JP3086681U - 改良型施錠具 - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 ダブルロック機能を具え高い防犯効果を達成
する改良型施錠具を提供する。 【解決手段】 主に錠芯１０、カギ２０により構成す
る。該錠芯は内筒１１及び外マフ１２を具え、該錠芯内
部には定位筒体１３を具える。バネ１４及び磁性金属を
用い製造する錠ブロック設計とカギの錠棒２上に対応し
埋設する磁石２４により、不法侵入者等が偽造カギを用
い施錠具を開錠しようとしても、該カギの錠棒上に磁石
が設置されていなければ、磁性金属により製造する錠ブ
ロックを下方に吸引し移動させることはできない。即
ち、該外マフの収容孔１２２と該内筒の穿係孔１１５の
交接位置における係合を離脱させることはできない。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】

本考案は一種の改良型施錠具に関する。特に一種のダブルロック機能を具え、 極めて高い防犯効果を達成する改良型施錠具に係る。

【０００２】

【従来の技術】

図５が示す公知の施錠具構造の錠芯４０は内筒４１、外マフ４２により構成す る。該内筒４１は錠挿入溝４１１を具え、該錠挿入溝４１１上方は垂直貫通を呈 し多数の穿係孔４１２を設置する。中空管状を呈する外マフ４２は該内筒４１外 周に冠し、上方の上突出部４２１もまた該穿係孔４１２と対応する収容孔４２２ を穿設する。各収容孔４２２中は順番に下錠ブロック４３、上錠ブロック４４、 バネ４５を設置する。該下錠ブロック４３の不等高設計に対応し、カギの錠棒上 には不等深度設計の浅凹孔を形成する。これにより、該錠芯４０を開放状態とす ることができる。 この種の錠芯構造の開錠原理は各下錠ブロックの不等高設計に、カギの錠棒の 対応した位置において深度の異なる浅凹孔を設置するものである。浅凹孔と下錠 ブロックの高低位置の対応により、上下錠ブロックの相互に接触する位置は該外 マフ４２収容孔４２２と該内筒４１穿係孔４１２の交接位置に位置する。こうし て、該外マフ４と該内筒４１は対応回転し開錠の目的を達成する。即ち、錠芯を 開ける条件は完全に錠棒の外形にかかっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】

上記公知構造の欠点を解決するため、本考案は改良型施錠具の提供を課題とす る。 それはダブルロック機能を具え、極めて高い防犯効果を達成する。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

上記課題を解決するため、本考案は下記の改良型施錠具を提供する。 それは主に錠芯、カギにより構成する。該錠芯は内筒及び外マフを具え、 該錠芯内部には定位筒体を具える。バネ及び磁性金属を用い製造する錠ブロック 設計とカギの錠棒上に対応し埋設する磁石により、不法侵入者等が偽造カギを用 い施錠具を開錠しようとしても、該カギの錠棒上に磁石が設置されていなければ 、磁性金属により製造する錠ブロックを下方に吸引し移動させることはできない 。即ち、該外マフの収容孔と該内筒の穿係孔の交接位置における係合を離脱させ 開錠することはできない。

【０００５】

【考案の実施の形態】

図１が示すように、本考案施錠具１は主に錠芯１０、カギ２０により構成する 。 該カギ２０の柄部２１片側は突出し錠棒２２を形成する。該錠棒２２は長方形 、円形、正方形等の各種断面形状の設計とすることができ、しかも対応する両側 には共に数個の浅凹孔２３を設置し、磁石２４を埋設する。

【０００６】 該錠芯１０は内筒１１、外マフ１２、定位筒体１３、バネ１４、錠ブロック１ ５、上台１６、数個の下錠ブロック１７、数個の上錠ブロック１８、数個のバネ １９等により構成する。 円柱状を呈する該内筒１１の一端は外径が該内筒１１より大きいフランジ１１ １を具え、反対端外周には嵌合溝１１２を形成する。しかもその外周の片側には 該カギ２０の錠棒２２と対応する断面形状を呈し、該錠棒２２を挿入可能な錠挿 入溝１１４を開設する。該内筒１１反対側には軸方向配列を呈する数個の穿係孔 １１５を穿設する。各穿係孔１１５は必ず該錠挿入溝１１４と垂直に貫通し、円 管状を呈する該外マフ１２はその外周片側に上突出部１２１を延伸し、該上突出 部１２１上方は径方向に該穿係孔１１５と数及び位置が対応する収容孔１２２を 穿設する。しかも、該上突出部１２１の頂点面には係合溝１２３を形成する。

【０００７】 次に図２が示すように、組み立て時には該定位筒体１３は該内筒１１中の穿係 孔１１５中に緊密に嵌設する。該穿係孔１１５は該錠棒２２の磁石２４に必ず対 応し、該定位筒体１３の中央には内孔１３１を具える。該内孔１３１底部には孔 径が該内孔１３１より小さい伸出孔１３２を設置し、バネ１４及び錠ブロック１ ５は順番に該内孔１３１中に入る。磁性金属を用い製造する錠ブロック１５は、 その底部に芯棒１５１を延伸する。該芯棒１５１は該伸出孔１３２中に位置し、 該内筒１１は該外マフ１２内部に穿設される。さらに、嵌合リング１１３を用い 該嵌合溝１１２上で嵌固し、該内筒１１と該外マフ１２は一体に結合される。か つ、両者間は相互に対応し回転動作を行ない、該定位筒体１３の穿係孔１１５と 相互に対応する収容孔１２２中において上台１６を緊密に設置する。 該上台１６の底面は該外マフ１２内孔周囲壁と整合し、かつその底面には該錠 ブロック１５を設置する内槽１６１を具える。その他の収容孔１２２中において は順番に下錠ブロック１７、上錠ブロック１８、バネ１９を設置する。最後に、 頂蓋片１２４を係合溝１２３に嵌設、固定し、組み立てが完了する。

