JP3086051U - 小型船舶用アンカー - Google Patents

小型船舶用アンカー

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JP3086051U JP2001007461U JP2001007461U JP3086051U JP 3086051 U JP3086051 U JP 3086051U JP 2001007461 U JP2001007461 U JP 2001007461U JP 2001007461 U JP2001007461 U JP 2001007461U JP 3086051 U JP3086051 U JP 3086051U
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Abstract

(57)【要約】 【課題】 把駐力に優れているうえに全体重量も軽くで
きて持ち運びに便利な小型船舶用アンカーを得る。 【解決手段】 プラスチック製のアンカー本体1と、裁
頭円錐形状に形成された金属製の重錘2と、アイボルト
3とからなる。アンカー本体1は、裁頭円錐形状の縦長
の中空筒壁6と、中空筒壁6の下端開口周縁につながる
底壁7とを有する。アンカー本体1の底壁7には水捌け
口9を設ける。中空筒壁6内に重錘2が嵌合して、中空
筒壁6の上壁5の内面に重錘2の上面2aが接する状態
下において、上壁5の上方からアイボルト3のねじ軸部
3bをねじ挿通孔8を介して重錘2のねじ穴10にねじ
込む。重錘2の上下長さは、中空筒壁6の上下長さの2
/3以下に設定して、アンカー全体の重心Gを中空筒壁
6の上下方向の中央より上位に設定する。

