティング処理するのが好ましく、またCD(C)の記録面保 護からCD支え部32の外部へ露出される部分もコーティング処理するのが好ま しい。 前述の如く構成された本考案による紙CDケースの製造過程を説明すると、図 2と図3に示すように、展開状態の外ケース20と内ケース30の形態に紙板材 を各々裁断した後、裁断された紙板材を各々折り曲げて図1のように作って紙C Dケースを完成する。 そして、内ケース30のCD支え部32にCD(C)を載置した後、これを図4 aに示すように外ケース20に挿入する。
【0025】 CDケース10に収納されているCD(C)を取り出すとか、或いはCD(C)を 収納するために外ケース20に挿入された内ケース30を引き出す場合、外ケー ス20のノッチ部25、25aに各々指を入れて内ケース30を把持する。この とき、下方ノッチ部25に挿入された指によって内ケース30の切開部45が押 し込まれながら指が内ケース30に掛かるため、内ケース30を引き出すに際し て内ケース30から指が滑らず、これにより内ケース30を容易に引き出すこと ができる。
【0026】 このような過程を通じて内ケース30が外ケース20から徐々に引き出される 途中、図4bおよび図4cに示すように、第2フック部35が第1フック部24 に係止され、これと同時に第3フック部36および第4フック部37が第1フッ ク部24に係止される。すると、内ケース30は、外ケース20からそれ以上引 き出されることができず、外ケース20から離脱されなくなる。 内ケース30の引き出しが停止すると、CD(C)を内ケース30から取り出す か、CD(C)を内ケース30に収納することができる。即ち、内ケース30の蓋 部33を開けてCD支え部32に載せられたCD(C)の上部を開放してからCD (C)を取り出すか、CD(C)を収納するためにCD支え部32にCD(C)を載置 することができる。
【0027】 CD支え部32に通孔39が形成された場合、使用者の習慣によって一本の指 を通孔39に入れて他の指でノッチ部38、38aと対応されるCD(C)の縁部 を持ってCD(C)をCD支え部32から取り出すか、ノッチ部38、38aと対 応されるCD(C)の縁部を持ってCD(C)を支え部32から取り出してもよい。 CD支え部32にCD(C)を載置する場合にも同様の方法で行う。かかるCD( C)の取扱いに際して、本考案では第1突出ビード41および第2突出ビード4 2によってCD(C)の記録面がCD支え部32の上面と摩擦されないため、CD (C)の記録面がスクラッチなどによって損傷されるのを防ぐことができる。
【0028】 一方、CD(C)を保管したい場合、CD(C)を内ケース30のCD支え部32 に載置した後、内ケース30を外ケース20に挿入すると、内ケース30のベー ス部31が外ケース20の支え部21に支持されると同時に、内ケース30のフ ック部35、36、37が外ケース20の第1フック部24に接触された状態で 挿入されてから第1フック部24を過ぎると、フック部35、36、37は外ケ ース20の蓋部22の内面に接触された状態に挿入される(図4a参照)。したが って、内ケース30の出し入れ時フック部35、36、37および蓋部33によ って内ケース30が円滑に引き出しおよび収納されることができ、このようにC D(C)が保管された状態では、紙CDケース10を振っても蓋部33およびフッ ク部35、36、37によってCD(C)が流動されないだけでなく、第4突出ビ ード44が適用された場合はその利点がさらに上昇する。
【0029】
【考案の効果】
前述のように構成された本考案による紙CDケースは、紙材からなっているた め、形態およびカラーを消費者の好みに合わせて多様に製造し、低廉に供給でき 、結果として消費促進につながる。また、コーティング処理によって手触りを改 善したため、製品の商品価値が高められ、リサイクルが可能なので環境的な側面 においてもプラスチックCDケースより優れている。
【0030】 また、プラスチックCDケースに代えて使用し得るほど構造的に堅固であって 、誤って紙CDケースを落としたり、高さの異なる異型面に載せられた紙CDケ ースに荷重が加えられてもよく変形されず、かつ従来のプラスチックCDケース のようにケースがよく壊れたり、従来の紙CDケースのようにCDがよく損傷さ れるなどの問題がなく、CD保護効果に優れている。
【0031】 また、本考案では、第1突出ビード41および第2突出ビード42によってC D(C)の取扱いに際してCD(C)の記録面がスクラッチなどによって損傷されな いようにしており、紙CDケースを振っても蓋部33、フック部35、36、3 7および第4突出ビード44によってCD(C)が流動されないため、CD保護効 果はさらに上昇する。
【0032】 また、内ケース30が外ケース20から分離されず、適正位置のみまで引き出 されるため、例えば内ケースが外ケースから完全に分離される場合に比べて取扱 上便利であり、容易にCDを取出しおよび収納できる利点がある。 また、本考案による紙CDケースを左右または上下に密着させて保管キャビネ ットに保管する場合にも紙CDケースを保管キャビネットから引き出さず、ただ 内ケース30を外ケース20から引き出してCD(C)を取出し/収納すれば済む ため、使用に便利である。
【図面の簡単な説明】
【図1】本考案による紙CDケースの分解斜視図であ
る。
【図2】本考案による紙CDケースを構成する外ケース
の展開図である。
【図3】本考案による紙CDケースを構成する内ケース
の展開図である。
【図4a】本考案による紙CDケースの作用状態図であ
る。
【図4b】本考案による紙CDケースの作用状態図であ
る。
【図4c】本考案による紙CDケースの作用状態図であ
る。
