JP3086756B2 - 液体連続殺菌装置 - Google Patents
液体連続殺菌装置Info
- Publication number
- JP3086756B2 JP3086756B2 JP04252635A JP25263592A JP3086756B2 JP 3086756 B2 JP3086756 B2 JP 3086756B2 JP 04252635 A JP04252635 A JP 04252635A JP 25263592 A JP25263592 A JP 25263592A JP 3086756 B2 JP3086756 B2 JP 3086756B2
- Authority
- JP
- Japan
- Prior art keywords
- liquid
- sterilization
- replacement
- food
- water
- Prior art date
- Legal status (The legal status is an assumption and is not a legal conclusion. Google has not performed a legal analysis and makes no representation as to the accuracy of the status listed.)
- Expired - Fee Related
Links
Landscapes
- Food Preservation Except Freezing, Refrigeration, And Drying (AREA)
- Apparatus For Disinfection Or Sterilisation (AREA)
Description
【０００１】
【産業上の利用分野】本発明は、全自動の液体連続殺菌
装置に関するものである。
装置に関するものである。
【０００２】
【従来の技術】種々の処理量を有する各種の液体食品を
殺菌するときには、液体食品の殺菌を行う前に、殺菌装
置の液配管内の液の置換や殺菌が必要である。通常この
殺菌工程は、図２に示すように (1)装置の洗浄、 (2)殺
菌装置の殺菌、 (3)液置換、 (4)液殺菌、 (5)水置換、
(6)装置の洗浄、の工程からなる。
殺菌するときには、液体食品の殺菌を行う前に、殺菌装
置の液配管内の液の置換や殺菌が必要である。通常この
殺菌工程は、図２に示すように (1)装置の洗浄、 (2)殺
菌装置の殺菌、 (3)液置換、 (4)液殺菌、 (5)水置換、
(6)装置の洗浄、の工程からなる。
【０００３】ここで、液置換とは、装置内を殺菌したと
きの装置内の残留温水とこれから殺菌するべき液体食品
との置換をいい、水置換とは、液体食品の殺菌後の装置
洗浄の前に装置内の残留液体と洗浄用水との置換をい
う。従来、これらの置換作業は、殺菌装置を停止して手
動で装置内の残留液を抜取り、その後、次に通液する液
体食品等の液又は装置内洗浄用の水を供給していた。
きの装置内の残留温水とこれから殺菌するべき液体食品
との置換をいい、水置換とは、液体食品の殺菌後の装置
洗浄の前に装置内の残留液体と洗浄用水との置換をい
う。従来、これらの置換作業は、殺菌装置を停止して手
動で装置内の残留液を抜取り、その後、次に通液する液
体食品等の液又は装置内洗浄用の水を供給していた。
【０００４】
【発明が解決しようとする課題】上記のように従来は殺
菌装置を一旦停止させる必要があったので、殺菌工程の
全自動化が不可能であり、又、装置殺菌後に内部の残留
温水を抜取り、次に液体食品を送液して通常の殺菌工程
にはいるが、１００℃以上の殺菌温度では送液した初め
の液はその液の前方に液がないため背圧がかからず、１
００℃以上に加熱された液体食品が沸騰し、食品の品質
低下をおこす問題点があった。
菌装置を一旦停止させる必要があったので、殺菌工程の
全自動化が不可能であり、又、装置殺菌後に内部の残留
温水を抜取り、次に液体食品を送液して通常の殺菌工程
にはいるが、１００℃以上の殺菌温度では送液した初め
の液はその液の前方に液がないため背圧がかからず、１
００℃以上に加熱された液体食品が沸騰し、食品の品質
低下をおこす問題点があった。
【０００５】本発明は、上記のような問題点を解消し、
殺菌される液体食品が品質低下をおこさず、しかも、処
理量が何種類もある一連の殺菌工程において、装置を停
止することなく、全て自動運転ができる殺菌装置全体の
自動化を図ることを目的とする。
殺菌される液体食品が品質低下をおこさず、しかも、処
理量が何種類もある一連の殺菌工程において、装置を停
止することなく、全て自動運転ができる殺菌装置全体の
自動化を図ることを目的とする。
【０００６】
【課題を解決するための手段】上記目的を達成するため
本発明は、プレート式熱交換器のような間接加熱殺菌器
の処理液殺菌経路にバランスタンクから熱交換器までの
間にインバータ付送液ポンプを設け、前記熱交換器から
バランスタンク側に戻る経路に三方自動切換弁と吹出路
