JP3086450U - 長さ調節カーテン - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【課題】 長さ調節カーテンにおける接着テープに関す
る縫製作業を著しく簡略化するだけでなく、それを使用
する際に行う長さの調節を容易にするところの長さ調節
カーテンを提供する。 【解決手段】 表面の柄模様の一部または全面に、パイ
ル状の構成を有する布地などからなるカーテン本体に、
裏面の上端に添って、横方向にフック機能面の接着テー
プが、一本、縫い付けられた、前記カーテン本体と同じ
布地からなる長さ調節布が、着脱自在に取り付けられて
いることを特徴とする長さ調節カーテン。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【考案の属する技術分野】この考案は、丈の長さの調節を可能とするカーテ ンに関するものである。

【０００２】

【従来の技術】既にカーテンの裏側の裾部に、長さを調節する調節布を取り 付けて、カーテンの丈の長さを調節するカーテンが存在する。これはカーテン本 体の裾部と、相対する長さ調節布の双方に、一組からなる面状接着テープ・マジ ックテープ（登録商標）を取り付けておき、これを任意の位置で接着して、長さ を調節すると云うものである。ところがこのようなカーテンは、カーテン本体 と、相対する長さ調節布の双方に取り付けるところの、それぞれの面状接着テー プの縫い付け位置を、正確に符合させる必要があること、面状接着テープが部 屋の内側、すなわちカーテンの表側から見えないように工夫する必要があり、し たがって、面状接着テープをカーテン本体には、カーテンの裏側の所定の位置に 縫い付けなければならないこと、しかもこの面状接着テープの一方は、カーテ ンの丈の長さを調節する長さ分、縫い付ける必要があること、またそれぞれ縦 方向にカーテンのひだの数だけ、複数片を縫い付ける必要があることなど、前記 の長さ調節布を取り付けるために、かえって縫製作業が繁雑となっている。

【０００３】

【考案が解決しようとする課題】この考案は、前記の問題点を解消するよう にし、長さ調節カーテンにおける接着テープに関する縫製作業を著しく簡略化す るだけでなく、それを使用する際に行う長さの調節を容易にするところの有用な 長さ調節カーテンを提供するものである。

【０００４】

【課題を解決するための手段】

表面の柄模様の一部または全面に、パイル状の構成［輪状・環状・ループ状］ を有するポリエステル布地などからなるカーテン本体に、その裏面の上端に添っ て、横方向にフック機能面の接着テープ（ｔ）が、一本、縫い付けられていると ころの、前記カーテン本体（Ａ）と同じ布地からなる長さ調節布（Ｂ）が、カー テン本体（Ａ）のパイルの構成と、長さ調節布（Ｂ）の接着テープ（ｔ）のフッ クによって、任意の位置に着脱自在に取り付けられていることを特徴とする長さ 調節カーテン（Ｘ）、柄模様の表面の一部または全面を、前記記載の接着テープ （ｔ）のフックが接着できる程度の、糸が浮いている織組織を持つ布地からなる カーテン本体（Ａ）に、裏面の上端に添って、横方向に前記フック機能面の接着 テープ（ｔ）が、一本、縫い付けられた長さ調節布（Ｂ）が、着脱自在に取り付 けられていることを特徴とする長さ調節カーテン（Ｘ）、波状の形状を付与した ことを特徴とする前記記載の長さ調節カーテン（Ｘ）の構成とする。

【０００５】

【考案の実施の形態】図１はこの考案の長さ調節カーテン（Ｘ）［室内側か ら見た図である］で、それは表面の柄模様の一部または全面に、パイル状の構成 ［輪状・環状・ループ状］を有するポリエステル布地などからなる巾１２０ｃｍ ×長さ１６０ｃｍのカーテン本体（Ａ）には、裏面の上端に添って、横方向に、 通常、一組の面状接着テープ・マジックテープ（登録商標）において、フックを 有する方の接着テープ（ｔ）が、一本だけ、縫い付けられているところの、前記 カーテン本体（Ａ）と同じ布地からなる巾１２０ｃｍ×長さ３０ｃｍの長さ調節 布（Ｂ）が、カーテン本体（Ａ）のパイルの構成と、長さ調節布（Ｂ）の接着テ ープ（ｔ）のフックによって、任意の位置に着脱自在に取り付けられている。

【０００６】 この際、カーテン本体（Ａ）と長さ調節布（Ｂ）との重ね度合いを最小限５ ｃｍとすると、カーテン（Ｘ）全体の長さは最長１８５ｃｍとなり、このカーテ ン（Ｘ）は１６０〜１８５ｃｍまでの任意の長さを得ることができることとなる 。以上はカーテン（Ｘ）の柄模様の表面の一部または全面にパイル状の構成を有 する布地について述べたが、その他、柄模様の表面の一部または全面を、前記接 着テープ（ｔ）のフックが接着できる程度の糸が浮いているような織組織を持つ 布地、すなわちこの接着テープ（ｔ）が接着することができれば、この考案の長 さ調節カーテン（Ｘ）のカーテン地として用いることができる。

【０００７】 さらにカーテン本体（Ａ）と長さ調節布（Ｂ）からなるこの考案の長さ調節カ ーテン（Ｘ）に、全体に縦方向に波状の形状を付与すると、長さ調節カーテン（ Ｘ）の開閉がスムーズになるばかりか、長さ調節布（Ｂ）を取り付けたことによ り、裾の部分が幾分、分厚くなると云う違和感も解消されて、装飾効果を高める ことができる。

【０００８】

【考案の効果】この考案は、長さ調節カーテンの接着テープに関する縫製作 業を著しく簡略化し、それを使用する際の長さ調節は、カーテン本体のどの部分 にでも、長さ調節布の接着テープ部分をあてがってもよいので、取り付けを容易 にすることができる。それは柄模様の表面の一部または全面に、パイル状の構成 を持つ布地をカーテン地とすれば、このパイル状部分全体を、あたかも通常の面 状接着テープの一方を構成するようにして用い、本来の一組の面状接着テープの ループ状の面を省略することができること、長さ調節布の裏側の上端に添って、 接着テープのフック機能面を、横方向に一本だけ縫い付けるのみなので、縫製作 業を著しく簡略化し、コスト低減に資することができる。

【図面の簡単な説明】

【図１】この考案の長さ調節カーテンの表面図。

【符号の説明】

（Ｘ） 長さ調節カーテン （Ａ） カーテン本体 （Ｂ） 長さ調節布 （ｔ） 接着テープ

Claims (3)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】表面の柄模様の一部または全面に、パイル
   状の構成を有する布地などからなるカーテン本体に、裏
   面の上端に添って、横方向にフック機能面の接着テープ
   が、一本、縫い付けられた、前記カーテン本体と同じ布
   地からなる長さ調節布が、着脱自在に取り付けられてい
   ることを特徴とする長さ調節カーテン。
2. 【請求項２】柄模様の表面の一部または全面を、請求項
   １記載の接着テープのフックの機能面が接着できる程度
   の、糸が浮いている織組織を持つ布地からなるカーテン
   本体に、裏面の上端に添って、横方向に前記フック機能
   面の接着テープが、一本、縫い付けられた長さ調節布
   が、着脱自在に取り付けられていることを特徴とする長
   さ調節カーテン。
3. 【請求項３】波状の形状を付与したことを特徴とする請
   求項１または請求項２のいずれかに記載の長さ調節カー
   テン。