【０００８】 使用時には、図２が示すように各上錠ブロック１８及び錠ブロック１５を利用 し、該外マフ１２収容孔１２２と該内筒１１穿係孔１１５の交接位置において同 時に係合し、該内筒１１と該外マフ１２間を相対回転不能とし、施錠の目的を達 成する。 開錠時には、図３が示すように、該カギ２０の錠棒２２を該錠挿入溝１４４中 に挿入し、各深度が異なる浅凹孔２３と各高度が異なる下錠ブロック１７を対応 させ、該上下錠ブロック１８、１７を該外マフ１２収容孔１２２と該内筒１１穿 係孔１１５の交接位置に位置させる。さらに、該錠棒２２上の磁石２４は磁性金 属からなる錠ブロック１５を下方に吸引、移動させる。これにより、該錠ブロッ ク１５は該外マフ１２収容孔１２２と該内筒１１穿係孔１１５の交接位置におけ る係合を離脱する。この時、該内筒１１と該外マフ１２間は相対回転し開錠の目 的を達成する。

【０００９】 図４が示すように、仮に不法侵入者等が偽造カギ３０を用い該施錠具１０を開 けようとする場合には、不法侵入者は特定の方法を利用し、該施錠具１０中の下 錠ブロック１７の長短対応位置を知ることができるだろう。また、該錠棒３１上 には偽造浅凹孔３２を形成することができるだろう。しかし、該錠棒３１上には 磁石設計を具えないため、磁性金属を用い製造する錠ブロック１５を下方に吸引 し移動させ、該外マフ１２収容孔１２２と該内筒１１穿係孔１１５の交接位置に おける係合を離脱させることはできない。即ち、この時の該内筒１１と該外マフ １２は相対回転が不可能であるため、不法侵入者等は不正な手段を用い開錠する ことはできない。

【００１０】

【考案の効果】

上記のように本考案はダブルロック機能を具える。該錠芯内部には定位筒体、 バネ、磁性金属により製造する錠ブロック設計を具え、カギの錠棒上には該錠ブ ロック設計に対応し磁石を埋設する。そのため、不法侵入者等が偽造カギを用い 施錠具を開錠しようとしても、該カギの錠棒上に磁石が設置されていなければ、 磁性金属により製造する錠ブロックを下方に吸引し移動させることはできない。 即ち、該外マフの収容孔と該内筒の穿係孔の交接位置における係合を離脱させる ことはできず、該内筒と該外マフは相対回転が不可能であるため、不法侵入者等 は不正な手段を用い開錠することはできない。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の分解指示図である。

【図２】本考案の組合せ及び断面指示図である。

【図３】本考案の実施指示図一である。

【図４】本考案の実施指示図二である。

【図５】公知の構造の断面指示図である。

【符号の説明】

１ 施錠具 １０ 錠芯 １１ 内筒 １１１ フランジ １１２ 嵌合溝 １１３ 嵌合リング １１４ 錠挿入溝 １１５ 穿係孔 １２ 外マフ １２１ 上突出部 １２２ 収容孔 １２３ 係合溝 １２４ 頂蓋片 １３ 定位筒体 １３１ 内孔 １３２ 伸出孔 １４ バネ １５ 錠ブロック １５１ 芯棒 １６ 上台 １６１ 内槽 １７ 下錠ブロック １８ 上錠ブロック １９ バネ ２０ カギ ２１ 柄部 ２２ 錠棒 ２３ 浅凹孔 ２４ 磁石 ３０ カギ ３１ 錠棒 ３２ 浅凹孔 ４０ 錠芯 ４１ 内筒 ４１１ 錠挿入溝 ４１２ 穿係孔 ４２ 外マフ ４２１ 上突出部 ４２２ 収容孔 ４３ 下錠ブロック ４４ 上錠ブロック ４５ バネ

Claims (4)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】主に錠芯、カギにより構成し、 該錠芯は内筒及び外マフを具え、円柱状を呈する該内筒
   の片側には錠挿入溝を開設し、反対側には軸方向に配列
   した該錠挿入溝と垂直貫通を呈する数個の穿係孔を穿設
   し、 中空管状を呈し該内筒外周に嵌設する外マフは片側に上
   突出部を延伸し、該上突出部は径方向に該穿係孔と対応
   する収容孔を穿設し、各収容孔中には下錠ブロック、上
   錠ブロック、バネを順番に設置し、 該カギの柄部片側は突出し該錠挿入溝中に挿入する錠棒
   を形成し、該錠棒上の該下錠ブロックに対応する位置に
   は浅凹孔を設置し、 該錠棒上には一個以上の磁石を埋設し、該磁石と対応す
   る位置の穿係孔中には該定位筒体を緊密に固定し、該定
   位筒体の中央には内孔を具え、該内孔底部には孔径が小
   さい伸出孔を穿設し、該内孔中にはバネ、錠ブロックを
   順番に設置し、磁性金属を用い製造する錠ブロック底部
   は該伸出孔中に位置する芯棒に延伸し、該定位筒体を設
   置する穿係孔に対応する収容孔中において上台を緊密に
   固設し、該上台底面には該錠ブロックを収容可能な内槽
   を具えることを特徴とする改良型施錠具。
2. 【請求項２】前記錠棒の断面形状は長方形とすることを
   特徴とする請求項１記載の改良型施錠具。
3. 【請求項３】前記錠棒の断面形状は円形とすることを特
   徴とする請求項１記載の改良型施錠具。
4. 【請求項４】前記錠棒の断面形状は正方形とすることを
   特徴とする請求項１記載の改良型施錠具。