を有する三方自動切換弁とを設けて循環配管路とし、処
理量が何種類もある液体食品の殺菌工程を順次進行する
に際し、装置殺菌後の温水から液体食品への液置換及び
液体食品殺菌後の液体食品から水への水置換等の液の置
換を一定流量となるよう制御する前記送液ポンプその他
の制御装置を設け、殺菌工程の全自動化を実現するよう
にした液体連続殺菌装置とした。
本発明は、プレート式熱交換器のような間接加熱殺菌器
の処理液殺菌経路にバランスタンクから熱交換器までの
間にインバータ付送液ポンプを設け、前記熱交換器から
バランスタンク側に戻る経路に三方自動切換弁と吹出路
を有する三方自動切換弁とを設けて循環配管路とし、処
理量が何種類もある液体食品の殺菌工程を順次進行する
に際し、装置殺菌後の温水から液体食品への液置換及び
液体食品殺菌後の液体食品から水への水置換等の液の置
換を一定流量となるよう制御する前記送液ポンプその他
の制御装置を設け、殺菌工程の全自動化を実現するよう
にした液体連続殺菌装置とした。
【０００７】
【作用】液体殺菌装置の液置換と水置換とを液体食品等
の処理液の殺菌運転時の流量である処理量の差異に関係
なく一定流量で行うようにしたので、置換に要する時間
が一定となり自動制御を容易に行うことができ、液置換
時に先行する温水があるので品質低下が生じることもな
くなった。
の処理液の殺菌運転時の流量である処理量の差異に関係
なく一定流量で行うようにしたので、置換に要する時間
が一定となり自動制御を容易に行うことができ、液置換
時に先行する温水があるので品質低下が生じることもな
くなった。
【０００８】
【実施例】以下、実施例として示した図面に基づいて本
発明を説明する。１はバランスタンクで、洗浄、殺菌用
の水又は液体食品等の処理液を一旦貯蔵するための容器
である。２はインバータ付の送液ポンプで、バランスタ
ンク１に入れられた水又は処理液を循環配管路へ送り出
す。この送液ポンプにより循環配管路へ送り出される液
体食品又は水等を一定流量に制御できる。送液ポンプの
他に流量調節弁を設けてもよい。３はプレート式熱交換
器で、一次側には熱媒、二次側には処理液が導入され、
処理液を間接的に殺菌する。４は三方自動切換弁で、殺
菌済処理液の出口路５を接続している。
発明を説明する。１はバランスタンクで、洗浄、殺菌用
の水又は液体食品等の処理液を一旦貯蔵するための容器
である。２はインバータ付の送液ポンプで、バランスタ
ンク１に入れられた水又は処理液を循環配管路へ送り出
す。この送液ポンプにより循環配管路へ送り出される液
体食品又は水等を一定流量に制御できる。送液ポンプの
他に流量調節弁を設けてもよい。３はプレート式熱交換
器で、一次側には熱媒、二次側には処理液が導入され、
処理液を間接的に殺菌する。４は三方自動切換弁で、殺
菌済処理液の出口路５を接続している。
【０００９】また、６は三方自動切換弁で、ブローによ
る排出路を有している。以下、本発明の動作について説
明する。まず、液体殺菌装置を始動する前の洗浄、殺菌
工程について説明する。バランスタンク１に水を注入
し、送液ポンプ２によりある一定流量、すなわち、この
殺菌装置の最大処理量と同じ流量又は最大流量内の一定
量で、熱交換器３を通り、三方自動切換弁４をＡからＣ
へ、さらに、三方自動切換弁６をＡからＣへブローす
る。洗浄が終了すると、三方自動切換弁６をＡからＢに
切換え、引続いて熱交換器の一次側に熱媒を流して二次
側の水を加熱して、温水とし、この温水を循環して、装
置の殺菌を行う。
る排出路を有している。以下、本発明の動作について説
明する。まず、液体殺菌装置を始動する前の洗浄、殺菌
工程について説明する。バランスタンク１に水を注入
し、送液ポンプ２によりある一定流量、すなわち、この
殺菌装置の最大処理量と同じ流量又は最大流量内の一定
量で、熱交換器３を通り、三方自動切換弁４をＡからＣ
へ、さらに、三方自動切換弁６をＡからＣへブローす
る。洗浄が終了すると、三方自動切換弁６をＡからＢに
切換え、引続いて熱交換器の一次側に熱媒を流して二次
側の水を加熱して、温水とし、この温水を循環して、装
置の殺菌を行う。
【００１０】この場合、送液ポンプ２による流量を一定
とすることにより、処理量が異なる場合であっても、洗
浄、殺菌に要する時間が一定となる。処理量が異なる場
合というのは、同一の液体であって、殺菌処理すべき液
体の量が異なる場合と、異なる液体を処理する場合とを
含んでいる。処理量は、殺菌装置で殺菌された後の処理
液をタンクに一旦貯蔵し、各容器へ充填する。この各容
器は、例えば、処理液が清酒であれば、一升ビン、１リ
ットルパック、カップ等の各種が用いられる。
とすることにより、処理量が異なる場合であっても、洗
浄、殺菌に要する時間が一定となる。処理量が異なる場
合というのは、同一の液体であって、殺菌処理すべき液
体の量が異なる場合と、異なる液体を処理する場合とを
含んでいる。処理量は、殺菌装置で殺菌された後の処理
液をタンクに一旦貯蔵し、各容器へ充填する。この各容