【図5】本考案の他の実施例による紙CDケースの分解
斜視図である。
【符号の説明】
10:CDケース 20:外ケース 21:支え部 22:蓋部 23、34:垂直支持部 24、35、36、37:フック部 25、25a、38、38a:ノッチ部 30:内ケース 31:ベース部 32:CD支え部 33:蓋部 41、42、43、44:突出ビード 45:切開部 S:ストッパー手段
【手続補正書】
【提出日】平成14年3月15日(2002.3.1
5)
【手続補正1】
【補正対象書類名】明細書
【補正対象項目名】全文
【補正方法】変更
【補正内容】
【書類名】 明細書
【考案の名称】 紙CDケース
【実用新案登録請求の範囲】
【図面の簡単な説明】
【図1】 本考案による紙CDケースの分解斜視図である。
【図2】 本考案による紙CDケースを構成する外ケースの展開図
である。
【図3】 本考案による紙CDケースを構成する内ケースの展開図
である。
【図4a】 本考案による紙CDケースの作用状態図である。
【図4b】 本考案による紙CDケースの作用状態図である。
【図4c】 本考案による紙CDケースの作用状態図である。
【図5】 本考案の他の実施例による紙CDケースの分解斜視図で
ある。
【符号の説明】 10:CDケース 20:外ケース 21:支え部 22:蓋部 23、34:垂直支持部 24、35、36、37:フック部 25、25a、38、38a:ノッチ部 30:内ケース 31:ベース部 32:CD支え部 33:蓋部 41、42、43、44:突出ビード 45:切開部 S:ストッパー手段

Claims (10)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 一側が開口された内部空間を有する紙材
    の外ケースと、 CDが載置されるように紙材から形成され、収納される
    CDが前記外ケースの外部へ露出されないように外ケー
    スの内部空間に引き出し可能に挿入される内ケースと、 前記外ケースに挿入された内ケースが外ケースから離脱
    されないように内ケースの引き出し距離を所定距離に制
    限するストッパー手段と、を含むことを特徴とする紙C
    Dケース。
  2. 【請求項2】 前記内ケースは、折り曲げ案内線に沿っ
    て上下に折り畳まれるように折り曲げられるCD支え部
    およびベース部と、前記ベース部の自由端部に折り曲げ
    可能に延長形成されてCD支え部に載置されるCDを覆
    って保護する蓋部と、を有し、 前記外ケースは、垂直支持部を間において互いに折り畳
    まれるように折り曲げられる支え部および蓋部と、前記
    蓋部の両側に各々折り曲げ可能に延長形成されて支え部
    に貼り付けられることによって、前記支え部および蓋部
    によって形成される両側の開口部を塞ぐ一対の接合翼
    と、を備えることを特徴とする請求項1記載の紙CDケ
    ース。
  3. 【請求項3】 前記CD支え部の上面とCDの記録面が
    接触しないように、前記CD支え部の上面には、前記C
    Dの記録面中、中央通孔側未記録部および縁側未記録部
    を支持する第1突出ビードおよび第2突出ビードが順次
    的に突設されていることを特徴とする請求項2記載の紙
    CDケース。
  4. 【請求項4】 前記第1突出ビードはリング状からな
    り、前記第1突出ビードの内側領域にCDの中央通孔と
    対応される通孔がさらに形成されていることを特徴とす
    る請求項3記載の紙CDケース。
  5. 【請求項5】 前記第1突出ビードは円盤形からなり、
    前記第1突出ビードの上面にCDの中央通孔に挿入され
    る第4突出ビードがさらに形成されていることを特徴と
    する請求項3記載の紙CDケース。
  6. 【請求項6】 前記ストッパー手段は、前記蓋部の開口
    端部から延長されて外ケースの内部空間に折り曲げられ
    る第1フック部と、前記ベース部とCD支え部が連結さ
    れる部分の略中央に、3方向が切り取られて折り曲げら
    れることによって外ケースから内ケースを引き出すとき
    前記第1フック部に係止されて内ケースの引き出しを制
    限する第2フック部と、を備えることを特徴とする請求
    項2ないし5のいずれか一項に記載の紙CDケース。
  7. 【請求項7】 前記ストッパー手段は、前記外ケースか
    ら内ケースを引き出すとき、前記第2フック部とともに
    第1フック部に係止されて内ケースの引き出しを制限す
    るようにCD支え部の両側に各々折り曲げ可能に延長形
    成される第3フック部および第4フック部をさらに有す
    ることを特徴とする請求項6記載の紙CDケース。
  8. 【請求項8】 前記蓋部および支え部中、外ケースの開
    口部側には外ケースに挿入された内ケースを把持して引
    き出せるようにノッチ部が順次的に形成されていること
    を特徴とする請求項2記載の紙CDケース。
  9. 【請求項9】 前記内ケースのベース部には、前記外ケ
    ースのノッチ部を通じて内ケースを把持するとき指が掛
    かるように前記ノッチ部と対応する切開部がさらに形成
    されていることを特徴とする請求項8記載の紙CDケー
    ス。
  10. 【請求項10】 前記CD支え部の両側には、CD支え
    部に載置されたCDの両縁部を他の部分との干渉無しに
    持てるようにノッチ部が各々さらに形成されていること
    を特徴とする請求項2記載の紙CDケース。
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