JP3023757U - 吊り下げ用フック - Google Patents

Abstract

(57)【要約】 【目的】 カーテンポールを動かすことなく取付け・取
外しのできる布地形成カーテン等吊り下げ用フックの提
供。 【構成】 布地両端部に、互いに嵌合する嵌合部材を設
け、該嵌合部材の嵌合によりポール貫通のための輪を形
成できるようにし、一方他端側に該嵌合部材と布地端と
の間に布を挟持可能な金具を設ける。

Description

【考案の詳細な説明】

【０００１】

【産業上の利用分野】

この考案は、布地に吊り下げ用の金具及び嵌合部材を取り付け、該金具にカー テンを吊り下げた状態でポールに布を巻くように挟んで嵌合部材を止めることに より、カーテン等を吊り下げることができる吊り下げ用フックに関するものであ る。

【０００２】

【従来の技術】

従来、挟持的にカーテン等を吊り下げるフックとしては、図７に示すように、 樹脂あるいは金属の小リングがついたクリップが存在した。しかし、その素材は 樹脂や金属であって布ではないため、挟まれるカーテンやタペストリーとの違和 感があった。また、重いものは挟めなかった。 また、クリップ上部にはリング状の金具（１１）が設けられているが、これは カーテンフックに通すことのみを目的として作られているため、非常に小さいも のであり、近年良く用いられる図３に示すカーテンポール（８）に直接通すこと はできなかった。その上、フックをさらにカーテンランナーのリングに通すこと になるため、カーテン等を吊るした場合、３つも金具が関係してすっきりしたも のではなかった。

【０００３】 さらに本件出願人の出願にかかる登録第３００９５４２号の「吊り下げ用フッ ク」では、図８に示すようにカーテンポール貫通孔９が形成済であった。そのた め使用にあたってはまず、カーテンポールに必要な数の吊り下げ用フックを通し ておくことが必要となり、又フックを減らす場合も一々ポールより外す作業が必 要であった。

【０００４】

【考案が解決しようとする課題】

従って、本考案は、上記の点を解決したものであり、カーテンポールをセット したまま動かすことなく、取付け可能な吊り下げフックを提供するものである。 また、どんな布でも簡単に吊り下げられ、しかも、カーテン地やタペストリー地 と違和感なく調和がとれる吊り下げ用フックを提供するものである。

【０００５】

【課題を解決するための手段】

上記の問題点を解決するために、本考案の吊り下げ用フックは、布地両端部に 、互いに嵌合する嵌合部材を設け、該嵌合部材の嵌合によりポール貫通のための 輪を形成できるようにし、一方他端側に該嵌合部材と布地端との間に布を挟持可 能な金具を設けたことを要旨とする。

【０００６】 ここで布地としては、あらゆる布地が使用可能であるが、カーテンを吊り下げ るため、ある程度の強度は必要であることと、カーテン地との調和という意味か ら、カーテン地に良く用いられる素材、たとえば厚地無地の変り織、合成繊維プ リント物等が考えられる。

【０００７】

【考案の実施の最良の形態】

本考案の吊り下げ用フックは、短冊状の布地の両端にドットボタン、ハトメ、 スナップ、ホック等の嵌合部材を設けている。布地端の一方端とこれらの嵌合部 材との間にカーテン布等の吊り下げ金具を設けている。 カーテンポールに本考案の吊り下げフックを取り付けるには、図３に示すよう にドットボタンを外した状態で一旦ポールの向う側に吊り下げ用フックを入れ、 図３矢印の方向にフックの布地前半部分のみを折り曲げてポールを包み込むよう にし、ドットボタンを嵌めるとポールに取り付けが完了する。ポール上は布地の 輪が移動することとなる。布地は金属と異り、スベリがなめらかで抵抗が少なく 音も静かである。そして、カーテンやタペストリー等との違和感もなく、柔らか い雰囲気となる。 又、金具で挟む時にひだを寄せれば、プリーツを自由に取る事が出来るので、 任意のプリーツが可能で、その結果、カーテンサイズの変更が容易に行える。 さらに、カーテンやタペストリー等だけでなく、間仕切りとしても使用するこ とができ、用途範囲が広い。

【０００８】

【実施例】

以下、本考案の実施例を図１〜図６にもとずいて説明する。 図１は本考案の吊り下げ用フックの平面図であり、図２は同じく本考案の吊り 下げ用フックのドットボタンを嵌めた状態図であり、図３は本考案の吊り下げ用 フックをカーテンポールへの取り付け状態を示す説明図であり、図５は同じくカ フェカーテンに応用した一実施例を示す説明図、図６は同じくタペストリーに応 用した一実施例を示す説明図である。