器は、例えば、処理液が清酒であれば、一升ビン、１リ
ットルパック、カップ等の各種が用いられる。
【００１１】従って、各容器の大きさが異なることで、
充填スピードが異なり、タンク内の液があふれたり又は
空にならないように処理量を決定している。次に、液置
換工程について説明する。バランスタンク１、送液ポン
プ２、熱交換器３、三方自動切換弁４、６については、
洗浄、殺菌工程の場合と同じである。三方自動切換弁６
において、ＡからＣへ切換えることにより、液置換すべ
き液体をブローする。この場合においても、送液ポンプ
２による流量を一定に制御することにより、液置換に必
要な時間が一定となる。
充填スピードが異なり、タンク内の液があふれたり又は
空にならないように処理量を決定している。次に、液置
換工程について説明する。バランスタンク１、送液ポン
プ２、熱交換器３、三方自動切換弁４、６については、
洗浄、殺菌工程の場合と同じである。三方自動切換弁６
において、ＡからＣへ切換えることにより、液置換すべ
き液体をブローする。この場合においても、送液ポンプ
２による流量を一定に制御することにより、液置換に必
要な時間が一定となる。
【００１２】この工程は、液殺菌運転終了後に、水置換
する場合にも同様の工程をとることができる。特に、液
置換又は水置換工程における流量は、殺菌装置の最大処
理量又は最大流量内の一定量とすることによって、処理
に要する時間を短縮できると共に、水と処理液との混合
を最小限にすることができる。
する場合にも同様の工程をとることができる。特に、液
置換又は水置換工程における流量は、殺菌装置の最大処
理量又は最大流量内の一定量とすることによって、処理
に要する時間を短縮できると共に、水と処理液との混合
を最小限にすることができる。
【００１３】
【発明の効果】液体殺菌装置の液置換や水置換を一定の
流量で行うことで、置換に要する時間が一定となり、処
理量が何種類もある場合でも置換工程の自動化が容易と
なり、液体殺菌工程を全自動化できる。又、液体食品の
処理量が種々異なっていても、殺菌装置内の液置換や殺
菌工程においては一定の大流量とできるので、液置換時
に水と液との混合を少なくし、液の回収も効果的に行え
る。
流量で行うことで、置換に要する時間が一定となり、処
理量が何種類もある場合でも置換工程の自動化が容易と
なり、液体殺菌工程を全自動化できる。又、液体食品の
処理量が種々異なっていても、殺菌装置内の液置換や殺
菌工程においては一定の大流量とできるので、液置換時
に水と液との混合を少なくし、液の回収も効果的に行え
る。
【００１４】さらに、液体殺菌工程を全自動化すること
により、装置内は常に何らかの液体が充満していること
となるので、１００℃以上に加熱された液体も背圧によ
り沸騰することなく、殺菌食品の品質低下も解消でき
る。
により、装置内は常に何らかの液体が充満していること
となるので、１００℃以上に加熱された液体も背圧によ
り沸騰することなく、殺菌食品の品質低下も解消でき
る。
【図１】本発明の液体連続殺菌装置の配管図
【図２】殺菌装置の処理工程図
１ バランスタンク ２ 送液ポンプ ３ 熱交換器 ４、６ 三方自動切換弁 ５ 出口路
Claims (1)
- 【請求項１】 プレート式熱交換器のような間接加熱殺
菌器の処理液殺菌経路にバランスタンクから熱交換器ま
での間にインバータ付送液ポンプを設け、前記熱交換器
からバランスタンク側に戻る経路に三方自動切換弁と吹
出路を有する三方自動切換弁とを設けて循環配管路と
し、処理量が何種類もある液体食品の殺菌工程を順次進
行するに際し、装置殺菌後の温水から液体食品への液置
換及び液体食品殺菌後の液体食品から水への水置換等の
液の置換を一定流量となるよう制御する前記送液ポンプ
その他の制御装置を設け、殺菌工程の全自動化を実現す
るようにしたことを特徴とする液体連続殺菌装置。
Priority Applications (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04252635A JP3086756B2 (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 液体連続殺菌装置 |
Applications Claiming Priority (1)
| Application Number | Priority Date | Filing Date | Title |
|---|---|---|---|
| JP04252635A JP3086756B2 (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 液体連続殺菌装置 |
Publications (2)
| Publication Number | Publication Date |
|---|---|
| JPH0698734A JPH0698734A (ja) | 1994-04-12 |