Description

【考案の詳細な説明】
【0001】
【考案の属する技術分野】
本考案は、小型の釣り舟やゴムボートなどの小型船舶を浅海や河川や湖沼など で停泊させる際に使用するアンカーに関する。
【0002】
【従来の技術】
従来の小型船舶用アンカーは、図5(a)に示すごとく、プラスチック製のア ンカー本体1と、これの中空筒壁6内に嵌合する金属製の重錘20と、中空筒壁 6の上壁5を介して重錘20にねじ込まれるアイボルト3とからなる。そして、 船舶に一端を固定したロープ15をアイボルト3につないで水中に投下した際に 、アンカーが重錘20の重量で水中に落下するようになっている。
【0003】 この種のアンカーは、水底に到達した際に倒れて、アンカー本体1の受皿状の 底面21が水底の砂、泥および水棲植物などに食い込み、把駐力が有効に発揮さ れることが望まれる。
【0004】
【考案が解決しようとする課題】
しかし、従来のアンカーは、図5(a)に示すごとく、アンカー本体1の中空 筒壁6の内部空間の全体を埋めるように重錘20が装着されていた。つまり、重 錘20の上下長さが中空筒壁6の上下長さにほぼ等しくなっていた。そこでは、 アンカー全体の重心Gが中空筒壁6の上下方向の中央より下方に位置することに なる。
【0005】 そのため、アンカーを水中に投下した際に、アンカー本体1は底面21を下に した図5(a)の姿勢で水中に落下して行き、図5(b)に示すごとく、そのま まの姿勢で水底Tに着座する。
【0006】 この場合、アンカー本体1の底面21は座りの良い形状であるため、船舶が流 されてロープ15が引っ張られると、アンカーは図5(b)の姿勢のまま水底T 上を滑って船舶と共に移動し、船舶を一定個所に停泊させることができないとこ ろに問題があった。しかも、図5(c)に示すごとく、ロープ15が矢印Pの斜 め上方向に強く引っ張られて、アンカー本体1が大きく傾いても、アンカー全体 の重心Gが低い分だけ容易に図5(b)の姿勢に起きて戻ってしまうところに問 題があった。
【0007】 そこで本考案の目的は、アンカーの把駐力が確実に得られるようにすることに ある。本考案の目的は、全体重量が軽くなって運搬などの際の取り扱いが容易に 行え、製作コストの低減化が図れる小型船舶用アンカーを得ることにある。
【0008】
【課題を解決するための手段】
請求項1記載の本考案に係る小型船舶用アンカーは、図1に示すごとく、プラ スチック製のアンカー本体1と、金属製の重錘2と、金属製のアイボルト3とか らなる。そのうえで、アンカー本体1は、上壁5を有して下端が開口する上すぼ まりの裁頭円錐形状をなす縦長の中空筒壁6と、この中空筒壁6の下端開口周縁 から外側に張り出し形成されて外周縁部7aが立ち上がる円形受皿状の底壁7と を有し、中空筒壁6の上壁5の中央にねじ挿通孔8を設けてある。重錘2は、裁 頭円錐形状に形成されていて、上面2aの中央にねじ穴10が刻設されている。 アンカー本体1の中空筒壁6内に重錘2が嵌合されて、中空筒壁6の上壁5の内 面に重錘2の上面2aが接する状態下において、上壁5の上方からアイボルト3 のねじ軸部3bがねじ挿通孔8を介して重錘2のねじ穴10にねじ込まれる。か くして、重錘2の上下長さが、前記中空筒壁6の上下長さの2/3以下であって 、アンカー全体の重心Gが中空筒壁6の上下方向の中央より上位となるよう設定 されていることを特徴とする。
【0009】 請求項2記載の本考案に係る小型船舶用アンカーは、アンカー本体1の底壁7 の外周縁部7aが、斜め外方に向けて断面円弧状に立ち上げ形成されており、ア ンカー本体1の底壁7の複数箇所に水捌け口9が設けられている。
【0010】 請求項3記載の本考案に係る小型船舶用アンカーは、重錘2の外周側面が、凹 凸状に仕上がっていて中空筒壁6の内周面に摩擦係合するよう嵌合装着される。
【0011】
【考案の作用効果】
請求項1記載の本考案によれば、アンカー本体1に対して重錘2はアンカー本 体1の中空筒壁6の上壁5の内面に重錘2の上面2aが接する状態で取り付けら れ、重錘2の上下長さが中空筒壁6の上下長さの2/3以下であるため、重錘2 がアンカー本体1の中空筒壁6の上方側に偏った状態で配置されて、アンカー全 体の重心Gが中空筒壁6の上下方向の中央より上位となる。従って、アンカーは アイボルト3側を下にした姿勢で水中に落下しても、水底Tに到達するとそのま ま倒れ込んで、図3(b)に示すごとく、アンカー本体1の底壁7の外周縁部7 aの外周縁が水底Tに接する転倒姿勢になる。
【0012】 従って、船舶が流されるなどによって、図3(c)に示すごとく、ロープ15 が引っ張られると、アンカー本体1の底壁7の外周縁部7aが水底Tに食い込み 、ロープ15の引っ張り力に抗する。つまり、アンカーの把駐力を確実に得るこ とができる。
【0013】 このうえで、重錘2の上下長さを2/3以下に短くできる分だけ、アンカー全 体の重量が軽くなって運搬などの際の取扱いが容易になるとともに、アンカーの 製作コストのダウン化が図れる。
【0014】 請求項2記載の本考案によれば、アンカー本体1の底壁7は、外周縁部7aが 斜め外方に向けて断面円弧状に立ち上げ形成された円形受皿状を呈しているので 、外周縁部7aが水底Tに食い込みやすく、アンカーの把駐力を確保するために 有効である。加えて、アンカー本体1の底壁7に水捌け口9が設けられているの で、アンカーを引き上げたときに受皿状の底壁7の上面に泥などをすくい上げる ことはない。
【0015】 請求項3記載の本考案によれば、重錘2が鋳物で製造されているので、重錘2 の外周側面をそのままザラザラの面に仕上げておけば、重錘2の外周側面がアン カー本体1の中空筒壁6の内周面に摩擦係合するので、アイボルト3を重錘2に ねじ込む際に、中空筒壁6に嵌合した重錘2が空回りするのを防止でき、アイボ ルト3によるアンカー本体1への重錘2の取り付け作業が容易に行える。
【0016】
【考案の実施の形態】
図1および図2は本考案に係る小型船舶用アンカーを示しており、プラスチッ ク製のアンカー本体1と、鋳鉄鋳物などからなる金属製の重錘2と、ロープ15 などを掛け止めるための金属製のアイボルト3と、リング状の金属製ワッシャ4 とからなる。
【0017】 図1においてアンカー本体1は、上壁5を有して下端が開口する上すぼまりの 裁頭円錐形状をなす縦長の中空筒壁6と、この中空筒壁6の下端開口周縁から外 側に張り出し形成された円形受皿状の底壁7とからなる。底壁7の外周縁部7a は、斜め外方に向けて断面円弧状に立ち上げ形成されている。
【0018】 中空筒壁6の上壁5の中央には、アイボルト3が挿通されるねじ挿通孔8を設 けてあり、上壁5の上面にはねじ挿通孔8まわりに前記ワッシャ4が配置される 。アンカー本体1の底壁7の3箇所には、図2に示すごとく、平面視で星型形状 の水捌け口9を周方向に等間隔を置いて設けてある。水捌け口9は、平面視で円 形や三角形など各種の形状にすることができる。
【0019】 重錘2は、中実の裁頭円錐形状に形成されていて、図1に示すごとくアンカー 本体1の中空筒壁6の内部空間の上部寄りに配置される。重錘2の上面2aの中 央には、ねじ穴10が刻設されている。アイボルト3は、リング部3aの下端に ねじ軸部3bを有し、ねじ軸部3bが、上壁5の上方からワッシャ4およびねじ 挿通孔8を介して重錘2のねじ穴10にねじ込まれる。なお、座面を有するアイ ボルト3を使用する場合には、ワッシャ4を省略することができる。
【0020】 重錘2の外周側面は、鋳造時に微細な凹凸状に仕上がっており、重錘2をその 外周側面が中空筒壁6の上端内周面に密着するよう嵌合したとき、重錘2の外周 側面と中空筒壁6の内周面とが回り止め状に摩擦係合し、アイボルト3を重錘2 のねじ穴10にねじ込む際の重錘2の空回りが防止されている。この点に関し、 アンカー本体1の中空筒壁6の少なくとも上端内周面に微細な凹凸を形成して、 重錘2の外周側面は平滑面に形成してあってもよく、中空筒壁6の上端内周面と これに接合する重錘2の外周側面との双方に、摩擦係合する微細な凹凸が形成さ れていてもよい。
【0021】 重錘2の上下長さは、中空筒壁6の上下長さの約1/2に寸法設定されており 、これでアンカー全体の重心Gが、中空筒壁6の上下方向の中央より上位にある よう設定されている。例えば、中空筒壁6の上下長さが180mmの場合には、重 錘2の上下長さが110mmに設定される。重錘2の上下長さは、中空筒壁6のそ れの2/3以下にすることが望まれる。
【0022】 アンカーの組み立てに際しては、まず重錘2をこれの上面2aが上になる状態 で治具の上面に載置する。次に、前記重錘2および治具にアンカー本体1の中空 筒壁6を上方から被せて、重錘2の上面2aが中空筒壁6の上壁5の内面に接す るよう中空筒壁6に重錘2を嵌合する。この状態で、中空筒壁6の上壁5のねじ 挿通孔8まわりにワッシャ4を配置したのち、上壁5の上方からアイボルト3の ねじ軸部3bを、ワッシャ4ついでねじ挿通孔8に挿通して重錘2のねじ穴10 にねじ込む。これにより、アイボルト3、ワッシャ4、アンカー本体1および重 錘2が一体化する。
【0023】 いま、アイボルト3にロープ15をつないでアンカーを水中に投下すると、ア ンカー全体の重心Gが中空筒壁6の上位にあるため、図3(a)に示すごとく、 アンカーはアイボルト3側を下にした姿勢で水中を落下する。そして、アンカー は水底Tに到達するとそのまま倒れ込んで、図3(b)に示すごとくアンカー本 体1は底壁7の外周縁部7aの外周縁が水底Tに接する転倒姿勢になる。
【0024】 この後、船舶が流されるなどによって、図3(c)に示すごとく、ロープ15 が矢印Pで示すように斜め上方向に引っ張られると、アンカー本体1が斜めに起 き上がった姿勢になる。これに伴い、アンカー本体1の外周縁部7aの外周縁が 水底Tに食い込み、ロープ15の引っ張り力に抗する抵抗となって、アンカーは 水底Tを移動し難くなる。つまり、アンカーが水底Tを移動しにくい分だけ、船 舶がほぼ定位置に停泊する。
【0025】 また、潮流などで、図4に示すごとくアンカーが前記転倒姿勢から一時的に起 き上がっても、アンカー全体の重心Gが中空筒壁6の上位にあるため、アンカー 全体は矢印Qで示すごとく容易に元の転倒姿勢に戻る。
【図面の簡単な説明】
【図1】図2のA−A線断面図
【図2】平面図
【図3】本考案に係るアンカーの作用を説明する正面図
【図4】本考案に係るアンカーの動きを説明する正面図
【図5】従来のアンカーの形状とその動きとを説明する
正面図
【符号の説明】
1 アンカー本体 2 重錘 2a 重錘の上面 3 アイボルト 3b アイボルトのねじ軸部 5 中空筒壁の上壁 6 中空筒壁 7 アンカー本体の底壁 7a 底壁の外周縁部 8 ねじ挿通孔 9 水捌け口 10 ねじ穴 G アンカー全体の重心

