JP3085998B2 - メーキャップ化粧料 - Google Patents

メーキャップ化粧料

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JP3085998B2 JP03083072A JP8307291A JP3085998B2 JP 3085998 B2 JP3085998 B2 JP 3085998B2 JP 03083072 A JP03083072 A JP 03083072A JP 8307291 A JP8307291 A JP 8307291A JP 3085998 B2 JP3085998 B2 JP 3085998B2
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佳夫 八幡
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【発明の詳細な説明】
【0001】
【産業上の利用分野】本発明は粉末層と水層からなる二
層型メーキャップ化粧料において、粉末層がルチル型二
酸化チタンとその他無機顔料、有機顔料からなる耐光性
に優れたメーキャップ化粧料に関する。
【0002】
【従来の技術】従来から、二層型メーキャップ化粧料は
水おしろいと言われ古くから用いられてきた。静置時に
は二層(粉末層−水層)に分かれており、使用時に振と
うすると混ざりあって均一に分散した乳液状を呈する。
このタイプのものは多量の水を含んでいるため、清涼感
があり、さっぱりした使用感を有している。また仕上が
りの粉っぽさや、経時での持ち、耐水性、耐汗性を良く
するために粉末層に油を含有させたものもある(特開昭
59−39815号)。そしていずれの場合において
も、カバー力を出すためには屈折率の大きい白色顔料で
ある二酸化チタンや、亜鉛華を配合している。
【0003】
【発明が解決しようとする課題】二層型メーキャップ化
粧料は、上述したように使用時に振とうすると混ざりあ
って均一に分散した乳液状を呈し、静置時には粉末層と
水層に分かれる。その時粉末層は面沈降し、粉末層とき
れいに澄んだ水層に分かれる。この外観のおもしろさを
出すために容器としては透明または半透明のものを用い
る。ところでカバー力を出すために二酸化チタン、亜鉛
華を使用した二層型メーキャップ化粧料を透明または半
透明の容器に入れて使用する場合耐光性に弱く、光が当
たると変色するという現象が生じた。この変色は、二酸
化チタンが光に当たって黒化するといった今までの現象
と異なるものである。即ち、二酸化チタン粉末に光照射
すると黒化するが、この変化は光照射をやめると元に戻
る。それに対して、二層型メーキャップ化粧料に二酸化
チタン、亜鉛華を使用した場合は、ファンデーション用
に肌色に調整した色調が、光の照射により白色に変化す
るもので、これは、光照射をやめても元に戻らない。
【0004】本発明者は、このような状況に鑑み、鋭意
検討を重ねた結果、亜鉛華の場合はその種類によらず、
又二酸化チタンの場合は、アナターゼ型の二酸化チタン
を使用すると変色し、ルチル型二酸化チタンを使用する
と変色が抑えられることが判った。この知見をもとにし
て、ルチル型二酸化チタンを白色顔料として使用するこ
とによって、清涼感があり、さっぱりした使用感を持
ち、またカバー力があってなおかつ耐光性に優れた二層
タイプメーキャップが得られることを見出し本発明を完
成させるに至った。
【0005】
【課題を解決するための手段】即ち、本発明は粉末層と
水層とからなる二層型メーキャップ化粧料において、
末層にルチル型二酸化チタンを白色顔料として含有し、
粉末総量が5〜35重量%であるメーキャップ化粧料、
及び、粉末層に更に、油分を重量比で1:1以下配合し
てなるメーキャップ化粧料を提供するものである。
【0006】以下、本発明の構成について詳述する。本
発明に用いられるカバー力のある白色顔料としてはルチ
ル型の二酸化チタンであって、ルチル型の二酸化チタン
で有れば表面処理の有無は問わないが、未処理のルチル
型二酸化チタンよりもZnO、Al2 3 、SiO2
いずれかで表面処理されたルチル型二酸化チタンの方が
好ましい。
【0007】二酸化チタンの配合量としては、2〜20重
量%がよい。2重量%未満であるとカバー力がなくなり
好ましくない。20重量%を超えるとカバー力がありすぎ
て粉っぽい仕上がりになって好ましくない。
【0008】トータル粉末量としては、5〜35重量%が
好ましい。5重量%未満であると薄づきすぎてメーキャ
ップ効果を感じさせないので好ましくない。35重量%を
超えると粉末層が嵩高になるため、二層タイプメーキャ
ップとして外観上好ましくない。
【0009】本発明のメーキャップ化粧料に用いられる
上記以外の無機顔料、有機顔料としては、通常化粧料に
使用される顔料であって、タルク、マイカ、セリサイ
ト、カオリン、シリカ、第二リン酸カルシウム、マイカ
−チタン系パール剤、硫酸バリウム、合成マイカ、酸化
鉄、酸化クロム、チタン酸コバルト、ナイロンパウダ
ー、ポリエチレンパウダー、ポリメチルメタアクリレー
トパウダー等である。
【0010】なお、仕上がりの粉っぽさや、経時での持
ち、耐水性、耐汗性を良くするために粉末層に油を含有
させる場合もあるが、そのとき用いる油としては、化粧
料に一般に使用される油であれば良く、例えば、流動パ
ラフィン、スクワラン等の脂肪属炭化水素、ミンク油、
オリーブ油、ヒマシ油等の植物油、イソプロビルミリス
テート、オクチルドデシルミリステート等のエステル
油、ジメチルポリシロキサン、メチルフェニルポリシロ
キサン等のシリコン油、イソステアリルアルコール、オ
レイルアルコール等の高級アルコール、オレイン酸、イ
ソステアリン酸等の高級脂肪酸である。
【0011】油の配合量はトータル粉末量に対して重量