| JP3086756B2 true JP3086756B2 (ja) | 2000-09-11 |
Family
ID=17240098
Family Applications (1)
| Application Number | Title | Priority Date | Filing Date |
|---|---|---|---|
| JP04252635A Expired - Fee Related JP3086756B2 (ja) | 1992-09-22 | 1992-09-22 | 液体連続殺菌装置 |
Country Status (1)
| Country | Link |
|---|---|
| JP (1) | JP3086756B2 (ja) |
-
1992
- 1992-09-22 JP JP04252635A patent/JP3086756B2/ja not_active Expired - Fee Related
Also Published As
| Publication number | Publication date |
|---|---|
| JPH0698734A (ja) | 1994-04-12 |
Similar Documents
| Publication | Publication Date | Title |
|---|---|---|
| KR890000188B1 (ko) | 식품의 제조 및 열처리 방법과 장치 | |
| CN111629989B (zh) | 饮料充填装置的清洗、杀菌方法 | |
| JP7116036B2 (ja) | 飲料充填装置の洗浄・殺菌方法及び装置 | |
| CN105028886B (zh) | 清洁用于液体或半液体食品的机器的方法 | |
| CN108669404B (zh) | 一种含颗粒液体饮料的配置杀菌设备及配置方法 | |
| JP2011255938A (ja) | 無菌充填方法及び装置 | |
| CN112079311B (zh) | 杀菌处理的转换方法及产品充填装置 | |
| CN110461759B (zh) | 用填充产品填充容器的装置 | |
| US20220154116A1 (en) | Methods for Aging Alcohol Products Using Intelligent Ultrasonic Technology | |
| US3359062A (en) | Method for sterilizing the filling pipe of a filling machine | |
| US3661505A (en) | Method of sterilizing apparatus for the heat treatment of liquid products | |
| JP3086756B2 (ja) | 液体連続殺菌装置 | |
| JP7373431B2 (ja) | 飲料充填装置及び飲料充填装置の洗浄・殺菌方法 | |
| NO139543B (no) | Fremgangsmaate for rengjoering av et roersystem i et prosessanlegg | |
| EA014492B1 (ru) | Способ предстерилизации асептического танка и соединительных труб | |
| JP2808492B2 (ja) | 充填機の洗浄殺菌装置 | |
| JPH0910286A (ja) | 製品液過熱殺菌装置および方法 | |
| JP2024035820A (ja) | 容器処理設備およびｃｉｐ処理を有するシステム | |
| RU2666742C1 (ru) | СПОСОБ И УСТРОЙСТВО ОБРАБОТКИ ДЛЯ НАГРЕВА И СТЕРИЛИЗАЦИИ КЕГов, В ЧАСТНОСТИ КЕГов МНОГОРАЗОВОГО ИСПОЛЬЗОВАНИЯ | |
| JP2003145135A (ja) | 膜式脱気装置及び飲料水製造装置 | |
| JP2000262594A (ja) | 滅菌装置 | |
| JP7454034B1 (ja) | 液状製品の製造システム | |
| JPS6129744B2 (ja) | ||
| CN213803715U (zh) | 一种食醋灭菌设备 | |
| JP2766733B2 (ja) | 容器処理装置における排水処理装置 |
Legal Events
| Date | Code | Title | Description |
|---|---|---|---|
| R250 | Receipt of annual fees |
Free format text: JAPANESE INTERMEDIATE CODE: R250 |
|
| LAPS | Cancellation because of no payment of annual fees |