Claims (3)

    【実用新案登録請求の範囲】
  1. 【請求項1】 プラスチック製のアンカー本体1と、金
    属製の重錘2と、金属製のアイボルト3とからなり、 アンカー本体1は、上壁5を有して下端が開口する上す
    ぼまりの裁頭円錐形状をなす縦長の中空筒壁6と、この
    中空筒壁6の下端開口周縁から外側に張り出し形成され
    て、外周縁部7aが立ち上がる円形受皿状の底壁7とを
    有し、 中空筒壁6の上壁5の中央にねじ挿通孔8を設けてあ
    り、 重錘2は、裁頭円錐形状に形成されていて、上面2aの
    中央にねじ穴10が刻設されており、 アンカー本体1の中空筒壁6内に重錘2が嵌合されて、
    中空筒壁6の上壁5の内面に重錘2の上面2aが接する
    状態下において、上壁5の上方からアイボルト3のねじ
    軸部3bがねじ挿通孔8を介して重錘2のねじ穴10に
    ねじ込まれており、 重錘2の上下長さが、前記中空筒壁6の上下長さの2/
    3以下であって、アンカー全体の重心Gが中空筒壁6の
    上下方向の中央より上位となるよう設定されていること
    を特徴とする小型船舶用アンカー。
  2. 【請求項2】 アンカー本体1の底壁7は、外周縁部7
    aが斜め外方に向けて断面円弧状に立ち上げ形成されて
    おり、 アンカー本体1の底壁7の複数箇所に水捌け口9が設け
    られている請求項1記載の小型船舶用アンカー。
  3. 【請求項3】 鋳物製の重錘2の外周側面が、凹凸状に
    仕上がっていて中空筒壁6の内周面に摩擦係合するよう
    嵌合装着される請求項2記載の小型船舶用アンカー。
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