比で1:1以下にする必要があり、好ましくは1: 0.1
〜1: 0.5である。油がトータル粉末に対して1:1以
上配合されると、油の分離が見られるようになる。1:
0.1〜1: 0.5の範囲であると、特にしっとりした仕上
がりで耐水性、耐汗性もよく、ベタツクこともないので
好ましい。
【0012】当然のことながら本発明による二層型メー
キャップ化粧料には、本発明の効果を損なわない範囲で
保湿剤(例えばポリエチレングリコール、グリセリン、
1・3−ブチレングリコール、マルチトール等)、エチ
ルアルコール、香料、防腐剤、粘液質等を添加すること
ができる。
【0013】
【実施例】以下、実施例によって本発明を詳細に説明す
る。配合量は重量%である。本発明においてカバー力の
ある白色顔料としてルチル型二酸化チタンを使用する
と、その他のカバー力のある白色顔料を使用したときよ
り耐光性が優れていることを以下に示す。
【0014】実験方法としては試料を調整してそれを透
明のガラス瓶に入れる。それをキセノンランプに30時間
当て、照射前後の測色値から色差を求める。色差の値が
小さい方が、耐光性強い事になる。
【0015】 実験処方 カオリン 8重量% タルク 1 酸化鉄 2 *白色顔料 9 1・3ブチレングリコール 4 グリセリン 3 エチルアルコール 6 防腐剤 適 量 イオン交換水 TO 100 白色顔料との種類と耐光性の結果(色差)を以下に示
す。
【0016】 * 白色顔料 色 差 ───────────────────────────── 未処理ルチル型二酸化チタン 0.42 ZnO、Al2 3 、SiO2 処理ルチル型二酸化チタン 0.17 Al2 3 、SiO2 処理ルチル型二酸化チタン 0.11 未処理アナターゼ型二酸化チタン 5.47 Al2 3 処理アナターゼ型二酸化チタン 7.13 亜鉛華 4.45 以上の結果より、ルチル型二酸化チタンを使用したもの
の耐光性が優れていることがわかる。
【0017】 │実施例1 実施例2 実施例3 実施例4 ───────────────┼──────────────────── カオリン │ ── 8 ── 5 マイカ │ 10 ── ── 10 セリサイト │ ── ── 10 ── タルク │ 15 ── ── ── ZnO,Al2 3,SiO3 │ 2 20 ── 15 処理ルチル型二酸化チタン│ 未処理ルチル型二酸化チタン │ ── ── 5 ── 酸化鉄 │ 2 2 ── ── マイカ−チタン系パール剤 │ 5 5 ── ── チタン酸コバルト │ ── ── 0.5 0.5 1・3ブチレングリコール │ 2 2 ── ── グリセリン │ 1 1 1 1 エチルアルコール │ 10 10 10 10 マルチトール │ ── ── 2 2 防腐剤 │ 適量 適量 適量 適量 香料 │ 適量 適量 適量 適量 イオン交換水 │ 残余 残余 残余 残余
【0018】(製法)粉末をブレンダーで攪拌混合する
(粉末部)。イオン交換水に保湿剤を溶解する(水相
部)。アルコールに防腐剤、香料を溶解する(アルコー
ル部)。水相ぶアルコール部、粉末部を順次加え、均一
に混合して二層型ファンデーションを得た。
【0019】実施例1〜4はいずれも、光を照射しても
変色がみられなかった。
【0020】 │実施例5 実施例6 実施例7 ─────────────────┼─────────────── ナイロンパウダー │ 10 ── 5 第二リン酸バウダー │ ── 10 5 マイカ │ 10 ── ── セリサイト │ ── 10 ── タルク │ ── ── 10 Al2 3,SiO3 処理 │ 3 3 3 ルチル型二酸化チタン │ 酸化鉄 │ 2 2 2 マイカ−チタン系パール剤 │ 5 5 5 流動パラフィン │ 10 ── ── スクワラン │ ── 10 ── ジメチルポリシロキサン │ ── ── 10 ポリエチレングリコール │ 2 2 2 グリセリン │ 1 1 1 エチルアルコール │ 10 10 10 防腐剤 │ 適量 適量 適量 香 料 │ 適量 適量 適量 イオン交換水 │ 残余 残余 残余
【0021】(製法)粉末部をブレンダーで攪拌混合し
た後、油分を吹きつけ、更に攪拌し、その後粉砕する
(油分、粉末部)。アルコールに防腐剤、香料を溶解す
る(アルコール部)。水相部にアルコール部、粉末部を
順次加え均一に混合して、二層型ファンデーションを得
た。
【0022】実施例5〜7はいずれも日光の下に放置し
ても、変色がみられなかった。また、仕上がりは粉っぽ
くなく、さっぱりした使用感で、耐水、耐汗性も良好で
あった。
【0023】
【発明の効果】本発明の二層型メーキャップ化粧料は、
透明または半透明な容器に入れて、光を照射しても変色
のない耐光性の優れた化粧料である。使用感もさっぱり
して清涼感があり、カバー力のあるものである。
───────────────────────────────────────────────────── フロントページの続き (58)調査した分野(Int.Cl.7,DB名) A61K 7/021 A61K 7/00 A61K 7/02

Claims (2)

    (57)【特許請求の範囲】
  1. 【請求項1】 粉末層と水層からなる二層型メーキャッ
    プ化粧料において、粉末層にルチル型二酸化チタンを
    色顔料として含有し、粉末総量が5〜35重量%である
    メーキャップ化粧料。
  2. 【請求項2】 粉末層に、油分を重量比で1:1以下配
    合してなる請求項1記載のメーキャップ化粧料。
JP03083072A 1991-03-22 1991-03-22 メーキャップ化粧料 Expired - Lifetime JP3085998B2 (ja)

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