【０００９】 実施例１ 図１において、（１）は吊り下げ用フックであり、本体（２）は綿の厚地布で 形成している。布地両端（３）（４）はそれぞれ５cmと４cmの幅で布を折り返し て布地両端に強度を持たせている。（３）を（４）より長くしたのは、ドットボ タンを嵌めた場合に全体の長さが同じとなるようにするためである。（５ａ）（ ５ｂ）はドットボタンであり、両ドットボタンは嵌合できるようになっている。 また、布地は挟持用金具（６）をすっぽり覆うように挟持用金具（６）よりやや 縦長さを長くしている。

【００１０】 （７）は飾りボタンであり、ドットボタン（５ｂ）の寸度裏側に取り付け、ド ットボタンを嵌める場合の位置を示す役割と強度を保つ役割を持たせている。 図３は、このような吊り下げ用フック（１）を用いてカーテンポールに吊り下 げ用フックを吊り下げる状態を示すもので、ドットボタンを嵌めない状態でカー テンポール（８）の向こう側に吊り下げ用フック（１）の全体を通し、次にカー テンポール（８）に被せるようにして吊り下げ用フックを矢印方向にポール前側 に折り、ドットボタン（５ａ）と（５ｂ）を嵌める。このようにすれば、カーテ ンポール（８）に通す作業が不要で、カーテンポールを動かすことなく、自由に 好みの位置に吊り下げ用フック（１）を取り付けることが可能となる。

【００１１】 また、挟持用金具（６）でカーテン地を挟む時、プリーツ（ひだ）を取りなが ら挟むことが可能である。このように、本考案の吊り下げ用フックを用いると自 由にプリーツが簡単に形成できるので、カーテンポールの長さに合せてあらかじ めカーテンを用意しなくても良いため便利である。図４はカーテンをひだを取っ て吊り下げた状態図を示す。

【００１２】 図５は、同じく本考案の吊り下げ用フックを用いて、つっぱりポール（１０） にカフェカーテンを吊り下げたもの、図６は同じくタペストリーを吊り下げ壁に 飾るようにしたものである。 いずれも、本考案の吊り下げ用フックが布地でできているため、カフェカーテ ンやタペストリーとも良くマッチし、柔らかい感じが演出できる。

【００１３】

【考案の効果】

以上説明した様に、本考案の吊り下げ用フックによれば、嵌合部材を嵌めるこ とにより、カーテンポールに貫通した状態の輪を形成することができるので、カ ーテンポールを動かさずに吊り下げ用フックを取り付けることができる。また、 布地にサスペンダーの金具を取り付けてあるので、サイズが合わなくて使用でき なかったカーテンでもプリーツを取る長さや折り方を工夫して任意のサイズに変 更が可能となり、使用範囲が広がる。又、布製であるため、樹脂や金属に比べて 、カーテンやタペストリーとの一体感が感じられ、部屋の雰囲気が柔らかくなる 。しかも厚地カーテンやタペストリー等吊り下げた場合に、全体重量が重いもの になっても幅広い布地でしっかりとポールに支え吊り下げられる。又、カーテン 等の開閉の折、ポールを動くのは輪状の布地であるため静かであり、又すべりも 大へん良い。

【図面の簡単な説明】

【図１】本考案の吊り下げ用フックの概略正面図であ
る。

【図２】本考案の吊り下げ用フックのドットボタンを嵌
めた状態図である。

【図３】本考案の一実施例を示す説明図である。

【図４】本考案の一実施例を示す使用状態図である。

【図５】本考案の他の実施例を示す使用状態図である。

【図６】本考案の他の実施例を示す使用状態図である。

【図７】従来のクリップを示す説明図である。

【図８】従来の吊り下げ用フックを示す説明図である。

【符号の説明】

１ 吊り下げ用フック ２ 本体 ３ 折り返し端 ４ 折り返し端 ５ａ・５ｂ ドットボタン ６ 挟持用金具 ７ 飾りボタン ８ カーテンポール ９ 貫通孔 １０ つっぱりポール １１ リング状の金具

Claims (1)

【実用新案登録請求の範囲】
1. 【請求項１】 布地両端部に、互いに嵌合する嵌合部材
   を設け、該嵌合部材の嵌合によりポール貫通のための輪
   を形成できるようにし、一方他端側に該嵌合部材と布地
   端との間に布を挟持可能な金具を設けたことを特徴とす
   る吊り下げ用フック。